引き分けは押し開いて、しかも引き分けは無限の引き分けとされてます。 左右均等の引き分けですが、打ち起こしから大三への受け渡しは「押し開く」つまり押手先導です。 押手先導を普通に引けば右手が強くなるので、左手中心にしてバランスが取れると捉えるのか?それともそのまま押手先導と捉...
弓道の基本を自分なりにかみ砕いてみたい。 結局はこうではないか?
学生弓道の経験後に一般として、地元の弓連に所属。未熟なりに弓道について考えてみる。
武道という根を張った太い幹から弓道という比較的太い枝が出て、更に流派という枝ぶりに分かれていきます。 その一つの流派から更に枝分かれして現在では多くの枝に至っているのでしょう。 樹木は身体の中の有害な物を葉先に貯めて落とし、根元で腐葉土を作り出して自らの肥やしとする新陳代謝...
どの武道も同じ様に修行に終わりが無い場合がほとんどでしょう。自分の限界を突破するには並大抵の努力では難しいと考えています。 第一段階としては対戦する時期が有りますが、前挙げたように私が知る範囲で、例えば剣道大会など中心選手は三段から四段、柔道でも黒帯は四段までで、赤帯や紅白...
前回の補足です。どれ位の人が引き分けに入る時の弓力とのバランスを意識しているでしょうか?私も含めて他に意識が向きがちでしょう。例えば手の内とか押手の肘や勝手の肘にです。縦線など姿勢に意識が有ればまだマシだと思っていますが、なかなか見当たらない印象を持っています。 弓力±ゼロ...
例えば便宜上弓力を100と仮定して話を進めていきます。 引き分けの進行と比例して弓力は変化しますが、その瞬間毎にそれぞれの力量を100としてまずは考えてみるとします。今までの流れから言うと離れの瞬間に弓力が100として弓力が段階的に増す事に合わせていく方向で進めてきました。...
ここで言う一歩は人に依って大きさに違いが出て来ますが、あくまでも私の主観だと思って下さい。 虎口の皮は握りにグッと付いていない方が良いでしょう。基本的には虎口の皮を巻き込むとなっていますが、巻き込む為にグッと握りに押し付けるという意識には疑問が有ります。弓への当て方が上手く...
前回の手の内に関する話の中でも挙げてありますが、親指と人差し指手で弓を挟むという手の内と弓力が手の内に掛かる事で親指と人差し指が閉じてくるという二種類を考えてみても、外見上の違いは大差無いと考えています。この事から自分以外の手の内を観察しても見た目だけで判断する事は難しいと...
高校二年生の時に試合で審判席の着物を着た年配の先生から注意されたエピソードを以前書かせて頂きました。 「君は中たるかもしれないけど手の内の親指が曲がっているから直さないと駄目だよ」と言う言葉です。 的前で引き始めて一年足らずで悩み多き時だったので、必然的に響いた事を覚えてい...
矢所が定まらないといった時に手の内は話題となる事が多いですね。弓返りや弦音についても同じです。 手の内の形や考え方は色々有ると思っていますが、唯一共通して始めに会得したい事が有ります。 それは、親指と人差し指の付け根の上を結ぶ線が握りと直角になる事です。直角のままなら少し弓...
まずはなんと言おうが狙いに飛ばす事が第一条件です。これは考え方としてほとんどの引き手に受け入れられていると思っています。振り込みや前飛ばしでも的中は取れます。これは否定していません。私にとっては難しいということです。常に同じに引く事が困難だからですが、狙いが的に入っていれば...
感覚という所で以前触れましたが、自分がこう引こうと思ってる射と実際にはこうなっていると見える外観に差がある事は珍しく無いです。思うまま身体を動かせるなら苦労しません。 癖には分けて考える方が良いと思ってる事があります。まずは身体の癖です。日頃の歩き方や姿勢など癖の無い人はい...
私の中の感覚でまずは、「射法」と「射技」の差が「教本」と「弓術書」の違いとして進めます。教本自体も射法編と射技編に分かれていますが、取り敢えず多くの人が始めに持つ教本一巻を射法の中心にして、射法は多くの人に共通する物で射技はそれぞれに特徴がある物として考えてみたらどうでしょ...
基本とは最初に学ぶ物という事はだいたいの方は納得していると思っています。では弓道以外ではどうでしょうか?基本的な事を一通り習った後は実戦、あるいは実践しそれぞれの個性に合った応用へと進んで自分の特徴を生かして進めていきます。いわゆる自分の武器を磨く段階に入ります。そうした中...
