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tnlabo’s blog   「付加価値」概念を https://blog.goo.ne.jp/tnlabo

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

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2014/12/25

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  • 日本:不思議な国の「賃金・物価」物語

    日本の賃金が「あまりに上らない」からでしょう、公正取引員会が、「賃上げを価格転嫁する」ための「企業の行動指針」を取りまとめて公表しました。これは大変結構なことで、このブログでも、「賃上げの力のない中小企業などが賃上げをしたら、その分を価格転嫁できるようにすればよい」と指摘して来ました。おそらく世界の先進国を含む多くの国でこの話を聞いたら、政府機関が、賃上げした分価格転嫁してよいと言ったら、たちまち経済は賃金インフレになって、結果は賃金物価のスパイラルで、ハイパーインフレが発生しますよ。そんな国は、すぐに国際競争力を失って立ち行かなくなるだけだよ、と物笑いになりそうです。ところが、日本では、経済活動についてのレフェリーの代表である公正取引委員会が、それをやりなさいと指針まで公表するというのです。報道による内...日本:不思議な国の「賃金・物価」物語

  • 防衛力整備計画と為替レート

    岸田政権からよく聞かれる言葉に「国民の生命と財産を守る」というのがあります。振り返ると安倍政権のころからこの言葉は良く使われていて、岸田総理もそれを引き継いでいるのかもしれません。ロシアのウクライナ侵攻、習近平の台湾は中国発言で台湾有事などという言葉が一般的になったことを背景に、この言葉は、自然災害からの守りの強化、国土強靭化中心から、国際情勢の変化の中で、国際紛争(戦争)を意識したものに変わってきたようです。国際情勢が変わってきたのは、本当に困った事ですが、敵基地攻撃能力も含めて、防衛力をいくら強化しても、「国民の生命と財産を守る」事に繋がってくれるのでしょうか。「国民の生命と財産を守る」のには戦争をしない事が一番なのです。徹底的に平和外交で国を守ることが先ず大事でしょう。戦争をすれば、ロシアのウクライ...防衛力整備計画と為替レート

  • 金属労協、ベア10,000円以上の要求へ

    金属労協(JMC)が来春闘で、今春闘の6,000円を大幅に上回るベア10,000円の要求で最終調整をしていると今朝の朝日新聞が伝えています。報道では、金属労協の要求としても過去最高のという事ですが、国際関係をベースにした日本の労働組合組織の動きだけに、そして自動車、電気、基幹など金属関連の産業の労働組合をカバーする協議会組織で、日本の金属産業の主要企業の殆どの組合が参加にいる組織であるだけに来春闘への影響が注目されるところです。金属労協は、1964年、日本経済が高度成長華やかな頃、日本の金属産業が発展し輸出産業としても世界に注目され始めた頃、IMF(InternationalMetalFederation)の日本委員会(IMF・JapanCommittee)として発足したもので、これで日本の金属産業労組も...金属労協、ベア10,000円以上の要求へ

  • 補上正予算では「自家製デフレ」脱却は無理では?

    朝食の後、9時のニュースが5分繰り上がって、9時からは参議院の予算審議の中継でした。立憲の辻元議員の質問が始まっていましたが、総理の答弁の基本的な柱は、来年度にかけての目標はデフレの脱却を何とか果たしたいという事のようでした。これは、総理は勿論、国民全体にとっても望ましい事で、このブログでも、その実現にお役にたつような情報でお手伝い出来ればと、基礎データの点検から、方法論、実践目標迄いろいろな形で指摘して来ているつもりです。総理の答弁が、官僚の書いたシナリオそのものか、それとも岸田理論が強く出ているのかは解りませんが、残念ながら、デフレ脱出はあまり巧く行かない可能性が高いという感じでした。そう感じてしまう原因は、総理が一生懸命、政府がやりますからという態度を繰り返し強調し、その態度も言葉も異常に力が入って...補上正予算では「自家製デフレ」脱却は無理では?

  • 時間は主観的なものか? 客観的なものか?

