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2015/03/03

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  • 故障の話 その3

    1977JaguarXJ12ByDavidMerrett壊す人が乗ると車は壊れる。壊れる車に乗ると壊れる。では、壊さない人が壊れない車に乗っていたら車は壊れないのか?大丈夫、と言いたいところだが、残念なことにそれでも壊れるときは壊れる。実を言うと、ガイシャが壊れる理由の大半がメンテナンスと修理の不味さだったりする。こんな言い方をそのままにしておくと修理屋さんに怒鳴り込まれそうだ。あらかじめお断りしておくが、何も日本の修理屋さんが不真面目でろくでもない修理しかできない、このようなことを言いたいのではない。これはある意味でしかたのない話なのだ。なにせ自動車というのは三万点だの四万点だの、膨大な数の部品で構成される工業製品である。巨大資本がその国の選りすぐりの頭脳を集めて企画・設計して生み出したものだろう。まずもって...故障の話その3

  • 故障の話 その2

    1986Citroën2CV6SpecialByNielsdeWit前回は、「ガイシャの維持費は乗り手次第」などという、当たり前至極な話を書いてしまった。では、乗り手がまともならガイシャは壊れないか?すっかり枯れ切ったおじいちゃんが、田舎のとびきり状態の良い一本道を、制限速度内でトロトロトロトロ走るだけでいきなり壊れたりすることがあるのかどうか。哀しいことに、ない、とも言い切れない。それは選んだ車次第である。実際、マニヤが総出で中指をおっ立てて拒絶、そんなメーカー純正の事故車みたいなのもあるし、設計がまともでも酔っ払いが歌いながら作ったせいでそもそも新車の時から丸出しの粗悪品、というのもある。設計もよく品質も上々でありながら、近代化、電子制御化でクソの中のクソに堕落した、そんなのもある。しかし、そうした個別な事...故障の話その2

  • 故障の話 その1

    1968DeTomasoMangustaBySicnag楽しめる車?どうせお高いんでしょそんな風に思う人もあるかと思う。無責任な言い方で恐縮なのだが、自動車趣味にどれだけカネがかかるか、高いのか安いのか、それは正直言って、この私も何と言ったものやらよくわからない。ケース・バイ・ケース、やり方にもより、人にもより、車にもよる、としか言いようもない。あんまり耳心地の良い話ばかりを書くもどうかとは思うのだが――。カネの話だけをすると、レクサスを五年に一回乗り換えるぐらいなら、旧車のえげつないめのやつは普通に乗れる。どうせえげつない目の車体は動態保存に人生を賭ける骨董趣味と決まっている。車庫に止めておいて週末に磨くぐらいが関の山だろう。燃料代もかからないし、車体も消耗しない。旧いアストンマーチンだの50年代の十二気筒だ...故障の話その1

  • 売れる車・売れない車

    SuzukiTwinByToshiyukiIMAI最近の車がつまらない、スーパーカーでさえ見てくればっかり、そんな話ばかりほじくりかえしていると鬱病になってしまいそうである。実際、この頃の自動車メーカーの不誠実な態度に私は腹を据えかねている、というところがありはするのだが、しかし、本心を言えばあまりメーカーだけを咎めても、ちょっと気の毒なのではあるまいか、という気がしないでもない。実は商売丸出しの自動車メーカーも、稀には良心的な車を作りはするのである。だが、消費者がそれをほとんど評価しようとしない、という話もあっりする。むろん、売れないからメーカーはそれを絶版、二度と作ってくれない。消費者の好みそのものが没個性で、しかも車体の善し悪しに無頓着であるとなれば、自動車メーカーとて、こんなんでいいんじゃね?とお茶を濁...売れる車・売れない車

  • ジムニー

    JimnyBWByMarkとある大排気量車で痛い目に遭った後、私はしばらくの間この形式のジムニーで隠遁生活をやっていたことがある。その頃の私は快適さや贅沢というものを憎悪していたように思う。ガソリン1リッターで四キロと走らないゴミのせいである。私はその車を、ただ眺めて遊ぶだけの酔狂、1/1のプラモデルとして購入したつもりだった。だが、私の母をはじめとする知人の女どもが大いに絶賛、ことあるごとにタクシー代わりに私を呼び出してくれたのだ。ピカピカのデッカいガイシャに迎えに来てほしい、ただそれだけのために。ドライブに連れて行け、と言われると燃料代だけで1万円。ガソリンスタンドが地獄の入り口のように見えた。幸い、その大排気量のゴミは同じ修理工場に出入りする金持ちのおっさんが欲しがってくれたので無事に縁が切れた。入れ替わ...ジムニー

