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性能とデザイン いい家大研究 https://blog.goo.ne.jp/replankeigo

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です  いい家ってなんだろう、を考え続けます

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2015/10/15

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  • 【元号への中国社会の興味深い反応】

    本日から明日へ、天皇位の交代が行われる。明治以降の近代国家になって、5回目の経験になる。前回の昭和から平成への交代は同時に昭和天皇の死去が平行したので新元号に対しての諸外国社会の「反応」というものに日本社会として思いを致すようなゆとりを持てなかったと思う。そんなことで、今回、改元がまた別の次元で進行したことで、はじめて他の国・社会から日本の「元号」がどう見られているか、知る機会が得られたように思われます。そこでもっとも面白い反応が見られたのが、中国社会でしょう。元号の発表についてきわめて強い興味を持っていたことが知れた。多くのメディアがそれこそ同時進行でニュースとして流し、たくさんの「民の声」があふれかえっていたのだという。とくに日本としてはじめて自国古典「万葉集」を典拠としたことについて「いやそうではない、そ...【元号への中国社会の興味深い反応】

  • 【連休初日 タンポポ観察 in 松前】

    たしか、サクラを見に行ったんだけど(笑)。結局、夫婦で感動してきたのはタンポポに3種類あること。わが家的ゴールデンウィークは観桜が恒例。最近はだいたいサクラの開花がこの時期に間に合ってきた。温暖化の進展のようで、ややどうか、ではありますが、これについてはやはりウレシイ。ということで、早暁から運転を交代しながらの旅。無事に五稜郭のみごとなサクラを見物後、道南といっても、弘前に行くのと大して変わらない時間距離の松前にも脚を伸ばしておりました。松前のサクラはとにかく樹種がすごい豊富で、よくわからない品種のサクラが咲き誇っております。一応、ソメイヨシノが城門前にあって、それがこの地での「開花」標準木とされていまして、こちらはいま、ちょうど5-6分咲きといった様子ですが、全体としてはまだまだ咲いていないサクラの方が圧倒的...【連休初日タンポポ観察in松前】

  • 【寒ざらしそばと五分咲きサクラ】

    先日「ではかおり」の蕎麦を山形で食して以来、すっかりその魅力にノックアウトされております。お店は「庄司屋」というお店で、その蕎麦自体の味わいの濃さにすっかり、にわかファンになってしまった。日程が合わずに月曜日定休ということを知らずに訪れて残念な思いとか、他の店ではそれほどの味わいを得られなかったりと山形通いが、それこそ一期一会的な出会いに満ち始めています(笑)。で、先日久しぶりに再訪することができた。そうしたら、まだ1−2度の訪問なのにお店の方が憶えていてくれたようでした。客の顔を覚えるというのは客商売の基本だそうですが、やっぱりこちらにしてみるとうれしい。で、ふと、「寒ざらし」という蕎麦のシーズンである旨のPOPが擱かれていた。ま、いいやと無視しようとしたら、「オススメしますよ」「あ、え、そうなの?」という表...【寒ざらしそばと五分咲きサクラ】

  • 【あるニッポンの街並み景観】

    上の上下の写真の家々はある街でお隣同士で建っていた。日本の場合は、既存住宅地と言ってもその家が建てられる年代は大きく異なっていたりする。リフォームや建て替えに当たって周辺に配慮するかしないかは個人や建築サイドの主観的決定にほぼ委任されている。なのでいわゆる街区としての統一感というものは存在しにくい。江戸末期に日本に来た西洋人たちは、江戸の統一的な街並みを見てさらにそこにゴミ一つ落ちていない様子を見て貧しさはあるけれど、人々は幸福そうだ、と印象を語っていたとされる。それから百数十年後、写真のような街区が日本には形成されている。戸建て注文住宅、という個人主義に委任された公共・街並みが日本のふつうの風景になってきている。こういう「不統一」を社会的に制御するシステムは存在しない。せいぜいが、景観条例というようなものだろ...【あるニッポンの街並み景観】

