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2014/12/12

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  • ストロングランク製品の新発売と、セルフケアの変化【2024/4/8~4/12】のニュース】

    大正製薬が湿疹薬「クリニラボ メディロイドVS軟膏」を4/18発売します。注目点はその成分。市販薬としては最も高いステロイドランクの「ベタメタゾン吉草酸エステル」を用いています。 今後日本でセルフケアが進むと、今はまだ少ないこうしたストロングランクの製品も少しずつ増えると思います。 同時に適正使用も課題になりそうです。今日はステロイドについて簡単に解説します。 https://www.taisho.co.jp/company/news/2024/20240411001520.html ステロイドの塗り薬は種類が豊富です。薬効の強さによって5段階に分かれています。一番強いのが「ストロンゲスト」で…

  • 女性向け発毛剤「リザレックコーワ for lady」が発売【2024/4/1~4/5】のニュース】

    今週のニュースです。 女性の発毛剤「リザレックコーワ for Lady」(第 1 類医薬品)が4/2新発売すると発表されました。大正製薬のリアップリジェンヌ(60ml)と同成分、そして容量は少し多い1.2ヶ月分(72ml)です。オープン価格ですが、実質的にはリアップリジェンヌよりも安価な製品と言えそうです。 「リザレックコーワ for Lady」 はミノキシジルという発毛成分を配合した薬です。ミノキシジルを配合した女性用の発毛剤は、リアップリジェンヌが”はしり”ですが、そのほかの製品が全くなかったわけではありません。たとえば、カツラで有名なアートネーチャーは、2020年に「ヘアグロウ ハナミノ…

  • サプリメント「安全神話」の作り方【2024/3/25~3/29】のニュース】

    先週発表された小林製薬の紅麹のサプリメントによる健康被害は、今週に入って死者5名、入院114名に膨らみました。岸田総理は、 「再発防止へいかなる政策が必要なのかを政府としても検討していく」 と発言し、社会全体を揺るがす一大事件に発展しています。世間の1番の関心は目下、「なぜこうした事件が起きたのか」です。原因は複合的です。さまざまな要因があるのでしょう。ただ、この問題を考える上で大きなヒントとなる報道がありました。 毎日放送が28日付で、実際に健康被害に遭った男性の声を報じていました。この男性は健康診断で肥満傾向だったことから、紅麹のサプリを購入。服用後、数週間で尿の色が濃くなりました。 「お…

  • 小林製薬のサプリで「腎疾患」、自主回収の衝撃【2024/3/18~3/22】のニュース】

    「あったらいいな」がスローガンの小林製薬のサプリメントから、あったらいけない物質が出たようです。 小林製薬は今週22日、自社製品の「紅麹コレステヘルプ」などで、意図しない成分が含まれている可能性があることを発表しました。報道によると、このサプリの副作用が原因と疑われる腎臓障害により複数の入院者がでているようです。プレスリリースから引きます。 https://www.kobayashi.co.jp/info/20240322/ 小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)が販売しております機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取された方において、腎疾患等が発生したとの報告を受けました。 こ…

  • 「はしかという魔物は瓶に戻すのが難しい」という話【2024/3/11~3/15】のニュース】

    日本国内ではしか(麻疹/ましん)の流行が話題になっています。はしかは症状が非常に重く、死に至ることもある病気です。接触・飛沫・空気のすべての感染経路を持ち、その感染力(※基本再生産数)は新型コロナの3倍、インフルエンザの10倍とも言われています。え?コロナの3倍ってそんな馬鹿な、スカウターの故障じゃないのか?(R.I.P鳥山明) 初期症状は、高熱や倦怠感、そして3Cと呼ばれる「咳・鼻水・結膜炎(cough, coryza, and conjunctivitis)」が特徴です。麻疹といえば赤いブツブツ(皮疹)が有名ですが、皮疹が現れるのは発熱から数日経った後とされています。 参考:米国CDC h…

  • メイク崩れしない目薬?「ロートリセ グロウ」のアイデア容器【2024/3/4~3/8】のニュース】

    これはアイデア商品!というような目薬がロート製薬から発売します。3月13日発売の瞳から溢れにくい目薬「ロートリセ グロウ」。独自のノズル開発によって、目から目薬が溢れにくく、メイクを崩れにくくしたそうです。写真を見ると、とにかくノズルが細い!細すぎる!! https://www.rohto.co.jp/news/release/2024/0308_01/ 男の私でも、目薬をすると目の周りが濡れてやだなと思うことがあります。メイクをしている女性であれば尚更かもしれません。 https://www.rohto.co.jp/news/release/2024/0308_01/ さらに、この目薬では「…

  • 去痰薬「ムコダイン」が市販薬で発売【2024/2/26~3/1】のニュース】

    痰切りの薬「ムコダイン去たん錠Pro500」が3月1日に発売しました。風邪で病院で処方される「ムコダイン」「L-カルボシステイン」と同じ成分、同じ量の市販薬は国内初でしょう。2024年はビッグネームが立て続けに市販薬として発売されています。 https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2024/03/240301.pdf カロナール<解熱鎮痛剤> 2024年1月発売 マグミット<便秘薬> 2024年2月発売 ムコダイン<去痰薬> 2024年3月発売 ムコダインは「L -カルボシステイン」という成分の痰切り薬です。粘度の高くなった痰…

  • 市販薬で発売した便秘薬「マグミット」とドッペルゲンガー【2024/2/19~2/23】のニュース】

    病院で処方される便秘薬の中で、最も有名な薬「マグミット」が、2月1日に市販薬として発売されました。病院で処方される解熱薬の中で最も知名度のある「カロナール」が市販薬になったと先月お伝えしたばかり。病院の薬の有名ブランドが、立て続けに市販薬として発売されたことになります。日本のセルフメディケーションの広がりを象徴する出来事です。 さて、今回発売したマグミットは便秘に処方される薬です。その成分は「酸化マグネシウム」。腸の水分を引き寄せて便を柔らかくします。腸に刺激を与えるタイプの便秘薬と比べると、効果はマイルドで、「効きすぎて痛い!」となりにくい薬。便秘初心者にはピッタリ。 一方で、今すぐ出したい…

  • 市販薬も「エコ」の時代。「フェイタス」が箱から袋へ【2024/2/12~2/16】のニュース】

    痛み止めテープ剤の「フェイタス5.0」の包装が、「箱」から「袋」に変更されます。これによって包材使用量が8割削減されるそうです。8割!?2割じゃなくて? https://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/news_release_240208.pdf 確か、フェイタスは箱の中にさらに袋が入っていた記憶があります。その箱がまるなるなくなったので、8割削減になるということでしょうか。 発売元の久光製薬は、近年、こうした軽包装を進めています。エコというだけでなく、家でも余計なゴミが出ないし、収納しやすいというメリットがあります。 一方お店では、箱のほうがお客さんから見え…

  • AIによる無料角膜チェッカーと新商品「スマイル40 プレミアム ザ・ワン」【2024/2/5~2/9のニュース】

    どの業界でも導入されている「AI」や「DX」といった言葉。前近代的な市販薬業界にも、最近は「AI」の文字が使われるようになりました。 ライオンは今週、AI画像解析技術を用いて目の角膜の状態を評価する「スマイル角膜チェッカー」をリリースすることを発表。3月15日からスマートフォンのカメラ機能を使って、自分の角膜と涙の状態を無料でスコア化して表示することができるそうです。これはとっても面白そう。リリースされたら是非使ってみたい。 https://www.lion.co.jp/ja/news/2024/4507 「スマイル角膜チェッカー」は”角膜”と”涙”の状態を総合して5段階のスコア評価をします。…

  • 市販薬の小道具、軟膏用「セヌール」が発売【2024/1/29~2/2のニュース】

    ぬり薬が背中に上手くぬれない・・・。そんな声を時々聞きます。そこで市販薬の補助グッズとして「セヌール」という商品があります、プラスチック棒の先端に薬をつけて、孫の手のように背中に薬をぬるというもの。 このセヌールの新商品が2月1日に発売しました。これまでのセヌールはクリームとローション用でしたが、新発売の「セヌール4軟膏用」では、軟膏をぬることができます。 というか、いままで軟膏ぬれなかったんだ・・・と初めて知りました。そして「4」ということは、4代目なのでしょうか。 https://www.yuskin.co.jp/release/detail.html?itemid=361&dispmid…

