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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん すつからりん
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2015/11/21

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  • このあと どうしちゃおう

    このあとどうしちゃおう/ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社/2016年おじいちゃん生前に真剣に、机にむかっています。腕を組んだり、お茶を飲んだり、居眠りしたり、鼻くそをほじったり、あくびをしたりとしてできたのが「このあとどうしちゃおう」ノート。(表紙の見返し)それを見つけたのが、孫の男の子。ノートには、”このあとのよてい”、”てんごくにいくときのかっこう”、”うまれかわったらなりたいもの”、””こんなかみさまにいてほしい”、”てんごくってきっとこんなところ”、”いじわるなあいつはきっとこんなじごくにいく”、”こんなおはかをつくってほしい”、”みんなをみまもっていくほうほう”、”みんなにつくってほしいきねんひん”などなど。ノートを見ていた男の子は、なんだかわくわくしてきて天国に行くのがたのしみになってきました。でもち...このあとどうしちゃおう

  • お国じまんのたいこ‥静岡

    静岡のむかし話/静岡県むかし話研究会編/日本標準/1978年同じ宿屋に泊まった駿河、相模、伊豆の三人がお国自慢。駿河の人は、日本一高い富士山に、腰を下ろし駿河湾の水で足を洗うような男がいるという。相模の男は、琵琶湖の水をたった三口で飲み干してしまう、とてつもないでっかい牛がいるという。伊豆の男は、天城山に、でっかいケヤキの木があって、そのどうまわりの太さは、大の男がひとまわりするには、どうしても三日三晩はかかるという。駿河の男が「そんなでっかいケヤキの木をいったいなににするんだな」と。伊豆の男にたずねると、「相模の国の大牛の皮を使って太鼓をつくる。」という。そんな太鼓ができても、だれがたたくかと、駿河の男が伊豆の男にたずねると、「駿河の富士に腰掛けている男にたたかせるのさね。どんなもんだ、どんなもんかねえ・・。...お国じまんのたいこ‥静岡

  • 密林一のきれいなひょうの話

    密林一のきれいなひょうの話/おはなし・工藤直子え・和田誠/瑞雲舎/2018年つやつやぴかぴかのきれいなはんてんをじまんしていたひょうでしたが、ある朝、めがさめるとせなかがすうすう。おどろいたおどろいたのこっているはんてんはみっつだけ。ひょうは、いえでをしてしまったはんてんをさがしにでかけました。わに、かえる、まんとひひに一枚づつあげるはめになってところがまんとひひから「ひょうのはんてんがひらひらとんでいて、まるでちょうちょみたいだったよ。はんてんがちょうちょうになりたがったのだから、ちょうちょうは、はんてんにないりたいかもね」ときいて、ちょうちょにおねがいしてみるとのはらいっぱいのちょうちょがひょうのからだにとまりました。そうです、ぼくはみつりんいちきれいなひょうになりました。(ひょうとちょうの蜜月関係がいつま...密林一のきれいなひょうの話

  • となりのせきの ますだくん

    となりのせきのますだくん/武田美穂/ポプラ社/1991年学校に入りたての頃、よくみられる光景でしょうか。みほちゃん、学校へ行くのがどうも気が重いようです。となりのせきのますだくんがあれこれいってくるのです。「せんせーみほちゃんがずるやすみしまーす」さんすうのじかん、「せんせーみほちゃんはてをつかってまーす」給食で、きらいなもをこっそりのこすと、大きな声で「いけないんだー」なわとび、かけっこがにがてのわたしに「へたくそへたくそ」かえりのじかんにけんかしてきにっていたピンクのえんぴつますだくんがおっちゃった。けしごむなげたら、ますだくんびっくり。やだなやだなやだな。でも次の日学校のもんでまっていたますだくん「ごめんよ」表紙のみほちゃんのとなりが怪獣なので、?とおもっていると、ますだくんいろいろあって怪獣にみえたんで...となりのせきのますだくん

