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天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなホミンペン

えりんぎ
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2015/04/19

1件〜100件

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  • 初めまして

    初めまして、えりんぎと申します。ホとミンの2人が大好きです。好きすぎて勝手にお話つくって萌え転がってます。勝手にイメージだけお借りしてますので、ご本人とはまったく関係ありません。ルールを守っての閲覧をお願いします。天然なのにがっつり男なユノと。賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミン。ユノにはチャンミンが。チャンミンにはユノが。唯一無二の存在であって、それは家族とか、友人とか、それのどこにも...

  • ★★★えりんぎのブログ(旧館)目次★★★

    コチラは以前ひっそり更新していた旧ブログの目次になります。拙い話ばかりですが、ホミン愛だけはたっぷりあります(〃∀〃)ゞよろしければ覗いてみてください~♪***えりんぎのブログ***目次★ONE MORE THING(1)~(33) ―2013.8―こちらホミンに萌え転がり初めて書いたお話。こちらとsecond は《ホとミンの奇跡》という前ブログで更新しました。むっちゃ拙い文章で恥ずかしいです。銀行員ユノと新入行員チャンミン。★ONE MORE T...

  • APPLAUSE 目次【ネタバレあり】

    ※読者さまが目次を作ってくださいました。 ポチッとしていただけるとそのページに飛びます。ひ*さん、ありがとうございます♪そしてタイトルに素敵な画像を使わせていただきました。Aliさん、ありがとうございます♪ (2018.2.7) (*マークはR18鍵記事です)(【順位】は目次作成者ひ*さんの順位です) 1・出会い(ストーカー気味の好き) 2・ブルーローズの願掛け 3・3本のブルーローズ ...

  • ◆◆オフ本について◆◆

    ◆◆オフ本についてのまとめ◆◆えりんぎです。『StrawberryCandle』の購入方法や発送について今後はこちらの記事からお知らせいたします。私の不手際により沢山の方へご迷惑をおかけしてますが、みなさん本当に優しい言葉をかけてくださるので感謝しかありません。販売開始からある程度日数が経ち、予約してくださった方の重複やハンドルネームを忘れたなど管理や取り置きが難しくなってます。その為、予約販売という形はこれで終了さ...

  • キスは1日3回 #遠恋編(おまけR18)

    天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

  • キスは1日3回 #遠恋編14(完)

    チャンミンside暖かな日差しが降り注ぐ午後。僕らは食べ過ぎた昼食を消化するべく、ほろ酔い気分でユノヒョンが住む町を歩いた。あそこの定食がうまいんだとか、あの家の庭が立派で時々散歩がてら楽しませてもらうんだとか。春にはまた転勤するユノヒョンの2年半を僕へ分け与えるように。そのうち筋状の雲が広がって、町にオレンジの色をつける。どれだけ僕らは歩いてるんだろう。ユノヒョンの話題は既に尽きていてそれでも僕らは...

  • キスは1日3回 #遠恋編13

    ユノsideきれい好きな部長のデスクは今もすっきりと片付いて、休日出勤するほどの仕事があるようには思えなかった。玉砕覚悟でやってくる20も年下の想い人を受け入れるか、それとも彼女の将来を考えて拒否するか、ずいぶん悩んだに違いない。仕事では優れた決断力を発揮する部長が今回に限っては決められず、先輩から逃げるとは部長へ変な親近感がわいてしまう。なんてことを思いながら上司と同期の抱擁シーンを微笑ましく眺めて...

  • キスは1日3回 #遠恋編12

    ユノside作戦は至って単純。部長がひとりで休日出勤してるオフィスへ先輩を連れていくってだけのものだ。チャンミンはああ言うが、部長と先輩の関係はバレバレだったらしい。勿論先輩に下心なんてものは無いだろう。恋愛に不慣れなのと警戒心の強さが逆にわざとらしかったとは本社勤務の同僚の談だ。先輩を中傷する人間がいたのは確かだけど、奥さんを亡くして一年も経たない部長が相手では社員もどう扱っていいのか困っていたとい...

  • キスは1日3回 #遠恋編11

    チャンミンside乾いた冷気が頬を撫で、ぶるりと震えて目を覚ました。一瞬記憶が途切れた感覚なのにすっかり夜は明けていて、遮光カーテンの隙間が白銀の糸を垂らしたみたいに目に染みる。よほどぐっすり寝ていたみたいで、背中からぐるっと回された腕も気にならなかった。僕はいいけど、…ヒョンが起きたら腕が痺れたって煩そう。ユノヒョンの腕を外して向かい合わせに寝返りをうつ。無防備に開いた口がかわいくて、こんな穏やかな...

  • キスは1日3回 #遠恋編10

    チャンミンsideしんみりした空気を断ち切るようにスマホが鳴った。覗くでもなくふと視線を向けるが、部長の時とは段違いの速さでヒョンが手に取る。こんな夜中に誰だよ。しかも僕に背中を向けてこそっと通話するとはあやしすぎるじゃないか。「せっかくですけど今週は、…はい、あー、ですよね。残念ですがこっちが先約なので、ホントにわざわざ申し訳ないです。」つい聞き耳を立ててしまうけど、どうやら女性では無さそう。それに...

  • キスは1日3回 #遠恋編9

    ※微R18です。苦手な方はさらっと流し読んでください。 ユノsideシーツのはしを噛んで声を我慢する姿が堪んない。「っ、…ん、…んぁ、」隙間なく背中を覆い、逃れようと藻掻く腕をかいくぐってスウェットの中へ手を突っ込んだ。「大丈夫、少しだけさせて。静かにするから。」チャンミンが何を気にしてるかなんて分かりきってるから、俺としてはいっそ見せつけたいくらいだがそうもいかない。既に熱をもったそれを軽くしごき...

