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  • 訴えがあったら

    「訴えがあったら」4月22日『香害私だけ…じゃない』という見出しの記事が掲載されました。『柔軟剤などに含まれる化学物質由来の人工香料が原因で体調を崩す「香害」の対策が遅れている』ことを伝える記事です。記事では、『近隣住民の洗濯物の香りが気になり、頭痛や倦怠感に悩まされるようになった』38歳女性、『外出や買い物もままならない。「香害を訴えても『あなたが敏感なだけ』と言われる」』66歳女性、などの事例が紹介されていました。さらに、「香害をなくす連絡会」が国に規制を要望するも、『国は「現時点ではメカニズムに未解明な部分が多い」として規制には慎重』、企業も『製品配合成分については世界から広く安全性に関わる情報を収集し、安全性の確認を行っている』と自主規制等の動きはないことも報じられています。さて、もしあなたが教員で、教...訴えがあったら

  • 仲間同士遠慮して言わないけれど

    「それこそが問題」4月21日連載企画『部活クライシス』は、『「顧問に選択権」声なき声』というタイトルでした。ブラック部活についての議論を活発化させる契機をつくった教員ブロガー・「真由子」氏へのインタビュー記事です。その中で「真由子」氏が語られている言葉が気になりました。『顧問をしたくないという教員は一定数いるが、当然熱心な教員もおり、そちらの声の方が大きい。顧問をしたくない教員は後ろめたさがあり、声の大きさで負ける』というものです。私も教委に勤務しているとき、部活動の顧問としての仕事に情熱を燃やす教員を何人も見てきました。彼らに共通して感じたのは、教員としての最優先事項が部活の指導という価値観でした。例えば、H中学校のM教員です。彼が顧問をしている競技の都や全国レベルでの組織の役員として、自分が指導に当たるだけ...仲間同士遠慮して言わないけれど

  • 被害者の声封じ

    「裏で何が?」4月20日『難病同僚の首に熱したくずきり神戸市職員5人懲戒処分』という見出しの記事が掲載されました。神戸市の『40~50代の職員3人が、言葉が思うように話せず障害のある50代の同僚職員に対し、吃音の口まねや暴言、高温のくずきりを首筋に落としてやけどさせるなどの行為をしていたと発表(略)この職員3人と上司2人をそれぞれ停職3~15日の懲戒処分とした』ことを報じる記事です。暴言の内容は、『頭頂部を指して「はげ」「はげつる」』『仕事でミスをすると「死ね」「ぽんこつ」と罵倒』『どうせ病気で死ぬんやから、保険金俺に入るようにしとけよ』などで、第三者委員会が、『許されざる人権侵害行為』としたのも当然です。しかし、私が気になったのは、暴言の内容や処分の程度ではなく、別のところにあります。それは、『職員らは、一連...被害者の声封じ

  • 役立つ、のは嬉しいが

    「新鮮」4月19日連載企画『14歳の君へわたしたちの授業』は、脚本家渡辺あや氏が、『好感度より知恵磨こう』という表題で書かれていました。教科は社会科でした。教員生活、教委で勤務している間、一貫して社会科を研究対象にしてきた私としては、興味津々で読み終えました。そして、こんな捉え方もあるのだ、と新鮮な驚きを覚えました。渡辺氏は、『社会科は苦手でした。歴史の授業はおじさんばかり出るし、覚えることが多くて面白くなかった』と述べた後、『(脚本を書くために)勉強し始めると、実はとても面白く、知恵や力を与えてくれると分かりました』と書かれています。さらに、『歴史はいろんなことを教えてくれます。(略)実は何百年も前から同じことの繰り返しで、人間は変わってないと分かる。自分の悩んでいることに、昔も同じように悩んでいた人がいたと...役立つ、のは嬉しいが

