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2014/12/25

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  • アガパンサスは例年通り元気に咲きました

    急に暑くなって体がついていかない感じです。先ずは、熱中症にならないように、水の補給には十分注意ですね。電力不足に備えようと、軽く冷房それにプラス扇風機、これで大丈夫だろうと思っても、未だ今日は6月、この暑さが何時までと考えると容易ではなさそうです。庭で写真を撮ったり、パソコンを叩いたりしていますと、結構その気になったりして、気が付かない事がありますが、熱中症の前段階ぐらいにはなるようです。なんか調子が悪いなと感じたら水を飲むのがいいと心掛けてはいます。時に、折角の家内の注意も聞き流しているうちに、これは熱中症の症状だぞと気がついて、あわてて水を飲んで、これまさに「冷や水」なり、では洒落にもなりません。庭のミニ菜園も、盛りになって来たのに、キュウリが水不足で午前中から葉が萎れて来て可哀想のようです。夕方にな...アガパンサスは例年通り元気に咲きました

  • 「独裁度指数」:22世紀の笑話

    アインシュタインは「第三次、第四次世界戦争は解らないが、第五次世界戦争は確実に石と棍棒での戦いになるだろう」といったそうです。核戦争の恐ろしさをブラック・ジョークにしたものでしょう。本当か作り話か知りませんが、アインシュタインが言ったといえば、そんな気がしないでもないところです。話は22世紀に飛びますが、そんなことにならないようにと、とある研究組織が、世界各国の「独裁度指数」という数字を発表することにしました。その研究組織の発表によりますと、いろいろな研究機関が、世界各国の生産性や、国民の満足度、ジェンダー平等の度合い、デジタル化などのランキングを発表しているが、もっと世界の役に立つランキングを考えてみましたというのです。考えたことは、歴史上、戦争を起こしているのは独裁者が殆どだから、国のリーダーが独裁化...「独裁度指数」:22世紀の笑話

  • 改めて国連の役割を問う

    改めて国連の役割を問うロシアのウクライナ侵攻という戦争は、長期化の様相を濃厚にすると同時に、ますますおかしな形のものになって来ました。ロシアの侵攻の様相は、占領したいウクライナの地域の都市の完全破壊が目的という状態です。常識的に考えれば、こんなに破壊してしまって、自分の領土にしても、人間が住み、働く場所として再建するのには膨大な時間とカネがかかる事は明らかなのに、無理を重ねて野蛮な破壊行為をすることに何の意味があるのかと思ってしまいます。考えられるのは、恐らくプーチンが自分のメンツにかけて、「勝った」と言える戦争にしたいという事でしょうか。プーチン以外の人にそれが何の意味を持つのでしょう。ロシアは、ウクライナの首都キーウでも、どこの都市でも勝手に爆撃やミサイル攻撃が出来るのに、ウクライナでは、モスクワはお...改めて国連の役割を問う

  • 転んでもただでは起きるな:その後

    2020年2月26日、「新型コロナ」がいよいよ大事になるかもしれないという危惧が一般的になってきたころです。「転んでもただでは起きるな」と願いを込めて書きました。論点は、日本人はもともと「転んでもただでは起きない根性」を持っているはずだという前提です。その上で、きっと、個人個人の感染防止対策の実行といった基本的な問題から、政府の感染対策への取り組み、そして企業では、まだ数少ない特定企業だけでしたが、テレワークというかたちを日本のホワイトカラーの生産性向上につなげられるかといった問題まで、何か新しい進歩につながるのではないかなどと期待したのでした。その後2年と4カ月ですが、新型コロナについての総括はまだ少し早そうです。その中でも、政府の対応については、ワクチン、治療薬の外国頼みに終始といった問題点から、アベ...転んでもただでは起きるな:その後

