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北海道昆虫同好会ブログ https://blog.goo.ne.jp/yjezoensislovers

昆虫に関する興味深く心ときめく記事や画像をとりとめもなく紹介してゆきたいとおもいます。

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に日本、近隣諸国、および世界の昆虫を対象に活動しています。

エゾエンシスラバース
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2015/04/30

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  • トラフシジミの体温調節法。

    にほんブログ村トラフシジミの体温調節法。2015-5-30(土)曇り一時晴れ強風この日、トラフシジミ(Rapalaarata)の興味深い行動を撮影しました。北見市郊外の林道。午前11時頃。この日は強風、曇り空で気温は朝方10度Cの寒い日だが時々青空がのぞいて、一瞬陽がさすと、みるみる気温が上がります。林道沿いにはウツギが多く、きっといるなと思って注意していると、果たして陽だまりの地面で吸水中のトラフシジミ1オスが目にとまりました。お日様が雲から顔を出すと、このトラフシジミは突然、羽根をぐーっと強く傾けたのです。太陽光を羽根に直角に受けて一気に体温を上げようとしているのだと思われました。長年、チョウと付き合ってきた人生ですが、これは私にとって初めての光景でした。それを見て感動、思わずおーっと声を上げてしまい...トラフシジミの体温調節法。

  • キバナノアマナに吸蜜するエゾヒメギフチョウを撮影。

    にほんブログ村キバナノアマナに吸蜜するエゾヒメギフチョウを撮影。エゾヒメギフチョウの主たる吸蜜植物は日本海側、道央、日高ではもっぱらカタクリの花が好まれます。道北ではもっぱら黄金色のエゾのリュウキンカ、そしてオホーツクではもっぱらフキノトウの花が主たる吸蜜植物になっています。このほか、頻度は多くないのですが、他にもけっこうたくさんの種類の花で吸蜜します。今回、撮りためたエゾヒメギフチョウの生態写真の中から、比較的稀と思われる吸蜜植物に飛来、吸蜜しているものを順次提示してみたいと思います。まずは、キバナノアマナ。2005-5-14オホーツク海沿岸の浜佐呂間町の発生地にて。当地ではエゾヒメギフは時期的には発生時期の終盤にさしかかっています。これは腹端の様子からオスと判定できます。これは交尾嚢が見られるので交尾...キバナノアマナに吸蜜するエゾヒメギフチョウを撮影。

  • 2024年のエゾヒメギフ初見は、どうなるか。

    にほんブログ村2024年のエゾヒメギフ初見は、どうなるか。2024-3-31(日)曇暖かい。AM11:00起床。そのあとブランチ少し。朝寝坊ダイエットというのがあって毎日朝食を抜いて一日2食にすると、けっこうなダイエットになると言いますが、毎日寝て暮らす余裕がなければ難しいのが難点らしい。庭の雪が半分ほど消えて、福寿草のつぼみが上がって半分開花しているのもあります。今年の福寿草は7株。当初は30株ほどあったのですが、年々減ってきました。孫長女君がノートブックパソコンが欲しいというので、Window11,corei7,メモリー16G,ストレージ512SSDのパワフルなのを買ってあげましたが、まあ速いこと速いこと。私は長年Mac地獄にはまってきましたが、若い人たちは現実的なWindowsを好む傾向がうかがえま...2024年のエゾヒメギフ初見は、どうなるか。

  • コムラサキの集団は夏のオホーツクの風物詩。

    にほんブログ村コムラサキの集団は夏のオホーツクの風物詩。20XX-7-22(金)晴れ毎年7月下旬から8月上旬にかけて、オホーツクではコムラサキ♂が多数集まって吸水したり吸汁したりする光景があちこちに見られます。ヤマベ釣りにいった帰り道、行くときは気づかなかったが林道の縁にクマ糞を発見。そこに丁度発生初期のコムラサキ、キバネセセリ、オオチャバネセセリなどが集まっているのを撮影した。コムラサキ集団はときに100頭を越える大きなものも稀ではないが、群れのなかには大抵とても敏感な個体がいる。慎重に接近するのだが、その敏感な一匹が私の接近に気づき、如何にも派手派手しく飛び立つ。それにつられてほかのコムラサキたちも一斉に飛びたってしまうことが多い。そのようなわけで、大迫力集団写真を撮るのは案外むずかしいのです。20X...コムラサキの集団は夏のオホーツクの風物詩。

  • 絶滅危惧種キタサンショウウオ、絶滅の危機。

    にほんブログ村絶滅危惧種キタサンショウウオ、絶滅の危機。北海道新聞によれば東京の業者(現段階では会社名は伏せられている)が釧路市が施行する指針に違反して絶滅危惧種キタサンショウウオ生息地に大規模太陽光発電所を建設中であることが広く知られることになった。指針には罰則規定がないことから、おそらくこの業者は厚顔無恥もはなはだしく工事を完遂する可能性が強く感じられます。こういった末期的事態が現実のものとなった背景にはキタサンショウウオに対する事業者や釧路市および一般の方々、およびマスコミなどの認知度が致命的に低いことがあると思います。例えばの話だが、人気抜群のタンチョウヅル(丹頂鶴)営巣地のど真ん中に大規模太陽光発電所を作る計画が発覚したとすればマスコミ・行政・愛鳥家・一般の方々の対応はキタサンショウウオの場合と...絶滅危惧種キタサンショウウオ、絶滅の危機。

  • オホーツクのルリタテハは白い帽子がお好き

    にほんブログ村オホーツクのルリタテハは白い帽子がお好き。オショロコマの撮影を終わって車にもどり一息ついているとルリタテハ越冬個体が1頭、どこからか現れて私たちのまわりを旋回しはじめた。フォレスターの車体に止まったり、また飛び立ったりしていたが、そのうちかみさんの白い帽子に執着しはじめ、やがて帽子にぺったりと止まった。汗を吸うわけでもなく、ストローは伸ばさず、ひなたぼっこみたいな体制だ。天候はうす曇り。気温27度C、風はない。もしかすると縄張り行動を開始しようとしたのかも知れない。カミさんがじっとしているといつまでも止まっている。彼女が動くと飛び立つが、しばらくするとまた帽子に止まる。採集しようかと思ったりしたがもしカミさんの頭をネットでひっぱたくようなことになったら後が怖いので、しばし眺めるしかなかった。...オホーツクのルリタテハは白い帽子がお好き

  • モンゴルのスーチャンヒョウモンモドキ

    モンゴルのスーチャンヒョウモンモドキ。7月上旬のモンゴル、ウランバートル近郊の豊かな草原には多数のスーチャンヒョウモンモドキ(Melitaeasutschana)が一斉に発生する。その数は、時におびただしいものになります。この蝶オスはあまり変異が目立たないがメスの多型性は著しく、目が慣れないうちはスーチャンヒョウモンモドキ以外の蝶に見えてしまうことも稀でない。拙著モンゴルの蝶類第2巻タテハチョウ編ではメス個体の多型性を示すために多数のメス標本をせっせと提示したものの、きりがないので途中でやめた。人間の目で見れば本種のメスは多型性に富み同定に苦慮するものもある一方、本種のオスから見れば一目瞭然の紫外線模様パターンや、フェロモンによる誘導があるのかもしれない。スーチャンヒョウモンモドキの交尾。裏面はオスメスと...モンゴルのスーチャンヒョウモンモドキ

  • 最後のチョウ、オオウラギンスジヒョウモン

    にほんブログ村最後のチョウ、オオウラギンスジヒョウモンその名のとおり、オオウラギンスジヒョウモンArgyronomeruslanaはウラギンスジヒョウモンを大きくしたような印象の中型サイズのヒョウモンチョウです。北海道、本州、四国、九州に分布し、北海道では普通にみられるチョウです。普通種のわりにはあまりよく調べられておらず、たとえば自然界では何令で蛹化するのかもさだかではありません。北見市の飼育では6令で蛹化しています。本州方面では7月に発生したヒョウモンチョウたちの成虫は夏期の猛暑を避けて夏眠し、気温がおちつく9月に夏眠からさめて交尾産卵するようですが、比較的冷涼な北海道では夏眠せずにダラダラ夏を過ごす場合もあるようです。つまり北海道では、ヒョウモンチョウ類の夏眠現象は本州方面のようなクリアカットなもの...最後のチョウ、オオウラギンスジヒョウモン

  • 生態系を宇宙人の視点から見ると。

    にほんブログ村生態系を宇宙人の視点から見ると。2009-8-5北見市の我が家の庭のクロフネツツジの葉上で交尾していたオモンシロチョウのペアを撮影しました。当時、蝶の世界の最悪の悪玉外来種はオオモンシロチョウPierisbrassicaeであろうと思われていた。この大型のシロチョウはかって日本にはいなかった。突然現れた本種はたちまち北海道全域に分布を広げ、在来種のモンシロチョウPierisrapaeを各地で駆逐しつつあった。北見市では私が見ていた範囲内ではやがてオオモンシロチョウ一色になり、モンシロチョウは消えた。ブラックバスやブラウントラウトと同じく駆除は至難の業だと思われた。ちょうちょ、チョウチョ、菜の花にとまれ.......と歌われた日本の在来種モンシロチョウはオオモンシロチョウに圧倒されて各地で消え...生態系を宇宙人の視点から見ると。

  • 美しいヤナギランとベニヒカゲサイズのチビジャノメチョウ。

    にほんブログ村美しいヤナギランとベニヒカゲサイズのチビジャノメチョウ。2023-7-17(月)24℃曇り夕方ゲリラ豪雨咲いたばかりの美しいヤナギランの花は大好きです。最近、山火事が減ったせいかヤナギランの大群落をみることがなくなりました。それどころか、ヤナギランそのものがやたらと少なくなった。山火事その他の理由で広い空間ができると一気に繁殖するので山火事跡の花などと言われることもあるそうです。昔、シベリア鉄道で何泊も車中泊しながら家族でバイカル湖までいった時、鉄道沿いにヤナギランの大群落がどこまでも続いていた光景は今も目に焼き付いています。モンゴルでも広大な荒れ地にはヤナギランの大群落は稀ではありません。オホーツクでも、ほどほどの大群落はあったが、植生が変わり、今では大方消えてしまいました。気がついたら、...美しいヤナギランとベニヒカゲサイズのチビジャノメチョウ。

  • コヒョウモン( Brenthis  ino mashuensis  Kono  1931)メスがハンゴンソウの花に吸蜜。

    にほんブログ村コヒョウモン(BrenthisinomashuensisKono1931)メスがハンゴンソウの花に吸蜜。2023-7-17(月)24℃曇り夕方ゲリラ豪雨林道沿いにハンゴンソウの黄色い花が満開。毎年この花には沢山のチョウが吸蜜にきているのだが、この日、ハンゴンソウ群落にみられたのはただ一匹のコヒョウモンメスのみ。猛暑の夏といった異常気象のせいでしょうか。接近して接写をこころみたが敏感ですぐ逃げてしまう。接写モードにズームをかけて撮影してみたら、少し距離をおいたところからまあまあの写真がとれました。ところで、なぜこの植物をハンゴンソウと呼ぶのだろう?.ハンゴンソウの和名につきネットで調べると、反魂(はんごん)とは死者をよみがえらせるの意。強い香りで死者をよみがえらせるとのいわれがあるとか、葉の形...コヒョウモン(Brenthis inomashuensis Kono 1931)メスがハンゴンソウの花に吸蜜。

  • 真冬のミヤマカラスアゲハ は美しい。

    にほんブログ村真冬のミヤマカラスアゲハは美しい。冬になり、チョウはシーズンオフ。外は矢来の吹雪は止んで一面冬景色。窓を見ると、レースのカーテンに何かがいます。庭のコクサギで飼育したミヤマカラスアゲハの越冬蛹を居間のコルク板にたくさんつけてあるのですが、春が来たのと勘違いして羽化し始めました。久しぶりのミヤマカラスアゲハ、春型オスが冬の居間に飛ぶのもなかなかいいものです。鉢植えのクチナシの葉に止まったところ。真冬の北海道、南国の植物、イワカワシジミの食樹クチナシの葉にミヤマカラスアゲハ春型オスといった光景は自然界ではあり得ない光景ですが、我が家では毎年の情景です。これから、ぼちぼちとミヤマカラスアゲハの羽化が続きます。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記...真冬のミヤマカラスアゲハは美しい。

