類つくを書いてます。 Perdre la vue ビスクドール投稿中!
アメブロでMIMOSAという 類つくのお話のブログを持ってます。 旧Yahooブログから引っ越しました。 お気に入り登録して頂ければお話は読めます。 どうぞ宜しくお願いします。
今頃になって・・自分の気持ちが分かったとしても今更・・・それがなに?どうしようもない。道明寺に捨てられたから、その親友の花沢類を好きなったなんて・・だったら、最初から道明寺と付き合わなければいいのよ。初恋を貫けば良かったじゃない。寄り道なんかしないで・・。それを、私はしなかったじゃない?道明寺が私の事捨てなきゃ、私は多分今も道明寺の傍で・・・本当にそうだろうか?あの事件が無くても‥私と道明寺は本当...
つくしは考えていた。夢乃さんがビスクちゃんを欲しいと言ってるもしも、それが叶ったらビスクドールは美作家の物になる。ビスクちゃんはどうするんだろう?いや、その時は私がビスクちゃんになってるかも知れない。ヤダ、絶対に嫌・・・だって類の傍に居られない。折角、類の部屋で綺麗に飾って貰ってるのに・・・そりゃあ、夢乃さんは優しくしてくれるだろうけど・・双子ちゃん達は天使みたいで可愛いけど。洋服だって、夢乃さん...
「ねぇ、類君・・もしもこれが本物だったらどうするの?」「えっ?多分フランスに持って行くんじゃないかな?」「フランスで何かあるのかしら?」「フランスの美術館で今度アンティークの人形の展示会が行われるそうです。今回、うちの両親が揃って日本に帰って来たのはその為です。花沢の所有のビスクドールを貸して欲しいと依頼されて展示会に出す為に既に何体かは、リペアに出したんですが、この人形だけは、偽物ではないかと言...
皆で食べる食事は美味しい筈なのに、今日のつくしには苦痛の時間だ。花沢類の貸してくれた、ハンカチでさっと涙を拭った後にハンカチを折り畳んで、ワンピースのポケットに仕舞いこんだ。類はそれを見て見ぬ振り、総二郎もあきらも夢乃も何も言わなかった。「そろそろ、リビングに移ろうか?」あきらがそう言うと夢乃さんが「そうね、そうしましょう。」と言ったのを合図に全員が席を立つ。リビングにはあのビスクドールがテーブル...
つくしが1階におりてくると、既に皆は集まっていて大きな食卓に、座っていた。食事も並べられていて、飲み物が各自に配れている。「つくしちゃん、おはよう。昨日は眠れたかしら?」「おはようございます、夢乃さん昨日はお世話になりました。こんな時間まで、寝ちゃってすみません・・おかげでぐっすり寝れました。」「そう、それは良かったわ、さあ・・ブランチを始めましょう。つくしちゃんは、類君の隣に座ってね。」「はい。...
つくしは痛み止めのお陰であれからすぐに寝付いた。よく眠れたのは、痛み止めだけでなくビスクドールに戻らないでいいと聞いて安心した事もあるのだろう。夜中痛かった頭痛もしなかった。いつもと違う寝具のせいで、寝心地は最高だった。つくしが、ドアの外が何だか騒がしい事に気づいたのは、もう、部屋が明るくなった頃可愛らしい少女の声が聞こえる。それも、二重奏のように。「おにいちゃま、つくしおねえちゃまはどこ?」「つ...
アキラが私に話し掛けてくれている、少しブランの瞳に、ブラウンの長めのウエーブの掛かった髪。優しい声。嬉しい、うれしい。ツクシの周りにいる男性は皆、素敵だ。アキラは特に優しい。ルイは、ツクシにだけ優しい。ルイは‥ツクシを愛してる。だから、私はツクシになりたかった。ツクシになれたら、ルイの傍に居られる。ツクシが自分を取り戻した今・・ツクシの中にはもう多分入れないと感じた。入れたしても短い時間だ。こうな...