  • 自動車はどこへ向かうのか

    MercedesBIOMEBySteveJurvetsonベンツのデザイン・スタディのようである。おそらく四輪のそれぞれにモーターを直結、独立した駆動輪を電子制御で統御する4WD/4DSの電気自動車のつもりなのではあるまいか。この感じならタイヤはエアレスを想定しているかと思う。新しい、奇抜である、それはよくわかるのだが、いいのか悪いのかさっぱりわからない。ただはっきりしていることは、たぶん発売されることはないだろう、ということだけである。近年の自動車の見た目はまったくどうかしている。先日はアヴェンタドールを街中で見かけた。つや消しのダークグレーの車体はおそらくステルス戦闘機か何かのイメージなのだろう。ゴテゴテとしたロボットアニメのようなその姿は自動車デザイン、いや、美醜という概念をはるかに逸脱しており、爆音もそ...自動車はどこへ向かうのか

  • スーパーカーの真実

    Ferrari430Scuderia-Racingcar-CircuitPaulArmagnac,Nogaro,France-ClubASA-27mai2014-ImagePicturePhotoBywww.SuperCar-RoadTrip.fr写真をよくごらんいただきたい。これはミッドシップのフェラーリである。何かお気付きになったことはないだろうか?ミッドシップとは前後の軸重を意識して、ホイールベースの「ミッド」にエンジンを配置するレイアウトである。このフェラーリは人がホイールベースの真ん中に乗っている。そこは本来ならエンジンのあるべき位置ではあるまいか。ミッドシップ、と言ったらこうだろう。↓LeMans2013ByEvoFlashこの写真を見てわかることは、人間の乗る位置が車の中央よりずいぶん前にある、と...スーパーカーの真実

  • 趣味の車は高くつくか

    AustinHealeySpriteMk1(1959)BySteveGloverガイシャの維持費って高いんですか?よくある質問である。金銭の話ばかりで恐縮だが、実際、ここいらが自動車趣味をこれからやろうか、という人には重大な関心であろう。ざっくりと結論から書いてしまうが、それはモノによる、としか言いようがない。ただ、上の写真のカニ目のヒーレーである。ここいらならたいしたことはない、などと申し上げたらどうだろうか。もちろん、グサグサの廃品を法外な金額で売りつけられた、とか、妙に神経質になってあっちもこっちもレストアしてしまったとか、あるいはサーキットに持ち込むなどして青筋立てて飛ばしているとか、そういう場合は何とも言えないが。ほどほど状態のよい車体を引っ張ってきて、適切な整備を受けておっとりと乗る、それぐらいの話...趣味の車は高くつくか

  • 乗るべきか、乗らざるべきか。それが問題である

    BentleySpeedSixByboybentleyかのヒトラーは「国民一人に車一台」と口走り、ドイツ国民を熱狂させた。T型フォードの商業的成功は、それが世界で初めて「大衆にも手が届く」商品であったからである。庶民の夢、近代が叶えた人類の夢。人の身体能力をはるかに超えた移動手段。それが己一人のものになる!だからこそヒトラーは民衆の絶大な支持を集め、フォードは巨万の富を築きえたのである。自動車はそもそも庶民の日用品ではない。歩く以外の移動手段が大衆のものとなったのは近代以降のことだ。馬にせよ馬車にせよ、日本なら駕籠や牛車もそうであるが、こういうものは支配階層や貴族に属するものだった。自動車は誕生と同時にそれらに取って代わる存在として発展したのである。移動の自由を謳歌し、目前の空間に冒険を試み、また征服し、あるい...乗るべきか、乗らざるべきか。それが問題である

  • 人はなぜ車に乗るのか

    (MODELT20100613_056ByCraigHowell)私がどんな車にこれまで乗ってきたか――その話をするとたいがいの人は失笑する。自称車好きの人ほど笑ってくれる。可哀相に、といった憐憫の眼差しで。私の乗ってきた車たちがどうであったか?雨漏りは当たり前である。もちろんエアコンはない。本降りの雨の日は足下がずぶ濡れ、頭頂部にも雨だれが来るというのに、窓はすべて真っ白に曇るというようなのばかりだった。真夜中の峠道で突然すべての照明が死んで真っ暗になったとか。走る尻から振動で部品が外れて行くとか、ガっとアクセルを踏んだらエンジンがカナブンを吸い込んで潰れたこともある。ガタガタ、と前から振動が来てエンスト、そのまま分解修理のコースである。もっとも、こういう話は日常、とまで言わないが、よくある話だ。自慢話にもな...人はなぜ車に乗るのか

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