汚い部屋である散らかった部屋である始末をしようと思いもするが 思うだけ立位から胡座位となりやがて横臥位となる横臥したまま安酒を啜りぼんやり眺める部屋一面の、僕…
汚い部屋である散らかった部屋である始末をしようと思いもするが 思うだけ立位から胡座位となりやがて横臥位となる横臥したまま安酒を啜りぼんやり眺める部屋一面の、僕…
レクサスの霊柩車が走っているのをみた僕が死んでもレクサスはごめんだな昔兄貴がレンタカー落ちのオンボロの軽自動車に乗っていてエアコンは壊れてる 窓の開閉もむつか…
兄が高校生の頃、ホームセンターで随分傷んだサボテンの鉢植えを買ってきたことがある。可哀想に思ったそうだ。せっせと世話をしてサボテンは見事に蘇った。その後、県外…
魚は真面目な顔をしている笑っている魚の顔をみたこともないし困っている魚の顔をみたこともない真面目な顔をして泳いでいる食卓に並んだときにも真面目な顔をしているう…
何か立派なことをいってみたくあなたを元気づけるような勇気づけるようなそんな言葉を使ってみたくしかしなにも思いつかないので仕方がないので黙っている貝のようか貝の…
曇天の秋の日古いコインパーキングの片隅でタカラ缶チューハイを啜りながらハラハラとしているある朝 僕は 空の 中に、黒い 旗が はためくを 見た。と中也はうたっ…
酔って、ぼーとして、手を見て絵を描いて、みて、生活のふりして、まじめな顔して歩いて寝る
生活、というのはすさまじいものだと思う夜に目を瞑り、朝に目を開ける目を開けたのち顔を洗う、洗った顔をあげると鏡面から40のおじさんが、こちらを見ているものだか…
僕は黙っているとかしこそうにみえるそうでかしこくみられたいから黙っているけれども黙っているとつまらないのでしゃべってみるとかしこくないのがばれるのであってこれ…
かつて自分の作品を求めて下さった方の訃報に接した。これまで、頻繁に更新をされていたその方のSNSも、今は何の更新もされないまま。いなくなってしまうということは…
ふわふわしたものは誰にでも降り彼らを宿主として現れるあるときにはケニアの少女に降り彼女の口から歌となって現れたあるときにはスーダンの老爺に降り彼の手から詩とし…
大学時代は山形で過ごした。ある夏、アルバイト先に向かう途中、あまりにも暑いのでラーメン屋に避難し、冷やしラーメンを食べていた。TVではニュースをやっていた。山…
一匹の猿が狭い檻に閉じ込められていた木に登り、岩場を跳ぶ膂力を持ちながら、猿の一生は恐らくその狭い檻で終えるのだろうもし幾人かで取り囲み、殴打を加えると、猿は…
とあるチャンネルで、観光客向けの大型飲食店で提供されている海鮮丼を暴く、といった内容のものを観た。目利きの投稿者が、このマグロは冷凍ですね、だとか、ウニがミョ…
小学生の夏休み、植物園に勤めていた父親が、幼馴染のシンヤと自分を植物園に連れていってくれたことがある。オオオニバスという巨大な浮水葉の上に乗るという体験をさせ…
幼い時分、夏の夕暮時に父が近所のスーパーに連れて行ってくれて、カードダスをやらせてくれたことがある。お金を20円いれて、ダイヤルを回すとカードが一枚出てくる。…
中学の卒業式を終えたとき、僕は、卒業式の後に何かあるのではないか、と期待した。例えばクラスメイトから遊びに誘われるとか、クラスメイトから話しかけられて、気がつ…
木片作品を一年描いて、一応数は揃った720点あるこれからは完成度を上げていく作業となる荒削りな作品を、夜更けにひとつひとつ手に取り眺めながら、過ぎ去った日々を…
大作の制作風景です。一年の計画で描き始めました。昨年のこのくらいの時期から始動しました。大まかに色を置いています。少し描写をしています。春頃のことです。夏頃で…