    今日は土曜日です。もう大分前のことですが、矢張り土曜日に「時間と宗教」というテーマで書いています。土曜日は、あまり世俗の現実については書きたくないような気がすることもあって、あの時は何となく「時間と宗教」の関係を考えてみようと思ったのです。それなりに納得できる結論になったような気がしています。時間について広汎な研究体制をお持ちの大阪大学の北澤茂教授によれば、人間の大脳の頭頂葉内側面の後方に位置する脳回の「楔前部(けつぜんぶ)」という所が、経験した事を文字通り時系列に脳に記憶させる仕分けを司る所だということです。ここは認知症の原因になるアミロイドβが溜り易い所で、それが溜ると時間感覚がうまく機能しなくなる、つまり記憶の整理が巧く行かなくなって認知症になるようです。ですから、我々が、物心つく頃には楔前部が確り...時間は主観的なものか?客観的なものか?

  • 2023年10月消費者物価、そろそろ転機か

    今朝、総務省統計局から10月分の消費者物価指数が発表になりました。物価上昇の動きは収まりそうにない数字が出ていますが、客観情勢から見れば、そろそろピークを向かうのではないかと思われる要素もあるように思います。下のグラフを見て頂きますと、まず注目しなければならないのは所謂コアコア指数(生鮮食料とエネルギーを除く総合)の動きです。消費者物価3指数の推移(原指数)資料:総務省統計局「消費者物価指数」10月は、3指数とも騰勢を強めています。エネルギー関係の補助金が半分になったことも影響していると思いますし、それに10月から4千数百品目の一斉値上げが行われたことも影響していると思います。特筆すべきは、天候にも、エネルギー価格にも影響されない国内消費物資の緑の線が、2021春以来初めて赤い線(生鮮食品を除く総合)を抜...2023年10月消費者物価、そろそろ転機か

  • 正社員の賃金制度と定年再雇用賃金

    最近ではかなり制度改善が進んできているようですが、高齢化社会が進むにつれて、財政不如意の政府の立場からすれば、社会保障、特に年金財政なども考え、いわゆる正社員の人達に出来るだけ長く働いてもらいたいという事になるようです。高齢者の就業継続を奨励するという事は、政府の立場を別にしても大変結構なことだと思います。もともと日本人は働くことを善しとし、昔からILOの統計では、高齢者の就業率は世界でも断トツに高いことが知られていました。ですから、企業に70歳までの雇用義務を要請しても特に驚きません。本人が働きたければ、働いて社会に貢献することは、本人にとっても社会にとってもともに結構なことなのです。政府は、働く人と辞める人に対して年金の制度設計をすれば、より多くの人が、定年再雇用で、働き慣れた所て、健康が許せば75歳...正社員の賃金制度と定年再雇用賃金

  • 法人企業統計、製造業の付加価値分配の推移

    法人企業統計、製造業の付加価値分配の推移財務省の法人企業統計は企業経営の状況を見るのに大変優れた統計で、私の好きな統計です。最近は日本経済の不振の原因である個人消費が伸びないという問題との関係で、GDP統計消費者物価統計などマクロ経済の分析が中心になっていますが、昨年・今年は、特に企業の賃上げの問題が主要な話題になっています。企業が賃上げをするかどうかといった問題になりますと、企業の生み出す付加価値、それを企業が利益と人件費にどう分配しているかが当然問題になります。この点は、法人企業統計が最も役に立つわけです。そこで今回は、法人企業統計から付加価値の分配の状況を見てみました。付加価値はこのブログのメインテーマですが、我々は企業の作る付加価値で生計を維持している事がその前提です。日本経済の主役はやはり製造業...法人企業統計、製造業の付加価値分配の推移

  • 人間とはここまで憎み合えるものなのか

    パレスチナ、イスラエル問題を見ていてつくづく思うのは、人間というのはここまで憎み合えるのかという恐ろしさです。私も人間ですから、どこかにそんな「性(サガ)」を持っているのかと思うと、何と無く嫌悪感や不安感を感じたりします。然し人間には「類化性能」の高い人と「別化性能」の高い人がいると言う折口信夫の説を聞きますと、多分私は類化性能の高い人間だから、あそこまで憎みあうような事はないだろうなどと思って少し安心するのです。恐らくパレスチナにもイスラエルにも「類化性能」の高い人は大勢いて、そういう人たちはこんな人間同士の殺し合いはするべきではないと思いながら、リーダーが決めるのだから、我々にはどうにもならないと嘆いているのではないでしょうか。「別化性能」の高い人は、俺は格別だ、気に食わない相手は倒す,という「争いの...人間とはここまで憎み合えるものなのか