  • アメリカと日本、物価上昇の比較

    昨日、アメリカFRBのパウエルさんが、アメリカの金利引き上げについて、インフレ抑制に効果を発揮してきているという発言をしていました。勿論、金利引き上げは、折角上がって来ている景気を下押しする効果も持つのでしょうが、アメリカの景気の状況はかなり強いという判断でしょうか、金利引き上げの結果、ドル高になっているので、輸入物価が引き下げられることになり、その分物価上昇にブレーキがかかるという効果もあるとの説明でした。確かにその通りですが、日本にとっては、逆に円安が続くという事で、輸出産業にとっては有利ですが、輸入物価は上昇し、物価上昇を刺激するという効果があるわけです。日本は折しも参院選で、その中で最大の争点は、物価上昇対策をどうするかという事ですから、ある意味では深刻な問題でしょう。そこで今回は前回との関連にも...アメリカと日本、物価上昇の比較

  • 2022年5月消費者物価の動向

    今朝、5月分の消費者物価統計が発表になりました。先日までの国会でも、今度の参院選でも物価問題は一番大きな争点ですが、さてどんなことになっているのでしょうか。先ず、消費者物価の原指数を見てみましょう。これは2020年の年平均の物価を100にして、その後物価がどう動いているかを示すものです。マスコミでは「総合」(2.5%)か「生鮮食品を除く総合」(2.1%)の数字(対前年上昇率)を見出しにすることが多いようですが、今の物価上昇は主にエネルギー価格の上昇によるものですから、「生鮮食品とエネルギーを除く総合」も加えて3種類の物価を比較してみると今の状況が解り易くなります。消費者物価指数の原系列の動き(2020年=100)消費者物価の調査品目の全部が入っている「総合」が最も上がっていて、2020年つまり2年前に比べ...2022年5月消費者物価の動向

  • 核兵器禁止条約と日本

    核兵器を持たない国の思いを集めた核兵器禁止条約第1回締約国会議が昨日終わりました。批准国50か国で第1回会合という目標が達成され(批准国65か国、署名86か国)、オブザーバー国も含めて開かれた第1回の会合です。核兵器を保有しない国が描く、核兵器のない人類社会への具体的な道を検討するという意味で、今後ますます重要な意味を持つものになるのではないでしょうか。日本は核兵器を持たない国です。非核3原則も持っています。しかし、残念ながら、今回の会議にはオブザーバー参加もしない国になり、世界中から広島、長崎の経験を持つのに参加しないのは残念という声があったようです。しかし同時に、核兵器禁止踏み切れないという意味で、残念という声と共に、一抹の不信感を持たれる立場になったような気がします。今、世界では、核兵器を持つ国と核...核兵器禁止条約と日本

  • こんなに沢山政党があるのですね!

    いよいよ参院選が始まります。昨日は日本記者クラブに各政党の代表が出席され、党首討論会が行われ、壇上に横一線に並んだ各党代表の写真がマスコミで紹介されていました。一見して吃驚したのは、「え!こんなに沢山政党があるのだ」という事でした、きちんと数えないと一見では解らないので数えましたら9人でした。先ず感じたのは、日本にはこんなに沢山の政党が本当に必要なのだろうかという事でした。マスコミが要約されたそれぞれの党の意見を拝見しますと大きな問題は「物価問題」と「憲法問題」です。物価問題ですと、それぞれ主張は少しずつ違うのですが、一通り読んでどの党が何を主張しているか正確には覚えきれません。もう少し整理してほしいと感じましたが、論点を整理のためには政党そのものを整理しなければならないようです。しかも、殆どが対策の羅列...こんなに沢山政党があるのですね!

  • 「半夏生」か「半化粧」か?

    毎年この時期になると、我が家の狭い庭の塀際の辺りに半夏生が伸びてきて、一番上のよく見えるところに真白な葉をつけます。暦の上の半夏生と言うのは、七夕の前の数日ののことを言うのだそうですが、丁度その頃に元気に伸びる半夏生は、その先端に2~3枚の真白な葉をつけて「いよいよ暑い夏が来ますよ」と教えてくれるのが役割のようです。雨上りのせいかもしれませんが、今年はどういうわけか白い葉の白さが目立つような気がしてそばに行ってつくずく眺めてみました。半夏生というのが一般的な書き方のようですが、半化粧と書いていある場合もあります。何と無く気が付いていたのは、1枚の葉が全部真白になっているのではなくて、半分ほどはみどりで半分ほどが白くなっているのが普通だから「半化粧」というのだろうなどと思っていましたが、よく見ると何か、今年...「半夏生」か「半化粧」か?