  • キスは1日3回 #遠恋編8

    チャンミンside物音ひとつしない無言のドアが恨めしい。泣いてスッキリしたのか先輩はテキパキと寝る準備を整え、目蓋が腫れたら困るとヒーリングアイマスクを装着し布団に入ってしまった。「…先輩?」「何よ?」毛布を顎までたくしあげ、ぶっきらぼうに呟く。少しずつ冷静になって、ばつが悪いと言うか恥ずかしそう。「部長のこと、…僕、全然気づかなくてすみません。気づいてたらもっと応援できたのに。」「あんたに応援なんてさ...

  • キスは1日3回 #遠恋編7

    チャンミンside一瞬にして緊張した空気が流れる。呼吸をするのも忘れるような、そんな空気。それを追い払うようにユノヒョンはスマホへ手を伸ばし、先輩は自分には無関係だと言いたげにワイングラスへ手を伸ばした。「部長?こんな時間にどうしました?」スマホを持って席を外してくれたらいいのに、ユノヒョンがそのまま通話するから僕らも声なんか出せやしない。「あー、早々にお開きになっちゃってまだ飲み足りないってことです...

  • キスは1日3回 #遠恋編6

    チャンミンside風呂場は驚くほどキレイに磨かれていた。元がどれほど汚れていたか知らないけど、ユノヒョンの表情を見る限りかなりビフォーアフターに違いない。「先輩、…女じゃないなんて言って悪かった。こんなキレイな風呂は久しぶりだよ。」「はぁ?女じゃないって何なのよっ!」ああ、ヒョンは思ったことがすぐ口に出ちゃうから困る。「やだなぁ、先輩。誰もそんなこと思ってませんよ。だって先輩、水回りの掃除をよくやるっ...

  • キスは1日3回 #遠恋編5

    チャンミンside「先輩?」男の一人暮らしにしては広いけど、所詮すべてを見渡せる広さだ。ソファーで居眠りしてくれてたら最高だったのに、残念ながらそこに先輩の姿は無く。それどころか、どこにも見当たらない。まさかさすがの先輩も勝手に寝室へは入らないだろうと引き戸の隙間から覗いてみるが、入った形跡はなさそうだ。よかった、…ユノヒョンのベッドで勝手に寝るなんていくら酔っ払いの先輩だって許さない。そう拳を握って...

  • キスは1日3回 #遠恋編4

    チャンミンsideコンビニ脇の公園を突っ切る。分厚い雲が流れては傘を被った月を隠して、遠くに浮かぶ寒々とした遊具の影が不気味だ。それを横目にひたすら。そのうち肌をさす冷気が小走りに吐く白に変わる。ぽつりぽつりと視界に入る人影を確認して、それを避けるようにユノヒョンは走った。こんなに暗くちゃ足元がおぼつかないのに、落ち葉を蹴散らし、縁石につまずき、一心不乱に。「チャンミン」一歩前を走るユノヒョンの顔は見...

  • キスは1日3回 #遠恋編3

    ユノside「なぁ、先輩が訪ねるつもりの友人ってどうなってんの?明日は大丈夫だろうな?」「牛乳と、…卵、…はぁ、最近のコンビニは何でもあって便利ですよねぇ。」近所のコンビニで真剣に物色しだしたチャンミンへ声を掛ける。酒とつまみを買いに来たつもりが牛乳と卵ってもう朝食の心配かよ?「おい、聞いてる?久しぶりに会えたってのにずっと先輩同伴はごめんだぞ。」「ユノヒョンこそ僕の言ったこと聞いてます?」「っう、」出...

  • キスは1日3回 #遠恋編2

    ユノside「ユノさん、お願いっっ!今夜だけ、私も泊めて!!」「は?」思わず聞き返して、その後、数秒はお互い無言だった。「…と言うことで、よろしく。さぁ、行くわよ!」さくさく歩いていく先輩を追い越し、まるで通せんぼするように。「それ、真面目に言ってんの?俺んち?生憎、客を泊めるような部屋じゃないぞ。」ちょっと待ってよ、先輩。どうせこの後、「冗談でしたぁ!」とか言うんだよな。からかってるんだろ?そうだろ...

  • キスは1日3回 #遠恋編1

    ※90万拍手リクエストベコマミー様、大変お待たせしました(気づいてくださいますように!)チャンミンsideどんよりと重たい雲が、切れることなく車窓に連なる。紅葉が終わった山肌を今は薄墨を刷ったような霧がつつんでいた。灰色めいた景色が寂しげに僕の視界を流れていくけど、それを眺める僕の表情は誰にも見せられない。「ったく、…シムチャンミンくーん、ニヤニヤしすぎで鼻の下が伸びてますよぅ~!」「……先輩、」ああ、そうだ...

  • キスは1日3回~Six in the morning~

    田舎の繁華街なんて少し歩けばすぐに住宅地だ。なだらかな坂を延々と続く銀杏並木が今は葉を落とし、冬の朝焼けに濃い影をつくる。地平線に広がるしののめ雲が真っ赤に燃えて、徐々に白む空のグラデーションがきれいだった。「じゃあ、またな。」最後まで残った数人へ声をかけ歩きだす。タクシーの相乗りを片手を上げて断った。澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、ゆっくりと姿を変える空に付き合って歩いてみようか。転勤して初...

  • 紅-クレナイ-の人《サクラ咲くまで》#5完

    模試が終わった今夜の勉強会を休みにしようと言ったのはユンホくんだった。予備校前で別れてから結構な時間が経っていて、それがまさか玄関前で待ってるなんて。「っ、ユンホくん?」「…遅いよ、チャンミナ。」壁に預けた背をひょいと起こし僕を恨めしそうに見つめる。その視線をさえぎり僕を抱き込むように割って入ってきたのはユノさんだった。「ユンホ、悪いな。今夜はチャンミンを譲れない。」「ユ、ユノさ、…っ、」ユノさんの...

