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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん すつからりん
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2015/11/21

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  • つかまえた

    つかまえた/田島征三/偕成社/2020年なにを”つかまえた”?川の浅瀬で見つけた大きな魚。そうっとそうっと近づいていったら、足がすべり、まっさかさまに水の中。にがすもんかにがすもんか手の中でぬるぬるにぎるとぐりぐりいのちがあばれる。せっかくつかまえた魚。草原に寝転んでいると魚をだいて魚にだかれる夢を見た目がさめると魚はぐったり草の上しんじゃだめしんじゃだめと、川のそばにくると手からにげだして川の中そのまま・・。川で魚を手づかみする光景は、だいぶ昔。今だと危険だからとすぐにストップがかかりそう。田島さんの、いつもながらのダイナミックなタッチに圧倒されました。つかまえた

  • おはなしばんざい

    おはなしばんざい/アーノルド・ローベル・作三木卓・訳/文化出版局/1977年いたちに捕まって、スープにされそうになったねずみが、「スープにおはなしをいれないとおいしくないよ」と、4つのお話をいたちに聞かせます。・みつばちとどろんこねずみのおとこのこがみつばちにどこまでもおいかけられますがどろんこにもぐりこんでたすかります。・ふたつのおおきないし大きな二つの石が、丘の向こうがわがきになり、とりの町やお城、山、谷のすばらしいながめだったというはなしにかなしくなります。でも百年後、ねずみの報告を聞いて向こうがわもこっちとそっくりおなじとわかって、幸せな気持ちになります。・こおろぎねずみのおんなのこがこおろぎのなきごえでねむれなくなりこおろぎにやめてといいますが、こおろぎはそれを無視して仲間をふやし、大きな声でなきます...おはなしばんざい

  • 空神さまと万作さん‥和歌山

    和歌山のむかし話/和歌山県小学校国語部会編/日本標準/1977年夏のある日、万作さんという男が、おかみさんと喧嘩してついと家を出た。すると白い衣を着た山伏すがたのもんが手招きする。なにかおもしろいことがないかと山伏もんの誘いにのって、背中におわれると、そんまま地上を離れ、空へ。大きな木の上に降りると、そこから見える村では、人形芝居の楽屋の準備。万作さんが見物したいというが、山伏はまだ日が高いからと、山伏たちが酒を飲んだり、歌ったり踊ったりしている場所へつれていきます。万作さんも思いっきり飲ましてもらい、いい気分になったところで、眠ってしまいます。どのくらいたったかわからんとき、ふと目をあけた万作さんのまえには、おくさんが。二日も何をしていたかとやかましく言われた万作さんは、山伏の言葉を思い出し、口をつぐみます。...空神さまと万作さん‥和歌山

  • ぼくのニセモノをつくるには

    ぼくのニセモノをつくるには/ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社/2014年宿題、お手伝い、部屋の掃除、やりたくないことだらけでゲンナリしていたけんたくんはある日いいことをおもいついた。お手伝いロボットを買って、そいつに代わりになってもらおうというのでした。ロボットは、ニセモノだとバレないためにあなたのことをくわしく教えてほしいといいます。そこからけんたくんは家族のこと、からだの特徴、すきなもの、できること、できないこと、うまれてからのこと、と次々に考えていきます。けんたくんの情報をたっぷり仕入れてロボットは、ニセモノになることを決意し、家に戻りますが・・・。一ページに情報がいっぱい詰め込まれ、まさにあるある辞典。<できること>ウインクピーマンだけをじょうずにどけるいっしゅんハンドルから手をはなすいちどに二本の木にの...ぼくのニセモノをつくるには