  • 早春のジョウザンシジミ撮影と気持ちの悪いモンブラン。

    にほんブログ村早春のジョウザンシジミ撮影と気持ちの悪いモンブラン。2023-5-13(土)晴れ微風21℃朝10;00年中行事みたいだが、北見市の我が家の近くのジョウザンシジミ発生地へでかけました。晴れ微風21℃といった最高のコンデションだがまだ緑が少なくジョウザンシジミは10♂♂観察したが少ない。まだ出はじめだろうか、メスはいなかった。とても小型の蝶なので、たちまち周囲の枯れ草などにとけ込んで、見つけても目で追うのが大変、すぐ見失う。メス探索飛翔中のオスはなかなか花にはとまらない。チラチラ、低く早く飛び、ときどきオス同士がからみあうがすぐ離れる。キジムシロの黄色い花でたまに数秒吸蜜する程度で活発に飛び撮影は困難をきわめ、ややストレスがたまった。期待していたチャマダラセセリはまったく見かけなかった。緑が少な...早春のジョウザンシジミ撮影と気持ちの悪いモンブラン。

  • セイヨウオオマルハナバチの盗蜜と満開の秋の花たち。

    にほんブログ村セイヨウオオマルハナバチの盗蜜と満開の秋の花たち。20XX-9-23(日)曇り22度Cこの日、我が家の家庭菜園からトマトサヤインゲンを大量に収穫。サヤインゲンは、かなりの豊作で我が家だけでは食べきれない感じ。一方、猛暑・長雨といった夏の天候異常のせいかナス、キュウリは全くダメな年でした。珍味、食用ほおずきの出来はまあまあ。この時期、我が家のお花畑では種々の秋の花々が満開です。私が大好きな稀少シャジン代表のホウオウシャジンも沢山の花をつけてくれました。道東の湿地でみつけた野生のリンドウも例年、花をつけます。毎年、秋に我が家の庭で満開となるシュウメイギクとカクトラの群落は圧巻で私のお気に入りです。これはシュウメイギクです。庭中に夏から秋にかけて個体数が増えた沢山のセイヨウオオマルハナバチがぶんぶ...セイヨウオオマルハナバチの盗蜜と満開の秋の花たち。

  • 1 匹のセイヨウオオマルハナバチ

    にほんブログ村毎年、エゾムラサキツツジが咲く頃、1匹のセイヨウオオマルハナバチがやってくる。毎年、わが家の庭のエゾムラサキツツジが満開になる頃、どこからか1匹のセイヨウオオマルハナバチがやってきます。その後、ずいぶん長いこと唯1匹でブンブン庭を飛び回り、気がついたら少しづつ数が増え始めトマトの花が満開になる頃には10数匹になり、せっせと蜜や花粉を集めています。個体数は増え続け、秋には相当な数になりますが初冬の頃までにはそれらの全部が姿を消します。そして長い冬が終り、エゾムラサキツツジが咲く頃、どこからともなく、1匹のセイヨウオオマルハナバチ(女王蜂)が我が家の庭に現れるのです。外来種セイヨウオオマルハナバチは、在来種との交雑で繁殖力のないF1が出現する。在来種のマルハナバチ女王を刺し殺して巣を乗っ取る可能...1匹のセイヨウオオマルハナバチ

  • オホーツクのエゾハルゼミ大合唱。

    にほんブログ村オホーツクのエゾハルゼミ大合唱。エゾハルゼミYezoterpnosianigricosta(Motschulsky,1866)は、北海道のみならず本州、四国、九州にも分布し、国外では樺太や中国にも分布するとされています。セミはカメムシの仲間らしいが、私にとってカメムシからセミを連想するのはやや辛い感じです。6月上旬の北海道オホーツク、圧倒的な新緑のエネルギーを感じる中で突然エゾハルゼミたちが大合唱を始めます。1匹のオスが鳴き始めるとつられて、一帯のエゾハルゼミが次々に唱和してやがて割れんばかりの大合唱になるのです。初夏、淡い新緑の森でエゾハルゼミの大合唱を聞くのは大自然のエネルギーを身体中に感じるような気がして私は大好きです。エゾハルゼミは個体数も多く、おそらく川や湖沼に落っこちる個体もいる...オホーツクのエゾハルゼミ大合唱。

  • アマゾンの Lyropteryx  apollonia   アポリニアシジミタテハ。

    にほんブログ村アマゾンのLyropteryxapolloniaアポリニアシジミタテハ。この美しいシジミタテハはペルーのアンデスアマゾン源流域の低山地密林でよく見かけた。年中見られるが、雨季のほうが個体数が多く、より大型のものが多い。羽根を大きく開閉しながら、せっせとせわしなく地面を移動する。そう言えばこのシジミタテハが飛んでいるのを見たことがなかった。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村アマゾンのLyropteryx apollonia アポリニアシジミタテハ。

  • 子供の日のジョウザンシジミ

    にほんブログ村子供の日のジョウザンシジミ20XX-5-5(日)晴れ28℃この日は朝から快晴。無風。鯉のぼりもだらり。オホーツクを代表するエゾムラサキツツジが咲き、庭のチューリップも満開。庭のキタミフクジュソウも満開。このような日はジョウザンシジミ撮影に最適だ。家からほど近い北見市郊外のジョウザンシジミ発生地に出かけてみた。微風。気温があがりはじめ日射しも丁度よい。5-6匹のジョウザンシジミ♂たちが盛んに♀探索飛翔をやっている。食草エゾキリンソウ群落の上や地表を低くすばやくチラチラと飛び回るのみで、いくら待ってもまったく止まらず撮影は困難。諦めて、別の発生地を捜して林道をかなり奥まで走ったが林道の状態が悪くなり引き返した。12時過ぎになってジョウザンシジミシジミはやっとときどきだが5-6秒草の葉先などに止ま...子供の日のジョウザンシジミ

  • 雨季のアンデスアマゾン山岳地帯の蝶たち

    にほんブログ村雨季のアンデスアマゾン山岳地帯の蝶たち5月上旬の南米ペルー、アンデスアマゾンの山岳地帯。シャンキーという山深いインディオ居住区に蝶採集の目的で出かけた。ガイドのイバン氏は山のふもとでインディオの人に何がしかの心ずけ(入山料?)を払ったようだった。同行したペルー人のイバンとロコの両氏は山で会うインディオの人たちにはこまめに挨拶したり、車の荷台に載せたりして気を使い、印象を良くするように努めているようです。雨季のどろんこ粘土質の林道は難所が多く、はじめはロコ氏が運転していたが難しい難所では腕自慢のイバン氏が運転を替わり突破した。この日は美麗蝶カキカモルフォを期待して行ったのだがトラップをかけてもパトロクルスモルフォが時々飛来する程度でモルフォは少なかった。どんずまりで道は通行不能なまでに荒れてし...雨季のアンデスアマゾン山岳地帯の蝶たち

  • グアテマラで採集されたシロモルフォ( M.polyphemus )について。

    にほんブログ村グアテマラで採集されたシロモルフォ(M.polyphemus)について。旭川医大寄生虫学教室の稲岡徹先生とは当時懇意にしていただきアニサキスやサナダムシ(日本海裂頭条虫)を共同研究したこともあります。彼が中南米のグアテマラへ寄生虫調査にでかけたおり、蝶好きの私のために結構多数の蝶を採集し標本を持ち帰ってくれました。比較的地味な蝶が多かったなかで、ひときわ目立ったのが、シロモルフォでした。とてもありがたく感謝しましたが、当時やたらと多忙で、おまけにグアテマラが中南米のどこにある国かもわからず、貴重な標本類はシロモルフォとアゲハチョウ科の蝶を数匹展翅したのみで、しまい込まれてしまった次第。今回、なんとなく手にした標本箱にシロモルフォを発見、当時を思い出しあらためてシロモルフォやグアテマラについて...グアテマラで採集されたシロモルフォ(M.polyphemus)について。

  • 2023年度北海道昆虫同好会総会のオークション。

    にほんブログ村2023年度北海道昆虫同好会総会のオークション。2023-11-11(土)札幌は晴れ+4.3℃寒い。宴も一息ついた頃、恒例のオークションが始まりました。今回は出品がとても多く、時間的に全てをオークションにかけることが難しく、後半は各自の自由販売みたいな格好になりました。音頭取りは恒例の、竹中昭彦、杠隆史(ゆずりはたかし)両氏が中心に行いましたが、特殊なものは出品者自らが出品したものを解説しオークションに持ち込むパターンとなりました。今回も以下にオークションの写真を紹介しますが、実はオークション現場は、とても動的な環境で、せっせと撮影したものの、ピンボケばかりでまともに写っていた写真は意外に少なく、全体像を的確に紹介するのは難しかったことをご容赦ください。モルフォ類は南米の蝶に強い竹中昭彦氏の...2023年度北海道昆虫同好会総会のオークション。

  • 2023年度北海道昆虫同好会総会・懇親会

    にほんブログ村2023年度北海道昆虫同好会総会・懇親会新型コロナイィルス蔓延のため、毎年中止されてきた北海道昆虫同好会総会および懇親会、オークションがいつもの札幌ホテルニューオータニで4年ぶりに再開となりました。2023-11-11(土)午後3時から評議員会。会計など会の財政その他には特に問題なく、めだったのは会の中心的存在であった古参会員が、三年ほどの短期間でなんと15名もが鬼籍にはいられていたことです。限りない喪失感におそわれてしまうと同時に人ごととは思われない方々も多いのではないでしょうか。全国的にもその傾向は顕著で主としてチョウの愛好家を中心に多くの昆虫愛好家・研究家が亡くなられています。幸い、若い新入会員も多く一安心ですが、このさい会の運営には若い会員にも積極的に参加してもらう方向ずけがなされま...2023年度北海道昆虫同好会総会・懇親会

  • 札幌時計台に入ったら北大の大先輩たちと対面した。

    にほんブログ村札幌時計台に入ったら北大の大先輩たちと対面した。札幌に住んでいたのは、もう半世紀も前のことで、当時は時計台はそれほどの観光資源的なものでもなく、私もとくに意識することもなく時計台のあたりを歩いていたのだと思います。当時、札幌の観光客の間では北大農場の見事ななポプラ並木の方に人気があったように思います。時計台の鐘が鳴るといった曲や、私たちは時計台の鐘が鳴るサッポロの市民ですといったフレーズが流行ったりしていたような時期がありましたが、私自身は大して興味はありませんでした。そういったわけで、今日も単なる時間つぶし的な感覚で、お安い入場料200円を払って、初めて時計台の中に入りました。一階に色々と、一見地味な時計台関連のものが展示されています。私にとってはさほど面白そうなものもなくそれらを横目で見...札幌時計台に入ったら北大の大先輩たちと対面した。

  • 都市間バスで吹雪の石北峠を超えて札幌時計台へ その壱

    にほんブログ村都市間バスで吹雪の石北峠を超えて札幌時計台へその壱2023-11-11(土)4℃曇り~雪~吹雪~霧~晴れとにかく寒い。朝8時起床。かみさんによれば、早朝、北見市のわが家の庭にはうっすらと積雪があったそうだが(今期の初雪)たちまち解けてしまったそうだ。今日は、コロナ明けで北海道昆虫同好会総会が3年ぶりに開かれるので都市間バスのドリーミントオホーツクで札幌市内まで4時間のバス旅です。札幌は飛行機で行くことが多いのですが、車で北見から女満別空港へ行き搭乗手続きやら荷物検査やら、搭乗順番やら、やたらと面倒くさい上、飛行機で40分ほど飛んで千歳へ降りた後は、しばらく地下通路を歩いてJR快速エアポートに乗り込んで、やっと札幌まで行くと、なんだかんだで結局4時間ほどになってしまいます。実際には、都市間バス...都市間バスで吹雪の石北峠を超えて札幌時計台へその壱

