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napierさんのプロフィール

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塩尻市
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松本市

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ブログタイトル
Soul and Belief 孤独な哲学者たち
ブログURL
http://soulandbelief.seesaa.net/
ブログ紹介文
苦悩した哲学者たちから現代をより良く生きるヒントを学びたいと思います。後に英訳も併記する予定。
更新頻度(1年)

13回 / 365日(平均0.2回/週)

ブログ村参加:2014/12/18

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Soul and Belief 孤独な哲学者たち
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Soul and Belief 孤独な哲学者たち

napierさんの新着記事

1件〜30件

  • 105冊目『クオリアと人工意識』茂木健一郎

    人工知能の「否定神学」から、「クオリアと人工意識」に焦点を当てた「肯定人間学」へ。pp.358-9 人工知能の研究が世間を賑わせるなか、「人工意識」についてはまだ耳慣れないという方も多いのではないでしょうか?そこで自分も本書を手に取りましたが、人工意識の具体的な形についてはまだほとんど何も分かっていないということ、そして人工知能をいくら発展させても、その延長線上で人工意識が創…

  • 104冊目『自閉症の脳を読み解く』テンプル・グランディン The Autistic Brain

    著者グランディンは、動物学博士でコロラド州立大学の教授を務めていますが、自閉症の当事者として、その啓発活動にも積極的に取り組んできた人物です。いわゆる高機能自閉症と言われてきたタイプです。そんな彼女が、自らの経験と、2010年代前半までの当時最新の論文を元に著したのが本書で、以前このブログでも取り上げた大隅典子先生の『脳からみた自閉症』とおおよそ同一の知見に基づいています。自閉症と定義される疾患は、…

  • 103冊目『脳の意識 機械の意識』渡辺正峰

    「あなたはニューロンの塊にすぎない」p.51 この言葉はDNAの二重らせん構造を解明し、後に脳科学に転向したクリックが言い残した言葉だそうです。地球上でありふれた物質から構成された電気回路に過ぎない脳が意識をもつ不思議は、このニューロン(神経細胞)の変哲のなさにこそ還元することができるでしょう。意識も、記憶も、思考も、感情も、人間の心を形作るすべての活動が、ニューロンの賜物なの…

  • 102冊目『自閉症だったわたしへ』ドナ・ウィリアムズ Nobody Nowhere

    発達障害の当事者による読み応えある一冊でした。 本書は、周囲の理解を得られずに並々ならぬ苦労をしてきた著者が自分の居場所をついに見つけ、真の自分自身となるまでの人生を振り返る自伝です。自伝というものは、多くの場合に、読まれることを想定して書かれるだろうと思いますが、本書はそうではないといいます。ただ、自分だけのために書かれた私秘的な記録だったというのです。そして彼女は「物真似が得意中の得意」で、…

  • 101冊目『「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」』櫻井武

    本書は、現在汎用されている睡眠薬ベルソムラの開発にも繋がった神経ペプチド"オレキシン"の発見者によって書かれた「こころ」についての本です。「こころ」の実体を「情動」に見出し、大脳新皮質を持たない下等な生物も備えるものとしています。 脳は進化学的には増設が繰り返されてきたと考えられています。人類が大きく発達させたものが大脳新皮質であり、これは認知や思考といった高次の機能を司るわけですが、脳に向かっ…

  • 100冊目『脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ』大隈典子

    本書は脳科学の観点から書かれた発達障害についての本で、子供の育て方は自閉症を強化することはあるかもしれないが、神経発達や遺伝子にすべからくその素因がある、という立場で書かれています。中高生を対象読者としたブルーバックス文庫から出版されており、非常にわかりやすい解説がなされていますが、その内容は研究の最先端を紹介するというものであり、この方面に明るくない人には勉強になること間違いなしです。複雑極ま…

  • 99冊目『毒になる親 一生苦しむ子供』スーザン・フォワード TOXIC PARENTS

    問題のある親が行う虐待と子供の立ち直りについての本なのですが、「毒親」という密かな流行をみせている造語の出典だということで読んでみました。実際、「毒親」をグーグル検索すると、300万件以上ヒットします。英語で「toxic parents」を検索すると30万件と少ないのが気になりますが、たとえば「toxic parents」を含む洋書はここ数年だけでも複数の著者によって出版されています。日米文化圏でともに受容されつつある言葉で…