  • 日本人のエネルギーレベルについて

    日本人のエネルギーレベルについて日本人は、基本的にエネルギー・レベルが高い国民だと考えています。このブログでも、折に触れてそんな指摘をしてきました。1990年台から日本経済が極度の不振に陥ってからでも、元気で頑張っているのがゲームやアニメの世界でしょう。一時、嘗ての通産省が、世界で人気の日本アニメを産業として把握しようとしたことがあったようですが、その後諦めたようです。(諦めてくれて良かった!)そんな事に関係なく、日本のアニメは世界の重要な文化(もうサブカルチャーではない)としてますます元気なようです。もう随分以前から日本では、テレビを点ければ食べ物を作るか食べるかの場面にぶつかる、というような状況ですが、その結果が「和食がユネスコの無形文化遺産に指定」という事になり、日本の食文化は世界に名を馳せて、世界...日本人のエネルギーレベルについて

  • 政府は経済政策の誤りにに気付くべし(前2回の補遺)

    前2回、日本経済の活性化の決め手となるのは、先ず、日本の平均賃金水準を10%程度上げること事だと書きました。賃金水準が割高なアメリカヨーロッパでも、労働組合が当然のこととして要求し、経営側が、それなりの答えを出しています。円安で、賃金水準が割安な日本ならば、そうした状況になって当然ですが、そうなりません。そうした元気のなさが、日本経済不振の原因ですという趣旨も含んで書いていますどうも、日本の国民は、労使を含め政府にマインドコントロールされているようです。少子高齢化、人口減少、年金財政を始めとしての将来不安、財政再建絶望的、ゼロ金利、ゼロ成長、賃金は上がらないもの・・・と並べられると「我々の将来は暗い」と信じ込まされるのでしょう。そうしたことを前提に、政府は、「政府の力で何とかします」と言います。増税はしま...政府は経済政策の誤りにに気付くべし(前2回の補遺)

  • 来春闘、必要な賃上げは平均賃金10%上昇程度か

    前回は、日本経済活性化のために賃上げが必要という意見が、労働組合、政府は勿論、企業経営者や経済団体にも普遍的になって来ているという現状も前提に、「日本経済活性化の鍵は賃上げにあり」と書きました。同時に、「定昇込み5%以上」とか、「今年より高い賃上げ」という程度では、多分今年と同じような結果に終わるのではないか」とも書いてきました。理由は、物価が沈静すれば別ですが、今の政府の補助金による物価上昇抑制がなくなり(4月まで)、円安がアメリカの事情などで続く可能性が強く、海外は何処もインフレ、インバウンド大盛況などが、ジリジリと消費者物価を押し上げる可能性が高いからです。今春闘の賃上げでも毎月勤金統計の「平均賃金の上昇は1~2%前後」ですし、家計調査の「勤め先収入」はマイナスです。それが多少増えても、恐らく賃金上...来春闘、必要な賃上げは平均賃金10%上昇程度か

  • 日本経済活性化の鍵は何でしょう?

    日本は、アメリカ中国に次いで、世界第3位の経済大国ということになっていますが、IMF(国際通貨基金)の予測では、今年(暦年)ドイツに抜かれ第4位になるようです。それからまた2-3年でインドに抜かれ第5位に転落するとの予測もあるようです。こう予測されて、「多分そうなるんだろうな」と納得するか、「抜かれないように頑張ろうじゃないか」と考えるかですが、今に日本人にはどちらが多いのでしょうか。このブログは、後者の考え方で、本気でやれば出来るのだから、やっぱり頑張ってやりましょう!という立場です。という事になりますが、問題は、原因の究明と、取るべき方策の方法論です。この問題は、経済学的に見ても、経済活性化に責任を持つ政府、日銀、経済団体、労働組合(連合)一部の個別企業や経済学者、経済評論家などに細部は別として、ほぼ...日本経済活性化の鍵は何でしょう?