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引き分けは押し開いて、しかも引き分けは無限の引き分けとされてます。 左右均等の引き分けですが、打ち起こしから大三への受け渡しは「押し開く」つまり押手先導です。 押手先導を普通に引けば右手が強くなるので、左手中心にしてバランスが取れると捉えるのか?それともそのまま押手先導と捉...
例えば「押手が負けている」という指摘を受けたとします。押手のどこが負けているのか?は知る必要が有りますが、そこはさて置き負けないようにと「左手」「左肩」「手の内」などが力みます。 「負けている」状態は「負けている場所が力んでいる」と考えてください。弓力に負けているから力んで...
最近は「ど〜ん」という力強い大離れが好ましい傾向を感じているのですがどうでしょうか?ただし、故意に出す離れは力みと捉えられるので弓道は難しい。 和弓は長いですが、振動の少ない場所に握りを作ってある様です。しかも長さの中心から等間隔に上下2箇所あるうちの1つだそうです。検証は...
射格だと思います。品格や冴えなどという曖昧な物です。元々禮記射技の意図は人格の判断材料として弓を引かせていたという事です。つまり人格が射に現れるという本当に曖昧な概念に思えますが、最後に行き着く所はそういう場所になります。 したがって、人間形成の為に弓を引くと言っても言い過...
八節の進行を「ぎゅっと」せずに「すっと」移る感覚を持ち続けられる様に練習する事で少しずつ楽にできると思えます。ただのイメージですが、引き分けのイメージは射の雰囲気に大きく影響すると考えています。すっと引く事で息との関係は理解し易くなると思われるのですがどうでしょう。「大きく...
「紅葉重ね」という斜面打ち起こしの手の内の練習方法が有る様ですが、私は正面打ち起こしなので内容を正しく伝える事は出来ません。なので私なりに手指を人体の構造から見て手の内に関係すると思う事柄を挙げて見ようと思います。 今まで思ってきた私の知識では、「薬指と小指の2本は関係性が...
「懸け口十文字」については教本一巻でも記載されています。「取り懸け」では、右手の前膊と弦を直角の角度であって、手首が曲がらないように注意しなければならない。 ~弓道教本一巻 弓構えの項より~ 会の五重十文字では弦と直角になるのは親指(弽の帽子)ですね。取懸けで自分から見て弦...
今まで良い離れを出そうと画策する人が私の周りに多く居ましたが、それが可能かどうかを考えてみようという事が今回の主旨です。 ひとまず「離れや残身」を意図的に変える事が射法に則しているか?考えてみてください。仮に昇段審査の学科問題で同じ様に問われたとしたら、「離れや残身は引き分...
和弓を使う押手の手の内は、矢を向いている方向に真っ直ぐ飛ばす為に必要不可欠な゙技術です。取懸けも離れに影響しますが、目標としては無意識に身体が反応するまで出来て初めて技が身に付いたと言えるでしょう。離れの時に角見を効かすとか勝手の掌の向きとか諸々を意図して離す間は基本が身に...
勝手の捻りについては前回断定的過ぎたかもしれませんが、手先の力みを取る事や肘から先は弦に任せる事などから考えると、何かを始めからするとは考えにくいでしょう。「初心者なら別」と考えられるかもしれませんが、それなら期間限定で基本とは言えません。 段々に余分な動作を減らしていく考...
取懸けは弦を掛ける「弽」の使い方に従う事です。弽にも色々ある事を知ってから自分の弽に合う引き方をする為に取懸けを練習してください。 普通に引けば筈溢れなど起こリません。したがって始めから捻ると覚え込まない様にしましょう。筈溢れが起きないように捻るのでは無く、筈溢れが起きてし...
離れに悩んだら取懸けをしっかり深くして引き分けを優先してください。弓構えの時に離れを気にして浅く取り懸けても離れはうまく出ません。軽くすると摘み易くなってしまい、結果的に指先が力んで引けない離れないを起こします。
残念な事に手っ取り早い方法はありませんが、私の確認方法を挙げます。 まず人差し指の力が抜けているか?で親指や中指や小指への偏った意識は無くします。離れで人差し指が弓を握っていないかを確認します。次に親指と親指の爪の向きで会と離れの状態を確認します。引き分けや会では親指を的に...
大勢の人が私と違う感覚で中たりを捉えていると思っていますので、反論を受ける覚悟で述べておきます。断定的な言い方の部分はご容赦ください。 ここ最近の内容と重なりますが、中らない原因として主な事を挙げてみます。 押手が負けている場合(力んで肩が浮いたり肘を回し過ぎたりも負けてい...
