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2015/04/28

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  • 【備忘】 本ブログののべ訪問者数が15万に到達

    本ブログにつき、久しぶりにアクセス解析をチェックすれば、開設からののべ訪問者数が15万を超えていました。のべPV数は28万に到達です。本ブログは、長いブランクだと2ヶ月に1本となるぐらいの不定期投稿ゆえ、一日平均のべ約29人のアクセス数なのですけど、さすがに開設から5,180日(14年と2ヶ月半)以上も経てばそれほどの数になるのですね。【備忘】本ブログののべ訪問者数が15万に到達

  • 【受贈】 三重県総合博物館『研究紀要』№10(2024年3月)

    藤谷彰さんより標記の完成誌(A4判ソフトカバー)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。この紀要には藤谷彰《研究ノート》「神戸藩の年貢政策と徴租法―高宮村・河田村を事例として―」が掲載されています。タイトルにある「神戸」は、国内で「こうべ」「ごうど」などさまざまな読み方の地名が現存するものの、ここでは「かんべ」と読みます。今日の三重県鈴鹿市域に本拠を置き、17世紀に支配の交替が相次ぐものの幕末まで存続した、石高約1.5万のいわゆる小藩です。17世紀初めの江戸幕藩体制成立期の一時期、藩主を務めた一人が、のちに伊予国西条藩(現愛媛県西条市域)を治める一柳直盛です。研究ノートでは、現鈴鹿市域にあたる2つの村につき残された年貢関係史料を解析しながら、小藩ならではの年貢制度事情を見通しました。【受贈】三重県総合博物館『研究紀要』№10(2024年3月)

  • 【受贈】 行田市・桑名市・白河市合同企画展実行委員会ほか編『武門の遺産(レガシー)―徳川家を支えた忍・桑名・白河―』(2023年8月)

    藤谷彰さんより標記企画展用資料集(A4判ソフトカバー、全96頁)の完成版を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。日本近世の通史で教科書に載るほど有名な領知替(領主のトレード)といえば、天保11年(1840)の武蔵国川越藩主⇔出羽国庄内藩主⇔越後国長岡藩主の三角トレードが挙げられましょう。それに準ずるものとして、文政6年(1823)伊勢国桑名藩主⇔陸奥国白河藩主⇔武蔵国忍藩(おし)の三角トレードもあり、令和5年(2023)に200周年を迎えました。これを記念して今日ある行政機関、三重県桑名市・福島県白河市・埼玉県行田市が友好都市を締結していたのですが、締結からも25年目を迎えたとのことです。標記の企画展は、これらを記念して3市合同で催すものであり、3藩に関係する文献・文化財・美術品を目録化...【受贈】行田市・桑名市・白河市合同企画展実行委員会ほか編『武門の遺産(レガシー)―徳川家を支えた忍・桑名・白河―』(2023年8月)

  • 【受贈】 藤谷彰《資料紹介》「津藩伊賀国領の年貢関係史料について―古山界外村中村家襖下張り文書から―」『三重の古文化』109(2024年)

    藤谷彰さんより標記小論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。まず、今のところ伊賀国域津藩領で発給され現存する年貢割付状としては最古とされる正保3年(1646)推定「界外村年貢割付状」を紹介しました。現物の撮影写真を掲載するとともに翻刻して、古文書学の視点を踏まえつつ考察を加えています。関連して、慶安元年(1648)「免状」、貞享元年(1684)「年貢請取通」(古文書学一般でいう「年貢皆済目録」に相当)などの翻刻文も掲げながら、検証がなかなか困難な17世紀農政史の研究を一歩進めました。ちなみに、タイトルにある地名「古山界外」は「ふるやまかいげ」と読み、近鉄系の駅で有名な名張と伊賀上野とを直通する道路沿い、三重県伊賀市域にあります。【受贈】藤谷彰《資料紹介》「津藩伊賀国領の年貢関係史料について―古山界外村中村家襖下張り文書から―」『三重の古文化』109(2024年)

  • 【受贈】 藤谷彰「紀州勢州三領の年貢動向と徴租法―松坂領村落を事例に―」『ふびと』第74号(2024年1月)

    藤谷彰さんより標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸時代、紀州藩は紀伊半島の東部、伊勢国域にも複数の領地を有していました。論文では、その伊勢国域の村落につき江戸時代前半における年貢の割付・徴収の動向を、定免・検見の制度的変遷を踏まえつつ年次ごとに分析しています。こうして、紀州藩本領における年貢徴収量との相関性まで展望しました。【受贈】藤谷彰「紀州勢州三領の年貢動向と徴租法―松坂領村落を事例に―」『ふびと』第74号(2024年1月)

  • 【受贈】 岡本健一郎《年次大会共通論題》「京都鉄道博物館の活動と鉄道文化財の保存」(2023年度『年次大会 企業の社会連携活動について考える』、京都鉄道博物館)

    岡本健一郎さんより標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。課題「企業の社会連携活動」に対し、鉄道省・日本国有鉄道(国鉄)・西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が設置した鉄道系博物館の取り組みを、鉄道文化財の保存問題を踏まえつつ検討しています。そして、今後の課題点にJR各社の、すなわち平成時代の記録・史料をいかに引き継ぎ保存していくかを挙げました。論文では、施設・構造物など文化財に重点を置いていますが、もちろん文字の記録(アーカイブ)も重要になってくるでしょう。ただ、その前に文化財の保存をいかに負担少なく効率的におこなっていくか、道筋をつけていきたいようです。確かに、施設・建造物をなんでもかんでも永久保存していくのは関係機関の負担を増やすばかりであり、適切な選択と方法論を求め...【受贈】岡本健一郎《年次大会共通論題》「京都鉄道博物館の活動と鉄道文化財の保存」(2023年度『年次大会企業の社会連携活動について考える』、京都鉄道博物館)

  • 【受贈】 岡本健一郎「対馬藩の諸船対応と郷村構造」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第18号、2024年3月)

    岡本健一郎さんより標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。17世紀半ば~18世紀前半という日本近世史研究では一般的に史料の残存状況がよくないとされる時期につき、対馬藩(現長崎県域)の郷村社会における海事の対応を「対馬宗家文書」を丹念に分析しながら検討しています。その際、当時国内一般的な海村とは異なって朝鮮国との通信・貿易の窓口を担う特性と先行の対馬藩領郷村構造論とを踏まえながら、当該社会ならではの対応を位置づけようとしました。以下は、論文をひととおり読んでの個人的な感想です。1.研究史における位置づけかたについて。対馬藩領における海事といえば、大まかに(1)国内船の海難事故処理、(2)朝鮮船・唐船を中心とする外国船が漂着事故をした場合の処理、(3)朝鮮船を中心とする外国船の...【受贈】岡本健一郎「対馬藩の諸船対応と郷村構造」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第18号、2024年3月)

  • 【受贈】 下田悠真「慶応三年の坂本龍馬―動向・身分・構想―」『法政史論』第51号(2024年2月)

    下田悠真さんより標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。先行研究が多数あり一般的な歴史ファンのあいだでも著名な坂本龍馬につき、彼が襲撃されて死去する慶応3年(1867)における動向・身分・構想を検討しています。最先端の議論とそれに対する筆者の見解を、興味深く読ませていただきました。以下は、論文をひととおり読んでの個人的な感想です。1.論文の構成を整理しなおす余地があるのでは、と思います。「はじめに」を読めば、筆者が挙げる論点の1点目は……「第三章で論じる」2点目は……「第二章で論じる」3点目は……「第四章で論じる」その他として「上海渡航説について再検討」を……「第一章で」(掲載誌2頁)と、パッと見で錯綜しているように感じます。論文は、時系列、設定する論点、章立ていずれもが整...【受贈】下田悠真「慶応三年の坂本龍馬―動向・身分・構想―」『法政史論』第51号(2024年2月)

  • 【受贈】 下田悠真「真木和泉と幕末政局―尊王攘夷論としての『討幕』の意義に注目して―」『法政史論』第50号(2023年2月)

    下田悠真さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。表題にある真木和泉(本名:保臣〔やすおみ〕、文化10〔1813〕~元治元年〔1864〕8月)は、筑後国久留米藩士としてキャリアをスタートさせ、薩摩藩や長州藩とも接近しながら討幕と尊王攘夷で活動した幕末の志士の一人です。論文では、こうした立場を一貫させたわけでなく、晩年は尊王攘夷の理想を追求しつつ、討幕については「幕末政局の変動に伴って主張を柔軟に変え」(掲載誌33頁上段)たことを指摘しています。以下は、論文をひととおり読んでの個人的な感想です。1.「はじめに」で真木和泉のプロフィールに触れていないので、一見、幕末維新史研究者のあいだではわざわざそれを説明するまでもないほどの人物なのかと思いきや……第1章で触れています。...【受贈】下田悠真「真木和泉と幕末政局―尊王攘夷論としての『討幕』の意義に注目して―」『法政史論』第50号(2023年2月)

  • 【受贈】 岩下哲典「『ペリー来航予告情報』と薩摩藩―別段風説書と藩主斉彬・弟久光、家老・長崎聞役、藩外協力者箕作阮甫など―」『青山史学』第41号(2023年3月)

    岩下哲典先生より標記論文の別刷を1冊、再び贈ってくださりました。ありがとうございます。この別刷は昨年3月にいただいているのですが……おそらく、あまりにも多方面に、誰に贈ったか覚えきれないぐらいの冊数を発送されているのだろうと思います。しかしながら、この論文は私の専門的な研究テーマと結びつくものなので、すでにいただいている1冊目を疑問点のメモ書き用に、今回いただいた2冊目は永久保存用に、それぞれ取っておこうと考えます。【受贈】岩下哲典「『ペリー来航予告情報』と薩摩藩―別段風説書と藩主斉彬・弟久光、家老・長崎聞役、藩外協力者箕作阮甫など―」『青山史学』第41号(2023年3月)

  • 【備忘】 researchmap>資料公開「××都道府県内の自治体史誌と近世史用語『異国船』」一覧表の追加

    researchmapの資料公開コーナーにおいて「××都道府県内の自治体史誌と近世史用語『異国船』」一覧表を追加しました。追加したのは、江戸時代「鎖国」期に外国船対応で重要な歴史を有するといえよう和歌山・新潟・神奈川・福岡・長崎・宮崎・鹿児島・兵庫の8県です。先月投稿済みの北海道・千葉と合わせて計10道・県になりました。なぜ宮崎県が入るのか訝しく感じるでしょうが、宮崎県域は山口・福岡・長崎・鹿児島県などと比べれば「鎖国」期に外国船と応接した件数こそ少ないものの、その割に唐船漂着事件をテーマとした研究論著の発表数が多くあり、自治体史誌における言及との相関が注目されるゆえです。※リンクは下記。https://researchmap.jp/kamoga4ra/published_worksコーナーにも注記したと...【備忘】researchmap>資料公開「××都道府県内の自治体史誌と近世史用語『異国船』」一覧表の追加

