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sorachinoの日記 https://sorachino.hatenablog.com/

BLを中心にラノベや少女漫画等の読書感想。星型タグは特に気に入った作品です。毎週火曜日正午に更新。

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2015/06/21

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  • ポール・ドハティー 『神の家の災い』

    神の家の災い (創元推理文庫)作者: ポールドハティー,Paul Doherty,古賀弥生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る 摂政の宴に招かれたクランストン検死官は、四人もの人間を殺した〈緋色の部屋〉の謎を解くはめになる。一方、アセルスタン修道士の教会では、改修中に発見された人骨が治癒の奇跡を起こしたと評判になっていた。さらに、かつてアセルスタンが籍を置いた修道院で、神をも恐れぬ連続殺人が発生する…。 原題:Murder Most Holy 翻訳:古賀弥生 主人公:修道士アセルスタン。探偵…

  • 近藤史恵 猿若町捕物帳 『巴之丞鹿の子』

    本シリーズの探偵役であり実質的な主人公は南町同心で三十前後の青年ですが、彼に付き従う小者の八十吉という中年男の視点で物語は描かれています。この2人だけだと性格も生活もひたすら地味で面白みも色気もないのですが、吉原の花魁や人気者の歌舞伎役者を絡ませることで作品に華やかさを添えています。江戸を舞台にした時代小説が数ある中で、本作は「猿若町捕物帳」と題するだけあってお芝居や役者に焦点を当てたシリーズにしているのが面白いですね。

  • 大岡信 『私の万葉集 一~二』

    私の万葉集〈1〉 (講談社現代新書)作者: 大岡信出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/10メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る私の万葉集〈2〉 (講談社現代新書)作者: 大岡信出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/04メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る この『私の万葉集』というシリーズは、「折々のうた」でも有名な文学研究者である著者が、万葉集から秀歌を「つまみ食い」し、それらについて現代語訳と背景の説明を加え鑑賞と読解を行っていくというもの。一巻では万葉集の巻一から巻四まで、二巻では万葉集巻ニの補遺と…

  • 松岡なつき 『H・Kドラグネット』全4巻

    1990年代の香港マフィアの世界を描いたBL小説です。エネルギッシュでゴージャスで派手でパワフルな、香港という舞台とそこに住んでいるキャラクターを、本書はとても魅力的に書いています。年下わんこ攻めの隆之、可愛いなー。天邪鬼で屈折してて冷酷で面倒くさい性格のアーサーのカップルが可愛いです。

  • 服部まゆみ 『一八八八 切り裂きジャック』

    一八八八 切り裂きジャック (クイーンの13)作者: 服部まゆみ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1996/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) を見る この小説は1888年にロンドンで実際に起こった切り裂きジャック事件を題材に物語が進んでいくミステリ小説です。切り裂きジャック事件について興味があったので読んでみました。 いや~面白かった!! あらすじ 大正十二年、還暦を迎えた作家の柏木老人の回想から物語は始まる。 35年前の1888年、当時25歳だった日本人男性の柏木薫(かしわぎかおる)は、文部省派遣の国費留学生として、ベルリンに渡り解剖学…

  • ピーター・キャメロン 『最終目的地』

    最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)作者: ピーターキャメロン,Peter Cameron,岩本正恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る面白かったです! 人生の次のステップへ進むための希望を抱ける文芸作品でした。 あらすじ 1995年9月。カンザスの大学院で博士課程に在籍しているオマー・ラザキは、三年前に亡くなったウルグアイの小説家ユルス・グントの研究をしていた。大学から研究奨励金を得てユルスの伝記を執筆するには、遺族の公認を得なければならない。オマーは、ユルスの遺族たちが住むウルグア…

  • 髙樹のぶ子 『ナポリ 魔の風』

    ナポリ 魔の風 (文春文庫)作者: 高樹のぶ子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/01/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 恵美子はナポリ滞在中に風変わりな男を紹介された。舞台美術家・ドニ鈴木。250年前のオペラ歌手の生れ変りと称するドニは、妖しく強烈な精気を放っていた。彼の妄言を受け流そうとするも、その魔力に翻弄されてしまう恵美子。やがて恵美子の恋人をも巻き込んだ三角関係は性も時空も超えた官能へと発展する。 髙樹のぶ子さんの小説を読むのは初めてです。カストラートが題材というのに惹かれて読んでみました。作中に幽霊は出ませんし猟奇的な殺人事件も起きませんが、色…