  • 被災地と市販薬。非常時に知っておきたい豆知識【2024/1/8~1/12のニュース】

    能登半島地震の被災地には、救援物資として送られてきた市販薬が大量にある、という話を聞きました。2週間ほど前のことです。 日本チェーンドラッグストア協会は、1月15日、被災地に市販薬などを提供したことを発表しました。今、被災地には、どんな薬が運び込まれているのでしょうか。 被災地でボランティアの手から渡される薬は、いつも自分が使っている薬ではありません。体に合わない薬も潜んでいるかもしれません。非常事態下では、市販薬を安全性を見極める自己防衛力が一層必要になります。 たとえば、「ピリン系薬」の知識はその一つです。 2011年、東日本大震災でのことです。 当時、ボランティアでいわき市に応援に入った…

  • ロキソニンの風邪薬「ロキソニン総合かぜ薬」が3月発売【2024/1/22~1/26のニュース】

    第一三共ヘルスケアは今週、ロキソニンを配合した風邪薬「ロキソニン総合かぜ薬」を3月13日に発売すると発表しました。現在5種類あるロキソニンシリーズの中で、咳止め薬や鼻水止め成分などを総合的に配合した初めての薬です。「要指導医薬品」で購入時には薬剤師による安全確認が必要。ネット通販の購入はできません。また、濫用の恐れのある成分を配合しているため、一人1点までしか買えません。服用できるのは15歳以上です。 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/loxonin-colds240125.html 「ロキソニン総合かぜ薬」は次の成分を含んだ風邪薬です。 ・…

  • 処方薬「ディレグラ」が「アレグラFXプレミアム」として発売【2024/1/15~1/19のニュース】

    2024年花粉症シーズンの、最大のニュースです。 病院で処方されてきた花粉症薬の「ディレグラ配合錠」が、市販薬になりました。製品名は「アレグラFXプレミアム」。メーカーが公式のリリースを発表していないという、ちょっと奇妙な出足ですが、私の周りでは今週から発売がスタートしてます。5日分で約2000円という超高級価格で、既存の花粉症薬「アレグラFX」の上位版という位置付けです。もっとも、上位になるのは「効果」だけではなく、「注意事項」で守るべきハードルも一気に上がります。今回は、この新商品の特徴を紹介します。 鼻づまり効果を強化した新製品 アレグラFXプレミアムは、既存のアレグラ(成分名:フェキソ…

  • 遅れてきた大本命、「カロナール」が市販薬としてついに発売【2024/1/8~1/12のニュース】

    解熱鎮痛薬として病院でよく処方される「カロナール」が、市販薬として1月24日から発売されます。商品名は「カロナールA」で、価格は24錠(24回分)で税込1078円です。やっときたか、大本命。 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/calonal-a240111.html 病院で処方される医療用のカロナールとカロナールAの違いは「有効成分の量」です。医療用のカロナールの錠剤には、「カロナール錠200」「カロナール錠300」「カロナール錠500」の3種類があります。後ろの数字が有効成分であるアセトアミノフェンの量を表します。例えば「カロナール錠200…

  • 「ドラッグストアとジャーナリズム」は「家庭の薬学」に変更します

    あけましておめでとうございます。早速ですが大切なお知らせです。 ブログ「ドラッグストアとジャーナリズム」は、2024年からブログ名を「家庭の薬学」に変更します。 いま、日本社会は医薬品のニュースで溢れています。コロナ禍や医薬品供給不足などを社会が経験したことで、さまざまな問題を抱えながらも、人々の生活にとって医薬品はいっそう身近な存在になったように思います。そうした社会の変化に合わせて、「ドラッグストア」という場所から、「薬学」という領域に、重心に移したいと考えています。 目指すのは、アカデミアの中の「薬学」ではありません。「家庭」の中の「薬学」です。暮らしの中の薬学です。 文字を重ねて、表現…

  • 【2023年版】ドラッグストア利用者は絶対知っておきたい市販薬ニュースTOP10

    2023年は節目の年でした 今年最後のブログ更新です。今年もありがとうございました。今年は二度目のニッポン放送ラジオへの出演に始まって、最後は市販薬販売の現場を離れることになりました。しかし、市販薬情報の発信はこれからも続けていきます。来年からは色々挑戦していきます。私にはちょっとした夢があって、それに向けて少しずつ歩みを進めています。 それでは今年もいってみましょう、2023年の市販薬ニューストップ10!これを読んで2024年も快適な市販薬ライフをお送りください! 10位 「カロナール」が市販薬に登場する!? 病院で処方される解熱薬でお馴染みの「カロナール」ブランドが、市販薬として登場しそう…

  • 「激詰め」市販薬濫用問題WG開催【2023/12/18~12/22のニュース】

    規制緩和を目的としたワーキンググループで、参加者である有識者側が「規制強化」を主張し、行政側(厚労省)が「現状維持」を主張するという、かなりちぐはぐな珍事が起きました。 21日に開催された内閣府の規制改革推進会議のワーキンググループ「第5回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」でのことです。毎週のように報じられている、市販の濫用問題に関する議論の一コマで、それが起きました。 https://www.youtube.com/watch?v=0Um0cnDM1Oc 資料などはコチラ:https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/231…

  • 子供教育の前に大人教育も必要では?「小学校で市販薬のオーバードーズ」【2023/12/11~12/15のニュース】

    女子児童が都内の小学校で市販薬のオーバードーズ・・・。 痛ましい事件が週末に飛び込んできました。売り場での規制を強めること、そしてオーバードーズの怖さを教育で広めること、オーバードーズに向かう傷ついた心のケアを考えること、その全てが大事だと思います。薬剤師としてできるのは、主に前者の2つです。薬剤師の仕事の一つには、「学校薬剤師」というものがあり、学校で子供に薬の教育の講和をすることがあります。 とはいえ、私は薬剤師の立場から、もうちょっと根本的ところを申し上げたい気持ちもある。 「子供への薬の教育も大事だけど、そもそも大人も『市販薬は安全なもの』とたかを括ってないですか?子供だけではなく大人…

  • クラシエの「漢方・オブ・ザ・イヤー」が発表【2023/12/4~12/8のニュース】

    年の瀬ということで、クラシエが<2023年、最も売り上げを伸ばした漢方薬>を発表しましたので紹介します。昨年からクラシエが始めたこの企画。漢方薬のトレンドを見て1年を振り返るというものです。 まとめると次の結果です。 ・2023年も漢方市場は拡大 ・20代30代で需要が増加傾向 ・一番伸長率が高かったのは「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」 ・伸長率上位3つは喉・咳関連の漢方薬 ・「耳鳴り」関連の漢方薬も伸長 ・2024年以降はフェムケア https://www.kracie.co.jp/release/10188960_3833.html 「響声破笛丸」が最も伸びたようですが、これは小林製…

  • 肝斑治療薬「トランシーノ」が新改良で「ナイアシン」プラス【2023/11/27~12/1のニュース】

    30代から50代後半の女性に現れやすいシミの一種、「肝斑」。ほほ骨に沿って、左右対称に広がるのが特徴です。この肝斑の治療薬である「トランシーノⅡ」が来年3月にリニューアルされて「トランシーノEX」として発売します。 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/transino-ex231127.html 新しくなるトランシーノは、従来からの成分に「ニコチン酸アミド(ナイアシン)」を追加配合したものです。ナイアシンという言葉にピンとくる人もいるかもしれません。近年はエイジングケアの成分として美容業界で注目されています。 ニコチン酸アミドは、シミ関連の市販…

  • 緊急避妊薬の一般販売(試験運用)が開始

    11月28日から薬局での緊急避妊薬の販売が開始しました。処方箋不要で、病院を受診することなく、女性は速やかに薬局で購入することができます。今回は試験運用のため、一部の薬局でのみの販売となりますが、いずれは全国に拡大していくでしょう。 ここでは購入のポイントを紹介します。詳細は必ず公式サイト(https://www.pharmacy-ec-trial.jp/)を確認ください。 購入できる薬局 各県に必ずあります。ただし、地方は2〜3箇所、東京など人口の多い地域は5〜6箇所と限定的なので、必ず「取り扱い薬局リスト」を確認しましょう。下記サイトの下部にチェックをするとリストのページに移動できます。 …