  • ねこのき

    ねこのき/長田弘・作大橋あゆみ・絵/クレヨンハウス/1996年オレンジいろの、ながいしっぽのねこははなのすきなおばあさんのねこでした。あるひ、オレンジいろのながいしっぽのねこはあさがきてもかえってきませんでした。いつもはあさがくるころどこからかかえってきたのですが・・。夜になっても、空の星をかぞえおわってもねこはかえってきませんでした。おばあさんのねこはくるまにはねられたのです。おばあさんはちいさなにわにしんだねこをそっとうめました。きせつがすぎて、はるがくるとにわにちいさな芽が顔を出しました。ちいさな芽はまいにちぐんぐんおおきくなってみどりのはっぱをつけてあっというまにりっぱなきにそだちました。はなのていれをしていたおばあさんがふしぎなきをみあげるとそこにはオレンジいろの実がひとつなっていました。おばあさんの...ねこのき

  • 宝の槌・・静岡

    静岡のむかし話/静岡県むかし話研究会編/日本標準/1978年ぼろぼろの着物を着たみすぼらしいとしよりが、泊めてくれるようお願いしたのは、欲の深いおじいさんのところ。ここであいてにされず、心の優しいおじいさんの家にいって泊めてもらったとしよりは、宝の槌をお礼に差しだします。「ほしい物の名前を三度呼んでから横に振ると、名を呼んだものがでてくる。しかし二つの物を一度に出そうとよくばると、たいへんな不幸なめにあう」という。ここまでは、よくあるパターン。心の優しいおじいさんが、「こんな、はずかしいもんだけえが、まあ一つあがんなさいや」と、ほかやけのイモをとりだします。食べ物が具体的にかたられているのはめずらしく、冬だったら雰囲気が出ます。欲の深いおじいさんも、囲炉裏のはしにすわって、おいしいおかずで夕ご飯を食べているとこ...宝の槌・・静岡

  • こんなとき きみなら どうする?

    こんなとききみならどうする?/五味太郎/福音館書店/2014年13とおまけつきの五味さんからの質問状です。回答が出そうなものと、だいぶ考え込むものの二つ。絵本の背後で、ニヤリしている五味さんの表情がうかんできます。質問の六番目は、ページいっぱいのヒヨコがかかれ、「ほうっておけばかえってくるかな?」「みんないなくなってしまうのかな?」「きみならどうする?」質問の七番目は、すごくおそいけれどぜったいおちないひこうきとすごくはやいけれどときどきついらくすることのあるひこうきときみどちらにのりたい?どちらにものりたくない?!質問の十番目は、きみどのくすりのむ?のまない?とあって、「あたまがよくなるくすり」「けんかがつよくなるくすり」「おなかがすかなくなるくすり」「せがどんどんのびるくすり」の四種類。人生は決断の連続。判...こんなとききみならどうする?

  • てんてんちゃん

    魔女のおくりものかめのシェルオーバーのお話2/ルース・エインワース・作河本祥子・訳/岩波少年文庫/1997年初版五人の子どもの末っ子キャシーが、木の枝を集めているとき、おなじように木の枝を集めているおばあさんにあいます。おばあさんのかごがなかなかいっぱいになりそうにないので、キャシーはまるで妖精のように走り回り、おばあさんのかごをいっぱいにしてあげます。すると、おばあさんは、お礼に、はんてんもようのたまごをくれます。たまごからうまれたのは、指ぐらいのおおきさの女の子でした。キャシーは、”てんてんちゃん”と名前をつけ、からだを洗ったり、髪をとかしたり、おままごとの道具を使ってごはんをあげたりしました。てんてんちゃんは、だんだん背がのびて太ってきましたが。どんなに眠っても、どんなに食べても、お人形ぐらいのおおきさに...てんてんちゃん

  • あつかったら ぬげばいい

    あつかったらぬげばいい/ヨシタケシンスケ/白泉社/2020年「あつかったら⇒ぬげばいい」から「さむかったら⇒きればいい」まで、ヨシタケ流人生処世術。見開きページの左に悩み事、右側に答え。小型本で持ち運びにも便利。どこから読んでもOK。大人も子どもも、女も男もあかちゃんもなやみは様々。作者の答えに納得したらうなずき納得いかなかったら自分で考えるのも楽しい。肝心なのは前向きになること。落ち込んでばかりはいられない。人生を楽しくするヒント満載で、必見です。・ふとっちゃったら⇒なかまをみつければいい体重計にのって、おなかのでっぱりを気にしているおとうさん。身におぼえあり。・だれもきずつけたくなかったら⇒じょうずなうそをつけばいい昔から、嘘も方便という。・つかれているのかどうかよくわからなくなったら⇒つかれたことにすれば...あつかったらぬげばいい