  • サル手の嘉右衛門

    和歌山のむかし話/和歌山県小学校国語部会編/日本標準/1977年柿の皮をむくのに、柿を一つほりあげといて、それが落ちてこん間に別の柿をむいたうえ、落ちてくる柿を受け止めたという器用な男。ついたあだながサル手の嘉右衛門。あるとき嘉右衛門の家の藁ぶきをふきかえることになって、近所の男たちが手伝いに集まってきた。ところがふきかえにつかう縄がどこにもない。すると嘉右衛門は「これからなうから」といって、どんどん縄をないはじめます。手伝いの人が、小半日もかかって屋根の古藁をはぎ終わって、屋根からおりてくると、嘉右衛門はふきかえようの縄をないおわっていて、みんなあきれてしまいます。あるとき、おかゆをたこうとおもったが米がない。嘉右衛門は湯をわかしておいてから、裏山でしゅろの皮を百枚ほどはいで、それを一枚一枚ひろげてたばね、市...サル手の嘉右衛門

  • すなのおしろ

    すなのおしろ/作・エイナット・ツァルファティ訳・青山南/光村教育図書/2021年浜辺で大勢の人が日光浴。(こんな光景がはやく復活してほしい)おしろをつくるのがすきなわたし。すなのおしろをつくりました。そんじょそこらにあるお城ではありません。本物のお城で、ドームも塔もあるし、ワニを放し飼いできます。すぐに世界中から王さまやお妃さまがやってきました。24時間いつでもでるアイスクリームが好評。ところが朝食のあたりから雲行きが怪しくなってきました。食べ物がすなだらけ。騎士たちの三種競技のトーナメントもぜーんぜんだめ。鎧にすなが入っています。温室の貴重な植物も育ちません。王さまの宝箱の鍵穴にすながつまってあけられません。イチジクミルクのお風呂もすなで台無し。みんなかんかん。すなのお城だからしかたない。そこでおっきいすなの...すなのおしろ

  • うどんの字・・和歌山

    和歌山のむかし話/和歌山県小学校国語部会編/日本標準/1977年村の一軒のうどん屋がお寺の和尚さんに頼んで「うどん」という字を書いてもらい、あんどんに貼り付けていた。旅の男が、あんどんの字をみて、五円で売ってくれともちかけた。五円というと米一升かえる額。うどん屋は喜んで、あんどんの紙をはがして売ることに。あじをしめたうどん屋が、和尚さんのところにでかけ、もう一度字を書いてくれるよう頼みこむと、おくへはいった和尚さんは「うどん」「うどん」と、下書きした何百枚もの紙をかかえてきて「これ見よ」と、うどん屋の前に投げ出します。オチがわかりにくい話ですが、和尚さんがうどん屋にわたした「うどん」という文字は、何百枚もの下書きの中で、一番できのよかったものでした。二匹目のドジョウはいないといいたかったのかも。買った旅の男が何...うどんの字・・和歌山

  • モモンガのはいたつやさん

    モモンガのはいたつやさん/ふくざわゆみこ/文溪堂/2012年森の配達屋モモンガさんの一日は、毎朝、はためく青い旗がないか見渡すこと。モモンガさんの家は、森でいちばんのっぽの杉の木にありますから、森全体をみまわすことができます。青い旗をみつけ、ウサギのおばあさんのいえにいってみると、注文は、もりのみんなににんじんケーキをとどけること。クヌギの木の掃除中のリスさん、川のなかの中洲で釣りをしているクマさん、崖の穴のコウモリさん、楠の木の家で洗濯しているネズミさん、露天風呂でくつろいでいるシカさんに、ケーキをとどけ、受け取りのスタンプをもらいましたが、あれ、お届け物が一個あまっています。モモンガさんが、森を見渡していると、しらないいえの明かりが見えました。いそいでいってみると・・・。受け取りは、はっぱのノートにつけた手...モモンガのはいたつやさん

  • ぼくのきいろいバス

    ぼくのきいろいバス/荒井良二/学研/2007年はじめてひとりでバスにのってとなりの町へでかけることになった日の朝、どきどきして目覚ましよりはやくおきると、太陽からでてきたのは、きいろいもこもこ。まぶしいもこもこは、きいろいバスになりました。おはようとあいさつして、バスに乗り込むといつもの町をゆっくりゆっくりはしります。町は、あさごはんの支度。きょうひとりでほんとうのバスに乗るんだよと、こごえでいうと、きいろいバスは、たのしそうにもこもこおしりをふりました。町をぬけると、やぎやうしがあさごはんをたべひろばではみんないろんなことをしています。たのしそうに!いっしょうけんめいに!ぼくもなにかしたくなって地面に絵をかきました。たのしそうに!いっしょうけんめいに!たのしくたのしくたのしくたのしく!もういちどバスにのるとと...ぼくのきいろいバス