  • 「安全」幻想で広まったメジコンProの末路【2023/11/20~11/24のニュース】

    歌舞伎町の「トー横」は社会問題として広く認知されています。そこで市販薬を使った犯罪が明るみにできました。今週22日、無許可で市販薬を販売したとして警視庁は男女4名を逮捕したと発表しました。朝日新聞から引きます。 少年育成課によると高橋容疑者は7月26日、新宿区歌舞伎町の「シネシティ広場」周辺で、男子高校生(当時18)に医薬品の販売業の許可を受けずに医薬品のせき止め薬を販売した疑いがある。他の3人は共謀して9月21日に無職少女(当時16)に売った疑い。シネシティ広場周辺は「トー横」と呼ばれる。 この記事で無許可販売されていたという市販薬の写真が掲載されています。「メジコンPro」という咳止めです…

  • 「第1回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」開催【2023/11/13~11/17のニュース】

    今週は「第1回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」が16日に開催されました。 議題は以下の通り。 議題1.デジタル技術を活用した医薬品販売業の在り方について(フォローアップ) 議題2.要指導医薬品についてのオンライン服薬指導の実現について(フォローアップ) 議題3.その他医薬品の分類及び販売方法の見直しについて 議題4.濫用等のおそれのある医薬品の適正な販売のための方策の在り方について 議題5.規制改革ホットライン処理方針について これは厚労省ではなく、内閣府の規制改革会議ですので、現状を変えていくための議論の場です。出席者も厚労省のいつもの会議とは異なる属性の方々の印象です。YouTub…

  • 新製品「ナザールGスプレー」の「G」の効果【2023/11/6~11/10のニュース】

    突然ですが問題です。11月10日、鼻スプレーで有名なブランド「ナザールスプレー」から新商品「ナザールGスプレー」が発売されました。では、この新商品の「G」が指す意味はなんでしょうか。次の3つからお選びください。 ①ガッツのG ②グレートのG ③グリチルリチンのG https://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2023/231110/ 答えは「③グリチルリチンのG」。だと思います。いや、特に公式サイトで公表しているわけではないので、たぶんですけど。出題しておいてすみません。 「ナザールGスプレー」は従来からある「ナザールスプレー」に、グリチルリチンという炎…

  • 市販薬販売にデータ管理の時代が来そうです【2023/10/30~11/3のニュース】

    今週は市販薬に関する行政の動きやルール変更が、たくさんありました。生活に直結するお話として紹介します。ちょっと長くなります。すみません。 フルナーゼが薬剤師不在時にも購入可能に 花粉症薬の「フルナーゼ」が、11月1日から指定第二類医薬品になりました。薬剤師による安全確認が必要でしたが、今後は薬剤師が不在でも購入できます。フルナーゼは鼻の穴に噴霧するタイプの薬で、ステロイドと呼ばれる効果の高い成分の薬です。もともとは病院で花粉症の患者さんに処方されていた薬でしたが、4年前に市販薬として登場。花粉症薬としては、市販薬で最も新しい成分です。来年の花粉症シーズンの強い味方になることは間違いないでしょう…

  • 「メディカルアイボン デジタルケア」と「アイボンメディカル」の違い【2023/10/23~10/27のニュース】

    今月の新商品で、まだこのブログで取り上げていなかった商品を紹介します。 10月11日に発売した「メディカルアイボン デジタルケア」です。 https://www.kobayashi.co.jp/seihin/mabn_dc/ 「アイボンメディカル」という製品があったのですが、こちらが製造終了となり、「メディカルアイボン デジタルケア」が登場しました。成分を比較します。 「アイボンメディカル」 100m L中 ①イプシロン-アミノカプロン酸/200mg 抗炎症作用 ②ベルベリン塩化物水和物/2.5mg 抗炎症作用 ③グリチルリチン酸二カリウム/15mg 抗炎症作用 ④クロルフェニラミンマレイン酸…

  • 大切なお知らせ

    いつも当ブログをお読みくださりありがとうございます。 みなさまへ大切なお知らせです。このほど市販薬販売の現場を離れることになりました。いままで現場からの情報を楽しみにブログを読んでくださった方々には、そのご期待に添えなくなったことを心よりお詫びします。ブログは今後も続けますが、一つの区切りとして、いままで読んでくださったことに、精一杯の感謝の気持ちをお受けいただきたいと思います。ありがとうございました。 今後は医師が処方した薬を扱う薬剤師(保険薬局の薬剤師)として働きます。ヘルスケア領域で働くことは変わりません。これからも、わずかばかりの才能で、力のかぎり生活者の暮らしに貢献してまいります。 …

  • 風邪薬がない?今見直したい風邪と薬の最低限の知識【2023/10/16~10/20のニュース】

    病院で処方される薬が足りない。薬不足を報じるメディアが最近、増えています。例えば毎日新聞は、17日付で「深刻…風邪薬が足りない 後発薬推進政策めぐる構造的問題」と題した特集記事を書きました。 https://mainichi.jp/articles/20231017/dde/012/040/010000c NHKや民放でも、同様の様子が、この1週間で報じられています。 薬局の薬が足りない状態は、もうずっと、です。全ての薬が足りないわけではなく、現在は記事にあるような咳止めや痰切りなどの一部の薬が、入荷しない状態です。 公的医療保険を利用した病院の薬が品不足になり、それに引きずられて処方箋の要ら…

  • 緊急避妊薬の試験的販売、11月から一部の薬局で【2023/10/9~10/13のニュース】

    「緊急避妊薬」ってそもそも何?一般的には、そんなところからスタートする議論かもしれません。 11月20日から一部の薬局で試験的に緊急避妊薬が販売されることを、今週、複数のメディアが報じました。緊急避妊薬とは、性交渉において避妊をしなかった、あるいは避妊に失敗した際に、女性が服用することで妊娠する確率を下げることができる薬のことです。妊娠阻止率は8割程度とされています。100%の効果ではありませんが、服用できれば大きな安心になります。 現状は病院を受診して医師に処方箋を発行してもらわなければ入手できません。しかし、海外では、医師の処方箋は不要で、薬局の薬剤師の判断で販売している国が多数あります。…

  • 日本流風邪薬の象徴「コルゲンコーワLX 錠」が発売【2023/10/2~10/6のニュース】

    これほど”日本らしい”風邪薬も、そうそうないでしょう。ロキソニンの鎮痛成分を用いた総合風邪薬「コルゲンコーワ LX 錠」が10月2日発売されました。購入するには薬剤師による対面での安全確認が必要な「要指導医薬品」です。 https://www.kowa.co.jp/news/2023/press20231002.html 解熱鎮痛薬のロキソニンと同じ成分であるロキソプロフェンを配合し、さらに咳止め、鼻水止め、痰を出しやすくする成分などを盛り込みました。ロキソニン並みの解熱鎮痛効果を持ちながら、風邪の諸症状に効果のある成分も入った、国内初となるオールインワン風邪薬です。 実に日本らしい風邪薬だと…

  • 9月29日は『かぜ備えの日』。販売員が教える体温計選びのコツ【2023/9/25~9/29のニュース】

    今年から9月29日は『かぜ備えの日』だそうです。全薬工業が日本記念日協会に申請して登録されました。「9(急)2(に)9(来る)かぜ」で9 月29日というわけです。さらに、全薬工業はマルコメや旭化成ホームズなどとともに「かぜ備えリスト」を作成しました。 https://www.zenyaku.co.jp/assets/pdf/release_230920_d.pdf そこで今回ご紹介したいのは「体温計」の選び方です。 コロナ禍では、多くの人が体温計を買いに走りました。体温計が品不足になる日が来るなんて、それまで誰が想像したことか。どの体温計がいいのか!買った体温計が使いにくいから返品したい!そん…