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「藤谷彰著『津藩領国支配と地域社会』」『地方史研究』第74-2号(2024年4月)

    地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第74-2号(通号428)が完成し発行されました。案内した新刊は、A5判、全350頁、本体8,500円+税、清文堂出版、2023年8月刊のもので、記事の掲載は161~162頁です。三重県域を対象に近世の藩史を検証しつづける著者3冊目の単著です。過去に完成書2冊を私へも贈ってくださったこともあり、そのお礼を兼ねて今回も案内記事を投稿しておりました。https://seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-1525-9.html【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「藤谷彰著『津藩領国支配と地域社会』」『地方史研究』第74-2号(2024年4月)

  • 【受贈】 鹿毛敏夫著『近世天文塾「先事館」と麻田剛立』(吉川弘文館、2024年2月)

    鹿毛敏夫先生より標記の新刊を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。書名にある麻田剛立(享保19〔1734〕~寛政11年〔1799〕)は、豊後国杵築藩領(現大分県杵築市)出身の医者・天文学者・解剖学者です。大坂へ移ったのちさらに天文学の研鑽に努めて、安永7年(1778)、オランダから輸入したイタリア製の望遠鏡で月面のクレーターを観測したこと、当時の暦(宝暦暦)になかった日食を予言し的中させたこと、が有名な功績に挙げられましょう。著者は、戦国時代史を専門としつつ、平成20年(2008)の『月のえくぼ(クレーター)を見た男麻田剛立』(くもん出版)をはじめ麻田剛立に関する研究論著もさまざま発表していました。標記新刊の場合は、麻田剛立が高橋至時をはじめとする後進を育てた大坂の天文塾「先事館」に焦点...【受贈】鹿毛敏夫著『近世天文塾「先事館」と麻田剛立』(吉川弘文館、2024年2月)

  • 【備忘】 鴨頭俊宏《予稿資料》「北海道内の自治体史誌と近世史用語『異国船』」一覧表

    https://researchmap.jp/kamoga4ra/published_works?frame_id=842673専門の研究テーマとは別途、趣味で取り組み平成30年(2018)よりデータ分析の成果を順次公表していく仕事について、あらかじめresearchmapの資料公開コーナーへ投稿してみました。学術誌上では、6年ほどかけ中国四国地方9県と三重県との計10県につき対象資料を分析した成果を公表していますが、このペースだと全47都道府県の分析成果を公表しおえるまであと30年ぐらいもかかってしまいます。調査自体は平成28年度(2016)にすでにおこなっており、調査の成果をこのまま温存しておくのはもったいないので、一部のデータを《予稿資料》として別途公表してみることにしました。ひとまず、北海道内で刊...【備忘】鴨頭俊宏《予稿資料》「北海道内の自治体史誌と近世史用語『異国船』」一覧表

  • 【業績】 鴨頭俊宏「香川県域の自治体史誌と近世史用語『異国船』」『中国四国歴史学地理学協会年報』第19号(2024年3月)

    中国四国歴史学地理学協会に投稿していた標記の論説を掲載する『年報』第19号(査読なし)が完成し東広島市の自宅に配達されました。掲載は21~36ページで、奥付に刻まれた発行の日付は2024年3月31日です。この《論説》は、専門の研究テーマとは別途、趣味で取り組み平成30年(2018)より論文発表を始めているテーマ「自治体史論」につき、蓄積中のデータを順次公表していく仕事の一環です。具体的には、香川県をフィールドとしつつ近世史用語「異国船」を検索のキーワードに定めながら、県域で発行された自治体史誌のうち近世通史編を含む冊すべてを読んだ成果を一覧表にまとめました。そうして、当該県域における史誌近世編の編さん傾向を見とおす道筋をつけようとしています。ただ、本稿の場合は、テーマ設定の段階から問題点がありました。香川...【業績】鴨頭俊宏「香川県域の自治体史誌と近世史用語『異国船』」『中国四国歴史学地理学協会年報』第19号(2024年3月)

  • 【備忘】 交通史学会2023年度第3回編集委員会

    25日(日)の午後4時より約1時間、標記の委員会がZoomを用いたオンラインで開催されるので、東広島市の自宅より出席しました。会では書記を担当しています。会で話題となるまで完全に失念していたのですが、この委員会をもって編集委員の任期3年にひと区切りをつけることとなります。まさに光陰矢の如し。【備忘】交通史学会2023年度第3回編集委員会

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「飯沼雅行著『近世の国家・社会と幕府広域役』」『地方史研究』第427号(2024年2月)

    地方史研究協議会に投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第427号が完成し発行されました。掲載は155~156頁です。案内した新刊(清文堂出版、A5判、324頁、本体9,600円+税、2023年10月)は、江戸時代に幕府直轄・大名・旗本・寺社・公家とさまざまな支配領域が入り組んでいた畿内淀川流域を対象フィールドにして、そこで住民に課せられた、朝鮮通信使の淀川遡行を補助する綱引役の歴史を描くものです。幕府直轄を含む複数の支配形態にまたがり課した役を「幕府広域役」と呼んで、江戸時代の前半に幕府が支えられる本質にせまりました。投稿は、完成書を著者より私へも1冊恵贈してくださったことに対する感謝の意を表したものです。【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「飯沼雅行著『近世の国家・社会と幕府広域役』」『地方史研究』第427号(2024年2月)

  • 【受贈】 坂根嘉弘著『アジアのなかの日本―日本の農業集落と経済発展―』(清文堂出版、2024年1月)

    坂根嘉弘先生より標記の新刊(A5判、354頁、本体9,500円+税、広島修道大学学術選書)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。清文堂出版:アジアのなかの日本〈坂根嘉弘著〉内容は、大日本帝国時代に国内の農業集落がいかなる意味で国内経済の発展に関わってきたかを、アジア諸地域と比較しつつ論説するものです。著者自身の研究経験にもとづいて「家」「村」を分析視点に定めつつ「農業組織」「産業組合」「不正肥料」3テーマをそれぞれ1つの部にまとめながら、13年前に出版した単著『〈家と村〉日本伝統社会と経済発展』(農山漁村文化協会、2011年)での提起内容から敷衍させようとしました。本論部分3つの部に9つの章と2つの補論とを設けています。対象フィールドは沖縄・樺太・南洋群島など幅広いですが、元々は日本の...【受贈】坂根嘉弘著『アジアのなかの日本―日本の農業集落と経済発展―』(清文堂出版、2024年1月)

  • 【業績】 広島大学大学院人間社会科学研究科『教育学研究』第4号(2023年12月)掲載英語紀要論文

    SignificanceasTeachingMaterialsoftheWorldofCircularLettersbyWarriorsoftheClanintheEdoPeriodinPre-modernHistoryEducation広島大学の大学院人間社会科学研究科に投稿していた英語紀要論文ToshihiroKamogashira"SignificanceasTeachingMaterialsoftheWorldofCircularLettersbyWarriorsoftheClanintheEdoPeriodinPre-modernHistoryEducation"(鴨頭俊宏「前近代史教育における江戸時代『藩士たちの廻状世界』の教材としての意義」)を掲載するStudiesinEducationVo...【業績】広島大学大学院人間社会科学研究科『教育学研究』第4号(2023年12月)掲載英語紀要論文

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「西海賢二編『奉納物に石鎚信仰の歩みを読む―絵馬・扁額・常夜燈(鳥居)・頌徳碑・絵葉書などから―』」『地方史研究』第426号(2023年12月)

    標記の記事を掲載する地方史研究協議会『地方史研究』第426号(73-6号)が完成して発行されました。掲載頁は168~169です。記事で案内した新刊(2023年6月刊、A4判ソフトカバー、17頁、非売品、発行:〔愛媛県〕西条市立西条郷土博物館、問合せ先:石鎚神社会館西海文庫)は、編集者の西海(にしがい)賢二先生が四国遍路ほか日本列島の各地を歩むなかで収集した石鎚信仰関連資料の展示(会場:発行と同じ博物館、開催期間:2023年1月12日~3月19日)について、終了後も引き続きその企画の価値を広く世に問おうと発行した研究報告書です。『地方史研究』の場合はISBN(国際標準図書番号)などが施されない資料館等刊行物でも《新刊案内》を掲載してくださるので、私へも1冊お贈りいただいた御礼に投稿しておりました。【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「西海賢二編『奉納物に石鎚信仰の歩みを読む―絵馬・扁額・常夜燈(鳥居)・頌徳碑・絵葉書などから―』」『地方史研究』第426号(2023年12月)

  • 【受贈】 常民文化研究会『コロス』第175号(2023年11月)

    西海(にしがい)賢二先生より標記会報の完成版を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。この会報には西海賢二「大山信仰とその周辺」西海賢二《資料紹介》「鹿島踊りと青年会合宿日誌について」2本を掲載してあります。前者は、神奈川県域に聳え立つ大山(おおやま、標高1,252m)が、古代修験道の場から江戸時代は関東一帯の庶民による信仰の対象へと展開していく歴史につき「御師」「太刀」をキーワードにしながら概説するものです。後者は、神奈川県の小田原市から静岡県の加茂郡東伊豆町に至る相模湾沿岸22ヶ所で受け継がれてきた「鹿島踊り」の伝統につき、大正・昭和時代の青年会(団)合宿日誌を翻刻しながら解説するものです。【受贈】常民文化研究会『コロス』第175号(2023年11月)

  • 【受贈】 西海賢二「伊勢信仰の地域的展開―峠の向こうに何がある―」(地方史研究協議会編『〝出入り〟の地域史―求心・醸成・発信からみる三重―』、雄山閣、2023年10月)

    西海(にしがい)賢二先生より標記編著書収録論文の自製抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。まず、この編著書自体は、令和4年(2022)に地方史研究協議会が三重県を舞台に開催した第72回大会の成果論集です。その大会をめぐっては、私自身も会誌『地方史研究』第72-4号(通号418、2022年8月)73~78ページに《問題提起》の小論文を1つ寄稿しています。次に、抜刷をいただいた論文は、その大会における講演の内容を文章化したものです。先生がそれまで歴史研究に携わってきた各地域に残る伊勢への参詣や信仰を示す記録につき、順に解説をつけながら挙げていく構成としました。このなかで、地域間の垣根を越えた普遍性の問題に関し、要因を考察しています。【受贈】西海賢二「伊勢信仰の地域的展開―峠の向こうに何がある―」(地方史研究協議会編『〝出入り〟の地域史―求心・醸成・発信からみる三重―』、雄山閣、2023年10月)

