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  • 君の大好きな「富士山」2

    君の大好きな「富士山」パパとママがありたけの力を出して贈ったマションのリビングからは今日も富士山は見えますか。三人で走って、そして飛んで、降りた、あの「砂走り」にはもう雪が見えますか。あれもこれも今は楽しかつた夢です。富士山に登って泊まった山小屋は満員で与えられたスペースは布団のたて半分湿気一杯で重く、身動きも出来ないスペースの中でうとうととしている間に出発の時間が来た。小屋の外の方がはるかに快適だった。麓から山頂にかけてジグザグの光の点がゆっくりと動いていた。みんな、ご来迎を見たくて山頂に向かっている。暗い中、懐中電灯の光をたよりに石ころだらけの足場の悪い道を黙々と登り続ける。ツアーできた人たちはライトもなく登山靴もなく登っていく。足元が暗くて危ないので照らしてあげた。山小屋までに比べ呼吸も楽だったので休むこ...君の大好きな「富士山」2

  • 君の好きな「富士山」

    君の好きな「富士山」我が家の床の間で一番長く掛けられているのが「赤富士」今も、君が架けたままにしてある。二つ池の南東の隅にから素晴しい「赤富士」が見えたことがあった。息を呑むような美しさに動くことが動くことが出来なかったもーーーずっと前に君とYと3人で富士山へ行ったことがある。登山靴、リュックを準備しておばあちゃんが親しくしていた人の尋ねそれから河口湖にある民宿に泊まった。粗末な宿だったが、運よく花火ののある日だった。湖面映る花火を楽しみ翌日の山登りを思った。五合目まではバスそこからは歩き、途中までは馬もあるようだった。岩だらけの登山道はひたすらガマンでもだんだん酸素も薄くなり君とYは酸素ボンベが欠かせなくなり5本買ったボンベもすぐなくなってしまった。ジグザグの登山道を1本登っては休憩また1本登って休憩休憩時間...君の好きな「富士山」

  • 君の好きな大粒の「花豆」

    君の好きな大粒の「花豆」黒に近い、濃い紫の模様が美しい「食べる宝石」僕は沢山の中から大きなものを三粒選んで日当たりのよい庭先に埋めた。大きな養分を沢山貯えている種から芽が出たと思うとぐんぐん大きくなってあっという間に蔓を伸ばし垣根を伝って、琵琶の木に辿り着きするすると背の高い琵琶の木を登っていった。根元も太く、木のように堅くなり僕はそこに「ジャックの豆の木」を見つけた。そうだ。この天まで伸びる豆の木をどんどん登っていけば君に会えるかも僕は、根元に肥料を沢山施し毎日、朝夕に水をたっぷり飲ませ豆の木の成長に胸をおどらせた。やがて期待にこたえて僕の豆の木は真っ赤な小さい花をたくさん咲かせた。夏になって南の海で生まれた意地悪な台風が襲ってきた一晩中吹き荒れ、夜が明けた君に会えるという夢は打ち壊され蔓はずたずたに引き裂か...君の好きな大粒の「花豆」

  • 君の好きな「花豆」

    君の好きなのは「花豆」君が信州に旅行したときにおみやげに買って来てくれた大粒の花豆濃い紫のまだらが美しい1粒だけ見ると、宝石のように輝いてみえる。僕は庭先に「花豆」を植えてみた。大きな豆から芽が出てすくすくと大きくなって垣根に絡みつきびわの木に絡みつきもっともっとと成長していったあっ、これはジャックと豆の木の「豆」僕はそう思った。でも、夏に入り暑くなるとぴったり、成長がとまってしまったやがて、蔓の先端に赤い小さな花が沢山「私は花豆よ」と誇らしげに咲き誇っていた。でも、いつまでたっても「豆」つけずにやがて枯れてしまった。僕はまた大切なものを失ったようだ。夕焼けの庭先に赤い花が咲き誇っていたあの日を思い出していつの間にか君の面影にかさねていた。君の好きな「花豆」

  • 君と歩いた「安保法案反対」デモ

    君と歩いた「安保法案反対」デモ背中の君が問いかけた「それでもいいの」「可愛い孫たちが、殺し、殺されあう戦場に送くられても」背中の君にせっつかれて反対デモに参加した。この場だけではなく、日本中で「戦争できる国にはしたくない」そんな思いの人が反対の声を上げた。皆、手に手に「戦争法案反対」「憲法9条を守ろう」のプラカード通勤帰りの人が途中参加することもがあった今、ここで反対の意思表示しておかないと孫子の代まで悔いを残すそんな思いで参加したという。僕もこの様な歴史的転換点では自らの意思を明確に表現する必要があると思い声を限りに「戦争法案反対」「絶対反対」「今すぐ廃案」と叫び続けた。与党、国会議員の数では安保法案の可決は審議の前からわかっていた国会議員の数が有権者の意思を正しく反映しない「小選挙区制」という姑息な方法で特...君と歩いた「安保法案反対」デモ