  • ゴホゴホ咳に「ゴホナース」。その正体は?【2023/9/18~9/22のニュース】

    もうすぐ9月も終わりだというのに、まだ紹介していなかった今月発売の新商品をいくつかピックアップします。 咳止め薬の「ゴホナース」、爪周りの肌荒れ薬「ネルワキュア」、そして鼻水鼻づまり薬「チクナイン点鼻スプレー」の3つ。いずれも小林製薬が9月に発売したものです。前者2製品は地域限定発売なので、近所のドラッグストアではまだ扱っていないこともあるでしょう。 1つずつ特徴を説明します。 まずゴホナースから。こちらはカタカナのネーミングですが、成分は漢方薬です。正式な名前を「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」といいます。麻黄、杏仁、甘草、石膏という4つの材料の、それぞれ一文字をとって繋ぎ合わせただけの…

  • ヒアレインSがインターネット通販で購入可能に【2023/9/11~9/15のニュース】

    www.youtube.com 乾き目の目薬「ヒアレインS」は16日付で、インターネット通販での購入が可能となりました。女優の石原さとみさんがテレビCMに登場していた青色の箱の目薬、といえばわかるでしょうか。え?石原さとみさんはロキソニンのCMじゃないかって?たしかにそちらも登場されてますね。でも、目薬のCMにも登場してるんです。ほんとに。ちなみに、彼女は薬剤師が主人公のドラマに薬剤師役で主演したこともあります。薬剤師の友人もいるらしいですよ。そんな幸運な薬剤師がどこにいるのか、薬剤師業界都市伝説の1つです(下図、三角関係の図式)。 今までは薬局やドラッグストアなどの店頭でしか購入できなかった…

  • ヘアケア「パンテーン」と新リアップ「チャージ」の意外な関係【2023/9/4~9/8のニュース】

    発毛医薬品リアップの新商品「リアップX5チャージ」が10月20日に発売します。シリーズとしては3年ぶりの新商品で、既存品のリアップX5プラスネオに、パンテノールが追加配合されたことが特徴です。パンテノールはビタミンの一種で、皮膚の状態を良くする効果があるとされています。 https://www.taisho.co.jp/company/news/2023/20230905001383.html さて、せっかくの新商品ではありますが、成分を見て「またか」と思った薬剤師は多いでしょう。既存の製品に、少しだけ成分を加えて新商品として販売するのは、市販薬の世界の常套手段です。今回もまたその手の新商品か…

  • 風邪薬ブランド、ややこしすぎる問題【2023/8/28~9/1のニュース】

    ロキソニンと同じ鎮痛成分を配合した風邪薬「コルゲンコーワ LX 錠」を8/22付で製造承認取得したと、製薬メーカーの興和が今週のニュースリリースで発表しました。発売日は未定です。 どこか見覚えのある新商品の名前です。そう、すでにこれとは別に「コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα」(ロキソプロフェン+トラネキサム酸)という製品があるのです。とても似た名前なのでご注意ください。 https://www.kowa.co.jp/news/2023/press20230828.html 市販薬は、同じブランドでも、中身の成分が大きく異なることがあります。 「コルゲンの風邪薬を買ってきてほしいと家族から頼まれた」…

  • パブロン親戚多すぎ問題【2023/8/21~8/25のニュース】

    今週は大正製薬から怒涛の新商品発売ラッシュとなりました。ぜーんぶ風邪薬で、8月22日発売です! 「パブロンセレクトT」 「パブロンセレクトC」 「パブロンセレクトN」 「パブロンエースPro-X」 「パブロンS」 すごいですねえ。それぞれ成分が異なります。ざっと見ていきましょう。 まず、「パブロンセレクト」シリーズ。これは新しいネーミングのシリーズです。のど、せき、はなの3症状のそれぞれに対して選べる薬です。例えば咳がつらいならパブロンセレクトC、といったぐあいです。これとよく似たシリーズで、今まで「パブロンメディカル」シリーズがありました。こちらのシリーズに各種1成分ずつ追加されていますので…

  • 市販薬の過剰摂取、搬送患者の7割が「家族と同居」【2023/8/14~8/18のニュース】

    「市販薬の過剰摂取、搬送患者8割が女性 依存・乱用恐れ」というニュースが、8/16日付の日経で報じられました。厚労省のデータベースで今年6月に公開された調査結果で、近年、関心が高まっている市販薬の過剰摂取の実態を調べたものです。 https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/165692 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE167FN0W3A810C2000000/ さいきん、風邪薬を買うと店員さんから「ほかのお店で購入してませんか?」と聞かれることがあると思います。「ほかのお店で買わないで、うちのお店で買ってね!」とい…

  • 知る人ぞ知る声枯れ薬「響声破笛丸」が「コエキュア」の名で発売【2023/8/7~8/11のニュース】

    世の中はお盆休みに突入しました。最近は、どこの喫茶店に入っても、咳や鼻をすすっている人がチラホラ。コロナ禍を経て、私が敏感になっているだけでしょうか?お盆中もコロナには気をつけたいですね。 さて、今週の市販薬ニュースです。2つの珍しい漢方薬の発売が発表されましたので紹介します。 まず1つめ、声枯れに効く薬「コエキュア」が、小林製薬から8/23に発売です。成分は、漢方薬の響声破笛丸(きょうせいはてきがん)というもの。即効性のある声枯れの漢方薬として大変有名で、ファンもいるのですが、医療用にはない(病院では処方されない)うえに、取り扱っているメーカーが少ないため、最近ではあまり知られていないかもし…

  • パイロンPL Proに錠剤登場【2023/7/31~8/4のニュース】

    今週のニュースです。医療用と同成分の風邪薬「パイロンPL」Proシリーズで、錠剤タイプが8月4日発売しました。1日の成分量は、今まであった顆粒タイプと同じです。効き目はどちらも同じですので、顆粒か錠剤か、使いやすいほうを選ぶと良いでしょう。顆粒タイプは、1回量が個包装されているので、持ち運びに便利です。 https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2023/08/20230804.pdf 日本全体で進んでいる物価高。市販薬でもメーカー各社がちょこちょこと値上げを発表しています。クラシエは7月31日、八味地黄丸を10月から値上げする…

  • ヒアレインSが、いよいよネット販売解禁へ【2023/7/17~7/21のニュース】

    今週のニュースです。25日に厚労省で開かれた薬食審で、重要な決定が2つありましたのでご紹介します。1つは、目薬の「ヒアレインS」が第一類医薬品になるという話、もう1つは「カロナール」などでお馴染みの痛み止め成分「アセトアミノフェン」の使用条件が変更になるという話です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34324.html まず、ヒアレイン。発売後3年間の調査を経て、第一類医薬品に移行することが決まりました。移行日は9月16日になると思います。これによって、ネット通販での購入、代理購入、そして複数点数の購入が可能になります。 ここ数年の調査結果を見る限り、重…

  • ヘルスリテラシーってなんだろう?【2023/7/17~7/21のニュース】

    今週の新商品ニュースはありません。というわけで、今日は、市販薬以外の話を書くことにしました。 突然ですが、「ヘルスリテラシー」という言葉をご存知でしょうか。リテラシーとは識字能力のことで、ヘルスリテラシーは、健康情報に詳しいとか疎いとか、そんな意味で使われます。ただし、色々な健康情報は知っていても誤った情報と正確な情報の見分けがついていない状態は、リテラシーが高いとはいえません。 「ヘルスリテラシーが足りない」という言葉を時々見かけます。私はヘルスリテラシーという言葉は、個人的に「専門家の上から目線感」が感じられて使わないようにしています。あくまで私個人がです。ネガティブな感じを持たない人もい…

  • マダニ対策に虫除けを【2023/7/10~7/14のニュース】

    新型コロナの検査キットが売れています。キットが売れない日はない、というほどです。夏になったら、みんなマスクは外すのかなとも思っていましたが、まだまだ、みなさん警戒しています。マスクをしながら、でも旅行などの行楽、外出などの経済活動は続けています。 旅行といえば、マダニの危険があります。 感染症法で「4類」に分類され、医師に診断の報告が義務付けられるマダニ媒介感染症6種の患者数が今年、過去最悪のペースで増えていることが分かった。国立感染症研究所が都道府県の患者数を1週単位で記録する「感染症発生動向調査」を基に集計したところ、26週目に当たる7月2日時点で243人に達した。 https://new…

