政治資金規正法。その改正に向けた独自案を、自民党がやっと公表した。そう、やっとである。主要6与野党の中で、一番最後の公表だった。難産の末の未熟児の出産を思わせる。難産だったその理由は、はっきりしている。法の抜け穴をーーちょっと見にはそれとはわからないような抜け穴をーー仕込むのに時間がかかったのだろう。私が注目した点は2つある。1つは連座制の問題。もう1つは「政策活動費」の問題である。きょうの朝日新聞が伝えるところでは、前者に関する自民庵の骨子は、次のようなものである。「<代表者(政治家)の責任の強化>・代表者は、会計責任者が法律に基づいて収支報告書を作成している旨の確認書を交付。会計責任者は収支報告書と確認書を併せて提出しなければならない・会計責任者が不記載・虚偽記載で処罰された場合、代表者が収支報告書を...政治資金規正法その改正に向けた自民案