  • 【小さな感動(笑) 笹団子の包装】

    みなさん、高速道路PAで疲れを休めるとき、ふと甘い物に目が行きませんか?わたしは、そういうとき、この好物に完全にノックアウトされる(笑)。ということで、きのうも買い込んでいました。1コ125kcalで合計5コ、全部食べると625kcalというカロリー計算をして計画的に食べなければならないけれど(笑)おいしい。で、ふだんはあまり考えずに包装をすぐにはがして口に持って行くのですが、ふとこの笹団子の包装に気付いてしまった。これまでも同じような分量で同じような包装だったような気もするのですが、よく思い出せない。というか、気にしたことがなかった。笹にくるまれているので、そこそこ中の団子の保湿に役立ち、なお、風味が笹から移り香のようにただようのは、素晴らしく日本文化的。「あんこの入った草もちを笹の葉で包んだ後から蒸し上げる...【小さな感動(笑)笹団子の包装】

  • 【GW前にきのう、札幌もサクラ開花】

    っていうことですが、それは標準木の観察結果ということで、その他の一般のサクラやその他の木々や花々もそこかしこで彩り豊かな表情を見せてくれていました。以下、サクラ前線情報の抜粋。<今年のさくらは、平年より早い地域が多くなっています。現在、北海道で咲き始め、東北北部で見頃となっています。今年の冬は、日本付近に寒気が流れ込みにくい状態が続いていたため、暖冬となりました。このため、休眠打破は鈍く花芽の成長のスピードは遅かったとみられます。一方、2月後半から3月中ごろまでは気温がかなり高くなりました。このため、平年より早い開花となったところが多いですが、暖冬の影響が大きいもともと暖かい地域では、平年並みかやや遅めとなりました。>というのがおおむねの総括のようですね。なにはともあれ、GW前にも開花というのはすごくうれしい。...【GW前にきのう、札幌もサクラ開花】

  • 【ニッポン技術の揺りかご。 農業土木】

    ときどき、こんな風景の中を散歩しております。農業という人類の創造した社会システム。それまでの狩猟採集という生存手段に対して、圧倒的な人口培養力があった。日本列島社会では既存の縄文的生存システムに対してあらたに、たぶん大陸や半島地域から農業という「生産システム」社会そのものが「進出」してきたのだろうと思います。その進出の「波動」には時期的な「ズレ」があって、初期に進出した社会が、一定期間の熟成を経て、連合的なつながりを生み出し、八百万の神という形式で根付いていた。で、その社会では、農業土木という集団的な労役を基盤とした支配と被支配の関係が当然のように存在していたのでしょう。それまでの縄文的平等思想に対して、権力という見たこともない、不可思議な「力関係」によって集団労役が行われていた。伝統的生存システムの縄文にして...【ニッポン技術の揺りかご。農業土木】

  • 【カラマツ無塗装目透かしで防耐火の外壁】

    ふたたび新住協・鎌田紀彦先生の講演からの記事です。あわせて、先日見学していた棟晶さんの新住協モデルハウスの写真です。一見して目を引いていた外壁の様子です。北海道、札幌で生まれ育ってきた住宅視認経験がわたしの原風景ですがよく見ていたのは、外壁が下見板張りの木造住宅群でした。わたしが札幌に引っ越してきて10数年住み続けていた家もそうした外観デザインの住宅だった。そうした記憶は、寒さが厳しい住みにくい家のイメージが刷り込まれていました。無断熱でひたすら石炭暖房で冬を越すという「力任せ」の越冬型の冬体験の象徴だったように思います。寒かった、しかし、それが暮らしの原風景であって、ある部分では無性に恋しいと思えるような住宅デザインでもあった。その後、モルタル壁に表面仕上げが移行していったのです。そこにおりからの高断熱高気密...【カラマツ無塗装目透かしで防耐火の外壁】

  • 【藤原清衡の平泉開都、奥州振興計画】

    さて今週が終わると、新天皇即位関連の大型連休が始まりますね。それまでに片付けなければならない案件が山積なのですが、どうなるか、頑張るしかない。なんですが、しばらくカラダも酷使してきたので、きのうはひたすらの体調調整日。しばらく歴史探訪系のことは封印してきてしまっていますが、ふと、中尊寺参詣の時の写真データとにらめっこしていて、清衡さんの事跡とされる以下のことがふつふつと湧いてきた。「白河の関から外ヶ浜まで、1町(109m)ごとに1基の笠卒塔婆を建て、その中心になる中尊寺に1基の塔を建てた」という件。そして、その「中心」たる平泉に都市を造営する。北上川の水利を活かす「港湾施設」を中心にして平泉の街区を造営して、宗教施設としての中尊寺・毛通寺などを盛大に造営することで、中央権力とは異質の地域権力を作った。その経済的...【藤原清衡の平泉開都、奥州振興計画】