  • アスリートも飲める薬「正露丸クイックC」とドーピング対策製品【2023/7/3~7/7のニュース】

    実力派アスリートがドーピングで失格になる。そんなニュースが時々流れてきます。日本ではそのほとんどが、選手が意図しない摂取による、”うっかりドーピング”ではないでしょうか。ドーピングの原因となる薬物は風邪薬からサプリメントまで、日常生活に潜んでいます。 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5ec79955c5b64eb43ae172ff そこで、アスリートも安全に飲める製品というものが増えています。 そんな中で、『正露丸クイックC』が7/3にリニューアル発売しました。パッケージが変更されて、国際的なアンチ・ドーピング認証「インフォームド スポ…

  • 1回で治す腟カンジダ治療薬「オキナゾールL600」が発売【2023/6/26~6/31のニュース】

    <下書きのまま、アップするのを忘れておりました。失礼しました> 今週のニュースです。腟カンジダ治療薬「オキナゾールL600」(オキシコナゾール)が6/30に発売されました。腟カンジダ薬は6日連続で使うの製品が多いのですが、これは1回使うだけでOK。1回タイプは他に「メンソレータム フレディCC1」(イソコナゾール)が以前からあります。両者は価格はほぼ同じです(約3000円)。 1回タイプは1回使うだけで治療が終わります。ただし、1日で症状が改善して治る、という意味ではありません。症状が改善するには数日から1週間をみます。また、オキナゾールには、「オキナゾールL100」という製品も以前からありま…

  • 保湿薬のコスメ化。薬剤耐性生物には物理攻撃を【2023/6/19~6/23のニュース】

    訳わからないタイトルになってしまいました。申し訳ありません。これらは2つの異なるニュースです。 まず1つめ。ライオンから「フェルゼアプレミアムHPブーストフォーム」が9/20発売します。ヘパリン類似物質、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩を配合した泡タイプの医薬品。”土台から治す””ブーストフォーム”など、まるで制度化粧品のような表現ですが、薬です。ヘパリン類似物質の製品は、コスメ寄せの製品が増えています。悪いことではないと思います。背景には、健康保険を用いてヘパリン類似物質をコスメ代わりに処方してきたという皮膚科の実態があります。不適切処方を減らし、その受け皿となっているのがこの市販薬たちです…

  • 第5回「医薬品の販売制度に関する検討会」開催【2023/6/5~6/9のニュース】

    厚労省の「医薬品の販売制度に関する検討会」の第5回が今週開かれました。業界サイトで報じられています。 【医薬品販売制度検討会】市販薬の濫用問題、オンライン服薬指導による販売が俎上に 資料のみすでに公開されています。 医薬品の販売制度に関する検討会|厚生労働省 こう検討会では、濫用医薬品の販売ついても俎上に上げられています。 新宿の「トー横キッズ」は、市販薬濫用問題の代名詞です。ニュース記事も非常に増えました。最近は、市販薬以外の薬物も出回り、売春や恐喝、監禁などの犯罪も起きています。 市販薬の濫用というのは、一昔前までは、一部の大人、それも少々歳のいった人たちがやっているというイメージだったと…

  • 「薬剤師に処方権を」運動のみかた【2023/6/5~6/9のニュース】

    今週のニュースです。市販薬のことではないのですが、市販薬を考えるうえで知っておきたい、SNS上で話題の動きを1つご紹介します。 「薬剤師に処方権を」というキャンペーンです。今週、医師と薬剤師の有志のメンバーが立ち上げました。 彼らの発言から、私なりの理解でこの運動の主旨を一言で表すと、「患者や医療機関などの負担軽減のために、医師しかできないことの一部を、薬剤師もできるように権限を与えてほしい」です。「医師と同等に薬剤師も薬を処方できるようにしてほしい」という主張ではありません。ご注意を。SNS上では、すでに反対・賛成に分かれて、ときには強い言葉の応酬がおこなわれています。キャンペーンにご興味、…

  • 市販薬業界のミニマリスト?「真逆発想」のぬりぐすりが発売【2023/5/29~6/2のニュース】

    ジャパンメディックというメーカーが、「ホームメディック」というブランドで市販薬を発売しました。この外用薬の開発には、私も0.000001%だけ関わらせていただきましたので、紹介させてください。最初にお断りしておきますと、関わった以上COIがゼロとは言えませんが、この件で金銭報酬はいただいていません。念のため。あくまで同社の開発理念に共感した上でのご紹介です。 ジャパンメディックは、国内大手メーカーの薬を作っている会社です。どこのドラッグストアにも並んでいる有名な薬も、パッケージをよく見ると製造販売元はジャパンメディックであることが珍しくないくらい、技術と実績を持った企業です。 そんなジャパンメ…

  • 驚安「550円均一」市販薬が登場!【2023/5/22~5/26のニュース】

    ”100均”ならぬ”550円均一”の薬が登場しました。鎮痛薬や鼻炎薬など、どれを選んでも550円だそうです。 薬局チェーンの日本調剤がプライベートブランドの市販薬「5COINS PHARMA」を発売しました。自社のオンラインストアでは5月25日から、全国の日本調剤では6月1日から発売開始です。 業界初※1の“550円(税込)均一”OTC医薬品シリーズ 日本調剤のプライベートブランド『5COINS PHARMA』が誕生|日本調剤株式会社のプレスリリース 5COINS PHARMAは、鎮痛薬など14のカテゴリーの商品がすべて税込550円です。 なぜ、市販薬のプライベートブランドを開発したのか。”社…

  • 第4回 医薬品の販売制度に関する検討会 が開催【2023/5/15~5/19のニュース】

    今週は市販薬の新商品情報はありませんでした。代わりに、最近のSNS上で見かけた市販薬に関連する情報をまとめておきます。 まず、国立精神・神経医療研究センターから薬物依存に関する2022年の研究報告です。数年に一度公表される、大きな研究報告です。今回2022年の報告では、薬物の中でデキストロメトルファンが乱用薬物として浮かび上がってきました。これは2020年の前回調査では見られなかったことで、2021年にメジコンが市販薬として販売されたことと無関係ではないだろうというの研究者の考察にあります。他にもさまざまな研究結果がありますので、ご興味ある方は以下のリンクをご確認ください。 https://w…

  • アセトアミノフェンが続々登場。その理由は?【2023/5/8~5/12のニュース】

    佐藤製薬が鎮痛薬『リングルN300』を5月10日に発売しました。アセトアミノフェン1回300mgで、すでに市場に出回っている他の多くのアセトアミノフェンの薬と同じ1回量です。生理痛薬として有名な「リングルアイビー」を看板商品に持つ佐藤製薬が、リングルブランドとして、アセトアミノフェンの薬を発売した格好です。リングルブランドですが、リングるアイビーシリーズとは成分は全く異なりますのでご注意ください。 リングルN300 製品検索 薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社 新商品の特徴は小粒で飲みやすいこと。また、外箱に「ワクチンによる注射後の痛み」と記載しているのは、時流を掴んでいるの…

  • 緊急避妊薬パブコメ4万6000件という数字【2023/5/1~5/5のニュース】

    今週はゴールデンウィークでしたね。世間はおやすみモードなので、新商品情報は見当たりませんでした。 海外はどうでしょうか。 米国では経口避妊薬を市販薬として販売する話が出ています。製薬メーカーは昨年夏に申請しており、そろそろ承認するかどうかの決定が下される時期かと思います。www.reuters.com 昨年のフォーブスジャパンの記事によると、経口避妊薬はすでに100カ国以上で処方箋なしで販売されているそうです。また、米国では、経口避妊薬の市販薬としての販売に、医師会、産婦人科学会、家庭医学会などが賛成しているといいます。米国では中絶を禁じる規制があるという事情も影響しているのかもしれません。と…

  • マツキヨココカラ✖️CAMPFIREが始動【2023/4/24~4/28のニュース】

    今日からいよいよゴールデンウィークですね。 喉が痛い、風邪っぽい、検査キット購入したい。そんなお客様がここ数週間で増えた気がします。新型コロナかどうかはともかく、体調不良が流行しているような。ご注意ください。体調管理で楽しい連休を。 毎週のようにあった市販薬メーカーによる新商品の発表も、連休前のせいか、一旦ストップ。 今週は久しぶりにドラッグストアのニュースを紹介します。 マツキヨココカラがクラファンのキャンプファイヤと組んで、クラファン製品を旗艦店で販売するそうです。面白いですね。ここにしかない商品が並ぶことになります。 diamond-rm.net ウエルシアがタバコの販売を今後やめていく…

