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Wein, Weib und Gesang https://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター

Wein, Weib und Gesang
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2015/11/02

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  • 聖金曜日からの不信感

    新制作「エレクトラ」である。後にも先にもここで準備しておかないと万事休すとなる。まだ何が出来ていないか?問題点のある所の楽譜を点検することもあるが、それは指揮者をはじめ映像制作プロデューサーらに指摘されて修正される。客席で確認することはそこではない。音楽的に確認しておくことは、最初のモノローグ、妹とのデュオ、母親との絡み、オレストの死、オレストの登場、オレストとエレクトラの絡みの音楽的内容をもう一度確認したい。一週間経って流石に疲れたので、先ずはゆっくり食事をしてぐっすりと眠って当日の朝からにしたい。夏時間で一時間損をするわけだが、重要なのは深い眠りだ。実は聖金曜日から土曜日にかけてあまりいい気持にならなかった。ちょっとした不信感とかそういう否定的な気持ちが強かった。朝も雨が降っていて天気が回復して初めて...聖金曜日からの不信感

  • 浪漫的水準化の民族音楽

    ブラ―ムス交響曲四番演奏、残念乍らダイシンはお休みだった。コンツェルトマイスターリンだったので、ベルリン定期とアジアツアーと同じだった。しかし、より積極的なアゴーギクが効いていたので、一楽章などは拍手が起こりそうになった。それでもアンサムブルはサントリーホールの水準には到底至らなかった。あれだけのツアーで練れたものはベルリンでは到底聴けなく、欧州でもホールや機会を選ばないと中々体験できない。だから態々高い金と時間を掛けてベルリンに聴きに行く人はただのお上りさんの田舎者でしかない。脱カラヤンは甚だしく、最後に聴いたのベルリナーフィルハーモニカーでの同曲はカラヤン指揮でその前にハイドン変奏曲で幕開けした1977年の大阪国際フェスティヴァルであった。そこでどこ迄がフィルハーモニカーのブラームスかはつまりフルトヴ...浪漫的水準化の民族音楽

  • 胸が高鳴るほどの期待

    ブラームス交響曲四番の二種類の録画を比較した。逐一はまだ聴けていないのだが、全体の印象はよく分かった。既に書いたようにサントリーホールでの演奏録画はその音響から音の輪郭が暈け暈けになっているのだが、比較するとそのアンサムブルの程度は比較に為らないほど素晴らしい。勿論コロナ期間中のコロナ配置の録画などは最早比較の対象ではない。サントリーホールでの合わせ方は歴代のものであれだけのアンサムブルはコンセルトヘボ楽団でも弦は合わせられていても管があのような三度や六度の合わせ方が出来ていた筈がない。なるほどベルリンのフィルハーモニーでの録画は輪郭がはっきりしているので上に下への重なり方が分かるのだが、全然イントネーションが合わせられていない。ベルリンは練習公演でしかないというのはいつもの通りであった。まだ金曜日の車中...胸が高鳴るほどの期待

  • 待ちかねたその出来

    金曜日の準備である。先ずはブラームス四番の日本公演でのそれをざっと流した。土曜日のバーデンバーデンで貰って来た48時間無料券を使って、当日公演のプログラムをハイレゾで流した。NHKでのそれはハイレゾではなかったので、判断が付きにくいところもあったが、先ずはサントリーホールでの音響からして評価が可能となった。先ずはモーツァルトから流していく。当時どのような音響の専門家が監修したのかは知らないが、ベルリンのフィルハーモニーに似せてあんな似ても似つかないホールを作ったのかは知らないが、あんなもやもや感は理想としたヴィーンの黄金の会場でもボストンのホールでもない。反射板を直したらしいが、マイクが捉える音もはっきりしないので音楽も作り難いだろうか。特にモーツァルトでの響きをザルツブルクのもっとチャーミングなモーツァ...待ちかねたその出来