  • 【受贈】 山口県地方史学会『山口県地方史関係文献目録(山口県地方史研究別冊)』Ⅵ 2013~2022(2023年11月)

    山口県地方史学会より標記の文献目録(全239頁)を1冊、私にも送付されました。会員全員に配布とのことで、学会誌第130号との同封で郵送されています。書名にあるとおりこの目録は、平成25年(2013)~令和4年(2022)の10年間に山口県域の歴史に関して発表した研究論著を、時代区分・原稿カテゴリーの別に整理するものです。私自身の研究歴にとればこの10年間は、ちょうど専門テーマの単著1冊を出版し、そのあと趣味で自治体史誌編さん事業史研究にも取り組みはじめる時期なので、専門テーマと趣味テーマ両方の発表論著を収録してくれています。【受贈】山口県地方史学会『山口県地方史関係文献目録(山口県地方史研究別冊)』Ⅵ2013~2022(2023年11月)

  • 【受贈】 日本福祉大学知多半島総合研究所編『知多半島の歴史と現在』№27(2023年10月)

    愛知県半田市にある日本福祉大学知多半島総合研究所より標記の紀要完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。このナンバーには、3本の研究論文、1本の調査報告、2本の講演録のほか、2022年度の研究所活動報告が掲載されています。【受贈】日本福祉大学知多半島総合研究所編『知多半島の歴史と現在』№27(2023年10月)

  • 【受贈】 吉田智史「朝鮮通信使の海路における安全確保をめぐる対馬藩の対応と対策」『九州史学』第194号(2023年8月)

    吉田智史さんより標記論考の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。18世紀の朝鮮通信使を素材として、対馬での迎接のみならず海路通航時の安全確保まで担当した対馬藩の対策と対応を、回ごとに整理しながら考察しています。論文をひととおり読めば対象とした歴史は、人間社会に普遍的な組織における引き継ぎの問題が裏テーマにあるなと、考えさせられます。一方で、私が取り組んできた研究テーマ(江戸時代の交通路をめぐる情報ネットワークの歴史)に関し、1つ腑に落ちたこともあります。通史的には正徳度、それまで費用負担が膨らんでいた通信使待遇につき新井白石が節約させたのに、なぜ現場で迎接を担当した藩の行政史料で通行情報に関する記録は以後どんどん充実化していくのかです。歴史を勉強しはじめたころは、迎える藩それぞれの...【受贈】吉田智史「朝鮮通信使の海路における安全確保をめぐる対馬藩の対応と対策」『九州史学』第194号(2023年8月)

  • 【受贈】 飯沼雅行著『近世の国家・社会と幕府広域役』(清文堂出版、2023年10月)

    飯沼雅行先生より標記の新刊(清文堂出版、2023年10月、A4判、全324頁)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸時代の畿内淀川流域は、幕府直轄地のほか藩領・旗本領などさまざまな支配形態が混在するような社会でした。幕府機関は、支配領域の垣根を越え一定の村々に対して同じ役目を課すことがあり、それを幕府広域役と呼んでいます。飯沼先生は、朝鮮通信使・琉球使節といった外国使節の淀川通航を素材にしながら、その幕府広域役のありようを描きだしました。同じく公用通行の補助をテーマにしつつ、玉井建也氏や私が瀬戸内の芸予・防予海域という藩領世界を対象にしたのとは対照的な研究です。第2部「地域から見た淀川筋綱引役」第1章「綱引役の命令と情報の伝達」における研究史の整理で、私の研究に言及してくれています...【受贈】飯沼雅行著『近世の国家・社会と幕府広域役』(清文堂出版、2023年10月)

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「寺田裕一著『淡路交通―日本唯一の「島の電車」―』上下巻」『地方史研究』第425号(2023年10月)

    地方史研究協議会に投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第425号(第73-5号、2023年10月)が完成し発行されました。記事の掲載は127~129頁です。案内した新刊(ネコ・パブリッシングカンパニー、2022年10月、11月)は、昭和41年(1966)9月まで兵庫県の淡路島で営業運行していた「島の電車」(淡路交通)の歴史をテーマとする一般書です。近年ますます深刻化しているローカル鉄道存廃問題を鑑み、その歴史的な教訓を得ようと、プライベートで購入していました。なお『地方史研究』新刊案内コーナーへの投稿は、令和4年(2022)10月発行の第419号以来だから、実にちょうど1年ぶりです。【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「寺田裕一著『淡路交通―日本唯一の「島の電車」―』上下巻」『地方史研究』第425号(2023年10月)

  • 【読了】 丸山雍成「近世の公用交通路と情報の伝達」(大阪ガスネットワーク エネルギー・文化研究所『情報誌CEL』Vol.117、2017年)

    今から6年前の平成29年(2017)に丸山雍成先生が大阪ガスの研究機関誌へ寄稿され、現在はインターネット上にPDFがアップロードされている標記の論説を、初めて読みました。近世の公用交通路と情報の伝達/CEL【大阪ガスネットワーク株式会社エネルギー・文化研究所】江戸時代、全国的に整備された公用の交通路とそれをめぐる情報ネットワークとの関係史につき、一般の人びとにもわかりやすいよう解説されています。商品流通をめぐるネットワークとの関連性にまで言及されています。タイトルを見て思い出されるのは今から9年前の平成26年(2014)、私が清文堂出版(大阪市)から単著『近世の公用交通路をめぐる情報―瀬戸内海を中心に―』を出版するときのできごとです。推薦文の執筆を丸山先生に直接お願いしたのですが、そのとき「執筆は引き受け...【読了】丸山雍成「近世の公用交通路と情報の伝達」(大阪ガスネットワークエネルギー・文化研究所『情報誌CEL』Vol.117、2017年)

  • 【備忘】 東広島市『広報東広島』№593(2023年9月号)

    東広島市より標記の広報紙が発行されて、紙媒体のものが自宅へ配達されるとともに、市役所HPでもアップロードされました。私が広島大学で分担している職務の1つに、広島大学創立75+75周年記念事業があります。少しだけ具体的にいえば、私が大学院生博士課程後期時代に所属していた文学研究科は他の研究科と合併し新たに人間社会科学研究科が誕生しているのですけど、その研究科が独自に催すイベントの補助を担当することとなったのです。この1つに、今年10月の第1週平日、東広島市役所の1階ロビーで科内研究成果のパネル展示をおこないます。今回私が関わっているイベントの告知は、広報紙11ページ右上に掲載されました(広告の投稿者は私です)。広報東広島_令和5年9月号(No.593) 東広島市ホームページ今月号の特集は「米どころ東広島」で...【備忘】東広島市『広報東広島』№593(2023年9月号)

  • 【受贈】 國學院大學博物館編『春の特別列品 土御門家がみた宇宙(そら)―江戸時代の天文観測―』(2023年4月)

    学会委員の仕事でもお世話になっている岩橋清美先生より、標記の展示パンフレット(A4判全7頁)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。企画展は、標記の博物館で令和5年(2023)4月1日~5月14日に催されたものであり、岩橋先生は、パンフレットで第2章「近世―土御門家の彗星観測―」と第3章「天文に魅せられた人々」との執筆を担当しています。岩橋先生の仕事は、1つの天体現象につき、土御門家という代々主に天文道を仕事としてきた公家ばかりにとどまらずさまざまな階層の記録をはば広く集めていくことで、当時階層ごとのリテラシーや受けとめ方を見とおしていくものです。もちろん、同じ社会階層のなかでもリテラシーの差異はあるでしょうから、1つの古文書史料だけでただちに全体像を見とおすまでには至りません。しかし、...【受贈】國學院大學博物館編『春の特別列品土御門家がみた宇宙(そら)―江戸時代の天文観測―』(2023年4月)

  • 【備忘】 本ブログ訪問者のべ数が14万に到達

    久しぶりにアクセス解析を確認したところ、8月15日(火)、本ブログ訪問者のべ数が14万に到達しておりました。本ブログが開設から8月15日まで4932日(13年半)ですから、14万÷4932≒28.39一日平均約28.4人が訪問してくれています。もっとも、私の投稿が不定期なので、実は日々の変動が激しいです。【備忘】本ブログ訪問者のべ数が14万に到達

  • 【備忘】 受贈の西海賢二先生研究成果物5点を読み終えて

    以上、西海(にしがい)賢二先生からお贈りいただいた研究成果物5点につき、ひととおり読んだうえで概要を書き綴りました。西海先生が開設した石鎚神社会館内「西海文庫」(愛媛県西条市)をめぐっては、昨年度まで愛媛県滞在日に時折、収蔵図書目録作成の手伝いに訪問しておりました。しかし、広島大学の常勤職に就いた今年度に入ってからは、その機会が無くなりました。にもかかわらず、引き続きお気遣いくださっておりますので、このお礼を兼ね、また機会を作り手伝いに参りたく考えております。【備忘】受贈の西海賢二先生研究成果物5点を読み終えて

  • 【受贈】 石鎚敬神婦人会報『たかね』第55号(2023年7月)

    西海(にしがい)賢二先生より標記の会報を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。この68~81頁には、西海賢二《特別寄稿》「接待所と石鎚参詣―石鎚黒茶の製造技術国指定重要無形民俗文化財指定によせて―」が掲載されています。西海先生の尽力で「石鎚黒茶」が国指定の重要無形民俗文化財に指定されたことをめぐり、喜ぶだけで満足せず「伊予の高嶺」の財産としてこれからどうあるべきかまで念じながら、その歴史を解説しています。【受贈】石鎚敬神婦人会報『たかね』第55号(2023年7月)

  • 【受贈】 西海賢二『奉納物に石鎚信仰の歩みを読む―絵馬・扁額・常夜灯(鳥居)・頌徳碑・絵葉書などから―』(西条市立西条郷土博物館、2023年6月、全17頁)

    西海(にしがい)賢二先生より標記の成果物を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。この書物は、令和5年(2023)の1月12日より3月19日まで、愛媛県の西条市立西条郷土博物館で催された企画展「祈りの美―絵馬に願いを込めて―西海文庫コレクションより」に臨み編集した資料解題といえるものです。タイトルにあるとおり、西海先生がみずから石鎚神社会館内に開設した「西海文庫」の収蔵コレクションを展示のメインとしています。【受贈】西海賢二『奉納物に石鎚信仰の歩みを読む―絵馬・扁額・常夜灯(鳥居)・頌徳碑・絵葉書などから―』(西条市立西条郷土博物館、2023年6月、全17頁)

  • 【受贈】 西海賢二「江戸時代の今弘法顕彰碑は文化財になり得るか―木食観正を中心にして―」『西條史談』第115号(2023年7月)

