身の周りの物を材料科学の観点から紹介! 暮らしに役立つヒント、発見! サイエンスコミュンケーターとし
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。今日は、「かわりばんこ」という言葉についてです。交代で物を使うことを「かわりばんこ」と言いますが、改めてこの「かわりばんこ」という言葉。どういう語源かを調べてみました。鍛冶屋で刀を作るとき、「番子(ばんこ)」とよばれる労働者が交代しながら「ふいご」という送風機を踏んでいたそうです。一人でふいごを踏み続けることが難しいため、番子が代わりながら交代でふいごを踏むようになったそうです。このことから、交代で物を使うことを「かわり(代わり)ばんこ(番子)」となったそうです。日頃使っている言葉で、金属加工と関連するものが少なくありません。皆さんも、何気なく使っている言葉について調べてみるのも面白いかもしれませんね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...かわりばんこ
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。本日は、金属のよもやま話として、「赤レンガ×鉄」についてご紹介します。富山には、第三セクター鉄道「あいの風とやま鉄道」があります。あいの風とやま鉄道は、旧JR西日本の北陸線で、北陸新幹線の開通と同時に第三セクター鉄道となりました。あいの風とやま鉄道の駅の1つの東富山駅には、赤レンガでできた小さな小屋があります。ネットで調べると、この小屋はランプ小屋で、照明用ランプや燃料等を収納していた倉庫だったようです。その設置は、なんと明治41年9月のようです。この東富山駅にあるランプ小屋にも使われている赤レンガ。実は、金属の「鉄」と関連しています。赤レンガは、粘土質の土を焼成(焼いて)して、形作られます。赤レンガが赤いのは、粘土中に含まれる水酸化鉄微粒子...赤レンガ×鉄
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。最近、毎週楽しみにしているテレビ番組があります。それは、NHKで毎週土曜日お昼に放映されている「探検ファクトリー」です。魅力あふれる町工場や工房、その周辺の町を漫才コンビ・中川家とすっちーが“探検”する工場見学バラエティーで、高度な技術や職人技、さらに面白社員や名物社長などを発見し、“日本のもの作りの底力”“働く人の情熱”を紹介されています。(HPより引用)先日は、埼玉県川口の鋳物工業でのマンホールの蓋を製造しているメーカーが紹介されていました。キュポラで溶解される鋳鉄、鋳造、ショットブラストなど、興味深い内容でしたね。その他にも、金属加工に関するメーカーの紹介もあり、楽しめますよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...探検ファクトリー×金属加工
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。2010年7月に技術士事務所ヨシムラ・サイエンス・ラボを開業し、本ブログ含めて活動を進めてきました。この度、技術士で構成する公益社団法である「日本技術士会」に再入会することにしました!※開所当時のしばらくの間は日本技術士会に入会し、その後脱会し、現在に至っておりました。。。入会の支払い処理を終えて、会員証の受け取り待ちの状態です。再入会のきっかけは、日本技術士会金属部会の付属の金属技術者若手の会YES-Metals!との出会いでした。日本技術士会金属部会の皆さま、今後ともよろしくお願いします!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『原材料から金属製品ができるまで図解よくわか...「日本技術士会」に入会しました
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。久しぶりに板チョコを食べたくなり、ダイエット中にもかかわらず、ついつい買ってしまいました。改めてですが、板チョコが紙包装の内側にアルミニウム箔で包まれていることに気づきました。今まで何気に思っていましたが、アルミニウム箔が使われている理由はなんだろうと思い、ネットで調べてみました。それは、アルミニウム箔の遮光性、防湿性、保香性からだそうです。遮光性、防湿性、保香性であれば、樹脂系フィルムでも良さそうですが、アルミニウム箔が選ばれている理由は、おむすびをクッキングアルミフォイルで包むのと同様に、食べかけのチョコレートをアルミニウム箔で包み直すことができるからだそうです。ちなみに、元の形をとどめないまで変形することを塑性変形と呼びます。身近な板チ...チョコレート×アルミニウム
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。先日、NHKのテレビ番組「あしたが代わるトリセツショー」を見ました。番組では、「“鉄分”の取説〜世界が注目!疲労・頭痛・不眠を改善!?」と題して、鉄分について解説されていました。番組では、アメリカの鉄分を多く含むシリアルが、磁石に引き寄せられる様子が映っており、正直、驚きました!早速、鉄分となる食品添加物を調べてみると、「還元鉄粉」(日本粉末冶金工業会資料より)のようでした。還元鉄粉ということは、いわゆる純鉄。そりゃぁ、磁石にくっつきますわね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『原材料から金属製品ができるまで図解よくわかる金属加工』(日刊工業新聞社)※2021年9月発刊...食品添加物×鉄
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。今日は、Amazonで買った古本のお話。その書籍の名前は、「錆と人間」。哲学をイメージするような書籍名ですが、錆に立ち向かう人類の戦いが描かれています。具体的には、・防食技術と自由の女神・ステンレス鋼開発秘話などのようです。参考になる金属ネタがありそうな書籍。通勤時に読みたいと思っています!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『原材料から金属製品ができるまで図解よくわかる金属加工』(日刊工業新聞社)※2021年9月発刊『トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞社)『銅のはなし』(技報堂出版)『身近なモノに隠された金属のヒミツパパは金属博士!』(技報堂出版)『ツールエン...錆×人間
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。今日は、切削加工についてです。工作機械にて機械的なエネルギーを被加工材に付与して金属材料を機械的に除去する金属加工を大別すると、①金属材料に工具と相対的な運動を与えて削る切削加工と、②高速で回転する砥石を用いて金属材料を削る研削加工、の2つに分類されます。このうち、①切削加工は、ボール盤や旋盤、フライスなどの工作機械を用いて、金属材料の不要部分を切り屑として除去して、所用の形状や寸法へと仕上げる加工プロセスです。この切削加工に使用する工具を切削工具と呼びます。「切」の字に入る7の字と、工具の「工」から連想した5の数字から、本日7月5日は、「工具の日」だそうです。いろいろな記念日があるものですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...切削工具×7月5日
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。今日は、材料と機能・リサイクルについて、ちょっとばかり書きたいと思います。人類は、進化していく過程で様々な材料を開発し、私たちの暮らしの豊かさに貢献してきました。その材料を大別すると、金属材料、樹脂材料、セラミックス材料、そしてこれらを複合させた複合材料、の4種類です。これら4種類の材料の総称を「工業材料」と呼びます。工業製品の多くは、これらの4種類の材料を複合的に使用して、より使いやすく機能的に設計されています。例えば、ノック式ボールペンは、ボディーに樹脂、ペン先とばねに金属、ペン先ボールにセラミックスが使用されています。このような種々の材料が使用されているものを「マルチマテリアル」と呼びます。街を走る自動車は、マルチマテリアルの代表ですよ...材料×機能・リサイクル
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