  • 川岸の風景

    いくつかある散歩コースで、今日は風もなく川岸を散歩。ちょっと大雨が降ると歩けなくなる遊歩道ですが、おなじように散歩する人がちらほら。時々会うのが岸でカメラを構えている人。なにをまっているのか声をかけているとカワセミをまっているという。カモや白鷺の姿がみられますが、カワセミは一度もみたことがありません。といっても、こちらにきたのは最近なのでみかけないのも当たり前か。整備された岸の近くでは、絵を描いている人も。それも一人だけではない。かとおもえば、釣りをする人も。こんなところでもほとんどがマスク姿。いかにも律儀なのが日本人らしい。川岸の風景

  • 竜宮・・岐阜

    岐阜のむかし話/岐阜児童文学研究会編/日本標準/1978年竜宮伝説もさまざまですが、竜宮に滞在することなく、帰ってくる話。か助は、水泳ぎや魚とりにかけては村一番の若者。祭りの近いある日、村の者がか助に、灯明淵に投網をうってくれとたのみにきました。灯明淵は水深く人のよりつかないところで、魚たちのすみかにもってこいの場所。あるとき、一人の若者が、灯明淵より川上に船をこぎだし、水面をみていると、いままで見たこともないような美しい人の姿を水中に見つけました。「おまえはだれじゃ」と声をかけて水ん中に手を差しのべたとき、その美しい人の姿はにわかに消え、ヤナギの根元には、ひとえの着物がきちんとたたんであるのを見つけました。ここから羽衣伝説かと思いきや、着物を船にひきこんだ若者は、さっき水の中でみかけた美しい人のことを思うと、...竜宮・・岐阜

  • うさぎちゃん スキーへいく

    うさぎちゃんスキーへいく/せなけいこ/金の星社/2002年お留守番のはずのうさぎちゃん、そんなのいやだよと、飼い主のリュックサックにもぐりこんでスキー旅行についていきました。道中ちょと長いので、リュックサックのお菓子を全部食べちゃった。ウェアーとスキーを借りて、滑りはじめますが、靴から飛び出してしまい、雪の中のうさぎちゃん。雪だるまになっていったさきが、のうさぎさんのところ。スキーを教えてもらい、お茶までごちそうになりました。それから、住所を交換してお手紙を書く約束まで。表紙のチェック模様があたかそうで、おもわず手に取りました。お手紙からすると、うさぎちゃんの住所は、東京都大田区。のうさぎさんは志賀高原の山でした。そういえばスキーとは無縁になりました。うさぎちゃんスキーへいく

  • おおきなトラとシカのはんぶんくん

    おおきなトラとシカのはんぶんくん/バーニス・フランケル・作レナード・ワイスガード・絵こみやゆう・訳/好学社/2021年とくにうたっていませんが、昔話によくみられるパターンで、三人のシカの兄弟の末っ子が大活躍します。一番目の兄さんは大きくて力持ち、二番目の兄さんは大きくて早足。末っ子は、兄さんたちのはんぶんぐらいのおおきさで、みんなから「はんぶんくん」とよばれていました。「はんぶんくん」は、大きくなりたいとおもっているだけで、しごとといえば、返事をするくらいでした。ある日、兄弟が森の中の新しい場所を探検していると、おおきなトラがあらわれました。「はんぶんくん」は、やっつけておいはらってと叫びますが、兄さんたちにトラにはとてもかなわないとくびをよこにふりました。たよれるものがじぶんしかないとおもったはんぶんくんは、...おおきなトラとシカのはんぶんくん

  • とらとおじいさん

    とらとおじいさん/アルビン・トレセルト・文アルバート・アキノ・絵光吉夏弥・訳/大日本図書/2011年ジャングル一といばっていたとらが、オリに閉じ込められてしまいました。そこへやってきたおじいさんにお願いして、オリからだしてもらったとらでしたが、でたとたんにおじいさんにおそいかかります。食べることはしないと約束していたにもかかわらずに!。おじいさんは、とらに「おまえさんはわしをたべるというがむちゃでないかだれかにきいてみたい」と木や牛、道にきいてまわります。木は、「えだをはり、はをしげらせて、にんげんたちを、こかげでやすませてやったり、あまやどりをさせてやったりしているが、にんげんは、わしのだいじなえだをきってたきつけにもってってたりするんだ。まあ、しかたがないからとらにたべられてやるんだな」牛は、「にんげんのた...とらとおじいさん