  • ミズナを食べるオオモンシロチョウ幼虫を発見。

    にほんブログ村ミズナを食べるオオモンシロチョウ幼虫を発見。2019-9-10(火)晴れ36度C朝から晴れてとても暑い。裏庭の家庭菜園のコマツナには例年のごとくオオモンシロチョウ3令幼虫が多数見られる。我が家の家庭菜園では、この時期、もっぱらコマツナの葉にオオモンシロチョウ幼虫が見られる。まれにハツカダイコンの葉でも幼虫が見られるが普通はコマツナの葉を圧倒的に好む。この年は、鍋に入れたりサラダ菜にしたりするミズナも少し栽培していた。この日、ミズナの葉を食べている幼虫たちを初めて発見した。これまでミズナを食べるオオモンシロチョウ幼虫は見たことがなかった。状況よりミズナに産卵された可能性もあるが、隣接するコマツナの葉を食い尽くしてミズナに移った可能性もある。これらを採集してシャーレに移した。ミズナとコマツナは素...ミズナを食べるオオモンシロチョウ幼虫を発見。

  • 黒い雪虫。

    にほんブログ村黒い雪虫。北海道のオホーツクでは毎年10月下旬から11月にかけて雪虫が飛ぶと近々雪が降ることが多く、冬の前触れとしての風物詩になってきました。しかし、2023年、まれにみる猛暑の夏に繁殖回数が増えたために札幌などでは雪虫が異常大発生したようで、衣服や髪に多数の雪虫がついたり、うっかりすると口や鼻に吸い込んだり、外に選択ものを干せないなど、皆さんうんざり、辟易しているとのことです。2027-10-27(金)晴れ。オホーツク北見市の自宅でも朝から庭にかなりの雪虫が見られ、なんとなくデジカメ撮影してみたくなり、ネットで採集しオリンパスToughで接写をこころみました。かって雪虫のデジカメ撮影した折はほとんどが青白い蝋状物質が付着したいわゆる雪虫でしたが、なんだかこの日はちょっと違和感を感じました。...黒い雪虫。

  • 3年ぶり、2023年11月11日(土)、待望の北海道昆虫同好会総会開催のご案内。

    にほんブログ村3年ぶり、2023年11月11日(土)、待望の北海道昆虫同好会総会開催のご案内。会員各位今年の夏の暑さ、そして虫の少なさも異常だったと思います。私も8月に入ってからほとんど採集にならずシーズン終盤です。来年に期待します。早速ですが、2020~2022年の3年間コロナ流行のため中止となっていた総会・懇親会を今年は開催します。10月31日(火)までに出欠、近況報告をメールにてご連絡下さい。(大変恐縮ですがハガキ、お手紙での長文の近況報告は割愛させて頂きます)皆様の多数のご出席をお待ちしております。日時2023年11月11日(土)時間18時―22時30分(総会、1、2次会)会場ホテルニューオータニB1【フォーシーズン】住所札幌市中央区北2条西1丁目1-1懇親会費用8,000円(学生は半額の4,00...3年ぶり、2023年11月11日(土)、待望の北海道昆虫同好会総会開催のご案内。

  • ミヤマクワガタの大アゴにクモの巣。

    にほんブログ村ミヤマクワガタの大アゴにクモの巣。20XX-10-12(金)雨のち曇り秋も深まり、わが家の庭の紅葉が綺麗なので少し撮影した。何か地面にうごめくものがいるのに気づき、近ずいて見ると雨に濡れたミヤマクワガタのオスがよたよたと動いていた。時々、大きく伸びをしたような後に、コテンと仰向けにひっくり返ったりして相当弱っている。デジカメ撮影をしたが、なんと立派な大アゴにはクモの巣が張っていてびっくり。庭に住む地蜘蛛が巣を張るのに適した構造物と思ったのかもしれない。かわいそうなのでクモの巣を外してやった。内歯先端が折れているのは、かって別のオスと激しく戦った跡でしょうか。もう寿命なのか、ヨタヨタひっくり返りながら移動してゆくのをそのままにしておいたが夕方にはどこかへ行ってしまい見えなくなっていた。最後まで...ミヤマクワガタの大アゴにクモの巣。

  • アンデスアマゾンの巨大なゴキブリ、怪虫など。

    にほんブログ村アンデスアマゾンの巨大なゴキブリ、怪虫など。南米ペルー、アンデスアマゾンにチョウの採集に出かけたわけですが、チョウ以外の昆虫その他の生き物たちも見るもの全てが珍奇で目新しく、それこそ何でもかんでも夢中でデジカメ撮影しました。もちろん種名などは分からなくて申し訳ありませんが、時々このブログにアップしてみたいと思います。アマゾンの巨大ゴキブリ。アマゾンの緑色のセンチコガネ?アマゾンのキリギリス。チョウにそっくりの昼行性蛾。アマゾンのバッタ。アマゾンのカミキリ。これもアマゾンのカミキリ??。怪虫。足を広げると40cm以上あるウデムシの一種。とても大きなカタツムリ?。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いで...アンデスアマゾンの巨大なゴキブリ、怪虫など。

  • ヒマラヤのチョウ代表、オオヤマミドリヒョウモン Argynnis childreni  Gray, 1831 

    にほんブログ村ヒマラヤのチョウ代表、オオヤマミドリヒョウモンArgynnischildreniGray,1831北インド東部、ネパール、ブータン、から中国北西部にかけての山岳地帯に分布する、大型美麗なヒョウモンチョウです。9月上旬のドチュラ峠への途中の原生林。濃い霧が流れて、晴れたり曇ったり。寒くなったり暖かくなったり。この黄色い花にチョウが吸蜜に飛来します。このオオヤマミドリヒョウモンは、いわゆるヒマラヤ回廊に多く見られるようで、私は1968年に出版された北海道大学のヒマラヤ(ネパール)調査隊の報告書ーヒマラヤの動植物ーで白黒写真の図版を見たのがこのチョウとの最初の出会いでした。何故か、この大型ヒョウモンチョウは私にとってきわめて印象深く、以来、私の頭のなかではこのチョウをヒマラヤのチョウ代表と位置ずけ...ヒマラヤのチョウ代表、オオヤマミドリヒョウモンArgynnischildreni Gray,1831 

  • エゾスジグロチョウ夏型オスの大吸水集団。

    にほんブログ村エゾスジグロチョウ夏型オスの大吸水集団。202X-7-25(土)曇りのち霧雨18度C午前9:30起床。午前中は庭や畑の雑草とり。昼食は冷や麦。午後、何となく釣に行きたいりモードになった。そこで午後1時。近郊のヤマベとニジマスの多いへ渓流へ向かって出発。この渓流沿いの林道は昨年、大雨で道路崩壊部分ができて入れなくなっていたが、きっと修復されているだろう。予想どおり、林道の状況は良くなっており渓流釣りポイントまでまっすぐ進んだ。林道に二カ所エゾスジグロチョウ♂の100匹ほどの吸水集団がいて撮影。こういった吸水集団の常で♀は見られず♂ばかりなのは他のチョウ類と同じである。今のところオホーツクでは超普通種なのだが、羽化したての個体ばかりでそれなりに美しいと思う。なぜか、この数年、エゾスジグロチョウの...エゾスジグロチョウ夏型オスの大吸水集団。

  • とある秋の日と、セイヨウオオマルハナバチ。

    にほんブログ村とある秋の日と、セイヨウオオマルハナバチ。閑話休題。北国で南国の野菜ゴーヤを育ててみると、出来具合は毎年ケセラセラ。この年は一応収穫できたが、やたら小さいのができました。待望の自家菜園収穫のゴーヤでほろ苦いごーやちゃんぷるを作りました。味はよかった。苦みは意外と少なかった。仏前に供える目的で植えている菊が満開、きれいに咲きました。枝豆の出来はあまりよくなかったかな。孫娘たちがやってきて、きゃっきゃっとスマホ遊びをしています。オオモンシロチョウの幼虫で目一杯食害されたコマツナ畑。庭の花々は大方終わりましたが、これからひとしきりコスモスの世界になります。気温の低い朝、朝日を浴びてなんとか蜜集めに飛び出したセイヨウオオマルハナバチたちですが流れる雲にお日様がさえぎられると、一気に気温が下がって花の...とある秋の日と、セイヨウオオマルハナバチ。

  • 北海道北部晩期発生のエゾヒメギフ個体群を撮影。

    にほんブログ村北海道北部晩期発生のエゾヒメギフ個体群を撮影。20XX-5-21(日)晴れ強風朝6時30分に北見市を出発。遠路、雄武町の晩期発生エゾヒメギフチョウ撮影に出かけた。この時期、北見界隈ではエゾヒメギフの盛期は過ぎ、汚損した個体しか見られないのだが雄武町では、発生時期がかなり遅いために今日あたりが最盛期になる。この時期、国道横の湿地の水芭蕉群落の奥に続く小規模なエゾノリュウキンカ群落を丁寧に見て歩くとたいていエゾヒメギフが吸蜜に来ている。エゾノリュウキンカの花に吸蜜にきているエゾヒメギフをデジカメで撮影した。花は満開。ここでは7-8頭の蝶がいて盛んに吸蜜しているのをせっせと撮影した。日差しが強く、影にいれて撮影したいのだが影にはいるとすぐ逃げてしまいうまく行かない。それでも2頭を一画面に撮影などま...北海道北部晩期発生のエゾヒメギフ個体群を撮影。

  • ブータンでミダヌスルリマダラ♂翅表のギラギラとヘアペンシルを撮影した。

    にほんブログ村ブータンでミダヌスルリマダラ♂翅表のギラギラとヘアペンシルを撮影した。XXXX-6-17(木)曇り時々晴れ一時雨暑いPuntsholingBhutan.ブータン王国南部、インドのアッサムとの国境の町、プンツォリン郊外の河原で吸水中のミダヌスルリマダラ(EuploeamidanussplendensButler)をつまんでとらえ、手のひら写真を撮影した。オスなので盛んにヘアペンシルをだした。マダラチョウ科のオスの多くはこのヘアペンシルからメスを誘因するフェロモン大気中に飛ばす。ミダヌスルリマダラのオスはルリマダラ属のなかでも最も強く輝く幻光を発する。特に、東南アジアに広く分布する本種のなかでもこの亜種ssp.splendensが最も美しいブルーの構造色を呈するとされる。確かに、野外で強い太陽光...ブータンでミダヌスルリマダラ♂翅表のギラギラとヘアペンシルを撮影した。

  • ミヤマカラスアゲハとコクサギ。

    ミヤマカラスアゲハとコクサギ。コクサギ(Orixajaponica)は一属一種のコクサギ属ミカン科の落葉低木で朝鮮半島南部、中国大陸南部およびわが国では本州、四国、九州に分布しますが、北海道には自生しません。ただ何事にも例外があり、北海道オホーツクの北見市の私の家の庭には3mほどの大株があります。北海道でコクサギを庭に植えている方は極めて稀ではないかと思っていますがどうでしょうか。このコクサギの由来は昔、東京目白の大野義昭さんと一杯やったおり、彼の自宅庭のコクサギを株分けしてもらったものです。JALで北海道に運びました。ところで、従来、蝶類図鑑その他で、ミヤマカラスアゲハの食樹としては、もっぱらキハダ、カラスザンショウ、ハマセンダンがあげられ、コクサギは出てきません。コクサギは飼育で与えても利用されないと...ミヤマカラスアゲハとコクサギ。

  • エゾニュウの花に産卵するキアゲハ。

    にほんブログ村エゾニュウの花に産卵するキアゲハ。20XX-7-31(土)晴れのちゲリラ豪雨この日、近郊のベニヒカゲ発生地に向かったのだが発生初期の10オスほどが見られたものの、ひたすら飛び回るメス探索飛翔中の個体ばかりで撮影は断念した。帰路、偶然に広い草原で満開のエゾニュウの花から花へせわしく飛びながら、産卵しているキアゲハ1メスを発見。野外でセリ科植物に派手派手しい模様のキアゲハ幼虫を見つけることは稀でないが、キアゲハの産卵シーンを撮影する機会に恵まれることはそう多くない。草原の中、産卵シーンをせっせと撮影したが追いかけながらの撮影はけっこう大変でした。エゾニュウの花の中にズブーっとお尻をさしこんで、意外と深いところに産んでいるみたい。エゾニュウの花は小さな花がびっしりと開花するパターンだが、まだ蕾の段...エゾニュウの花に産卵するキアゲハ。