  • 戦時下の記憶

    子どもたちへ、今こそ伝える戦争ー子どもの本の作家たち19人の真実ー講談社2015年とりあえず、図書館で目についた本を読むことがほとんどです。作家について知ったうえで読んでいなかったのですが、80歳代前後の方は戦時下どのような体験をしていたのでしょうか。・「ねんどの神さま」で記憶にのこっている那須正幹さんが、この7月22日になくなりました。那須さんは1945年8月6日爆心地から3キロの地点にいました。頭と足に軽いけがをしただけといいますが、そのときいっしょにいたおばさんは日傘が燃え、半身大やけどをされたといいます。3歳ですから記憶がないというのもわかるようなきがしますが、そのあとのひどい雨のことはおぼえているといいます。父親も爆心から2キロの校舎で被爆し、教職に戻らず会社づとめをはじめたといいます。お姉さんも動員...戦時下の記憶

  • よくばりぎつねのじろろっぷ

    よくばりぎつねのじろろっぷ/おのりえ・作たるいしまこ・絵/福音館書店/1997年落ち葉の山でうまれそだったじろろっぷは、とてもよくばり。おちば、どんぐり、だんごむし、おさかなもひとりじめ。お月さまをほしがって、たかい木に登りしっぽのほね?をおってもはんせいはみられません。ぬまひきがえるの魔法のくつを、ぬきとるとかぜよりはやく、びゅんとかけだします。おおきなくまのくちからはみでたさかなのしっぽをとおるついでにひっぱれば、それはのどにつまった魚の骨。海を駆け抜け、えびのひげをひっぱると漁師の網からぬけだせて、えびはおおよろこび。とおい国にやってきて、あれこれもらい、山の上にのぼるとでっかいりゅう。りゅうの金のきばがほしくなり、きばにしがみつくとりゅうはびっりおおきなくしゃみ。ふき飛ばされたとたん、りゅうの虫歯がぬけ...よくばりぎつねのじろろっぷ

  • カキ売りとトウガラシ売り・・群馬

    群馬のむかし話/群馬昔ばなし研究会・編/日本標準/1977年旅商いをするカキ売りとトウガラシ売りが都で商いをしたが、正月も近いのに、いっこうに売れない。山道の途中で夜になり、寒さがひとしお身にしみる。焚火でほっとした気持ちになると、ふたりは急にはらがひっていることに気がつく。べんとうをたべようと腰に手をやると、べんとうはなくなっていた。カキ売りは荷のなかからカキをだして、ひとりでもぐもぐ食べはじめます。これをみたトウガラシ売りが、カキをわけてくれるよう頼んでも、今日は売れなかったが、あしたになればまた売れるからと、お金を出せといいます。トウガラシ売りが、自分があんまりみじめになるからと、くやしまぎれにトウガラシを食べたが、これがからくてからくてしかたがない。ところがひとつ、またひとつと口にすると、からだから、ぽ...カキ売りとトウガラシ売り・・群馬

  • ぼくとポチのおかしな12人のともだち

    ぼくとポチのおかしな12人のともだち/きたやまようこ/理論社/1999年季節ごとにやってくるともだち。1月はゆきだるま2月は鬼の女の子3月はロボット4月はくま5月はワニ6月はこぶた7月はひまわり8月はペンギン9月はお月さま10月はおばけ11月はりす12月はクリスマスツリー季節感満載。ぼくとポチ、ともだちのユーモラスな遊びにほっこり。何をして遊んだのか想像してみてください。真っ先に自分の誕生月に目がいきそうです。<ともだち>ってどんな存在?ともだちがいるとともだちがふえるともだちがいればさむさなんてへっちゃらともだちがいるとゆうきがでるともだちがいるとつぎつぎにゆめがうまれるともだちはげんきのもとともだちはいるだけであかるくなるともだちはわくわくさせてくれるともだちがいるとたからものがふえるぼくとポチのおかしな12人のともだち