  • 紅-クレナイ-の人《サクラ咲くまで》#4

    ネオンが灯りはじめた街を、言葉少なに僕を乗せて風を切って走る。恐々と腰かけた僕へ、離すなよ。とひと言。予想してたより安定感のある車体と低振動にほっとしながら、それでも必要以上に目の前の人へしがみつく。心細くて悲しくて、後悔と愛しさと。ユノさんにだけ生まれる感情を掬いとるように現れた人を、心のまま強く抱きしめた。「っ、チャンミナぁ!」「ユンホくん、ごめんなさい!」予備校近くに立つユンホくんは消え入り...

  • 紅-クレナイ-の人《サクラ咲くまで》#3

    「チャンミナ?元気ないけどそんなに模試ができなかった?」心配そうに僕を覗きこむユンホくんへ、首を振って無理やり笑う。「あー、俺の教え方が悪かったのかなぁ。」なんて、そんな心配させちゃうからこんな態度を取りたくないのに。立ってるだけで汗が滲むような蒸し暑い日。僕は模試会場になった予備校のエントランスを出て、夕暮れ時の街並みに目を細めた。普段は施設中心の生活で都心に出てくることなんてないから、久しぶり...

  • 紅-クレナイ-の人《サクラ咲くまで》#2

    月の明かりを背に三人で帰り道を歩いた。ユンホくんと出会ってから五年。伸びる影はもうあの頃のものじゃない。隣に並ぶたび違和感を感じるほど、ユンホくんは日々成長していく。「俺の目標は今年中にユノの背を抜くことなんだよね。」ぴょんと二、三歩前に出て、飛び出た影をにんまりと見つめる。「はっ、そんなことより今年中に一回でも俺から一本取ってみろ。」けれどユノさんは何てことないように笑うだけ。ユンホくんが度々繰...

  • 紅-クレナイ-の人《サクラ咲くまで》前篇

    冬に剪定を終えたザクロが今年も色鮮やかな花を咲かせた。深緑の葉は力強く、黄緑色の若葉は眩しい。根とのバランスが大切なんだ、と、ユノさんの剪定は毎年大胆で。そのためか、負けじと伸びる枝葉に僕は生命力のパワーを感じる。負けられないと、いつも勇気をもらうんだ。「どうした、チャンミナ、…休憩?珈琲でも淹れてやろうか?」前庭を眺める僕を、ふわりと抱きしめるのはユノさん。最近慣れてきたけど、そのユノさんの口調...

  • 紅-クレナイ-の人#コメント欄の贈り物#3

    おはようございます、えりんぎです。《紅-クレナイ-の人 天使な君》追憶の旅へお付き合いくださってる読者さま。随分長くなってしまいました。←なんたって全部で34話分。。。これで最後です。ありがとうございました。◆◆ 歌姫 ◆◆(24話より)────こんなとこ、来るつもりなかった。言葉も通じない小さな国の歌謡祭。話題性?視聴率?物珍しさ?芸能関係者だけが集められる歌謡祭で。本気で私の歌を聴く人なんているの?歌うのは、好き。物心...

  • 紅-クレナイ-の人#コメント欄の贈り物#2

    おはようございます、えりんぎです。こちらは、友人であり、長く深くえりんぎの話を理解し応援してくれたmomokoさんによるコメント欄へ頂いた小話になります。(話数)をぽちっとしていただくと本編がひらきます。興味のある方は是非読んでみてください。いつもありがとうございます。◆◆ 逡巡 ◆◆(16話より)「ユノさん、ユノさん、……ユノさんっ、」身体に絡みつく、白い腕。首元に埋められた頬から、体温を感じてその愛おしさにくらく...

  • 紅-クレナイ-の人#コメント欄の贈り物#1

    おはようございます、えりんぎです。アメブロで設定負け書き直したい話No.1の《紅-クレナイ-の人》の続編《紅-クレナイ-の人 天使な君》は、ここからはじまりました。今回はすべて友人momokoさんの作品です。紅-クレナイ-の人へ寄り添うように妄想し、さらなる色をつけてくださった小話をご本人の了解を得て公開させていただきます。 ※話数をタップするとその記事へ飛びます ↓↓↓(紅-クレナイ-の人 天使な君#1話コメント...

  • 紅-クレナイ-の人#コメント欄贈り物

    おはようございます、えりんぎです。《紅-クレナイ-の人》お引っ越し&リメイク記念としまして、続編《紅-クレナイ-の人 天使な君》のコメント欄へ友人momokoさんが贈ってくださった小話などを公開させていただきます。まずは大喜利。《紅-クレナイ-の人 天使な君》冒頭で登場した、チャンミンがユノ不在のマンションドアへ残したメモに対してのユノの返事「俺もだ!」。これがどういうシチュエーションでチャンミンのもとへ届けられたのか、え...

  • 紅-クレナイ-の人~その理由~後篇

    煌びやかなドレスが会場を彩る。それがなんだか熱帯魚のようで、僕はその華やかな尾ひれを遠巻きに眺めていた。するとひときわ目立つ深紅のドレス姿が沢山の取り巻きを引き連れ歩いてくる。ブランドのレセプションパーティーで誰よりゲストの視線を惹き付ける艶やかな女性。そしてブラックスーツを深紅との対比で愉しむように着こなす圧倒的な存在感の人はユノさんだ。ボディーガードはユノさんだけじゃないはずなのに、まるでエス...

