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2015/10/10

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  • 「ノスタルジア」(1983年)

    タルコフスキーの作品をきちんと観たのははじめて。 ロシア人の詩人アンドレイは、自殺したロシアの音楽家サナノフスキーの取材でイタリアを旅していた。 小さな温泉街で、ドメニコという奇妙な男に出会う。 アンドレイは、ドメニコからろうそくを渡される。「ろうそくに火をともし、水の中を渡りきることができたら世界は救われる」。アンドレイはその役割を受け入れる。 タルコフスキーは「世界の救済」をテーマに創作を続けていたとwikiに書いてある。本作においてもそういう話は出てくるが、描かれていたのは、「芸術がいかに理解されないか」ということだと感じた。 冒頭、イタリア語がわからなければイタリア文学は理

  • 第13回 幸せに……なれますか?

      土曜日の午前中に金子家を訪れた。いつものように執事が出迎えた。母屋の玄関で蝶が待っていた。今日は花も一緒だった。 蝶の部屋は以前と同じく、甘い香水の匂いがした。 三人で折りたたみ式のちゃぶ台を囲んで紅茶を飲んだ。 「ねぇ」 蝶が大判のクロッキー帳を差し出した。色々なことが書き出してあった。イラストもあるし、文字で書いてあることもあった。マインドマップに見えなくもないけど、すべてが線でつながっているわけではなかった。 たとえば「海外旅行」という文字。船の絵。「出会った頃のこと」というクレヨンの文字。ふたりの女の子が手をつないで笑っている絵。色鉛筆で描かれたドレ

  • 大盛堂書店

    渋谷のセンター街入り口にあるので渋谷に行ったことのある人は一度は店の前を通ったことがあるだろう。 一階はこぢんまりとしたフロアで、入ってすぐに視界に入ってくるのは雑誌コーナー。その奥に外国語雑誌、階段近くには文芸書籍といった印象。 若者とインバウンドを意識しているのだと思う。文芸も若者向けだ。 本の内容を撮影しないでください、みたいな注意書きがあるのも渋谷っぽい。 若者文化の中心地の店は、他の店とはちょっと空気が違っていた。

  • くまざわ書店 相模大野店

    通路に面した、客が最初に見るエリアには、ラノベや、映画の原作本やコミック、話題の文芸本などが並ぶ。 その中でもラノベが結構目立つところにある。中高生がよく来るのではないか。ビジネスとか生き方のハウツーみたいなものも目立つところに置いてある。 面白いのは、哲学とか理工系。人文や社会といった他の書店だと奥のほうに配置しそうなものが通路寄りに配置されているところ。 通路側はそのような感じで、その奥が雑誌コーナーになる。棚が多く、それぞれ十分なボリュームでジャンルごとに陳列してある。 フロアが広いので、品ぞろえも潤沢だ。 ちなみにここは湘南ブランドはあまり前面に出ていなかった。

  • 有隣堂医学書センター 北里大学病院店

    病院内にあるからか、文庫本の小説が目立つ場所に並んでいる。 話題作や有名作家が多い。 入院患者がメインターゲットなのだと思う。 一緒に北里柴三郎先生に関する著作も並ぶ。 また、神奈川関連の情報誌なども目立つ。 湘南地方では、どこでも湘南ブランドをプッシュしているので、この地でもその影響があるようだ。 フロアは小さいが、健康関連の本が占める割合はも多い。奥には医学書が並ぶ。こちらは医学生向けだろうか。 病院、北里、湘南。というキーワードがはっきりしている。 土地柄がわかりやすい品ぞろえ。

  • 紀伊國屋書店 新宿本店

    入り口近くのエントランスあたりに、大量の小説が大量に並んでいる。話題作、人気作家の作品ばかりなのだが、こんなに小説を前面に出して売れるのだろうか。 そう思ってから、考え直した。この老舗書店は本当に本が好きな人が来る場所なのかもしれない。 その奥も書籍コーナーで、小説以外のさまざまなジャンルの本が並んでいる。仕事術やお金などの、今よりも上の自分になるにはどうしたらいいか、という人生のハウツー本が多い印象。週間ランキングでもその手の本が多数ランクインしているところから、このコーナーは売れ線を並べているのだろう。 さらに奥に雑誌がある。 以前はインバウンドが多かったが、自分が行ったときは

  • 丸善 日本橋店

    日本橋というエリアのイメージそのまんまの品揃え。 時代の空気に敏感なビジネスマンのための情報の発信地といった印象。 売れそうな本が大量に平積みや面陳で並ぶ。 入り口付近に並んでいるのは、仕事効率化、リスキリング、ベストセラーの文芸書、ビジネス経済の参考書的な書籍。 雑誌のエリアもあるが、入り口の正面にばーんと並べる感じではない。駅構内の書店などだと、まず雑誌が目に飛び込んでくるようなレイアウトが多いが、ここでは軽い読み物よりもじっくり読む本を売っていく姿勢のようだ。 ここにしかない珍しい書籍もあるのかもしれないが、普通の書店にある書籍を豊富に取り揃えてある。このオールマイティーさが

