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  • 落ち葉は風を恨まねえよ・・・勝新が役者になったのはジェームスディーンとの出会いから

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」大物ゲスト“浅丘ルリ子”の若い恋人役が、撮影当日になっても決まらない・・・現場スタッフの前で困り果てた監督勝新が、付き人の男に「お前この役やってみるか」・・・エプロン姿で、勝新の化粧箱と手鏡を持って立ち尽くす付き人の「松平健」がいた。前編の「ジェームス・ディーン」で、勝新が、求めて止まなかった色気のある新人。果たして、松平健が、日本のディーンだったかどうか・・・それは兎も角、監督勝新は何故、付き人に大役をやらせたのだろうか・・・クランクインの前日、付き人、松平健が急遽、大女優の恋人役に出演が決まった。座頭市『心中あいや節』。主演の浅丘ルリ子は、“はなれ瞽女(ごぜ)”「おさわ」の役。彼女と逃避行の旅に出る若者「佐八」が彼の役。勝新が、付き人を突然相手役に指名したのは撮影初日のこと...落ち葉は風を恨まねえよ・・・勝新が役者になったのはジェームスディーンとの出会いから

  • 落ち葉は風を恨まねえよ・・・勝新の付き人が大女優の恋人役

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」大物ゲスト“浅丘ルリ子”の若い恋人役が、撮影当日になっても決まらない・・・現場スタッフの前で困り果てた監督勝新が、付き人の男に「お前この役やってみるか」・・・エプロン姿で、勝新の化粧箱と手鏡を持って立ち尽くす付き人の「松平健」がいた。前編の「ジェームス・ディーン」で、勝新が、求めて止まなかった色気のある新人。果たして、松平健が、日本のディーンだったかどうか・・・それは兎も角、監督勝新は何故、付き人に大役をやらせたのだろうか・・・クランクインの前日、付き人、松平健が急遽、大女優の恋人役に出演が決まった。座頭市『心中あいや節』。主演の浅丘ルリ子は、“はなれ瞽女(ごぜ)”「おさわ」の役。彼女と逃避行の旅に出る若者「佐八」が彼の役。勝新が、付き人を突然相手役に指名したのは撮影初日のこと...落ち葉は風を恨まねえよ・・・勝新の付き人が大女優の恋人役

  • 落ち葉は風を恨まねえよ

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」皆さんは信じるだろうか・・・20歳の頃のオヤジ勝新は、長唄の師匠として三味線弾きながら深川芸者に稽古をつけていた。しかし勝新が23歳の時、突然“役者”に転身した。そのきっかけは、あのジェームス・ディーンとの衝撃的な出会いから。勝新太郎の父、杵屋勝東治は長唄の大師匠。1954年、勝新23歳の時、杵屋一門は、アメリカ巡業へと旅立った。彼は渡米した際に、一度は訪ねてみたかった本場の撮影所。そこで偶然売り出し中の“ジェームス・ディーン”を紹介された。年齢は勝新と同じ23才。背丈も同じ170センチ位。髪はボサボサ、シャツもズボンもヨレヨレ。風采の上がらない小柄なディーン・・・当時、新人ながらハリウッド中を騒がせていた彼の存在・・・いかにも気難しそうな彼は、勝新の前で、度肝を抜くような新鮮...落ち葉は風を恨まねえよ

  • 市っあん 落ち葉は風を・・・アイドル歌手の早見優が迫真の殺人犯役を!

    ※癌と闘う堀ちえみの話題で世間は姦しい。そこで今回は、彼女の親友、早見優がサスペンスドラマで悪女を演じた時のエピソードを。「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・アイドル歌手の“早見優”が迫真の殺人犯役を!「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市シリーズで勝新太郎自ら監督したラストシーン。市に斬られる大親分の森繁久彌さんは、今際の際の台詞が、どうしても気に食わなかった。そこで勝監督が森繁さんを納得させるために閃いた台詞がこの一言でした。「一言の台詞」。それは役者にとって夫々の歩んできた人生を投影する大切な一言です。過去に何本かのサスペンスドラマで監督した私。その作品の中で「一言の台詞」で印象に残る新人女優がいる。元アイドル歌手の早見優である。1991年『家庭教師殺人事件』(テレ東)で、優ちゃんは“殺人犯”...市っあん落ち葉は風を・・・アイドル歌手の早見優が迫真の殺人犯役を!