つくしは、魘されながら目を覚ました。つくしは完全に目を覚まして、頭が痛いことに気付いた。それでもどうにか痛い右手を庇いながらベットから起き上がる。ベットサイドの鈴蘭の形のランプを点けた。流石、夢乃さんランプまでお洒落だわ。処で今は一体何時だろう?それにしても、随分嫌な夢を見た。あれは、ビスクちゃんが私に見せた夢なの?ビスクちゃんは、不幸だった・・・のかしら?初めは人間に大事にされてたから、忘れ去ら...
私は夢を見ていた。ここは何処か異国の何かを作る工房のようだ。外人の女の人達が作業をしている、着ている服装からすると随分昔だと分かった。世界史の教科書で見たような、景色。粘土か何かで型を取ってる人、それを窯に入れて火をつける人。筆を持って、絵付けをしている人。顔に目を入れている人。顔の化粧をする人。眉が入り口が描かれる。沢山の人達がそれぞれ自分の工程の仕事をしている。向こう側ではミシンで布を縫ってい...
類とつくしが二階に上がると、あきらはつくしがおままごとの真似事をしていた、ビスクドールをソファーから抱き上げた。「君も大変だったね、牧野の相手をありがとうね?」「なんだ、あきらまでツクシちゃんの真似して、人形にありがとうなんて・・人形に分かるわけ無いだろう?」「あゝそれもそうなんだけど・・なんか声を掛けたくなったんだよ。」「それ、類が偽物って言ってたな?」「あゝ、でも俺には本物にしか見えねぇんだよ...
たった1杯のジンのソーダ割でここまで酔えるのか?3人の麗しき男達は不思議顔でつくしを見ている。ビスクドールをビスクちゃんと呼び、ケーキや飲み物をビスクドールの前に置き、食べるかどうか聞いている。自分はソファーに座らず床の上、ビスクドールをソファーに大事そうに座らせて何だか楽しそうに話をしているつくし。人形がケーキや飲み物を食べたり飲んだりする訳が無いのに?おままごとの真似事か?それとも本気でおまま...
人間って何て、愚かなのだろう。彼女の今日一日の行動をずっと私は見ていた。彼女がドウミョウジって呼ぶ彼を初めて見た。背はルイと同じで高く、顔も綺麗な整った顔・・顔と外見だけ見れば、とても素敵だが私の好みの人間では無かった。やはり、私のルイの方が素敵だ。ドウミョウジは言葉使いが下品で乱暴で・・・。紳士的な人ではない。彼女も言葉が乱暴だから、きっと二人は似た者同士なのだろう?彼女はドウミョウジに裏切られ...
食事が済んで今度はデザートが並び始める。どれも、小さなサイズで食べやすく可愛らしく盛り付けてある。「牧野、デザートが運ばれて来たぞ。別腹だろう?しっかり食べろよ。」「みましゃかしゃン・・もうお腹いっぱいだーーもん。」「あれ?牧野酒でも飲んだのか?顔が赤いぞ。」「おしゃけなんて、のみましぇんよ?だって、わたちは、みせいねんだもん。」「類、牧野に何を飲ませたんだ?こいつ呂律が回ってねぇぞ。」「何って・...
つくしの治療終えて、つくしとあきらが二人が待つ部屋に入って来た。テーブルには既に沢山の料理が並べてあり、美味しい匂いが漂っている。お酒も用意してあった。「おっ、ツクシちゃん戻って来たか。」「牧野終わったの?どうだった?」「うん、やっぱり骨折だって・・。」「類、しばらく牧野利き腕の右手使えないから誰か世話してくれる人間頼まなくちゃいけないぞ?」「治るのにどれくらいかかりそう?」「多分3週間くらいらし...
美作邸に着いた。メルヘンチックな白い洋館邸の門は車が一旦止まると、遠隔操作システムで門が開いた。玄関先に車は横づけされ、メイド達がお出迎えしてくれる。「「「あきら様お帰りなさいませ。」」」「「「皆様いらっしゃいませ。」」」若いメイドの達の華やかな声で出迎えを受ける。「医者はもう来てる?」「はい、あきら様もうお見えでございます。」「牧野、来いよこっちだ。総二郎と類を案内してくれ、診察する部屋は狭いか...