  • あおくんときいろちゃん

    あおくんときいろちゃん/レオ・レオーニ・作藤田圭雄・訳/至光社/1994年あおくん、きいろちゃんは、表紙にあるような色のまる、それもちぎったような形。おなじようなかたちの色が、並んだり、まあるくなったり、おおきくなったり、ちいさくなったりと自由自在。色に家族があり、友だちがいて、遊びがあります。あおくんときいろちゃんがいっしょになり、みどりになると、ぱぱとままには、「うちの子じゃないよ」といわれ、かなしくなって涙。涙でもとの色になると、ぱぱとままはしっかりとだきあげてくれるというストーリーまで。お孫さんからせがまれてつくったといいますが、それをうけとめた作者の柔軟な発想にもびっくりです。すこしおおきくなると、色や光の三原色も学びます。青色と黄色が混ざると緑色に変わるというのは実際にやってみてあげたいこと。プリズ...あおくんときいろちゃん

  • おならの話・・富山

    富山のむかし話/富山県児童文学研究会編/日本標準/1978年くさい話もカラットしているのが昔話でしょうか。・おならの話シバりに行ったおじいちゃんが、弁当を食べようとすると、スズメがあらかた食べてしまって、中にはふんのようなものが。それでももったいなからと、きたないものをよけて食べ、仕事をしようとすると、ビーヒョロヒョロビーと、おならがでた。家に帰っておばあちゃんに聞かせると、「こりゃめずらしいひや。おじいちゃん売りにいってくりゃどうじゃ」といわれ、「ひーいらんけ、ひーいらんけ」と売り歩いていると、むこうから殿さま。ビーヒョロヒョロビーをきいた殿さまは、めずらしいひきかせてくれたからと、お金をたくさん褒美にもろうてかえってきます。これをきいたとなりのおじいちゃんも、おなじようにしますが、めずらしいひはでません。そ...おならの話・・富山

  • ニャーンといったのは だーれ

    ニャーンといったのはだーれ/ウラジミール・ステーエフ・作さいごうたけひこ・訳/偕成社/1969年寝ていたこいぬが、「ニャーン」の声がきになって、なきごえの主を探しはじめました。こいぬがさがしているテーブルやベッドにねこがいて、そうでなくても読者は誰の声かわかっていますから、こいぬが探す出すものに、ちがうちがうと突っ込みたくなります。庭のおんどり、階段の下の土からはこねずみ、犬小屋のおおきないぬ、草花のうえのはち、川のさかな、かえる。はちにさされ、みずでびしょぬれになっていえにかえるとまどのところにいたのは?見たのは2011年改訂版43刷ですが、初版は1969年、ソビエトの作家のものです。50年以上もまえのものですが、絵は古さを感じません。でてくる動物、その鳴き声もおなじみのものですから親しみがわきます。ニャーンといったのはだーれ

  • えんま様も苦労が絶えない‥富山

    富山のむかし話/富山県児童文学研究会編/日本標準/1978年・鬼をおがんだおばあさん仏さまをおがまずに、鬼ばかっりおがんでいたふうがわりなおばあさん。寿命には勝てず、閻魔様の前でお裁きを受け、かまゆでにされることに。鬼たちが、おばあさんがさんざんおがんでくれたので、一番ぬるい釜に入れると、ちょうどよい湯加減。閻魔様が、かまゆでがだめなら針山地獄へ追いやれと、でっかい声でさけぶと、こんども鬼たちが、こっそりおばあさんのまえの針をぬいてやったので、おばあさんは、ちっとも血を流さずに山のてっぺんまで登ります。おばあさんが「ああ、いいながめだ。こんな見晴らしのいいところに、いつまでも住んでいたい」といったので、閻魔様もたまげてしまって「お前は、地獄にふさわしくないばばあだ。鬼ども、極楽へまわしてやれ。」と、いったとさ。...えんま様も苦労が絶えない‥富山