  • 市っあん 落ち葉は風を・・・つんくと勝新に想うこと

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・つんくと勝新に想うこと。先日、つんくさんは咽頭がんを克服して再デビューしました・・咽頭がんの記事で、思い出すのはやはり“勝新太郎”です。申し遅れましたが小生、座頭市最後の作品まで携わった助監督。シリーズ始まっておよそ20年間すべての作品に携わりました。ご存知の方もおられるでしょう(岡山県みろくの里での)勝新自ら監督した「映画座頭市」でも別斑キャメラで、監督補佐もつとめました。ですからあの「オヤジ勝新」と最も長い間、関わった勝プロスタッフの一人かもしれません。ところで長いオヤジとの付き合いの間、実は小生、サスペンスドラマの監督やドキュメンタリー番組のディレクター(監督・演出)をしておりました。ですから、1年の半分を座頭市、残り半年はドラマやドキュメンタリー作品の鈍ら折衷ディ...市っあん落ち葉は風を・・・つんくと勝新に想うこと

  • 市っあん 落ち葉は風を・・・愛妻家の菅原文太さんに合掌

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・愛妻家の菅原文太さんに合掌今回は、勝新太郎を離れます。あれは確か1997年の夏。私のドキュメンタリー番組では珍しく女性プロデューサーに頼まれて監督しました。小柄で物静かなで、しかも笑顔が素敵な中年の美人の名前は、菅原文子さん。穏やかで気品あふれる女性Pです。菅原Pと我々スタッフは、当時まだとても取材班が入れなかった北方四島に渡って1か月間、「シマフクロウ」の生態を取材したことがあります。タイトルは「loveandpeace」・・根室市とわずか50キロ(距離はいい加減かも)のユジノサハリンスク市(国後島)を結ぶ我が国とロシアの紛争海域。晴れた日には精度の良い望遠鏡ならユジノ側の洗濯干しまで見れるほどの海峡。その海峡を、平和のシンボルバード「シマフクロウ」が、悠然と行き交いな...市っあん落ち葉は風を・・・愛妻家の菅原文太さんに合掌

  • 市っあん 落ち葉は風を・・・勝新がドキュメンタリー番組で池田高校の蔦監督を撮っていたかも!

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝新がドキュメンタリー番組で蔦監督を撮っていたかも!「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市シリーズで勝新太郎自ら監督したラストシーン。市に斬られる大親分の森繁久彌さんは、絶命間際の台詞が、どうしても気に食わなかったのです。そこで勝監督が森繁さんを納得させた台詞がこの一言でした。台詞の「落ち葉」・・「風」・・「恨む」って誰が、誰に、何故・・考えてみればこの一言を読んだ人は、その人の歩んできた人生から指す人や解釈の仕方が皆違うのではないか・・・さて冒頭の見出しですが・・・「池田高校・蔦監督のドキュメンタリー番組を、あの勝新太郎が演出(監督すること)・・・そんなアホな❕」と云う方もいるでしょうが、本当に本当の話なんです。あれは確か勝プロの倒産や息子さん達の大麻事件で身辺...市っあん落ち葉は風を・・・勝新がドキュメンタリー番組で池田高校の蔦監督を撮っていたかも!

  • 市っあん 落ち葉は風を・・・座頭市も一目置く、愛妻玉緒の勝負度胸!

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市も一目置く、愛妻玉緒の勝負度胸!久しぶりです。以前ブログしてからもう1年以上は経ちますか。オヤジ(勝新)と愛妻のエピソードは星の数ほど。また玉緒さんのパチンコ好きは世間でも知れ渡っています。そこで今回、撮影現場の小生ら裏方だけしか知らない『類稀な博才の持ち主玉緒さん』の豪快な麻雀エピソードを披露します。役者稼業は、主役も脇役も長ーい待ち時間もギャラのうち。ですからその果てしない待ち時間を、京都太秦撮影所近辺では殆どの役者は、やることはひとつ「ポン❕リーチ❕ロン❕」で雀荘待機で明け暮れます。当時のプロの雀士も大部屋役者には一目置いていました。ところがそんな猛烈雀士(勿論役者たち)の大柄な男集団に交じって、鮮やかなサウスポーで牌を打つ小柄な女こそ玉緒さん。麻雀のルールを...市っあん落ち葉は風を・・・座頭市も一目置く、愛妻玉緒の勝負度胸!