気付けば花沢の車に類とつくしそれに、いつの間にか総二郎とあきらまで乗り込んでいた。その事につくしが気付いたのは車が出てから暫くしてから。「あれ?皆どうして・・これからパーティーじゃなかったの?」「はぁ?今更そんな事言うのか?」「だって、西門さん・・ごめんね?私のせいでパーティー処じゃ無くなったよね?」「仕方ないさ、司も悪いんだし・・。」「美作さんもごめんね?」「いや、牧野は気にしなくていいぞ?」「...
仲良くまだ恋人繋ぎした司と海がつくしに近づいてくる。つくしは、その二人から目を逸らさずに挑む様に見据えていた。二人合わせた服装に、道明寺から昔言われた言葉を思い出した。「牧野ドレスどれにするんだ、時間ないんだからどれでもいいから早く決めろ。」「どれって、う~んこんなにあったら選べないよ。」「じゃあ、この色にしろ!」「えっ?赤って派手過ぎない?」「俺がそれに合わせたスーツにするからいいだろう?」「な...
車の中でソワソワと落ち着かないつくし。「どうかした?」「えっ・・何でもないよ?花沢類」車の座席にあのビスクドールがクリアケースに入れられている。それを横目で見ながら、つくしは考えていた。今更、道明寺に逢っても無駄なんじゃないの?だって、あいつは・・・もう私の事なんかそれなのに何を今更・・・道明寺に逢いに行くんだろう?惨めになるだけなのに・・・。あなた、今頃になって後悔してるの?あなたの考えてるよう...
道明寺邸「司君、着替え済んだの?」「海か?あゝ・・済んだぞ。」「じゃあ、ネックレス付けて。」海の今日のドレスは司に合わせてピンクのドレスで司はシルバーグレイのスーツにタイはピンク海の靴も靴とバックはシルバーグレーで司に合わせた服装だ。「あゝ・・海これでいいのか?」「うん、司君に貰ったこの土星のネックレスがいいの。」「ドレスに合う奴が他にもあるだろう?」「いいの、これで。」「俺が海に買ってやったらし...
つくしが、お風呂から上がるとメイドが待っていて、着替える為に連れて行かれた部屋に何枚ものドレスが用意されていた。でも、デザインはどれも可愛いけど派手ではない。「あの・・これは?」「類様がご用意されたドレスです。牧野様が気に入られた物にお着替えになるようにと仰せです。」「でも、一杯あり過ぎて・・。」「どれも今夜のドレスコードに合うものですので気に入ったものをどうぞ。」「ドレスコード・・?そんなのがあ...
どうも牧野の話は訳が分からない。牧野は今日、司に逢う事を知ってた。何故だ?何処から聞いた?鈍感な牧野にしては・・おかしな話だ。勘なんか働く感じは、全然ない・・。それに、司に逢いに行くのにどうしてビスクドールを持って行く必要があるんだろうか?お守りだって言ったけど?ビスクドールがお守りになるの?どうも、牧野はここ最近変だ。司のせいだろうか?どうにか、花沢類の許可は貰えたわ・・。後はそうだお風呂に入ら...
類の部屋に招き入れられる。つくしが、まず目を向けたのはビスクドール。類はその様子を見て、つくしに声を掛ける。「あの、ビスクドール俺の部屋に飾ったんだ。」「うん、知ってる。」「えっ、知ってたの?」「は‥はな枝さんが丁重に飾ってくれたから。」「へえ~なんか、牧野さ・・自分の事みたいに話すんだね?」「えっ、どうして?」「今はな枝が丁重に飾ってくれたからって言ったからさ。」「あっ、ううん丁度見てたからさ。...