    西海(にしがい)賢二先生より標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。論文の掲載は25~55頁です。この論文では、埼玉県の越谷市内で確認された「木食観正碑」につき、文化財的な価値を、日本の民間宗教者と地域社会のありように留意しながら考察しています。単に現物を見て批評するものでなく、日本宗教史研究史や関連用語の整理、周辺史料の分析など、外堀を入念に埋めながら論を進める仕事が特長に挙げられましょう。【受贈】西海賢二「江戸時代の今弘法顕彰碑は文化財になり得るか―木食観正を中心にして―」『西條史談』第115号(2023年7月)

  • 【受贈】 常民文化研究所『コロス』第174号(2023年8月)

    西海(にしがい)賢二先生より標記の会報を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。この会報には、西海賢二「続史料もて史料を、伝承もて伝承を」西海賢二「自治体史編さん事業の現況と課題―ある自治体史丸投げの実態から―」2本の論考が掲載されています。前者は、前号の論考で言及した江戸時代現愛知県域の豪農古橋家で19世紀前半に当主を務めた人物につき、その後継者「人生儀礼」に関する史料を、翻刻しながら解説しています。後者では、自治体史誌編さん事業の歴史につき本質的な問題点を(教団史2ヶ所を含め)27もの自治体に関わってきた経験から、実例を挙げつつ提起しました。私自身が現在、専門のテーマとは別途、自治体史編さん事業史研究も進めている立場だけに、先生自身の経験を記述した文章に接し、かかる歴史との向き合い方を...【受贈】常民文化研究所『コロス』第174号(2023年8月)

  • 【受贈】 常民文化研究会『コロス』第173号(2023年5月)

    西海(にしがい)賢二先生より標記の会報を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。この会報には、西海賢二「史料もて史料を、伝承もて伝承を文化史学者としての民俗学者―萩原龍夫先生からの指導によせて―」が掲載されています。萩原達夫先生(1916~1985年)とは、明治大学文学部で教授を務めた日本中世宗教史の研究者であり、民俗学界とのつながりももっています。まず西海先生とのあいだで交わした手紙複数を翻刻しやりとりを紹介したうえで、研究業績を概説しながら、その研究スタンスや後進の研究者に及ぼした影響まで論及しています。【受贈】常民文化研究会『コロス』第173号(2023年5月)

  • 【受贈】 濱保仁志「近世岩国における軍学の採用とその背景」『岩国徴古館調査報告書』第3号(2023年3月)

    濱保仁志さんより標記論考の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸時代岩国領(吉川家)の軍学(兵学ともいう)史につき、曖昧に複数の流派があったと述べる先行研究に対し、甲州流(武田流)と越後流(上杉流)双方の系譜描出を試みつつ江戸時代後半の政庁における立ち位置の違いを見通しています。大雑把にいえば吉川家は、家の歴史的なつながりから、福岡藩黒田家の甲州流を導入して主流にしました。表面だけサラっと読めば、領主の立場からするといかなる軍制を整えるかは自身が生きるか死ぬかを左右する重要課題なのに、先祖のつながり云々を理由にするとは、実戦のない平和な時代ならではという印象を抱くでしょう。戦後生まれの現代人が率直にそう思う理由を政治の記録に残すということは、何か裏があるのでは?と、勘ぐってしま...【受贈】濱保仁志「近世岩国における軍学の採用とその背景」『岩国徴古館調査報告書』第3号(2023年3月)

  • 【受贈】 濱保仁志《資料紹介》「『覚(山口・長府・馬関探索報告)』について」『岩国徴古館調査報告書』第2号(2022年)

    濱保仁志さんより標記小論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。岩国徴古館所蔵資料のうち、文久3年(1863)6月5日発生フランス軍艦下関砲撃事件の関連情報を伝える岩国領吉川家家臣森脇主税(修)報告書の記録について、翻刻し紹介したものです。率直に、課題点と感じたのは《資料紹介》の論文種別におけるタイトルの付け方ですね。今や、若手どころかベテランの研究者までインターネットで論文を検索する時代。標記のようなタイトルの付け方だと、キーワード検索ではヒットせずスルーされる可能性がありましょう。察するに、そもそも掲載誌が所蔵館の調査報告書ゆえタイトルで所蔵館名を省略しても差し障りないこと、文字数が多すぎるのは論文タイトルとして不適当なこと、により標記のものとしたのではないでしょうか。しかし...【受贈】濱保仁志《資料紹介》「『覚(山口・長府・馬関探索報告)』について」『岩国徴古館調査報告書』第2号(2022年)

  • 【受贈】 林泰正《博士学位論文》「近現代の岐阜県中濃南部地域における鉱業・交通・観光事業に関する地理学研究」(2020年)

    地理学者の林泰正さんより標記の中部大学大学院博士学位論文を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。製本化された論文は、ソフトカバー片面A4判で、頁数は77。「はじめに」「おわりに」に本論部分7つの章を加え、計9章で構成しています。内容については、林さんがそれまで学術誌などで発表してきた論文3本にもとづきつつ書き下ろしも加えながら成しました。題名のとおり、岐阜県中濃南部地域の近現代史的展開を、地理学の視点により鉱業・交通・観光事業をキーワードにしながら説明しています。さまざまな大学院のさまざまな分野の博士論文を読んでいると、それぞれの論文作成文化が垣間見え、興味深いです。【受贈】林泰正《博士学位論文》「近現代の岐阜県中濃南部地域における鉱業・交通・観光事業に関する地理学研究」(2020年)

  • 【受贈】 林泰正「近現代木曽川中流部における舟運の変容と川湊の土地所有の変化」『人文地理』第71-1号(2019年)

    地理学者の林泰正さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。東海地方を流れる木曽川の中流域につき、近代以前から続く舟運(川舟)が鉄道敷設の影響を受けて衰退し観光業へシフトしていくなか、流域の社会(川湊)で生じた変化を、土地所有の視点を踏まえながら考察しています。林さんの研究手法は、対象の社会で生じた変化を10年単位で、数値・ビジュアルの両面より見やすく、地理学者以外の人間にとっても学びやすいものと思います。【受贈】林泰正「近現代木曽川中流部における舟運の変容と川湊の土地所有の変化」『人文地理』第71-1号(2019年)

  • 【受贈】 林泰正「昭和初期に廃止された鉄道跡地の解体―岐阜県可児市広見地区・東農鉄道を事例として―」『人文地理』第66-2号(2014年)

    地理学者の林泰正さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。林さんとは、今年5月に宇都宮大学で開催された交通史学会大会で知り合いました。鉄道ファンの一人としては「可児」「広見」といえば、すぐ名鉄を連想します。しかし、この地域をめぐり昭和初期、鉄道網再編にともなって東農鉄道の路線廃止がありました。その線路敷地が廃止後いかに解体されていったのかを、土地所有の視点を踏まえつつ分析しています。こうして、戦後高度経済成長で宅地化が進む前の時代は、農地としての評価の高低が地域ごとに跡地解体の相違を生んでいくと、見とおしました。【受贈】林泰正「昭和初期に廃止された鉄道跡地の解体―岐阜県可児市広見地区・東農鉄道を事例として―」『人文地理』第66-2号(2014年)

  • 【受贈】 読売新聞社『読売新聞』2023年4月13日付夕刊《記事》「龍馬の盟友 死直前の史料」

    岩下哲典先生より、標記記事の写しを私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。この記事も、同じ年3月発行の『白山史学』第59号掲載論文につながるものです。学界に身を置く一人として思ったのは、1つの史料分析を新聞記事化→学会誌で論文発表→もう1つの史料分析を別に新聞記事化、の流れは初めて見たので、そのようなパターンもありなのかということですね。【受贈】読売新聞社『読売新聞』2023年4月13日付夕刊《記事》「龍馬の盟友死直前の史料」

  • 【受贈】 読売新聞社『読売新聞』2023年2月16日付夕刊《記事》「薩摩の賄賂 新史料」

    岩下哲典先生より標記記事の写しを、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸幕末史で有名な安政7年(万延元、1860)3月「桜田門外の変」に関して、岩下先生自身が京都の古書店をつうじ入手した史料の分析成果が紹介されています。この成果を具体的に論説したのが、同じ年3月発行『白山史学』第59号掲載の岩下哲典・小林哲也「桜田門外の変および近藤長次郎に関する新『史料』について」なのです。【受贈】読売新聞社『読売新聞』2023年2月16日付夕刊《記事》「薩摩の賄賂新史料」

  • 【受贈】 読売新聞社『読売新聞』2020年4月1日付《記事》「『上野戦争』前日 西郷の直筆書簡」

    岩下哲典先生より、標記新聞記事のコピーを私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸幕末の戊辰戦争時、江戸の上野寛永寺に立てこもる彰義隊を新政府軍が撃破した、いわゆる「上野戦争」について、その前日に西郷隆盛が書いたとされる書簡が見つかり、公開されました。記事のなかで岩下先生は、西郷の人間性や指揮官としての評価に関し解説を述べています。【受贈】読売新聞社『読売新聞』2020年4月1日付《記事》「『上野戦争』前日西郷の直筆書簡」

  • 【受贈】 岩下哲典《活動記録》「『洋学―日葡の出会いと知の共創の歴史―』参加記」『洋学』第30号(2023年4月)

    岩下哲典先生より標記《活動記録》の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。おそらく、同じ会誌の別記事で明記するゆえ書くのを省略したことから、いつ開催されたか不明なのですが……洋学史学会監修『洋学史研究事典』(思文閣出版、2021年)刊行を記念して開かれた洋学史学会・オランダ王国大使館共催の講演会(リモート会議システムを利用)につき、概要と実際に参加しての所感とを記述しています。【受贈】岩下哲典《活動記録》「『洋学―日葡の出会いと知の共創の歴史―』参加記」『洋学』第30号(2023年4月)

  • 【受贈】 東昇「近世後期大洲の自然・人間観と歴史・地域意識―農書・地誌・旧記―」(山内譲編『近世・近代伊予の人と文化』、関奉仕財団、2023年5月)

    東昇先生より、標記新刊の研究成果を私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。本自体は伊予史談会の創立110周年を記念し、愛媛県在来の研究者を中心に執筆陣を構成した編著書です。そのなかで東先生は、現在の愛媛県大洲市域を主な領地にした伊予国大洲藩を対象としつつ、近世後期に編さんされた農書・地誌あるいは旧記などを分析しながら、独自にいかなる歴史・地域の意識を育もうとしたのかを考察しています。東先生へのお礼を兼ね、同じシリーズである山内譲編『古代・中世伊予の人と地域』(2010年)に続いて書評を学術誌へ投稿しようと思います。ただ、古代・中世編が近隣地域との交流をテーマにする論文を収録するゆえ私が委員を務める交通史学会『交通史研究』で発表したのに対し、近世・近代編の場合は、交通史研究に結びつく論文を含んでお...【受贈】東昇「近世後期大洲の自然・人間観と歴史・地域意識―農書・地誌・旧記―」(山内譲編『近世・近代伊予の人と文化』、関奉仕財団、2023年5月)