  • 市っあん 落ち葉は風を・・・勝新のキューバ編

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝新のキューバ編久しぶりにオヤジ(勝新)のエピソードをブログで紹介します。詳しい年月は忘れましたが、実はキューバとアメリカが一触即発状態だった「キューバ危機」のほとぼりが冷めた頃のこと。オヤジは若い付き人を一人連れて、同じ俳優仲間の二谷英明さんと3人だけで当時は入国困難だったあの時のキューバを訪問しているのです。(※勿論、役者二人のマネージャーも通訳も同行せず3人だけです)訪問の目的は勿論、カストロ議長と会うため。オヤジは以前から「カストロが座頭市を視ているらしいんだよな」と時々我々現場スタッフには言ってました。しかし緊迫していた当時、まさか二谷さんを連れてキューバへ行くとは予想もしませんでした。余談ながら勝さんは英語のスペルは全く書けないはずです。しかしヒヤリングと喋り...市っあん落ち葉は風を・・・勝新のキューバ編

  • 市っあん 落ち葉は・・・勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝監督の座頭市は破天荒でエンドレスオヤジ(勝新)が監督する座頭市には台本はいらない。当日の撮影現場で、自分の気分で閃いた台詞を、そのまま役者(俳優)に口頭で渡す。それを役者は即座に憶える。しかし役者は憶えて来た台詞が頭にこびりついて、オヤジの台詞がスムーズに出てこない。ヤットコサットコ憶えたらいきなり「本番❕」と叫ぶ勝監督。「よーい!スタート!」・・・ウロ憶えの台詞とさぐりながらの演技・・・こんな感じで出来上がるシーンが、なぜか現実的で活き活きしてくる。まさに勝新マジック全開である。台本無用の勝演出は、予想もしないシーンが次々と出来上がっていく。毎日がこんな連続なので最初の台本とは全く違った筋書き・・・そして予想もしないラストシーンになるし、撮影日数が増えていく。出来上が...市っあん落ち葉は・・・勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス

  • 市っあん 落ち葉は・・・勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝監督の座頭市は破天荒でエンドレスオヤジ(勝新)が監督する座頭市には台本はいらない。当日の撮影現場で、自分の気分で閃いた台詞を、そのまま役者(俳優)に口頭で渡す。それを役者は即座に憶える。しかし役者は憶えて来た台詞が頭にこびりついて、オヤジの台詞がスムーズに出てこない。ヤットコサットコ憶えたらいきなり「本番❕」と叫ぶ勝監督。「よーい!スタート!」・・・ウロ憶えの台詞とさぐりながらの演技・・・こんな感じで出来上がるシーンが、なぜか現実的で活き活きしてくる。まさに勝新マジック全開である。台本無用の勝演出は、予想もしないシーンが次々と出来上がっていく。毎日がこんな連続なので最初の台本とは全く違った筋書き・・・そして予想もしないラストシーンになるし、撮影日数が増えていく。出来上が...市っあん落ち葉は・・・勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス

  • 市っあん落ち葉は・・・勝手?新太郎の真骨頂

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」~勝手?新太郎の真骨頂座頭市で森繁久彌(大親分)が最期、市に斬られた時の台詞。台本なしが当たり前の座頭市の撮影現場。監督勝新が、閃きで今際の際の森繁さんに言わせた一言です。~勝手?新太郎の真骨頂~以前のブログで、オヤジ(勝新)と関わって約20年。そのうち座頭市シリーズで約7年間、助監督としてオヤジを支えてきた。見出しの「勝手新太郎」は、撮影現場でやりたい放題のオヤジに、私がつけたニックネーム。どれほど勝手気ままなのか先ずは、座頭市のオヤジが自ら監督した時のこと。台本のト書きには、ある古刹の墓地で『亡くなった大親分を見送る関八州代官たち』・・・このシーンを翌日に控えて、オヤジは「代官20人揃ってるな」「用意しました」、オヤジ「その20人が全員両側に並んで(親分を)見下ろすんだよな...市っあん落ち葉は・・・勝手?新太郎の真骨頂