  • 毅然として訂正を求める

    「逃げた?」4月19日『「若い娘を薬漬け」牛丼中毒に吉野家常務が発言』という見出しの記事が掲載されました。牛丼チェーン大手の吉野家の常務が、早稲田大が主催した社会人向け講座に講師として参加し、問題発言をしたことを報じる記事です。発言内容は、『田舎から出てきたばかりの若い女の子を生娘なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらうようになれば絶対に食べない』というもののようです。この発言は、わざわざ論評する価値もありません。私は、この発言にまつわる関係者の対応が気になりました。吉野家は講座の2日後、『多大な迷惑と不快な思いをさせたことに対し、深くおわび申し上げます』と謝罪し、『用いた言葉・表現の選択は不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません』と厳正対処を表明しています。2日...毅然として訂正を求める

  • 決定過程を明らかに

    「決定過程は?」4月19日『ハラミちゃんに笑顔三鷹中等教育学校サプライズ演奏会』という見出しの記事が掲載されました。同校で、ユーチューブを中心に活動するピアニストのハラミちゃんがサプライズで演奏を披露したことを報じる記事です。都教委プロジェクトの第一弾ということです。記事によると、『都教委の「子供を笑顔にするプロジェクト」は、修学旅行などの学校行事が中止となる中、児童生徒にスポーツ観戦や芸術鑑賞などの体験活動の機会を与えようと企画』されたものだそうです。『同校でも農業体験や海外研修が軒並み中止』になったということで、今回の演奏会実施に至ったということのようですが、どういう経緯でハラミちゃんの演奏会という計画が決定したのか知りたいと思います。特別活動に位置付けられる学校行事には、旅行宿泊的行事や保健体育的行事など...決定過程を明らかに

  • 賛成→反対→これから?

    「象徴するもの」4月18日連載企画『日の丸の向こうに沖縄復帰50年』が始まりました。その中にとても考えさせられる記述がありました。長くなりますが、ところどころ省略して以下に紹介します。『沖縄教職員会が日の丸購入運動を始めたのはこの(サンフランシスコ講和条約発効)後だ。本土の業者から日の丸の旗を一括購入し、児童・生徒を介して希望する家庭に配った(略)教職員会は学校での掲揚も許可するよう求めたが、(米国に)かたくなに拒まれた(略)日米首脳会談で、ケネディ大統領は祝日や正月三が日に限って、学校を含む沖縄の公共の建物での日の丸掲揚を認めた(略)小学校では正月に国旗掲揚式があり、冬休みにもかかわらず教員や児童が集まって日の丸を掲げた』というものです。我が国では長い間、日教組や全教といった教職員団体を中心に、反日の丸闘争が...賛成→反対→これから?

  • 失敗と悪

    「分析・考察・反省の視点」4月18日特別編集委員山田孝男氏が、『ウクライナ別の視点』という表題でコラムを書かれていました。その中で山田氏は、『東京大学の入学式に招かれた映画監督、河瀨直美の祝辞』を取り上げています。『「ロシアという国を悪者にすることは簡単」という一節があり、「どっちもどっちはおかしい」』という批判を浴びせられた祝辞です。この件について山田氏は、『戦争の背景を考えることは自由だし、むしろ必要である』という立場を示されています。そして、『戦争の責任は米国とNATOにある』というフランスの歴史人口学者トッド氏の発言や『「ウクライナが戦争になっても米軍は介入しない」と告げて、軍事進攻に誘い込んだ』とバイデン大統領に責任を追及する中国研究者遠藤誉氏の発言を紹介なさっています。私は、河瀬氏の発言に対する『ロ...失敗と悪

  • カネをケチってはうまくいかない

    「順序が大事」4月17日『外国ルーツの子ども日本語習得支える制度を』というタイトルの社説が掲載されました。現状分析から課題の抽出まで、当然ともいえる内容だと思いました。結論部分では、『外国ルーツの子どもが今後増えていくことを見据えた制度づくりが欠かせない』『教える技量とさまざまなルーツへの理解をもった教員の確保に向け、人材育成の仕組みを整えることが重要となる』とありました。これも真っ当な指摘です。ただ、その実現のためには、施策の順序を考える必要があると思います。「教える技量」とあっさりと書いていますが、このことはとてつもなく高い専門性が求められるということを確認しておく必要があります。例えばベトナム語、です。ベトナムという国の歴史や文化や国民性についての知識をもち、その上でベトナム語に堪能であり、さらに通常の学...カネをケチってはうまくいかない