  • 民主主義の「トリセツ」 第3回

    民主主義の「トリセツ」も第3回になりました。過去2回にも、何故、こんなテーマで書くのかという理由を書いています。理由は大体こんなものです。民主主義というのは優れた哲学であり、思想であり、政治システムでありますが、優れた道具や機械装置と同じように、使い方を間違うと、怪我をしたり、感電したり、燃え出したり、爆発したり大変なことになる可能性があるので、誰にも解り易い「トリセツ」つまり『取扱説明書』を用意した方がいいと考えたからです。ロシアも中国も、それなりに民主主義の形を取っています。しかし。現状は、独裁国家になってしまっているようです。民主主義の「トリセツ」として、解り易く、みんなの役に立つものが出来れば、国民のより多くが望まない戦争といった事は起きなくなるのではないかと思っているのです。そんなことで、今回も...民主主義の「トリセツ」第3回

  • 円安の進行と「成長と分配の好循環」

    この表題の意味がピンと来るかどうかですが、あまりピンと来ないのが一般的な状況ではないかと感じています。なぜこんな事を考えたのかと言いますと昨日、日銀の政策決定会合の後、黒田総裁が、「円安で利益が出るところは(賃金などへの)分配を考えてくれるといいのではないか」といった趣旨の発言を歩きながらされたように聞き取れたからです。瞬間的なテレビの画面の中の発言ですから、正確性は保証できませんが、そう受け取った時、これが問題の本質だなといった感じを受けたので、今日はその点の深堀りです。円レートが変わりますと、日本経済の中で損するところと得するところが出ます。黒田さんは就任以来一途に円安が日本経済の為と考えておられるようで、現状でも「まだその方が日本経済にとって良いはずだ」と考えての緩和継続でしょう。黒田さん以前は、プ...円安の進行と「成長と分配の好循環」

  • 金融政策の限界:スタグフレーションの懸念

    アメリカの中央銀行であるFRBが日本の公定歩合に相当する「ffレート」を0.75%の引き上げを決めました。3月0.25%引き上げ、5月0.5%引き上げ、これは倍速の引き上げと言われましたが、今回は3倍速という異例の引き上げになりました。これで結局金利そのものは1.50~1.75%という水準になりました、パウエルFRB議長は物価上昇の状況によっては、更なる大幅引き上げを示唆するといった様子で、何が何でも「インフレ退治」といった思いが感じられます。これに対して日本は、今日の日銀の政策決定会合終了後黒田総裁から説明があると思いますが、異次元金融緩和継続の予想で、金利引き上げについて何か触れるかどうかといった程度の予想のようです。日本の消費者物価はまだまだ上昇率は低く4月の段階で、2.5%これから上がるとの予想で...金融政策の限界:スタグフレーションの懸念

  • 参院選モードへ、与野党、国民の意識は

    通常国会は順調に閉幕、法案通過も上々のようで、与党にとってはこのまま順調に参院選に入っていけると過半数獲得に着々と狙いを定め、出発進行でしょうか。当面する問題点は、やはり1にコロナの終息、2に物価対策、3に子供(貧困家庭)政策委というところでしょうか。与党にしてみればコロナには「感染症危機管理庁」を作ったし、物価問題には「物価賃金総合生活本部」構想を準備したし、子供問題には「こども庁」の発足を決めたし、国民の要請にはきちんと答えたから、後は、国民にポピュラーな(人気者)を集めて参院選勝利に邁進というところでしょう。国民は大人しいし、野党は俺が俺がの分裂専門家が多くて結束などは夢の夢ですから、まあほぼ安心というのが本音でしょう。その意味では岸田政権はこの難局をなんとかスマートにこなしてきたようです。後の問題...参院選モードへ、与野党、国民の意識は

  • ゲンジボタルの羽化累計7匹でした

    5月の24日にゲンジボタルの羽化を待っていると書きました。その後の状況は5月27日に2匹羽化、30日に3匹、31日に1匹、それで終わりかと思っていましたら、大幅に遅れて6月12に1匹、多分これで終わりでしょう。写真もうまく撮れず、庭の草叢で数日、淡い光を明滅させてくれましたが、羽化率は1割、思いなしか元気がなく、寿命も3~4日で、本来の1週間とはいかず、やはりまだ一昨年の殺虫剤による土壌汚染が消えていないようです。そんなことで残念な報告になってしまいました。今年も幼虫に謝らなければならないようです。ゲンジは成虫の光は大きいのですが、土中で繭を作るために何メートルも移動するので、土壌汚染の影響が大きいわけです。ヘイケは発泡スチロールの箱の中でもOKなので、来年はヘイケにしようかなどと考えていますが、鬼に笑わ...ゲンジボタルの羽化累計7匹でした