  • 花が好きなコヒョウモン。

    にほんブログ村花が好きなコヒョウモン。コヒョウモン(Brenthisino)に限らず、ヒョウモンチョウ類は、もっぱら各種の花に吸蜜に来ているのをよく見かけます。メスグロヒョウモンとミドリヒョウモンは時に地面で吸水したり獣糞に来ますが、コヒョウモンはもっぱら花に吸蜜に来ているのを見かけることがほとんどで写真撮影も吸蜜シーンがほとんどです。オホーツクでは、比較的個体数の多いチョウで、しばしば交尾シーンも見かけることがあります。この個体はややぼけたような色調斑紋です。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村花が好きなコヒョウモン。

  • コヒョウモンの蛹を食い破って大型寄生蜂1匹出現。

    にほんブログ村コヒョウモンの蛹を食い破って大型寄生蜂1匹出現。2021-6-22(火)晴れ26℃今回コヒョウモンの蛹は2個ぶら下がっていて、2個ともすでに中はガランンドウに見える。しかし羽化したチョウは1匹しか見えない。おかしいと思ってよく見ると蛹にはぽっかりと小さな穴が空いているが、背中が割れてチョウが羽化してきた風でもない。恐怖の寄生バチでした。比較的大型、全長13mmほどのいかにもどう猛な外観の寄生バチが1匹大形シャーレのすみにいました。私はこの手の寄生バチは昔から生理的に嫌いで、ネットの中に追い込んで撮影しました。オオモンシロチョウやエゾシロチョウやミヤマカラスアゲハなど、幼虫の体表面がツルツルの場合は大きさ数mmの小型寄生蜂が産卵しやすいのでしょうか。おびただしい数の寄生蜂幼虫ないし成虫が出てき...コヒョウモンの蛹を食い破って大型寄生蜂1匹出現。

  • コヒョウモンの羽化

    にほんブログ村コヒョウモンの羽化採集してきたコヒョウモン終齢幼虫たちはすぐに摂食しなくなり漸次シャーレの蓋にぶら下がって垂蛹の形で蛹化し、約2週間で型通り羽化しました。タイミングが合わず羽化の瞬間は見ることができませんでしたが、山から帰宅してなんとなく大型シャーレを見るとコヒョウモンメスが蛹にぶら下がって羽根を乾かしているところでした。そっと指を差し出すと手乗りコヒョウモンになりました。羽化直後はどのチョウもきれいに見えますね。羽根を開いたところ。ごく普通種なので標本にする気にもならず、しばらく観察したり撮影したあと庭に放しました。さて、このチョウがどのような運命をたどるかはケ・セラ・セラ。この項、続く。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワ...コヒョウモンの羽化

  • コヒョウモン幼虫が毎年みられる小沢。

    にほんブログ村コヒョウモン幼虫が毎年みられる小沢。コヒョウモン(Brenthisino)は本州中部から北海道で見られる小型のヒョウモンチョウ。普通、6月下旬から7月に羽化する。やや山地性で、よく林道沿いの花に吸蜜する。稀れなチョウではないが近年、減少している印象。幼虫の食草はオホーツクでは主にバラ科のオニシモツケ。北見市郊外の林道。6月上旬のある日。(土)晴れ快晴この林道は、あちこち湿った感じのところにはぱらぱらとオニシモツケの小群落があるが不思議なことにコヒョウモンの幼虫が見られるところは、唯一カ所しかない。そこはわずかな沢水が流れる本当に小さな沢で、オニシモツケの小規模な群落が沢沿いに10カ所ほどあり、そのどれにも必ずコヒョウモンの幼虫がみられる。コヒョウモン幼虫の令数には、かなりばらつきがあり2令の...コヒョウモン幼虫が毎年みられる小沢。

  • オホーツク夏のチョウ、オオチャバネセセリ

    にほんブログ村オホーツク夏のチョウ、オオチャバネセセリとある7月の終わり。曇り。気温22度C。アカマダラ夏型オスたちと一緒に、地面で吸水中のセセリチョウは、近年、温暖化とともに北上しつつあるイチモンジセセリかと一瞬、ドキッとしましたが、よくみるとオオチャバネセセリ(Zinaidapellucidapellucida)のオスでした。近年、札幌付近まではイチモンジセセリがよく見られるようになったようですが、オホーツクの北見市ではまだ見たことがありません。オオチャバネセセリのオスは丁度羽化しつつある時期でヨツバヒヨドリバナの花で吸蜜中の個体を撮影できました。白紋が見事なメスたちは1週間後あたりから増えてくると思います。ヨツバヒヨドリバナに吸蜜するオオチャバネセセリは夏のオホーツクの原風景見たいな光景です。北海道...オホーツク夏のチョウ、オオチャバネセセリ

  • オオモンンシロチョウ幼虫の体を食い破って多数の寄生バチ幼虫が出てきた。

    にほんブログ村オオモンンシロチョウ幼虫の体を食い破って多数の寄生バチ幼虫が出てきた。2023-8-6(日)朝から雨27℃3日前にコマツナ畑からシャーレに取り込んだオオモンシロチョウ幼虫からおびただしい数の寄生バチ幼虫が出てきて、繭を形成し始めました。我が家の家庭菜園のコマツナ畑。若い葉を摘んで野菜サラダに利用しますが、モンシロチョウ、エゾスジグロチョウ、オオモンシロチョウがよく産卵します。3日前に結局11匹の幼虫を取り込みましたが、予想通りに、うち9匹から一気に多数の寄生バチ幼虫が出てきました。自らの体を食い破って出てきた憎っくき寄生バチの幼虫が繭を形成する際、寄生バチの当初跪弱な繭にせっせと糸を吐いて強靭な繭に仕上げてゆくのは誠に異様な光景です。オオモンシロチョウ幼虫は心ならずも寄生バチに脳機能まで乗っ...オオモンンシロチョウ幼虫の体を食い破って多数の寄生バチ幼虫が出てきた。

  • 2023年8月上旬のオオモンシロチョウ。

    にほんブログ村2023年8月上旬のオオモンシロチョウ。2023-8-3(木)腫れたり曇ったり32℃北海道も30℃以上の猛暑日が、もう2週間連続で植物たちもやや水枯れ状態。毎年、この時期になると庭の各種シャジン類が咲き始めるが花期が短い。桔梗も意外と花期が短く仏花には向かない。これは桔梗の白花。花芽が膨らむたびに花が開かないまま落下続けていたハイビスカスがやっと咲いた。この時期、裏の家庭菜園のアブラナ科植物にはオオモンシロチョウの幼虫が見られるので時々見て回ってきたが、今日、初めて確認しました。コマツナの古株に3令幼虫が合計10匹ほど。今まで気づかなかったが、今日は食痕も糞も幼虫もはっきり目立つ。今ならはっきり目立つ幼虫たちだが、これまで卵塊も、1令の時も、2令の時も全く気づかなかった。例年、5月中旬までに...2023年8月上旬のオオモンシロチョウ。

  • ヨツバヒヨドリバナに吸蜜するコヒオドシ。

    にほんブログ村ヨツバヒヨドリバナに吸蜜するコヒオドシ。7月下旬、北海道丸瀬布のとある林道。晴れ30℃暑い。少し前は、オオイチモンジが低く飛んでいた林道だが、この日はオオイチモンジの姿は消えて、ミヤマカラスアゲハ夏型の吸水集団があちこちにみられた。ヨツバヒヨドリバナが咲き始めて、もう少ししたらキタベニヒカゲがこの花に吸蜜にくる。最近、少なくなってきたコヒオドシのオスがこの花に吸蜜に来ていた。撮影条件によっては、とても美しく撮れるチョウだが、なかなか良いポーズをとってくれない。3分間ほど、しつこく追いかけて撮影をしてみたが、なんとかまあまあといった写真がとれた程度に終わりました。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸い...ヨツバヒヨドリバナに吸蜜するコヒオドシ。

  • ヒメジョオンの群落に群れるカラフトセセリ。

    にほんブログ村ヒメジョオンの群落に群れるカラフトセセリ。2023-7-7(金)晴れこの日、旬のヤマベを釣りに北見市近郊の渓流に出かけた。国道をはなれ林道に近づくと路傍に10m四方くらいのヒメジョオンの花満開の群落があり、ヒメシジミ、カバイロシジミがちらちら飛び回り盛んに吸蜜中。この時期発生するカラフトセセリもオスばかり20匹くらいが活発に飛び回ってはヒメジョオンの花で吸蜜中。しかし、よく晴れて気温も30℃と高く蝶たちの活性は最高潮。普通、こんな日は止まっている蝶はめったにいないので接写撮影するのはなかなか難しい。カラフトセセリは花から花へと飛び回りシャッターチャンスは数秒程度しかなかった。おまけに強い日光の下ではうまくピントがあっても私のデジカメ(この日はオリンパスTG)ではしらっちゃけた写真になり見るに...ヒメジョオンの群落に群れるカラフトセセリ。

  • フキの葉にストローを伸ばすイチモンジチョウ、ミスジチョウたち。

    にほんブログ村フキの葉にストローを伸ばすイチモンジチョウ、ミスジチョウたち。202X-7-2(金)晴れのち曇り27度C午前10時、ヤマベ解禁日の翌日、コンビニで昼食など買って近郊の渓流に旬のおいしいヤマベ釣りにでかけた。山奥の渓流。ここの駐車ポイントのフキの葉にミスジチョウ、イチモンジチョウ、メスグロヒョウモン♂などが執着してストローをのばしていた。入れ替わり、立ち替わり、何匹ものタテハチョウたちがフキの葉のヘリあたりに熱心にストローをのばしている。フキ自身が葉の表面になにかを分泌することはない。鳥の糞が落ちた形跡もない。これまで、こんなにもフキの葉に執着してストローを伸ばす蝶たちは見たことがありません。なぜだろう。かみさんとしばし話し合った結果、ここに駐車した釣り人のだれかがここで立ちションしてフキの葉...フキの葉にストローを伸ばすイチモンジチョウ、ミスジチョウたち。

  • カラフトセセリの長いストロー。

    にほんブログ村カラフトセセリの長いストロー。202X-7-22(金)曇り山は霧雨25℃オホーツクではオオイチモンジの発生が終わる頃からカラフトセセリが大挙して出現する。求愛行動をしているペアも見られるが、今日のところは交尾しているものは見かけなかった。普通、この時間帯だと活発に飛翔するカラフトセセリの撮影は容易ではない。しかし、この日は曇って気温がかなり下がってきてカラフトセセリはさほど俊敏な動きがなくなり、撮影は容易でした。マルガリータ群落で長いストローを伸ばしてマルガリータの花で吸蜜したり、休止しているカラフトセセリを撮影。カラフトセセリ以外はコキマダラセセリ1♂、コヒオドシ1♂、アカマダラ夏型5-6匹で他の蝶は少なかった。これはクモに襲われたのでしょうか、あえない最後を遂げたカラフトセセリの残骸。怪...カラフトセセリの長いストロー。

  • 霧雨の後、草の葉に静止するカラフトセセリを超接近撮影。

    にほんブログ村霧雨の後、草の葉に静止するカラフトセセリを超接近撮影。普通、よく晴れて気温も高い時は、カラフトセセリの活性はとても高くて活発に飛び回り、吸蜜時間も短く滅多に撮影のチャンスはありません。源流域のオショロコマ調査から引き上げる途中、林道沿いのマルガリータの花園をのぞいてみると植物は少し前の霧雨のために濡れており、マルガリータの花にはカラフトセセリの姿はありません。目をこらすとあちこちの草の葉に静止しているカラフトセセリを見つけることができました。気温が下がっているせいか、ほとんどん個体はじっとして動かず、超接近してのシャープな写真撮影が可能でした。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ...霧雨の後、草の葉に静止するカラフトセセリを超接近撮影。