  • 98冊目『ポリヴェーガル理論入門 心身に変革をおこす「安全」と「絆」』ステファン・W・ポージェス

    ポリヴェーガル理論(The polyvagal theory)とは副交感神経を代表する迷走神経についての新しい理解とその重要性を説く理論です。この理論を提唱するポージェス博士は、迷走神経研究の第一人者で、イリノイ大学の名誉教授、インディアナ大学のトラウマ研究センター長であり、評価されてきた今までの成果をまとめたものがこの理論となっています。 ポリヴェーガル理論は、諸々の精神疾患について新しい知見を提供してくれるだけ…

  • 97冊目『生きがいについて』神谷美恵子

    精神科医の神谷美恵子(1914-1979)が本書の構想を得たのが、1957年頃だといいます。そして出版されたのは1966年。このとき日本人は戦後数十年を経て、食うにも困っていたときには考える余裕もなかった心の豊かさを求め始めたのだと思います。 彼女は、ハンセン病患者たちの隔離施設であった長島愛生園(岡山県)で長らく精神科医を勤めました。ハンセン病は精神疾患ではないため、現在で言えば、がん患者の精神的なケアを行う「…

  • 96冊目『人を殺すとはどういうことか 長期LB級刑務所・殺人犯の告白』美達大和

    94冊目『凶悪犯罪者こそ更生します』の岡本茂樹氏が一見反省しているようにみえても今だ父に刷り込まれた価値観を捨てきれず社会に出たらまたトラブルを起こしそうな受刑者の例として挙げていた美達大和の著書を読みました。彼は無期懲役中で刑務所から書かれた本です。 子供がそのまま大人になったような在日朝鮮人の父が彼の人格形成に大きな影響を与えました。父は金融業で財を成しヤクザにも恐れられた存在だったそうで、…

  • 95冊目『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治

    まずタイトルについてですが、これは精神科医の著者が少年鑑別所でとある非行少年に知能を測る課題を出してみた話に基づきます。それは「丸いケーキがあります。これを平等になるように3つに分けてみてください」というごく簡単なものです。小学校低学年であればこの課題をクリアできない子も少なくないといいますが、その少年は中高生。しかし、ふざけているわけでもなく何度書き直しても、正しい答えに辿り着かなかったといい…

  • 94冊目『凶悪犯罪者こそ更生します』岡本茂樹

    『いい子に育てると犯罪者になります』も併せて読みましたが、中高大の教員を勤め、刑務所でも心理学の見地から受刑者の更生プログラムをボランティアで作りそれを実践していた著者の、経験に根ざした哲学が非常に参考になりました。 本書には深い人間理解が示されていますが、著者の主張するところは至ってシンプルだと思います。それは「抑圧」は人格を歪めるということです。そして抑圧は、社会の中、言語の中、あらゆると…

  • 93冊目『つみびと』山田詠美 SINNERS

    本書は、2010年にあった大阪二児置き去り死事件を題材にしたフィクションです。事件についての参考文献が3冊挙げてあり、重要なプロットについては事実をなぞっていると思われますが、主に母親、祖母、子供たちの立場で描写される具体的な言動については大部分が作者の想像力で構成されています。 虐待の連鎖についての話です。母親と祖母の受けた虐待の物語が重ねられるように交互に展開され、3歳と1歳の子のあまりにも短い…

  • 92冊目『「うつ」は炎症で起きる』エドワード・ブルモアThe Inflamed Mind

    71冊目で『アルツハイマー病:真実と終焉』を取り上げました。その内容は脳・神経系と栄養、炎症、毒物等との深い関係を解説するものであり、またアルツハイマー病の成立は一筋縄ではなく、それが多様な原因の積み重ねで発症することを強調するものでした。そしてこうした慢性疾患にはバケツに開いた無数の穴を全部埋めるように対処する必要があるので、単一の薬剤(脳に沈着するアミロイドβのみを標的にするといった)によっては…

  • 91冊目『マッド・トラベラーズ:ある精神疾患の誕生と消滅』イアン・ハッキング

    アメリカ精神医学会やWHOの診断マニュアルにおいて、「解離性遁走」という疾患が残っているそうです。現代で診断される人はほとんどいないのにもかかわらず。 19世紀末に流行し、まもなく消滅していった疾患がこの解離性遁走であり、この診断を受ける者は、突然それまでの生活に別れを告げ、あてもなく旅立つと、夢うつつのなかでどこまでも彷徨い歩いていくといいます。まるで遊牧民になったように、ユダヤ人になったかのよ…