  • 2023年7-9月期GDP、目立つ民間需要不振

    今日、内閣府から今年度7-9月のGDP四半期の速報が発表になりました。すでにマスコミではマイナス予想がされており、今日発表の数字でも、季節調整済みの物価上昇分を除いた実質値前期比で、マイナス0.5%、年率換算でマイナス2.1%、3期ぶりのマイナスという見出しで報道されています。コロナ終息後、動き始めたように感じられている日本経済ですが回復は思うようにはいかないようです。指摘されているのは、物価上昇が予想より長く続き、しかも今後についても上昇が続くのではないかという見方が強く、インフレによる実質値の低下と、物価上昇が続きそうだという事で、消費者の買い控えも見える消費需要の不振です。加えて民間設備投資の一時的とも思われる停滞、前期に伸びた民間住宅の反動減もあったのかもしれません。このブログでは、こうした短期的...2023年7-9月期GDP、目立つ民間需要不振

  • 基金とは何でしょう

    マスコミによりますと、この臨時国会で決まった補正予算13兆円余の内4.3兆円が基金に充てられているという事です。政府が作っている基金と言いうのは150ぐらいあって、そこに積んである基金の昨年度末の残高は16兆円余りもあるそうです。この基金の残高というのはコロナ以降急拡大してきたのだそうで、コロナ対策にカネがかかるので関連する基金が増えたのかもしれません。一寸聞きますと基金の残高が16兆円もあるのは、財政が豊かで結構なことではないかなどと感じてしまいます。ですが、補正予算の中から4.3兆円も基金に積み増すという話や,補正予算の財源のうち7兆円は赤字国債だなどと聞きますと、何かおかしいなという感じになります。基金というのは、何か有意義な事業を行うために、余裕資金を積み立てたり、篤志家の寄付を得たりして、その活...基金とは何でしょう

  • 主要3物価、それぞれの動きに

    今日、日銀から輸出入物価と企業物価の統計が発表になりました。毎月追いかけている輸入物価、企業物価、消費者物価(東京都区部)の3物価を見ますと、今月は、それぞれにばらばらな動きで、輸入物価が企業物価に影響し、それが消費者物価に影響してい来るという関係よりも、それぞれの物価に別々の要因が大きく影響しているといった感じです。グラフで、それぞれの動きを見て行ってみましょう。下のグラフは長期的に、今回の原油・エネルギー価格の高騰を最初から追ってみたものですが、アメリカ、ヨーロッパで10%前後のインフレを引き起こしたエネルギー価格は、すでに昨年夏をピークに下落の一途でしたが、今年の夏あたりから横ばい状態になり、この所多少の上昇傾向が見られます。アメリカではFRBがインフレ傾向が再燃するのではないかと金利再引き上げに言...主要3物価、それぞれの動きに

  • 2つの戦争、どちらも人類の課題ですが

    誠に残念なことですが、様々な経験を経て、人類の文化や知恵も進歩してきたと考えられていた21世紀に、多くの人々が「悪夢を見ているのではないか」と思うような熾烈な戦争が起きてしまいました。ロシアのウクライナ侵攻は、もう1年10カ月になろうとしていますが、解決の兆しすら見えない人類の悲劇として続いてしまっています。そして、この10月にはハマスのイスラエル攻撃から始まり、イスラエルの徹底した反撃という熾烈な戦争が起きてしまいました。人類の調和と発展が言われ、世界平和への希求が、人類の歴史の中でも最も強くなったと思われ、人類の共通の課題は、地球環境の回復、温暖化防止、そのためにSDGsが広く叫ばれるようになった地球社会の中で、こんな人間同士の破壊と殺し合いが起きるなど、あり得ないと思う人が大部分ではないでしょうか。...2つの戦争、どちらも人類の課題ですが