  • 【受贈】 岩下哲典・小林哲也「桜田門外の変および近藤長次郎に関する新『史料』について」『白山史学』第59号(2023年3月)

    岩下哲典先生より、標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。京都にある「あがたの森書房」から入手した新史料につき、検証を試みつつ書き下しをしながら、解説されています。具体的には、桜田門外の変関係の覚書2つと、土佐藩の近藤長次郎・坂本龍馬に関する手紙とを継いだものであり、岩下先生の見解としては、両者は時期的に関係しないものの、偽文書(ぎもんじょ)とは考えにくいとのことです。【受贈】岩下哲典・小林哲也「桜田門外の変および近藤長次郎に関する新『史料』について」『白山史学』第59号(2023年3月)

  • 【受贈】 岩下哲典「『ペリー来航予告情報』と薩摩藩―別段風説書と藩主斉彬・弟久光、家老・長崎聞役、藩外協力者箕作阮甫など―」『青山史学』第41号(2023年3月)

    岩下哲典先生より標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。200年以上も続く江戸幕藩体制を江戸・大坂・京都の留守居と同様に公的情報の面で支えたと考えられる長崎聞役(研究者によっては「長崎留守居」と表現した人もいる)につき、学界レベルで研究を一歩進めたといえよう成果です。江戸時代をつうじて長崎聞役の組合に加入したとされる「西国十四藩」の1つ薩摩藩の聞役が、ペリー来航の予告情報を入手したことと、その歴史的な意味とを論説しました。ただ、かかる研究に携わる一人として、基本的な部分と専門的な部分との双方で疑問点・課題点が残ったように感じます。これらは、重要ゆえ私的なネット掲示板でなく公的な学会誌のなかで、説明していく所存です。【受贈】岩下哲典「『ペリー来航予告情報』と薩摩藩―別段風説書と藩主斉彬・弟久光、家老・長崎聞役、藩外協力者箕作阮甫など―」『青山史学』第41号(2023年3月)

  • 【受贈】 松浦章著・孔穎等譯『明清澳門與日本:商貿視角』(2023年1月)

    松浦章先生より、標記の中国語歴史研究書を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。奥付より、この書は、松浦先生が日本語で記された原稿を中国で中国人が翻訳したうえで、中国の出版社により発行されたものと推定されます。書名は、中国の明王朝~清王朝時代におけるマカオと日本の関係史を商業貿易の視角から分析する、と和訳されましょう。書名にもある明・清王朝の交代期すなわち17世紀半ばについて、日本の対外関係は、港・浦の地域社会で書き残された文書の残存率が低いぶん、幕・藩の行政記録に偏りながら歴史を描きだす傾向にあります。私を含む日本近世史研究者のあいだでも、明清交代期には重大な変化があったと承知しつつ、なかなかその研究論文を量産できないのが実情です。いただいた本書は、ならばこれからどうするか、を考えるうえ...【受贈】松浦章著・孔穎等譯『明清澳門與日本:商貿視角』(2023年1月)

  • 【受贈】 岡本健一郎「近世中後期の異国船対策と対馬藩の役割」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第17号、2023年3月)

    岡本健一郎さんより標記論文の抜刷を1冊、私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。岡本さんについては、私がちょうど二十歳代ラストに当たる平成20年(2008)3月、似たようなテーマの論文「近世中期の中国船対策と沿岸警備」『たたら製鉄・石見銀山と地域社会―近世近代の中国地方―』(清文堂出版)を発表しています。私自身、それを読んで「鎖国」下外国船対応史を専門の研究テーマに組み入れようと考えた経緯があるだけに、ある意味懐かしいテーマとも感じました。さて、論文の内容は、前年に発表した長崎歴史文化博物館『研究紀要』第16号と読み比べれば記述の変化がわかりやすくて、私自身いろいろ考えさせられます。前号では史料用語「唐船」をイコール中国船と直訳する箇所が認められたのに対し、今回の論文だと、そう直訳すればさすがに...【受贈】岡本健一郎「近世中後期の異国船対策と対馬藩の役割」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第17号、2023年3月)

  • 【受贈】 岡本健一郎「近世期対馬藩の浦機能に関する一考察」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第16号、2022年)

    岡本健一郎さんより、標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。対馬藩領社会の17~18世紀にかけた外国船対応の体制史を、巡見使記録を分析しながら見通そうとしています。ただ、全体的な研究動向と論述内容とを照らし合わせれば、肝腎な部分で疑問点が残りました。史料(特に、江戸時代後半における幕府通達の)に出てくる用語「唐船」をそのままイコール「中国船」と直訳してしまうのは、やや危険かなと感じます。この点に気を付けつつ史料を読みなおせば、語られる歴史像が変わってくるのでは、と思いました。あと、論文中では、江戸時代の「じゅんけんし」を「巡検使」と表記しています。それは、近現代の国語ならば適当なのでしょうけど、近世の史料用語としては「巡見使」のほうが適当な表記でしょう。ちょうど、先日オンラ...【受贈】岡本健一郎「近世期対馬藩の浦機能に関する一考察」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第16号、2022年)

  • 【受贈】 岡本健一郎「近世長崎における大名長崎屋敷の交際と地役人」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第15号、2021年)

    岡本健一郎さんより、標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。タイトルにこそ明記されていないもののこの論文は、対馬藩領漂着朝鮮人の長崎移送を主な対象事例に定めつつ、対馬藩長崎聞役の長崎における活動を、長崎に諸藩が大名屋敷を設置しつづけた理由を念頭に置きながら論じています。それは、私自身が専門的に取り組む研究テーマに直結するものであって、重要な示唆を得ました。実は、今年4月下旬における広島大学大学院時代指導教員の先生の古希祝いの会で座席が隣同士になり最も熱心に話し合ったのが、そのテーマについてだったのです。【受贈】岡本健一郎「近世長崎における大名長崎屋敷の交際と地役人」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第15号、2021年)

  • 【受贈】 岡本健一郎「知事交代記録にみる明治期長崎県の諸問題」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第7号、2013年)

    岡本健一郎さんより標記論文の抜刷を1冊、広島大学大学院時代指導教員の先生の古希祝いの会に同席した際、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。長崎歴史文化博物館所蔵の長崎県庁関係文書群に所収の知事交代記録(いわゆる引継文書群)明治期分を読解しつつ、交代期ごとに県政の課題点とその特徴とを見通しました。【受贈】岡本健一郎「知事交代記録にみる明治期長崎県の諸問題」(長崎歴史文化博物館『研究紀要』第7号、2013年)

  • 【備忘】 受贈のお知らせについて

    GW前4月下旬に催された広島大学大学院時代指導教員の先生の古希祝いの会より現在に至るまで、複数の方々からいくつもの研究成果を贈っていただきました。本日から一日につき1点のペースで、順に紹介していきます。【備忘】受贈のお知らせについて

  • 【備忘】 交通史学会2023年度第1回編集委員会

    17日(土)15時~16時過ぎ、委員を務める交通史学会の2023年度第1回編集委員会に、東広島市の自宅からオンラインで出席しました。【備忘】交通史学会2023年度第1回編集委員会

  • 【受贈】 佐藤隆一「アヘン戦争情報と塩谷宕陰『通商利害論』」『青山史学』第41号(2023年3月)

    佐藤隆一先生より、標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。佐藤先生は、9年前に出版された単著『幕末期の老中と情報―水野忠精による風聞探索活動を中心に―』(思文閣出版、2014年)において、有名な江戸幕府老中水野忠邦の息子で同じく老中を務めた水野忠精(みずのただきよ)をめぐる情報の歴史をまとめられています。今回の論文では、これら2人の老中に侍講として仕えた儒者、塩谷宕陰(しおのやとういん)に着目し、彼がオランダ国王の開国勧告書に対して著す意見書を解説しました。ただ、比較対象となりうる他の識者が書き残した意見書は少ないため、今後さらなる史料の発掘が求められる旨も説いています。【受贈】佐藤隆一「アヘン戦争情報と塩谷宕陰『通商利害論』」『青山史学』第41号(2023年3月)

  • 【受贈】 常民文化研究会『コロス』第172号(2023年2月)

    西海賢二(にしがいけんじ)先生より、標記の会報を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。この会報には、西海賢二「三遠信美流れの結節点―限界の山村暮らしから(14)~147年ぶりに復活した豊田市小田木人形座によせて~」と題する論考が掲載されています。その論考は、諸般の事情から現愛知県豊田市稲武町域の歴史編さん事業において自治体史『稲武町史』民俗資料編(稲武町役場、1999年)で写真の紹介のみにとどめた「小田木人形座」につき、150年近く途絶えていたものが令和4年(2022)に復活する経緯を論述しています。【受贈】常民文化研究会『コロス』第172号(2023年2月)

  • 【業績】 鴨頭俊宏「愛媛県域の自治体史誌と近世史用語『異国船』―小藩分立タイプの県における編さん傾向―」『中国四国歴史学地理学協会年報』第18号(2023年3月)

    中国四国歴史学地理学協会へ投稿していた標記の査読なし論説を掲載する『年報』第18号が、3月31日付で完成し発行されておりました。昨日、東広島市の自宅にも届いております。この論説は、専門に取り組むものとは別途、趣味で取り組んでいる研究テーマにつき、平成30年(2018)から蓄積させているデータを順次公表する仕事の一環です。ここでは、私の出身地愛媛県をフィールドとしつつ、近世史用語「異国船」をキーワードに定めながら、県域で発行された自治体史誌のうち近世通史編を含む冊すべてを読んだ成果を一覧表にまとめました。そして、江戸時代いわゆる〝小藩分立〟だった県のタイプにおける史誌編さん傾向を見とおす道筋をつけようとしています。なお、掲載表について1ヶ所、修正点が残りました。掲載誌17~18頁掲載表1の№7・8いずれも『...【業績】鴨頭俊宏「愛媛県域の自治体史誌と近世史用語『異国船』―小藩分立タイプの県における編さん傾向―」『中国四国歴史学地理学協会年報』第18号(2023年3月)

  • 【受贈】 山口県県史編さん室『山口県史研究』第31号(2023年3月)

