2015年7月1日の事

あの日の朝の事をはっきりと覚えている。一年前のちょうど今日だ。私は母と7月1日の朝を迎えられた事に少し安堵していた。緊張は続いていたけど、6月をやっと終えられ…

思い出を塗り替える

プレゼントは要らないと言った。わたしは一生喪中だから。誕生日はもうやめた。するとそんなのダメだ。誕生日は感謝祭なんだから。と、友人のよっしーは言った。それはそ…

多分がんばっているのだと思います。

姉の闘病中の事を細かく記していきたのだけど、ある時期からそれをなるべく思い出さない努力をしてきたため、『何日に何々があった』という事をパッと思いせなくなってし…

もうすぐ一年

もうすぐ誕生日だ。私の。6月26日。昨年の今頃は、本当に辛かった。これ以上苦しい日々を過ごす事なんてもうないと思う。主治医からは、もう間も無くだと言われていた…

最近

最近、姉に関してやらなくてはいけない事を粛々と進めていたら、完全に〝もう何もやりたくない病〟に陥り、やらなくてはいけない事以外は本当に何もやらずに時間だけが過…

私のともだち

姉との別れは私の人生で断トツに悲しい出来事だ。今までも、これからだって、こんな悲しい事は無いと思う。というよりこれ以上の悲しい出来事はもう無理だ。自分が半分も…

仕方ない。

姉がこの世からいなくなって10/1で92回目の朝を迎えた。3回目の月命日だ。先月も思ったことだが、早くもなく、遅くもなかった。ただ時間が過ぎてくれる事がありが…

入院2日目(4)告知のとき

ナースステーションから、明るい未来への拍手や激励の声が漏れ聞こえてくる部屋で、主治医から検査の結果と手術の説明が始まった。主な内容は以下の通り。・病名は直腸癌…

癌になった夢をみた

それは稀に見る本気の夢で、荒唐無稽に流れるいかにもな夢ではなくて、目覚めた後に〝なんだ夢だったのか〟と改めて思う程、なんと言うか真剣に過ごした（気がした）時間…

入院2日目(3) カンファレンスルームへ

そうこうしている内に次の検査の時間になりその足で検査室に向かった。姉が検査をしている間、私は母と二人で話をした。「大丈夫、何をしたって治すから。いくらかかって…