  • ただぼっさん・・岐阜

    岐阜のむかし話/岐阜児童文学研究会編/日本標準/1978年富士山をつくったという巨人伝説。美濃と近江の国境に、ただぼっさんという大きな男がおったそうな。背の高いことは星空にとどくようで、こしの太いことは、百艘の船の帆をまいても、まききれんほどじゃっだぞ。北のほうからふいてくる寒い風に、ただぼっさんが、「どっこからふいてくるだ」と聞くと、風は、ひろい海をわたってふいてくるとこたえた。南のほうからふいてくる風にも聞くと、「お日さまのま下の、あついあついすな原から、ひろい海をわたってふいてくるだよ」という。ただぼっさんが、海ってどこにあるだかと、みまわしても、どこにもみえない。おかのうえにあがってみても、それらしいもんは見えない。とうとう駿河の国まできて、はじめて海を見たが、いくら眺めても海のむこうは、かすんでいて見...ただぼっさん・・岐阜

  • まじょかもしれない?

    まじょかもしれない?/服部千春・作かとうようこ・絵/岩崎書店/2019年ナナちゃんは、おむかいのおうちのモモコさんが、いちばんすきでした。前歯が2本無いモモコさんは、「まじょのモモコさんなのさ」と言いましたが、ナナちゃんは、うそだとおもっていました。モモコさんは、「まじょはずうとながいきで、まじょのおばあさんといえばといえば、歯抜けってきまってるもんさ」といいます。ナナちゃんが、まじょには、おとものクロネコがいるんだよ」といっても、「わたしはねぇ、もう三百歳なんだ。おとものねこは、みーんな、わしよりさきにしんでしまう。このまえのネコがしんだときは、そりゃあもうかなしくて、かなしくて・・。だから、いまは、つぎのおともをどうしようかとなやんでいるところなんさ。」あるひ、乳歯が抜けてしまったナナちゃんが、「わたしもま...まじょかもしれない?

  • かちかち山

    いじめが原因と思われる「自殺」のニュースが報道されると、かちかち山の後半部分を思い出します。ウサギがおばあさんの敵討ちをするときに、ウサギは狸が背負ったしばに火をつけやけどさせ、やけどにきくと味噌トウガラシをすり込み、さらには、土の舟で溺れさせると、これでもかこれでもかと思える行動をとります。おばあさんが殺された仕返しというのがありますが、ここまでやるかというのが実感。昔話としてのかちかち山はほぼ全国に分布していて、中には、前半と後半部分が別の話として伝えられていることもあるという。たしかに、岩波文庫版(ワイド版岩波文庫関敬吾編/こぶとり爺さん・かちかち山/2002年)では、岩手の話として、前半と後半は別の話として語られている。前半は狸がおじいさんに悪態をつき、「ばばあ汁」をたべさせるところでおわる。後半は別の...かちかち山

  • なまはげ

    なまはげ/池田まき子・文早川純子・絵/汐文社/2020年2018年ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統行事「男鹿のナマハゲ」。「泣く子はいねが~」「なまけ者はいねが~」と毎年大晦日の夜、やってくるなまはげ。伝説だけでなく作者の思いもこめられているといいます。ある日、男鹿半島にある大きな国の王さまが、5匹の鬼たちと不老長寿の薬をもとめてやってきます。いくら探しても薬は見つからず、王さまは、「薬のことはあきらめた。お前たちは、ここに暮らす人たちの、役に立つことをするのだ」といいます。真剣に考えた鬼たちは、けわしい山をいくつも切り開き田んぼや畑を作り、道もこしらえました。雨の日も風の日も、せっせと働いた鬼たちに悲しいできごとがおこります。父鬼と母鬼が亡くなってしまったのです。気分をかえるため、村にでかけますが、突然あ...なまはげ