  • 紅-クレナイ-の人~その理由~前篇

    ドンジュsideストーカー事件にも片がつき平穏な日々が戻ってきた。と言うか、ユノのせいで必要以上に警察へ呼ばれ細々と説明する羽目になったから本当にやっと肩の荷がおりたと言える。「ったく、…」そして今俺は、番組収録の待ち時間を使って事務所の社長へ報告書を作成していた。本来なら俺の細やかな気配りとチャンミンからいっときも目を離さずにいた俺の活躍で埋まるはずが、これじゃあまるで反省文だ。とにかくヤツがいけな...

  • 紅-クレナイ-の人29(完)

    「おまえの誕生日はドンジュさんの小言からはじまりそうだな。」小さく肩を竦め、ユノさんが恐縮そうに呟く。そんなあなたの何とも言えない満足そうな笑みを、バックミラーがすべて語ってるなんて気づいてる?そしてそれは僕も共犯だって。随分心配を掛けたであろうドンジュさんへ申し訳なく思いながら、それでもユノさんとの契約が終わる今夜だけは二人きりになりたかった。隣へ移るか?と聞いてきたユノさんへ断ったのも、少しで...

  • 紅-クレナイ-の人28

    ユノside我を忘れるほどの怒りで拳を振り下ろした日、俺は初めて“愛”という言葉を口にしていた。「っ、…ユノさん、…ドンジュさんが、…」「まぁ、ドンジュさんを無視して勝手な行動に出たおまえが悪い。おとなしく叱られな。」俺が掛けてやった上着を抱くみたいに前を合わせて、まあるい背中がシュンと項垂れてかわいい。あれからすぐドンジュさんの電話に出て、それから警察へ連絡した。警察との電話が終わらないうちに転がりこん...

  • 紅-クレナイ-の人27

    「…まさか本当に来てくれるなんて、…やっと、やっと二人きりになれた、…」全神経が背中に集中する。額に脂汗がにじみ、こめかみを糸がひいた。徐々に荒くなる息遣いから逃げ出したいのに背中を突く金属が存在を主張していて、僕は降参するしかなかった。両手を掲げゆっくり振り向けば、見覚えのある顔がその形相を変え気味の悪い笑みを浮かべている。「…あなたは確か、…」何度か顔を合わせたことのあるスタッフじゃなかったか。「...

  • 紅-クレナイ-の人26

    ユノside──俺から離れるな。ずっと、…これからもずっとだ。口にできない想いをなんとか飲み込んだ。「お前が少しでもチャンミンを大切に思ってくれてるなら、──これ以上お前のお遊びでアイツを振り回してくれるな。」──それはできないと、そう言えばよかったのか?アイツの存在が俺にとって無くてはならないものだとしても、それを口にすることはできそうにない。傷つけたかもしれない。それは本意じゃないけど、ドンジュさんの言...

  • 紅-クレナイ-の人25

    楽屋へ戻る前にと寄った洗面所で、鏡にうつる自分を見てまた泣けた。男のくせに綺麗にメイクして、歌を歌いたいだけなのにカメラの前でポーズをとる自分がいる。鏡のなかの赤く腫れた目元を指でなぞる。きれいに描かれたアイラインとアイシャドーのグラデーションが今は滲んで、まるでピエロみたいだ。ユノさんの同僚にとって、僕とこれまでユノさんが噂になった女性タレントと同列なのが悔しいし情けないと思う。それをユノさんが...

  • 紅-クレナイ-の人24

    楽屋での待ち時間を僕は持て余していた。ドンジュさんはオファーがあったドラマの企画書に目を通していて、「結構いい役だぞ、これ。」なんて興奮気味に呟いてる。僕は隣で愛想笑いをしながら、だけど歌しかやりたくないとも言えず、概要の太字になった部分だけをぼんやりと見ていた。それよりも昨日のユノさんの態度が気になって何も手につかない。しばらくキスができないと暗に尋ねた僕へ、ほんの一瞬躊躇したよね。僕には清楚で...

  • 紅-クレナイ-の人23

    ──あなたが、いない。たったそれだけの事に落ち着きを無くすなんて、馬鹿だなぁ、僕は。どうせあと数日しか契約が残されてないのに、どれほど僕はユノさんのいる日常に慣れてしまったんだろう。「どうした?」そわそわする僕を心配してドンジュさんが声をかけてきた。いえ、と返事するよりはやく、「ユノ?」と聞かれたら僕の動揺が完全に答えだ。「あー、ユノは次の依頼の件で呼ばれてる。来週からは大物女優だってさ。」「そ、そ...

  • 紅-クレナイ-の人22

    ドンジュside──宿舎へ泊まり込んで正解だった。一体あの二人は、いつから?毎日のようにチャンミンの歌声が宿舎で聴こえるようになった。立ち上がってフルコーラスを歌うこともあれば、ソファーでユノと隣り合わせハミングだけのこともある。アルバムの準備に入り一日中歌いっぱなしの日は喉を休めなければと注意するのに、物言いたげなユノの視線にあっさり陥落するチャンミンは本当に困ったヤツだ。ユノの視線を一身に受けて歌う...

  • 紅-クレナイ-の人21

    ユノside男には女とか。女には男とか。そんなこと誰が決めた?これまで数えきれないほど女と関係してきた俺が、たったひとりの男に翻弄される日々をどう説明すればいいのか。伏し目がちに話すその睫毛の長さから目が離せず、一旦動きを止めた目線に不意に捉えられ、タフなはずの心臓がとたんに駆け足とは情けない。ユノさん、と俺を呼ぶ声はとても小さく、ボソボソ喋るからつい体を寄せてしまう。そんな俺に焦って頬を赤らめる人間...

