流ゆく雲を眺めてため息をこぼす春日の身体の重さ 春は身体が重い寒さが緩み暖かくなると眠気がくるしかしこの頃は眠さよりだるさが勝る いきなり夏日が来ることと関…
一日一首、一歌、一詩、一話・・・・・創作童話、ファンタジーなど、思いつくままに。
創作童話、短歌、詩など、その時々の気分で自由に創作したものをアップしています。
つるばみの散り敷く路の木洩れ陽を仰げばまぶし秋日降りくる 散歩道に敷き詰めるように落ちているどんぐりたくさんの小楢のどんぐり(つるばみ)と少しの櫟のどんぐり…
綿津見の荒ぶる波を乗り越えて飛び魚は飛ぶサーファーも跳ぶ オリンピックは終わったけれど海には数多のサーファーがいる あと少し、海はまだまだ夏模様時に台風の余…
朝まだき空から落ちた星が咲く夜の色した桔梗紫 紫の星をちりばめ秋の野は空を見上げてひそひそ話 ぽつりぽちりと咲く桔梗を見ていると星が散らばっているようです …
たわわなる金柑実る荒れ庭に鳥の訪れ啄ばみてゆく 朽ち果てた屋根に届かん金柑のたわわに実るコロナ下の秋 廃屋の庭は、時に豊かな実りがある柿が、金柑が、梅が実る…
家籠り庭の草木の移ろいをはかなしと思ふ禍福のゆくへ ほとんどを家で過ごす籠りの日々せんかたなく狭庭を見ればそれでも季節がある 気づかないうちにも季節は移る気…
栗の実はこぼれて嬉し三兄弟秋のひとひに旅立ちゆけり すっかり秋ですね実りの秋の象徴は栗 栗ご飯、渋皮煮、栗かの子モンブランも美味しい 勝栗って知ってますか?…
鹿に乗る猿(ましら)の見事な乗馬術(ライディング)目を見開いて見つめる吾は 晴れた日に猿は鹿を歩かせて悠然とゆく時に小走り 鹿に乗る猿・・・・・・・以前、イ…
キャンプ場で忽然と失せし美咲さんあれから二年あなたは何処に 山梨のキャンプ場で忽然と姿が見えなくなった美咲さん 今頃どこに、どうしているのだろうか?ご両親の…
萩零る寺の石段中程に目を閉じた猫じっと動かず いつになく今日の散歩は疲れたわお昼は軽くランチパックに 石段の途中に萩が枝垂れている猫が気持ちよさそうに目を閉…
小山田の谷を辿ればため池に鴨のつがいがのんびり泳ぐ なだらかな順路をたどり着くところ見晴らしの丘見晴るかす街 久しぶりに小山田緑地に そこは緑豊かな公園緑…
友はいま菊を見てるとメールくる吾も見ている赤き柿の実 あでやかな紅葉を探しに友とゆく計画立てて二年が過ぎぬ 晴れた日に友からメールがきた最近は会えないので、…
野分去り朝の日差しの眩さに世界は回る回転木馬 朝の日差しが美しい木も草も露を滴らせ、輝く 息を潜めていた私も、ほっと息をつく昨日までの台風は去った お日様に…
朝まだきただ一匹の蟋蟀がリリリ、リリリと鳴く雨上がる 先日の雨上がりの朝窓を開けると一匹のコオロギが鳴いている 鳴いて止まって、また鳴いて一匹だけなので寂し…
さわさわと地の鬣(たてがみ)のそよぐ音聴きつ眠らん地球の上に 眠れぬ夜に窓を開ける風の音に混じって樹々のそよぐ音がする さわさわと鬣を揺らすようにさわさわ、…