  • 念仏ばあさん・・岐阜

    岐阜のむかし話/岐阜児童文学研究会編/日本標準/1978年極楽にいくのは、たいへんな話。朝から晩まで「なんまいだあ、なんまいだあ」と念仏をとなえていたおばさん。ばあさんが亡くなって、赤鬼と青鬼に手を引かれ、えんまさまのところへいってお裁き台の上に。えんまさまは鏡を持っていて、その人が生きているうちにしたことが映って、それで地獄か極楽いきかを告げていた。ばあさんは、念仏をいつも唱えていたので、当然極楽いきかと思ったら、えんまさまは、「ほい、じごーく」と大声。不満の思いが鏡に映っていたが、赤鬼と青鬼が、念仏ばあさんが生きちょるうちにとなえたなんまいだ、なんまいだをあおぎだすと、あとからあとから風にあおられ、残ったのが二つ。ひとつは、大地震のときとなえた一枚、もうひとつは雷が鳴った時の一枚。えんまさまのお裁きは、「自...念仏ばあさん・・岐阜

  • ホレおばさん・・紙芝居

    ホレおばさん/脚本・松谷みよ子画・二俣英五郎/童心社/1997年(16場面)原作ドイツの民話とありますが、グリムと違いはありません。働き者の娘と、なまけ者の娘がでてきますが、働き者の娘はまま娘ですから、よくある昔話のパターンです。家の仕事を全部やっていた働き者のまま娘が、糸巻を井戸に落とし、母親から言われて井戸のなかにとびこみます。気がつくと、まま娘は見渡す限り花が咲き乱れる草原にいました。歩いていくうちに、パン焼きかまどから、焦げそうになっているパンをとりだしてやり、木をゆさぶり熟したリンゴをおとしてあげます。ホレばあさんの家の仕事を、いわれたとおりきちんとやり、ホレばあさんからいわれたように、羽ぶとんをいつも力いっぱいふるいます。やがて、家に帰りたくなった娘は、ホレおばさんから井戸に落とした糸巻をかえしても...ホレおばさん・・紙芝居

  • トラさん、トラさん、木の うえに!

    トラさん、トラさん、木のうえに!/アヌシュカ・ラヴィシャンカール・文プラグ・ビスワス・絵うちやままりこ・訳/評論社/2007年気弱なトラが、”めえええ~”となくヤギにびっくりして木の上に。木の上にトラ?さあみんな大騒ぎ。太鼓と楽器で、網に追い込む。つかまえたぞ。とらえたぞ。どうぶつえんへおくろうか?のりでかためてしまおうか?あおいペンキをぬりたくる?みんなのだした結論は?ストーリも絵もきわめてシンプル。文も短くリズミカル。絵は黒とオレンジ二色。背景は白。シルクスクリーンという。字は大きく、ときに小さく、波をうったりと自由自在。トラさんもうちょっと迫力があってもいいのかも。トラといえばベンガルトラやアムールトラが有名ですが、作者が故郷ベンガルの村で実際に経験したものという。トラさん、トラさん、木のうえに!

  • ヤング・ケート

    モモの木をたすけた女の子/ムギと王さま/エリナー・ファージョン石井桃子・訳/岩波少年文庫/2001年初版ヤング・ケートはドウさんの家の女中でした。仕事がすむと屋根裏部屋の窓から見える牧場にいっていいかドウさんさんにたずねると「<みどりの女>に会うといけないから」と、牧場にいく許可はでませんでした。窓をみがいていると、谷を流れる川が見え、おくさまに川にいってもいいかたずねると、「<川の王さま>に会うといけないからと許可は出ません。森にいってもいいかたずねると、「<おどる若衆>にあうといけない」と言われてしまいます。ドウさんが死ぬと、ケートは新しい奉公先を見つけ、そこまで歩いていきました。草原のところまで来ると、そこには<みどりの女>が花を植えていました。みどりの女が、人が花を植えないと、この牧場を通してやらないと...ヤング・ケート

  • ゆきおんな

    ゆきおんな/中脇初枝・文佐竹美保・絵/小学館/2009年ひどい吹雪で、やぶのかげで吹雪がおさまるのを待っていたとき、うつくしいあねさまがあらわれ、とっつぁまにふうといきをふきかけると、とっつぁま、白くなってぱかっとかたまったきり、うごかなくなくなります。そして、いっしょにいた七つのむすこの顔をもちあげて、いきをふきかけようとしますが、その顔を見て「おまえはかわいいこどもだなあ。あんまりかわいいから、このたびはたすけておく。しかしなあ、おれにあったというはなしは、けっして人に語ってはならねえぞ。人にかたれば、おまえのいのちはねえから。」といってきえてしまいます。それから、いく年もたって、ひどい吹雪の日に、一晩泊めてくれとうつくしいむすめがやってきます。吹雪が何日もつづき、むすめは七日七よ、家に泊まります。そのあい...ゆきおんな