  • わたしのわごむはわたさない

    わたしのわごむはわたさない/ヨシタケシンスケ/PHP研究所/2019年ヨシタケさん、輪ゴムからとっても楽しい絵本をプレゼントしてくれました。輪ゴムを見つけた”わたし”。ずっとほしかった”わたしだけのもの”。”わたし”がすきにしていいもの。”わたし”のためだけのわごむなのよ。輪ゴムをどうつかうか空想していくのが、とってもユニーク。髪を結わい、耳に飾り、靴のアクセントにするのはまあまあ。ラブレターを輪ゴムでたばねる(ラブレターの多いこと多いこと)世界中の悪い人を輪ゴムで捕まえる宇宙人から地球を救う運命の人があらわれたら、その人の輪ゴムとつなげてあげる輪ゴムでトレーニングどんなところにもひとっとび動物と遊ぶのも楽しいことだらけ輪ゴムを使いすぎてきれてしまうと・・・?(オチを想像しさらに裏表紙に注目するとまだ子どもの気...わたしのわごむはわたさない

  • かずあそび ウラパン・オコサ

    かずあそびウラパン・オコサ/谷川晃一/童心社/1999年絵本を見たら、やってみなくちゃ面白くありません。さるが一ぴきでウラパンバナナが二ほんでオコサしまうまが三匹でオコサ・ウラパンヤギが五匹でオコサ・オコサ・ウラパンダンスする人が八人でオコサ・オコサ・オコサ・オコサ一をウラパン、二をオコサで数えるかずあそびの絵本。かずあそびの絵本としてはめずらしく11もでてきます。数をまとまりとしてとらえ、いくら大きくなってもかぞえられるのがみそです。国によって数え方がちがうので、この際、ウラパン、オコサを世界の共通語にしたらどうでしょうか。かずあそびウラパン・オコサ

  • オバケやかたのひみつ

    オバケやかたのひみつ/大島妙子/偕成社/2001年おばけが大好きなマイケルくん。部屋のカーペットはオバケ模様、おもちゃもおばけ、パジャマもガイコツ模様。おまけにこわそうなマスクもいっぱい。建築家のパパの部屋で、ほこりをかぶったダンボール箱をみつけました。なかからでてきたのは古いおうちの模型。すっかり気に入ったマイケルが窓辺においておきました。満月の夜、おうちの模型にあかりがついていました。マイケルがのぞいてみると、オバケがいっぱいで掃除をしています。指をだしオバケがマイケルの指にさわると、マイケルはちいさくなって模型の部屋にはいるこができました。部屋の掃除がおわり、お風呂にはいると、オバケたちはなにやらワイワイつくりはじめました。料理が出来上がると、みんなで食事会です。あそびがおわると、オバケたちは「つぎのまん...オバケやかたのひみつ

  • 地獄から帰ってきたじいさん・・富山

    富山のむかし話/富山児童文学研究会/日本標準/1978年これぞ昔話という話。下伏のじいさんが亡くなってみんなで葬式をしていると、棺のふたが内からあいて、じいさんが「なんしとんがよ」といったから、みんなびっくり。じいさんの話によると、赤鬼、青鬼に閻魔様のところにつれていかれたが、まだ一年早いといわれ、せっかくきたのなら地獄見物をしていけといわれたという。じいさんのみた針の山は、針の先を歩くのでなく、かきわけて罪人がのぼるしかけ。血の池地獄は、ええ湯加減にわいていて、罪人どもが弱ってくると養生するという。ただ地獄は泣いてもわめいても音のしないおそろしいところという。帰り際、閻魔様がいうには、来年の同じ日に死ぬことになっているが、極楽にいくことになっているという。おじいさんは、次の年の同じ日に、「おら、きょう死ぬがだ...地獄から帰ってきたじいさん・・富山

