翁長さんのこと

池澤夏樹さんの公式サイトに連載されている「宮里小書店便り」の今回の記事がとてもよかったので、多くの人に読んでいただければと思いました。https://impala.jp/miyazatokosyoten/翁長さんのこと

オウムについて高橋源一郎さんの文

麻原彰晃とオウム真理教幹部が処刑されたとき、「オウムっていったい何だったんだろう？」という疑問がまたぐるぐる頭をまわりました。事件があってから、報道などがあるたびにその疑問は空回りしていきました。今回、高橋源一郎さんの文を読んで、とても腑に落ちました。彼らは、私であったかもしれない。でも、そこを分けるのは、自分の弱々しいけど、小さな気持ち、考えを大切にしたいという思いなのかもしれません。大きな「正しさ」に従おうという風潮のなかで、それでも、「私」の気持ち、考えを捨てない事が大切。高橋源一郎の「歩きながら、考える」断言・断言・断言、身の回りに今も7月14日朝日新聞よりオウム真理教事件の幹部7人の死刑が執行されました。オウムとは何だったのか。教団の施設「サティアン」が集中していた山梨県・旧上九一色（かみくいしき）村...オウムについて高橋源一郎さんの文

高プロ

仕事で忙しくしていて、国会中継見る間もないまま、高度プロフェッショナル制度を創設した法案が成立してしまったのを、今日知りました。働く人のためとうたいながら、まるで毒饅頭のような法律が成立してしまったのが悔しいです。新聞に載っていた、高橋まつりさんのお母さんの幸美さんの「心のなかで、まつりに『これがあなたを追い詰めた日本の姿だよ』と話しかけた」との談話を忘れないようにしたいです。高プロ

改憲について考える

信州大学教授成澤孝人さんの改憲についての講演会が10月21日に行われました。動画にて公開していますので、是非ご覧ください。自衛隊の加憲についてすぐ知りたい方は、二番目の動画より見ていただくとよいかと思います。三番目の質疑応答も白熱していておすすめです。最後の集団的自衛権についての回答が見どころです。http://7colors.org/wordpress/kaiken/改憲について考える

9条加憲について

日本ペンクラブ主催の勉強会です。こんなに自民党の9条自衛隊加憲論が危険だとは思いませんでした。自衛隊明記⇒その後国防軍への2段階で進むものかと私も思っていましたが・・・事態はより深刻ですね。今後、選挙によりこの議論もどうなるかはまだわかりませんが、押さえておくとよいと思います。https://www.youtube.com/watch?v=lBTyFK34MV49条加憲について

思惑に巻き込まれないこと

昨日、総理の解散表明がありました。解散に大義がないのだということの表明だったでしょうか。大切なことは、政権の思惑に巻き込まれないことだと思います。私たちは、踊らされやすい。解散だ！選挙だ！というお祭り騒ぎから少し引いてみて、どの党が改憲を目指しているかをしっかりと見極めることです。小池新党は、与党の対抗勢力ではなく、補完勢力です。小池さんに入れようと思っている人は、そこに気が付いてほしいです。思惑に巻き込まれないこと

「忘れられた巨人」 カズオ イシグロ

久しぶりに小説を読みました。カズオイシグロさん。とても有名なのに、手に取ったのは初めてです。しかもこの作品は、ファンタジー形式という著者の中でも異色作のようです。私は、指輪物語などのファンタジーファンなのですが、そういった視点から見ると、この作品はファンタジー形式をとった小説なのかなと思いました。本来のファンタジーは、その国の歴史、地形、民族などをまず実在するように造形して、その背景の中で、主人公たちは息づかいが聞こえるように活躍するものです。この作品に関しては、アーサー王伝説を背景にしたもののようですが、登場人物たちの存在がぼんやりとしています。現代社会の問題をファンタジー形式で暗示したような作品なのかなと思いました。あらすじは、老夫婦が息子に会うために旅に出ていろいろあって竜退治を見届ける、その後、死んだ息...「忘れられた巨人」カズオイシグロ

「愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか」 中島 岳志 島薗 進

とても刺激的な本でした。中島岳志さんは近代思想史を専門とする政治学者。島薗進さんは日本宗教史を専門とする宗教学者です。二人の対談です。戦前の全体主義を明治にさかのぼって考察するとは、驚きです。また、親鸞や日蓮の教義がいかに全体主義へと加担して行ったかが述べられています。個人的には、五木寛之さんの「親鸞」を読んで親しみを感じていたので、割合ショックを感じました。自由民権運動が「一君万民」、天皇のもとでの万民の平等によって封建制時を打破しようというナショナリズムの運動であったことも、はじめて知りました。日本会議などの政治団体に、危うさを感じていましたが、全体主義にも、伝統的な思想の背景があるのだなということがわかりました。しかもそれは、身近な神社や仏教から発生しており、自覚的でないと、いつの間にか自分もそこに巻き込...「愛国と信仰の構造全体主義はよみがえるのか」中島岳志島薗進

次の挑戦へ

共謀罪法案が通過してしまいました。通過するとは思っていたのですが、実際に通過してしまい、またかなり強引な手段での強行採決に、落ち込みました。最近ようやく「日本会議の正体」青木理著を読み、安倍政権がどんな団体によって支援を受けているかを知り、さらに気持ちが沈んでいたところでした。偶然見つけたHPで、渡辺治氏の講演を動画で聞きました。「暴走STOPアベ政治NOどうなる改憲発議と国民投票」講師:渡辺治(憲法研究者・一橋大学名誉教授)http://www.news-pj.net/movie/48680かなり勇気づけられました。安保法制のときの4党の共同が決して無駄ではなかったこと。今後も対抗軸となり得ることを知りました。しっかりとした与党以外の選択肢を作れば、与党の支持者も投票してくれることがわかりました。私たちには、...次の挑戦へ

曲がり角

加計学園問題、現役職員も文書ありと取材に応じたようです。森友学園もまだ真実は闇の中なのに、こちらもスルーされてしまえば、時代はどんどん悪い方へ向かいそうです。共謀罪が国会を通過したら、ものが言いづらい世の中が来てしまうのでしょうか？幸い、読売新聞の前川前次官についての官邸リークの記事は批判を浴びているようです。まだまだ世論は冷静ですね。マスコミの皆さんには恐れずにぜひ加計学園側を取材して頂きたいです。今が時代の曲がり角のように思います。曲がり角