  • アメリカ経済の問題点、日本を走らす

    週明けの今日、円レートは135円7銭を記録、これは24年ぶりの円安だそうです。原因は言わずと知れたアメリカのインフレ急伸を抑える金融引き締めと、日本銀行の異次元緩和継続のギャップです。しかもこれが一過性のものではなく、アメリカのインフレ退治には時間がかかり、インフレと金融引き締めの戦いが長期に亘るのではないかという見方が出、これにマネーマーケットが反応、先週金曜日のダウ平均は880ドルの値下がりとなり、連続3日の下げで計1700ドルの下落という惨状です。アメリカの動きを追って東京市場も今日は830円ほど下げて、円安なのに輸出産業の自動車も大幅下げが多いようです。これから少しづつ良くなるのだろうかと、コロナの終息を望みつつある国民は、何か新しい不安な感じを強くしているのではないでしょうか。マネーマーケットは...アメリカ経済の問題点、日本を走らす

  • キュウリの収穫と消費者物価

    今日は日曜日です。退職高齢者には、曜日などはどうでもいいのですが、やっぱり日曜は楽しい方がいいなどと思っていますたら、都下国分寺も朝から晴れて、雨上りの日ざしと爽やかな風で、良い日になりました。”Sundaymorningwakewithelark”と歌ってみたり、「今日は日曜楽しき日」と口ずさんだりして、昨日草取りをした庭に出ました。ミニ菜園の3本のキュウリの株は、順調に大きくなって、数日前から毎日棘の痛いキュウリが1本とれ始め、昨日は2本、今日は3本取れるのです。その3本を写真にとって並べてみようという事で、結果がこの写真です。キュウリ3本揃い踏み昨日は、1週間前に生協の配達に家内が注文したキュウリが3本来て、そろそろ食べきれなくなるのですが、午後、丁度旅行の土産を持って来訪した長男夫妻に「朝どりキュ...キュウリの収穫と消費者物価

  • 欧米はインフレ、日本は?

    世界的にインフレの時代に入って来たようです。つい先頃まで物価安定の時代に入ったなどと言われ、MMT論者などは、赤字財政でもインフレの心配はないなどと言っていました。所が物価の安定していたアメリカもEUもこのところ急激なインフレ模様です。5月のアメリカの消費者物価の対前年同月上昇率は8.6%に達したようで、EUも4月同7.5%の上昇という事のようです。日本も4月からの値上げ宣言を行った企業の製品、サービスがマスコミで大きく取り上げられるなど、インフレムードが高まっています。恐らくこの夏にかけて、消費者物価の上昇率は高まると言われています。確かに日本でも世間のムードはインフレで、国会でも政府の対応が出来ていないなどの理由で内閣不信任案が出たりしていますが(これは否決されました)、それでは消費者物価の上昇率はと...欧米はインフレ、日本は?

  • 2022年5月主要3物価指数の推移

    今日、日本銀行から、輸入物価、輸出物価、企業物価の2022年5月分が発表になりました。国会では、政府の物価対応が駄目という事も含めて、内閣の不信任案が出たり、紛糾していますが、国会という所は国民のためにある所ですから物価を政争の具にするより、与野党ともによく考えて、本当に国民のためになる政策を考えるようにしてほしいと思います。そのためには、今の物価上昇の要因を政治的にではなく、経済現象として分析し、何が国民のために最もいいのかを議論してほしいと思います。ところで今のインフレに関して重要な「主要3物価指数の5月速報」が出そろいました。先日消費者物価の東京都区部の5月分、今日輸入物価指数、企業物価指数が出たわけです。輸入物価が上がり始めた2021年1月を基準にした三者のグラフを下に示します。輸入物価指数、企業...2022年5月主要3物価指数の推移