  • 望まない未来に手を貸す

    「枝葉と幹」4月17日『急進左派の3位票行方は』という見出しの記事が掲載されました。仏大統領選の決選投票において、『マクロン氏陣営は、第1回投票で3位につけた急進左派のメランション候補(70)への支持票がルペン氏支持に向かうことに警戒感を強めている』ことを報じる記事です。記事によると、『メランション氏の政治的立場は、「フランス至上主義」の極右ルペン氏と対極に位置』、『メランション氏は第1回投票が終了した10日夜、「ルペン氏には一票たりとも与えてはならない」と支持者に呼び掛け』なのだそうです。まあ、こうした記事を読むまでもなく、急進左派と極右では、共通する政治理念などないということは簡単に理解できるところです。しかし、現実には、メランション氏を支持していた人の中の相当数がルペン氏支持に回ると予想されているのです。...望まない未来に手を貸す

  • 人の弱みに付け込んで

    「数字の意味するところは」4月15日連載企画『部活クライシス』の第3回は、『「陰の部員」保護者疲弊』というタイトルでした。『ボランティア精神で成り立っている学校の部活は、顧問を務める教員だけでなく、保護者にも有形無形の負担が生じてきた』とし、『対外試合などへの同行が半ば義務付けられている保護者会の存在や、用具代などの家計負担が重くのしかかっているケース』などを紹介する内容でした。その中に次のような記述がありました。『学校の手を離れれば、教員が事実上、ボランティアで担っていた指導者を有償で確保しなければならなくなる。(有識者の検討)会議では地域移行により上乗せされる費用は生徒一人当たり年平均で1万7581円になるとする民間機関の調査結果も示された』というものです。この数値をどう受け取るでしょうか。多くの人は、そん...人の弱みに付け込んで

  • 深謀遠慮

    「行き着く先は」4月14日『週休3日導入続々多様な人材確保へ企業急ぐ』という見出しの記事が掲載されました。『企業で週休3日の勤務が可能となる制度を導入する動きが広がっている』ことを報じる記事です。記事によると、その背景として、『柔軟な働き方を認めることで、社会のデジタル化など経営環境の変化に対応した優秀な人材を確保する狙い』があるそうです。今、各教委は、教員志望者減に悩んでいます。今後、企業で週休3日制の導入が進むと、今まで以上に優秀な教員志望者を確保することが難しくなることが予想されます。そうである以上、対抗策は教員にも週休3日制を導入することが有力な選択肢となってくるはずです。中高では、週休3日制の導入はそれほど難しくはありません。教科担任制であり、学級担任にしても副担任制をとっているケースが多いからです。...深謀遠慮

  • 遅い!

    「遅い!」4月13日法政大名誉教授田中優子氏が、『侵略』という表題でコラムを書かれていました。その中で田中氏は、ウクライナ侵攻を取り上げ、『日本にとってこの戦争は人ごとではない。被害者としてではなく、侵略する側としてである』と述べ、満州事変と満州国建国に触れていらっしゃいます。その歴史観は私も共有します。ただ一つだけ異議申し立てをしたい記述がありました。それは、『どんな時代でも、市民・国民の声こそ、終戦のカギを握る』という記述です。そうであればいいとは思います。しかし、現実はそうではないと考えます。満州事変から日中戦争、太平洋戦争へという「戦争」は、国民の声で終わりを迎えたのでしょうか。違うでしょう。国民の相当部分は、心のうちはともかく、声に出して終戦=降伏を主張してはいなかったというのが事実だと思います。当時...遅い!