  • エレクトラのその狭間

    (承前)新制作「エレクトラ」第二回目公演を観た。カメラが入っているだけでなくて、演出に手入れが入っていた。この制作の特徴である舞台の階段に映し出される歌詞は取捨選択されてより強調がなされていた。初日の印象では通常の字幕との重なりで余分が多すぎた。中三日で修正出来るのは立派だと思う。更に今回は映像記録の為の公演だったので、演技が入念になされていて、初日に批判されていたコンツェルタント形式と変わらないというのは最早当て嵌まらない。同性愛や兄弟愛の場面では可也の熱が入っていて―前夜のヴァルキューレ一幕のパロディでもある―、更に姉妹の少女の性的な表現や母親の性も昨年の「影のない女」の仕手役若しくは少女サロメからそして「薔薇の騎士」へと繋がっていることをよりその音楽を裏付けして明白にしていた―序ながら辺境の指揮者が...エレクトラのその狭間

  • 春の息吹を注ぎ込む

    ヴァ―クナーガラが終わった。その意味合いについては後記するとして、二夜目「エレクトラ」を前にして立ち寄る所もあるので、手短に忘記録としたい。先ず準備のお勉強が充分ではなかったが、同プログラムのジルフェスタ―の「タンホイザー序曲」とNHKホールでの「ヴァルキューレ」一幕のヴィデオだけはざっと流しておいた。前者は三拍子のシンコペーションとかそこの運び方をどうしてもこれまた日本公演も行ったミュンヘンでの「タンホイザー」制作を思い浮かべる。冒頭は聴き逃したがシマンスキー氏の解説は、それに対抗する官能の動機のその響きから死の直前までの改作との差を響として扱っていたが、それに関してはその節に全曲で調べた。今回の演奏に関しては強いて言えばその演奏が舞台上で為されるという事でのより明晰な響きということでしかないだろう。し...春の息吹を注ぎ込む

  • 2024年復活祭開幕での会計

    土曜日11時から開幕レセプションは始まった。祝祭劇場よりも街の奥まで入るので数分ほど余計に時間が掛かる。余裕を見て9時半過ぎには出かけた。それでもカジノのガレージに10時49分入庫だった。友の会などにはあらかじめ案内されているようで、既に寄付者やパトロンなどは椅子についていた。そこでも会員募集をしていたが既に後の祭りである。レセプションではベルリナーフィルハーモニカーを代表して支配人から挨拶があった後に、リップ代表などが答えて、フィルハーモニカーのホルン四重奏でに三曲演奏された。ドールなどがそうした狭い場所でもコントロールして演奏できるのはやはり腕だなと思い、また本番でいいところを残してとサラ・ウイルスが説明するので直ぐにプロフェッショナルな余興が叶う。その後のシマンスキー氏のレクチャーは一時間半にわたり...2024年復活祭開幕での会計

  • 究極の表現主義芸術実践

    復活祭初日に開幕レセプションから出かけた。何はともあれ初日の新制作楽劇「エレクトラ」について、火曜日には第二回公演もあり、週明けにはヴァ―クナーガラもあるので、まずはその印象だけをメモしておきたい。前作「サロメ」のその青年様式の作品に対して人気もなく上演回数も一桁以上少ない作品であり、その上演の困難を乗り越えた時にどうなるか。所謂表現主義の音楽芸術作品として、頂点に君臨する作品であるのかどうか。少なくとも今回のペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーと歌手陣の音楽はその頂点に立つ音楽であることを示していた。上演の実践で乗り越えなければいけなかったのは如何にあれだけ分厚い管弦楽を越えて声が飛ぶのか、そして歌詞が聴き取れるのかでしかない。先ず今回は演出家がトリックを使った。それは通常の字幕以外にギリシャの円...究極の表現主義芸術実践

  • 愈々復活祭初日

    初日の準備である。いつものように、食事とか衣装が気になる。周辺環境を揃えておかないと集中できない性質だからである。例えば、寒い暑いで不愉快なのも困り、寒ければ腹が減り、暑ければ食欲も出ない。結構繊細な人間なのである。勿論衣装はそれだけではなく、幾ら身体が楽といっても場違いな服装ではこれまた落ち着かない。その程度のものであるが、時間の過ごし方で食事の時間もゆっくりしたいので結構気を遣う。時間的にはそれ程長い時間がないので短いものを二回ぐらい挟もうか。それともと考えると駐車場料金を考えたりで中々定まらない。街中のことなので出たとこ勝負でいくか。しかし天候が今一つで、聖週間に向けて若干の寒戻りとなって、雨が降る。するとあまり歩き回れない。若干憂鬱になる。早く出かけても帰宅は21時頃になる。夜食はフランスのスーパ...愈々復活祭初日

