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一覧図解で読む物語の世界(古事記編) https://seibei.hatenablog.com/

知的好奇心あふれる世界の 複雑化した話を紐解き 図解でまとめます

「図解でまとめる技術」を活用した、工学系男子による、新たな学びの方法の研究サイトです

seibei
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小平市
出身
三鷹市
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2015/03/03

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  • オオ国ヌシとスセリ姫とオシリスとイシス

    白ウサギのおかげで、ヤガミ姫の旦那は、意外とすんなりオオ国ヌシに決まってしまいました。しかし、ノーマークであったオオ国ヌシに、ヤガミ姫を持っていかれてしまっては、腹の虫がおさまらない。兄弟たちは、一斉に襲いかかり、オオ国ヌシに火傷を負わせ殺してしまいました。 オオ国ヌシの母神は大層悲しんで、何とか生き返るよう、神ムス日の命(造化三神)に頼み込むと、キサガイ姫とウムガイ姫をつかわし、火傷を治し生き返らせてくれたのです。それをみた兄弟たちは、今度は大木に挟んで瀕死の重傷を負わせます。 母神が助け出し、より安全なスサノウの住む「根の堅洲の国」に送り出しました。ここで出会ったのが、スサノウの娘スサリ姫…

  • オオ国ヌシとイナバのヤガミ姫

    スサノウは出雲の国に降臨した後、スサノウは、母イザナ美の「黄泉の国」に近い「根の堅洲の国」に落ち着きました。 次に、話は、出雲の国の成り立ちに移っていきます。 出雲の国の主人公は、何といっても「オオ国ヌシ」。オオ国ヌシの人柄について、古事記では、「因幡の白兎(イナバの白ウサギ)」の物語を用いて解説しています。 この話自体は、ヤガミ姫とオオ国ヌシの出会いについての逸話であり、古事記(712年)の後に完成した本書紀(720年)には掲載されていません。古事記編纂者の、出雲の国への気遣いがみてとれるような気がしますね。 オオ国ヌシ(大国主命:オオクニヌシノミコト)には、たくさんの兄弟がいました。気の優…

  • 物語の構成を考えてみる

    古事記には、腑に落ちない点がいくつかあります。そのひとつが、物語の構成。ギリシャ神話の物語としての構成から、古事記の枠組みを探ってみたいと思います。 ▮トロイア戦争を概観する さて、有名なトロイア戦争の物語はギリシャ神話の中に登場します。この解説は、なかなか難しいです。説明する際の構成を考えず、興味本位に話していくと、その主体がわからなくなり、聞き手は混乱してしまいます。そもそも、どの物語から読んでいいかわからないンですね。 トロイアは、エーゲ海の東、現在のトルコ北端に位置しますが、エーゲ海を挟んだ西には、多くの神々が誕生した地であるギリシャの島々があります。トロイア戦争は、紀元前12世紀から…

  • 出雲の国に降臨したスサノウ

    スサノウは、高天原から追放された悪者と位置つけられていますが、このままでは、話が丸くおさまりません。「一匹オオ神」的存在のスサノオを、ヒーローとして奉るために、オロチ退治の話が挿入されたのでしょうか。 高天原を追放されたスサノウは、やがて島根県と鳥取県の県境にある船通山(別名:鳥上山)付近に降臨。日本海に流れ出る斐伊川の上流でもあるこの地は、東の岡山県、西の広島県の県境にも近いことから、たいそうな山奥にあったようです。 スサノウが川辺にまどろんでいると、およそ人の気配のないこの川の上流から、なぜか「箸(はし)」が流れてきました。不思議に思って、川の上流を見に行くと小さな家を発見。中では、年老い…

  • 「考える」ということを考える

    ▮「忘れる」ということ かつて「覚える」ことは、わたしの得意技のひとつでした。しかし、年齢を重ねるとともに、「忘れる」ことが上回るようになってきたのです。意識的に「覚える」技術に磨きをかけても、いつのまにか「忘れる」技術が高まってきてしまいました。 赤瀬川原平は、その著書「老人力」の中で、 人は老いて衰えるわけではなく、 ものをうまく忘れたりする力、 つまり老人力がつくと考えるべきである。 と述べています。それにしても「忘れる」ことが、多くなるのはいやですね。一度忘れたら、もう思い出すこともできないですし、思い出せなければ、考えることさえもできないのですから。 そのような時でした、鷲田小彌太の…