  • 【沈黙が支配する空間を持つ日本社会】

    写真は仙台市泉区の「柳澤寺」の山門見返し。近隣でたいへん賑やかな空間を訪れた後、無性に「静かさの支配する場所」への渇望が襲ってきて神社か、仏閣か、と探すウチに出会ったお寺さんであります。曹洞宗の寺院とかで、禅寺であります。最近都市化が著しい泉パークタウンにほど近いけれど、ごらんのような背景の緑もゆたかな環境の中にあって、静寂が得られる空間が出現している。JIAの10代目元会長・出江寛さんの講演を何回か聞く機会がありましたが、氏から「沈黙が支配する」空間こそが日本文化の核心、といったようなテーマのお話しが真骨頂のように感じていた。沈黙は金、といった格言もありますが、喧噪の巷から自我を取り戻すためのこういう空間を持っていること、そしてそういう空間が集落なり、都市の中枢に計画的に配置されているのが、日本社会の特徴であ...【沈黙が支配する空間を持つ日本社会】

  • 【働き方改革は「職人仕事」を消滅させるのか?】

    ・・・テーマのような論議があまりにもなさ過ぎるのではないか?先日来、建築の仕事で長年働いてきたいろいろな方と会って話してきて、日本の行く末を大きく懸念されている人が多い。ある方は、ドイツの技術力の源泉としてのマイスター制度が健在であるのに日本社会は、その技術力の源泉である「職人仕事へのリスペクト」をいま、大きく毀損させることに狂奔しているとされていた。日本が日本たる最大の源泉はこのことにあるのに、それを「労働行政」という観点から一掃させようとしている、とされた。ちょっと前まで「ゆとり教育」という官僚統制型の施策が行われ、あっという間に揺り戻しにさらされた「制度いじり」があったけれど、この「働き方改革」にも同じ雰囲気が漂っていると思わざるを得ない。職人仕事の世界は、かれらから見れば非論理的な「探究」の世界であって...【働き方改革は「職人仕事」を消滅させるのか?】

  • 【階間利用のエアコン暖冷房】

    本日は再び、アース21総会での鎌田紀彦氏講演より。先日書いたように、鎌田先生としては基礎断熱からより「温熱環境コントロール」すべき気積が少ない「床断熱」を志向していきたい考え方を発表されていました。寒冷地として、必要な「暖房用エネルギー」の絶対量があるレベルで不可欠である北海道のビルダーとしては、エアコン1台での室内環境制御が長期にわたって担保可能かどうか、なかなか声が出ない、というのが「場の雰囲気」であったとはいえます。事例として出されていたのは、新潟のオーガニックスタジオさんの事例。基礎断熱された床下空間に暖房装置を設置することで冬期の室内環境を全室一体のものとして室温・環境制御することは基本的には寒冷地住宅技術の骨格を形成してきた。暖気は上昇するという基本の性向を活かすものなので、直感的にも理解しやすかっ...【階間利用のエアコン暖冷房】

  • 【冬の快適性を図る指標「PMV」を理解しよう!】

    人間があたたかさや湿度条件などを「どう感じるのか」を科学する。感覚領域までの研究。・・・専門家向け‒前真之のいごこちの科学2019.4.15前真之のいごこちの科学NEXTハウスvol.013vol.013/冬の快適性を図る指標「PMV」を理解しよう!いごこちの科学NEXTハウスさらなる省エネ・省CO2が住宅の重要なテーマとなる寒冷地。本企画は、独自の視点から住宅性能研究の最前線を開いている、東京大学の気鋭の研究者・前真之准教授に、「いごこちの科学」をテーマに、住まいの快適性能について解き明かしていただきます。シーズン1に続く第2弾として2015年からは、それまでの連載の発展形「いごこちの科学NEXTハウス」としてリニューアル。「北海道・寒冷地の住宅実例から考える室内環境について」をテーマに、断熱、開口部、蓄熱な...【冬の快適性を図る指標「PMV」を理解しよう!】