  • 「自家製デフレ」の再来を避けよう

    丁度1年ほど前、「自家製デフレ」から何とか脱出したという思いを3回ほどに分けて書きました。「自家製デフレ」というのはその時作った造語です。「自家製インフレ」という言葉はあって、これはhome-madeinflationの日本語訳です。インフレがあればデフレがあるはずだという事ですが、自家製インフレは、通常「賃金コストプッシュ・インフレーッション」です。ならば賃金が上がらな過ぎる場合は、需要が不足して「自家製のデフレ」になる可能性があるわけです。しかし現実にはそんなことは通常ないので「自家製デフレ」という言葉がなかったのでしょう。かつての日本も含めてどこの国も「賃上げ圧力の強い国」ですから、何かきっかけがあれば(たとえば輸入インフレ)賃金が上昇し、自家製インフレになるのです。この所のアメリカ、ヨーロッパの1...「自家製デフレ」の再来を避けよう

  • 2023年度上半期、経常収支黒字12.7兆円

    財務省が発表している国際収支統計によりますと今年度上期のわが国の経常収支黒字は12.7兆円と急拡大しました。昨年度の上半期は4.2兆円でしたから正に急拡大ですが、これはワクチンの輸入がなくなったのや原油価格が下がった事からでしょう、それに第一次所得収支も急増しています。第一次所得収支というのは、日本人(含法人)が海外に投資をして得た利子・配当などです。大部分は日本企業の海外外子会社や投資先からの受取りでしょう。これは日本が受け取る所得ですが、国内の生産活動の結果ではないので「GDP」にも「国民所得」にも入ってきません。入っているのは「GNI」=「国民総所得」=「国民所得+第一次所得収支」という事です。ところで、もともと日本の経常収支は貿易収支がトントンぐらいで、第一次所得収支が年間20兆円ほどの黒字という...2023年度上半期、経常収支黒字12.7兆円

  • 人手不足問題を考える

    先日の日曜日、NHKも日曜討論で、労働力不足問題を取り上げていました。現に、介護人材の不足は深刻ですし、タクシー会社では車はあっても運転手がいないといった状況のようです。番組でも新藤再生相を始め専門家の方達から、楽観、悲観いろいろな意見が出て考えさせるものでした。確かに少子化、高齢化は進みますし、日本経済はこれから成長しなければならないのですから労働力は必要でしょう。技能実習制度という形で労働力を確保している産業も少なくありません。恐らくこれからも、人手不足は続くでしょう。それでも、このブログでは、人手不足の社会は、どちらかと言えば良い社会だと考えています。理由は、人手が不足しているという事は、人の価値が高くなる事だからです。反対は、失業が深刻な社会でしょう。それに較べれば、人手不足社会は、何と言っても前...人手不足問題を考える

  • 2023年9月、平均消費性向は上昇ですが

    2023年9月、平均消費性向は上昇ですが今日、総務省統計局から9月度お家計調査:家計収支編が発表になりました。先ず、2人以上勤労者所帯の家計収支のページの「平均消費性向」の数字に直行して確かめますと78.2%で、前年同月の77.7%に比べて0.5ポイントの上昇です。平均消費性向の推移(2人以上勤労者世帯、%)資料:総務省統計局「家計調査」過去2か月7月、8月と平均消費性向は前年同月比で下がっていましたから、昨年来の上昇基調に復帰かと希望的観測も含めて、9月の動きの全体傾向を見ていきましたが、どうも状況はそう簡単ではなさそうです。平均消費性向の上昇には2色あって、1つは収入が増えそうあか増えたから少し財布の紐を緩めようかという感じのものから、収入は増えないけれど物価が上がったから止むを得ず支出が増えてしまっ...2023年9月、平均消費性向は上昇ですが

  • 三連休明け株価暴騰、日米景気の行方は

    ロシアのウクライナ侵攻で世界の多くの人々が、ロシアの野蛮な行為を悲しんでいる中で、今度はハマスとイスラエルの報復合戦が起き、人びとは、改めて現代世界にも未だに人類文化の進歩に遅れた部分があることを痛感し、悲痛な感覚に悩まされています。一方紛争、戦争の文化から卒業した社会では経済の競争が人々の心の主要な部分を占めているのでしょう。こちらの競争社会も結構熾烈ですが、破壊と殺戮のない事は人類社会がそこまで進んできている事を示していると理解すべきでしょうか。2つの戦争に痛みを感じながらも、経済社会は多様な形で豊かさを求め競い合っています。これが今の人類社会の現実という事なのでしょう。先週から、アメリカは足掛け2年のインフレ克服に目鼻を付け、経済安定化を期待して株価は連日の上昇、それを受けて連休明けの日経平均も70...三連休明け株価暴騰、日米景気の行方は