  • オホーツクのウラジャノメ Lopinga achine jezoensis の撮影。

    にほんブログ村オホーツクのウラジャノメLopingaachinejezoensisの撮影。20XX-7-7(日)晴れ26℃久しぶりに晴れそうな空模様だ。朝9;50はんざきよしこのラジオトークなど聞きながら、丁度発生しはじめたウラジャノメの撮影に出かけた。10:20山間に入ってきてカーラジオの電波状態が悪化。雑音だらけのカーラジオのスイッチを切る。10:50現地に着くと真っ赤な札幌ナンバーの乗用車と品川ナンバーの乗用車が停まっていた。あれま、ここは超秘密のポイントのはずなのにウラジャノメ狙いの蝶屋さんかなと一瞬あせったが、これらは近くの渓流に釣りに来たフライマン(釣り人)たちの車であったので一安心。ここは、北海道でも近年激減いちじるしいウラジャノメが確実に見られる超秘密のポイントなのです。突然茂みのなかを大...オホーツクのウラジャノメLopingaachinejezoensisの撮影。

  • セイヨウオオマルハナバチの一年。

    にほんブログ村セイヨウオオマルハナバチの一年。オホーツクで春一番に咲き始めるエゾムラサキツツジ。まだほかの植物は開花の準備段階で、ひとりエゾムラサキツツジのみが鮮やかに咲いています。この時期、昆虫類はまだほとんどみかけませんが、大きなハチが、唯一匹、まだ殺風景な庭をブンブン羽音をたてて飛び回りはじめ、孫長男君がこわがっています。長男君は怖がっていますが普通人を刺すことはありません。温室でのトマト受粉などを目的に海外から日本に導入されたものの、当初から心配されていたとおりに、完全隔離のはずの温室から抜け出して日本各地で自然繁殖を始めてしまい攻撃的外来種として在来の自然に多大な影響を与えているセイヨウオオマルハナバチです。本種の同定はとても容易で尾端が白いことで本種と確認できます。いまや現実問題としてハウス栽...セイヨウオオマルハナバチの一年。

  • 2023 年フキノトウに吸蜜するエゾヒメギフチョウを激写。

    にほんブログ村2023年フキノトウに吸蜜するエゾヒメギフチョウを激写。2023-4-28(金)晴れ強風~15℃予報をみると今日の午前中は強風だが何とか晴れるようだ。週間予報では当面好天の日はなく今日ゆくしかない感じなので午前10時に自宅を出発し北見市近郊の林道へエゾヒメギフを見に出かけた。昨日、蝶友たちからのからのメールでは、気温の変化が激しいためか今年のオホーツクはどこもエゾヒメギフ発生数は少ないらしい。本日の目的の入口付近、カラマツ植林地がかなり伐採されていた。林道をすすむとフキノトウははやトウがたって伸び始めているものもあり、思っていたよりも春が進んでしまっている感じ。ネコヤナギがきれい。今年は春先の強風でずいぶん倒木があり林道に倒れ込んでいる。なんとかよけながら林道を登るが本命ポイントの少し手前で...2023年フキノトウに吸蜜するエゾヒメギフチョウを激写。

  • オホーツクのエゾヒメギフチョウ産卵調査。

    にほんブログ村オホーツクのエゾヒメギフチョウ産卵調査。2023-5-13(土)晴れ21℃暖かい久しぶりによい天気で暖かそうな日。午後からとある北見市近郊のエゾヒメギフチョウLuehdorfiapuziloiyessosensisRothschildの発生地に産卵状況を見にゆきました。この産地は今年は成虫の盛期にはきておらず、産卵調査も二年ぶり。昨年の春は林道の入り口に半端ではない巨木がもろに倒れ込み、完全に通行止めになってしまいエゾヒメギフチョウにもあえずしまいでした。北見市近郊には小規模なエゾヒメギフチョウ発生地は多いが、昨年のことがあったので今年は別の発生地にエゾヒメギフチョウに逢いに行って成虫のシーズンは終わりました。最近、このエゾヒメギフチョウ産地の近くで広範なカラマツ林の伐採がありました。伐採が...オホーツクのエゾヒメギフチョウ産卵調査。

  • このオナガバチの正体は?.

    にほんブログ村このオナガバチの正体は?.20XX-7-7(日)晴れ26℃この日、北見市近郊の森で変わったオナガバチの一種を撮影した。倒木の上を行ったり来たりして恐らく、超能力を駆使して、卵を産み付ける甲虫の幼虫が木の中にいないか探っているものと思う。樹木の中に甲虫の幼虫を感知したら、長い産卵管をブスーッと幹に突き刺して幼虫に正確に卵を産み付けるというから、まさに神業だ。オナガバチは北海道でもいくつかの種類が知られているようだが蝶しか知らない私はオナガバチに関してはまったくのドシロート。帰宅後、撮影した画像を見ながら、がんばってネット情報を駆使して同定を試みたが、どうにもわからん。ネット図鑑レベルでは、ジョウザンオナガバチ、ガロアオナガバチ、ツマグロオナガバチ、ニトベオナガバチ、エゾオナガバチ、シロフオナガ...このオナガバチの正体は?.

  • 南米のとても美しい蛾、ウラニアツバメガとの遭遇。

    にほんブログ村南米のとても美しい蛾、ウラニアツバメガとの遭遇。なんて美しい蛾だろう。子供の頃、初めてこの蛾の写真を何かの本で見てひどく感激したことを思い出します。学名がUranialeilusなので当時はウラニアツバメガと呼んでいました。最近はナンベイオオツバメガとも呼ばれることがあります。アオジェットセセリ2種(私が勝手に名ずけました。)と一緒に地面で吸水中のウラニアツバメガ。珍しい蛾だとばかり思っていましたが実はそうではなくて、後年、南米ペルーに蝶採りに行くようになり、しばしば、おびただしい数のナンベイオオツバメガと遭遇しました。触角形状からは明らかに蛾ですが、昼行性でアゲハの仲間のようにしばしば集団で吸水し、ポンピングまでやります。まるで北海道のミヤマカラスアゲハの吸水集団のようです。Urania属...南米のとても美しい蛾、ウラニアツバメガとの遭遇。

  • 毛深いエゾヒメギフチョウ。

    にほんブログ村毛深いエゾヒメギフチョウ。早春、ゴールデンウィーク前後にかけての10日間はオホーツク北見市界隈でではエゾヒメギフチョウの盛期を迎えます。北見市周辺ではエゾヒメギフチョウの吸蜜植物として最もポピュラーなのはフキノトウの花。この辺りでは旭川方面のようなカタクリの群落はなく、一部を除き道北一帯のようなエゾノリュウキンカの群落もありません。時期的にちょうど良く開花期を迎えるフキノトウの花はいたるところにいくらでもあります。したがって、この辺りではエゾヒメギフチョウの主たる吸蜜植物はフキノトウということになります。そのほかエゾエンゴサク、各種スミレ類、エゾムラサキツツジ、ナニワズ、その他多くの花に吸蜜しますが圧倒的に多いのはフキノトウと言えます。フキノトウの花粉まみれになっているのもこの時期のエゾヒメ...毛深いエゾヒメギフチョウ。

  • ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯。

    にほんブログ村ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯。20XX-9-1(土)曇り~雨~曇り午前11時、北見市を出発。とある未調査の湧別川水系支流にオショロコマを探しに行ったときのこと。林道をしばらく走り山奥へ入ってゆくと簡易取水ダムがあり、その周囲は広々としており、ハンノキの若い木々が群落を作っていた。この若いハンノキの葉に止まっているミドリシジミ♀AB型が羽根を開閉しているのを偶然に発見した。まだ新鮮で汚損や破損のない美しい個体です。実は恥ずかしながら、私はミドリシジミAB型♀を野外で見たのは初めてで、滅多にない機会と思いせっせと撮影を開始した。周囲のハンノキ幼木をみると真白いよく目立つ越冬卵を6卵ほど産卵しているのを発見した。恐らく、このAB型ミドリシジミ♀が少し前に産み付けたものとおもわれました。しか...ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯。

  • ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。

    にほんブログ村ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。Bhutanのドゥルガイチモンジ(Euthaliadurga:Bassaronadurgaとされることもある)。Sikkim,AborHills,NagalandBhutanなどヒマラヤ回廊一帯からビルマ北部まで分布する大型で美しいタテハチョウ。ドゥルガイチモンジ発生地周辺のブータンの風景。ブータン王国の料理の必需品唐辛子や、ウリを売っている。ドチュラ峠の風景。ブータンではPunakha周辺やThynleygangの小高い崖で観察しました。普段は灌木の多い小高い崖の上部にいますが時々、ゆっくりジグザグに飛びながら舞い降りてきます。崖にペタッと張り付くように静止したり、地面に降りて吸水することもあります。8月中旬が発生の盛期ですが個体...ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。

  • Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミ Phengaris  atroguttata  ssp.

    にほんブログ村Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミPhengarisatroguttatassp.Bhutan王国のドチュラ峠(Dochongla)。飛行場のあるParoや首都ThimphuからBhutan西部へ向かうのに、何度この峠を越えたことだろう。もう少しで峠にさしかかる手前、森林の中に開けたいかにもチョウがたまりそうな湿潤な一角がある。そこに、今まで見たことのない白い大型のシジミチョウが多数、ひらひらチラチラと舞っていました。黄色い花に止まり吸蜜を始めると白い羽根に大型の黒い黒色紋。とても特徴的な斑紋なので台湾にも産するウスアオゴマダラシジミPhengarisatroguttatassp.であることはすぐにわかったが、生きた実物を見るのは初めてでした。あたりにはこのシジミチョウ以外のチョウは何...Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミPhengaris atroguttata ssp.

  • モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。

    にほんブログ村モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。モンゴルではウランバートル近郊や北部のフブスグル湖周辺などで記録が多いがおそらくモンゴル全土に広く分布するものと推定されるが調査は不十分である。オスは乾燥気味の広い草原を猛烈なスピードで低く飛ぶ。飛翔中はかなり遠くからもよく目立ち、あたかも縄張りを見張るように巡回するかのごとく飛んでいる。飛翔速度はとても速くあまりに俊敏なので採集の好機はそう多くない。運よく採集できても多くは多少の破損があり完全品は意外と得難い。メスは林間の草地などで発見されるがオスのように乾燥した広い草地は好まない。いずれの産地でも多産はしない。年ニ化。モンゴル以外の地域ではソラマメ属、ゲンゲ属の植物が食草として報告されているがモンゴルでの幼生期の知見は未知。オスは亜外縁の黒い縁取りに多...モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。

  • 北海道昆虫同行会会誌 jezoensis 49 (2023)  発行。

    にほんブログ村北海道昆虫同行会会誌jezoensis49(2023)発行。コロナ下で以前とは状況が大きく異なり関係各位の方々は原稿収集や編集・発行に大変なご努力があったようですが、かってない力作や新知見満載の北海道昆虫同行会会誌jezoensis49Ⅰ-Ⅱ号が発行の運びとなりました。今回は原稿量が多く2冊の分冊形式で発行しています。発行日は2023-2-28ですが皆さんの手元には多少遅れて届いたかもしれません。全国的にご高齢の昆虫愛好家の方々の訃報が多くみられた2022年ですが、本会でも10名もの方々が亡くなられています。本当に残念なことです。一方、新入会員も9名あり、2022-10-31の会員数は318名でした。jezoennsisはこれらの会員に配布されますが、貴重な報告、論文、調査報告など、会員諸氏...北海道昆虫同行会会誌 jezoensis49(2023) 発行。

  • モンゴルのミドリヒョウモンの謎と北海道におけるミドリヒョウモンの減少。

    にほんブログ村モンゴルのミドリヒョウモンの謎と北海道におけるミドリヒョウモンの減少。当初は、モンゴルは草原と砂漠の国といった呪縛のような固定概念があったため、森林性のチョウの代表ともいうべきミドリヒョウモンはモンゴルにはいないだろうと考えていましたが、それは大きな誤りでした。1994-7-20にウランバートル北西の避暑地ボルガンのボルガン山の森でモンゴルで初めてのミドリヒョウモン1オス1メスを採集して感激しましたが、それら以外は見られなかった。その後もミドリヒョウモンを見ることはなく、毎年のモンゴル各地での採集が続きました。この間、やはりミドリヒョウモンは全く見かけることがなく、本種はモンゴルではとても珍しいチョウとの認識のままでした。ところが2000-7-2に久しぶりにボルガン山を訪れた時、林道の道沿い...モンゴルのミドリヒョウモンの謎と北海道におけるミドリヒョウモンの減少。

  • コクゾウムシがサヤインゲン(モロッコ)の種子に大発生。

    にほんブログ村コクゾウムシがサヤインゲン(モロッコ)の種子に大発生。2023-2-19(日)曇日中最高+1℃この数日、居間の窓際、窓ガラス、レースカーテン、床などにおびだだしい数の大きさ3mm前後の微少な甲虫、コクゾウムシ(Sitophiluszeamais)がうごめいて、けっこうな光景になっています。動きはかなり素早くて、羽根を広げてプーンと飛んだりもする。かみさんが掃除機で吸い取って、全部やっつけたと一息つくのだが、しばらくするとまた同じくらいのコクゾウムシがウロウロして、こんなのは初めてだ。と、おもったら実は今回の大発生の兆しがあり、かみさんんが言うには昨年も少しだが、コクゾウムシがみられたのだという。さて、発生源は一体どこだろうと、探しにさがしたところ、発生源を確定できた。我が家で毎年夏中収穫して...コクゾウムシがサヤインゲン(モロッコ)の種子に大発生。

  • モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキ Euphydryas aurinea in  Mongol.