  • 【インテリア選択はその人の「暮らし方」表現】

    家の「見方」がチョー重要。家を見て「こういう空間でこのように暮らしたいのだ」と見定められるか?・・・きのうは鎌田紀彦先生の最新の住宅断熱手法について、でしたが活発な意見交換が相次いで、わたしのブログ読者の傾向が明瞭でした(笑)。どっちかといえば、住宅建築のプロのみなさんが中心。なんですが、ユーザーのみなさんも同じ言語空間ではないけれど「なんとなく」伝わってくるものを感じられるようです。考えてみれば、わたし自身も自宅を建築した頃、住宅雑誌はすでに発行していたのですが、まぁたしかに「プロのひとたちが活発に意見を交わしている論点」というのは、大きな「よりどころ」ではあったように思います。ただしそこは「頼む立場」として、自分自身の感受性世界が判断の基本。せっかくの自分が払っていくお金に関しての決定なので、プロの先端的論...【インテリア選択はその人の「暮らし方」表現】

  • 【基礎断熱からハイブリッド床下断熱へ】

    さて、最近もたくさんの「取材」をしてきていますが、なかなかまとめる時間が取れない。きょう取り上げるのは、先週水曜10日のアース21総会での鎌田紀彦先生基調講演からの「基礎断熱から床下断熱への回帰」テーマ。北海道では「暖かい家」への技術進化の過程で床下断熱からほぼ常識のレベルで基礎断熱が一般化してきた。「凍結深度」以下まで基礎を掘り下げる必要がある地域特性があって、その基礎造作の「特殊性」に着目し、その基礎外周で断熱材を張り付けてコンクリート打設を行えば、その土地の「年平均気温」程度と言われる「土壌の熱」を取り込んでいわば「土壌蓄熱」を利用できて、床下の湿度管理などの木造住宅がかかえてきた問題点をもクリアできるということ。人類伝統とも言える「竪穴」利用ともアナロジーできるので、きわめて「安定的」と支持されてきたと...【基礎断熱からハイブリッド床下断熱へ】

  • 【サクラ前線と平行北上中 さざんかとの競演】

    写真は福島県の高速東北道・吾妻SAで見掛けた豪華ツーショット。あるようで、あんまり見掛けることがなかったので、思わず。わたし的にはこの2つの樹種はゴールデンマスターでして、どちらも北海道ではほとんど見ることができない品種かと。さざんかは冬の時期に目を楽しませてくれる樹種として、かつ排気ガスなどに強い樹種としてJH道路公団は高速道路街路樹として多用している。一方の桜、たぶんヒカンなのか、ソメイヨシノなのか、どちらもヤマザクラが主流の北海道では,目にすることが少ない。住宅雑誌として、本州地域でも発行を初めて以来、目にすることが多くなってきた樹種ですね。とくに関西の知人から、「冬の北海道にはさざんかが咲き乱れていると思っていた」という驚愕の言葉を聞いたことがあるのですが(笑)冬の花として、本州の方には、さざんかは季節...【サクラ前線と平行北上中さざんかとの競演】

  • 【やはり店舗販売はPOPがキメ手】

    きのうは高速道路を走りまくっておりました。福島県での要件から山形という次第。ということで、チョコチョコと高速PAで運転体力回復の休憩。こういった機会では、店舗側からするといかに「疲れている客」の心理に即した「癒やし」を提供するか、だと。それには主役はやっぱり食品系ということなる。で、そういうものの仕入に工夫を凝らして頑張るのが基本でしょうが、それをどう伝えるか、は相手が常に流動する人たち相手なので、POPを通しての対話が基本になるのでしょうね。わたし自身、こういったPOP広告には強い関心がある。画像真ん中の「おしょうゆ」など、見たことも聞いたこともないのですが、このシチュエーションで見ると、興味を惹かれる。で、わたしはこの醬油だけパスしてほかの2品は思わず購入してしまった(笑)。いちばん惹かれたのが右側のヤツ。...【やはり店舗販売はPOPがキメ手】

  • 【鎌田紀彦氏、アース21で「和解」の講演】

    きのうは札幌で地域工務店団体「アース21」の年次総会開催。その「記念講演」に、新住協代表理事で室蘭工業大学名誉教授の鎌田紀彦氏が登壇されていました。これはアース21の会長である(株)キクザワ・菊澤社長の2年越しの講演依頼に対して応えたもの。アース21とは、北海道の高断熱高気密住宅革新の中核主体になった新住協が、鎌田紀彦教授を中心にしてその研究を深めて行くに際してさまざまな実験的な取り組みでその研究に全面的に協力し、技術開発の最先端に立っていたその中心的メンバーが、住宅性能技術だけではなく、地域工務店としての経営的な課題についても相互に協力し合って、忌憚のない意見交換をするそういった目的から、いわば新住協からスピンアウトするように派生した工務店団体。その過程では鎌田教授とも話し合って、その趣旨に対して賛同を得、双...【鎌田紀彦氏、アース21で「和解」の講演】