  • 落ち葉は風を・・・斬られたはずの梅津栄が・・・

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」斬られたはずの梅津栄が・・・座頭市の現場は台本通りに進まないことは前項で申し上げました。ところが監督勝新太郎は、珍しく台本通りにラストシーンを撮ったことがあります。ところがとんでもないことが起こってしまいました。勧善懲悪のラストシーンでは必ず悪人を叩き斬って市は去って行くのが定番です。極悪の網元(梅津栄)が今わの際で必死に命乞いをする。この命乞いの台詞を聞いて、斬って、仕込みを納めて、街道の向こうへ消え去る市。その間の3分間を、1カット処理で撮ろうと決めた勝監督。命乞いの梅津さんは「もう金輪際悪いことはしねえ。これからは村の衆のために…どうか市っあん命だけは・・」というような台詞。それを聞いた後、市は斬り殺して去ることになっていました。ところが梅津さんはどう心変わりしたのか、命...落ち葉は風を・・・斬られたはずの梅津栄が・・・

  • 市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ・・・勝新太郎監督が考えた台詞

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・あの“勝新太郎”が、座頭市で大親分・森繁久彌に言わせた一言。座頭市シリーズで勝新太郎が自ら監督。そのラストシーンを撮っている時の出来事。大親分役の森繁久彌さんは、市に斬られた後の今わの際の台詞が気に食わなかったのです。そこで勝監督が閃いて、森繁さんを納得させた台詞がこの一言でした。さて、台詞の「落ち葉」って誰のこと・・「風」って何のこと・・「恨む」って誰を、何を・・考えてみればこの一言を読んだ人は、その人の歩んできた人生から解釈の仕方が皆違うのではないかと思うのです。余談ではありますが・・・当時助監督をしていた私。勝さんが以前、谷川俊太郎氏(哲学者)と親交があったのでその辺りからヒントを得て決めた最期の台詞かと思っていました。しかし後日、...市っあん落ち葉は風を恨まねえよ・・・勝新太郎監督が考えた台詞

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」・・・アイドル歌手の早見優が迫真の殺人犯役を!

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・アイドル歌手の“早見優”が迫真の殺人犯役を!「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市シリーズで勝新太郎自ら監督したラストシーン。市に斬られる大親分の森繁久彌さんは、今際の際の台詞が、どうしても気に食わなかった。そこで勝監督が森繁さんを納得させるために閃いた台詞がこの一言でした。「一言の台詞」。それは役者にとって夫々の歩んできた人生を投影する大切な一言です。過去に何本かのサスペンスドラマで監督した私。その作品の中で「一言の台詞」で印象に残る新人女優がいる。元アイドル歌手の早見優である。1991年『家庭教師殺人事件』(テレ東)で、優ちゃんは“殺人犯”の役を演じている。話しが少し逸れるが、1980年代当初、早見優は、松本伊代、堀ちえみ、小泉今日子、三田寛子ら「花の82年組...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・アイドル歌手の早見優が迫真の殺人犯役を!

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」~勝手?新太郎の真骨頂~

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」座頭市で森繁久彌(大親分)が最期、市に斬られた時の台詞。監督勝新太郎が台本なしの現場。閃きで森繁さんに言わせた一言です~勝手?新太郎の真骨頂~以前のブログで、オヤジ(勝新)と関わって約20年。そのうち座頭市シリーズで約7年間、助監督としてオヤジを支えてきた。見出しの「勝手新太郎」は、撮影現場でやりたい放題のオヤジに、私がつけたニックネーム。どれほど勝手気ままなのか先ずは、座頭市のオヤジが自ら監督した時のこと。台本のト書きには、ある古刹の墓地で『亡くなった大親分を見送る関八州代官たち』・・・このシーンを翌日に控えて、オヤジは「代官20人揃ってるな」「用意しました」、オヤジ「その20人が全員両側に並んで(親分を)見下ろすんだよな」「見下ろすって?」「だから馬からだよ!馬から見下ろす...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」~勝手?新太郎の真骨頂~