  • はびこるカルト組織

    「洗脳」4月13日連載企画『部活クライシス』が始まりました。初回は、『土日返上「家族を犠牲」苦渋の小学校異動』というタイトルでした。登場するのは、『公立中学校で計11年間、教員生活を送った30代』の男性A氏とその妻で小学校教員の百合子氏です。そこに描かれるA氏宅の様子は以下の通りです。2015年に吹奏楽部顧問を引き受けたA氏は、『コンクールや地域の演奏会が毎月のように入っているため、オフシーズンはない。日々の練習を欠かせば演奏の息が合わなくなるといい、平日は朝練習で午前7時には自宅を出発』『(A氏)が帰宅したときには、息子たちが眠りについていることが多かった』『夫婦げんかになることもしばしば。次第に夫婦の会話も減っていった』『(百合子氏は)1人で子育てを担う覚悟を持つため、夫の予定を毎月聞き取り、ダイアリーに書...はびこるカルト組織

  • 青年よ銃をとれ?

    「どう教える?」4月12日『それでも生きよ』という見出しの記事が掲載されました。鈴木琢磨氏による、聖書学者小友聡氏へのインタビュー記事です。その中で小友氏は、ドイツ留学中の出来事を語っていらっしゃいます。『学生たちと戦争の議論になったことがあった。「戦争が起きたらどうするか?私は『逃げる』と答えました。みんな笑うんです。なぜ自分の国が攻められて戦わないのか。国を守るのが当然だろう、と。日本のクリスチャンは理想的平和主義者が多い。私もそうでした。友人に韓国の牧師がいるんですが、おれは戦車の操縦ができるぞと胸を張る。日本人の牧師が口にしたら袋叩きでしょう(略)いま、ドイツの学生に問われたら私は『逃げない』と答えます。たぶん武器を取ったりはしませんが…」』。もし私が今も教員として教壇に立っていたとして、子供から「先生...青年よ銃をとれ?

  • あなたは強い子だから

    「誰?」4月12日『練馬区長選現新の一騎打ち』という見出しの記事が掲載されました。東京都練馬区の区長選挙について報じる記事です。その中で無所属新人のY候補の抱負が紹介されていました。『弱い立場助ける』と見出しがつけられた抱負の中に、『区長という強い立場が弱い立場を助けるという当たり前のことができていない区政を変えたい』という記述がありました。分るんだけどこれでいいのかな、というモヤモヤ感が残りました。Y氏は、『家賃や授業料の支払いに苦しむ若い大学生を助けてあげたい』と語っていますから、若い苦学生は弱い立場の人なのでしょう。しかし、若い大学生は、私のような高齢者とは違い肉体的には恵まれた強者である場合がほとんどです。青信号を渡り切れずに困ることも、膝が痛くて歩道橋を登れないことも、重い荷物を運べずに立ち往生してし...あなたは強い子だから

  • 今こそ勇気を

    「今がチャンス」4月8日特集ワイドは、『日本国紀「南京大虐殺はウソ」論を検証㊦虐殺や強姦日本軍も記す』という見出しでした。『ウクライナ侵攻を続けるロシアは民間人の殺害を否定している。これを「歴史の修正」と捉えるなら、日本人が避けて通れないのが作家・百田尚樹氏のベストセラー「日本国紀」に記された日本軍による「南京大虐殺なウソ」論だ』という問題意識で書かれたものです。南京大虐殺は、授業で取り上げるのが難しい歴史事象の一つです。歴史の学習に限りませんが、子供たちにとって分かりやすいイメージを如何に提供するかというのが、社会科では大切になります。ところが、南京大虐殺については、そうした資料が少ないのです。主に文書資料が中心となり、子供の根気が続かない傾向にあるのです。大変不謹慎な言い方であることは承知していますが、今テ...今こそ勇気を

  • 行き着く先は傾向と対策?