  • 君の大切にしていた「祈りの」場が危ない

    君の大切にしていた「祈りの」場が危ない。君はいつも「平和が一番」そう言っていた。8月6日には、陽の昇る前に原爆ドームに出かけ線香の漂う土饅頭の前で明日の来るのを信じて、そして逝った人たちに話しかけていた。あの日から70年経って人々が、水を求めて入ったといわれる川岸に料理屋が出来ることになりそう。商業活動が、精神活動に優先するあの場所はそんな場所ではない。そんな場所にしてはいけない平和と鎮魂を祈る空間だ。君はきっとそう言うだろう。水曜日、僕は移転反対の裁判に行ったあの場所に祈りに満ちた平和と鎮魂を空間を取り戻すことの大切さを物の価値しか見えない人たち説得できるだろうか。僕たちは単なる物だったのか考えること想うことそして他人と痛みを分かち合えること他人の痛みに共感し、慰めあえることそんな、精神活動は持たない動物に過...君の大切にしていた「祈りの」場が危ない

  • 君と歩いて

    君と歩いておしゃべりしてくるくると周って雨の中でも、楽しくおしゃべり夢中な二人に雨は降っても、降らなくてもTolkingintherain心はジーンケリーの様に踊り跳ねている。あちらとこちの世界を行き来して暗闇の世界には目もくれずひたすら、二人の世界に生きた。陽の明るい日常の中では叶わない、果たせない意地悪な誰かに遮断された会話意地悪な誰かでもこの雨の中の二人なら手出しを出来ない楽しい会話の連続。誰にも引き裂くことの出来ない次元を超えた、次元に漂う二人意地悪な誰かに打ち勝った現実。雨が上がってそれが真実の存在である証として残ったドロだらけの青い靴ドロだらけの赤い刺繍の入った靴下ドロだけが本当の現実の証人日が昇りまた偽りの現実時間が巡って来た。どちらが本当の現実かどちらが偽りの現実か或いはどちらも本当の現実かそれ...君と歩いて

  • 君と歩いた「リレーフォーライフ2015広島」その2

    君と歩いた「リレーフォーライフ2015広島」シューズは君のお気に入りニューバランスの青バージョン失くさないように、かかとのところに青で名前が「K」と書かれている靴下は「萩往還」と赤で刺繍が入っている「萩往還」35キロ完踏の戦利品。リュックは愛用ベネトンの臙脂色のもの。それに、君が満面の笑みでVサインを出しているウイーンのホテルでとったピンクの上着をきたお気に入りの写真も忘れずにリュクに入れた。こうして、君と僕の「リレーフォーライフ2015広島」はスタート。会場を一回りするごとにスタンプがもらえるのが楽しい片面に35ます、両面で70ますの記念スタンプ用紙青地に臙脂のストラップが楽しい。例によって背中の君とおしゃべりが始まったおっとっと、おしゃべりに夢中になっていてしっかりスタンプを貰わなくちゃ暗くなってからお天気...君と歩いた「リレーフォーライフ2015広島」その2

  • 君への「電話」

    君への「電話」呼び出しているが出てこない。多分、居間にいるのだろうこの時間、電話が近くにある食卓にいることが多いのだがYの体調が悪くて、居間にいるのだろう。ようやく電話にでた。「私です」君をYのところへ送り出してから毎朝、電話をかけるのが習慣になった。疲れているのか、沈んだ、しかも小声だ。「私です」少し大きな声になった。「どう、調子は?」「胃が少し痛いみたい」本当に痛いみたい「お薬のんでる」僕に出来ることはこう言うことしかない「うん」話が途切れた。「よく眠れなかったの」「お薬のんでる」同じ問い。「食事は?」「少しだけ」「パン?」マーガリンを塗ったトーストを美味しそうに食べる姿が頭に浮かぶ「マーガリンじゃなくて本当のバターのほうが良いんだけどな」そう言いたかったけど飲み込んだ何度勧めてもお菓子作りにはバター、朝食...君への「電話」

  • 君の大切な「すし桶」

    君の大切な「すし桶」お客さま用のガラスのお湯のみどこにあったかな-と来客を前に探しにかかった。冷蔵庫の上でカサッと音がして大きな影が動いた。君が大切にしていた「すし桶」だった。へぇー、そんなとこにいたのか素っ気なく、やり過ごそうとするとまた、カサッと音がした。子供たちのお誕生日に僕の誕生日にそして、何か嬉しいことがあるたびに君はちらし寿司を大きな桶一杯に作ってくれた。君のちらしには、穴子と金糸卵か゛僕のちらしには、紅しょうがと絹さやが欠かせなかった。お結びにしたちらしと、ピンク色の寒天とハンバーグを盛り合わせたのは、中学校の入学祝い。大学の入学祝いにはどうしたかな。だんだん、すし桶の出番が少なくなり冷蔵庫の上に追いやられた。よく見ると、干からびて、隙間が出来て箍がはずれて、今にもばらばらになりそう。二枚の板が合...君の大切な「すし桶」

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