  • 律動無しのコテコテ停滞

    二年前にコロナ期間に出かけたザルツブルク音楽祭の「エレクトラ」を流してみる。アスミク・グリゴーリアン目当てで出かけた。二十年ぶりぐらいのザルツブルクだった。しかし結果的にはあの状況下でよくやったと思った。あれだけの大編成を奈落でというのは特別なことだったからである。演奏自体も劇場的な管弦楽団であるが準備は出来ていて、メストの指揮も劇場のそれとしては一流のものだった。しかし、こうして改めて聴いてみると、問題点は明らかだった。最大の問題は歌手との合わせ方で、その背景には歌手が独逸語歌唱を修めていなかったゆえに、歌詞と音楽が連携してという風にはなっていなかった。指揮者も楽団もそうした現代的なオペラの水準に達していない点もあるのだろう。ザルツブルクのヴァリコフスキー演出のお決まりの小節前の芝居や音による演出は、こ...律動無しのコテコテ停滞

  • 一くさりからの芸術

    (承前)ブラームスの歌曲の全貌が示された。ゲルハーハーと伴奏のフーバーあっての網羅である。そのプログラムはブラームス研究所所長のザンドベルガー教授が先乗りでケルンで聴いてきていたようだ。その話しは当日はなされななかったのだが、講演弁者の歴史家のオスターハムメル教授の話しにその枠組みが押さえられていた。つまりヨハネス・ブラームスは19世紀後半の大スターであったリストのような売れっ子ではなくて、ピアノで世界中を演奏旅行特に北米で招かれてというような音楽家ではなかたっという事だ。これが何を意味するかというと、ハムブルク生まれの音楽家が当時の音楽都市であったライプチッヒとは違ってヴィーンに居ついて、そこから仕事がてらに各地に旅行していた音楽家の足場を探ることになる。ヴィーンという帝都が何を意味するか。それはハプス...一くさりからの芸術

  • 春の野のような風通し

    散髪を済ませた。生憎、上手な人はおらず、髪結いやり手婆の仕事だった。それでも以前よりはよくなったのは、上手い人が土台を仕上げていて、それを踏襲する形でバリカンを入れるからだ。鋏で揃えるのも大雑把だが仕方がない。そういうのに限ってドライヤーなどで形を整えようとしたりする。最初だけでもよければ良しとして、次にハイデルベルクに出かける時にどのようになっているのかぐらいであろう。初夏に早めに行くしかない。コロナでの洗髪してからの決まりが無くなったので、先ず始めてから売り上げを上げる為にも、途中洗髪した。揃えるやすいのかもしれないがよく分からない。バリカンにはウェットカットはないというのも分かる。兎も角、春の野のようにしてくれと頼んだので、地肌が見える感じになった。今度はお陰で頭皮が緩くなって、栄養が回りそうになっ...春の野のような風通し

  • 独最高の赤ワインの旨味

    11月12日のフランクフルトでの壮行演奏会の席を押さえた。今回は定期公演が入っていたので、好みの席がなければ最安席で誤魔化しておいて、流れてくる最上席を拾おうと考えた。少しでも出金は後にしたい。しかし、一枚だけ残っていたので狙った。もの要りだけど仕方がない。米国第二次ツアー前の壮行演奏会で夏のツアーの表プログラムのブルックナー五番を再演して、重要なツアーに備える。米国ツアーでは裏プログラムになるのだが、独墺管弦楽団としてブルックナーを米国で再認識させることになる。夏のツアーの演奏会にも出かけるのだが、目的を徹底させることになるので、資本も上手に分散投資可能となる。また8月31日状態で泣きそうになる。週末の「エレクトラ」が全くお勉強できていない。幸い一昨年にザルツブルクで観ているので、規模も複雑さも見当はつ...独最高の赤ワインの旨味

  • ブラームスはお嫌い?