    山口県県史編さん室より標記の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。山口県史編さん事業をめぐり私の場合は、直接参画しておらず、この雑誌へも専門テーマに関する小論文を1本、趣味で書いた小論文を2本、投稿しただけです。なぜ私にも贈ってくれたのだろうかと不思議に思い添状を読んだら、この第31号が最終号とのこと。理由はそこにあるようです。【受贈】山口県県史編さん室『山口県史研究』第31号(2023年3月)

  • 【受贈】 岩橋清美「『赤気』と近世社会―明和七年の『赤気』をめぐる人々の対応と認識―」『國學院雑誌』第123-2号(2022年2月)

    岩橋清美先生より、標記論考の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。題目にある「赤気」(せっき)とは、ここでは低緯度オーロラを指す、史料用語です。『国語辞典』をいろいろ調べれば、彗星のことを指す旨書かれています。しかし論考では、彗星と区別をつけつつ、彗星に対しその現象が明和7年(1770)時点でいかに認識されていたのかを、さまざまな史料を読みながら検討しています。【受贈】岩橋清美「『赤気』と近世社会―明和七年の『赤気』をめぐる人々の対応と認識―」『國學院雑誌』第123-2号(2022年2月)

  • 【受贈】 西海賢二編『山岳信仰と村落社会』(岩田書院、2012年)

    西海賢二先生より標記の編著書(A5判、293頁、本体6,900円+税)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。「あとがき」によれば本書は、西海先生の還暦を記念して刊行された論文集であり、近年の民俗学が社会学に接近しつつ歴史学と乖離していく動向に対し、日本の中世~近代を舞台に歴史と民俗の親和性を改めて目指すものとしています。【受贈】西海賢二編『山岳信仰と村落社会』(岩田書院、2012年)

  • 【受贈】 石鎚敬神婦人会報『たかね』第54号(2022年7月)

    西海賢二先生からは、続いて標記の会報1冊も贈ってくださりました。ありがとうございます。会報は歴史学を目的とするものではないものの、55~93頁に、西海賢二《特別寄稿》「石鎚山麓周辺のヒマヤ・サンヤ・女人宿をめぐって」が掲載されています。【受贈】石鎚敬神婦人会報『たかね』第54号(2022年7月)

  • 【受贈】 西海賢二《書評》「原淳一郎著『近世の旅と藩 米沢藩領の宗教環境』を読む」『コロス』第171号(2022年11月)

    西海賢二先生からは、続いて、標記の書評を掲載する会報1冊も贈ってくださりました。ありがとうございます。今回批評された近世の旅と藩:米沢藩領の宗教環境 原淳一郎 本 通販 Amazon(合同会社小さ子社、A5判、全292頁、2021年、本体6,800円+税)は、日本近世の社寺参詣史につき、米沢藩領を主な素材としつつさまざまな学問的視点を踏まえながら、最新の研究成果や展望を論じたものです。書評は、会報の全面を用いるほどの文字数で掲載されています。【受贈】西海賢二《書評》「原淳一郎著『近世の旅と藩米沢藩領の宗教環境』を読む」『コロス』第171号(2022年11月)

  • 【受贈】 常民文化研究会『コロス』第170号(2022年8月)

    新居浜高専における授業を終え帰路に立ち寄った石鎚神社会館「西海文庫」(愛媛県西条市)で、西海賢二先生より標記の会報を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。この会報では、安藤久夫「連谷村よもやま話―奥三河の山里から(2)―」西海賢二《史料紹介》「江戸中期の越後からの西国巡礼記」の2本を掲載しています。前者は、現愛知県豊田市域の旧山村をめぐって西海賢二「三遠信美流れの結節点―限界の山村暮らしから(5)小馬寺考~小馬寺の信仰が衰退した経緯を生業体系の変化から読む~」『コロス』第157号(2019年)から民俗学の見地を踏まえつつ話を広げたもの、後者は、宝暦9年(1759)越後国魚沼郡の人物が57日間におよぶ西国巡礼を認める史料を紹介したものです。【受贈】常民文化研究会『コロス』第170号(2022年8月)

  • 【受贈】 日本福祉大学知多半島総合研究所『知多半島の歴史と現在』№26(2022年10月)

    日本福祉大学知多半島総合研究所より標記の完成誌を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。この号には、シンポジウム「古代・中世の知多半島―文献史学と考古学―」の記録ほか、7本の講演記録・論文・研究ノートと2021年度活動記録が収録されています。【受贈】日本福祉大学知多半島総合研究所『知多半島の歴史と現在』№26(2022年10月)

  • 【訃】 県立広島大学名誉教授松井輝昭先生

    11月28日(月)、喪中の葉書が届き、県立広島大学名誉教授の松井輝昭先生が先月亡くなっていることを知りました。享年74とのことです。松井先生は、専門は異なるものの、約13年前に開催された市民向け講座「鈴峯オープンカレッジ」(於旧鈴峯女子短期大学)でお世話になるなど、個人的にご指導・ご鞭撻をいただいておりました。正直、大変驚いております。【訃】県立広島大学名誉教授松井輝昭先生

  • 【備忘】 交通史学会編集委員会

    11月6日(日)14:00~15:15、運営委員を務める交通史学会について編集委員会がZoomを用いたオンラインで開催されるので、自宅から参加しました。今回の委員会では、書記を担当しています。【備忘】交通史学会編集委員会

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「山口市編『山口市旧宮野村役場文書の研究―近代日本の変革期における地域社会―(山口市歴史叢書二)』」

    地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第419号(第72巻5号、2022年10月)が完成し、東広島市の自宅に届きました。記事は130~132頁にあります。今回の投稿は、木村健二先生より標記(山口市、B5判、全342頁、1,830円〔税込〕、2022年3月)の完成書を1冊、私にも贈っていただいたことに対する感謝の印です。ただ、偶然ながら神立春樹先生(岡山大学名誉教授)も、同じ新刊につき同じタイミングで地方史研究協議会に寄稿されたようです。本来ならば編集委員会のほうで1つを選ぶところなのでしょうけど、双方の記事を同じ会誌に並べつつ掲載されました。私のほうでは、取り下げ、ほかの学術誌に投稿しなおす用意がありますので、投稿が重なってしまった旨は遠慮なく私にお知らせいただければ……と思いま【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「山口市編『山口市旧宮野村役場文書の研究―近代日本の変革期における地域社会―(山口市歴史叢書二)』」

  • 【受贈】 渡邊大門編『江戸幕府の誕生―関ヶ原合戦後の国家戦略―』(株式会社文学通信、2022年9月)

    加藤僚さんより標記の新刊(四六判並製、228頁、本体1,900円+税)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸幕府の誕生:関ヶ原合戦後の国家戦略 渡邊大門 本 通販 Amazon新刊のなかで加藤さんは、第9章「近世初期の交通政策―参勤交代・関所・宿駅制―」の執筆を担当されています。史料の残存状況により江戸時代の半ば以降に研究が偏りがちな近世交通史につき、古代から江戸幕府成立初期に至る連続性を、一般的な歴史ファンも読みやすいよう平易な文章で記述されました。私自身の研究テーマと関係する部分につき気になったのは、194ページの後ろから3行目~195ページ6行目までです。山陽道の場合「秀吉による行軍路と近世の街道は必ずしも一致していなかった」のが、全国統一後に一致させるようにした主体とは、豊...【受贈】渡邊大門編『江戸幕府の誕生―関ヶ原合戦後の国家戦略―』(株式会社文学通信、2022年9月)

  • 【業績】 鴨頭俊宏《問題提起》「三重県域の自治体史誌編さん事業史をめぐる〝出入り〟―近世史用語『異国船』をキーワードとして―」『地方史研究』第418号(2022年8月)

    地方史研究協議会の今年度三重大会開催にあたり投稿していた標記の小論文を掲載する『地方史研究』第418号(第72巻4号)が、完成し東広島市の自宅へ配達されました。掲載は73~78ページです。私の場合、専門のテーマについては過去の大会ですでに発表済みのため、今回は、趣味で取り組む研究の内容で執筆しました。偶然というか結果的にであるものの私は、地方史研究協議会の大会へ2007年、第58回高松大会自由論題《口頭発表》「近世瀬戸内海路をめぐる情報ネットワークの形成―山陽~四国間における交換・共有のあり方を中心に―」※翌2008年、この成果論集『歴史に見る四国―その内と外と―』(雄山閣)に論文を収録される。↓↓↓2012年、第63回東京大会《問題提起》「江戸時代地方史の研究をめぐる二つのネットワーク―瀬戸内海域におけ...【業績】鴨頭俊宏《問題提起》「三重県域の自治体史誌編さん事業史をめぐる〝出入り〟―近世史用語『異国船』をキーワードとして―」『地方史研究』第418号(2022年8月)

  • 【受贈】 下向井龍彦著『平将門と藤原純友―天慶の乱、草創期武士の悲痛な叫び―(日本史リブレット017)』(山川出版社、2022年8月)

    昨年古希を迎えられた下向井龍彦先生より標記の新刊を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。草創期武士の英雄的な存在である平将門・藤原純友が、なぜ天慶2年(939)冬に反乱を起こしたのか。その真相に政治史・軍事史の両面から、随所に図・表・写真を挿入しつつ平易な文章で論説されています。偶然なのか何なのか存じあげませんけど……後者の人物につき、つい1ヶ月前に寺内浩著『藤原純友―南海賊徒の首、伊予国日振島に屯聚す―』(ミネルヴァ書房)藤原純友:南海賊徒の首、伊予国日振島に屯聚す(ミネルヴァ日本評伝選234) 寺内浩 本 通販 Amazonが出版されているので、時間を見つけ双方の書を読み比べてみたいです。【受贈】下向井龍彦著『平将門と藤原純友―天慶の乱、草創期武士の悲痛な叫び―(日本史リブレット017)』(山川出版社、2022年8月)

  • 【業績】 鴨頭俊宏《書評》「岩崎清美・吉岡孝編『幕末期の八王子千人同心と長州征討』」『芸備地方史研究』第320・321合併号(査読あり)

    芸備地方史研究会へ投稿していた標記の書評を掲載する『芸備地方史研究』第320・321合併号が、完成し東広島市の自宅に届けられました。発行の日付は投稿から約1年後の2022年7月11日で、掲載は56~63ページです。今回批評を試みた編著幕末期の八王子千人同心と長州征討(岩田書院、2019年11月)は、八王子千人同心につき、慶応2年(1866)のいわゆる「第2次長州征討」(「幕長戦争」などともよぶ)に従軍した日記を分析しながら再評価を促そうとするものです。書評を投稿しようと考えた理由は、当時、中国路(山陽道)を西進し、九州に抜け出てからは瀬戸内海路を通り伊予国松山藩領経由で大坂(大阪)へ戻った点より、私自身の研究テーマ〝江戸時代の公用通行を支えた情報ネットワーク〟にも関係するゆえです。日本史学界における書評は...【業績】鴨頭俊宏《書評》「岩崎清美・吉岡孝編『幕末期の八王子千人同心と長州征討』」『芸備地方史研究』第320・321合併号(査読あり)