  • ロート製薬防風通聖散のキーワード『余分な糖を出す』の意味【2023/4/17~4/21のニュース】

    今週の市販薬ニュースは2つお届けします。 ロート製薬の防風通聖散が16日からリニューアル発売しました。どうせパッケージが変わっただけでしょと思ってましたが、満量処方(5000mg)のまま服用回数が1日3回から2回になりました。これはいいですね。ただし1日服用錠数は12錠のまま。ということは?1回4錠から6錠に増えました。ん? https://www.rohto.co.jp/news/release/2023/0414_01/ ちなみに、1日3回と1日2回の違いについては、医療用医薬品を使ったこんな研究があります。 https://www.kampoyubi.jp/effort/pdf/bunk…

  • 解熱鎮痛剤「カロナール」が市販薬についに登場する【2023/4/10~4/14のニュース】

    大きなニュースです。解熱鎮痛薬の「カロナール」が市販薬になります。カロナールといえば、コロナ対策で一躍有名になった薬の1つ。元々病院でよく処方される薬です。ドラッグストアの棚に、また1つ、「病院と同じ名前の薬」が増えることになります。 第一三共ヘルスケアは4月12日、医療用医薬品「カロナール錠」と同一商標を使用して「カロナールA」の製造販売承認を取得したことを発表しました。発売時期は未定です。 OTC医薬品「カロナールA」製造販売承認取得に関するお知らせ|第一三共ヘルスケア株式会社 病院で処方されるカロナールは、あゆみ製薬という会社が製造販売している薬です。このあゆみ製薬のカロナールの商標を、…

  • 社会的価値を加えた市販薬は増えそう【2023/4/3~4/7のニュース】

    今週のニュースです。1月の頃は都内で一日最大2万人を超える新規感染者を出していた新型コロナも、3月に入ってからは3桁台が続いています。ただ、ここ1週間は四桁が続いており、微増。世間ではほとんど話題から消えつつありますが、実は新型コロナの検査キットは継続的に売れています。ピーク時よりはだいぶ減りつつも、ちょこちょことコンスタントに売れており、「まだまだ不安はあるんだな」と感じさせられます。 さて、新商品情報です。 栄養ドリンク「ユンケルDCF」が4/3にリニューアル発売しました。「疲れや睡眠不足からくる疲れに効果を発揮する「γ-オリザノール」を新配合」とのこと。ネットの商品ページがSDGsを非常…

  • 4月1日から市販薬の新販売ルールがスタート!【2023/3/27~3/31のニュース】

    4月1日から市販薬の販売制度が変更されます。このブログでも何度もお伝えしてきました。販売規制が強化され、ほとんどの風邪薬は一人1個のみの購入となります。31日、Twitterの私のタイムラインにも、厚労省のアカウントによるアナウンスが流れてきました。ほとんどのメディアはこの新制度を報じていないと思いますので、多くの利用者にとっては”いきなり”感があるでしょう。でも、去年から年初にかけて決まっていたことなので、世間のドラッグストアは準備していました。「今まで買えたのに」「意味がわからない」「自分は大丈夫」というお気持ちはあると思いますが、国の法令ですので、ご協力をお願いします。 宣伝です。今週発…

  • リビメックス?リドメックス?ややこしやな新商品登場【2023/3/20~3/24のニュース】

    今週の新商品ラッシュでした。 コーワから2製品が20日に発売。1つは「ケラチナミンコーワ クロザラエイド」。尿素20%に抗炎症成分のアルニカチンキ等を配合。ネーミングの通り、ヒジやヒザの黒くてザラザラした部分に使うお薬です。パッケージがヒルマイルドなどの既存の保湿薬に似てます。ヒルマイルドと似てますが、成分は全く異なりますので、ご注意を。 もう1つはステロイド薬の「新リビメックス」。軟膏、クリーム、ローションの3タイプが同時発売です。こちらは市販薬として日本初となる「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」を、医療用と同濃度の0.3%配合した新製品。そう、実は従来のリビメックスの濃度は0.1…

  • 市販薬選定アプリが登場。市販薬サービスは今後増えそう?【2023/313~3/17のニュース】

    今週の市販薬ニュースです。 「ボーコレンエージ+プラス 猪苓湯合四物湯錠」が3/29に発売すると発表されました。繰り返す(慢性の)膀胱炎向けの薬で、”膀胱粘膜強化作用”があるというのがメーカーの説明です。漢方的解釈では血虚に用いる、というわけで四物湯を加えた猪苓湯となっています。 【新製品】40代からの長引く膀胱などの炎症によるトラブルを改善する漢方薬「ボーコレンエージ+ 猪苓湯合四物湯錠(ちょれいとうごうしもつとうじょう)」 ニュースリリース 小林製薬株式会社 それから、これは2月の話になりますが、「ゼロノナイトG ゴキブリ用 くん煙剤」(第二類医薬品)に新発売されています。すっかり…

  • 新商品が続々発表・発売。厚労省では市販薬の課題の検討会開催【2023/3/6~3/10のニュース】

    今週は新商品の発売・発表が相次ぎました。 サンテの目薬「サンテメディカルプラス」が3月9日発売しました。全3種類あるサンテメディカルシリーズの後継品です。それぞれに成分を充実させたとのこと。価格はいずれも税抜1680円。 https://www.santen.co.jp/ja/news/230309.pdf 「メンソレータムカブレーナ乳液」(第二類医薬品)が20日に発売します。“おりもの”などによる、かぶれ・かゆみに向けた薬。類似薬は他にもありますが、乳液であることが特徴でしょう。主たる成分はウフェナマート。香料ありです。 フェムケア市場に新提案!痛がゆい、デリケート部位の“おりものかぶれ”に…

  • 梅毒流行で都内では無料検査。性病情報ももっとオープンにしては?【2023/2/28~3/3のニュース】

    梅毒が流行しているというニュースが、去年の年末から頻繁に報じられています。性産業に従事されている方々は、さぞかし不安でしょう。都内では、ついに無料の検査が実施されるようになりました。 梅毒の感染者急増 症状は? 東京都が無料検査 1時間で結果判明 NHK 一方で、性風俗と無関係と人にも感染が広がっているようですから、「自分は大丈夫」と油断するなかれ、です。梅毒は症状が現れたり引っ込んだりするところが怖いですね。受診をすれば治りますが、放置すると命に関わります。ご注意を。とにかく、すぐに受診が大事。 東京都は「Webで学ぶ梅毒」というサイトを公開しています。これはなかなかすごいですね。 We…

  • 「医薬品の販売制度に関する検討会」がスタート【2023/2/20~2/25のニュース】

    大きな動きになるのか、はたまた、アリバイ作りか。 厚労省で「医薬品の販売制度に関する検討会」がスタートし、今週22日に最初の検討会が開かれました。第一会のテーマは零売でした。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30972.html ツイッター上では様々な意見が、どちらかというよ、零売を支持する意見が私のタイムラインでは目につきました。しかし、ツイッターという集団の中の話であり、世間の薬剤師の意見となると、また別だろうというのが私の個人的な印象です。零売賛成の中にも、様々な条件付き賛成の形があるでしょう。いわゆる、総論賛成、各論反対。議論が具体的ではない時には…

  • 「出前館」に市販薬が登場。風邪薬も出前可能に【2023/2/13~2/17のニュース】

    今週のニュースです。テレビCMでもおなじみの「出前館」が、市販薬の出前も始めたことを発表しました。風邪薬や解熱剤などが「出前」できるようになります。 『出前館』で、総合かぜ薬や解熱剤など指定第2類医薬品の取り扱いを開始 ニュース 株式会社出前館 今のところ、東京都内の一部のウエルシアでのみのようです。購入者の情報は、どの程度お店側に行くのでしょう。お店側に知られないまま、痛み止めを何度も繰り返し購入することも可能なのでしょうか。私は出前館を利用したことがないので詳細はわかりません。また、決済はどのようになるのでしょうか?色々気になるところです。 そのほか、新商品情報です。のびのびサロン…