  • ブックファースト中野店

    中野はサブカルの街として知られている。 ただし、住民の中心は、サラリーマンのファミリー世帯や学生といったいわゆる中流階級の人々だ。 中野駅近くにあるブックファースト。 フロアが広い。 入り口はふたつある。 片方の入り口付近には小説や雑誌。もうひとつの入り口付近はお金や生き方に関する自己啓発本が多い。 全体的には、いろいろな本をバランスよく揃えている印象。ただ、子どもの本のコーナーや漫画のコーナーが充実しているところから、どちらかというとファミリー向けの要素が強い。

  • 「太陽の下の18才」(1963年)

    1963年のイタリアは「奇跡の経済」と呼ばれた高度経済成長の時期だった。 本作はそんな状況が反映された、楽しい恋愛コメディ。 舞台はイタリアだが、フランス人女優カトリーヌ・スパークが主演。 ナポリ湾に浮かぶイスキア島にバカンスにやってきた若者たち。その中に二コラという青年がいた。一方、同じく島に訪れたフランス人女性の名前はニコル。名前の似たふたりは反発しながらも惹かれていく。 他愛もないコメディだが、能天気な楽しさがいい。 古い映画だと素直に楽しめる。今の時代もこの手の映画はあるのだろうが、「くだらない」と感じてしまうのはなぜだろう。 https://www.youtube.co

  • 青山ブックセンター

    青山ブックセンター 東京の表参道に店舗を構える青山ブックセンターのWEBサイト、オンラインストアです。デザイン・広告・写真・アートなどクリエイ aoyamabc.jp 書店は場所によって特徴があるのが面白い。 その店の客層がどういう人たちなのか、その街がどういう街なのか想像するヒントになる。 みんながみんな書店に行く時代ではないので、その街全体のイメージを書店から読み取ろうとするのは無理がある。それでもエリアごとの違いを読み解いていくと見えてくるものがある。 青山ブックセンターはアート系の書籍が多い。海外のファッション雑誌とか、日

  • 善福寺公園

    メインのエリアは、大きな池がある。 そこをぐるりと囲む散歩道。 古い樹木が多い。蝉の声や水の音が心地良い。 五感を意識する。 聞こえてくる音を数える。 聴覚に集中しているときは目の前にあるものが見えていない。それではいけないと植物の葉っぱを見たり、樹木を見たりする。そうすると今度は歩いている足の裏の土の感触などを意識していないことに気がつく。 五感のすべてを同時に意識するのは難しい。 それでも練習していれば、多少は改善されるだろう。 いわゆるマインドフルネスな状態になり、世界をもっと深く知る。 公園から出てしばらくして、互換を意識していないことに気がついた。五感の訓練は講演の中だけ

  • 「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008年)

    アイデアがいい。 舞台はニューヨーク。日本に転勤が決まった青年を祝うパーティ会場を撮影していたが、突如物凄い音が響き渡る。様子を見にいくと、なにかが街を破壊している。身の危険を感じた人々はとにかく逃げることにする。 いわゆる怪獣映画だ。ただし、ブレアウィッチプロジェクトのようにホームビデオ風に撮影されているところが新しい。ただし、予算がなかったブレウィッチプロジェクトと違い、本作は製作費27億円。映像も計算されたものになっている。 登場人物がホームビデオを持って逃げ惑う人々を撮影しているスタイルなので、怪獣も人間の目線だけになる。人間の目線だけ、というのはリアルな感じがする。「シン

  • 「テルマ&ルイーズ」(1991年)

    名作映画としてよく名前のあがる作品。 女性版「イージーライダー」(1969年)といった趣で、さすがに完成度が高い。 ウェイトレスの中年女性ルイーズは、友だちの専業主婦テルマを誘って週末のドライブ旅行を予定していた。テルマはそのことを夫に伝えようとするのだが、気弱なため、はっきりと口にできない。そうこうするうちにルイーズが迎えに来てしまい、夫にはなにも伝えずに出発してしまう。 ルイーズのすすめで、旅の間くらいは羽目を外そうということになり、テルマはバーで酔っ払い、男と踊る。その気になった男に襲われそうになるが、ルイーズが止めに入る。しかし、もめごとのあげく、ルイーズは男を射殺してしまう

  • 「ワールド・ウォーZ」(2013年)

    おもしろいか、つまらないか、ということならそこそこおもしろかった。 ただ、ブラッド・ピットがかっこいいだけの映画に思える。 つまり2013年にこの映画が公開された意味づけがわからない。 謎の伝染病が原因で、人々がゾンビ化する。 国連の職員だったジェリー・レインは元上司からの依頼で調査に携わることになる。 現代のわれわれは、「コロナをゾンビ化におきかえた作品なのでは?」と連想する。たしかにこの頃もコロナウイルスは少数報告されている。だからといって、これがコロナを扱った預言的な映画として評価するのは短絡的だろう。 ブラッド・ピットの制作会社プランBエンターテインメントが映画化権を獲得し

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