リコリスの群れ咲く原の花刈られ二年の月日が過ぎて佗しき なぜ花を刈らねばならぬ彼岸花昔のままに咲かせたしとぞ 彼岸花の季節です原一面の彼岸花が咲く季節 昨年…
秋風のさやかに吹けばすんすんと白菊伸びて蕾をつけぬ ようやく風が秋を運んで来るようになりましたね夏の間、じっと我慢していた生き物達が元気になって伸びていきま…
昼つかた陽の白々とてる野辺に寂し錆色われもこう咲く われもこうは花としては寂しい風情です細々とした茎に鉄錆色の地味な花をつける それでも、われもこうを見ると…
焼いてよし煮てもおいしい秋茄子の紫紺艶やかまな板に乗る 茄子のおいしい季節です茄子大好きな私は、ここぞとばかり茄子料理 揚げなすのおろしポン酢和え焼きなすの…
類さんはほろ酔い加減が良い加減飲んでる気分でノンアルビール 行った気にさせる居酒屋巡る人 類さんとともに西へ東へ 吉田類さんは「酒場詩人」と言われている美味…
いわし雲さば雲群れる晴れた空さんまの来ない海の白波 今年も秋刀魚は不漁だそうでなかなか食べられない 去年も高級魚並みの根がついていて庶民はなかなか買えない …
懐かしき聖徳太子にまみえたり偽札のニュース報じるテレビ 偽札が出たと言う懐かしい肖像の聖徳太子昔のお札は聖徳太子が多かった 年配者には見慣れた顔だが若い人は…
唐芋のつる絡みあふ夜の雨 芋の子が名月を待つ白露かな 実りの秋が到来しました里芋の葉も、サツマイモの葉ものびのびと育っています 栗のイガも大きくなってき…
この道は遥か都心に続く道去年の春より通せんぼの道 墓までの県境またぎ二時間は近くて遠きコロナ下の道 去年からどこにも行けない日が続く緊急事態宣言が解除されて…
藪を抜け丘に至れば赤まんま風に吹かれて吾を待ちおり おままごとする子のいない公園に人待ち顔の赤まんま咲く ※赤まんま=いぬたで 近頃はおままごとなん…
この夏は日傘雨傘出番なし籠りの日々の長きを嘆く そういえば日傘を仕舞おう今年はとんと使わなかった 暑い日は毎日のようにお世話になった日傘今年は一度も使わなか…
あの犬もこの犬もその目の中に真澄める清水たたえておりぬ ご近所に何匹もいる犬たち散歩のたびに吠えていく 小さな彼らの瞳は澄んでいる何かを訴えるように見開かれ…
長雨に種々伸びる路の端マルバルコウの龍の勢い 長雨に嫌われ者が覇を競う屁糞葛とマルバルコウと マルバルコウソウは今、昇竜の勢いで伸びている依り代さえあれば上…
この夏は祭り太鼓の音もせず子供神輿の掛け声もなき 気がつけば秋の風吹くこの夏も花火に祭り見ることあらず 今年も、祭りや花火を見られなかった寂しい限りだ 毎年…
数珠玉を集めて作るお手玉は裁縫箱と遠き日の母 お手玉の中身は、数珠玉か小豆子供の頃に縁側に裁縫箱を持ち出して作ってくれた母 待ち遠しくて待ち遠しくてじっと手…
秋風がムクロジ揺する昼下がり小坊主の見る夢はいかにぞ 近所の寺の鐘楼に可愛い小坊主さんが寝ているのです ムクロジの実がまだ青いまま参道に散らばっています 秋…
「ブログリーダー」を活用して、akariさんをフォローしませんか?