  • 天の岩戸からスサノウ追放まで

    天の岩戸(あまのいわと)の話については、誰もが、一度は聞いたことがある物語でしょう。ネットで調べると、その数の多さに驚きます。詳細については、ネットで見ていただくとして、ここでは、ざっくり解説します。 誓契(うけひ)での勝負に、勝ったつもりのスサノウでしたが、コインの裏表を的中させても、どっちが勝ったということを、あらかじめ決めておかなければ、どうしようもありません。勝敗の行方があいまいだったことから、スサノウは面白くなかったのでしょう。 その後、スサノウは好き勝手し放題に暴れまくりました。海原での仕事をさぼり、かつ、そのわがままな振る舞いに、姉の天照ラスは大い驚き、そして悲しみ、「天の岩戸」…

  • ニニギ尊(みこと)の誕生

    ▮誓約(うけひ、うけい)の意味するところとは? 古事記における「イザナ岐の禊(みそぎ)」が、その後の展開に大きくかかわる出来事とはいうものの、あまり目立ってはいないですが、その後の「誓約」(うけひ、うけい)が、私見ですが、一番大きなヤマのようにも思います。 ざっと、要点だけをいいますと、 スサノウは、母の国「黄泉の国」に行きたいとイザナ岐に頼みますが、黄泉の国での忌まわしい出来事に懲りたイザナ岐は、乱暴者でわがままなスサノウを追い出します。その後、天照ラスのところに行き邪心のないことを訴えますが、疑い深い天照ラスは、再び乱暴を働くのではないかと、なかなか信用しません。 そこで、スサノウは潔白を…

  • 【忙中閑話】人生を楽しく生きる「よかった思考法」を思いついた

    小泉純一郎という政治家がいます。彼が首相の時代、時おり政治を離れオペラをはじめいろいろな舞台を見に行く、というニュースがよく流れていました。そんなニュースを見ながら、彼が当たり前に発する文言に、「あれっ?なんか変だな。」と感じることが、しばしばあったわけです。 それは、観劇後にインタビューに答える 「いやぁ、よかった。感激した。」 という言葉。 小泉氏自身は、観戦、観劇した後に、その印象を素直に述べているわけで、なんらおかしいことはありません。しかし、どこへ行っても、何があっても、言うことが同じなんですね。どうも、作為的にみえてしまう。若干の懐疑心はあるものの、「役者を褒める」わけで、私自身、…

  • 古代日本の書物と西洋の経典

    538年ころ、第29代欽明天皇の時代、西の方から、多くの仏教の経典や仏具が伝来しました。この時、仏教派の蘇我稲目は、神道派の物部氏と争いつつも、仏教を受け入れたわけですが、仏教伝来に関しては、漢字の伝来も含め、ネットに数多く掲載されているので、そちらで勉強したほうがいいかもしれません。 ところで、日本の歴史に関連する「古事記」と「日本書紀」は、どのような経緯をたどっているのでしょうか。 第33代の推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子が帝紀と旧辞という書物を編纂しました。 古事記は、この帝紀と旧辞を学んだと思われる第40代天智天皇から伝え聞いた、稗田阿礼の記憶を、太安万侶が筆録した物語。さらに、歴史書と…

  • 古事記は「ジ」の字で忘れよう

    古事記は、上・中・下の三巻に分類されますが、イザナ岐、イザナ美の話は、上巻の序章に過ぎません。この後の展開を混乱しないよう、古事記の一覧図を掲載します。一覧図といっても、上・中のあたりまでです。最後の推古天皇まで1枚の中に収めることは可能ですが、、、、どうも、そこまでの根性がないようで。 とにかく、部分的であっても、これを紐解いてシナリオを構成しなければ、とてもではないですが、覚えられません (_ _。) この一覧図は、煩雑で見にくいものの、古事記の逸話(部分)を紐解いていくにつれ、全体の姿が見えてくるンだと思うンです(多分ですが)。 この古事記の一覧図は、上巻(イワレヒコまで)を中心に、中巻…