    「何でもかんでも」4月8日読者投稿欄に、大阪府の小学校教員A氏の『「見えない学力」を育もう』というタイトルの投稿が掲載されました。その中でA氏は、電車内で騒ぐ子供たちと遭遇した経験を紹介し、『「集団や社会とのかかわり」「順法精神」など子供たちの道徳性を養う』ことの必要性を述べています。同感です。ただ気になることがありました。A氏は、そうした主張をするにあたって、『思いやり、協調性、公共心などテストで測れない「心の偏差値」「見えない学力」もまた、大切にしたい』と書かれているのです。つまり、思いやり、協調性、公共心などを、見えない「学力」だと表現しているのです。もちろん、A氏の言いたいことは伝わります。ただ、私は最近の何でも「○○力」とネーミングする風潮に違和感を覚えているのです。歳を取ったら「老人力」、物忘れがひ...行き着く先は傾向と対策?

  • 私も無自覚

    「だめなのか?」4月8日『論点』欄のテーマは、『マイクロアグレッション』でした。マイクロアグレッションとは、『マイノリティーに向けられる、あからさまではない無自覚な差別』のことです。分かりにくいかもしれません。『論点』欄では、上智大教授出口真紀子氏が例として、『子供時代をアメリカで過ごした際、よく言われたのが「英語が上手だね」だった(略)ほめられているのにモヤモヤするのは「英語がしゃべれることが当たり前じゃない側の人間」だと自分が見られていることに気づいたから(略)いつまでたってもアジア人は外国人扱いされている』というご自身の経験を紹介されています。出口氏は他にも、『在日コリアンの人が朝鮮名を名乗っている場合、よく「日本語がお上手ですね」と言われる(略)何世代にもわたって日本に暮らしている在日コリアンの人が「あ...私も無自覚

  • 達人に学べ

    「感動した!」4月6日『荒れた学級立て直す車いすの担任「聞く」を大切に』という見出しの記事が掲載されました。全身の筋肉が徐々に衰える難病に罹り車椅子で小学校教員を続ける伊東あゆみ氏が、荒れた学級を立て直す様子を伝える記事です。これが、素晴らしいのです。だから、タイトルを「感動した!」にしたのです。詳細は避けますが、小学校の担任教員として学ばされたことだけを列挙していきたいと思います。前担任との関係が悪化し荒れた状態の学級の担任を6月に引き継いだ伊東氏、『初めて教室に入った時の嫌な空気』を今でも忘れていないと言います。これが担任教員にとって大事な資質です。「空気」を感じるのです。空気ですから、具体的に数値を挙げて説明できるわけではありません。しかし、出来る教員は、空気を感じられなければなりません。近年、いじめ対応...達人に学べ

  • 無知、無力を知る

    「自分はどんな人?」4月6日『「痩せるみそ汁」表示に根拠なし消費者庁措置命令』という見出しの記事が掲載されました。『みそ汁を飲むだけで簡単に痩せられるとのウェブサイトでの表示には根拠がなく、景品表示法違反にあたるとして、消費者庁は5日、「Dr・味噌汁」の名称で食品を販売していた「W-ENDOLESS」に対し、再発防止策を講じるように求める措置命令を出した』ことを報じる記事です。記事によると、『約1年3ヵ月間に、この食品を約8万8700箱(1箱30食)販売した』ということです。相当な数の人たちが騙されていたことになります。騙された方には申し訳ないのですが、正直なところ、どうしてこんな分かり切ったウソに騙されるのか、不思議でなりません。私の感覚で言えば、そんな「画期的」な商品が開発されれば、それは科学分野でも大発見...無知、無力を知る