  • 紅-クレナイ-の人20

    それからの僕らは、ドンジュさんの目を盗んでは宿舎で時には楽屋でこっそりキスをした。あー、いや、違うな。ドンジュさんのシャワーの音を気にして最初こそ遠慮がちな口づけが、そのうち深く舌を絡めたら止めようもなく体の芯から熱くなってしまう。何度も角度を変えて、時間を惜しむようにキスをした。お互いの体の変化を気づかないわけはなく、思わず腰を引く僕とは反対にぐいぐい押しつけてくるユノさんに困ってしまう。眉根を...

  • 紅-クレナイ-の人19

    ──あなたが、好きです。もう一度、今度はもう少し大きな声で。しかめっ面のユノさんが眉根を寄せて、その様子に僕はつい身構えてしまう。もう戸惑い動揺するユノさんは見たくない。けれど目の前の人は切れ長の目尻に深いシワを刻んで、見たことないような素の表情で破顔した。「…いつから?」そう聞いてきたのはユノさん。長い指が僕の髪を梳き、これは癖なのかな、むにゅむにゅと耳朶を弄るから堪らない。膝を立て大きく開いたユ...

  • 紅-クレナイ-の人18

    もし僕の耳が正常なら、──おまえが、好きだ。と、確かにあなたは言った。腰が抜けて立てない僕へ前屈みにユノさんが近づく。左頬の絆創膏が痛そう、…なんて思ったのは一瞬で、すぐに目を閉じてしまった。あの日の貪るような強引なキスじゃなく、優しく重ね合わせるようなキス。確かな弾力が重なり、そのぬくもりに涙がでそう。情欲を高めるキスと言うより、ただ目の前の存在を確かめ合うようなキスに想いが溢れそうで。僕も好き。...

  • 紅-クレナイ-の人17

    ドンジュside「ったく、…」誰に言うでもなく苦言を漏らしながら大股で歩く。警察に呼ばれ、すぐ楽屋へ戻れないから動くなよと言ったのに。それが通話の途中でブチッと切れて、チャンミンが飛び出すドアの音まで聞こえた気がしたのは錯覚だろうか。今俺が向かっているのは医務室で、十中八九、…というか絶対にチャンミンは医務室にいるはずだ。ユノの思惑通りストーカーが動いた。しかし飛び道具を使ってきたのは予想外で、さすがの...

  • 紅-クレナイ-の人16

    スタジオ内のさほど広くない廊下を僕は無我夢中で走っていた。「あ、っ、すみません!」角を曲がったところで女性スタッフとぶつかり彼女の荷物が散らばる。それを慌てて拾うけど、「どうしました?顔色が良くないですよ。」という彼女の心配の声に応える余裕はなかった。荷物を彼女へ渡し、もう一度謝罪をする。大丈夫です、と笑ったつもりだけど、きっとうまく笑えてないだろう。「っ、え、…怪我?」「ああ、スタジオ前でエアガ...

  • 紅-クレナイ-の人15

    新曲に先がけてのプロモでメディアへの露出が増え、それに併せてテレビ局前をファンが占拠する所謂出待ちが日を追うごとに増えていく。ファンが増えるのは嬉しい反面、その恐ろしいくらいの熱狂に脅えてしまう。目が眩むようなフラッシュの光とつんざくような嬌声に足が竦んで動けなくなりそうだ。「チャンミン、立ち止まるな。前を見なくていいからゆっくり歩くんだ。」ユノさんの手が僕の背中へ添えられ歩幅を合わせて抱き込むよ...

  • 紅-クレナイ-の人14

    ユノsideノックのあと、返事も待たず勢いよく押し入ってきたのは顔なじみの女だった。「楽屋へ来るなと言わなかったか?」奥まで入るのを遮るように俺も数歩前に出る。「だって、ユノ、…電話にも出てくれないじゃない!」興奮気味に訴えてくる彼女は以前ボディーガードとして付いたことのある人気歌手で、契約が終了しても何かと付き合いがあった。「ああ、電話、…なにか用事だった?」「用事が無いと電話しちゃ駄目なの?」甘...

  • 紅-クレナイ-の人13

    ユノsideあの日から毎日のように夢をみる。──なぁ、歌って?はじまりのセリフはいつも同じで。おまえは困ったように眸を細めて、それでも喉の調子を合わせるように震わせるんだ。一旦目を合わせて、「最後ですよ?」なんて呆れたように言うけど、何度目の最後だろうな?俺は軽く頷きソファーへ全身を預ける。目を閉じてもなぜかおまえの姿は見えていて、空気を抱くように歌う姿がいつまでも消えてはくれない。柔らかい歌声が心地よ...

  • 紅-クレナイ-の人12

    ドンジュsideチャンミンが変わった。なんて言えばいいのか、これまでの無垢で人形のようなイメージに血が通ったような。人見知りからくる神経質さを柔らかいベールで包んだように纏う空気が優しくなった。そして、…妙に色っぽいんだよなぁ、これが。撮影現場の待ち時間に立ってるだけでも、とにかく人目を引くんだ。今日の撮影はモデルの子とキスシーンまであるというのに、めずらしく穏やかな表情で朝から俺に当たり散らすことも...

  • 紅-クレナイ-の人11

    ユノside幸せな夢を見た。目覚めた時のだらしなく緩んだ口元が恥ずかしくなるほど幸せな夢だった。誰に見られたわけじゃないのに咄嗟に口を押さえ、小さく舌打ちをする。夢を見るなんて何年ぶりだろうか。仕事柄すぐに動けるよう寝ながらに神経を張り巡らせていたはずが、どうやら深く寝入ってしまったらしい。あれがいけない。瑞々しく繁った芝生と風に揺れる木々、そして心が洗われるような澄みきった歌声。ここは何処だろう、見...