  • 90冊目『計算論的精神医学:情報処理過程から読み解く精神障害』国里愛彦、片平健太郎他

    計算論的精神医学(Computational Psychiatry)なる研究分野がにわかに注目を集めているようです。この研究者が米国立精神保健研究所の所長だったり、日本でも慶応大学医学部にこの研究室ができたりしています。 この学問は「精神障害患者の示す特徴的な行動や神経活動に関して、その背景にあるプロセスを数理モデルによって明らかにする」(p.19)ものと言われている通り、元々は神経科学でこのようなアプローチが取られていたよ…

  • 89冊目『"It"と呼ばれた子』デイヴ・ペルザー A Child Called "It"

    現在児童支援施設で活動しているという著者。その著者自らが幼い頃に母親から受けた壮絶な虐待を回想しているのが本書です。解説で香山リカも言っていますが、虐待された当事者がここまでのものを書けたというのがまず凄い。本書を読んだ精神科医たちは、これが本当に事実であるかどうか半信半疑だったそうです。それから、受けた虐待の内容がまた凄い。暴力と食事抜きは日常茶飯事、盗み食いしたのがバレると腹を殴られて吐かさ…

  • 88冊目『魂でもいいから、そばにいて 3.11後の霊体験を聞く』奥野修司

    奥野氏は大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家で、この賞の第一回受賞予定だったのは石牟礼道子です(彼女は受賞辞退)。本書も彼女の『苦海浄土』と同じように遺族たちの肉声から構成され、読む者の情動を揺さぶる"ノンフィクション"の力強さを備えています。3.11と霊体験とをテーマとした作品は他にも複数ありますが、本書の特色はそのように対話篇であることです。同様の取材がなされても、対話を削ぎ落として、エッセンスを抽…

  • 87冊目『人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話』稲垣麻由美

    本書は国立がん研究センターの精神腫瘍科長清水研先生と患者たちの対話をまとめたものです。ある日突然死を目の前に突きつけられた患者さんが再び生きようと立ち直るまでの葛藤が記録されており、精神腫瘍科というまだ認知度の低い診療科についても勉強になりました。 精神腫瘍科とはサイコオントロジーの和訳であり、オンコサイコロジーではないのがミソです。というのは不安を取り除く精神療法によって癌患者の余命が有意に…

  • 86冊目『安全・領土・人口』ミシェル・フーコー

    タイトルからテーマが分かりにくい本書。フーコーは講義の中で「統治性の歴史」と銘打ってもよかったと語っています。自分としてはこれを近代国家で統治の根幹をなす「統計学の誕生」に迫った講義として記憶に残したいと思います。統計不正問題に揺れる日本では、まさに統治が上手く行っておらず、国家として機能不全を起こしていることが分かります。しかし、統治とは、その負の側面を平たく言えば、支配、洗脳とも言い換えられ…

  • 85冊目『アウシュヴィッツ収容所』ルドルフ・ヘス

    世人は冷然として、私の中に血に飢えた獣、残虐なサディスト、大量虐殺者を見ようとするだろう。ーーけだし、大衆にとって、アウシュヴィッツ司令官は、そのようなものとしてしか想像しえないからである。そして彼らは決して理解しないだろう。その男もまた、心をもつ一人の人間だったこと、彼もまた、悪人ではなかったことを。 ドイツ敗戦後にホロコーストの責任を問われて処刑されたアウシュヴィ…

  • 84冊目『沈黙の壁を打ち砕く』アリス・ミラー

    悲惨な虐待事件が相次いでニュースで取り上げられ、児童相談所の権限強化など社会制度が変わろうとしています。実際、虐待事件数は急増する一方であるようです。社会資本としての家族というものの形が変質を余儀なくされている今、子供の生と命を守るための一歩進んだ方策が求められています。「孤独」が疫病であるならば、「虐待」も紛れもなく疫病であり、しかも虐待の連鎖というように次世代に引き継がれる遺伝病の側面さえあ…

