【継ぎ手・込み栓 伝統的木造工法の世界】
先日、久しぶりに伝統的工法の住宅を見学する機会。宮城県の地元の「山元」企業で、広大に所有する管理林から計画的に出荷して、住宅企業としても提供している。そういうことなので、木の質感を最大限に活かす家を建てている。「追掛け大栓継ぎ」で架材を接続させて、それを緊結させるのに「込み栓」を使っている。木は生きているので、季節によって水分含有量が変化する。そのため、架材が膨張したり収縮したりする。それを「調節」して家を長期に使い続ける工夫を日本人は古来からずっとしてきた。そういう「手を掛ける」という生活文化はこうした構造材にまで及んでいたが、身近なところでは、「畳の表替え」という習慣も行ってきた。いずれも現代生活から考えれば、家への洞察とか気遣いが絶対に必要なことなので、生活カレンダー習慣とはどうしても異質なサイクルに人間...【継ぎ手・込み栓伝統的木造工法の世界】
2019/03/31 08:17