足踏み、胴造り、弓構えで射技のほとんどは決まるとわかってはいても、大三や引き分け、離れで何とかなる気がするのは何故でしょうか? ずっと以前に認知の偏りについて触れましたが、自分の気になる所を中心に人の射を見ている事は多いです。出来てない所を練習するので、当然簡単には直せませ...
見ている所、思う所、同じ所に矢を飛ばす事が出来た結果です。それが矢の向きと合っていれば上達したと言えます。 初心者の頃は矢を的に向けても前に飛ぶ事が自然です。なので中たりというよりも矢所、つまり同じ所に飛ばせる事で上達の具合を判断します。 この時期が初弐段辺りになるでしょう...
狩猟道具として弓は始めに木の棒に蔓などを結び、木を削った矢の様な物を飛ばして獲物を射たと想像しています。弓を持つ位置も適当で、右手に゙弓を持っていたかもしれません。今の和弓と同じで照準は無く矢の向きで狙いを付けていたと考えています。その頃の狙いを考えてみると、当然半月に的を...
俗に言う親指の付け根を角見とすると、的と反対側の綿所を堅くして弓力に対抗します。弓力が的側から肩に向かってくるのでそれが自然です。 弓力を捉えるイメージを2つ挙げてみるので、どちらが自分にしっくりくるか考えて下さい。まず弓の握りに弦が戻ろうとする感覚で握りが0点です。もう1...
まず右手は、会で弦溝を床と垂直にするので親指の爪は当然背中側で自分が見える向きです。弓構えの時はだいたい爪が前下斜め左に45度です。親指自体もこれに従い的に向けません。したがって打ち起こした時は前上斜め左に45度と考えて弓構えのまま打ち起こします。そのままでも引き分けに入る...
弓を引き始めると右手で会まで引く事も覚束無いのに、引きながら練習するとしたら手の内はもっと大変です。私は初めて弓を持った感覚は後々まで残ると考えています。弓力が掛かると弓構えでしっかり調えた手の内も簡単に崩されてしまうでしょう。 それは弓力に力で対抗しようと試みても難しく、...
手指の骨は親指を自由に動かせる為に他の4本とはつながり方が異なります。したがって弓力が掛かる時に綿所を固く構える必要が出ます。付け根も押されて浮いてしまえば良く無い事は想像出来るでしょう。橈骨から親指の付け根は真っ直ぐなほど肘で弓は受けやすくなります。取り懸けではまず親指を...
手の内よりも先に会得が必要です。引き方に依る手の内の種類や考え方の多さに比べて、少ないとまでは断言できませんが、取り懸けが引く為に必要と考えれば先が当然と思います。どちらが先というのは乱暴ですが、弽の使い方、つまり道具への理解も必要だと言え、射を行う事実上の出発点でもありま...
背骨を垂線として腕の角度を130度に上げて、両肩線から30から45度前に出した所が肩にストレスが掛からない位置らしいですね(整体での骨格上)。 打ち起こしや大三で肩と肘の位置を考える一つの目安にしています。年齢を重ねても身体に故障は起こしたくないので、検討する価値は有るだろ...
手の内を「弓になるべく触れない」様にする基本は、逆に触れて良い部分と触れなければならない部分を整理して曖昧にせずにきちんと考えましょう。 教本などに書かれている「少し」とか「軽く」とかの表現は個人の感覚に任せられているのでばらつきます。 例えば、天文筋は手の内に触れますが掌...
勝手を捻る事についての記載は「肘からで手首だけ捻らない」がほとんどだと認識しています。これは右手の話しですが単純に「弦を捻る」意識は誤解が起こるかもしれません。 「手の平は垂直に立てて肩甲骨は浮かさないように肘を入れる」これは左手の話しですがこれも単純に「肘を入れる」という...
角度を変える例として胴造りを始めに挙げてみます。古い弓術書の内容に基づく胴造りは「足を開いて真っ直ぐに立ち肩や腰の線などに捻れがないようにして、弓を引く時に身体の故障が起きない様に構える物」という意味合いです。 射法八節も「的に中てる」というよりも「身体に負担を掛けない引き...
戻る所はまず射法です。射技は人それぞれだと考えて下さい。 押手の手の内は手首から先全体で一つと考えて下さい。これは射法に基づいた考え方だと思っています。射法八節の図にある会での意識する方向を表した矢印は左手首と右肘に付いています。これは射法上の左右均等の考え方だと思っていま...
