第3話② そろそろあれが来ますね ほら あれだよ あれ

鈴夏が部室から出て行って、俺は後輩の娘と二人きりになった。なんとも気まずい雰囲気が部室に漂う。「行っちゃったな」「行っちゃいましたね」お互い顔を見合わせてハハ…

てっけん！ 第2話 やや無理やり気味の部活勧誘！

謎の美少女に放課後呼び出される。いわゆる青春ドキドキイベントのひとつだ。俺がこの前プレイした年齢制限のある美少女ゲーム（世間一般でエロゲ、と呼ばれるもの）の中…

第3話① 朝お味噌汁作ってくれる人募集中

彼女に導かれた場所は、視聴覚室横の小部屋だった。教室で使う目的より、倉庫利用のために作られたような感じだ。ドアも教室などにあるガラス付きのスライド式ではなく、…

第2話④ カラオケに誘われたのにいつまでたっても集合場所と時間を教えないってひどくないか？

俺は歩きながら、鈴夏に気になったことを尋ねる。「なんで俺なんだ？」そりゃ、気になる。なぜ男子の中から俺を指名したのか。ひょっとしたら俺の隠された才能や魅力に気…

第2話③ この時期はインフルエンザと中二病が大流行しております

「まあさすがに可哀想だからやめてあげる。それに童貞って多すぎて個体識別しにくいし」「そりゃどうも」やはりとんでもない女だ。高校生男子がちょっと気にしている所に…

第2話② 女にとっていい男とは都合のいい男のことである

ホームルームもあっという間に過ぎ、放課後。俺は例の約束を果たすべく、荷物をまとめて教室を出る。途中加藤が、「いつでも俺に頼れ！」的な視線を俺に送っていたがうざ…

第2話① なんでもツンデレといえばいいものではない ツンデレにもいろいろある

謎の美少女に放課後呼び出される。いわゆる青春ドキドキイベントのひとつだ。俺がこの前プレイした年齢制限のある美少女ゲーム（世間一般でエロゲ、と呼ばれるもの）の中…

てっけん！ 第一話 ちょっとそこまで出発進行！

坂道を登り切ったら、茶色い校舎が見えてくる。ここが俺、木下征斗が通う私立葛下学園。この地方の中では1，2を争う名門女子高も、ここ最近の少子化の影響により、つい…

第一話⑦ やっとヒロインが登場したのに全く心が踊らないのはなぜだろう

「私を視姦してんじゃないわよこの童貞」ただ残念なことに、口はすでに末期がん状態だ。「いや、別に視姦してないけど･･････」「おだまり、してたでしょう、これだ…

第一話⑥ 童貞野郎っていうけど逆に童貞以外の方が珍しくない？え、ひょっとして俺だけ・・・・・・

クラス中の視線が彼女に集まる。そりゃそうだ。このクラスに女子生徒が入ってくることなんてまずない。ましてや、「童貞」と叫びながらとなると、注目を浴びないわけがな…