お布施はいったい何に使われているのか(イメージ)「お気持ちです」。そう僧侶に言われても、いくら包めばいいか戸惑うお布施。不明瞭な会計ながらも、法事を執り行ってくれた僧侶に渡していた人も多いのではないか。だが昨今では、民間業者が僧侶へのお布施も含めたプラン、僧侶を呼ばずに親族だけのお見送りと火葬だけというサービスも登場。お布施の存在感が薄れつつある。 その大きな要因は、葬儀の簡素化・非宗教化だ。鎌倉新書の「お葬式に関する全国調査」(第6回2024年)によると、2015年に3割ほどだった家族葬(通夜・葬儀・告別式があり、参列者を親族血縁・一部の友人のみに限る)が、2024年には5割にまで拡大してい…