きょうの聖教から
◎今週のことば◎さあ、対話の秋だ「会う」「動く」「語る」命の躍動はここにあり!聖教を開いて幸の語らいを爽やかに!〈名字の言〉2019年9月30日作家の井上靖氏は、趣味は何かと問われると「登山愛好」と答えることがあった。そして山に「登る」ことよりも、「下りる」ことの方が性に合うと言った▼いわく「人間の住んでいる所から離れて行くのはごめんである。人間の住んでいる場所へ、次第に近づき入って行く方が有難いし、そうした行動の方が私の気持ちを落着ける」(『穂高の月』ヤマケイ文庫)。遠くから眺めているのではなく、人々のもとへ自ら飛び込んでいく。この姿勢があって、歴史上の英傑から無名の庶民まで、その生き方を、心の機微を、描き切ることができたのではないか▼どんな分野においても、人間から離れようとする“傍観者”には、人々の心を動か...きょうの聖教から
2019/09/30 22:25