  • ロキソニンに新商品「ロキソニンSプレミアムファイン」登場【2023/2/6~2/10のニュース】

    ロキソニンシリーズに新商品登場します。ピンクとゴールドのパッケージ、その名も「ロキソニンSプレミアムファイン」。3/8発売予定。従来のプレミアムは眠気のでる成分が配合されていましたが、プレミアムファインは眠気の出る成分も、カフェインも配合されていません。 プレミアムファインは、通常のロキソニンに、芍薬とヘスペリジンと制酸成分(Mg)の3つを配合した生理痛向け製品です。内臓痛にも効果を発揮する芍薬と、鎮痛効果に関わるとされるヘスペリジンを配合していることから、生理痛向けのお薬という位置付けにしているようです。もちろん、生理痛以外のの痛みに使っても問題はありません。 芍薬は芍薬甘草湯の主たる成分と…

  • 受験シーズンの強い味方。今年の花粉症薬情報【2023/1/30~2/3のニュース】

    今週はニッポン放送ラジオ『辛坊治郎ズーム』に生出演してきました。昨年に続き2度目。色々反省点もありつつ、貴重な機会をくださったことに感謝します。 こちらで聞けます↓(今回は反省ばかりでお恥ずかしいです。でも学びも多かったです) https://radiko.jp/#!/ts/LFR/20230131153000 今日のブログでは、ラジオ当日お話できなかったことを書きます。 ●花粉症薬は何が進化してる? 市販の花粉症薬には、毎年”何か”が起きています。新しい製品が出たり、既存の製品でも購入しやすくなったり。近年で言えば、フルナーゼ、タリオンといった元々病院で処方されてきた薬が市販薬になりましたし…

  • 小林製薬が新型コロナ・インフル同時キットを2月から発売【2023/1/23~1/27のニュース】

    小林製薬が医薬品の新型コロナ・インフルエンザ同時検査キットを2/8に発売すると発表しました。価格は2回用で5200円。すでに日本調剤が販売しているものと同一製品(エスプライン)であり、価格もほぼ同じです。抗原検査キットほどではありませんが、同時キットは私の周りでもちょこちょこ売れています。需要はありますね。インフルエンザシーズンですから。抗原検査キットの需要は年末年始をピークに、現在は一気に縮小しています。繰り返しますが、同時キットにも”研究用”は存在しますのでご注意を。 新型コロナ感染症を5月8日から「5類」とすることを、政府が今週正式に発表しました。季節性インフルエンザと同等になります。マ…

  • 1回で効く腟カンジダ薬がネットでの販売開始【2023/1/16~1/20のニュース】

    1回で効く腟カンジダの薬「メンソレータムフレディCC1」(イソコナゾール硝酸塩600mg)が、1/20に要指導医薬品から第一類医薬品に移行しました。これによって、ネット購入、代理購入が可能になりました。ネット購入といっても1クリックで購入できるわけではなく、問診画面への入力が必要で、画面の向こうでは薬剤師がチェックをしています(なお、移行直後のためか、いまのところアマゾンでは販売されていません)。 メンソレータムフレディは色々な種類があります。腟カンジダの市販薬は、6日連続で使わなければいけない製品がほとんどなのですが、「1」と書かれたこの商品は、1回で済むという特徴で2020年に発売されまし…

  • 風邪薬の購入は4月から1人1点に【2023/1/9~1/13のニュース】

    年初に、特大のニュースがやってきました。昨年から準備が進められてきた、市販薬の乱用対策の販売規制強化が、4月1日から開始されることが決まりました。13日に厚労省が告示したことを業界誌が報じています。 www.dgs-on-line.com これによって、大半の風邪薬は1人1点までの購入となります。規制の対象から外れるのは、パブロン50やストナファミリーなど、ごく一部の製品です。また、風邪薬だけではなく、一部の小児用シロップや、咳止めの飴も対象となります。例えば浅田飴は、通常の浅田飴は対象外ですが、咳止めの浅田飴は規制対象となります。 さて、コロナはやや下火にはなってきましたが、検査キットは継続…

  • 2023年もよろしくお願いします

    あけましておめでとうございます。このブログを9年目に突入しました(2014年12月開設)。ブログを始めたころの世間は、市販薬に存在感は薄く、ニュースに取り上げられる機会もほとんどなかったように記憶しています。それが新型コロナの感染拡大を受けて、いまやテレビで市販薬という言葉を見ることが、すっかり珍しくなくなりました。 市販薬の情報量を増やし、市販薬の議論の総量を増やす。これがブログの目的です。そして市販薬を知ることを通じて、日々の生活が快適になればいいなと思っています。そのために、今年も市販薬を身近に感じていただけるブログをお送りします。 市販薬を含めた医薬品業界の規制改革は年々広がっています…

  • 【2022年版】ドラッグストア利用者は絶対知っておきたい市販薬ニュースTOP10

    今年最後のブログ更新です。本年も誠にお世話になりました。今年は新しいことへの挑戦をたくさんしました。kurieditsとしての活動では、初めてラジオ出演に挑戦したことが一番の挑戦だったと思います。それから、法人向け大手研修企業であるネットパイロティング様の登録販売者向けサイト(法人向け)で毎月記事を書かせていただき、こちらも自分にとっては勉強になりました。本ブログを読んで、もっと知りたいと思った登録販売者のかたはぜひ、ネットパイロティング様のI-so-leaningものぞいてみてください。 前置きはこれくらいにして、今年も行ってみましょう、2022年の市販薬ニューストップ10です!これを読めば…

  • 「ロキソニン販売機」が登場する時代【2022/12/12~12/16のニュース】

    ああ、ついにきたか、というのが、薬事行政を見てきたあらかたの薬剤師たちの感想ではないでしょうか。市販薬のロキソニン販売の、大きな規制緩和を告げるニュースが、年の瀬に入ってきました。今後、日本では「ロキソニン販売機」が登場するかもしれません。 読売新聞は今週、ロキソニンなどの第一類医薬品を、政府がテレビ電話やオンライン会議で薬剤師が面談することで販売を認める方針であることを報じました。 薬剤師の常駐義務を緩和、ロキソニンなどオンライン面談で販売可に…政府方針 : 読売新聞オンライン 「政府が月内に開くデジタル臨時行政調査会で方針を決め、2024年6月までに、薬剤師の常駐を義務づけている厚生労働省…

  • 中国の薬不足が日本にも影響?突然、風邪薬特需のワケ【2022/12/12~12/16のニュース】

    風邪薬の需要が一気に高まってきました。風邪シーズンだから、ではありません。中国系のお客さんが、パブロンなどを買っていくのです。なんだか売れるなあと思っていたら、早速、ビジネス雑誌の記事になっていました。 中国人が「パブロンゴールド」を買い占める…中国のコロナ政策の転換で、日本の風邪薬が売り切れるナゾ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース ジャーナリストの高口康太さんは「中国人はコロナ治療薬を自力で確保しなければいけなくなったので、日本の風邪薬に注目が集まっている。とりわけ『パブロンゴールド』が人気で、これから品薄になる恐れがある」という――。 記事によると、中国がコロナ政策を転換…

  • 市販薬に「いつもの薬がない」の波。そういう時こそ相談を。【2022/12/5~12/9のニュース】

    今週は新商品のニュースがありませんでした。もう年末ですね・・・。早いです。 ここ数年、医療用医薬品は「在庫がない」という状態が多々出ていますが、市販薬にもいくつか入荷が途絶えた薬があります。マイナーな薬もあれば、え!あれが?と思うようなメジャーな薬もあります。在庫不足の理由はさまざまです。原材料変更に伴う供給不安定(正露丸糖衣:IR情報より)、行政処分によるもの(廣貫堂)、原料高騰や需要増などもあるでしょう。廣貫堂は大手製薬企業とも取引していました。例えば、ツムラの「中将湯ラムール」「ラムールQ」は製造工程の一部を委託していたため、仕入れのめどが立っていないということを11月に発表しています。…

  • 2大ニュース!「肥満対策薬」と「インフル&コロナ検査キット」が発売決定【2022/11/27~12/2のニュース】

    今週は大ニュースが飛び込んできました。 1つは、新型コロナとインフルエンザの同時検査キットが市販薬になることが決まった、というニュースです。今月中に市場に出回りそうです。第一類医薬品として販売されますので、インターネットで購入可能です。ただし、店頭でもネットでも、薬剤師による確認や説明が必要になります。いままではインフルエンザだと思いながら病院を受診していた人も多いでしょう。今後は自宅で自分で確認できてしまいます。様々な方面に影響が出るでしょう。 もう一つのニュースは、肥満対策の市販薬が発売されることです。その名も「アライ」。なんともヘンテコな製品名ですが、これは昔から海外で以前から発売されて…

