おわりに
その頃、トットちゃんは、満員の疎開列車の中で、大人に挟まれながら、寝ていた。 汽車は、東北に、向かっていた。 トットちゃんは、別れ際に、先生が、いったこと、「また逢おうな!」それから、いつも、いつも、言い続けてくださった、「君は、本当は、いい子なんだよ」(・・・このことを忘れないようにしましょう)と、暗い窓の外を見ながら、考えた。 そして、(いつか、また、すぐ小林先生に逢えるんだか…
2020/03/31 23:58
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