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四月になりました!今年は桜の開花が早いと予想されていたのに、結局平年並み?になってしまいましたね。桜の花は、寒い時期があってから暖かくならないと咲かないと聞いたことがありますが、近年の気候変動に慣れてきたんでしょうかね。私などは、急に気温が上がってしまって寒暖差にやられています。人間より植物のほうが強いんだなぁ・・・『悪魔と天使と死神と』で、ヒチョルさんが説明してくれましたが、人間はすさまじい進化...
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四月になりました!今年は桜の開花が早いと予想されていたのに、結局平年並み?になってしまいましたね。桜の花は、寒い時期があってから暖かくならないと咲かないと聞いたことがありますが、近年の気候変動に慣れてきたんでしょうかね。私などは、急に気温が上がってしまって寒暖差にやられています。人間より植物のほうが強いんだなぁ・・・『悪魔と天使と死神と』で、ヒチョルさんが説明してくれましたが、人間はすさまじい進化...
試着室を占領しているわけにはいかないからそれぞれに考えることにして、夕方には釜山へ帰るというふたりにはタクシーを呼んだ。担当者と聞いて頭の固いお偉いさんを想像していたけど、話の通じる同年代のふたりでよかった。最初はおれ個人的には参加したくないと思っていたけど、担当者のふたりに会って楽しみにさえなってきた。トゥギヒョンは最初から乗り気だったから、楽しいを通り越して浮かれているように見える。事務室でふ...
プサンから来たふたりがウチの店を見たいというから、いっしょに歩いて連れてきた。来るときは御曹司の車に乗せてもらってきたらしい。「せn、、ユノさんのショーの動画を観せてもらいました。特にここの一回目のショーは何度も観返しました。」ヒョクチェさんは舞台演出を勉強したんだったな。「そうですか。それはありがとうございます。」「いままで何度もショーの手伝いをさせてもらってきたけど、あんな斬新なショーは初めて...
食事はランチでお手軽だとはいえ、コース料理だった。おれとトゥギヒョンにとっては懐かしい味で、パリ時代の思い出がよみがえる。いまそれを話すのは失礼だろうから、帰りにでもふたりで話そう。「チョン・ユンホ先生はずっとパリに住んでらっしゃったから、いつもこんな料理を召し上がってたんですか?」「いえいえ、そんなことはないですよ。パリにもいろんな国の料理が食べられる店がありますし、普段はサンドイッチとかハンバ...
「お待たせしてしまって申し訳ありません。」窓からの眺望に気を取られて挨拶を忘れていた。「いえ、僕たちが早く来たんです。まだお約束の時刻にはなっていませんよ。」広々とした部屋の真ん中に6人掛けのテーブルがあり、全員から眺望が見えるように配慮してか窓に横向きに座るようになっている。テーブルの片側に御曹司と秘書が、もう片側に初めて会うふたりが座り。おれたちに気を遣ってくれたのか、窓に近い席を空けてくれて...
エレベーターの扉が開くと、目の前に店のスタッフらしき人が立っていて、すぐに深く頭を下げた。あのロボットから連絡が行くようになってるんだろう。「チェ・シウォン様のお連れ様ですね。お待ちいたしておりました。どうぞこちらへ。」「チェ・シウォン代表はもういらっしゃってるんですか?」「はい、先ほど他のお連れ様とごいっしょにおいでになりました。」ってことはおれたちが最後だったか。そのレストランは最上階にあるか...
御曹司と秘書は一度帰って出直すと言って帰っていった。車に乗るとき、助手席のドアを開けることまではしなかったけど、やっぱり運転は御曹司が、秘書は助手席に座った。「あれがあのふたりのスタイルなのかもな。」誰に言うつもりもなかったけど、トゥギヒョンが「そうなんじゃない?」と返事してくれた。正午近くまで仕事をして、トゥギヒョンと歩いてホテルに向かう。いつもは車で前を通るだけだからわからなかったけど、中に入...
「お店はここからなら歩いてでも行けるところなんです。先月新しくできたホテルの最上階なんですが、ご存じないですか?」「あー、あのシャレたホテルですか。」ホテルができたのは知ってたけど、前を通っただけでどんな店が入ってるのかは知らない。「フレンチレストランでディナーが人気ですが、ランチもなかなかのものですよ。」ディナーか。近いうちにチャンミンといっしょに行こうかな。もちろん部屋も取って・・・「代表、正...
翌朝、開店と同時にあのふたりが飛び込んできた。「ユノ先生!!ご決断いただいてありがとうございます!おかげさまでアンリ・アブリル先生もご参加くださることになりました!」「そうですか、それはよかった。」御曹司にすればアンリがメインだもんな。「それでプサンの担当者と顔つなぎさせていただきたいんですが、今日のランチでいかがでしょうか。」「は?それはまたずいぶんと急ですね。」「ええ、善は急げと言いますからね...
おれの目には、たぶんトゥギヒョンの目にも、あのふたりは仲のいいカップルに見えた。だけど考えてみれば、プライベートならともかく仕事中に代表が運転する車の助手席に秘書が座るっていうのは考えられない。しかも帰りは、車のドアを開けて先に座らせることまでしていた。おれとトゥギヒョンだったから微笑ましく見てたけど、公道なんだから誰が見ているかわからないのに。「ごめん、ユノ。またぼく、よけいなこと言っちゃったね...
