うどんを冷まし、掃除機を引きずる

子どもの頃よく家族といったショッピングモールに一人できている。これから映画をみる予定だけど、上映までまだ時間があるので先にフードコートで軽く食事をとっておくこ…

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「羽がない」といって、天使の輪をフラフープみたいにウエストにまとった天使が、プラットホームで騒いでいる。「羽がない。羽があれば死ななくて済むのに」といいながら…

試着室から出たら

私のウェディングドレス姿を一目見ておきたいという友人と共に、ショッピングモール内を練り歩いている。トイレが設置されていそうな奥まった空間にウォークインクローゼ…

コーディネート

妹がデートのコーディネートに悩んでいる。「特別な日やし、ちょっと冒険してみようかな」妹は水玉のネクタイをハチマキ代わりにして、鏡の前で頭に巻きつける角度を調整…

通勤の災難

朝の満員電車。乗客はみんな、空気が入って膨らんだ救命胴衣を着ている。着膨れした人々が、身じろぎひとつできない状態で、車内にすし詰め状態になっている。パーソナル…

海の男たち

海にいる。男の人たちはみんな、海パンの代わりにふんどしを履いている。「大事な部分だけは日焼けしたくないから、ああやって白い布で隠しているのよ」ビキニ姿のセクシ…

やったー

職場のある建物に、エレベーターができる。出社のたびに足をだるくしなくて済むと思うととてもうれしい。一番のりで新しくできたエレベーターを体験してやろうと、ようや…

豚の夢

職場にて。豚の、と殺数の推移をあらわすグラフを、エクセルでつくっておけと、上司に命じられる。国内でのバージョンと、世界ひっくるめてのバージョン、それぞれについ…

白イモ虫

白いイモ虫が、家じゅうを跳ねまわっている。私と母はそれぞれに金づちを握りしめ、挟み撃ち作戦でもって、やつを仕留めようと奮闘している。「ハンパないジャンプ力やん…

わたわた

湖畔の風景が描かれた、一枚の静止画を眺めている。モノトーンに極めて近い、色彩の乏しい景観の中に、レモンイエローのシャツを身にまとった少女が存在している。宙に浮…

面接

面接の予定がある朝。鏡の前で身だしなみを整えている。髪をしばると、首の後ろに赤く膿んだアザのようなものを見つける。少し気になるが、時間がないのでそのまま家を出…

海底へ

美味しいってきいたから、海底に泥だんごを握りにいきたいんだけど、ワカメが邪魔でなかなかもぐれない。

急な坂

夢の中で、私はプーさんではない。バイトをしている。どのようなバイトなのかはよくわからないが、働き始めて2ヶ月目らしい。もうすぐ初めての給料日だ。お金が入るのう…