  • 向こう3軒両隣、安定社会構築の原点

    日本には昔から「向こう3軒両隣」という言い方があります。今、ネットで見ますと、引っ越しの時の挨拶の範囲などという形で「向こう側が3軒、こちら側は自宅は別ですから2軒の5軒はご挨拶すべきでしょう」などと解説してあったりしますが、この言葉にはもっともっと深い人間社会の基本的な考え方があるような気がしています。欧米では「良い垣根は良い隣人を作る」という言葉あるような記憶がありますが、これも基本的には、同じ人間社会の良い関係の在り方、作り方を言っているのでしょう。そういえば、今のパレスチナ・イスラエル紛争などは、悪い垣根の典型なのかもしれませんね。「隣は敵、隣の隣は味方」などという言葉もあるようですが、これも人間社会の関係の難しい面を言っているのでしょう。「向こう3軒両隣」は良い悪いは何も言っていませんし、他にも...向こう3軒両隣、安定社会構築の原点

  • 文化の日に考える:共存の文化、分断の文化

    文化の日に考える:共存の文化、分断の文化6年前、2017年の文化の日に「争いの文化」と「競いの文化」を書きました。「争いの文化」は相手を倒して自分が上に立とうという文化、「競いの文化」は相手を超えることで上に立とうという文化で、例えれば戦争の文化とオリンピックの文化という趣旨のものです。ネットで「競いの文化」と入れて検索しますと、このブログが出て来ます。相手を倒せばそこで進歩が止まりますが、相手を超えようとすれば進歩はいつまでも続くという意味も含んでいます。人類社会にとっては「競いの文化」こそが大事という事になります。しかし現実の人類社会では、未だに戦争が絶えません。破壊と殺戮で相手を倒すというのは人類社会の中でいつまでもなくならないのでしょうか。今日、6年後の文化の日はロシアのウクライナ侵攻が続き、新た...文化の日に考える:共存の文化、分断の文化

  • FRB、アメリカのインフレ鎮静化を認める

    FRB、アメリカのインフレ鎮静化を認める昨日、今日、日経平均が大幅に上昇しています。理由は、FRB(アメリカの中央銀行)が、一昨年来のアメリカのインフレ傾向が収まり、当面これ以上政策金利の引き上げを続けない方向に舵を切ったからです。アメリカは、国際収支も財政収支も、いわゆる「双子の赤字」を長期に続けている国です。当然インフレになれば、アメリカ製品は割高になり、赤字状態は悪化する可能性があるわけです。FRBのパウエル議長(日本の日銀総裁に当る)はことのほかインフレ警戒意識が強いようで、政策金利の大幅引き上げを続け、過熱した景気を冷やしてインフレ抑止に力を入れました。しかしそこは舵取りが難しいところで、あんまり景気を冷やし過ぎて不景気になることは避けなければなりません。最近伝えられていたUAW(全米自動車労組...FRB、アメリカのインフレ鎮静化を認める

  • 日本経済の活性化は発想の転換から

    昨日、日銀は長期金利の上限が1%を多少超えてもいいという信号を出しました。それで円高になるか読もうとしたのでしょう。しかし円安になっています。国際投機資本は皮肉屋のようです。少し時間を見ましょう。日銀も動き始めるのでしょうか、国際投機資本相手では大変ですが、円安を止める気になったことは評価できるでしょう。円レートには国際的にも、日本にとても居心地のいい水準があります。円安になり過ぎると外国は円高を求めて来ますし、円高になり過ぎると日本人は居心地が悪くなります。日本は資源が人間だけで、多くの資源を輸入し、加工して輸出して成り立つ加工貿易の国(情報・知識についても)ですから、賃金が高いと製品が高くなって成り立たない国です。ですから、自動車でもアニメでもなるべく賃金が安い方がいいという認識が定着していました。つ...日本経済の活性化は発想の転換から

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