  • パトリック・バルビエ 『カストラートの歴史』

    翻訳:野村正人 一時期、カストラート歌手という存在に興味を抱き、カストラートの登場する小説を読み漁っていました。そういう小説には文章の中に実在の人物の名前が出てくることが多いので、自然と歴史上の数々のカストラート歌手にも興味が出てきました。ちょっと資料的なものも目を通してみよう、と思って読んでみたのがこちらの解説書です。非常に興味深く、面白い本でした。夢中になって読みました。以下、当ブログには珍しく小説でもなく漫画でもない書籍の感想記事となります。 具体的エピソードのオンパレード 本書はとても読みやすかったです。翻訳家の方の手腕もかなり大きいと思いますが、記述の大半が具体的なエピソードばかりな…

  • マルグリート・デ・モーア 『ヴィルトゥオーゾ』

    私は、作者が当時のカストラートについてよく調べていることよりも、むしろ創作物のキャラクターとして通用するようなエピソード持ちのカッファレッリに感心しましたね。カッファレッリ、面白い人だったんだなー。

  • 梨木香歩 『家守綺譚』

    家守綺譚 [ 梨木香歩 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日本の小説 > 著者名・な行ショップ: 楽天ブックス価格: 1,512円梨木香歩さんの小説『家守綺譚』を読みました。文庫版も発売されていますが、私が読んだのは新潮社より二〇〇四年一月三十日に発行されたハードカバーの方です。舞台となっている時代を髣髴とさせるような渋くて良い装丁の本でした。 あらすじ たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭のはずれにマリア様がお出ましになったり。散りぎわの桜が暇乞いに来た…

  • イシノアヤ 『椿だより』

    前作『椿びより』から年は経ち、椿くんの生活にささやかな変化が起きた。平岩の娘の史生は小学生になり、友達夫婦に赤ちゃんができた。一見代わり映えしないバツイチ男の平岩とマイペースな椿くんにもささやかな変化が…? 人と人とがめぐりあい、そだててゆくつながり、それはかけがえのない宝物―― 『椿びより』の続編です。シリーズの2巻目にあたります。日常系漫画というのでしょうか、特にドラマチックな大事件が起きるわけでもなく、日々のささやかでほのぼのとした出来事を描いています。中心となる登場人物は、フリーランスで生計を立てる若者・椿と、その中学時代の同級生である会社員のシングルファーザー・平岩、そして平岩の娘・…

  • よしながふみ 『ジェラールとジャック』

    本作は一冊読み終わった後の満足感が本当に凄くて、私は読み返すたびに「は~!いいもの読んだ~!」としみじみ読後感に浸ってしまいます。これ、たぶんストーリー展開の面白さそのもの以外にも、一冊分のボリュームがある程度充実していること、そしてメインキャラクターの人生に長期間焦点を当てて描いていること、この2点のおかげも大きいのではと思います。なので、本書については単行本2巻分の分量がある文庫版で一気に読めことをお勧めします。

  • ポール・ドハティー 『毒杯の囀り』

    毒杯の囀り (創元推理文庫)作者: ポール・ドハティー,古賀弥生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (20件) を見る 1377年、ロンドン。富裕な貿易商トーマス・スプリンガル卿が、邸の自室で毒殺された。下手人と目される執事は、屋根裏で縊死していた。トーマス卿の部屋の外には、人が通れば必ず”歌う”、通称〈小夜鳴鳥の廊下(ナイチンゲール・ギャラリー)〉。この廊下を歩いた者は、執事ただひとりなのだが……? 難事件に挑むは、酒好きのクランストン検死官とその書記、アセルスタン修道士。中世謎解きシリーズ、堂々の開幕。 原題:…