  • 天照ラス&スサノウの登場

    イザナ岐は、死者の国の「黄泉(よみ)の国」から、ようやくも戻ってきました。これが「蘇る(よみがえる)」の由来だとか。イザナ岐は、死者の国から、帰ってきたので、身がけがれたわけで、禊(みそぎ)を行います。脱ぎ捨てる衣、袴、冠、腕輪、などから、12神が生まれ、さらに、身体を洗った際には、7神が生まれました。 最後に、 左目を洗うと「天照ラス大神(アマテラスオオミカミ:天照大神)」右目を洗うと「月ヨミ命(ツクヨミノミコト:月読の命)」鼻を洗うと「スサノウ命(スサノウノミコト:建速須佐命)」 が出現。どうも、このあたりは引っかかります( ̄□ ̄;) 「天照ラス」は天界を治め、「月ヨミ」は夜を治め、「スサ…

  • 黄泉の国へ旅だったイザナ美

    島造りを終えた、イザナ岐とイザナ美は、住居・海・河・水・風・木・山・野・土・霧・谷・船・食物などの神を、次々に創り出しました。古事記の中では、それぞれの逸話の中に登場しますので、なんとなく覚えていれば、よろしいかと。 代表的には海の神「オオ綿ツミ(大綿津見)<長男>」:「ニニギ降臨後」に登場山の神「オオ山ツミ(大山津見)<次男>」:「ニニギ降臨後」「国譲り一回戦」船の神「天ノトリ船(天の鳥船)」:「国譲り三回戦」に登場など。 やがて、火の神「カグ土(迦具土)」を産んだことにより、イザナ美は大事な御陰(ほと)に大やけどを負ってしまいました。病床の身でありながら、その後、嘔吐(へど)、糞尿からも神…

  • イザナ岐とイザナ美の島造り/国造り

    古事記の物語は、造化三神、別アマツ神、神世七代の神々を創造した後、イザナ岐、イザナ美が、島を造るところから本格的な国造りが、始まります。 日本の国土は、最初は「①淡路島」。続いて「②四国」、そして「③隠岐島」「④九州」「⑤壱岐島」「⑥対馬」「⑦佐渡島」「⑧本州」の順番で造られ、これらを大八島と名付けました。さらに、小豆島や女島(ひめしま)など六島を生み、国つくりというよりも、むしろ島造りを終わらせたのでした。 どのように、この島造りがなされたのか、その経緯を解説しましょう。 別アマツ神(5神)の命を受け、イザナ岐とイザナ美は、天浮橋(あまのうきはし)に立ち、天沼矛(あまのおぼこ)にて、混沌とし…

  • 国の始まり(古事記編/天地創生)

    さて、古事記に関しては、数多の研究者の方が著書だけでなく、ネット上にも各種文献や意見がでています。その意味で、いまさらながらですが、「国の始まり」について、図式とともにまとめておくことにします。 旧約聖書の「創世記:天地創造」では、唯一神が、雄大な自然たる地球環境と、人々を創り出していきました。ギリシャ神話では、混沌とした宇宙空間から、ふと生じた「ゆらぎ」により、母なる大地ガイアが誕生しました。 古事記における自然界の形成についても、旧約聖書とギリシャ神話と同様なプロセスをたどっているようにも思えるンです。 八百万神(やおよろずのかみ)といわれるように、古事記では、自然界に多様な神様が大勢いま…

  • 国の始まり(ギリシャ神話/ガイアの夜明け)

    旧約聖書では、唯一神が、0日目に「無」から「天と地」を作り、その後、世界のあらゆるものを創り出しましたが、ギリシャ神話では、国の始まりはどのようになっていたのでしょうか。 ▮ギリシャ神話におけるガイアの位置づけ ギリシャ神話の中心的存在は、全能の神といわれる「ゼウス」ですが、このゼウスには「クロノスとレイア」という両親がいました。 もともとはティタン一族の中の姉弟なのですが、ギリシャ神話では、近親相姦的関係性は当たり前。娘でさえ、奥さんになってしまいます。人間と違い、神の世界では許されることなのでしょう。 ただ、ギリシャの古典劇「ソポクレス戯曲<オイディプス王>(BC5世紀)」に登場する、オイ…