  • 十二支えほん

    十二支えほん/作・谷山彩子/あすなろ書房/2020年十二支を意識するのは歳や年賀状の図柄ですが、それ以外はあまり意識することがありません。十二支であらわすのは、年、日、時刻、方角など。12進法ですが、興味深いのは「十干」とあわせ、「60で一回りする」数え方。”子”は一番はじめ、丑の刻は、オバケの時間、卯の刻は一日のはじまり、午は十二支の真ん中、寅の方角に鬼が住むから、猿は馬の世話係といったものまで。今年は寅年。毘沙門天を祀るお寺には虎がたくさん。「神農の虎」は、江戸時代、コレラをの流行をしずめたとされるお守り。それぞれの動物と人間のかかわりは、いろんな場面ででてきますが、コンパクトにまとまっているので便利に利用できます。十二支えほん

  • くまになったピアナ

    くまになったピアナ/脚本・さねとうあきら画・スズキコージ/童心社/1991年初版(16場面)画はスズキコージさんでインディアン風の衣装ですから、インディアンの昔話がもとになっているのでしょうか。父親と二人暮らしのピアナが、森の中で木の実を探してあるいていると、深い穴倉におちてしまいます。叫び声をあげてもだれもきがつきません。一晩穴の中で眠ったピアナは、くまの毛皮にくるまっていました。毛皮をかぶったままとびあがるとなんなく外へでられました。しかし、川を渡るとき、水に映った姿はくまでした。ピアナが急にいなくなったので、父親の、来る日も来る日も森中を探し回りました。草むらからにかくれているくまをみつけ、駈けつけてみるとピアナの首飾りがみつかりました。ピアナはくまに殺されたと思った父親は、魔法使いのところにいって、クマ...くまになったピアナ

  • パパトラ

    パパトラ/文・平田昌広絵・きむらゆういち/アリス館/2020年パパトラには、子どもがいます。でもトラの世界の掟で、ママトラ、こどものコトラと別れてくらしています。しかしいつも遠くから二人を見守るパパトラ。コトラがパパのことを思い出すことがなかったとしても、パパトラはまったくかまいませんでした。ある日、オストラが、メストラを自分の物にしようとやってきて、コトラをみつけ、襲い掛かります。遠くから見ていたパパトラは、コトラを助けようと、オストラとたたかいます。勝負はあっという間につき、ふるえていたコトラは、パパにきがつきますが、パパトラはそれにこたえず、さっていきます。家族がバラバラに暮らすのは不自然ですが、それがトラの生態です。当たり前とおもっている世界と違う世界があります。ただ、子どもに説明するのは難しいかも知れ...パパトラ

  • どうぶつたちのオーケストラ

    どうぶつたちのオーケストラ/イーロー・オ-リンズ・文ティボル・ゲルゲイ・絵小池昌代・訳/講談社/2005年動物が暮らす町の音楽会。入場は無料です。舞台にはさまざまな楽器と、それをもつ動物たちがつぎつぎに登場。指揮者は町でいちばんの男前のかばさんです。バイオリンははいいろあざらしチェロは年長のきりんさんライオンはトランペットさいはフルートひょうはハープとらはホルンさるはトロンボーンラマはサクソフォーンらっぱはぞうさんまだまだ演奏者はいます。動物が好きな子はヤク、ラマなどカラフルな動物を見るだけでもいいし、ピアノやバイオリンなどをならっているなら、バグパイプなどでてくる楽器に注目するのも楽しい。オーケストラの入門として、またリズムを想像してもいい。自由な視点で見られそうです。原著は1958年ですが、動物たちが着てい...どうぶつたちのオーケストラ