  • 藤たまき 『アナトミア』

    アナトミア (ミリオンコミックス)作者: 藤たまき出版社/メーカー: 大洋図書発売日: 2004/12/15メディア: コミック購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る 美術学生のルーサが恋したのは、エキセントリックで奔放な美術教師のエバだった。過去に囚われ苦しむエバに翻弄され、時には怒り、憤りながらもルーサは恋に夢中だった。愛って? 恋って? どんなものだった? 攻め:ルイサ・トーレ(16→17) 受け:エバリスト・エンビィ(25) ヨーロッパが舞台のBL漫画です。ロンドンの美術学校に通う主人公ルーサが攻め、教師のエバが受け。二人に限らず主要なキャラクターはほとん…

  • ポール・ドハティー 『赤き死の訪れ』

    赤き死の訪れ (創元推理文庫)作者: ポールドハティー,Paul Doherty,古賀弥生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/09/11メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る ロンドン塔の城守、ラルフ・ホイットン卿が塔内の居室で殺された。卿は数日前に届いた謎めいた手紙に、異常なほどおびえていたという。その後も、同様に手紙を受けとった卿ゆかりの者たちのもとを、死が相次いで訪れる。それぞれ個人的な悩みを抱えながらも、姿なき殺人者を追うアセルスタン修道士とクランストン検死官のふたり……。クリスマスを控えた極寒のロンドンに展開する、中世謎解きシリーズの…

  • 今市子 『あしながおじさん達の行方』 全2巻

    私は2巻の巻末に収録されている描き下ろしが好きなんですが、これは「あしながおじさん達」も主人公春日も、それぞれの人生を前に進んでいく様子が描かれているからです。この描き下ろしがあったからこそ爽やかな読後感になりました。 >> 「僕は両親とは縁がうすかったんだって思ってるから」 その分他の人間との縁は大切にしなくちゃ…なんて最近思ってる << ラストでこういう結論に至れる15歳の春日くん、大人だなぁ。

  • リンダ・ハワード 『ふたりだけの荒野』

    南北戦争終結から数年後という19世紀アメリカを舞台にしたロマンス小説。 面白かったです。実は、初読は図書館で借りたことがきっかけだったんですが、読み進むうち手元に置きたくなってその後本屋さんで買いました。 かつて南軍の精鋭兵士だったマッケイは、四年前のさる事件が原因でお尋ね者に成り果てていた。そしてある日、ついに腕きき賞金稼ぎトラハーンに見つかり、負傷する。マッケイは傷ついた体を癒すため、近くの町の美しい女医アニーの家に忍び込んだ。トラハーンの執念深い追跡を逃れつつ治療してもらうためには、アニーを脅して苛酷な逃亡の旅に同行させる以外なかった……。 ヒーロー:ラファティ・マッケイ(レイフ)(34…

  • basso 『amato amaro』

    この短編漫画集の中で一番好きだったのは、『differenza(ディッフェレンツァ)』でした。パオロの結婚を祝うため、双子の弟であるマウロは、ゲイのパートナーを連れて帰郷します。まともな道を歩み父のお気に入りのパオロと、父の覚えがめでたくないマウロ。父とマウロの関係が悪化したのは、マウロが男を家に連れ込んでいるのを父が叱責したからなのですが、実はこれは父の誤解で、家に男を連れ込んだのはパオロだったのでした。

  • basso 『クマとインテリ』

    イタリア政治家シリーズ第1弾。抑えた色調の中にソファの赤が映える表紙、格好良すぎですよね? お洒落度ハンパない……! このインパクトにそそられて、つい表紙買いした人も多かったのではないでしょうか。 表題作『クマとインテリ』は、カメラマン×インテリ政治家のお話でした。受けのファウストは、前首相かつ現党総裁という、これでもか!と言わんばかりの豪華な肩書を持っています。首相を務めた経験があるくらいですから年齢もかなりいっているわけで、しかも妻子持ちですし、そんな初老男性を受けさせるとはこれまたもの凄いところに萌えを発見するなぁ、と初めてこの本を読んだときは作者さんの発想に度肝を抜かれました。しかも、…