    ブラームスはお嫌い?婆さんが、ゲルハーハーの歌曲の夕べの中休みにお友達らに素晴らしいでしょうと尋ねられて「ブラームスだから、昨晩も来たけど、よくない」と答えていて、今回のテーマでしょうがと言われても、それは仕方ないということだった。まさしく先日言及したブラームスへの従来の印象を強化する。婆さん自体は歌をを見たことがあるような常連さんには間違いないので、音楽愛好家には違いない。だからこそセンチメンタルなブラームス像から逃げられないのだと思った。ブラームスの新古典的なその作風を理解するにはシェーンベルクを理解するのと同じぐらいにその書法をみれない事にはその面白さが分かりにくい。表面上は今でも男泣きの作曲家でとなると、少し音楽趣味が洗練されていると毛嫌いされるかもしれない。その為にもその後の世代であったレーガー...ブラームスはお嫌い?

  • しっとりとした旧市街風景

    土曜午後はハイデルベルク行だった。復路は50分も掛かっていないのだが、道路事情から若干遠のいている。マンハイムへの橋が補修中であることが一番のネックであるが、南回りのスパイヤー経由のアウトバーンも工事していたようだ。特に往路は買い物客もあってマンハイムを抜けるのに判断を誤ると渋滞に巻き込まれる。幸い勘が働いて、問題なく抜けれた。そうなると早めの12時30分に出たので、ハイデルベルク旧市街到着が13時8分と出た。それならば南に数キロ離れたライメンの醸造所に行ける可能性が出てきた。講演会が始まるのが14時で五分前に来ないと席がないと書かれていたのだ。アウトバーンから醸造所へは少し迷ったのだが、迷った経験を活かして18分ごろに入れて、22分には清算していた。地道で10分ぐらいいけるが15分見ていた。ナヴィを利か...しっとりとした旧市街風景

  • 四旬節も終盤へと

    保守的なオーストリアの形式である。ザルツブルク音楽祭の芸術監督がまだ辞任するとは表明していないのだが、形式的に次期の監督への応募を募っている。指揮者のメストなどと並んで、シュトッツガルトのショーナーやスカラ座を辞めるメイヤーとミュンヘンのドルニーも応募した様である。シューナーも受けるとは思われないが、ドルニー体制の任期が2026年までになっていて、まだ延長されていないことからの圧力ともされる。たとえ師匠のモルティエが成功していたとしてもこうした革新的な人たちがそこでやれることは限られている。それでも2025年以降契約延長されていないカタリーナ・ヴァ―クナーも既にそれ以降の計画の必要があってなされていることから後手に回っている。背景はよく分からないながらも、バイロイト、春夏のザルツブルク、そしてミュンヘンや...四旬節も終盤へと

  • ブラームスのセレナーデ

    ブラームスのセレナーデ二番イ長調、子供の時から交響曲的な作品だという認識はあった。今回初めて詳しく見て行くと、思っていたよりも面白い。なによりも最近の演奏では、例えばコロナ期間中に無観客で放送されたBR交響楽団をサイモンラトルが振ったものでもその音楽の構造がよく見える。二管づつの管楽器にバスの弦楽がささせる形になっているのだが、パッサカリアになったりで、この作曲家のαとΩとなるような内容だと気が付いた。半世紀前の演奏は、何もNHKで当時の大木や藁科などの音楽評論家が特に選択したという訳でもないだろうが、ブラームスの情緒的な側面が強調された和声の響きしか分からないような演奏が持て囃されていた。勿論ブラームスがクラシックのセレナードの原点に戻って創作したという認識は解説されたとしてもそれがどのような音楽的なエ...ブラームスのセレナーデ

  • 歌曲の会で初めて聴く

    週末の準備である。先ずは楽譜を一部落としたが、歌曲は一曲一曲見ていかないと混乱する。幸い同じプログラムを既にケルンで歌っていて、そのプログラムがあったので落とした。休憩を入れて殆ど二時間程時間が掛かるようだ。ブラームスの歌曲の歌詞も載っているのだが、先に読もうかどうしようか考えている。ブラームスのシムプルな民謡を目指す作風にどうすれば最も上手くお勉強が出来るのか?ゲルハーハーのプロフィールを見ると、今迄この当代筆頭の人のリーダーアーべントに出かけたことがないのに気が付いた。結構機会はあったのだが出かけることはなかった。今回も本当はもう少し小さなところでと思っていたのだが、比較的近いのでこれだと思った。そこにはやはりオペラでは「タンホイザー」のヴォルフラムと「パルジファル」のアンフォルタスは別格に書かれられ...歌曲の会で初めて聴く