  • 紅-クレナイ-の人10

    遮光カーテンの隙間へ一筋の光が道をつくる。薄く開けた視界にそれは、まるで朝露に濡れたクモの糸のようで。「……ぅん、…ん、……、」ぼんやりと重い頭を何度か振る。ここは?……僕の部屋じゃない。「っうわ、…っ!」突然思い出された光景に飛び起きた。尋常じゃない心拍数で脈を刻み、寝起きのくせに血液が沸騰しそうだ。乱れたシーツはうねるように波打ち、幾つも残るシミが何かなんて考えたくなかった。できれば目を背けたいけどそ...

  • 《紅-クレナイ-の人9》鍵記事のお知らせ

    おはようございます、えりんぎです。『紅-クレナイ-の人9』を鍵記事にて更新しています。アメブロではさらっと書いたシーンでしたが、今回は緩いようながっつりなような、、、よく分からないテンションで書いちゃいました。性描写が含まれますので、苦手な方は避けてくださいね。以前ブログ村の新着記事に反映されてません、とコメントをいただきまして、設定を直してみたのですがどうでしょう?元々鍵記事は新着記事に反映されないの...

  • 紅-クレナイ-の人9

    天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

  • 紅-クレナイ-の人8

    「僕が捨てられたのは木枯らしの吹くとても寒い日だったんですって。」時おり雪がちらつく厳寒のなか、教会に隣接した施設の前で薄い肌着のままバスケットに放置されたら凍死しなかったのが不思議なくらいだ。僕を育ててくれた施設の先生や教会の神父さまは優しかったけれど、みなしごへ世間の風は決して温かくはない。毎週土日のミサで賛美歌を歌うことが僕の唯一の楽しみだった。神さまの前では親に愛される子も親に捨てられた子...

  • 紅-クレナイ-の人7

    ──狂気。それは実態を持たない刃となり、じりじりと確実に僕を追いつめる。その後のことは、記憶が曖昧で。ずっとあの人に肩を抱かれ、縋るように僕もあの人のシャツを握っていた。間もなく警察が到着し事情聴取をはじめたけど、なかなかシャツの裾を離さない僕を困ったように笑うあの人の顔だけなぜか覚えている。事務所へ戻って社長を前に深々と頭を下げ、自分の至らなさを謝罪する背中をぼんやりと眺めていた。あなたのせいじゃ...

  • 紅-クレナイ-の人

    重ねた唇は熱く、…そして深く、眩暈がするほどの時を刻む。僕は一体何をしてるんだろう?微かに浮かんだ疑問も唇の熱さに蕩けて消える。熱に浮かされるとはこの事かとそう思うほどに思考が回らず、密着したユノさんの匂いと甘い感触に酔った。角度を変えて啄むように、そしてまた深く重ねる。腰に回した腕をさらに強く引かれたら、二人の距離はゼロになる。じりじり後退する僕を逃さず、言葉なく迫るユノさんに全身が粟立ち震えた...

  • ◆◆オフ本◆◆ありがとうございました◆◆

    こんにちは、えりんぎです。十分な準備をしたつもりが、完全なる勘違いによりパニックとなり3週間が経ちました。何度もお知らせ記事をあげたりコメント欄を閉じたり開けたり、、、スムーズに小説版Strawberry Candleをお届けする筈が随分みなさまを振り回してしまいました。申し訳ありませんでした。今回ラクマの『同一商品の大量出品の禁止』を見落としていた為このような事態になったのですが、実際私が思い描いていたのが『BOO...

  • 紅-クレナイ-の人1

    おはようございます、えりんぎです。先程の記事では大変失礼いたしました。以下、お詫びにもなりませんがどうかお納めください。こちらは友人にリクエストされました、《紅-クレナイ-の人》のお引っ越しです。こちらで更新した《紅-クレナイ-の人 天使な君》から急に9歳差設定に変わってるので、辻褄を合わせるべく本編(出会い編)を書き直してます。書けたらポツポツと更新していくので、よろしくお願いします。ドンジュside「…ふん。…...

  • ◆◆オフ本作ります◆◆大変申し訳ありません

    おはようございます、えりんぎです。ただ今、大急ぎでコチラの記事を書いてます。まず、私の下調べ不足でした。申し訳ありません。◆出品した商品の購入申請はひとりしか承認出来ず、ひとりを承認すると他の方はキャンセルになってしまいます。0時を待って出品したのですが、さっそく4名の方より申請があり順番で3名の方はキャンセルになってます。申し訳ありません。◆ひとつの出品につき一取引しかできません。商品一覧で『SOLDOUT...

  • ◆オフ本作ります◆購入のハウツー

    おはようございます、えりんぎです。今回小説版《StrawberryCandle》へ沢山の購入コメントをありがとうございました。みなさんの温かいコメントが励みになり、なんとか無事入稿することができました(^-^)/◆◆今後のスケジュール◆◆・6/8(土) ラクマへ出品します↓↓ 購入手続き↓・6/11(火) 納品次第発送ということで、購入方法について説明いたしますね。フリマアプリはとても簡単です。ご心配されてみえる方もいらっしゃいましたが...

  • ◆◆オフ本作ります◆◆本日締め切りです

    おはようございます、えりんぎです。小説版StrawberryCandleへ沢山のコメントをありがとうございます。当初は印刷部数50冊くらいかな?と予想していたのが、予想をかなり上回り嬉しい悲鳴です。とにかく無事みなさんの元へ届けられるよう慎重にやっていきますので、よろしくお願いします。ということで、本日5/28(土)で小説版StrawberryCandleの申込みを締め切らせていただきます。同じく書き手であり友人のあゆさんが誘ってくださ...

  • ◆オフ本作ります◆進捗状況

    おはようございます、えりんぎです。突然の◆オフ本作ります◆告知へ沢山のコメントありがとうございます。まさかこれほど欲しいと言ってくださる方が多いとは思わず驚いてます。頂いたコメントのなかには懐かしい方もチラホラみえて、まだこのブログをチェックしてくれてるのね?って嬉しかったです。それに“はじめまして様”も多くて、苦手なコメントをStrawberryCandleの為に頑張ってしてくださったと思うと書き手冥利に尽きると言...