流ゆく雲を眺めてため息をこぼす春日の身体の重さ 春は身体が重い寒さが緩み暖かくなると眠気がくるしかしこの頃は眠さよりだるさが勝る いきなり夏日が来ることと関…
一晩に二年分なる雨が降る砂漠の国のうつつの悪夢 ドバイでは24時間で平年の年間降水量の2倍に相当する雨が降ったUAEは国土の大部分が砂漠で、ドバイの1年間の…
鉢に植えカラスノエンドウ楽しみぬ鑑賞されて艶ましにけり カラスノエンドウはかなりしぶとい雑草です鉢の中に出ていた芽をそのまま育ててみた今花盛りです エンドウ…
庭隅にゆうべ落ちたる星あまた白きハナニラ 星に願いを ハナニラの花が咲いた庭の隅に2〜3株植えてあったハナニラテリトリーを増やし花数を増やしいつの間にか群生…
剥き出しの腕に夏日の刺してくる日陰少なき病院の庭 昨日の気温は27℃あまりの気温に半袖を着るそして昨日は病院の日日陰の少ない病院の庭の日差しは鋭い 早朝は幾…
図師の奥小川のほとりの小さき田が三枚ばかり田おこしされぬ ドライブのついでに少し山に入ってみる山間の狭い田が三枚ばかりあり田おこしがされていた周りに転々と家…
雨上がりすみれたんぽぽ犬ふぐりそれぞれの場所でそれぞれに咲く 広い芹が谷公園の片隅に春の花達が咲いているすみれ、たんぽぽ、犬ふぐり、山吹、桜、躑躅、それは綺…
叢に海のかけらをばら撒いて春から夏へ犬ふぐりの季節(とき) 可愛い犬ふぐりを見つけたアクアマリンをばら撒いたように青い小さな花が散らばるオオイヌノフグリより…
桜餅は道明寺が好き散歩する尾根緑道の桜のトンネル 花の時期じゃなくても桜餅は美味しい桜餅には「道明寺」と「長命寺」がある私は「道明寺」が好きあのもっちり感が…
淡色の吐息のような霞みたつ桜の梢の鳥影おぼろ 桜の季節が終わろうとしている今満開の花は明日には散ってゆく昨日の雨風に耐えて咲く満開の桜 今日の穏やかな日差し…
踏切に並ぶ車列は花の下学園駅の春はたけなわ 玉川学園駅の踏切朝晩は車列が並ぶ今の季節、桜並木の花が散る朝の忙しい風景も花の下ではなんとなくのどか 近隣の桜の…
万年の時を生き越し海亀を泳がせてみる海の中ほど 海は生き物の故郷とか暖かい南の海で毎日をゆるゆると暮らしたいチンアナゴのようにサンゴのように 眠ったような時…
駅前の桜並木は満開で三々五々と学生のゆく 大学の名がついた駅駅前は桜並木が並ぶ今、満開の桜の下を校門まで三々五々学生が歩くこの光景は永遠に続いてほしい 入学…
土砂滑りビル傾きし台湾の地震至れり桜(はな)の季節に 満開の桜お花見に繰り出す人々上野も千鳥ヶ淵もお花見の人でいっぱいです恩田川の桜も7〜八分咲き 残念なが…
何回も問題発言した知事の辞職の報聞く花曇りの朝 失言というのはその人の考えに基づいているから何回も繰り返すものらしい一度は言い繕えても二度、三度とはいかない…
何もかも放り出したき時のあり雲厚き空を吾は見上げて 何もかも放り出したいと思いませんか?もう、いやなどと思いませんか?最近思うのです 身体が思うように動かな…
Yシャツをクリーニングに出す朝辛夷の白は洗い立ての白 クリーニング屋に行く道すがら辛夷の並木を通る今、真っ盛りです白い花が木を覆っている沢山の洗濯物のよう …
ぐい呑みは友の手作り春の宵旨し旨しと花見酒呑む 連れ合いの友人から対のぐい呑みを頂いた最近焼き物にはまった方で特別に作ってくれたというありがたいことだ この…
我が街に猫を見かけず犬たちがリードに引かれて歩く川沿い 近頃、外で猫を見ない20年くらい前には我が家の庭にやってくる猫がいたどこかの飼い猫らしかった二匹くら…
音もなく光差しいる暁のこの刻が好き夢にたゆとふ 朝の光がカーテン越しに差し込む明かりをつけなくても時間がわかる早朝四時半 冬の間は真っ暗で明かりをつけて時間…
