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花より男子二次小説。大人になった司とつくしの物語。いくらかの涙と幸福を感じていただければ幸いです。

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2015/11/08

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  • 幸せのレシピ

    「遅くなってごめん!」玄関の扉を開けた恋人は部屋の中に駆け込んでくると鞄の中からエプロンを取り出した。そして、「それにしても鬼のかく乱ってこういう事を言うのかもね?」と言って笑った。司は恋人の言葉に反論を返すことなく唸った。海外出張から戻った司は風邪をひいた。高熱というほどではないにしても熱がある。そして声が出ない。だから言葉で意思を示すことができず唸ったのだ。この状況を鬼のかく乱と言うのならそう...

  • 分水嶺

    <分水嶺 (ぶんすいれい)>最果ての場所はどこですか。私たちはそこに行きたいんです。もしあなたが一組の男女にそう言われたらどう答えますか?私はその時こう思った。このふたりは禁断の恋をしている。刹那の恋をしていて、何かを捨ててきた。そして終らぬ恋を終えようとしている。永遠に隣り合って眠るための場所を探しに、この島を訪れたのだと。ここは日帰りするには勿体ないと言われる景色を持つ南の島。だから、この島を...

  • 夏はドラマチック 14

    沈黙が流れた。司は言葉を失っていた。まさかとは思ったが、王女は司によって動物的な本能が刺激されたようだ。「私が王女だからって、遠慮しないで欲しいの。あなたには、これまで他の女性としてきたように私に接して欲しいの」と言った王女の頬は赤味が増したが、黒い瞳はたじろぐことなく視線は逸らさなかった。つまり大胆なことを口にする王女は本気だということ。だから司はそんな王女に、ささやくように声を低め言った。「わ...

  • 夏はドラマチック 13

    司はしばらく、その言葉について考えた。それは司を拒んでいた女が口にした自分の知らない世界を見せて欲しいと言う言葉。そしてその世界とは男と女の世界。「なあ、俺がここに呼ばれたのは_」「私、経験がないの…..男性経験が」司は発せられたその言葉に不意を突かれ息を呑んだ。それから、うめいた。王女は司にお願いがあると言ったが、この話の流れからすると司に相手になれと言っているのか?だがそれは司の勝手な思い込みの...

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