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2015/08/01

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  • 堕ちる女と堕ちない女の違い

    少しちんけな女の過去とは違う話をする。夜に堕ちる者と堕ちない者との違いは何だろう?そこには様々な理由があるだろうが、このちんけな女の場合、『自分を大事にする』という感覚がまるで理解できないところにあったように思う。女は自分をどこか遠くから客観的に見ているふしがある。自分視点でなく、自分以外の視点から自分を見る癖のようなものがあった。そこに感情などなく、まして気質や自我、自尊心などというものも存在しない。人形を見るように、女は自分を見ている。例えば経済という軸を中心に自分を見た時の価値。例えばその経済の中の風俗で働く時の自分の価値。そういう視点でしか女は自分を見ていなかった。その視点から自分を見て、一切の人としての情や人たらしめる多くの精神的構成要素を抜くと、風俗だろうが何だろうが、少なくとも女にとって金を稼ぐ一...堕ちる女と堕ちない女の違い

  • 暗い場所

    ちんけな女の話をしよう。ホストクラブに行ってすぐだろうか、女は『彼』との連絡を絶ち、二度とその縁持つことの無きよう電話番号も消した。軽々しく行ってしまったホストクラブだが、女はそれをあの彼には知られたくなかったのだ。出会い喫茶に行くことも辞めた。何故なら出会い喫茶のある店舗は彼のグループが立ち上げたものだったからだ。同業者に見つかるのが怖かった。今の自分を知られることを女はことさら恐れた。彼の前では、努力する自分でありたかった。だがこれから先の人生に、女は努力という言葉を使えずにいた。いつかいつかと思っていた昼職の復帰。履歴書を書いてみてよくわかった。あまりにもめちゃくちゃな生き方をした代償は大きかった。プログラマになりたかった。知識も、在宅なら実績もある。しかしそれは例えば詐欺的なサイトであったり、金融関係で...暗い場所

  • ホスト(1)

    ちんけな女の話をしよう。誕生日というイベントにお客さんを呼ぶことができなかった悲しいホストに連れられて、女は初めてホストクラブというお店に入った。女にとってホストクラブというお店は正直なところ、『何がいいのかわからない空間』であった。そこかしこで高い酒が注文され、それのお礼なのか何なのか、コールという合唱のようなものをホストが注文してくれた女性の所に集まって叫ぶ。女は注目されることが嫌いだったのでこれがいいのかどうかわからなかった。そして何より暗い空間にぎらぎら光る照明もあまり好きにはなれなかった。よくわからない空間だと思いながら酒をついばみ時間を潰す。そうこうしているうちにお店も終わる時間になると、女をホストクラブに連れてきたあの悲しきホスト君はさっと女のテーブルの伝票を持っていってしまった。他のテーブルでは...ホスト(1)

  • ホストとの出会い

    ちんけな女の過去の話だ。久方ぶりに帰った実家にじっくり腰を据えたのは何年ぶりだろう。思えばこの女が実家にいたのは学生の身分と高校を辞めた後の2年程であるから実に4年ぶりに『本格的に』帰ったわけだ。だがその本格的な帰郷も2年間限定だった。女にはやはり実家はいい気分のする場所ではなかったのだ。幾らかのまとまった金を貯めて女はまた東京に出た。別れた男とは連絡くらいはとっていたが男を頼るわけでなくただ実家から出たいという気持ちだけで出てきた。できれば遠く遠く、彼らの手の及ばぬ場所で、便利な場所を考えると、自然と出てきたのがそこだっただけだ。女は東京をふらついた。まるで過去の自分を捜すように。当時出会い喫茶というものがあり、システムの説明は省くが女はそこに入り浸るようになった。人によっては売春もしていたようだが、女は食事...ホストとの出会い

  • 幸せな日々

    ちんけな女の過去を話そう。その女は若い頃妻帯者と駆け落ちのようなことをした。行き先は新宿歌舞伎町のとあるぼろいビルだ。よく漫画やドラマなどの撮影に使われるあっちの危険な方ではないが、その次に危険な場所だったのではないかと思う。地元で住んでいたアパートの荷物はほとんど捨てた。男も女も持ち物は必要最低限。ほぼ単身のまま、男の幼馴染という男性が用意してくれた部屋に転がり込んだ。そしてそれからすぐ相方である彼は警察に捕まってしまった。折りしもその頃は丁度石原都知事のクリーン作戦が始まった頃で、彼は幼馴染が管理する風俗店の一店舗の雇われ店長として身代わりに逮捕されることを条件に匿ってもらうこととなっていたのだ。彼が帰ってきたのは2週間後だったろうか。あの日鍵に付けていた鈴の音と彼の姿を女は生涯忘れないだろう。未だにこの女...幸せな日々