  • 【能楽堂2題 中尊寺境内&東北芸工大】

    わたしは全国各地で建築を見るのですが、能楽堂はそのなかでも好きな建築のジャンルと言えるでしょうか。どっちかというと、伝統系の方に感性が反応するのでコンクリート建築にはどうしても冷たさを感じてしまって思い入れを持つことができにくいタイプのようです。先日来、っていうか、過去何回かこの上の写真の山形にある東北芸工大キャンパスの能楽堂は見ているのですが、コンクリートで造作されているせいか、空間に対しての「思い入れ」の部分で、拒否されているように感じられる。この能楽堂は水盤としての貯水池に浮かぶように立っている。同様に池を通って本部棟にも出入りする構成になっているのですが、どうも北海道人として、冬の寒さのほうが先にアタマに入ってくるので水盤のデザインに対して無意識に拒否感が働くのでしょうか?このあたり自分でもよくわからな...【能楽堂2題中尊寺境内&東北芸工大】

  • 【テクノ設備は生き延びる手段か、欲望維持か?】

    写真は先日訪問させていただいた「山形エコハウス」。外観的には非常にシンプルに、それこそ環境共生型のカタチ。太陽に向かってすなおに正対させて、太陽光を最大限受容することをエネルギー循環的に追究している。屋根には太陽光発電を仕込み、同時に太陽熱温水装置で家中の必要な温水も作り出すという志向性。まぁ、現代が考える「エコ」という意味合いが表現されている。一方で半地下室には、ごらんのような設備配管が配置される。真ん中はペレットストーブですが、太陽熱給湯など、配管関係は複雑縦横になっている。個別の配管経路には名札も張られていてそれなりに理解はできるけれど、ふつうのユーザーがふつうに使いこなせるのか、想像力はなかなか湧いてこない。わたし個人的には、このうちのどれかの配管経路で問題が発生しても自分でどうこうしようとかは、考えら...【テクノ設備は生き延びる手段か、欲望維持か?】

  • 【サクラ開花 in 仙台榴ヶ岡】

    予定を変更して半日長く仙台におります。飛び入りで夜の会合参加要件があって、本日札幌に帰還予定。日程変更で探してみたけれど、仙台はホテルが満杯の様子でした。どうも「特異日」っぽい感じ。あれ、なにかなぁと不思議なほど。で、会社事務所近くの「榴ヶ岡公園」を通りかかったら、ごらんのように名物の「しだれサクラ」が開花しはじめておりました。気象台の発表では5日だったそうですが、わたしはことし春はまだ東京出張もなかったので、ことしの「初サクラ」であります。クルマの中から公園の様子を見ていると、そこそこの人出。仙台のホテル満杯は、サクラ名所見物というようなことなのかなぁと。日中の気温も車内の温度計では15-16度程度を示していましたから、そこそこ暖かかったワケですが、しかし午前中は強風も吹きまくっていたので、おお、でありました...【サクラ開花in仙台榴ヶ岡】

  • 【建物と樹木の対話 「家と庭」=家庭】

    人間が暮らす環境を構成するのが家の意味。人間的に生きるということの実質とはなんだろうかと、ふと考える。いまは、わたしは札幌とそれ以外の地域との交互環境にいます。札幌では住宅があり、そこでの経過時間は「住まい」の実質。それ以外の地域ではホテルという「暮らし方」になる。それはそれで、まったく違和感を感じてはいないし、なるべく定点的な「定宿」感覚のホテルを選択していてそれなりの「くつろぎ」を得ているので心理的には「帰る」感覚もある。あるひとから「疲れそうだから、マンションでも借りたら?」と言われたけれど、個人的には一度そういう経験もあって、そのほうに違和感があった。結局家族と過ごす、なにか「共生」ということが、どうも人間的な生き方の実質のように思われます。そんな風に考えると、「家庭」というコトバに気付く。家庭はいうま...【建物と樹木の対話「家と庭」=家庭】