    にほんブログ村モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキEuphydryasaurineainMongol.分布:チョウセンヒョウモンモドキEuphydryasaurineaRottemburg,1775はヨロッパでは広く分布するが各地で絶滅が危惧されている。中央アジアからシベリアにかけては記録はあるが詳細は不明。旧満州から朝鮮北部の記録は本種の和名の元になっていると思う。モンゴルではモンゴル中央~北東部にかけて散在的に産地が見られるが、モンゴル中央部の大平原の中に忽然とそびえる岩山のTola山ではしばしば多数個体が発生する。生態など:乾燥気味で瓦礫や小石の多い草丈の低い草地に発生する。Tola山では6月中旬が盛期で汚損個体は7月中旬まで見られる。チョウセンヒョウモンモドキの多産するTola山を目指すかみさんで...モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキEuphydryasaurineain Mongol.

  • モンゴルにおけるParnassis phoebus ミヤマウスバシロチョウの分布

    にほんブログ村モンゴルにおけるParnassisphoebusミヤマウスバシロチョウの分布Parnassisphoebusミヤマウスバシロチョウはアポロウスバシロチョウによく似るが,より小型でしばしばsmallapolloとも呼ばれる。世界的にはとても広い分布域に生息している。すなわち、ヨーロッパアルプス、ウラル山脈、シベリア、カザフスタン、モンゴル、中国、北米のカナダ、アラスカ、さらに米国のユタ州、ニューメキシコ州まで実に広大な分布域を持つ。とても広大な分布域がゆえに、本種は何と亜種が120も記載されており、これらの再検討をしようと思えば、まさに気の遠くなる作業になりそうだ。モンゴルにおける既知産地。モンゴルでの既産地としては北西部山岳地帯ではタボンボグド山、エルゲチンオール山地、トゥルゲン山地のハルヒ...モンゴルにおけるParnassisphoebusミヤマウスバシロチョウの分布

  • 黄色い皇帝 ( Yellow emperor :   Euapatura mirza  )  の採集

    にほんブログ村黄色い皇帝(Yellowemperor:Euapaturamirza)の発見1970年7月3日イラク北部シンガー渓谷にて目の前に突然、すばらしい速度で1匹の中型の蝶が現れた。それは黒い地色に前後翅とも大きな黄色の斑紋のある目のさめるように美しい蝶であった。見た瞬間に私は「新種だ!」と思った。しかし、その素早いこと,文字通り目にもとまらぬ速さである。忽ち丘の向う側遠く姿を消してしまった。ヨーロッパ産のコムラサキの一種Apaturairisには紫色の皇帝。〔PurpleEmperor)という名がついているので私はいつの問にかこの蝶を“黄色い皇帝”(YellewEmperor)と呼んでいた。その後、私が岩の間に足を踏み込んだ時に一匹の“黄色い皇帝”が舞い上った。はっと身構える私の頭上を高く通りすぎ...黄色い皇帝(Yellowemperor: Euapaturamirza ) の採集

  • モンゴルのアムールヒョウモン ( Clossiana toritonia )

    にほんブログ村モンゴルのアムールヒョウモン(Clossianatoritonia)小型のヒョウモン類が多いモンゴル産Clossiana属の中ではとりわけ大きくて見事なヒョウモンです。モンゴルにおいてはウランバートル近郊のTereljiで採集されているがそれ以外では稀。有名なTereljiのカメ岩。私はTerelji以外では北部フブスグル湖近くの高山帯で採集したことがあるのみです。モンゴル全域における分布調査は未だ不十分です。Tereljiでは小川沿いの小道でよく見かけましたが、飛翔は力強くスピードがあり、採集しにくい蝶でした。年1化で6月に出現し始め汚損個体は7月中旬まで見られる。山頂やガレキの斜面に集まることがある。Tereljiの6月の風景。ロシアにおける食草はユキノシタ科のSaxifragabron...モンゴルのアムールヒョウモン(Clossianatoritonia)

  • モンゴルのオオアカボシウスバシロチョウ。

    にほんブログ村モンゴルのオオアカボシウスバシロチョウ。初夏のモンゴルを代表するノミオン。種々の理由で家畜が入っていない美しい草原にはオオアカボシウスバシロチョウ(Parnassiusnomion)が舞っています。モンゴルではヘンティ山脈、ハンガイ山脈、北部山岳地帯、およびその周辺の草原で、あまり過度な放牧が行われていない地域にはたいてい分布していると思われます。しばしば群生し、時におびただしい数の飛翔が見られることがあります。♂は草花の咲き乱れる美しい草原を低く飛び、♀をさがします。地面にとまっている♀を発見するとホバリングするのが観察されます。♂♀ともにアザミ、カノコソウの1種、ピンクのジャコウソウなどの花で吸蜜します。♀は♂のようには活発に飛び回らず、時々トノサマバッタがひとっ飛びするように、ぱたぱた...モンゴルのオオアカボシウスバシロチョウ。

  • チョウセンウスバキチョウ Parnassius eversmannni sasai  0. Bang-Haas  1937  秘話。

    にほんブログ村チョウセンウスバキチョウParnassiuseversmannnisasai0.Bang-Haas1937秘話。チョウセンウスバキチョウの命名。この新亜種の記載はきわめて異例なパターンでした。命名者のO.Bang-Haasは実際には標本現物を見たことがなかったにも関わらず玉川學園の荒川節士による朝鮮半島のウスバキチョウの記録などを報じる論文(英文:Arakawa,1936)を目にするやいなや、それを丸写しする形で、論文中のデータ不詳の1♂の標本写真のみをタイプ(完模式標本)として1937年に電光石火の早業でチョウセンウスバキチョウsasaiの新亜種記載をした。sasaiは第一発見者の佐々亀雄(さっさかめお)氏に献名したつもりのようだが、苗字の実際の読みはササではなくサッサsassa氏が正しい...チョウセンウスバキチョウParnassiuseversmannnisasai 0.Bang-Haas 1937 秘話。

  • テネデウスウスバの亜種たち subspecies of Parnasius tenedius

    にほんブログ村テネデウスウスバの亜種たちsubspeciesofParnasiustenedius一般的な早春のモンゴルの蝶の採集スタイル。成虫標本の変異など:テネデウスウスバシロチョウは各産地とも、個体変異の幅がとても大きい。いくつかの亜種区分がなされてはいるものの、私が見る範囲では外見的には本質的な大きな違いはなさそうである。但し、私はParnasiusの専門家ではありません。Ssp.vulcanus.1.P.tenediusvulcanus♂1993May29exovoAktashvillage1500m,AltaiMts,KuraiRange.Russia.表面.同上裏面。2.P.tenediusvulcanus♂1991May30Aktash2200m,KuraiskyM.R.AltaiMts....テネデウスウスバの亜種たちsubspeciesofParnasiustenedius

  • モンゴルのテネデウスウスバシロチョウ Parnassius tenedius   

    にほんブログ村モンゴルのテネデウスウスバシロチョウParnassiustenediusモンゴルのテネデウスウスバシロチョウParnassiustenediusはウランバートル近郊のTerelji、北部のフブスグル湖周辺、アルハンガイの山地などで少ない記録がある。調査は極めて不十分でモンゴルにおける分布の実体像は不明。Terelji産♂裏面早春の蝶で個体数も少ないためか、採集例、観察記録ともに少ない。Terelji産♂表面Tereljiでは1995年5月14日1♂伊藤亮氏採集(新鮮),1995年7月2日1♀浜田史郎氏採集(やや汚損した未交尾個体)、1996年5月20-21日4♂♂(新鮮ーほぼ新鮮)、および他に3個体目撃の記録がある(矢崎康幸・矢崎和子)。また50KmEastofUlanBatorにて1992...モンゴルのテネデウスウスバシロチョウParnassiustenedius  

  • ジンジンと蝶の筋肉の震え

    にほんブログ村ジンジンと蝶の筋肉の震えメアンデールプレポナ(Archaeopreponameandermale)。南米、ペルー、アンデスアマゾンのジャングルの小径に時々ぽっこりと開けた陽だまりのやや手前、ちょっと薄暗い所に、大抵この大型のプレポナ♂が1匹地面に止まっている。このような場所にいるメアンデールプレポナはなぜかプレポナ特有の俊敏さがなく、いとも容易にネットできる。手に乗せると蝶にしては、ずっしり重さがあり、ジンジンと筋肉の震え、musclevibrationが伝わってくる。これはアグリアスの採集でも感じることがある。それにしても生きているプレポナの吸い込まれるような青はなんて美しいのだろう。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーのいずれ...ジンジンと蝶の筋肉の震え

  • 対馬のタイワンモンシロチョウ絶滅の理由

    にほんブログ村対馬のタイワンモンシロチョウ絶滅の理由。2000-6-10~11の短期間であったが対馬に滞在し、ツシマウラボシシジミの撮影などを行なった。ツシマウラボシシジミは島内各所を探索して唯一比田勝で多数の個体を確認した。この間、各所でタイワンモンシロチョウ(PieriscanidiajubaFruhstorfer)を確認したがどこでも個体数はとても多く、この時の感じでは山間部や林縁を中心に、まさにどこにでもいる全くの普通種と考えられました。我が国のタイワンモンシロチョウは、1990年頃から南方の与那国島に飛来したと思われる原名亜種(PieriscanidiacanidiaSparrman)と対島固有の亜種ssp.jubaが知られるが、この際と思い、多少の採集も行なっています。対島で採集したタイワンモ...対馬のタイワンモンシロチョウ絶滅の理由

  • 絶滅寸前のツシマウラボシシジミの撮影記録。

    にほんブログ村絶滅寸前のツシマウラボシシジミの撮影記録。現在では絶滅したのではないかとされているツシマウラボシシジミに会うために、今は昔の2000-6-10~11日に、ただ一回だけですが長崎県対馬市を訪れたことがあります。福岡から小型プロペラ機で行きましたが、着陸態勢に入ると目の前に急峻な山肌がぐんぐん迫ってきて、恐怖を覚えた途端に滑走路が見えてあっという間に着陸したような記憶があります。まるで航空母艦に着艦する時みたいな感じ。なんでも強引に山を削って作ったいわゆる山岳空港で、その後実際2003-9-16この山肌にプロペラ機が突っ込んだ墜落事故があります。空港で軽自動車を借りて、とりあえずこの蝶の産地として知られていた佐護、佐須奈方面に走りましたが、広大な北海道の大地に慣れ親しんだ私からすると、対馬は狭く...絶滅寸前のツシマウラボシシジミの撮影記録。