射法八節の図は中野範士がモデルとされていますので、図の通りに弓が引ければ範士になれます。また射法八節の図には注意書きの文字が有りますが、これは弓を引き始める時から意識する基本が書かれています。言いたい事の主旨は、細かな文字を読んで自分なりに受け止めて考え実行することが大切で...
執り弓の姿勢と弓構えが決まれば(自分の思う感覚で構いません)行射はほぼ成功します。 「肩を上げない」「肩に響かない」は肩甲骨への意識で大丈夫です。 執り弓の姿勢が崩れる時は、肩より肘に意識が集まった場合が多いです。「身体の厚みに肘が納まる」は結果で目的ではありません。弓道で...
You Tubeを見た中で面白いコツを言ってました。「握りの長さを短くすると常に握る位置が変わらないし、審査で残身を執った時にずり落ちてもさほど落ちて見えない」たぶんYou Tubeのネタ作りで言っていると思ってましたが、自分の竹弓をそうしてる場面が映ったので案外本気なので...
三重十文字が第一(執り弓の姿勢)で縦線(体幹)が同時です。次は矢筋と身体の位置関係で床との水平です。入退場の精神面が定まれば後は息と目使いです。これで弓を引いていけば、大きな悪癖が付かず長く弓道に向き合えます。 手の内は弓力を身体に受けて引き、離れで三指に受ければ成り立ちま...
「手の内を見せない」とは言っても見てわかるならかなりの熟達者でしょう。仮に見てわかったとしても実践するとなると更に難しいですが、簡潔に表す方向で話しを進めてみます。弓構えから会までに身体の必要な部分は無意識でも力んでくるとまずは考えて下さい。意識しないで必要な所が弓力に対抗...
「かけがえのない」は弓道から発生した言葉と聞いてます。弽は一生物と言われた事が有ります。取り懸けが決まると練習は非常に楽です。経験上、離れで引っ掛かる様な感じが有っても勝手の納まりに違和感が有っても多少の事は的中に影響しませんが、取り懸けに悩んでいる時なら改善の選択肢が増え...
力まないのは左手と同じです。執り弓の姿勢からそのまま前に出して取り懸け出る感じです。弦は持つのではなく溝に掛けます。弦を放すのではなく溝から外れると考えられるので、引くための技術であり、離れを思って取り懸けている人が居ればしっかり引けるように取懸けましょう。浅く指でつまむと...
足踏みは足裏角度を広くするほど強い弓は引きやすくなるでしょう。足踏み自体の広さも同じですが、前後(脇正面側と背中側)への対応に注意が必要です。自分の真っ直ぐと客観的な真っ直ぐと立つときに注意して下さい。 胴造りは上腿の重みを利用した重心の位置に配慮します。自然体は力まないで...
射技編を見てみると範士の方々の中でも射技の表現に少しずつ異なる部分が有ります。表現が違うと思っても実は同じ事が有るので理解は難しいですね。 そこで自分の表現に置き換える事も有りだという事を提案します。 まずは両方の「両」の字を付けられる物には両方というイメージを付けて考えて...
ここの理解は大切です。手の内を考える時に引き分け方が影響すると思って下さい。勝手が強ければきちんと弓を押していけるようになります。押手、手の内中心の射でもかなり的中は良くなるという事も確かに考えられますが、当然左右均等の概念からは少し離れます。押手中心で勝手が弱いと離れのぶ...
旧文部省の引用です。どちらかと言うと海外の人や弓道に馴染みのない人へ向けた文章の一部を載せます。「背伸びの気持ち良さを実感出来る武道」とされているそうです。背中を丸めて伸びをする四足歩行から、二足歩行を手に入れた人類が背中を伸ばす気持ち良さを知ったという事です。結局弓道は縦...
「弦を引き分けると弓が時計回りに捻られる様に構える」です。自然と弓は捻られて角見に弓力が掛かるために綿所を固くして耐えると離れで角見は効いている状態になる。この事に身体の伸びを弓に素直に伝えられる様に手首の状態を作る事を足します。「弓は反動力、身体は反作用」が根底に有る意識...
まず形よりも効きでしょう。自分なりの理屈を持って練習して下さい。真っ直ぐ矢を飛ばすには力んでも大丈夫です。無駄に力む事が無ければ段々と形も良くなります。「無駄に力む事が無い手の内」は弓を引き続けていく上で会得します。とにかく柔らかく握るは基本として重要な゙事に間違いはありま...