きっと、どこか心惹かれる一文に出会えるはず。
日々の読書の中から、「なんかいいな」と思った名文と共に本についてのエッセイ(もしくは、コラム)のようなものを書いています。主観たっぷりだけど、あなたにとってもお気に入りの一文が見つかることを願います。
ーーいい加減気づこうよ。私たちは、何者かになんてなれない。 もうね、最初から最後まで痛い。 苦しい。 刺さりすぎて動けない。 自分の足元が揺らぐことに、気づいてしまった今だから、なおさら。 映画にもなったこの小説のこと、どこかで『就活』がテーマなんだろうなって聞いたことくらいはあるかもしれない。だが、違った。 就活を通して見え…
しーあわーせはー、あーるいーてこーないー だーからあーるいーていーくんだねー この本の中には数々の名言があって、表現があって、 正直どれを冒頭に持ってきたものかと迷った。 毎度「人生とは、」ではじまる少女のセリフには、 いつも舌を巻くユーモアが盛り込まれていたし 彼女が出会った"アバズレさん"、"おばあちゃん"、"南さん"…… それぞれが語る…
———秩序と、熱意と、勇気があれば、たとえどんなに危険な状況でも、きりぬけられないものはない どうも、ここ最近……ではないな、結構昔から、私は『冒険モノ』が好きなようだ。 以前エッセイを書いた、『キリック』然り、『ブレイブストーリー』然り。 やはり、しばし日常を離れて、行く先の想像もつかな…
「あんた、何をさがしてるんだい、キリック?」 「知恵を」 ———襲い来る恐怖に、打ち勝つために。もう一度、自由に空を飛ぶために。 書ききったのに、なぜか消えてしまって、一度は諦めた。 だがしかし、今宵もう一度トライする。……覚えてっかな(笑) はじめてこの本を読んだとき、ショ…
禅が教えてくれる美しい時間をつくる「所作」の智慧 〈枡野俊明〉
——言葉を超えた、そんな「沈黙」がある。 最近はやりたいことがありすぎて、(やらなきゃいけないこともちょこっとw) 充実した日々を送っております。 でも、充実していると”慌しく”なってしまいそうで……紙一重かな。 昔どこかで聞いた話ですが、『忙しい』は『心を亡くす』と書く、と。 アレもコ…
——あんたにいっておく。明日だけが未来じゃないんだ。 それは心の中にある。それさえあれば人は幸せになれる。 あんたが未来を感じられないのは誰のせいでもない。あんたのせいだ。あんたが馬鹿だからだ。 ひとつ、いっておく。 この本は面白い。 …
——生者と死者の境はどこにあるのだろう。 「暗い……」とは、読み終えた私の第一声である。 正直な感想だ。 『天国旅行』という題にどことなく惹かれて手にとったものの、書かれている短編全てが『死』に纏わるものなのかーと思っていたら、あとがきとも言えぬくらい短い4行に、『本書は「心中」を共通の…
——気負いすぎないで。親が全ての危険を取り除いてあげることは不可能だもの。あとは、ふうちゃんへの信頼でもって、その恐怖に打ち勝つしかない。 私は、こんなにもほのぼのと温かいミステリー小説があるとは知らなかった。 推理小説っていうと、どうしても殺人事件とか不穏なものが題材で、恋愛要素とかも少…
——親が自分の夢をかなえる瞬間、娘に見せてやりな。 「お前ら、夢あるか」 問いかける佃の声は、社員には届かない。 家族がいる。金が要る。リスクより安定を、夢よりも利益を、チャンスよりも確実性を——。 それぞれが、それぞれの現場で”働くこと”を考える。 それは、どちらが良いとか間違っ…
——けれど誰がわかるだろう。 一人の人間の幸せを、どうして他人が限定できるのだろう。 (ミミズクと夜の王 著:紅玉いづき) 昔、賢しらに語っていた自分がいる。 こうしたら?ああしてみたら? そん…
——「これで何か変わるの?アホみたいに国じゅうを走りまわって」 「変わらん」ラウリーは認めた。「ただひとつ、自分自身にたいする評価をのぞいては」 さて、あなたには、「あのとき、ああしていたら……」と思うことがあるだろうか? もしくは、「しなければよかった……」と思うことも。 死を間…
——僕の運命。 変えようと試みて、また新しい悲しみにぶつかる。それをまた変えようとしたら、その先には何が待っているのだろう。 ——変わるべきなのは、変えるべきなのは、僕の、僕の ——いったい何だ? 高校時代に一度読んだことのあるこの本。 とても印象に残っていて、今回記事を書くために…
——すべてを捨てて、この非常識、この非日常の中で生活するとしたら、それはどんなにか幸福な人生であろう、と。 (オー・マイ・ガアッ! 著:浅田次郎) いやはや。 ここ2日ほど、更新が滞りまして、申し訳ないです。 しかし、昨日の夜、私の身の上…
——雨のなかでも、走りたければ走る。好きな男がいれば、どんな困難も越えてものにする。反省や後悔はしない。砂時計のようにこぼれ落ちる時間を手のなかににぎり締め、胸に輝く記憶を焼きつけるのだ。 美丘は、それくらい奔放で、強烈で、いつだって本気。 彼女のように生きるには、私は鷹揚に構えすぎているだ…
今日はちょっと番外編。 記事を書くにも、やっぱり”本を読んで”っていうのが前提なもんで、ひと記事書くのに1,2時間はゆうにかかってしまうのですね>< 毎…
「ブログリーダー」を活用して、宮川次緒さんをフォローしませんか?