お日様の両親でも殺され、お日様が人間達を両親の敵とばかりに殺しにかかっているような、そんなとにかく暑い日だった。汗を拭っても拭っても、その行為が無駄だと言わんばかりに全身から滲んでくる。それはわんこ蕎麦を食べる時の始めの至福とは打って変わっての後半戦の蕎麦を非情に投げ込んでくる無限地獄に舞い込んだかのような感覚に似ていた。目的地に着くまでに何度もコンビニに立ち寄り、涼を取った。こんなときのコンビニ...
七夕イベント バイオレンス織姫ユーチューバーになる。さようならバイアグラ彦星。
朝のニュースであんなものを見なければ僕はこんな場所を走ってはいなかっただろう。七夕という日に特別な思い入れなどはなかった。そもそも他人様の恋愛話なんぞに興味なんてない。ただ恋愛不幸話を聞くのは好きだ。そしてそれは若干の惚気を匂わせるようなライトな不幸話ではなく袋小路に迷い込み出口がないような思いにさせる純然たる不幸話でなくてはならない。乙姫は年の割に乙女なところがあるので分からないが彦星は間違いな...
早朝といって差し支えない朝の6時に僕の元に一通のメールが届いた。こんな朝っぱらにメールを送ってくるやつなんて、ろくな奴じゃない。そう思いながら彼から届いたメールを開くと件名も本文の文章もなく11桁の見慣れた数字が並んでいた。一瞬何が何だか分からなかった。その見慣れた番号は僕の携帯番号だった。何故、彼は僕宛てのメールに何の説明もなく僕の携帯番号を記載したメールを送ってきたのだろうか?そんなことを考えて...
先日、僕が歩いていると、後ろで杖をついていたおばあさんがゆっくりと崩れるように倒れていった。近くにいた女性が真っ先に駆け寄り、僕もつられるように近寄っていった。おばあさんは起き上がれないようで僕と女性とで起き上がらせようとしたが、まったく力が入らないのか、いくら強制的に起き上がらせても、すぐに崩れ落ちる糸の切れた操り人形のように頼りなさげな様だった。僕が救急車を呼びましょうか?と言うとおばあさんは...
大抵の人は節分というと家族でにこやかに豆まきをするような、ほんわかとした催し物を思い浮かべることだろう。事実、僕もそうだった、このイベントに参加するまでは。これからはもう節分を奇跡的に綺麗なお嫁さんと可愛い男の子と女の子の双子の子供を迎えるまでは楽しいものとは思えないだろう。近所のお寺で節分イベントがあるということで僕は軽い気持ちで参加することにした。どこの節分イベントでも有名人が誰かしら来るとい...
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