  • http://eringi1023.blog.fc2.com/blog-entry-742.html

    おはようございます、えりんぎです。大変ご無沙汰しております。みなさん、お元気ですか?私は相変わらずホミン大好き、先日のウネコンめりこみ神起にはニヤニヤしちゃいましたよ(//∇//)日々、明日コンDVDに興奮し、circleコンDVDにうっとりしてます。前回の《baby don't cry》完結から随分経ってしまいました。決して書くのをやめたわけじゃなくて、実は私、オフ本なるものに手を出しちゃいました(*゚∀゚)=3...

  • Baby don't cry52完

    ユノsideバイブの振動が数回。ふっと意識が浮上して、うつ伏せたままモゾモゾ這う指の動きをぼんやりと眺めていた。ああ、そう言えば昨夜はすっかり寝入ったヤツの隣に潜り込んだから、俺が隣にいるなんて思ってないんだろうな。しかもお前の携帯は俺の背中に巻き込まれてるらしい。どおりで背中が痛いと思った。「ユノさ、…?っ、なにしてんの?」寝起きからくりっとデカイ目ん玉が俺を見据える。見て分かんない?寝てんだよ。と...

  • Baby don't cry51

    神父さまを父親のように慕っていた。母をひとりで逝かせた実の父なんかより、神父さまの方が余程親身になって幼い僕や病に伏した母へ尽くしてくれたのだ。幼子を抱え苦労したであろう母の安らかに眠る姿は今でも僕のなかにある。ああ、──そういうことか。母が何より守ろうとしたもの、それを僕も守らなきゃならない。「ユノさん、帰りましょう。」中途半端に出入口を塞ぐ人へ声をかけ、コートに袖をとおす。軽くうなずくだけの返事...

  • Baby don't cry50

    ──ああ、君がチャンミンか。その人は、まるで愛しい人を見るように僕を見つめた。ユノさんはどうやら母親に似たらしい。神父さまの自宅の簡素なリビングで面と向かって気づいたのは、この人からユノさんの面影をなかなか探せないということだった。細面の涼しげな顔立ちは似ていてもそれを型どるパーツがどこかボンヤリと散らばって、そのマイペースさを現してるような風貌だなぁなんて思う。そのデハンさんは僕を見て母にそっくり...

  • Baby don't cry49

    腰が立たないなんて経験を、まさかこの若さでするとは思わなかった。どれくらいの時間寝てしまったんだろう。ふと気づけばユノさんがいなくて。“このまま泊まればいい”と簡単なメモ書きだけ残して、どうやら会社へもどったらしい。そう言えば女性秘書へ先に戻るよう車のキーを渡していた。それにあの荷物だ。誰か寄越すように連絡したのかユノさんひとりで運んだのか。どちらにしても僕は手伝えそうになかった。大きく手を広げベッ...

  • Baby don't cry48

    天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

  • Baby don't cry47

    “情け深い所業”の説明なのか、マンションへ来るなと言った理由の説明なのか、僕はユノさんに手を引かれ、誰も入れないと頑なに拒否していたユノさんの主寝室に来ていた。「ここが俺の寝室。入りな。」そう促されてドアノブへ指を掛ける。ゴクリと喉が鳴った。あれほど近づけるのを嫌がった寝室にどんな秘密があるんだろう。例え何を見せられようがユノさんを好きなことに変わりはないと何度も自分へ言い聞かせ、もう癖になってる“...

  • Baby don't cry46

    普段はなんてことないのに、人って疚しい気持ちがあると妙に挙動不審になるものなのか。「シムさま。」「っ、は、はいっ!」コンシェルジュさんに声を掛けられ、飛び上がらんばかりに跳ねる僕は怪しいことこの上無い。「体調が悪いのですか?顔色が優れませんが。」「い、いえ。大丈夫です。」「それならよろしいのですが。本日はチョンさまのお宅から荷物の搬出があるようですが、お手伝いですか?」「あー、まぁ、…そんな感じで...

  • Baby don't cry45

    しばらくマンションに来るな。と勝手なことを言っておいて、自分はたびたびショップへ顔を出すから腹が立つ。「クリスマス商品の売れ行きが好調らしいな。」「あ、ユノさん、…」と、その後ろにソンミさん。まるで自分ちのように、…って本当に自分の店だからいいんだけど、それにしても気安く厨房まで来すぎだ。こっちはユノさんの顔を見ただけで動揺しまくって仕事への集中力が半端なく落ちるんだから連絡くらいしてくれよと思う。ち...

  • Baby don't cry44

    なかなか出来ない朝寝坊をたっぷり満喫する予定のはずが、なぜか僕はユノさんが運転する車の助手席にこんな早朝から収まっている。「悪いな。午前中の会議がどうしても外せなくて。」「はあ、…じゃあ別に送ってくれなくても、…」「送るんじゃなくて挨拶したいって言ったろ?」「はぁ、…」僕のため息は深い。挨拶ってなんだよ。昨夜ユノさんが何を思ったのか突然教会の神父様へ挨拶がしたいと言い出した。僕の育ての親でもある神父様へ挨...

  • Baby don't cry43

    天然なのにがっつり男なユノと賢く清廉、つんとしてもやっぱり可愛いチャンミンが大好きなほみんペンです。R18あり。

  • Baby don't cry42

    早朝一緒のベッドで目覚め、寝ぼけ眼のまま店へ行く。「朝じゃねぇな、これは夜だ。」とユノさんは大袈裟に月を見上げ、じゃあ寝てればいいのに。という僕の思いを見透かすように笑って口づける。傲慢で冷然とした人は、意外なことによく笑う年齢相応の人だということ。それは僕だけが知っていればいい、と益々ユノさんへ対する独占欲が湧いて困る。高級スーツをモデル並みに着こなすスタイルの良さも、スウェット姿ではすっかり鳴...