  • よみがえった良心

    最後のひと葉/オー・ヘンリー・作金原瑞人・訳/岩波少年文庫/2001年初版ジミー・ヴァレンタインは、四年の懲役を十か月で釈放され、自分の部屋にもどると、東部一の泥棒道具をスーツケースからとりだします。特注の鋼鉄でつくったドリル、穴あけ機、金ねこ、締め具、らせん錐など最新式のものでした。刑務所長に、金庫破りなんかやっていないとうそぶいていたジミーでしたが、釈放の一週間後、インディアナ州リッチモンドで800ドル、それから二週間後は1500ドル、そしてジェファソン・シティ銀行から5000ドルが消えていました。驚くほどに似かよった手口に、以前ジミーを捕まえたベン・プライス刑事が動きます。ジミーがつぎに目をつけたのが、アーカンソー州の田舎町エルモアの銀行でした。その銀行の前で出会った娘を見たとたん、われをわすれ、まったく...よみがえった良心

  • なくなりそうな世界のことば

    なくなりそうな世界のことば/吉岡乾・著西淑/創元社/2017年世界で話されている言葉およそ7000の中から、いま消えようとしている50あまりの単語が、イラストともに紹介されています。話者が多いもの(90万人)から、ゼロのものまで。イヨマンテというアイヌ語は五名と、最後の一ページ前に紹介されていますが、これは流暢に話される方ということでしょう。単語に添えられた文も味わい深い。一例をあげるとシャッターシュッマユッ(シンボー語ミャンマー、中国、インド)直訳は月蝕。シンボー語の世界では蛙が犯人モチ(シナー語パキスタン)脆くて崩落し易い斜面、浸食された地面。気の遠くなるような時間をかけて大地は変貌していく。ラシカルガイブ(コワール語パキスタン)一過性の妖精の大群。大群になった妖精たちは、いたずらの規模も度を超すんだってさ...なくなりそうな世界のことば

  • かんじるえ

    かんじるえ/大谷陽一郎・作/福音館書店/2021年初版少々のことでは驚かなくなっていましたが、これにはびっくり。人、動物、風景などの絵が続きます。この絵すべてが、点であらわされています。よくみると漢字がところどころに。虫眼鏡でみると、さらに小さい漢字があらわれます。この絵本、絵がすべて漢字で描かれてるというのですが、虫眼鏡でみても読み取れない字もありますから、どれほど小さく描かれているか、興味津々。デジタル技術では、写真ももともとは点の集合。漢字をもっと小さくしていくと普通?の絵本になります。ストーリー、描き方、構図、色合いなど、いろいろ楽しめるのが絵本です。この絵本は海水浴、砂浜、花火、ホタルなど夏がテーマ?になっていますが、絵のつながりがもっとあると楽しめそうでした。かんじるえ

  • 金貨のつぼ・・ベトナム、金の壺・・ミャンマー、天福地福

    ・天福地福正月三日の朝、正直なお爺さんと欲張りなお爺さんが、見た夢を教え合います。正直な爺さんは天から福を授かった夢、欲張りな爺さんは地から福を授かった夢でした。それから何日かして正直な爺さんが畑を耕しているとでてきたのは瓶。中には大判小判がぎっしり。これは地福にちがいないと欲張りな爺さんに早速しらせます。欲張りな爺さんが、畑にでかけると、瓶からでてきたのは、ヘビ。怒った欲張りな爺さんが、瓶を正直な爺さんの家に投げ込むと、瓶からでてきたのはヘビではなく大判小判。天から福が降ってきたと正直なお爺さんは喜びます。正直な爺さんと欲張りな爺さんの二人を対比した不思議な話ですが、見る人によって見えるものが違うことをいいたいのかもしれません。・金貨のつぼ(世界の民話10ベトナム・タイ・インドネシア/小澤俊夫・訳/ぎょうせい...金貨のつぼ・・ベトナム、金の壺・・ミャンマー、天福地福

  • がっくび・・岩手

    岩手のむかし話/岩手県小学校国語教育研究会編/日本標準/1976年”がっくび”というのは?昔、山おくにかっこどりの親子が、いだったど。母鳥が、ヤマイモほってきて、子鳥にあげると、子鳥は「ああ、みぁなあ」「ああ、みぁあなあ」(うまいうまい?)って食ったど。母鳥は、子にうまいところを食べさせ自分はいっつもイモに少しついているがっくびを食っていたと。ところが、いつも一緒に食べない母鳥のことをふしぎにおもった子鳥が、もっといいものを一人でくっているにちがいないと思い悩みます。母鳥の腹さいで見ればいいものがはいっているにちがいないと、とうとう母鳥の腹ぁさいてしまったずに。そしたら、ヤマイモのがっくびばかり、はいっていたと。「ああ、たいへんなことをしてしまった。どうすんべ」と、何日も何日も泣いた子鳥は、ここにいられないと、...がっくび・・岩手