  • 縞田理理 『モンスターズ・イン・パラダイス』 全3巻

    このお話は世界観がとてもファンタジックで魅力的です。 何気なくポクポクと道を歩いるセントールとすれ違ったり、食事の席でヴァンピールと隣り合ったり、スフィンクスとエレベーターに一緒に乗ったり、という生活を想像すると凄くワクワクするなぁ。いや、でも、蛇頭は実際会ったら怖いでしょうが…。

  • キヅナツキ 『リンクス』

    4組の中では、私は彫金師×サラリーマンが一番好きでした。一日ごとに近づいていく二人の距離感が良いです。猫と戯れつつ、一緒にごはんを食べる心地よい関係が自然でした。あ、ちなみにこの二人は受け攻め逆かもしれないという示唆がおまけの 4コマ漫画や人物紹介にありましたが、私は長身でガタイの良い彫金師・亀田攻めの方がイメージしやすいなー。

  • 田亀源五郎 『弟の夫』 2

    弟の夫 : 2 (アクションコミックス)作者: 田亀源五郎出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2016/01/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る弥一と夏菜の父娘、そして弥一の亡弟と同性婚していたマイク。そんな3人の交流を丁寧に描いた第二弾。 マイクの弥一の家への滞在が、主人公弥一の父子家庭だけではなく、その周辺の地域社会にも少しずつ影響を及ぼしていく様子が描かれていました。夏菜の友人の兄でゲイの中学生がマイクの存在を知ってこっそり会いに来るエピソードでは、マイノリティの子供が身近なロールモデルを渇望する姿が描写されています。私自身の幼少時を思い返した時、田舎と…

  • アニメ 『昭和元禄落語心中』 第9~13話

    第9話 真打昇進と助六破門の回。退廃的なムードの中で抱き合う助六とみよ吉のシーンが艶っぽかったです。第4話で雨の降る日にみよ吉が菊の脚をさするシーンもそうでしたが、このアニメはアダルティーな雰囲気作りが上手いですね。直接的な性描写はないのに独特の艶めかしさを漂わせていました。助六のやるせない台詞で締めるラストの演出が、それまでの不穏さを盛り上げる劇伴の効果もあってとても格好良いです。そして、そこからの夕日をバックに流れ出すジャズのエンディングテーマが渋い。痺れます。哀愁が滲みつつも、どこか暖かみのある曲で、このレトロなアニメにぴったり。 第10話 七代目八雲師匠が亡くなる回。美声な親爺キャラで…

  • アニメ 『昭和元禄落語心中』 第5~8話

    アニメ『昭和元禄落語心中』の第5~8話の感想です。いずれ原作漫画の感想記事も別途あげたいと思いますので、ストーリーについてはそちらで触れることとして、この記事では前回に引き続きアニメオリジナル部分についてを中心に書いていきます。 第5話 鹿芝居で弁天小僧を演じ、菊さんが手ごたえを掴む回。菊さん役の石田彰さんの女声が凄い。本当に歌舞伎を彷彿とさせる発声で、芸達者な声優さんだなぁとしみじみ思いました。最後、何枚も写真が撮られていくたびに菊さんたちが穏やかな様子に収まっていく演出がとても微笑ましくて良かったです。 第6話 何のために落語をするのか、菊さんが自分の芸を見つける回。アニメオリジナル展開多…

  • アニメ 『昭和元禄落語心中』 第1~4話

    雲田はるこさんの漫画を原作とする『昭和元禄落語心中』の地上波でのアニメ化は、1巻発売当初から漫画を買い続けてきて全巻揃えている原作ファンとしては本当に嬉しかったし、感慨深いです。 第一話から最終話までアニメは全話観ましたので、以下に各話の感想を書いていきたいと思います。長くなってしまったので、今回は第4話まで。