  • 「力による現状変更は認められない」を現実に

    ロシアのウクライナ侵攻問題で、最近よく目にする言葉に「力による現状変更は認められない」があります。ざっと見てみましても、この通りの言葉が国際法にも国連憲章にも書いてあるわけではないようです。しかしこの言葉は、今や世界の「まともな」国では多分ほとんど例外なく受け入れられているのではないでしょうか。今現実にこの言葉を認めない国はロシアであり、また、認めない事を実証しそうな国は中国という事になっているようですが、この2国は国連の常任理事国5か国のうちの2国で、国連の常任理事国は拒否権を持っているので、この言葉を正式なものにしようとしても多分できないでしょう。という事になると、やっぱりこの二国に「それが良い事なのだ」と思ってもらったうえで、この言葉を世界共通のルールとして正式なものにして、今後そうしたとたらブルが...「力による現状変更は認められない」を現実に

  • 家計消費支出の行方を占う

    昨日家計調査の今年の4月分が発表になりました。そろそろ何か変わった動きが出るかなとも思わせるところもあります。コロナウィルスも、なんとかオミクロンで終わりになってくれるでしょうか。国内に関する限り新規感染者数はかなりの減少を示してきていますが、問題はインバウンドの受け入れの積極化が予期せぬ影響を持つか持たなくて済むかでしょう。これまでも毎月書いて来ていますが、家計の消費支出はコロナウィルスの跳梁とほぼ逆相関という形で動いて来ています。この2年間の消費支出の動きを実額でグラフにしますとこんなことになります。消費支出(月額)の推移(単位:千円)(勤労者世帯の方が高いのは、平均家族数の違いで、1人当たりにするとほぼ同じ水準です)少しでも増えていると言えば言えない事はありませんが、グラフの始まりは2020年4月で...家計消費支出の行方を占う

  • 物価問題には冷静な議論を

    本当に久しぶりに消費者物価上昇の議論が活発になっています。1980年代まで、日本経済がまだ元気で、物価はいつも多少は上がっているものといった中で生活しているときには、その時代の物価感覚がありました。しかし、あまり長い間、物価が上がらない時代が続いたので、この所、物価が上がるという事についての消費者の感覚も、評論家の分析も、国会の先生方の感覚も、何か怪物でも来たような感じでインフレについての議論がされているようです。今は「悪いインフレ」とか「良いインフレ」とか呼んだりして、何かよく解らないものを見るような、困った事、大変なことといった感情的な感覚が先に出て来るような気がしていますし、新聞では野党が「岸田インフレ」といったなどという、インフレを政争の具にするようなラべリングの材料にする話まで出ています。インフ...物価問題には冷静な議論を

  • 梅雨のはしり、花3題

    岸田政権の掲げた「新しい資本主義」と「成長と分配の好循環」が、何か自民党内の議論の中で色褪せてきそうです。それでは日本経済も我々国民も困るので、何とか確り持ち応えて初志貫徹に進んでくれますようにと願って、何か梅雨のはしりの様な天気の中でも色鮮やかに咲いている身近な花3つの写真を載せました。先ず、今年はこんなに元気に咲いているのは初めてではないかと思われるほど元気なスカシユリです。これはもう20年以上前でしょうか、家内が親しい仲間と佐渡に行って、球根を買ってきたものです。色と模様は数種類あったというのですが、いま残っているのはこの橙色一色だけです。一緒に買ってきた仲間の家でも、いま残っているのはこの一色だけだそうですから、これがもともとの色なのでしょう。毎年3本ほど伸びてくるのですが、今年は写真の1本が特別...梅雨のはしり、花3題

  • 成長と分配の好循環:再論 4、分配における政府の役割

    経済は基本的に消費と投資(=貯蓄)で成り立っています。どちらが多すぎても少なすぎても経済成長は上手く行きません。適切な分配を維持して「均衡成長」を実現するのが理想ですが、自由経済に任せておいては必ずしも適切な分配にはなりません。そこで、政府が、成長の目標を決めて、その実現のために「将来に向けて」適切な分配を維持するための「再分配」を行います。使う手段は、税制と社会保障で、これが財政政策の基本です。ここで一番重要なことは「将来志向」という事です。岸田政権が「新しい資本主義」を掲げ「成長と分配の好循環」と言った時、これは素晴らしい、これで日本は立ち直ると思いました。資本主義にはアメリカ型の「自由重視」から北欧流の「福祉(平等)重視」まで幅があります。岸田構想はその幅のどのあたりに日本を位置づけるか(新しい資本...成長と分配の好循環:再論4、分配における政府の役割