  • 何故か教えてこなかった

    「教えたことあったっけ」4月5日いきものがたりの水野良樹氏が、『主語の変化に見る成長幼稚園児の息子が「オレ」』という表題でコラムを書かれていました。水野氏は『「オレも食べる!」息子がそういったので驚いた。大きな声に驚いたのではない。幼稚園児の彼が「オレ」と言ったのに驚いた。そうか、おまえは自分を「オレ」と呼ぶようになったか』とコラムを書き始めています。そして、『(一人称代名詞)の使い分けとは、学校や職場といった社会生活の中でどう振る舞うのかを見つけていく作業でもある。自分の名前でしか自分を呼べなかった幼い息子が「オレ」を使うことで友達に自身を強く見せる。そのうち初めてあった人には「僕」を使う方が行儀が善さそうだと思う瞬間がくるだろう。やがて年齢を経て大人になれば、彼が「私」を使う瞬間だって訪れるはずだ』と、一人...何故か教えてこなかった

  • 答えになっていない

    「答えになっていない」4月4日『年齢、国籍問わずOK不登校増え需要高まる』という見出しの記事が掲載されました。中学校夜間学級について説明する記事です。素朴は質問に記者が答えるという形で書かれています。『どうして夜間中が必要なの?』という問いに対し、西部報道部土田暁彦記者は、『戦後の混乱期は、先ほどの男性のように生活が大変な人がいました。仕事や家事で昼間は学校に行けない人のため、中学に夜間学級が設置されたのが始まりです。近年は不登校や外国籍の人の増加などでニーズが高まっています』と答えています。この回答は、問いに正対しているでしょうか。私は答えになっていないと思います。私は教委勤務時に、中学校夜間学級を担当していたこともあり、この問題については、本ブログで何回も取り上げてきました。今回も重複してしまう部分があると...答えになっていない

  • あなたが思う論理的思考力は?

    「混乱」4月4日『教育の森』欄に、『増える「思考力重視」入試』という見出しの記事が掲載されました。『私立中学校の入試で、子どもの考える力を問う「思考力型」や「適性検査型」の試験を取り入れる学校が増えている』ことを報じる記事です。その例として紹介されている事例を見て、首を傾げてしまいました。『あなたが考える最高の食事をレゴで表現し、その作品をもとに、最高の食事を説明してください』というのが問題です。『制限時間80分で五つの設問を終えると、4人1組に分かれ、他の3人に作品を説明し質問を受ける。その後は再び解答用紙に向かい、意見を聞いて気づいたことを書き込んだ』という形で試験は進みます。そして、『「採点で比重を置くのは、ブロックの出来栄えではなく、作文です(略)内容が論理的であるかどうか」。特に、他人の意見を聞いて気...あなたが思う論理的思考力は?

  • ポイントはそこに

    「それでは失敗する」4月2日伊藤智永氏が、『部活、民営化されるってよ』という表題でコラムを書かれていました。その中で伊藤氏は、『文部科学省が、遠からず学校の部活「廃止」をひそかに企てている』という見立てを披露なさっています。「秘かに企て」という表現から、伊藤氏は「廃止」に賛成ではないようです。私はこのブログで再三再四、部活の生涯スポーツへの移管を主張してきていますから、伊藤氏とは異なり、部活が学校の手を離れることには賛成です。しかし、そのこととは別に、気になる記述がありました。『(経産省は)研究会で部活「民営化」を検討してきた。文科省に先立ち今月、最終提言を出す。①全競技で学校単位に縛られない世代別大会を新設、参加資格を一般開放②意欲ある先生や経験者が指導に当たるための兼業・副業規制の抜本解禁③学校施設を有効活...ポイントはそこに

  • ひねくれ者の見方

    「ひねくれ者」4月1日『訓話の定番どこから生まれた?』という見出しの記事が掲載されました。『同じようにレンガを積む3人の職人に「何をしているのか」と旅人が聞いたところ、それぞれが異なる目的を答え、仕事に取り組む姿勢を考えさせる「3人のレンガ職人」というストーリー』の出典を探る記事です。そう言えば私もこの話を目にした記憶があります。念のためおさらいをしておくと、『1人目<見えれば分るだろう。仕方なくレンガを積んでいる2人目<>家族を養うために、連が積みの仕事をしている>3人目<歴史に残る大聖堂をつくっている>』と答えるという話です。この話から、『同じ作業をしていても、何を目的とするかによって、感じ方は違ってくる。同じ働くなら、夢を持って働く「3人目の職人」でありたい』という考え方を導き出すというわけです。『入社式...ひねくれ者の見方