  • 【業績】 鴨頭俊宏 presentation“ The World of Circular Letters by Warriors of the Clan in the Edo Period”

    7月27日(水)、東広島市内の自宅からZoomでThe15th“ResearchShowcase”(2022.07.27-28)に参加して、標記のプレゼンテーションをおこないました。私にとれば、この年齢にして初めての、英語での研究発表です。日本近世史の、しかも国内のローカル交通をテーマにしていると、英語で研究発表する機会がなかなかありません。しかしこのままではダメだと考えているところに、歴史家ワークショップという団体が英語でプレゼンと質疑応答をおこなう機会を提供してくれていることを知りました。本来ならば、将来を担う二十歳代の若手研究者に経験させるべく設けた企画なのでしょうが、明らかに場違いな私にも発表の機会を与えてくださったことに感謝申しあげます。なお、プレゼンの内容は、新規の史料実証でなく、私が大学院生...【業績】鴨頭俊宏presentation“TheWorldofCircularLettersbyWarriorsoftheClanintheEdoPeriod”

  • 【備忘】 史学会『史学雑誌』第131-5号「2021年の歴史学界―回顧と展望―」(2022年5月)

    標記の雑誌で特集された「回顧と展望」を読みました。令和3年(2021)は計算社会科学研究会(現在は「計算社会科学会」へと改組)で論文を1本発表しましたが、残念ながらそれでなくて、山口県地方史学会『山口県地方史研究』第126号に掲載された小論文《歴史教育》「近世史用語『異国船』をいかに教えるか」のほうが139頁下段で紹介されています……。論文のほうはそもそも歴史学の研究会に投稿したものでないゆえ妥当と思いつつ、小論文については「回顧と展望」で紹介されるほどの評価ならば、社会科教育学系の査読がつく学術誌に本格的な論文として投稿すべきやったなと、少し後悔。【備忘】史学会『史学雑誌』第131-5号「2021年の歴史学界―回顧と展望―」(2022年5月)

  • 【受贈】 倉恒康一「中世後期の隠岐国分寺―『国分寺旧積録覚』の紹介を兼ねて―」『史学研究』第311号(2022年3月)

    倉恒康一さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。隠岐国分寺につき、山陰2県域に現存する国分寺のなかで中世文書を用いつつ当時の様相を究明しうるのはそれが唯一ではないかという立場から、近世の地誌も随所に用いながらその周辺を含め歴史像にせまっています。【受贈】倉恒康一「中世後期の隠岐国分寺―『国分寺旧積録覚』の紹介を兼ねて―」『史学研究』第311号(2022年3月)

  • 【受贈】 倉恒康一「天文一九年の出雲国水害―仁多郡岩屋寺棟札の紹介―」『古代文化研究』第30号(2022年3月)

    倉恒康一さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。副題にある地域社会をめぐり16世紀半ばに発生した自然災害につき、棟札(むなふだ、寺社・民家など建物の建築・修築の記録・記念として、棟木・梁など建物内部の高所に取り付けた札のこと)を手がかりとしつつそこに記された文言を翻刻しながら、歴史像にせまろうとしています。表題には「天文一九年」(1550)とありますが、実際には文禄・永禄・天正と、その年代以外のものを含め計9点の棟札を対象としています。【受贈】倉恒康一「天文一九年の出雲国水害―仁多郡岩屋寺棟札の紹介―」『古代文化研究』第30号(2022年3月)

  • 【受贈】 東山信治・倉恒康一・松尾充晶・角田徳幸・目次謙一「石見国鋳物師関連資料の調査」『古代文化研究』第30号(2022年3月)

    倉恒康一さんより標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。中世から近世にかけて石見国内で活動した鋳物師につき、学際的に古文書のみならず銅鐘まで調査対象としながら、将来の実態解明を展望しています。【受贈】東山信治・倉恒康一・松尾充晶・角田徳幸・目次謙一「石見国鋳物師関連資料の調査」『古代文化研究』第30号(2022年3月)

  • 【受贈】 倉恒康一「室町・戦国初期の石見吉見氏に関する基礎的考察」『島根県古代文化センター研究論集』第28集(2022年3月)

    倉恒康一さんより、標記論文の抜刷を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。『津和野町史』第1巻(1970年)中世通史に沖本常吉氏がその歴史を詳述した石見吉見氏につき、近年の研究成果を取り入れながら、鎌倉・南北朝期から戦国初期にかけての歴代を概観しなおしています。【受贈】倉恒康一「室町・戦国初期の石見吉見氏に関する基礎的考察」『島根県古代文化センター研究論集』第28集(2022年3月)

  • 【受贈】 常民文化研究会『コロス』第169号(2022年5月)

    西海(にしがい)賢二先生より、標記の会報を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。会報には、安藤久夫「連谷村よもやま話―奥三河の山里から(1)―」西海賢二「マッチ箱のデザイン展によせて」2本の論考が掲載されています。【受贈】常民文化研究会『コロス』第169号(2022年5月)

  • 【受贈】 『山口市旧宮野村役場文書の研究ー近代日本の変革期における地域社会ー』(山口市、2022年3月)

    木村健二先生より、山口市歴史叢書二として刊行された標記の史料研究論文集を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。現在は山口市域となっている旧宮野村をめぐっては、2,100冊余もの簿冊形態の役場文書が残されているとのことです。『山口市史』史料編の編さんに携わりその史料群を研究する4氏が作成した論文10本とコラム2本とを収録してあります。付録にはその史料目録もあって、後進の研究者が検索しやすいです。【受贈】『山口市旧宮野村役場文書の研究ー近代日本の変革期における地域社会ー』(山口市、2022年3月)

  • 【備忘】 交通史学会2021年度第4回編集委員会

    2022年4月24日(日)午後2時~2時50分、標記の委員会がZoomを用いたオンライン形式で開催されるので、自宅から参加しました。委員会では、書記を担当しています。【備忘】交通史学会2021年度第4回編集委員会

  • 【業績】 鴨頭俊宏《十字路》「岩国徴古館所蔵史料を用いた朝鮮通信使迎接ネットワークの再検討」『交通史研究』第100号(2022年4月)

    交通史学会に投稿していた標記の小論文(査読なし)を掲載する『交通史研究』第100号が完成し発行されました。掲載は56~61ページです。令和3年(2021)の後半、岩国徴古館(山口県岩国市)所蔵で岩国領の行政史料を含む「吉川家寄贈藩政資料」を用いつつ朝鮮通信使迎接の実態にせまり直す研究の口頭発表が相次ぎました。吉田智史氏と私とによるこうした研究は、史料の残存状況によって議論の深化に困難をともなう18世紀前半の情報ネットワークにつき、変容を新たに描くとともに、すでに解析が進んでいるその後半以降の実態を位置づけ直すものとも期待できます。そこで、学界で議論を促したい意図から速報的に、おこなわれた2件の口頭発表につき概要を述べてみたのです。【業績】鴨頭俊宏《十字路》「岩国徴古館所蔵史料を用いた朝鮮通信使迎接ネットワークの再検討」『交通史研究』第100号(2022年4月)

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「黒嶋敏著『海の武士団―水軍と海賊のあいだ―』」『地方史研究』第416号(2022年4月)

    前掲『地方史研究』第416号には、もう1本、標記の記事が掲載されています。掲載は120~122ページです。標記の新刊(吉川弘文館、四六判、全240ページ、2021年、本体2,200円+税)では、日本中世の海に影響力をもつ諸集団につき「海賊」といえるほど終始反体制の行動をとるわけでなく「水軍」というほどに権力者との関係は強固でなく「海の武士団」というほど武士社会にコミットしないと指摘します。そのうえで、彼らを〈海の勢力〉と呼び、彼らのありようを捉えなおそうとしました。吉川弘文館「読みなおす日本史」シリーズの1冊として、一般的な歴史ファンも読みやすいよう平易な作文でもって構成されています。こうした本書の評価点を、簡潔な作文で述べてみました。【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「黒嶋敏著『海の武士団―水軍と海賊のあいだ―』」『地方史研究』第416号(2022年4月)

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「山本志乃著『団体旅行の文化史―旅の大衆化とその系譜―』」『地方史研究』第416号(2022年4月)

    地方史研究協議会に投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第416号(第72巻第2号、2022年4月)が完成し発行されました。掲載は108~109ページです。標記の新刊(創元社、A5判、全336ページ、2021年、本体3,200円+税)は、誰もが安全に旅をできる「旅の大衆化」を進めたのは団体旅行の発展であるとの立場から、わが国団体旅行の歴史を、江戸時代から昭和時代の高度経済成長期にかけ縦断しながら解説していくものです。平易な作文であり、一般的な歴史ファンも読みやすい仕上がりになっているといえましょう。こうした本書の評価点を、簡潔な作文で述べてみました。【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「山本志乃著『団体旅行の文化史―旅の大衆化とその系譜―』」『地方史研究』第416号(2022年4月)

  • 【備忘】 2022年1~3月の本ブログへのアクセス動向について

    現在、本ブログは、研究成果を受贈したり、あるいは私自身が研究業績を上げたりなど、あくまで研究関係の備忘録用に限り使用しています。ゆえに、今年の1月4日から4月8日までのあいだ、投稿は全くありませんでした。にもかかわらずその期間、毎日のべ40~45人ものアクセスがあったようで、正直驚いています。私が何か投稿していないか毎日チェックしてくれている人がけっこうな数いらっしゃるみたい……。【備忘】2022年1~3月の本ブログへのアクセス動向について

  • 【記事】 鴨頭俊宏《史跡をあるく》「瀬野機関区跡」『芸備地方史研究』第319号(2022年3月)

    芸備地方史研究会に寄稿していた標記の記事を掲載する『芸備地方史研究』第319号が完成し発行されました。令和4年(2022)3月のJRダイヤ改正では、元々顕在化していた少子高齢化&モータリゼーションに新型コロナウイルス感染症の問題が加わり利用者数が減少しているからと、全国的に減便が進められました。こうした状況を憂う気持ちから、国内で有名な鉄道の難所「瀬野-八」に関係する標記の史跡を取材した成果を、簡潔な文章で書いています。標記の史跡があるJR山陽本線瀬野駅(広島市安芸区)は、ちょうど東広島市の自宅と広島市街の中間にあるため、資料調査で広島県立図書館に通うついでに立ち寄りました。【記事】鴨頭俊宏《史跡をあるく》「瀬野機関区跡」『芸備地方史研究』第319号(2022年3月)