  • 成長と分配の好循環:再論 3、分配の中身の問題( 続)

    前々回は、労働と資本への分配と成長の関係、前回は労働への分配の中身の在り方と成長の関係でした。今回は資本への分配の中身の在り方と成長の関係です。資本への分配の源泉は基本的に企業の利益です。企業の利益は2013~14年の日銀の異次元金融緩和によって国際競争力の回復に加えて円安差益もあり、随分増えてきました。経済学ではこのほかに地代家賃、利子配当といった、いわゆる不労所得(unearnedincome)がありますが、庶民にとっては地代賃は払う側、金利はゼロ金利、配当は投資家や親企業や金持ちのもので、日本経済に不足の個人消費にはあまり関係がないようです。ということで、順に見て行ってみますと。まず企業利益は確かに増えました。これは企業の自己資本比率が高まっていることからも解ります。通常、利益が増えればそれが新しい...成長と分配の好循環:再論3、分配の中身の問題(続)

  • 成長と分配の好循環:再論 2、分配の中身の問題

    前回は成長と分配の基本について見てきました。賃金と利益の分配(労働分配率と資本分配率)消費と投資の分配(GDPの支出面:所得分配の結果)と分けて見たた場合、賃金や消費でみんな使ってしまわないで、利益や投資の分を増やせばそれだけ成長が高くなるという事でした。基本は、米や麦の収穫のうち、今年の食用と来年への種籾をどう分けるかという事です。今回は、食用と種籾に分けたその中身の問題です。種籾を多く残せば、来年の収量は増え、その分、来年の食用も増え、再来年の種籾も増やせます。来年再来年とより豊かになるのが経済成長ですという事で、ここで言う今年の食用とは経済全体では賃金や消費です。国民経済計算でいれば、雇用者報酬の中身で、その分け方の問題です。(種籾は経営では利益であり、経済では貯蓄=投資で、この分は次回に取り上げよ...成長と分配の好循環:再論2、分配の中身の問題

  • 成長と分配の好循環:再論 1

    前回、岸田政権の経済ビジョンが、何かアベノミクスに似て来たようだという事を書きました。8年ほど前、鳴り物入りで登場したアベノミクスも、結局はゼロ成長時代を続けただけ、という事に終わったことを考えれば、新しい資本主義、成長と分配の好循環を掲げた岸田構想も、その先行きが心配になって来てしまうのでは、日本経済も救いがないことになりそうです。その原因としては、安倍さんがまだ院政を振るっていることもありそうですし、何よりも、政権の構想を肉付けする役割を担う関係省庁のスタッフの能力不足ではないかというのが心配されるところです。このブログでもすでに「新しい資本主義に命を吹き込め」、「成長と分配の好循環」:4つの課題」で、指摘しましたように、こうしたスローガンの具体化のために必世と思われることを指摘して来ました。しかし残...成長と分配の好循環:再論1

  • 岸田構想、アベノミクス化の様相

    新しい資本主義、成長と分配の好循環で分厚い中間層を復活させようといった「これは何かありそうだ」と感じられる岸田構想が打ち出され、これで低迷ばかりのアベノミクスから抜け出せるかと国民に期待感を持たせた岸田内閣です。その誠実な態度、物言いから支持率も上がって来ている岸田内閣ですが、この所の動きを見ていますと、なにか次第に精彩を欠いて来ているように思われます。政府の経済政策の根幹をなす財政の問題について、5月31日の経済財政諮問会議の動きを見ますと、結局財政再建を目標に掲げる岸田構想は消え、財政再建は目標だが、2025年に基礎収支の均衡といった具体的目標はなくなったようです。補正予算でも予備費が増え、アベノミクスがやってきた財政で景気を支えるという形に変えるようです。アベノミクスの3本の矢、円安の実現、財政の出動、民...岸田構想、アベノミクス化の様相

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