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」 ~勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス~

    タイトル「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ・・・」~勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス~オヤジ(勝新)が監督する座頭市には台本はいらない。当日の撮影現場で、自分の気分で閃いた台詞を、そのまま役者(俳優)に口頭で渡す。それを役者は即座に憶える。しかし役者は憶えて来た台詞が頭にこびりついて、オヤジの台詞がスムーズに出てこない。ヤットコサットコ憶えたらいきなり「本番❕」と叫ぶ勝監督。「よーい!スタート!」・・・ウロ憶えの台詞とさぐりながらの演技・・・こんな感じで出来上がるシーンが、なぜか現実的で活き活きしてくる。まさに勝新マジック全開である。台本無用の勝演出は、予想もしないシーンが次々と出来上がっていく。毎日がこんな連続なので最初の台本とは全く違った筋書き・・・そして予想もしないラストシーンになるし、撮影日数が増えてい...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」~勝監督の座頭市は破天荒でエンドレス~

  • 「市っあん 落ち葉は風をうらまねえよ」・・・勝新がドキュメンタリーで蔦監督を撮っていたかも!

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝新太郎が、あの徳島池田高校・蔦監督のドキュメンタリーを演出してたかも!「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市シリーズで勝新太郎自ら監督したラストシーン。市に斬られる大親分の森繁久彌さんは、絶命間際の台詞が、どうしても気に食わなかったのです。そこで勝監督が森繁さんを納得させた台詞がこの一言でした。台詞の「落ち葉」・・「風」・・「恨む」って誰が、誰に、何故・・考えてみればこの一言を読んだ人は、その人の歩んできた人生から指す人や解釈の仕方が皆違うのではないか・・・さて冒頭の見出しですが・・・「池田高校・蔦監督のドキュメンタリーを勝新が演出・・・そんなアホな❕」と云う方もいるでしょうが、本当に本当の話なんです。あれは確か勝プロの倒産や息子さん達の大麻事件で身辺慌しかった...「市っあん落ち葉は風をうらまねえよ」・・・勝新がドキュメンタリーで蔦監督を撮っていたかも!

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市も一目置く、愛妻玉緒の勝負度胸!

    久しぶりです。以前ブログしてからもう1年以上は経ちますか。勝さん(オヤジ)と愛妻のエピソードは星の数ほど。また玉緒さんのパチンコ好きは世間でも知れ渡っています。そこで今回、撮影現場の小生ら裏方だけしか知らない『類稀な博才の持ち主玉緒さん』の豪快な麻雀エピソードを披露します。役者稼業は、主役も脇役も長ーい待ち時間もギャラのうち。ですからその果てしない待ち時間を、京都太秦撮影所近辺では殆どの役者は、やることはひとつ「ポン❕リーチ❕ロン❕」で雀荘待機で明け暮れます。当時のプロの雀士も大部屋役者には一目置いていました。ところがそんな猛烈雀士(勿論役者たち)の大柄な男集団に交じって、鮮やかなサウスポーで牌を打つ小柄な女こそ玉緒さん。麻雀のルールをご存じない方もおられるので、知らない方のために超簡単に申し上げると、対戦相手...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・座頭市も一目置く、愛妻玉緒の勝負度胸!

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」・・・つんくと勝新に想うこと。

    先日、つんくさんは咽頭がんを克服して再デビューしました・・咽頭がんの記事で小生、思い出すのは勝新太郎です。申し遅れましたが小生、座頭市最後の作品まで携わった助監督。シリーズ始まっておよそ20年間すべての作品に携わりました。ご存知の方もおられるでしょう(岡山県みろくの里での)勝新自ら監督した「映画座頭市」でも別斑キャメラで、監督補佐もつとめました。ですからあの「オヤジ勝新」と最も長い間、関わった勝プロスタッフの一人かもしれません。ところで長いオヤジとの付き合いの間、実は小生ドキュメンタリー番組のディレクター(監督・演出)をしておりました。ですから、1年の半分を座頭市、残り半年はドキュメンタリー作品の鈍ら折衷ディレクターです。小生の前口上が長くなりましたが、こんなオヤジとの腐れ縁で、舞台「夫婦善哉(中村玉緒共演)」...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・つんくと勝新に想うこと。