  • チョウセンシロチョウ北海道に産す

    チョウセンシロチョウ北海道に産す。チョウセンシロチョウ(Pontiadaplidice)というチョウをご存知でしょうか?。日本ではごくごく稀に採集されたことがあるものの、いずれも大陸よりの迷蝶、またはその子孫の一時的発生とみなされてきました。1979年7月~9月に北海道各地でそれまでに類を見ない多数のチョウセンシロチョウが採集されました。確実に把握されたものだけでも62♂♂36♀♀で、実際にはこれら以外にも相当多数が採集されていると思われ、多くの卵、幼虫も採集されました。1979-8-15北海道深川市の石狩川河川敷で私が採集したチョウセンシロチョウの♂♀を示します。2匹とも広い河川敷を低くハイピッチで羽根を震わせながらかなりの速さで飛んでいるのを必死に追いかけ、かろうじてネットしたものです。♂表面♂裏面♀...チョウセンシロチョウ北海道に産す

  • ブータン王国、虹のパロゾンの見える風景。

    ブータン王国、虹のパロゾンの見える風景。ヒマラヤの小国、Bhutanブータン王国は、長年鎖国をしてきましたが、先先代の国王がケニアで客死されてしばらくして開国し外国人が入国できるようになりました。長年ブータン開国を待ち望んでいた私は開国と同時に1979年4月、真っ先に蝶の調査研究の目的で入国し、まるで幕末の日本みたいな情景にひたすら圧倒されました。信じられないかも知れませんが当時、ブータン王国では民間の自動車は17台しかなく馬で山を登り蝶採りに向かいました。その後もブータンに蝶の採集・調査で出かけましたがブータンの中心都市パロのホテルはいつものマンダーラホテルでここからのパロゾンの眺めは最高でした。夕方、強風が止むと信じられないほど、とても静かな夜になリます。遠くで犬の遠吠えが響き渡るのみ。ブータンでは大...ブータン王国、虹のパロゾンの見える風景。

  • モンゴル 、ウンドルドブの美しい草原で乗馬

    モンゴル、ウンドルドブの美しい草原でおっかなびっくり乗馬。怖いなあ。走り出したらどうしよう。馬子のお兄さんが手綱を引くので大丈夫だってば。こうやって写真でみると馬の足って意外に細いのに気づいた。前足なんか、かみさんの足よりも細いかも。まあ、4本あるのが強みでしょうか。ところで、草原で馬に乗るためにモンゴルにきたのではありません。モンゴル各地の辺境の地を中心に蝶の調査を行うために14年間も、モンゴルに通う事になるのでした。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーのいずれかををワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村モンゴル、ウンドルドブの美しい草原で乗馬

  • あでやかなチョウと庭の花たち。

    あでやかなチョウと庭の花たち。2022-9-2(金)晴れ29℃朝6:00早起き予定のかみさんの目覚ましで起き、また寝ついて2度寝になって8:30起床。よい天気。家庭菜園のニラ畑でニラの花が満開です。もう、とっくに花期は過ぎたのですが、時期はずれのピンクのノボリフジの花もきれい。たくさんの昆虫類やハチの仲間、そして今朝は羽化したてのクジャクチョウとアカタテハがきて吸蜜中。ニラの花の蜜はこれらとても敏感なチョウたちにとってかなりのお気に入りとみえて夢中でストローを伸ばして吸蜜している。普段は撮影しようと接近するとたちまち舞い上がって逃げるので本当に撮影しにくいチョウたちですが、熱心に吸蜜中のあまり、いくら接近しても逃げず、撮影はとても楽でした。クジャクチョウの羽根の裏面は、ごらんの通り味も素っ気もない真っ黒け...あでやかなチョウと庭の花たち。

  • キベリタテハの受難

    キベリタテハの受難2021-8-13(金)薄曇り22度C湧別川水系支流源流域にオショロコマの調査に入った時のこと。この日は羽化したてのキベリタテハが多く、あちこちに見られた。多くは林道に沿って低く飛び、ときどき地面におりては何かにストローを伸ばす。撮影しようと接近すると、決まってシャッターを切る直前に逃げることを繰り返す。中には、なんとかモデルになってくれるのがいて、少し撮影できた。林道は、やや荒廃気味で、今年は車が進入した気配がない。あまり、滑空せずパタパタ飛ぶ変なタテハがいる。しかし、こんな飛び方の蝶は初めてだ。新種かも?。地面に降りたところをみると、羽根を大破したキベリタテハでした。恐らく、地面に降りて羽根をたたんだ瞬間、すばやい小鳥におそわれて両羽根をたたんだ状態で鳥のくちばしでくわえられたが、激...キベリタテハの受難

  • 6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと

    6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと。2020-6-26(金)曇りのち雨17℃常呂川源流域のとある支流に渓流魚調査に入ったが、この渓流は暴れ川で相当に河川環境が悪化しており渓流魚に関してはほとんど死の川のようになっていました。この時期、この林道沿いには北海道特産種のホソバヒョウモンが少ないながら見られて、特にウツボグサの小群落があるとたいてい吸蜜にきている。紫色の花にホソバヒョウモンが吸蜜するのは色コントラストも最高で私が大好きな撮影チャンス。しかし、この日はウツボグサの花をみつけるたびに注意深くさがしたが、とうとうホソバヒョウモンは見つからなかった。かわりにエゾスジグロチョウがウツボグサに吸蜜しているのを撮影できた。ウツボグサにエゾスジグロチョウというのも、まあ悪くはない感じです。林道の出口が近づ...6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと

  • 夏は Road Kill に注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。

    夏はRoadKillに注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。2022-8-12(金)曇り32℃AM10:00北見市から十勝の川へブラウン釣りに出発。人家が遠のき、峠への登りにさしかかると、突然中型の鳥ヒヨドリ?がフロントガラスにごんっとぶつかって吹っ飛んでいった。思いがけないバードストライク。きっと死んだのではなかろうか。峠を越え、エゾシカの多い森のなかを慎重に走っていたが、カーブを曲がったとたん、キタキツネが道路をうろうろしていて危なくロードキル寸前、轢きそうになる。なんとなく、いやな日だなあ。11;00いつもの釣り場へ到着。しかし思いがけないことに、少し前までのゲリラ豪雨の後みたいであちこちに大きな水たまりが出来ている。あれま。いつもは穏やかなブラウンの川が褐色の濁流と化し水位も50cmはあがって...夏はRoadKillに注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。

  • 南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

    南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。私たちが採集をこころみたスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)は美しい淡青色や真珠色に輝く美麗なモルフォだ。その生息地カラバサは南米ペルー、アンデスアマゾンの標高2000m以上の山岳地帯。しかも天候が不安定な雨季の真っ最中に発生する。鬱蒼とした湿潤な環境で樹林が発達し太い樹木は苔むして着床植物に覆われる。この特異な環境は雲霧林とよばれ、ふだんは雲や霧に覆われていることが多い。気温の変化が大きく現地の人はこの蝶が出現する時期でもセーターを着ている人が多い。現実問題として、雲が切れて晴れ間の日差しで舞い始めるこの美麗モルフォを採集できる機会は稀である。カラバサの上流、標高3000mのドル...南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。

  • 南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

    南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。私たちが採集をこころみたスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)は美しい淡青色や真珠色に輝く美麗なモルフォだ。その生息地カラバサは南米ペルー、アンデスアマゾンの標高2000m以上の山岳地帯。しかも天候が不安定な雨季の真っ最中に発生する。鬱蒼とした湿潤な環境で樹林が発達し太い樹木は苔むして着床植物に覆われる。この特異な環境は雲霧林とよばれ、ふだんは雲や霧に覆われていることが多い。気温の変化が大きく現地の人はこの蝶が出現する時期でもセーターを着ている人が多い。現実問題として、雲が切れて晴れ間の日差しで舞い始めるこの美麗モルフォを採集できる機会は稀である。カラバサの上流、標高3000mのドル...南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ(Morphosulkowskyi)と雌の画像。

  • 2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生

    2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。2021-8-13(金)晴れ蝶友のK氏が、野外でキアゲハの終令幼虫を200匹ほど採集したという。何故か北海道オホーツク一帯でキアゲハの幼虫が異常に沢山みつかるという。この日、渓流釣りの帰路、少し気をつけてさがしてみたら、いました。シシウドなどのセリ科植物にキアゲハ幼虫が見つかった。林道沿いのセリ科植物にキアゲハ幼虫がいくらでも見つかる。これは明らかに異常だ。ただ、花も葉も食い尽くして茎の上を這っている幼虫が多く、明らかに食草の規模に対して幼虫の数が多すぎるようだ。餌不足でやせた個体や、餓死寸前のかわいそうな幼虫までいる。そういえば、孫長男君が小学校夏休みの宿題をどうしようか悩んでいたので、キアゲハ幼虫の観察はどうかと思い終令幼虫10匹ほど採集してきた。数日で餌のセリ...2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生

  • 2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。

    2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。2021-8-13(金)晴れ蝶友のK氏が、野外でキアゲハの終令幼虫を200匹ほど採集したという。何故か北海道オホーツク一帯でキアゲハの幼虫が異常に沢山みつかるという。この日、渓流釣りの帰路、少し気をつけてさがしてみたら、いました。シシウドなどのセリ科植物にキアゲハ幼虫が見つかった。林道沿いのセリ科植物にキアゲハ幼虫がいくらでも見つかる。これは明らかに異常だ。ただ、花も葉も食い尽くして茎の上を這っている幼虫が多く、明らかに食草の規模に対して幼虫の数が多すぎるようだ。餌不足でやせた個体や、餓死寸前のかわいそうな幼虫までいる。そういえば、孫長男君が小学校夏休みの宿題をどうしようか悩んでいたので、キアゲハ幼虫の観察はどうかと思い終令幼虫10匹ほど採集してきた。数日で餌のセリ...2021年夏、キアゲハ幼虫、異常大発生。

  • 初夏のオホーツクの森にて。

    初夏のオホーツクの森にて。2020-7-10(金)晴れ25度CAM9:30自宅を出発。我が家からほど近いM林道へ出かけた。M林道には従来メスのヒグマがいついており、彼女の獣糞にはオオイチモンジがよく集まってきます。メスのヒグマがいるということは、いずれ発情期のオスヒグマがやってくるので要注意です。沢山のエゾシロチョウがいますが、はや汚損しはじめています。今日のM林道は獣糞ポイント(ヒグマではなかった)は2カ所しかみられずメスグロヒョウモンなどがきていたが期待していたオオイチモンジはいなかった。ギンボシヒョウモンウラギンヒョウモンミドリヒョウモンメスグロヒョウモンなどのヒョウモン類が目立った。ミドリヒョウモンは、近年急速に勢力を拡大中のメスグロヒョウモンに負けているかのごとく、明らかに個体数が減っているよう...初夏のオホーツクの森にて。

  • 南米ペルー Calabaza 1650m のチョウ。

    南米ペルーCalabaza1650mのチョウ。CalabazaJuninpref.Peru.好採集地カラバサ。ここはやや標高が高い場所で1650m.日本や東南アジアのチョウたちを見慣れた私にはとても奇異な外見の蝶ばかりでした。気の利いた和名を考えたいところですが、チョウの種類があまりにも多いのでたちまち頓挫してしまいました。Hesperocharismarchaliiオス。Catasticapiers.オス。ピエリスという種名は日本のPieris属とは関係ありません。Dismorphianemesis.オス。低標高から高標高の場所まで広く分布する。日本人にとっては見慣れぬ珍奇な翅形のチョウです。Chorineasylphinaシルフィーナスカシシジミタテハ。このような和名なら何とかなりそうな感じ。Cala...南米ペルーCalabaza1650mのチョウ。

  • 南米ペルー、Ithomiidae トンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。

    南米ペルー、Ithomiidaeトンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。アンデスアマゾン。乾期の終わり、薄暗いジャングルの小径から奥を透かしてみたらびっくり。無数のトンボマダラ属の蝶たちが木の葉などにびっしりと静止していた。蛇や毒虫が怖いけど思い切ってジャングルの中に踏み込むと、あたり一面、おびただしい数のトンボマダラが一斉に舞い上がった。恐らく微かな空気の振動を感知して飛び上がった蝶の動きを次々に感知して連鎖反応的に飛び立ったのであろう。ホバリングするような変わった飛び方で、飛んでいるのか空中静止しているのかわからない。周りが薄暗いのと羽根が透明に透けているせいかAFのピントが合いにくくピンボケ写真ばかり。やむを得ず手のひら写真になってしまいました。とても敏感で慎重に接近しても、微かなシャッター音や、ビデオ撮影...南米ペルー、Ithomiidaeトンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。