  • 音楽劇場演出の重要性

    ミュンヘンからの生中継で語られた。支配人ドルニーは、こうした作品を上演するには今がいい時期で、ドイツも解き放たれる時だというようなことを語った。詳しくは語らなかたのだが、ポストアドルノ時代に即ちアウシュヴィッツ以降に詩を書けるかという呪縛からである。同時に現在のガザの状況を見るにつけ所謂「追憶の歴史」から導かれる「追憶の文化」から解き放たれる時だということでもある。車中のラディオのニュースでベルリンの映画フェスティヴァル時にガザへのパレスティナ共闘がコメントされた問題が扱われていた。思想と表現の自由とはまた異なるアンティセミティズムは許されないという事である。今回のクラッツァーの演出では、アウシュヴィッツの場面は具体的な囚人服や丸坊主などでは表現されない。しかしそれ以上に暗示するところがあって、それは批評...音楽劇場演出の重要性

  • 音楽劇場の使命を果たすか

    久しぶりにすっきりの週明けとなった。なによりも陽射しが嬉しい。気持ちがよい、窓を開けられる。バスルームのドアがすっきりと音もなく開く。夜中に開け閉めしたが、それでも朝が起きやすかった。早めに床に入るとそれだけ早めにトイレに行くことになるが、その後もぐっすると眠れた。最近は日曜に運動することもないのでその傾向が強く、月曜日がいつもブルーになっていた。週末は起きる前に足を突っ張ったので以前に問題のあった足裏までが突っ張りそうになった。要注意である。やはり筋の関係であることが分かる。18時からの実況中継を聴いた。事前に書いていたようにミュンヘンの劇場に出入りしている評論家ティーレ氏が直後に劇場から語っていたその言葉に全てが現れていた。「ただそれだけだったのは作品がよくないからだ」と。そのようことは皆分かっていて...音楽劇場の使命を果たすか

  • 難しい重量配分の重要性

    二十年以上振りで直った。バスへのドアーの底がタイルにひっかる現象は新装の部屋に住み始めて十年以内に起きていたと思う。床が濡れたり、衣紋掛けをドアに吊るしたことで、ドアの底が膨らんで、上のヒンジが下がって来て起きていると感じていた。勿論出入りに支障が出るものでもなく、開く時に自動的にブレーキがかかる程度の感じであった。しかしここ数年で明らかに底が擦れて停止するようになって来ていた。いずれ改装することもあって放っておいたのだが、ドアが軋むよりも気持ちが悪いので、上のヒンジが緩んできているものと思って、修正するべき叩いてみたり接着剤で補強したが、直ぐに元の木阿弥となった。そうなればドアを外して、ヒンジの根元を埋め替えなければいけないと思った。ドアーはそれなりに重いので、思い切りが必要だった。外してヒンジの根元を...難しい重量配分の重要性

  • 夕方から初日生中継

    前日ほどではなくても花冷えだった。しかし陽射しがあるので、気持ちも全く異なる。何よりも街道のアーモンドを写しておきたかった。今年は教会歴が早いように開花も二週間ほど早かったらしい。やはり早い時の方が陽射しが違って美しさが増す。さっと走ってから下りて来て、態々街の違う方へと抜けて車のサンルーフから写した。陽の加減などはもう少し早いか、夕方の方が上手く撮れるのだろうが仕方がない。交通量が多くなると写しにくくなる。特にギメルディンゲンのアーモンド開花祭りが始まっているので、交通量に要注意だ。日曜日の夕方はミュンヘンからの初日の生中継がある。ユダヤ系ソヴィエト人ヴァインベルク作曲のオペラ「乗船の女」でソヴィエトでは上演されずに42年後にブレゲンツ音楽祭で初演された。その内容がアウシュヴィッツの生き残りとその回想を...夕方から初日生中継