  • ジュシュ・ラニョン 『欠けた景色 In Plain Sight 』

    M/Mの短編小説です。舞台はアメリカ、アイダホ州のベアレイク郡。主人公であるFBI特別捜査官のナッシュ・ウェストは、研修講師としてベアレイクに短期滞在することになります。その間、地元のモントピリア警察署の警部グレン・ハーロウと深い仲になるものの、研修期間が終わり飛行機でクワンティコへ帰ることに。ところが、突然グレンが行方不明になったため、ナッシュはクワンティコから急遽ベアレイクに戻りグレンを探そうとしますが……、というお話でした。FBI捜査官と地元警察署の警部という双方捜査機関所属のカップルでした。どちらもタフでプロフェッショナルな大人の男です。それにしても日本で翻訳書が出ているMM小説って、…

  • 木下けい子『いつも王子様が』

    『いつも王子様が』を読んでいて思ったのが、ジョックとナードが恋愛するとこんな感じになりそうだなぁ、ということ。この二人って性格は正反対だし、興味や趣味の方向性もかなり違う気がするんですが(共通点はテニスくらい?)、よくカップルにまとまったなぁ。自分にないものを持つ人を求めてしまうって感じなんでしょうか。でも、意地悪な攻めとドMな受けですからそういう意味では相性が良いのかもしれませんね。

  • えすとえむ 『ゴロンドリーナ』 1~5

    闘牛素人をして一気に5巻の闘牛士漫画を読ませる魅力があるのですから、『ゴロンドリーナ』は凄い作品です。私はこの漫画を読んで初めて、思っていた以上に闘牛とは様式美を重視するものなのだと知りました。スペイン、闘牛、フラメンコ、エラ・クラシコ…など、好きなものを描くぞ!という作家さんの気合が伝わってくるかのような作品です。

  • 青井秋 『百年結晶目録』

    この本の重要なモチーフは「鉱物」なのですが、それに合わせてかなり凝った装丁になっていました。裏表紙、扉絵、頁数の書かれた頁下部、著者近影欄、カバー下、など至る所に鉱物のイラストが散りばめられています。金色と淡いベージュを基調に鉱物や植物のリースを丁寧に描いた表紙も美しいですよね。作家さんの強いこだわりを感じます。

  • 桜木知沙子 『兄弟にはなれない』

    兄弟にはなれない (キャラ文庫)作者: 桜木知沙子,山本小鉄子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2011/07/27メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る親同士の再婚によって義理の兄弟になった二人のお話です。 漫画家(23)×歯科医療器材の販売会社勤務の会社員(27)。主人公は受け。 札幌が舞台。主人公はススキノに行きつけのゲイバーがあり、マスターや常連客と親しく会話をする場面が何度も出てきました。実はそのバーの場面を読んでいて少し羨ましくなりましたよ。会社帰りに一人でフラッと寄れる飲食店があるのはなんだか良いですよね。個人的には揚げだし豆腐が美味しい小料…

  • えすとえむ 『エバーアフター』

    ハッピーエンドで終わった『人魚姫』が一番好みでした。リゾート開発会社社長×人魚と言い張る謎の青年のお話です。ベッドインするの早いなきみらwと突っ込みたくなったけど、受けは自分の命よりも相手の命を選ぶし、攻めは自分の命の危機を顧みず2回も相手を助けに行くし、とラブラブなカップルでした。それにしてもアロワナ食べる人魚ってシュールです(笑)

  • 秋月こお『スサの神謡』

    案外あっさり物語が終結した気がしますが、まぁこれは恋愛に主眼を置くBL作品ですからしょうがないですかね。むしろ、ちゃんとラブラブカップルのイチャイチャを盛大に書きつつ、また、イワレヒコの体液が白い花に変じたりラオウの体液がイワナになったりなど古代神話の世界観らしいコネタも挟みつつ、盛りだくさんのイベントをよくまとめたと思います。

  • 文乃ゆき 『ひだまりが聴こえる』

    表紙買いです。本当に表紙のイラスト、綺麗ですよね。優しい木漏れ日が降り注ぐ緑豊かな大学の構内の雰囲気がとてもよく伝わってきます。繊細で美しくて凄く好きな絵です。 どういう家庭環境で育ってどういう人間になったのかなど、回想シーンを多用して丁寧に描かれており、二人の人物像に説得力がありました。

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