  • 最悪な出会い

    ちんけな女の過去を話そう。その女は、必要とされたがっていた。認められたがっていた。褒められたがっていた。その女は、まるで幼い子供だった。どんなきっかけがその女をそうさせたのか知らないが、女は風俗で働こうと思い立ち、田舎では中心の繁華街の風俗案内所に行って正直にその旨を伝えた。あの日の案内所のお兄さんは面食らっただろう。わざわざ女の子が単身男が来るはずの案内所にやってきたのだから。もう会えないが正直すまんかった。さて、そのお兄さんの紹介でとあるお店を薦められ、女はそこで働くことになったのだが、そこの店はスタッフの間にあるルールがあった。店の名は伏せるが、まだできたてのその風俗店は男性スタッフが嬢一人に色恋をかけて店を辞めないようにするというものだった。突然湧いて出た私にも当然担当ができた。Webサイトの更新やデザ...最悪な出会い

  • 人間の資産価値

    ちんけな女の過去の話だ。学歴はないが金はある。そんな女から金を取ったら何が残るだろうか?それは女としての価値である。10代ならばかなりまずい顔や体系でもどこかが拾ってくれるだろう。ちんけな女が10代の頃は、中程度だったろうか、どうだったかはよく覚えていないがとんでもなくまずかったわけではないようだ。さて、『金ずる』から金を搾り取った男はこの小娘の女としての資産価値も搾り取ろうとした。しかもスカウトをしているという『先輩』とやらを経由してだ。(スカウトを経由するとそのスカウトマンに金が入る。つまり先輩と男の間に金の話があっただろうことは予想できるわけだ)夜の商売を何も知らない小娘がぽんと紹介されたのは今はすたれたジャンルだろうが『おっぱいパブ』だった。胸を露出した女性が隣に座り、酒を飲むという形態の店である。この...人間の資産価値

  • 洗脳される者、されない者

    『恋人という名前の』という話に書いた小娘の話で、何故この小娘はほいほいと金を出し続けたのか。これはある種の洗脳のような状態に陥っていたふしがある。私なりに洗脳について記してみたいと思う。人を洗脳させるにはまず頭を疲れさせる必要がある。それは暴力であったり恫喝であったり、恐怖や不安で頭を一杯にさせて何が『正しい』のかわからなくさせるのだ。そして耳元で(耳元でなくてもよいが)囁くのだ。『これが正しいのだ』と。人というのは基本的に楽な方に流れていく生き物だと私は思っている。そうでなくともそういったものを持って産まれてくるのではないだろうか。どんな過酷な環境にも人が適応できたのは、『そうでなくてはやっていけないから』であろう。人はストレスを膨らませたまま一生を終えることはきっとできない。どこかで楽なように適応するように...洗脳される者、されない者

  • 恋人という名前の

    ちんけな女の話をしよう。その女は10代の頃、金というものの恐ろしさを無垢なまでに知らなかった。知らないが為にその小娘は自分が貯金していること、そしてその額がどの程度か友人に教えてしまった。ある日その友人がある男を紹介してきた。いわく自分の恋人の友人であるというその男は、小娘を気に入り交際したいと申し出てきた。自分が『必要とされている』という感覚に渇望していた小娘は、その男と交際を始めることにした。男は沢山の夢を持っていた。『いつかシルバーアクセサリーの露天を開けるようになりたい』『トランペット演奏者になりたい』無知な小娘はそんな男の夢に金を出した。そうこうしているうちに、小娘が金を出すということが日常と化した。外食の金、ガソリン代、ギャンブルの金・・・。馬鹿な小娘でもこの頃になると薄々と感づいていた。自分が恋人...恋人という名前の

  • 平穏な日々

    ちんけな女の話をしよう。私が高校を辞めたことに父親は特に落胆したようだった。母親の方は覚えていない。私はといえばこの先に希望を抱いていた。選択肢があるということの大きな大きな光が、私の目の前には見えた。だが働くというのはそれほど簡単ではない。最初、私は接客業のバイトについたがすぐに辞めた。どうも『笑顔』に対してかなりのストレスを溜め込むようになってしまったらしい。心から楽しくて笑うことはできても、常ににこにこしていることがトラウマのように幼少期を思い出させて苦痛だったのだ。そんな私を拾ってくれたのは田舎では大手のとある工場だった。工場勤務は常ににこにこしている必要はない。塗装に関係した部署ゆえひどく暑くシンナーの匂いがきつかったが慣れればどうということはなかった。30年生きていて思えばこの時期の2年と少しが一番...平穏な日々

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