  • 子育てゆうれい

    富山のむかし話/富山児童文学研究会/日本標準/1978年あるところのおくさんが、子どもが生まれる前に死んでしまい、だんなはんは葬式がおわるとおくさんを土に埋めます。ところが四十九日もちかくなって、おかゆをもらいにきた者がありました。その人は、亡くなったおくさんそっくり。うわさがひろがっておくさんの埋めたところをほりかえしてみると、亡くなったおくさんの腹から子どもが生まれ、口のはしに、おかゆがどろどろについていた。それで、だんなはんは、子どもを連れ帰ったという。親を思う一念というのはこいうものだと結びます。昔は土葬が当たり前。ちょっと怖い話で、どんな場所で話されたのでしょうか。子育てゆうれい

  • 街どろぼう

    街どろぼう/junaida/福音館書店/2021年”街どろぼう”ん何?タイトルは入り口。魅力的だとわくわく感があります。ですが最後は、もやもや感がのこりました。大きな山のてっぺんにひとりの巨人がくらしていました。家族も友だちもなく寂しく暮らしていた巨人は、はなしあいてがいたらどんなにいいだろうと空想していました。ある夜、巨人は、山のふもとの街におりていき、一軒の家をこっそり持ち帰ってきました。朝になって、その家族に「これからはここでいっしょにくらしましょう。ほしいものがあったらなんでもあげますから」という巨人に、その家のお父さんがいいました。「わたしたちだけではさびしいのでしんせきの家もここへもってきてくれませんか」。巨人はその夜、かぞくのしんせきの家をこっそりもちかえってきました。しんせきのおばあさんは「わた...街どろぼう

  • さだ子と千羽づる

    さだ子と千羽づる/絵本を通して平和を考える会SHANTI/オーロラ自由アトリエ/1994年広島平和公園に1958年「原爆の子の像」がたてられました。二歳のとき被爆したさだこが、十年後白血病と診断され、「つるを千羽折ると、病気がなおるんよ」と友だちからいわれ、おり続けた千羽づる。千羽づるができあがりますが、病気があまりよくならず、つるをおり続けます。クラスの友だちは、さだこの死をきっかけに、さだことおなじように苦しみをうけた世界中の子どもたちのため、そしてこのような戦争を二度とくりかえさないために「原爆の子の像」をつくろうとたちあがります。もっと生きたかったという願いを思うと、なんともいえない気持ちになります。世界中の重要な場所へ折り鶴を寄贈してきたさだ子さんの家族。そして、折り鶴を寄贈した人々の記録を後世に残す...さだ子と千羽づる

  • 鬼彦兵衛・・山口

    山口のむかし話/山口県小学校国語教育研究会国語部会/日本標準/1973年地元の地名がでてきて、親近感はあるのでしょうが、離れた地域ではなじみがないので、地域型の話でしょうか。子どものころからからだが大きく、見た目には強そうでしたが、ほんとうはみかけによらず優しくて、ほかの子にいじわるされても、はらをたてることがなかった彦兵衛。彦兵衛が大人になりかけたある日、村のお宮に地震で大きな石が転がってきて、村の人が集まってきておしたりひいたりしてもびくともしません。そこへひとりの旅人が通りかかり、あっというまに石を動かしてしまいます。彦兵衛は、この人の何分の一かの力でもついていたら、人々が難儀しているときでも手助けをすることができるのにと、旅人に力をつける方法をおしえてくれるよう頼みます。旅人からいわれ紀州の熊野に修業に...鬼彦兵衛・・山口

  • ドームがたり

    ドームがたり/アーサー・ビナード・作スズキコージ・絵/玉川大学出版部/2017年「原爆ドーム」の誕生は1915年。チェコのヤン・レツルの設計です。広島県物産陳列館というのが正式名称。生まれてから20年くらいのころから世の中は戦争一色。写真や映像でなじみのふかいドームも、設計者が外国の若い方というのをはじめてしりました。スズキコージさんのダイナミックで迫力のある絵が原爆のすさまじさをあらわしています。丁寧にたてられた建物は、頭がとけてスカスカの骨だけになりますが、壊れることなく当時の惨状をつたえる象徴的なものになりました。そのご水爆実験の被害を受けた漁船がありながら、原子力発電所の建設を進めた日本。そのつけは2011年の福島東電発電所の爆発につながります。ドームが「生き物がそばにいるとうれしい」というのは、未来へ...ドームがたり