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝新のキューバ編

    久しぶりに勝さんのエピソードをブログで紹介します。詳しい年月は忘れましたが、実はキューバとアメリカが一触即発状態だった「キューバ危機」のほとぼりがやっと冷めた頃のこと。勝さんはまだ駆け出しの若い付き人を連れて、同じ俳優仲間の二谷英明さんと3人だけで当時は入国困難だったあの時のキューバを訪問しているのです。(※勿論、役者二人のマネージャーも通訳も同行せず3人だけです)訪問の目的は勿論、カストロ議長と会うため。勝さんは以前から「カストロに会いたいんだよな」と時々我々現場のスタッフには言ってました。しかし緊迫した当時、まさか二谷さんを連れてキューバへ行くとは予想もしませんでした。余談ながらブロークンながら英語は達者だった勝さん。一方の二谷さんも同志社大学英文科卒で、どこかの局のアナウンサーまでこなした英語達者な役者で...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・勝新のキューバ編

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」・・・愛妻家の菅原文太さんに合掌

    今回は、勝新太郎を離れます。あれは確か1997年の夏。私のドキュメンタリー番組では珍しく女性プロデューサーに頼まれて監督しました。小柄で物静かなで、しかも笑顔が素敵な中年の美人の名前は、菅原文子さん。穏やかで気品あふれる女性Pです。菅原Pと我々スタッフは、当時まだとても取材班が入れなかった北方四島に渡って1か月間、「シマフクロウ」の生態を取材したことがあります。タイトルは「loveandpeace」・・根室市とわずか50キロ(距離はいい加減かも)のユジノサハリンスク市(国後島)を結ぶ我が国とロシアの紛争海域。晴れた日には精度の良い望遠鏡ならユジノ側の洗濯干しまで見れるほどの海峡。その海峡を、平和のシンボルバード「シマフクロウ」が、悠然と行き交いながら暮らしている。かつて四島で暮していた我々先人たちの望郷の思いを...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・愛妻家の菅原文太さんに合掌

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」

    「落ち葉は風を恨まねえよ」その2座頭市の現場は台本通りに進まないことは前項で申し上げました。ところが監督勝新太郎は、珍しく台本通りにラストシーンを撮ったことがあります。ところがとんでもないことが起こってしまいました。勧善懲悪のラストシーンでは必ず悪人を叩き斬って市は去って行くのが定番です。極悪の網元(梅津栄)が今わの際で必死に命乞いをする。この命乞いの台詞を聞いて、斬って、仕込みを納めて、街道の向こうへ消え去る市。その間の3分間を、1カット処理で撮ろうと決めた勝監督。命乞いの梅津さんは「もう金輪際悪いことはしねえ。これからは村の衆のために…どうか市っあん命だけは・・」というような台詞。それを聞いた後、市は斬り殺して去ることになっていました。ところが梅津さんはどう心変わりしたのか、命乞いの台詞に妙なアドリブを入れ...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」

  • 「市っあん 落ち葉は風を恨まねえよ」・・・の続き。

    「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・の続きがあります。座頭市シリーズで勝新太郎が自ら監督したラストシーンを撮る時の出来事。大親分役の森繁久彌さんは、市に斬られた後の今はの際の台詞が気に食わなかったのです。そこで勝監督が森繁さんを納得させた台詞がこの一言でした。さて、台詞の「落ち葉」って誰のこと・・「風」って何のこと・・「恨む」って誰を、何を・・考えてみればこの一言を読んだ人は、その人の歩んできた人生から解釈の仕方が皆違うのではないかと思うのです。余談ではありますが・・・当時助監督をしていた私。勝さんが以前、谷川俊太郎氏(哲学者)と親交があったのでその辺りからヒントを得て決めた最期の台詞かと思っていました。しかし後日、当時飲み仲間だった田辺茂一氏(紀伊国屋社長)に教わったと勝さんから聞きました。勝新太郎を中心...「市っあん落ち葉は風を恨まねえよ」・・・の続き。

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