  • 二十年後

    最後のひと葉/オー・ヘンリー・作金原瑞人・訳/岩波少年文庫/2001年初版夜の十時前、冷たい風がふいてほとんど人通りがない通り。パトロール中の警官が金物屋の店先で、壁によりかかっている男に声をかけると、男は問わずがたりに言い訳をはじめます。男の名前はボブ。二十年前の同じ日の今夜、ジミー・ウェルズと再会の約束をしたというのです。ジミーは根っからのニューヨークっ子。ボブはひと財産をつくろうと西部へ。二十年後のこの日のこの時間に、どんな暮らしをしていようが、どんなに離れたところにいようが、ここで再開をしようと約束していたという。どんな友情があったのかは一切ふれられず、ボブが十八、ジミーが二十歳のときの約束。西部でうまくいったのかねと尋ねる警官に、ジミーが、おれの半分ぐらいでも成功してくれてればいいんだけど、と答えるボ...二十年後

  • せかいのはて

    せかいのはて/剣持弘子・再話剣持晶子:脚本・絵/童心社/2021年むかし、「われこそはせんりをひとっとび、世界でいちばんのおおとりだ。」と、じまんしていた大きな鳥が、世界の果てを見たいと旅に出ます。海の上を飛びつづけ疲れたおおとりは、棒を見つけそのばんは棒の上で休みます。次の日も一日中とびつづけますが、どこまでいっても海ばかり。日が暮れるころ昨日と同じような棒を見つけ休んでいると、したのほうから声がしました。「だれだ。わたしの髭にとまるのは。ゆうべは、ひだりの髭。今日は右の髭。くすぐったいじゃあないか。」それは、おおきなえびでした。とりはしょんぼりひきかえしました。おおきなとりの話をきいたえびも、世界の果てにいってみようと思いました。えびがどこまでいっても海。日が暮れるころおおきいえびはふかいほらなをみつけ、そ...せかいのはて

  • はるのクリスマス

    はるのクリスマス/ティエリー・デデュー・作やまもとみき・訳/化学同人/2021年クリスマスは12月というのに、なぜ”はる”がさきにきている?動物たちのクリスマスでした。ふくろう、こまどり、のねずみ、はりねずみ、りすの5匹はいつもいっしょ。五本の指のように、ひとつにむすびついていました。しかし、11月になるとたのしいくうきはもうなくなってしまいます。冬が近づくと、はりねずみは冬眠の準備をはじめなければなりません。五人でクリスマスのお祝いができないのです。はりねずみだけが、いかにも妖精がでてきそうな気配、プレゼントをもらえるという約束、雪合戦、特別なごちそうのことを味わうことができないのです。ある年の冬、こまどりがいいことを思いつきます。クリスマスを春にお祝いすれば、きっとみんなあつまれると。そして次の春、ちいさい...はるのクリスマス

  • ふえふき太郎・・岩手

    岩手のむかし話/岩手県小学校国語教育研究会編/日本標準/1976年継母にいじめられていた太郎が、おど(父親)からいわれて、風呂敷に晴れ着と銀の笛をいれ、それを背負って西の山の方にいきます。日が暮れて真っ暗な中を行くと、明かりが見えます。そこはりっぱな長者の家でした。太郎はおどに教えられたように、顔に泥をぬり、長者に、馬の世話でもふろの火たきでもなんでもするから使ってくれるようお願いします。そこで「かってぇぼ」という名前で働くことに。長者の家にはむすめが三人いました。ここには下男が何人もいましたが、仕事はみんな「かってぇぼ」にばかりさせていました。それでも、太郎は文句言わずに、はいはいいって働き、みんな寝静まってから一番あとに風呂に入り、風呂から上がると銀の笛をだし、低くふいて習ったりしていました。すえむすめが、...ふえふき太郎・・岩手

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