  • 【業績】 鴨頭俊宏《修史研究》「関東近世史研究会に学ぶ自治体史論のあり方」『山口県史研究』第30号(2022年3月)

    山口県県史編纂さん室に投稿していた標記の小論文を掲載する『山口県史研究』第30号が完成し発行されました。近年日本史学界で議論を深めつつある「自治体史論」につき、どちらかといえば実際編さん事業に携わった研究者たちがその意義を説明するのに重点を置く動向に対して、都(道府)県ごとに「市町村史を大づかみで見る」方法論まで新たに提起したのが、関東近世史研究会の企画「関東近世史研究と自治体史編纂」(2009~2018年)です。そこでは、1つの都県ごとに発行史誌の分析一覧表を、開催する例会ごとにレイアウトを改良しながら見やすくすることに努められました。こうした一連の取り組みにつき、評価点と課題点を整理しつつ私自身の取り組みと照らし合わせながら、将来山口県域をめぐっても議論が盛んになっていくための道筋をつけようとしました。元々...【業績】鴨頭俊宏《修史研究》「関東近世史研究会に学ぶ自治体史論のあり方」『山口県史研究』第30号(2022年3月)

  • 【業績】 鴨頭俊宏「山陰地域の自治体史誌と近世史用語『異国船』―現代史用語『モータリゼーション』の場合との対比まで―」『中国四国歴史学地理学協会年報』第17号

    中国四国歴史学地理学協会に投稿していた標記の論説を掲載する『年報』第17号(2022年3月)が完成し発行されました。近年日本史学界で議論を深めつつある「自治体史論」ですが、私の場合は、専門的に取り組む「『鎖国』下異国船対応をめぐる情報ネットワーク」研究の副産物的なものを随時論文化している感じです。今回は、朝鮮船の漂着事件が発生した山陰2県域の自治体史誌を対象にしました。ただ、2県を1本の論文にまとめて発表したのは失敗だったなと、正直後悔しています。そうしたのは、同じ『年報』第16号(2020年)で現代史用語「モータリゼーション」の場合を分析した論説と対照しやすくする意図なのですけど、読んだ自治体史誌全冊の一覧表を2県分挿入しただけで協会規定の過半数、400字詰原稿用紙30枚強ものスペースを割いてしまいました。「...【業績】鴨頭俊宏「山陰地域の自治体史誌と近世史用語『異国船』―現代史用語『モータリゼーション』の場合との対比まで―」『中国四国歴史学地理学協会年報』第17号

  • 【受贈】 内田鉄平著・脇和也監修『これでわかる宇部市100年―大宇部誕生の由来―』(2022年3月)

    内田鉄平さんより、標記の新刊資料(NPO法人うべ未来100プロジェクト、A4判ソフトカバー、104頁+α、本体2,000円+税)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。山口県宇部市の歴史につき、いわゆる「昭和の大合併」「平成の大合併」以前に存立した旧市村域ごとに章・節を設けつつ、カラーの図・表・写真を随所に提示しながら説明しており、一般的な郷土史ファンも読みやすい仕上がりとなっています。【受贈】内田鉄平著・脇和也監修『これでわかる宇部市100年―大宇部誕生の由来―』(2022年3月)

  • 【受贈】 西海賢二「地域の文化をどうつくるか―ものを求めず心を求めたい―」『コロス』第168号(2022年2月)

    西海賢二先生に先日いただいた会報には、標記の論考も掲載されています。民俗を、単に過去の風俗・習慣と教え込むのではなく、現代的位置づけのなかで考えなければならないことという立場から、地域の人々と接しつつ地域の過去、現在、未来を語り合う「場」を設定しようとする取り組みを述べられています。なお、この稿は44年前の昭和52年(1977)に作成しつつ未公開のままだったのを、一部修正のうえ新たに発表するものとのことです。【受贈】西海賢二「地域の文化をどうつくるか―ものを求めず心を求めたい―」『コロス』第168号(2022年2月)

  • 【受贈】 西海賢二「石鎚山麓の信仰生活―小松藩会所日記をめぐって―」『コロス』第168号(2022年2月)

    西海(にしがい)賢二先生より、標記の論考を掲載する会報を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。今日は愛媛県西条市の一部分となっている江戸時代小松藩領の史料『会所日記』につき「石鎚山」や「信仰生活」をキーワードとしながら読み得た知見を、簡潔な作文で述べています。『小松藩会所日記』については私自身も、現在取り組んでいる仕事が片づいたら本格的に研究したいと考えています。なお、この稿は、元々40年前の昭和57年(1982)に脱稿しつつ未公開のままだったのを、一部修正のうえ新たに発表するものとのことです。【受贈】西海賢二「石鎚山麓の信仰生活―小松藩会所日記をめぐって―」『コロス』第168号(2022年2月)

  • 【備忘】 謹賀新年

    新年もよろしくお願いします。私自身の研究業績について、2021年中は、査読なし論文1本、小論文(書評を含む)2本、学術誌掲載記事(新刊紹介、学会彙報文責者を含む)7本、口頭発表(講演を含む)2本に終わりました。2022年の場合、新型コロナウイルスの問題で計画どおり史料調査をできなかった影響が前半に引きつづき残る模様であり、1~3月(2021年度末)に査読なし論文1本、小論文2本、学術誌掲載記事2本。年度が改まってその前半4~9月中も〝資料〟分析の成果が中心で、口頭発表は1本おこなうつもり。10月~2023年3月にいたって、ようやく〝史料〟分析の成果を学術誌上で発表できそうです。【備忘】謹賀新年

  • 【備忘】 本ブログPV数が24万を突破

    久しぶりにアクセス解析を確認すると、本ブログ開設4,337日目(12年目の手前)にしてトータルのPV数が24万を突破しておりました。24万PV÷4337日≒一日あたり平均55.3PVただし、本ブログの場合、目的の画面へアクセスするにあたりトップ画面を一度でも閲覧すれば2PVと、カウントされる模様です。よって、閲覧者のアクセスの仕方にもよりますけど……おそらく、実際には一日あたり27~35PVぐらいなのでしょう。【備忘】本ブログPV数が24万を突破

  • 【受贈】 日本福祉大学知多半島総合研究所『知多半島の歴史と現在』№25(2021年11月)

    資料調査を終えて帰宅したら、愛知県半田市に立地する日本福祉大学知多半島総合研究所より標記の完成誌を1冊、私にも贈っていただいておりました。ありがとうございます。知多半島をめぐる地域・産業/歴史・民俗につき、最新の研究成果とともに、2020年度の活動報告も収録しています。【受贈】日本福祉大学知多半島総合研究所『知多半島の歴史と現在』№25(2021年11月)

  • 【業績】 鴨頭俊宏《講演》「ネットワークの視点で捉え直す朝鮮通信使と岩国」(岩国徴古館「郷土史研究会」、2021年12月)

    岩国徴古館より《企画展》「朝鮮通信使と岩国」の関連イベントとして依頼を受け、12月19日(日)午前10時~11時30分、標記の講演をおこないました。場所は、同館のすぐ側にあるサンライフ岩国の大会議室です。同館には、江戸時代の半ばすぎまで岩国藩が本来萩藩領である上関(現山口県熊毛郡上関町)において、朝鮮通信使の迎接を担当したときの記録史料も所蔵されています。それを10月に調査し分析した結果を、すでに蓄積されている朝鮮通信使研究のなかで位置づけつつお話ししました。https://www.city.iwakuni.lg.jp/uploaded/attachment/38925.pdf講演では、参加者のうち5人以上もから積極的かつ建設的な内容のご質問をいただいて、私自身も大変勉強になったと思います。【業績】鴨頭俊宏《講演》「ネットワークの視点で捉え直す朝鮮通信使と岩国」(岩国徴古館「郷土史研究会」、2021年12月)

  • 【記事】 鴨頭俊宏《新刊案内》「藤谷彰著『桑名藩家臣団と藩領社会』」『地方史研究』第414号(2021年12月)

    地方史研究協議会へ投稿していた標記の記事を掲載する『地方史研究』第414号が完成し発行されました。記事は135~136頁に掲載されています。投稿は、以前に標記の完成本(清文堂出版、2021年2月、A5判、全358頁、本体8,500円+税)を恵贈していただいたことに対する感謝の印です。【記事】鴨頭俊宏《新刊案内》「藤谷彰著『桑名藩家臣団と藩領社会』」『地方史研究』第414号(2021年12月)

  • 【記事】 鴨頭俊宏《史跡をあるく》「愛媛県岡村島観音崎遊女の墓」『芸備地方史研究』第318号(2021年11月)

    芸備地方史研究会に寄稿していた標記の記事を掲載する『芸備地方史研究』第318号が完成し発行されました。江戸時代瀬戸内の海上交通史で遊女といえば、多くの方がおそらく、大崎下島(安芸国広島藩領、現広島県呉市)の御手洗を連想されるでしょう。ただ、彼女らの墓についてはその島嶼ばかりでなく、その東隣で当時から行政区域の異なる岡村島(当時、伊予国松山藩領。現愛媛県今治市)にも建てられていたのです。そこで、後者の墓を現地取材した成果を、簡潔な作文で記述してみました。私自身、広島県と愛媛県の往来では通常、しまなみ海道を走行するのですけど、気分転換でたまに「安芸灘とびしま海道」を通ったりもします。トータルの通行料金は後者のほうが高いのですが……、岡村島関前に関前食堂というお店が近年オープンしたので、ここで昼ご飯をいただくとき通る...【記事】鴨頭俊宏《史跡をあるく》「愛媛県岡村島観音崎遊女の墓」『芸備地方史研究』第318号(2021年11月)

  • 【受贈】 西海賢二『東日本の山岳信仰と講集団―山岳信仰と地域社会 続―』(岩田書院、2011年)

    西海(にしがい)賢二先生より、標記の単著を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。題目どおり東日本のさまざまな山岳信仰集団の近世~現代史を論説するとともに、出羽三山塔につき、一覧表を東日本の都県別に作成し掲載しています。【受贈】西海賢二『東日本の山岳信仰と講集団―山岳信仰と地域社会続―』(岩田書院、2011年)

  • 【受贈】 西海賢二『近世のアウトローと周縁社会』(臨川書店、2007年〔第3刷、初版:2006年〕)

    西海(にしがい)賢二先生より、臨川選書26として刊行された標記の単著を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。江戸時代身分制社会の議論をめぐって、周縁社会そのものを論ずるのでなく身分的周縁の人々が、どのように町・村に出入りし町・村はどう受け入れたのかに着目しています。【受贈】西海賢二『近世のアウトローと周縁社会』(臨川書店、2007年〔第3刷、初版:2006年〕)

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