本を燃やす早春の一日 [森へ行く道<99>]
日増しに暖かくなってゆく。一昨日、鶯の初鳴きを聞いた。その三日前までは笹鳴きを繰り返していたから、お嬢さんたちもこの陽気に誘われて、春の歌を歌いだしたものだろう。今日はまだ鳴いていないが、葉っぱの繁った裏藪で出番前の練習をしているのかもしれない。フィギュアスケートの女子選手たちが、控室で緊張した面持ちで、くるんと回ったり、両手を広げてまた畳んだりする練習光景を思い浮かべながら、次のひと声を待つ午後である。焚き火をしながら、本を燃やす。「焚書」というほど大げさなものではない。*続きは作業中。本を燃やす早春の一日[森へ行く道<99>]
2022/02/27 10:09