  • これ以上にはない車

    陽射しが期待されていた。しかし午前中は曇っていて、気温は摂氏6度ほどに止まっていたので、暖房の無い部屋では取り分け寒かった。フランクフルターアルゲマイネ新聞の新車試乗記を読んだ。メルセデスとBMWの比較も来週火曜日に全て出揃う。両車とも同カテゴリーで世界最高でアウディには差をつけているという事だ。興味深いのは、今回もコントロール感ではBMWに勝敗が上がるが、その運動性ではメルセデスに軍配が上がっていて、両車を乗り比べて来て、漸くという感じがする。それは一月の試乗で確認していたが、BMWに関しては週明けに詳しく読むことになる。しかし明らかにメルセデスの方がクーペ感が強く、明らかにトランクの小さいBMWの方がフォードアーのリムジン感が強い。背景には、前者は中華市場ではロングヴァージョンを出していて、運転手をつ...これ以上にはない車

  • 纏めておきたいこと

    先日の車中ではブラームス交響曲四番は聴かなかった。シベリウスの協奏曲は聴いたのだがもう一つ、これといったものはつかめなかった。生ではバイロイトでデビューしたフィンランドのインキネン指揮で聴いたのだが、全くコントロール出来ずに何をやっているのか全く意味不明だった。まだシベリウスの語法も十分に把握していないので、今回がチャンスだと思っている。如何に本場ものとは言っても指揮者がしっかり曲の構造を理解しておらず、少なくともそれを示そうとできない限り誰もその作品を理解できない。その程度の指揮者が仕事があって、大きな顔をしていることが信じられない。フィンランドの指揮者と言えば、来年のザルツブルクの復活祭にサロネンが登場して、スウエーデンの放送交響楽団とオペラを上演するというから滑稽だ。その指揮者がリゲティ―の作品を指...纏めておきたいこと

  • 朽ちてかけている初演曲

    (承前)映画音楽の芸術とは何か?ヒッチコックの映画にはヘルマンというロシア系ユダヤ人が作曲していて、ショスタコーヴィッチに大きな影響を与えている。そしてヘルマンに関して、作曲家エッガートは指揮者エンゲルに紹介を振ろうとした。そして流した。要するにそれ程の関心はない。制作録音の三日間でこの二人が何を話していたかはよく分からない。エンゲルは多くの作曲家を尊重して長く誠実に仕事をしてきたのは目の辺りにして知っている。若い無名の作曲家に対してもであるが、勿論指揮者からの評価や親近感の有る無しははっきりとあるだろう。個人的には無声映画の音楽としてヒンデミートをどうしても真っ先に思い浮かべる。ファンクの山岳映画への作曲であるが、どうしてもその出来と比較してしまうのである。劇映画ではないので細かなカットに合わせた表情は...朽ちてかけている初演曲

  • なんとなしの風通し

    昼間は暖かくなっても朝晩が冷えたりで花冷えに近い。更に絶食シーズンがあったりで風邪をひきやすい。特に日曜日の午後の陽射しの中で薄着して出かけて、深夜帰宅して、更に週明けに走るまでに夜食以降真面に食事をしていなかったので、体調を壊したようだ。夕方で気温も一桁へと下がっていたので、結局パンツも脱げずにそろそろと走っていても薄く汗を掻いた。こういうことをしていると、身体が冷えやすい。兎も角室内から暖房を切るという思い切ったことをしたので、少々冷えるのは覚悟しているのだが、やはり陽射しが射しこまないようでは鬱陶しい。アルコールの消費も落としているので、温まるとなると熱いお茶が多い。特にファーストフラッシュのダージリンは飲みやすいので、結構頻繁に淹れている。若干面倒で、おた貯めたりでお湯をたくさん使うのだが、生暖か...なんとなしの風通し

  • スポーティな仕事とは

    (承前)ヒッチコック作「ブラックメイル」の無声映画版を観た。トーキー版に比較すると明らかに良かった。間延びしない、リズム感があって、芸術性があった。その裏側を短く、上演前のレクチャーで指揮者のエンゲルと作曲家のエッゲルトの対談の中で示された。それによるとトーキー版では、ヒロインのアニー・オンドラがその名前の通り英語が喋れなかったためにアテレコで録り直したらしい。それ以外にも説明めいた追加のカットが続いていてリズム感が不明瞭になっている。それに関しては作曲家エッゲルトがその話しぶりからしてもヒッチコック映画に傾倒していて、詳しく観尽くしている。しかし作曲するにあたって一度だけ観返したと語る。それは現在のシステムで音楽を嵌める為の技術的な条件が揃っているからとなる。その過程として、映像のリズムから入って、テム...スポーティな仕事とは