  • シロオビヒメヒカゲの衰退。

    シロオビヒメヒカゲの衰退。日本では北海道特産種のシロオビヒメヒカゲCoenonymphaheroが激減している。豊平川上流の崖地などに局所的に発生していたシロオビヒメヒカゲ札幌周辺亜種ssp.neoperseis(後翅裏面白帯が狭い)は近年個体数が少なくなり北海道reddatabookではいつのまにか2021年、絶滅危惧種Crに指定されてしまったもよう。接写すると毛むくじゃらな蝶でいかにも北方系を思わせるが複眼には毛がなく森林性ではなく草原性の蝶とされる。しかし長年この蝶を見てきた道東ではいわゆる草原性の蝶といった印象はなく、森林内に開けた狭い草地や林道沿いに多かった。強いていえば路傍の蝶といった感じ。近年、北海道においてはまともな草原はことごとくビート、ジャガイモ、タマネギなどの畑にされてしまいました。...シロオビヒメヒカゲの衰退。

  • 秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。

    秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。2022-10-5(木)晴れ肌寒い朝朝8時。空は晴れているが肌寒い。わが家の庭に咲き乱れていた多数の草花も野菜類の花も多くは終わって、ヒダカミセバヤの花が目立つくらい。一方、秋になるにつれてコスモスの背がどんどん高くなり、数日前から色々な花が咲き始めた。蜜源の花を渡り歩いて大忙しだったセイヨウオオマルハナバチも朝方の寒気で動きが鈍くなってきた。コスモスの花に乗っかっているが、蜜源としては大したものではなく、接近撮影を嫌って飛び去った。しばらくして、ふと見ると今度は終わりかけている百日草の花でせっせと蜜集めをしている。接近してみると、なんとなく身体の色艶が無くなって夏場のはち切れんばかりの体躯に衰えを感じるのは気のせいでしょうか。コスモスの花と違って、百日草はまだ蜜源と...秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。

  • 南米アマゾンで採集した巨大怪虫

    南米ペルー、アンデスアマゾンで奇怪な生き物(ウデムシ)を採集。20XX-Jan.-4.Shima,Junin.アンデスアマゾンの密林の奥の蝶採集ベースキャンプで、ある晩ガイドたちが大騒ぎしていた。巨大なクモみたいのが岩の上をすごい速さでいったり来たりしていた。動きは電光石火、目にもとまらないほどすばしっこい。私が思いきってえいやっとネットをかぶせて押さえつけホルマリンアルコールを注射して採集したが、まさに怪物。足を広げると40cmあった。帰国後調べると、ウデムシ(Amblypygi)と総称される生き物の一種のようで分類の解説をよく読んでもなんだかわかったようで、よくわからない。いまだすっきりとまとめられてはいないようだ。見かけはおどろおどろしいが毒はなく人間に対する攻撃性はないらしい。世界中に約150種ほ...南米アマゾンで採集した巨大怪虫

  • アザミにオオオウラギンスジヒョウモンのメスなど。

    アザミにオオオウラギンスジヒョウモンのメス、猛毒トリカブトなど。2021-8-22(金)晴れもう夏の終わり。蝶も少なくなってきました。オショロコマ調査の帰り道。林道脇のアザミの花にミドリヒョウモンオスとオオウラギンスジヒョウモンメスが吸蜜していました。オオウラギンスジヒョウモンメス。ミドリヒョウモンオス。近くには、おどろおどろしい姿の猛毒トリカブトの花。根はアイヌが毒矢に使っていて、北海道銭函のものがもっとも毒が強いとされていたようです。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村アザミにオオオウラギンスジヒョウモンのメスなど。

  • 南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その三。

    南米ペルー、アンデス高山帯で高山蝶を採集。その三。20XX-1-1(土)アンデス高山帯4300m。晴れたり曇ったり。C.euxantheユウクサンテモンキチョウは鮮やかな黄色ないしオレンジ色に見え、C.mossiと同様に飛翔はとても速い。これら二種のコリアスは飛翔がとても速く素早く、普通は採集はまったく困難だ。しかし、リャマの死体や糞にきているものは採集も撮影も容易であった。10分ほどで日がかげるとたちまち蝶は消え、また日がさすとどこからともなく現れる。少し登ってゆくとまた別のリャマの死体とその糞に多数の蝶がきている。飛んでいるものは速くて採れないが、群れてとまっている蝶の一網打尽採集は効率的だ。ヒマラヤのお花畑に群れる雨期のハードウィッキウスバ採集の快感を思い出した。チチカカヒメシジミ近縁もしくはそのも...南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その三。

  • 初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。

    初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。北海道オホーツク夏の蝶林道にてその32022-7-16(土)曇り~晴れ~雨28℃暑いいまや北海道各地に大繁殖し、7月中旬から林道沿いなどの空き地に広大な花園を形成している植物界の外来種筆頭格のマルガリータ。ここに、これまたチョウ界の外来種筆頭格のカラフトセセリが多数吸蜜に集まっています。北海道に定着し、急速に分布を拡大しつつある外来種カラフトセセリ。この小型のセセリチョウはつい最近の1999年、北海道の滝上町サクルー原野の牧草地で初めて発見されました。サハリンには普通に産するため当初は北海道に近いサハリン由来の外来種と想像されました。しかし、DNA解析の結果、遠く離れた北米産の個体群が何らかの理由(競走馬用の輸入牧草に卵が着いていたとか、北米から輸入した牧草の種子...初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。

  • 北海道オホーツク夏の蝶 林道にて。 その2

    北海道オホーツク夏の蝶林道にてその22022-7-16(土)曇り~晴れ~雨28℃暑いキバネセセリ。吸水にくるのは全部オスでメスは花に吸蜜するものが多い。吸い戻しをしないか、しばらく観察していましたが行わなかった。コチャバネセセリ。これは時期的には1化とおもわれます。北海道では道南で2化がでるようですが道南以北、とくにオホーツクでは普通年1化のみです。この個体をみてちょっとびっくり。普通、1化の外縁毛は白一色ですが、なんとなく白黒まだらの傾向があります。本州方面や飼育による2化のようにはっきりしたものではありませんが、この界隈では真っ白縁毛ばかりみてきましたので認識を新たにした次第。もしかしたら早めの2化でしょうか?温暖化との関係は?。参考に北見産コチャバネセセリ1化で、普通はこのように縁毛は真っ白です。ジ...北海道オホーツク夏の蝶林道にて。その2

  • 北海道オホーツク夏の蝶 林道にて。 その壱

    北海道オホーツク夏の蝶林道にて。その壱2022-7-16(土)曇り~晴れ~雨28℃暑い朝9:30起床。午前10;40車で30ほどの近郊の渓流へ釣りへ出発。国道から林道へ入ってすぐ、でこぼこ林道の水たまりの周囲に沢山の蝶が吸水に集まっていました。ツバメシジミ、ルリシジミ、エゾスジグロチョウ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ジャノメチョウ、コチャバネセセリ、キバネセセリ、アカマダラ2化、コヒオドシ、クジャクチョウ、ヒオドシチョウ、コムラサキ、シータテハ、ギンボシヒ、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモンが吸水中。そしてオオイチモンジが低く滑空しています。ものすごい数です。普通種ばかりだが、南米ペルーの蝶の谷みたい。しかし、この時期のオホーツクでは稀な光景ではありません。気温が高い...北海道オホーツク夏の蝶林道にて。その壱

  • 緑色のモンキチョウ 。南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その弐。

    緑色のモンキチョウ。南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その弐。2005-1-1(土)アンデス高山帯4300m。晴れたり曇ったり。辛抱強く空をあおいでチャンスを待つ。やがて予想どおり雲の切れ間からカッと日がさすと、強風は徐々に弱まってきて、急速に気温が上がってきた。まったく生き物の気配がなかった荒れ地に、魔法みたいにどこからともなくポツポツと蝶が現れ、低く速く飛び始めた。昔、北インドのカシミールラダック高山帯で激しい高山病に悩まされながらハードウィッキウスバやシャルトニウスウスバを採集したときとそっくりだ。高度計ではこの付近は標高約4200~4300m。蝶たちの動きは意外に速い。実際にはさほど速くないのかもしれないが、こちらが思うように動けないせいか、とても速く感じる。低く、速く飛ぶ蝶はと...緑色のモンキチョウ。南米ペルー、アンデス高山帯4300mで高山蝶を採集。その弐。

  • 南米ペルー、アンデス4300mで高山蝶を採集。その壱。

    南米ペルー、アンデス4300mで高山蝶を採集。その壱。20XX-1-1(土)朝6時30分。曇たまに日が射す正月元旦の早朝。もやーつとした怪しい空気がどんよりとよどむペルーの首都リマを出発、アンデス山脈越えに向かった。早朝で車はさすがに少ない。郊外のガススタンドで給油したらサービスにコカコーラ一本くれた。途中でスナック用にオレンジ色のバナナを買ったがフィリピンの高級オレンジバナナとくらべるとあまりおいしくなかった。この時期は谷あいの川にもけっこう水があり山全体が緑で、乾期の荒涼とした風景とは別世界のようだ。何となく昔の雰囲気がただようけっこう大きな街をいくつも通り過ぎた。やがて人家は見えなくなりアンデスの山裾にとりついた。これからアンデス越えにかかる。ペルーでは、このトヨタハイラックス4駆は圧倒的にパワフル...南米ペルー、アンデス4300mで高山蝶を採集。その壱。

  • オオイチモンジの悲劇。

    オオイチモンジの悲劇。2022-7-1(金)晴れ24℃さわやかな朝。今日は道東のヤマベ釣り解禁日。久しぶりにヤマベ沢山釣りたい、ヤマベから揚げ食いたいモードになり、近郊のヤマベ繁殖渓流へむかっった。午前10時ころ、小気味のよい青空に、新緑、どこまでもまっすぐなアスファルト道路。とある橋にさしかかると、橋の上に何かを発見。蝶愛好家でなければ間違いなくスルーしてしまうだろう。車を止めて近づくと、思った通りそれはオオイチモンジの♂でした。羽化したての新鮮な個体で橋の上を低く滑空中のところに運悪く自動車がきて衝突し、あえない最後となったものだとおもう。ぶつかった衝撃で羽根がおちょこになり落下、即死ではなく私が拾い上げたときはかすかにピクピク動いていました。おちょこになった羽根を修復したところ。羽化したての♂完全品...オオイチモンジの悲劇。

  • クラウディーナアグリアス Agrias  claudina  lugens male. ♂ の写真追加。

    クラウディーナアグリアスAgriasclaudinalugensmale.♂の写真追加。このペルーアンデスアマゾン産アグリアスについては前回、野外撮影写真をアップしましたが、いくつか未発表の写真を発見しましたので見て下さい。標本写真はかなりありますのでそのうちご紹介します。最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記のバナーをワンクリックしていただければ幸いです。にほんブログ村にほんブログ村クラウディーナアグリアスAgrias claudina lugensmale.♂の写真追加。

  • アグリアス アミドン ( Agrias amydon  ♂ ) の採集。

    アグリアスアミドン(Agriasamydon♂)の採集。アグリアスアミドンは南米ペルー、アンデスアマゾンのアグリアスの中では最も個体数が多い。とは言っても、さすがにアグリアスで普通種とまでは言えず一日せいぜい1ないし数頭見ることができればいい方だ。現地の採集人の話では本種が最も多いのは7月で、最盛期にはトラップに16♂♂集まったのが最高だという。私は、これまでにペルーで本種を20匹採集した。アグリアスの飛翔は早く、矢のようだとか稲妻みたいという表現がなされるが、私自身は何故か本種が高速で飛ぶのを見たことがない。本種が飛んでいるのを3回見た。2回はひらひらと目の前のトラップに舞い降りた。もう一回はオオイチモンジ♂のように直線的に滑空飛翔中のをスパッとネットした。そのほかは気が付いたらトラップに来ていたのを発...アグリアスアミドン( Agriasamydon ♂)の採集。

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