とあるチャンネルで、観光客向けの大型飲食店で提供されている海鮮丼を暴く、といった内容のものを観た。目利きの投稿者が、このマグロは冷凍ですね、だとか、ウニがミョ…
小学生の夏休み、植物園に勤めていた父親が、幼馴染のシンヤと自分を植物園に連れていってくれたことがある。オオオニバスという巨大な浮水葉の上に乗るという体験をさせ…
幼い時分、夏の夕暮時に父が近所のスーパーに連れて行ってくれて、カードダスをやらせてくれたことがある。お金を20円いれて、ダイヤルを回すとカードが一枚出てくる。…
中学の卒業式を終えたとき、僕は、卒業式の後に何かあるのではないか、と期待した。例えばクラスメイトから遊びに誘われるとか、クラスメイトから話しかけられて、気がつ…
木片作品を一年描いて、一応数は揃った720点あるこれからは完成度を上げていく作業となる荒削りな作品を、夜更けにひとつひとつ手に取り眺めながら、過ぎ去った日々を…
大作の制作風景です。一年の計画で描き始めました。昨年のこのくらいの時期から始動しました。大まかに色を置いています。少し描写をしています。春頃のことです。夏頃で…
働いて、帰ってからは、お酒を飲み、絵を描く休日は昼から飲む、近所を散歩するそれから絵を描いて、少し時間をかけて料理をする遊ぶことは殆どしない交友関係もない日々…
母が救急車で運ばれた車で駆けつけたお酒を飲んでいなかったのが幸いだった病院のベットに横たわる母は小さかったおばあちゃんのようだ、と思ってそうだ、母はもうおばあ…
お弁当をひとりで食べることは恥ずかしいことでしょうかそれは全然恥ずかしいことではないのに思春期には随分恥ずかしがってしまいましただからお昼にお弁当を食べずに下…
僕はぬれせんべいのようにしっとりとしているまた何度も捲られた頁のようにくたびれている皆が僕をやさしいという僕はやさしいか闘争を避け抵抗を諦めた諦める度に麦酒瓶…
あかべこのように頭を下げ、頭を垂れ、生きている。お昼ご飯は、大体カップラーメンを食べる。此れまた、あかべこのように、顔を、上げたり下げたりしながら麺を啜る。う…
大学の時分、ラブホテルで夜勤のアルバイトをしていて、いつも決まったおじさんと二人での勤務であった。仕事の落ち着く午前5時位になるとおじさんは私から自転車を借り…
もう少しで今年が終わる。今年も一年よく頑張った。人を恨まず、潔白に生きた。そんな頑張り屋の僕は最近考えている事がある。年末に蟹を、食べようと、考えている。思え…
中学生の頃、少年誌の広告に載っていたパワーリストが欲しかった。1キロだかの鉛が入ったそのパワーリストのキャッチコピーは、これでパンチ力アップ!であり、いかにも…
子どもの頃、マラソン大会前日の夜、兄弟三人で足の速くなる薬を調合した。というと秘薬の様であるが、なんて事はない、薬箱に入っていたオロナインやタイガーバーム等を…
休日の散歩コースに、汽水域を跨ぐ橋を眺められる場所がある。橋の上を歩く人々見ていると、かなりの確率で立ち止まり水中を覗き込む。私は其処に腰を下ろし、酎ハイなど…
ノストラダムスの預言を信じていた。1999年の7月に世界は終わってしまうのだと、信じていた。15歳で死ぬと思っていたのに、思いがけず世界が続いている。戦争が済…
誰にも触ることが出来ないもちろん私も触ることが出来ない永久にパッケージされた古びた夏の風 夏の陰だからと行間をあけてみると詩の趣きなんて怒られる、かもしれない…
学生の頃、スクリューを作る職人さんの特集番組を観たことがある。その年配の職人さんは、「ここをな、このイジャイジャをカーッ!とするんですわ、」という言葉でもって…