  • Baby don't cry41

    あの時僕を突き飛ばした空き巣に感謝してしまいそうになる。それほど僕は幸せな1週間を過ごした。ユノさんがこれ程メロメロになるとは思わなかった。メロメロって、…勿論、僕にだ。しかも唯我独尊男らしく自分勝手なメロメロだから困る。「チャンミナ、明日も早いんだから寝るぞ。」「あー、…はい。」外販中、僕の出勤時間は早朝2時。朝と言うにはあまりに早い時間なのにユノさんまで起きると言う。 「あの、僕、コンシェルジュさ...

  • Baby don't cry40

    「乾杯しましょう。」「おいおい、気が早いだろ。それにアルコールは怪我によくない。」「ビール一杯くらいでなに言ってるんですかー!」僕は上機嫌だった。だからユノさんに止められようが手に持った缶ビールを一気に飲み干し、ぷはぁと一息吐いてエヘヘと笑った。空き巣といい僕の怪我といい、トラブル続きの外販初日だったが、かなり手応えのある滑り出しに僕のテンションはあがるばかりだ。やはり人気ショッピングモールの集客数...

  • Baby don't cry39

    ソジュンside早朝5時に入店予定の外販初日。店のトラブルとチャンミンの怪我をなぜかオーナーからの電話で知らされる。今すぐ来い、と言われてもそう簡単にいくかよ。俺としては最大限に素早く用意をし、店へ向かった。ある程度の事情は聞いたつもりだけど、知らなければ通りすぎるほどガラス窓の破損は小さい。いつも通りの店内にテープル席の一角だけパーティションで使用禁止の札が掛かっていた。裏口から入って店内を覗いたあ...

  • Baby don't cry38

    ソジュンside幸せになってほしい人は誰?と、もし聞かれたら。俺は迷わず、“シムチャンミン”と答えるだろう。大学を中退してふらふらしていた俺は決して男が好きなわけじゃない。が、久々にときめいたのが男のドーナツショップ店員だったのは今でも謎のひとつだ。紺地にストライプの制服がよく似合って、同系色のキャップから覗く目元がやけに可愛い。珈琲飲みたさに入ったものの、サーバー片手にニッコリされたらドーナツを食うし...

  • Baby don't cry37

    「っ、痛っっ!」跳ねあがるほど痛がってるのに構わず僕をひっくり返し胸に収めた人。ぎゅうっと力強く胸に押しつけられて息ができず、こっちは泣いてるんだからただでさえ過呼吸ぎみなのに。「っ、チャンミン、…!」しぼりだすような声で呼ばれたら責めることなんてできそうにない。泣いてる僕を見て、僕より泣きそうに眉を寄せる。ずるずると引っ張りながら抱きしめるから足が痛くて、それを何より先に伝えなきゃと開いた口が言葉...

  • Baby don't cry36

    傾斜のキツい階段を昇りきると倉庫兼休憩スペースがある。すぐ奥に更衣室があるけど僕ひとりだし着替えはここで充分だ。さっと着替えてパソコンの電源を入れようとパーテーションで仕切られた店長室へ向かう。しんと静まり返ったフロアで、僕は何も気にせず何も感じなかった。パーテーションを越えたところで初めて乱雑に散らばった書類や備品にハッとする。「な、…っ、」そしてすぐ視界に飛び込んできたのは机の足元へ置かれた金庫...

  • Baby don't cry35

    月極駐車場から店までの数分の距離を僕は白い息を吐きながら急いでいた。視界一面に藍色の空が広がり、夜更けの街を銀色の月が優しく照らしている。とっくに運行を終えた駅は静寂と闇に包まれ、ポツンと佇む自販機のあかりだけが浮かぶ。まるで描かれた景色のような午前2時の通りを僕は歩いた。やっとと言うか、あっという間と言うか。本来早番の午前4時ではなく2時間早く入店するのは、今日が外販初日だから。日曜日までの5日...

  • Baby don't cry34

    落ち込むことなんてない。今日の仮契約はショッピングモール本部の承認を得て本契約になる。それは形式上のことで、今月末には外販の日程も決まっていた。リーフレットや宣伝ポスターの打ち合わせまでに広告文や画像を揃えなくちゃならないから大忙しなんだ。何度もやり直して必死で作った企画書が総支配人へ手渡すだけで終わったとしても。それが外販の実現になんの役にも立たなかったとしても。外販ができる。という事実は変わら...

  • Baby don't cry33

    外販計画は順調に進んでいた。オーナーであるユノさんの承認を得たら今度はフランチャイズチェーン本部の承認だ。何度かやり直しを経た企画書を提出し、ドーナツの品質や衛生上の理由で6月から8月を外しての実施について承認を得ていた。就活が終わったテソンの協力により外販向けに臨時バイトの募集も埋まりそうだ。本社の倉庫に眠っていたショーケースやレジを手入れし、ドーナツ運搬用のパン箱を準備する。あとは肝心のショッ...

  • Baby don't cry32

    ──やり直し。とたった一言で僕の数時間に及ぶ労力は無駄になった。あれから急に優しくなったソジュンによしよしされ、それを振り払えばきゅうっとハグされ、鬱陶しいと文句を言いながらも僕は笑っていた。大丈夫。泣いたのはソジュンのせいじゃないし、誰のせいでもない。ただ僕が追いつかないだけ。知りたくてたまらなかった父親の存在を僕は期待していいのか、喜ぶべきなのか。ユノさんを想う気持ちは変わらないのに、それが一歩...

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