星降りて青き葉叢に散り敷けり朝陽に耀くベツレヘムの星 ハナニラが咲いていますあまりお世話もせずほったらかしの花にらそれでも精一杯に咲く六つの花弁をすっきり…
友の手を引いて引かれて大船の観音様に初参りの日 いつも、電車の中から拝していた大船の観音様大船に食事にきたついででは気も咎めるけどチャンスだからとお参りす…
突然にベニエ食べたくなる日ありカフェデュモンドの甘き朝食 時々、突然に「ベニエ」が食べたくなるニューオーリンズの「カフェデュモンド」の朝食甘い甘いベニエ …
雨の中歌会にゆく乗り継ぎのホームのベンチ濡れて切なき 思いがけず雨電車を乗り継いで歌会に行くホームを歩く人々の傘は濡れている 直通が車で2〜3本待つ間、ベ…
飛来する紫花菜に降る黄砂優しく洗う春の雨かな 昨日の雨思いがけず強く降りましたねちょうど黄砂の後で自然の妙というかちゃんと洗い流すようになっている 今ちょ…
朝ドラを待つ朝八時突然のJアラート来 北のミサイル 驚きました、Jアラート朝の楽しみ「朝ドラ」の始まる時間にまたもミサイルを打ち上げたとJアラートが響く …
定型は面白くないと言う夫の料理の味は自由奔放 「男の料理」って、大切です妻に先立たれて、一番困るのが料理だそうですそれで我が家でも少しづつ手伝ってもらおう…
山吹の清しき花を絵手紙に描いて友の病とんでいけ 友が白内障の手術をすることになったこの年になると白内障になる人が多い私も飛蚊症を持つ身いつ白内障になるか分…
宗教を持たぬ吾にも届くなり美しきかなコーランの響き 東京ジャーミーはイスラム教の寺院です住宅街に突如尖塔が現れる日本の街のあちこちでキリスト教会はよく見か…
蝶がきて紫花菜に囁きぬ花はふるふる笑いておりし 久しぶりに紋白蝶を見たどこから来たのか、ただ一羽紫花菜に留まりつつ危なげに飛んでいる風に吹かれて 紫花菜も…
言の葉の森に迷えり一文字のただ一文字の定まらぬとき 一文字に迷う時がある「が」「は」「に」大抵は助詞他にも「る」「り」特に文語は使い難い ただ一文字で意味…
信心に遠き身ながら再びの生賜われば尼となりたし しっかりした信仰心というものを持たない私は無宗教それでも幼い頃より墓参り、寺参り、神社にも行く行けば手を合…
ゆきやなぎ零れて白き路端に何の足跡てんてんとゆく ユキヤナギが満開です桜も美しいけどユキヤナギの白は緑のはむらと相まって清々しい美しさです あの小さな花び…
開花して初めて世間を見た刹那がっかりしたかに桜散り初む 桜が散って花水木の季節となりました我が家の近くには花水木通りがありまして今真っ盛りです 花水木も白…
むらぎもの心の底のもやもやの晴れるを待たず花の散るらん 春は憂鬱心浮き立つこともある然れど憂鬱も昔は花芽どきなどと言ったそういう季節 心の底のもやもやはな…
使わぬときめたる言葉若者語いけてるボイスを「イケボ」などとは 若者は省略語の名人「イケメン」「イクメン」「イケボ」「親がちゃ」 ???もう古い?「ワンチャ…
桜咲く頃に逝ってしまいたり教授の訃報花の散るごと 教授が逝ってしまったね高橋さんもいなくなったばかりなのに細野さんだけになったねご近所さんの話をするように…
夜半の雨激しく降りぬ音のしてずぶ濡れの息子の帰りくるなり 昨夜の雨は激しかった真夜中の雨音に目が覚めるとちょうど息子が帰宅したらしい起きてみるとずぶ濡れ …
樹は老いて所々を伐られけるそれでも咲ぬ老いたる桜 今を盛りと咲く桜植えられてもう50年近く経つそれは見事に育っているがやはり老いが激しいあちこち枝が伐られ…
ガーベラを求めし春のひとひありわが大伯父の好みしこの花 大伯父は花好きだった伯父の庭にはいつも花が咲き乱れていたチューリップ、ガーベラ、ポピー...名も知…