「いや、カミングアウトできないから誰かに言いたかったって言ってた。」チャンミンは、自分の顎を親指と人差し指の第二関節あたりでつまんで考え込む。いまチャンミンの頭の中はコンピューターが複雑な計算をするように、猛スピードでいろんなことを考えてるんだろう。「ユノはカミングアウトしてるから、ぼくたちのことを知るのは簡単だよね。」「あー、たぶん。それにマダムリーと知り合いで、おれの情報を仕入れたらしいし。」...
「あっ、ちg」違う、と言いかけて、前に『違う』と言ってしまってそこをツッコまれたことを思い出した。えっと、、「ユノはその人のこと、気に入ったんだよね?」目には怒りの炎がメラメラと燃えているのに口元は笑みの形に持ち上げるという、おれにはできない芸当をやってのけるチャンミンはとてつもなく恐ろしい。思わず「ひっ」と声を上げそうになって慌てて飲み込んだ。そんな声上げたら、火に油どころか短い導火線に火をつけ...
「それにさ、トゥギヒョンもヒチョリヒョンもめっちゃ喜んでくれて。イェソニヒョンなんて泣くほど喜んでくれたんだ。」「へえ、そうなんだ。」「考えてみたらイェソニヒョンは、もちろんデザイナーとして自分の作品を発表してるけど、店はおれのだからどうしても影になってしまうんだ。」「あー、そういうものなんだね。」「だからか、イェソニヒョンは今回のオファーもおれ個人に来たもんだと思い込んでたくらいでさ。」「そうか...
まるでおれの誕生日を祝うような夕食のあと、チャンミンと部屋に戻ってすぐに抱きしめた。「チャンミン、ありがとな。疲れてるだろうに、おれのためにいろいろ準備してくれて。」「ううん。けど、ユノがショーに出ることを喜んでるみたいでよかったよ。」「うん?喜んでないと思ったのか?」「だって、最初この話聞いたとき、ユノは乗り気じゃなかっただろ?」「ああ、確かにそうだけど。おまえがおれの背中を押してくれたから。」...
「そのケーキはわざわざ買ってきてくれたのか?」「あー、うん。電話貰って母さんに話したら買って来いって。夕診まで時間があったから隣町まで行ってきた。」ちょっとふくれっ面で照れくさそうに言うチャンミンをいますぐ抱きしめたいけどパンチが飛んできそうだからあとにする。「そうか、ありがとな。」しかし、家族3人でホールケーキ2個か・・・「こちらのは冷蔵庫に入れておいて、明日お昼に来てくれた人に分けますよ。」「...
いつもより30分ばかり遅くなって家に帰った。玄関を開けると靴脱ぎにはチャンミンの靴が行儀よく脱いであって。そのとなりにおれの靴を脱いで声をかけながら家に上がる。あれ?いつもならお義母さんかチャンミンが「おかえり。」と言いながらパタパタと走ってくるのに、今日は誰の声も聞こえない。もしかして誰もいないのか?なんて考えながら、とりあえずケーキを食堂に持っていくと、パンパンパ~ン!!突然鳴り響いた破裂音と、...
おれはおれで、御曹司に連絡しようと店の電話を取り上げた。デスクの上に置いたままの名刺を手に取り、裏返してみたけど思い直して表の会社の番号をプッシュした。自分の名前を告げ、代表に繋いでほしいと告げると、音楽が流れて、『お待たせいたしました、秘書のチョ・ギュヒョンです。申し訳ありませんが、ただいま代表は別の電話に対応しておりますので、もうしばらくお待ちいただけますか。』あああの、代表のパートナーの秘書...
イェソニヒョンから店に電話が来たのは、おれが帰り支度を始めたときだった。おれもそうだけど、イェソニヒョンも開店一時間前には店に来るらしく。出勤してすぐにメールをチェックしたらしい。『おめでとうユノ!』テンションが高いのはわかるけど、第一声がそれって?もしかしておれ、大事なことを書き忘れたのか?「イェソニヒョン、出るのはおれだけじゃないよ。イェソニヒョンもいっしょに出るんだよ。」『へ?うそっ!?マジ...
「正直おれには関係ないイベントだと思ってたからよくは知らないんだけど、4日間いろんな会場を使ってやるらしいから、小さいところでやらしてもらおうとは思ってるんだけどさ。」「あー、そうねぇ・・・地味ならいいってもんでもないんだろうし。って、私が考えても仕方ないんだけどね。」「いや、叔母さんも戦力に入れてるから、何か思いついたら教えてよ。おれたちは、それこそ一般的なショーの形が身に付いちまってるから、そ...
叔母さんのところに昼飯を食いにいって、御曹司のことを訊いてみた。「SJ商事のチェ家?知ってるわよ。確か最近息子さんに代表の座を譲ったのよね?」さすが叔母さんは顔が広い。「そうみたいだな。叔母さんが知ってるのは親のほうか。」「ええ。現会長夫人がウチの顧客だったけど。昔、ウチの父さんとそこのおじいさんが仲が良かったわよ?」仲が良かった?ただ取り引きがあっただけじゃなくて?「工場に来たついでに家に寄って碁...
4月になりました!!今年は桜の開花が例年よりも早く、すでに満開の知らせがあちこちから届いています。これは残念ながら入学式には葉桜かな(;'∀')気温も早くから上がって、3月中に夏日(最高気温25℃以上)を記録したところがちらほら。ここ数年、春から夏が早く、秋から冬も早く切り替わってしまって、日本の四季から春秋が消えてしまうかもしれません。これも地球温暖化の影響なんでしょうね。東方神起の2023年全国ツアー『CLA...