  • 不審な男が見下ろす街

    日曜日の午後にスイスの国境の街レーラッハまで往復した。往路もほぼ予定通り15時に前に出て、17時17分には車庫入れとなった。市街地に入るのは一昨年振りで、それ以前には用事があって人を訪ねたことがあった。日曜日の交通量も少ないのだが、国境向こうのバーゼルから夕食にでも来るような人が多く、多くの車はBSの番号を付けている。開場迄にまだ小一時間あったので、歩いて二分ほどの駐車場から、街の中心街に向かった。それだけに中心街でも可也インターナショナルなレストランが多くて、同程度規模の街としては飲食街は盛んそうだった。中心にはドイツェバンクまでがあって、折角であるから床屋代などを20ユーロ下ろしておいた。催し物に早乗りしている人が楽員も見かけて、やはりスイス語が聞こえる。自動支払機から出て来て驚いたのは高い柱に立って...不審な男が見下ろす街

  • 必要な誤魔化す方法

    就寝前にプレーヤーの横に乗っているCDを回してみた。SWR交響楽団の非売品の実況録音で、短い楽章などがちょこっと入っている。この放送交響楽団の首席指揮者などのそれであり、ギーレン指揮「運命」からカラヤンコンクールでヤンソンスを破って一位のシムーラ指揮ラフマニノフ協奏曲三番、ピアノはベルツォンとかいう人が弾いている。シムーラは日本なんかで受けそうな爆演風の乱暴な結局三流の指揮者にしかならなかったようだが、カナダ生まれの息子さんはミュンヘンのミシュラン二つ星のレストランの料理人のようだ。その次にカンブレラン指揮「ロメオ」で、これは全曲録音のそれと5月30日録音が重なっている。しかし横に除けておいたのは最後のシェーンベルクの無声映画の為の音楽作品34で、作品31「管弦楽の為の変奏曲」と兄弟のような12音楽技法曲...必要な誤魔化す方法

  • リンツ風トルテの切り方

    結構忙しかった。なによりもボンの法務省に反論の文章を送るのに苦労した。期限があるのでFAXで送ろうとしたが上手く入らなかった。メールで送って原本も郵送しておいた。罰金が免除されるかどうかは疑問であるが、先ずは反論しない事には済まない。先田ての警察の違反金もそうであったが、承知がいかないならば異論を唱えるしかない。先ずは支払いの猶予を勝ち取ることが優先である。それに関連して、FAXの印字インキが無くなっていたので急いで発注した。キャンノンの製品であるが、今時FAXが必要になるとも思っていなかった。インクは初めて純正品でないものを使ったのだが、半額でも半分しかもたなかった。またもう一度純正品を購入する。どちらが最終的にお得かである。洗濯ものは一日遅くなったが漸く回収できた。出す時に四回引き取りに二回で六回行か...リンツ風トルテの切り方

  • 最後のシネマ交響曲

    暖房を切ったのはいいが、朝が寒い。まだ氷点下になると言う。陽射しを昼間に思いっきり入れて、窓を開けて掃除もして、空気もよくなった。寒いと疲れる。でも陽射しが射す込むと目が覚める。身体にはいいだろう。同様に植物にもこれは重要で寒さがないと澱粉を含有しないことから実りが悪くなる。暖冬の影響でオリーブの実りが悪くなって、ドイツでの小売価格も44%上昇したようだ。昨年の植物オイルの高騰はウクライナの菜種が大きかったとされていて、それに伴っておローブオイルも品切れが多かった。その頃に比較すると供給が安定する反面価格は上がっている。一番量を使うイタリア料理の炒める為の物は以前はリットル9ユーロしなかったのだが、今は11ユーロを超えている。それが最も安い商品で、それを使うしかない。上等のものは元々少量しか使わないので影...最後のシネマ交響曲

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