  • 赤郷の長兵衛どん・・山口

    山口のむかし話/山口県小学校国語教育研究会国語部会/日本標準/1973年豪快な話です。長門の国は美弥の赤郷に住んでいる長兵衛どんが、この地でよくとれるごぼうを抜こうとしますが、ちっとやそっとじゃ抜けない。村の人三人がかりでようやく引き抜き、長兵衛どんがおおきなごぼう抜いた穴を感心して覗いたら、どういうひょうしにか穴の中に落っこちてしまった。そこからずっと離れた船木の町にひとりの医者がいて、井戸から水を汲もうとすると、井戸の底から、「たすけてくれ!」という声。医者が障子に吸い取り膏薬を張回して、井戸の上におくと、長兵衛どんが、膏薬に吸い取られてあがってきた。それだけでなく、そのあとから大風が吹いてきて、長兵衛どんはぐんぐん天の方へ飛んでいく。長門から周防をこえて、安芸、備後、備前をこえて、大坂は天王寺の五重塔まで...赤郷の長兵衛どん・・山口

  • あたし、うそついちゃった

    あたし、うそついちゃった/ローラ・ランキン・作せなあいこ・訳/評論社/2013年こぎつねのルースはちっちゃなものがだいすき。持っているおもちゃは、びっくりするくらいちびっこい。ちいさいものをみつけるのもとくい。ある日、ルースは学校の休み時間、校庭でちっちゃなカメラを見つけます。いっぱい写真を撮っていると、マーティンが「それ、ぼくんじゃない!」。ルースはびっくりぎょうてん。「ちがう。あたしのだもん」といってしまいます。オルセン先生は、二人をみて、あした、もう一度はなしあうことにしました。それからルースはおなかがひっくりかえりそう。授業もうわのそら。家に帰って大好物のマカロニグラタンも食べられません。ベッドにはいる時間、ルースはもう泣きだしそう。ママに相談すると明日はやり直せるよと言ってくれます。次の日、ルースはち...あたし、うそついちゃった

  • ちからたろう

    ちからたろう/文・西本鶏介絵・飯野和好/フレーベル館/1997年むかし、お風呂の嫌いなじいさまとばあさまがいて、いつも垢まみれ。それでも子どもが欲しくなり垢をめりはりはいで男の子の人形をつくりました。ご飯を食べさせるといっぱいくえばいっぱいだけ、にはいくえばにはいだけ、ずんずんおおきくなっていきます。しまいにはいちどに百杯のものごはんをたべました。ところがからだがおおきくなっても口をききません。もうご飯をたべさせる余裕がなくなったころ、男の子が百貫目の鉄棒をつくってくれと口をききます。じいさま、ばあさまから、ちからたろうという名前をつけてもらった男の子は鉄棒を担いで、旅に出ます。みどうこたろう、いしこたろうという大男と力比べし、二人を家来にして、旅をしたちからたろうは、化け物にさらわれそうになった娘をすくうため...ちからたろう

  • 月の娘

    月の娘/リサ・W・ギルバート・作フラヴィア・ウイードゥン・絵ときありえ・訳/評論社/1996年作者はアメリカの方、母と娘の作品です。日本の民話よりとありますが、しいていえば「かぐや姫」でしょうか。森のはずれに住む農夫と奥さんは、心から子どもがほしいとねがっていました。ある日、窓のむこうの光にむかっていくと、木々のあいだに女の子が一人いました。「あなたたちが、ずっと子どもをほしがっていたからかあさんがあたしをここによこしたのよ。この人たちの子におなりなさいって。あたしのかあさんは月の女神なの」それから三人は家族のようにくらしました。月の娘は村じゅうの人に愛されます。何年かすぎ、月の娘は月の女神のもとにかえると、夫婦にきりだします。夫婦はいかないように頼みますが、月の娘が銀のしずくのような涙をこぼすと、涙にすきとお...月の娘

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