少女の旋律

隣の席の友達が私の景色に入り込んできて、孤独から引っ張りだす。外は雨か、雨なのか。私の肩に触れる手が感触をウッタエテクル。なんの意味もない動作なのに、主張が存…

忘れないから

今日は観覧車に乗った。あなたと手をつないで寄り添っていた。世界が二人を認めないことを慰め合うように。もしこうして今日会えていなかったらあたしは自分を見失ってい…

あなたがロミオなら

あなたがロミオを演じたら、堂々とキスができるのに。あなたの胸におでこをくっつけて、その体温を感じられるのに。ロミオ役は誰のもの？あなたがいい、あなたが……（2…

あの頃のことは

あの頃のことはもう忘れなきゃいけない。あなたと手を繋いで、そのぬくもりをこの命いっぱいに受け止めていたことも。あたしはなにもかも、急ぎすぎていたんだ。もういち…

世界の中心

僕の世界の中心はあなた。あなたの世界の中心は僕。二つの世界が重なりあって、そこが二人の居場所になる。寄り添って、語り合って、二人で二人の世界を広げていく。（2…

ふたり

一人の時間さえこの胸にきみがいる。やさしく微笑んでいたずらっぽい眼でぼくを見つめてくる。世界は裏切りに満ちているからきみの存在が唯一の支えなんだ。ぼくが今眺め…

Worthless love

しがみついてなきゃ消えちゃう愛なんていったい何の価値があるっていうんだ？君がそんなに愛を求めてんのは不安や寂しさをごまかすためだろう。ああ、それなのに君はそん…

夕空を眺める君

僕が手を握りしめると夕空を眺める君は少し眉をひそめたね。それでも君は迷惑そうにも見えるその表情で僕の手を握り返してくれたね。僕は夕空を眺める君があまり好きじゃ…

まくらをだいて

まくらをだいてあたしはねむる。あなたが買ってくれたおっきなまくら。いつもすごくさみしかったけどこのまくらをだきしめているとあなたを感じてほっとするの･:*:･…

儚い君ではないから

君はなにを考えていた？あの桜を眺めながら。君はなにを感じていた？あのやわらかい風に。僕はね、君のことを考え君の存在を感じていたよ。そんな弱々しい笑顔、もうやめ…