  • 水をぶっかけて叩けばいいんだ

    「教訓」3月30日『原木たたいてシイタケ増産』という見出しの記事が掲載されました。『大分県農林水産研究指導センターが、ほだ木と呼ばれるシイタケ栽培の原木に水をかけハンマーでたたくことで、収穫量が飛躍的に跳ね上がるとする研究成果をまとめた』ことを報じる記事です。記事のよると、『ほだ木に水をまく「散水」やほだ木をひっくり返す「天地返し」などさまざまな方法を試す中で効果が顕著にみられたのは散水とほだ木をハンマーでたたく「打木」の組み合わせだった』ということです。水は木にとって誰でも考えつくように必要なものです。人に例えれば、優しさや愛情を表していると考えることができます。一方で、打木は、一見すると木にとって辛い行為です。人に例えればストレスに当たります。直接的には体罰を連想させます。最近は、体罰を非教育的措置としてタ...水をぶっかけて叩けばいいんだ

  • 2つの思考力

    「思考力?」3月30日『論理・文学切り分け「困難」』という見出しの記事が掲載されました。高校国語の教科書検定に関する記事です。論理的思考力を身に付けさせることを狙いとした「論理国語」と「文学国語」に切り分けるのは難しいと現場の国語教員から批判や不満の声があがっていることを伝える内容です。この問題は、このブログでも再三取り上げてきました。今回、改めて取り上げようと考えたのは、記事の中に気になる指摘があったからです。日本文学を専門とされる明治大教授伊藤氏貴氏は、『文学作品は多義的に読めるため「論理的ではない」との批判がある。小説では人の心が描かれ、それは時に分かりにくい。言動に共感できない登場人物に出合うこともあるだろう。だが、その人物の論理を読み解く学習をすることで、「共感はできなくとも理解する」力が養われる。日...2つの思考力

  • これでいいの?

    「えっ、そういうこと?」3月28日『コミュニティースクール住民がもっと関わる姿に』というタイトルの社説が掲載されました。社説は、『地域住民が公立学校の運営に参画する「コミュニティースクール」の取り組みが広がっている。住民や保護者らでつくる学校運営協議会が中心となり、地域の幅広い意見を生かす仕組みだ』という書き出しで始まっています。その通りです。しかし、それに続く事例はというと、『住民らが放課後に遊びや工作を教えるなど、子どもの居場所づくりに取り組んでいる』『教員は授業以外の業務に忙殺され、新型コロナウイルス対策で校内の清掃や消毒(略)そうした業務を住民が分担する』などが紹介されているのです。「住民が運営に参画」としながらも、模範的(?)な事例として挙げられているのは、学校運営についての提言や監視などではなく、協...これでいいの?

  • 公表

    「公表」3月25日『女性幹部比率の公表義務化金融庁4000企業対象』という見出しの記事が掲載されました。『金融庁は24日、投資家らが企業価値を見極める指標の一つとして、女性管理職の比率や男性の育児休暇取得率などの開示を上場企業に義務付ける方針を決めた』ことを報じる記事です。女性幹部比率の公表を、学校でも義務付けをしたらどうでしょうか。都道府県教委レベルでは行われていますが、それを区市町村教委、各学校レベルまで義務付けるのです。校長や副校長などの管理職や主幹などは、教委の裁量であり校長が関与できませんが、学年主任等の任命は校長の裁量です。また、プライバシーの問題もあり難しいですが、校長、副校長等の管理職試験受験者における女性の比率を公表対象とすることも検討されるべきです。管理職を目指そうという教員が多いということ...公表

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