ご挨拶

初めまして、すちと言います。 このブログでは私が鬱病になるきっかけから闘病生活、克服出来たと思えるまでを書き記したいと思います。 鬱病は現代、とても多い病気で、2008年には100万人を突破したと言われています。 とても厄介な病気で、甘えているとかサボっているだけの様にも見えてしまいますが、患った本人は本当に辛く、出口のない洞穴に置き去りにされたような気分になります。 このブログに辿り着い…

仕事が決まった

私は、芸術系の大学に通っていました。 4年生の春頃、希望していた会社に就職がすんなりと決まり、順風満帆な生活でした。 高校、大学、就職と、特につまづくこともなく、それなりの努力はしてきたつもりでしたが、人生スムーズに行くんだろうなぁ〜とか思っていました。 大学を卒業してすぐに服飾のデザインの会社に出勤し始めます。 その会社にはいくつかのブランドがあり、初めにどのブランドを希望するかを新入…

勉強勉強

仕事が始まりました。 私はそれまで、絵を描く事、芸術の勉強はずっとしてきましたが、服飾に関しては無知でした。 もちろんファッションは大好きでしたが、専門的な事に関しては服飾の学校を出た訳でもなく、イチから勉強の日々でした。 私が受け持つ事になったブランドは女性の先輩と二人でした。 先輩の仕事を補佐する形で色々教えてもらう日々がはじまりました。 ここからは勉強期間です。 コツコツ仕事を…

順調な日々

勉強を重ねつつ、順調に仕事は重ねて行きました。 仕事はとても順調でした。 只一つ、先輩（以降Tさんとさせて頂きます。）との関係はイマイチでした。 私はそれまで、人間関係で悩んだ事なんて1度もない人生でした。 どんな人とでもやっていける様な変な自信さえありました。 その変な自信がダメだったのかも知れませんが。。。 Tさんとは考え方や性格、趣味等、何一つ合う所がありませんでした。 観るテレビ番…

先輩が怖い

Tさんは、見た目はすごく優しそうで、柔らかく、温和な方でした。 見た目の印象とは裏腹に、付き合っていくとかなり頑固で厳しく人と余りコミュニケーションが取れないというか、人とのコミュニケーションなんて求めていないかのような印象を私は受けました。 会社には10人程従業員がいたのですが、他の人との関係も余り良くはなさそうでした。 私とTさんが受け持ったブランドは会社でトップの功績をあげており、Tさんに…

仕事で結果が出せた

会社に入社してから半年後に初めての展示会がありました。 出張から帰って急いで準備し、3週間ほど休日もなくヘトヘトで展示会を終えました。 展示会で売れた商品を集計していると、TOP1からTOP3まで私が担当した商品でした。 本当に嬉しく、頑張った事が目に見えて結果に出るこの業界に入れた事に感謝でした。 この業界でトップを取りたい。 そんな野望まで湧いて、より仕事に精を出していました。 ただ、その…

何かがおかしい

毎日、一言でも何か話そう。コミュニケーションを取ってもう少し仕事をやりやすくしよう。 毎朝、気合いを入れて会社に行きました。 しかし、そんなに会話も弾まず。 そんな日々が続き、話しかけようと努力することをやめました。 それからは、仕事の事を聞く事すら勇気がいります。 Tさんは悪気は一切ないのですが、机の引き出しを閉める音や足音が異常に大きく、その音を聞くたびに「怒っているんじゃないか」と…

病院をたらいまわし

余り気に留めていなかった体調不良ですが、どんどん気になって行く症状が現れ始めました。 胃のキリキリが止まらず、トイレに籠ることも多くなりました。 とにかく胃がキリキリして食事も取れません。 そして、胃の検査をしてもらう事に。 胃がムカついて、食事も取れないのにバリウムを飲むのは本当につらかったです。 結果、軽い胃潰瘍のようです。 と、胃酸を抑える薬等を処方されて、終わりました。 が、そ…

精神科？？？

それまで自分とは無縁だと思っていた精神科、心療内科。 病院で言われたからと言って、すぐに受け入れて「行ってみよう!!!」となる筈もなく。。。 ネットで鬱病のセルフチェックをやってみたりする。 完全に当てはまる。 気持ちが暗くなるような、やっと体の不調の原因が分かってホっとしたような。 しかし、心療内科に行く勇気がない。 その時、私には長い間付き合っている彼氏が居た。 もちろん仕事の…

初めての精神・心療内科

これから、どれだけ病院に通わないといけないのか分からなくなる。 そう思い、仕事場から家に帰るまでの間にある心療内科を選びました。 心療内科って、今まで気づかなかったけどいっぱいあるんだなぁ。ってネットで調べた感じではそんな印象は受けました。 初めての心療内科は、とにかく待ち時間が長く、診察に来ている人もとてもしんどそうで。。。 それは何の病院に行っても一緒だと思いますが。。。 そんな印象で、…

がんばりましたね。

病院の先生に、 「がんばりましたね。少し休息を取って下さいね。会社、休ませてもらえるなら休んだ方がいいです。」 と言われました。 あと、薬は2週間程経たないと効果が分からないと。 その薬が合わなければ、また別の薬を考えないといけないとも。 2週間.... すぐに効かないんだ。 1日、2日なら休めても、何日も会社を休むなんて出来ない。 どうしよう.... 休みたいとは言い出せず、会社には出勤してい…

仕事と病気

2週間、とりあえず薬が効くかどうか。 鬱病なんだ.... 病名を言われて余計にしんどくなった反面、苦しい時に飲むデパス（抗不安薬）は効いてくれているようでした。 とりあえず、薬が効くかどうかの2週間、踏ん張ろう。 薬が効いたらもしかしたら楽になるかもしれない。 それでも駄目なら会社を休むか、退職も考えないと。 でも、仕事を途中放棄するわけにはいかず、次の展示会までは頑張らないと。 色々考え…

会社に行きたくない

薬が効くまで踏ん張ろうと思いながら、毎朝会社に行く勇気を出すのが一苦労でした。 絵を描いたり、服のデザインをするだけなら家でも出来るし。 とにかく苦手だと思ってしまっているTさんに会うのが本当に億劫でした。 顔を見るのも怖くて。。。 薬は副作用もなく、上手く効いているようでしたが、これからも継続して会社に行って働くのは無理な気がしていました。 Tさんとの関係を上手くすることは不可能だと思った…

仕事をやめよう

仕事の為に体がおかしくなったら元も子もない。 そう思い、仕事をやめる決心はついたものの、言い出すタイミングが分かりません。 その頃は、自分の事でいっぱいいっぱいになりすぎて、周りの事も見えなかったと思います。 どんどん被害妄想が広がり、全てが悪い方向へ向かっていました。 デザインが出来た時に、これでOKかどうかをTさんに聞かなければなりません。 聞くだけの勇気も中々出ません。 勇気を振り…

仕事をやめる決心

一旦仕事も一段落ついて、あとは次の展示会の準備に取りかかろうとしていた所でした。 社長にやめることを伝える前に、他の先輩にまずやめることを伝えてみようと思いました。 Hさんという先輩に、「話があるので少し時間を取って欲しい」と伝え、その夜にHさんと二人で食事をしながら話しました。 うつ病だと診断されたこと、Tさんとどーしても上手くやっていけないこと等を話しました。 その話を聞いてHさんは、 …