  • 【山形エコハウス 築9年の景観】

    きのうは東北芸術工科大学に竹内昌義先生を訪問。都合2時間近く、いろいろな打合せ、情報交換をさせていただきました。先生は建築デザインのみかん組の首都圏、全国での活動の傍ら、山形に根付いたカタチで、地域の住宅に深く関わってきている。また、岩手のオガールタウンの構想から最終的な販売まで深く関与されて、成功を収めてきています。一方で、そういったプロデュースやデザインに関わりながら、同時に「断熱男」として自ら命名するほどに高断熱高気密運動にも積極的にアプローチされてきている。・・・ということで、東北でのReplan出版についてもキーマンとも言える存在として、ご協力を願ってきています。で、帰りがけに近隣に建っている「山形エコハウス」を見学。この環境省主催の企画からすでに9年の月日が経過している。東北ではこの山形と、福島県飯...【山形エコハウス築9年の景観】

  • 【いのちと暮らす日々 「造園外構」工事取材】

    きのう、継続的に取材している案件があって、山形市でその「造園外構」工事の様子を見学・取材してきました。詳細については、夏に発売されるReplan東北誌面で発表するのでまだ詳細を記述はできませんが、わたし自身も、「造園外構」工事については前から強い興味を持っていてしかしその造園設計者に話を伺う、現場でいろいろ細部を聞くというのは初めて。わが家の新築のときには、施主として造園工事に立ち会っていて、その素晴らしさを感じていた。わが家の場合には狭い敷地なので、1本だけの「シンボルツリー」を計画した。敷地の中に煉瓦で区画された円形のサークルが造形され、そこに透水性を考えた地盤改良が施されて、1本のメイゲツカエデを植え込んだ。建物との調和を最重視して考えて選び取った樹木だった。成木を移植させたので、いろいろな角度から見ての...【いのちと暮らす日々「造園外構」工事取材】

  • 【中尊寺 本堂横廊下に白象発見(!)】

    写真は先日参詣した中尊寺の「本堂」であります。慈覚大師円仁さんの開闢と伝えられる天台宗の由緒正しき寺院。奥州藤原氏がその財力を傾けて、北方に日本とはやや異質な地域権力を樹立したことを明示的に示す意図を持って創建されたものでしょう。金色堂や能楽堂などの建築群が往時を偲ばせる遺構になっている。しかし、その創建の経緯とは別に現代に至るまで有為転変の中をなんとか伽藍を維持し、生き延びてきている。清衡の創建から100年ほどで奥州藤原氏は頼朝権力に滅亡させられ、この中尊寺の山裾から北上川の流れの蛇行したあたりに広がる扇状地系地域に藤原氏の王権所在地はあったと推定されている。いくつかの居館推定地が発見されているけれど、いずれにせよ、「衣関」地域という地域名が示すように北上川水上交通の要衝地に位置して、藤原氏の経済活動、交易の...【中尊寺本堂横廊下に白象発見(!)】

  • 【日本文化ファンタジーとしての元号】

    令和という名詞は、ちょっと発音しにくいということを最初にメディア発表対応をした官房長官の口から再認識した。RとLについての日本人の発音問題は常に言われていますが、わたしには「○いわ」というように聞こえて一瞬、え、「へいわ」なの?と思った。それって、あまりにも一般語化しすぎと疑問が・・・。ちょうどNHKをかけていたので、菅さんがかざした漢字揮毫も手話画面に被さってしまっていたのですぐには見られず、一瞬、タイムラグが生じてしまった(笑)。で「令和」であります。おお、れいわ、れいわとアタマのなかで復唱させてみる。たしか、前回の「平成」のときにも官房長官だった小渕さんが示してゆっくりとした滑舌で「へいせい、であります」と語った様子を思い出す。政治家としての菅義偉さんは、この元号発表という奇貨を活かして内心、あわよくば、...【日本文化ファンタジーとしての元号】

  • 【キューブ住宅の外観デザイン】

    写真は先日、仙台市内で見学した鈴木環境建築さんのオープンハウス。まことにスッキリとしたキューブ形状の外観が特徴的。同社はことし、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」大賞を受賞されましたが、断熱技術について全国最先端の技術を積極的に導入する企業。また、設計デザインについても北海道の建築家とコラボするなど、高断熱が触発するデザイン変化についてセンシティブな企業です。南東北、宮城は東京からのマーケティング主導企業戦略になびく企業も多いなか高断熱高気密技術を極めながら、デザインの「進化」にも敏感な企業。そんな経緯もあり興味深く見学していました。北海道では「高断熱高気密」を大前提として住宅をその暮らし方文化を含めて再定義せざるを得ず、ごく自然な志向性として、外皮表面積の最小化、シンプル化に向かった。もっとも外皮面...【キューブ住宅の外観デザイン】

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