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  • 生まれ出づる悩み

    図書館へ向かう途中、公園脇のゴミ置場に有島武郎の「生まれ出づる悩み」があった。 青空文庫にも蔵書される、古い本だ。今になって棄てられた経緯を妄想する。 先の雨で湿り気を帯びた橙は、より一層深みを増してる。秋はわたしを感傷的にさせる。 有島武郎 生まれいずる悩み さて、先日遂にAdobe Creative Cloudの体験版を導入した。遂に、と言うのは極私的に今更感が否めないからである。 1日休むと3日遅れるとはよく言ったものだ。わたしは時代の流れに乗ろうともせず、うつつから眼を逸らし、毎日早々と電気を消して布団に埋もれてきた。その結果が電気代¥1,018である。因みに前月は20日間で¥600以…

  • 電力を喰らう者物

    いつからだろう、為体なわたしは誰かが起こしてくれるまでずっと寝ている。 平日はアラームやその気配で目覚めるのだが、休日はもっぱら4度寝の末が夕暮れ時で、5度寝で1日が終了する。 一人暮らしを始めてからは、誰も「そろそろ起きなよ」なんて言ってくれない。起きないわたしを心配する人も、怒る人もいない。そもそもわたしが寝続けていることを誰も知らない。 だから何事もなく帰宅した日は、夕暮れ前には食事を済ませ、そのまま布団にディゾルブする。帰りが遅くなったとしても、玄関から布団への導線は変わらず、就寝時間はそこいらの園児よりも早い。 そこへ事件が起こる。 わたしの家の玄関ドアは郵便受け一体型なのだが、内側…

  • 警察の一部始終は聞かせてもらった

    先日、警察のお世話になった。相手のいない事故を起こしたのだ。このことはまた後日書くとして。 帰宅してLINEで母と話していると、コンコンコン、小さく玄関を叩く音が聞こえた。 「ごめんください。」男性の声。「はい、お待ちください。」 大体の訪問者はここで名を名乗る。しかし男は名乗らない。訝しい気持ちを抱えながら30度ほど、そっとドアを開く。すぐ閉められるように。作業着のような水浅葱色の服を着た20代半ば、眉の薄い男性が立っていた。電気かガスか上下水道ってころか、服装からそう判断した。 「県警です。」 彼はささっと警察手帳をわたしに開いて見せた。出して開いて見せて閉じて仕舞う、一連の動作にだいたい…

  • コトバの壁をよじ登る

    静かにフィルムの上映が終わり、会場の後方にうっすら灯りが点る。 天井の低い会議室のような空間に、わたしを含めた数十人ほどの観客が等間隔に座っている。各々が眼を擦り、伸びをし、体勢を立て直す。或いは連れ合いとぽつりぽつり言葉をこぼしている。そうやって皆、指示が来るまでの時間をやり過ごしているのだ。 会場が薄暗いまま、数分は経過しただろうか。たいした時間じゃあない。しかし待つ場合の体感時間は異様に長いものだ。人口密度故のぬるい空気も不快さを増し、観客たちのざわざわの粒は次第に大きくなる。 数列挟んで左斜め前、最前列の奥に白髪混じりの外国人男性が座っている。彼方此方から湧き出す日本語の粒々の中、不安…

  • 「ブログはじめました」が言えなくて

    このブログを開設してもうじき2週間。 傾奇じゃあないけれど気取っちまう性。 GOの出ない下書きだけが増殖する日々。 言い訳も兼ねて、筆を置けない心の内を 人生の先輩に吐露してみました。 「15分早く来て書いたらいいんじゃない?」 嗚呼、なんて核心に突き刺さる言葉。 そう大事なのは接続環境じゃない、姿勢だ。 毎朝定時目掛けてスライディングするわたしを ぷかぷか眺めているだけある、この説得力よ。 もし弁明が許されるならば、起きてます。 寝坊じゃあないのです。ただね、 気が付くと10分、15分経過していたりして。 あれ、もしかして…時間どろぼう? モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてく…

  • test

    test

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