「それで?」「えっ?」「それでこれからどうするの?」「花沢類は食事は今から?」「あんた、今何時だと思ってんの?」「あゝうん・・2時過ぎ?というか、もう3時だね?」「ふふっ、俺の食事は牧野が食べる前に終わってる。」「あゝそうか、そうだよね?」食事がまだだったら、その間に類のお部屋にお邪魔してビスクドールと話をしたいと思ったのに・・。「なんか、あんた挙動不審だね?」「ええええっ、そんな事ないよ?」確かに...
私はお腹一杯に食事をした後に考えた。ビスクドールを持って行くには、やはり類の許可がいる。どういえばいいのか?でも、一つ確かめたい事もある。それは今までの事が全て夢だった・・・。って事はないのかという確認だ。人間がビスクドールに体を奪われたなんて、非現実的な事一体誰が信じるのか?私だってまだ信じられない。正直今だって・・・。全てはあのビスクドールに逢えば解決する。彼女はきっと私に話し掛けるから。それ...
朝起きると、はな枝が心配気に牧野が起きて来ないと言って来たから俺は今までの疲れが出たんだろうから、休ませてやってと伝えた。午後になってから心配になって、牧野が食事をしてるかなと食堂を覗いた。そこに牧野は居なくて、食事も朝からしていないと聞いた。時間は昼をとっくに過ぎてて、そろそろ牧野を起こすように若いメイドの一人に伝えた。俺はテラスの何時もの椅子に腰かけ、読みかけの本を読む。牧野が心配で本当は内容...
ふかふかの羽の様に軽い布団それなのに暖かいこんなお布団で寝たのは久しぶりだよ。私のアパートの布団じゃないよね?何だか久しぶりに手足を伸ばして寝たような気がする。ううん・・もうちょっと寝ていたいけど・・お腹が空いたな・・。つくしは微睡みの中、目が覚めた。ここはどこ?夢・・?道明寺との事も全部夢?ビスクドールに私は体を奪われて・・「牧・・・様・・・牧野様・・?」「うわっ、吃驚した!」「大丈夫でございま...
何故あんな事を彼女に言ったのだろう・・。私にも分からない何かが私に告げたのだ。彼女を道明寺と言う人間に逢わせるべきだと。同情なんかされたくないと、彼女は言った。親に捨てられて訳ではなく事情があるのだと言った。生活費と言うのがどのような金額で彼女がバイトっという多分、仕事をどれだけしてるのかは知らない。それが大変な事なのかどうかさえも・・・私には未知の世界。今まで人間に作られた世界で私は生きていた。...
「ふあ~っ眠くなった、シャワー浴びよう。」ビスクドールをキャビネットに戻して類は部屋の奥の扉を開けバスルームに行く。ふっ・・花沢類はシャワーかいいな。もうずっと、お風呂に入ってない。湯船に浸かると疲れが取れるんだよね~。ガチャッ!その時何故か類が戻って来たが・・。ええっ!はなざわ・・るい・・あんたその恰好は・・?全裸???嘘、なんで?着替えを忘れてた!はぁくしょん・・裸は誰も居ないとはいえ、不味か...
ちょっと、近づきすぎだってば・・そりゃ、顔だって赤くもなるでしょうよ?んっ・・ちょっと、今私はビスクドールだよ?赤くなる訳はないんじゃないの?もう、揶揄ったの?人が悪いんだから・・。狡いくらいに、整った顔近づけないでよね?ヤダ、花沢類・・息が顔に掛かるってば擽ったい、離れて。ううっ、やめてったら。あっ、そうか類には私の声が聞こえないんだった。それにしても本当に無駄に綺麗なんだから・・F4全員‥無駄に...
乱暴に部屋のドアを開けて入って来たのはルイ「牧野、明日夕方に出掛けるから。」「えっ?何処に」「いいから、服も用意させるから兎に角着替えて準備してくれたらいいから。」「わかったわ。」それだけ言うとルイが部屋を出て行った。一体何処に行くのかしら?まさか、私を家に帰すつもり?でもそれなら朝でいいはず。服も別に用意しなくても・・。でも、嬉しいわ。ルイと一緒に居られる・・。何処に行くのか気になる・・やっぱり...
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