  • 83冊目『あやとりの記』石牟礼道子

    石牟礼道子が逝去されてから1年以上が経ちました。彼女の残した水俣受難史としての『苦海浄土』は日本で生まれた聖書のようなものであり、普遍性を備えたその精神をこれから益々読み継いでいかなければなりません。時代の病巣は水銀が公然と垂れ流しにされた当時と何も変わっていないと思うからです。自分も彼女の全集に少しずつ取り組んでいきたいと思っています。 彼女は本を読み通すようなタイプではなかったと言われてい…

  • 82冊目『心臓を貫かれて』マイケル・ギルモアShot in the heart

    村上春樹による翻訳なので読みました。本書についても翻訳書では通常は使われないようなこなれた表現が多く小説家でなければできない訳業となっています。 著書のマイケル・ギルモアは全米の死刑廃止の潮流を変えた死刑囚ゲイリー・ギルモアの実弟です。ゲイリーは1940年生まれで学童期より問題行動を繰り返し、ついに1976年に金目的で無実の店員2人を連続殺害すると、逮捕後には自ら処刑されることを要求します。それにより…

  • 81冊目『自己と他者の統治』ミシェル・フーコーLe gouvernment de soi et des autres

    晩年のフーコーは、講義で「真実を語る」という意味の「パレーシア」という概念の歴史をギリシャ・ローマ・キリスト教時代の数千年にわたって掘り起こし、それに多様な意義を見出しつつ、現代に使えそうな倫理のヒントを探っています。本書では、キリスト教の「パレーシア」が論じられる最終講義『真理の勇気』へ繋がっていくソクラテスらの「パレーシア」が中心に考察されています。 このパレーシアという言葉ですが、「真実…

  • 80冊目『永山則夫 封印された精神鑑定』堀川惠子

    1968年に米軍基地から盗みだした拳銃を使って全国各地で4人を殺害した連続射殺魔事件。翌年逮捕されたのは19歳のひ弱な少年でした。本書では、1997年に死刑執行された彼、永山則夫の精神鑑定を担当した石川義博医師から託された鑑定書と100時間を超すテープレコーダーを中心資料として、以前より永山の足跡を追っていたジャーナリストの著者が、永山をして凶行に向かわせた家族と虐待の問題に迫っています。 逮捕された当初の…

  • 79冊目『精神医学と制度精神療法』ジャン・ウリ

    著者のジャン・ウリは、フェリックス・ガタリが勤務していたラ・ボルト病院の創設者であり、ラカンに長年師事した精神科医です。そのラカンには賛同してもらえなかったとも言われていますが、本書では「制度精神療法」という自身が重視した治療法の立場を表明する論文集となっています。それは端的に言えば、以下のように、生活の場における有形・無形の構造=関係の網目に発生するミクロな「制度」に配慮することを治療で重視す…

  • 78冊目『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』堀川惠子

    本書は、NHKのディレクターである著者が2年間にわたる取材をまとめたものであり、インタビューした何人もの関係者たちの重層的な声で構成されています。関係各所に出向く徹底的な取材により死刑囚長谷川武の実像と司法の問題点を浮かびあがらせる読み応えある本です。 主人公は、死刑存置論者で知られる元最高検察庁検事の土本武司と、彼自身が死刑で起訴し後に文通した死刑囚の長谷川武です。土本は、長谷川の取り調べを行い…

  • 77冊目『異常者たち』ミシェル・フーコー

    フーコーの講義録を読みましたが、論理展開が親切であるため分かりやすく、内容も非常にスリリングで、フーコーの凄さを改めて思い知らされました。『私は花火師です』というインタビューのなかで、彼自身も言ってましたが、面白いものを書こうとしているのが伝わってきます。自分を歴史家でもなく、哲学者でもなく、花火師だと語る彼。ニーチェは自らをダイナマイトに例えましたが、それよりは控えめですね。しかし、知を愛する…

  • 76冊目『ピエール・リヴィエール』フーコー

    われわれは、精神医学と刑事裁判とのあいだの諸関係の歴史を研究しようとしていた。その過程で、このリヴィエール事件に出会ったのである。p.17 本書はフーコーらが歴史に埋没していたリヴィエール事件を発掘し、犯人の手記や精神鑑定書に、裁判記録や新聞記事、それと合わせて論考も付した内容となっています。 「われわれにとって本質的なことは、これらの文書を出版することであったp.27」と語る…

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