  • 国の始まり(旧約聖書/天地創造)

    日本神話では、最初に国作りの神々が現れ、自然の中に存在する神々を創り出していきます。では、旧約聖書では、どのように記述されているのでしょうか。そもそも、旧約聖書には、大昔からの出来事が、各ステージごとに記述されており、順序だてて、知ることができます。 「創世記」は、神が自然界を創造(天地創造)するところから始まり、「アダム」と「イヴ」が誕生、「アベル」と「カイン」、さらに「バベルの塔」や「ノアの方舟」とプロローグが続きます。やがて、偉大なる「アブラハム」が登場し、本筋が始まります。その後に「イサク」「ヤコブ」「ヨシュア」と子孫が生まれ、エジプトに一家が移動し過酷な生活を送るあたりまでが、書かれ…

  • 古事記編纂の背景

    さて、古事記が編集された背景を解説しましょう。こういった背景は、特に覚える必要はないですが、深く知りたい際には、とても重要な情報です。古事記は、時には史実に基づくものの、少なからず、勝者のバイアス(偏り)がある、ということを、分かってもらえれば、よろしいかと思います。 ▮古事記編纂の時代背景 さて、 古事記は、一般的には、40天武天皇から伝え聞いた稗田阿礼(ひえだのあれ)の話を、太安麻呂(おおのやすまろ)が筆録し、43元明天皇に献上されたもの、といわれています。内容は、神代から33推古天皇までの物語。下図は33推古天皇から、44元正天皇までの天皇系図。さらに、各代に関係する側近または実権を握る…

  • 古事記をざっくり鳥瞰

    古事記は、「ジ」の文字で思い出せばいいわけですが、さらに、もっと、簡単にして、概観をとらえてみましょう。 この話の舞台を、三つに分けてみました。 ●天上:高天原(たかまがはら)に、最初の神が出現。その後、いろいろな神を生み出しますが、日本神話のアダムとイブと言われるイザナ岐とイザナ美も、ここで誕生します。 ●地上:イザナ岐とイザナ美は、各種島々を作ります。最後にできたのが、本州である「大八島」です。国土全体で「葦原中国(あしはらのなかつくに)」といい、ここに、人間が原住民族として住み着んだんですね。 ●地下:イザナ岐とイザナ美は、次々に神々を生みますが、最後に火の神を生んだことから、大やけどを…

  • 神様をイメージで覚える

    日本神話を読み解くにあたり、本屋で、一番簡単そうな本と難しそうな本を購入し、読み始めました。とてもわかりやすいのですが、最初からつまづきました。 登場する神様の名前は漢字かカタカナばかり。漢字は読めず、発音記号たるカタカナも何の意味もないことから、丸暗記せねばなりません。舌をかみそうな神様の名前が多くあります。とにかく覚えるのが大変。 そこで、歴史の先生に怒られるのを覚悟の上、名前の呼び方や、その他の表現について、工夫してみました。 ①特徴ある漢字とカタカナで表記する ●呼び名を変えると、例えば夫婦である「伊弉諾(イザナギ)」と「伊邪那美(イザナミ)」は、「イザナ岐(男神)」「イザナ美(女神)…

  • 一覧図で読み解く前に

    アナログ発想の電子書籍「デジタル図版」 短所の対極にあるもの いつも思うのですが、海外の人は、自分の国の歴史を、眼を輝かせて話します。しかし、私自身は日本人でありながら、自国の遠い祖先の話をよくは知りませんでした。学校で習ったにせよ、恥ずかしながら、ほとんど覚えていません。 断片的に知っていても、結局のところ日本神話の全体像をよく知らないンですね。そもそも、日本史については(世界史もそうですが)丸暗記が不得手であるため、あまり興味を持っていませんでした。それでも「イナバの白ウサギ」や「ヤマトタケルのオロチ退治」や「アマテラスの天の岩戸」の話はよく聞いたものです。 「そうだ、日本の神話を勉強して…

  • 初めて使うはてなブログ

    はてなブログを初めて使うことにしたけれども、まだ使い方がわからない。 とりあえず、記事を増やしていって、後で削除することにしよう。

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