  • 新型コロナ治療薬ゾコーバと市販薬の関係は?【2022/11/21~11/25のニュース】

    大きなニュースが2つありました。1つは、ゾコーバという新型コロナの治療に使える飲み薬が登場したことです。効果のほどはさておき、飲みあわせが注意となる薬剤がそこそこあります。ドラッグストアで販売されているような成分も、一応ありました。このブログで言いたいこととしては、とにかく、病院では、市販薬を含めて飲んでいるものはお医者さんにお伝えくださいということです。 禁忌リストの中で、実務レベルで一番関わりが大きいのは、サプリメントのセイヨウオトギリソウかもしれません。セントジョーンズワートという名前で、大手サプリ会社からも発売されています時々、購入されるかたがいます。飲みあわせとしては、治療薬の効果が…

  • 濫用の恐れのある医薬品の販売規制強化がほぼ確実【2022/11/14~11/18のニュース】

    一部のドラッグストアでは、特定の医薬品をレジに通すとアラートが出るようになっています。対象品目は会社によって異なり、アラートがでると資格者が販売を確認します。この安全確認の対象となる医薬品が拡大されるようです。実施時期は未定ですが、来年の春頃までには始める印象です。 【ドラッグストア協会】「濫用のおそれのある医薬品」対象拡大への準備を会員通知/456品目から1275品目に対象品目拡大 特に影響が大きいのは、「3. ジヒドロコデイン (鎮咳去痰薬に限る。)→ ジヒドロコデイン」と「メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、 内容液剤に限る。)→ メチルエフェドリン」の部分でしょう。ほとんどの風邪薬が…

  • 第一類医薬品を登録販売者が売れるように?【2022/11/7~11/11のニュース】

    今週はこれといったニュースがありませんでした。ただ、時事問題では大きな出来事がありました。こちら。 【ドラッグストア協会】OTC第1類医薬品の医薬品登録販売者による販売要望/自民党「予算・税制等に関する政策懇談会」で チェーンドラッグストア協会が自民党に対して政策要望をしたというニュースです。要望の1つに「国民の安心で円滑な医薬品購入アクセス整備の観点から、OTC第1類医薬品の医薬品登録販売者による販売」があったことが報じられました。 これだけではなんとも言えませんが、非常にインパクトがあります。こういう主張が小売企業側から表れたのは、当然と言えば当然ですが、しかし、実際の個々の登録販売者の能…

  • 風邪になったら「頑張る」より「休む」の時代?【2022/10/31~11/4のニュース】

    全薬工業が10月31日、「ジキニン×ゆとりうむ」のページを公開しました。風邪になった時に休めるように、というコンセプトです。風邪薬に期待するものが「もうひと頑張りのために」のほかに、「休むために」という期待が強くなりつつあるように感じます。社会の変化でもあるのかなと思います。 さて、厚労省が季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行に備えるために、抗原検査キットや解熱鎮痛剤などの備蓄を国民に呼びかけるリーフレットを10月28日に作成したとの報道がありました。こちらがサイトになります。 新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応|厚生労働省 抗原検査キットは研究用は避…

  • うがい薬のカバくんが明治から健栄に【2022/10/24~10/28のニュース】

    キャッチアップが遅れましたが、スカルプDでおなじみのアンファーが「スカルプDメディカルミノキ5 プレミアム」を10/20に発売しました。特徴は、3成分を追加配合、クッションラバーヘッドが改良、などです。各社ミノキシジル製剤のリニューアルが、ポツポツと続いている印象です。 新しく生まれ変わった“スカルプD” デザインを“一新“して付け替えシステムを採用 10月20日(木)新発売 それから、うがい薬のカバくんが、明治から健栄に変わりました。ニュースリリースがないので、いつの間にか、です。サイトのデザインは、ほぼそのまま流用されています。 カバくんの健栄うがい薬・きず薬 |健栄製薬

  • 抗原検査キット市場戦線に以上あり。気になるグリシンの胃保護効果は?【2022/10/17~10/21のニュース】

    大正製薬が抗原検査キットを11月中旬より発売すると20日に発表しました。前日19日には小林製薬も製造販売を取得したことを発表。製品数が増えることで価格が下落し、家庭用検査薬として実用的な価格に落ち着きそうです。現状は一回分で千数百円から二千円以上なので、ちょくちょく検査することは難しいでしょう。新型コロナのような検査キットは安価であるほうが、公衆衛生上の実用性が高いといえます。各製品にも、価格、使用方法、使用回数のそれぞれに特徴があることも良い傾向だと思います。例えば、小林製薬の検査キットは唾液と鼻ぬぐいの両方で使え、1箱で2回分です。 もう1つニュース。アセトアミノフェンの鎮痛薬「ナロンm」…

  • いつの間にこんなに増えた!?命の母シリーズ全7種類【2022/10/10~10/14のニュース】

    婦人薬として有名な「命の母」シリーズに、10月12日、新商品「命の母アクティブ」が全国発売しました。一部地域では以前から発売していたような記憶もありますが、今月から全国発売です。 命の母アクティブのキーワードは「更年期後」。更年期を終えたのに、肩こり、腰痛、だるさなどの体の不調が続くかたに向けた薬です。使い分けとしては、更年期前のかた(PMS症状)には「命の母ホワイト」、更年期のかたには「命の母」、そして更年期後には「命の母アクティブ」、という流れをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。 ”更年期後”の不調を生薬由来成分で改善!「命の母 アクティブ」 ニュースリリース 小林…

  • 発毛医薬品「リザレックコーワα5」が発売【2022/10/3~10/7のニュース】

    今週のニュースです。ゼリア新薬の「ハイゼリー 顆粒EX」が今月発売しました。滋養強壮効果があるとされるローヤルゼリーが多く入った薬です。現行品のハイゼリー顆粒にショウキョウとグリシンが追加されて、ジンジャー味だそうです。現行品のほうは飲みやすかったですが、今回はどうでしょうか。 ハイゼリー顆粒はローヤルゼリーが1回300mg含まれています。これは市販薬の中ではかなり多いほうでしょう。ハイゼリーシリーズは他にもありますが、製品によって成分も異なりますのでご注意を。 もう一つニュースです。興和から発毛薬「リザレックコーワα5」が4日に発売しました。リザレックのリニューアル版です。有効成分はミノキシ…

  • 風邪は「早く治そう」→「頑張ろう」から新コンセプト「ベンザブロックYASUMO」発売

    「ベンザブロックYASUMO」が9/28新発売しました。「風邪を引いたら休もう」というメッセージを含んだ、あまりに正論すぎて逆に新しいコンセプトの風邪薬。イブプロフェンとジフェンヒドラミンを配合した日本唯一のかぜ薬で、カフェイン無配合。名前から想像する通り、どちらかというと眠くなる風邪薬です。パッケージかわいいですね。 https://alinamin-pharma.co.jp/news/2022/09/assets/APC_Press_Release_20220922.pdf 風邪薬が持つメッセージは時代とともに変化しています。昔は、「早めに治そう」というパブロンのCMがありました。それから…

  • 調剤の外部委託が市販薬販売に与える影響は?【2022/9/20~9/24のニュース】

    今週は日経新聞で「調剤の外部委託、無条件解禁を協議へ 規制改革推進会議」というニュースがありました。調剤業務の話ではありますが、市販薬販売業界にも影響が出るように感じます。 調剤の外部委託、無条件解禁を協議へ 規制改革推進会議: 日本経済新聞 このニュースは、現在保険薬局で行なっているピッキングや一包化などの「対物業務」を外部に委託し、薬局では患者さんとの「対人業務」に集中するというものです。薬を管理しているところと、患者さんに応対する薬剤師が地理的に離れることになります。このような対物と対人業務の分離が、仮に記事にある通りに無条件解禁されると、市販薬販売にはどんな影響があるのでしょうか。 ま…

  • 新しいストッパ、新しい要指導医薬品、新製品続々登場【2022/9/13~9/17のニュース】

    秋の新製品ラッシュです。 まず、下痢止め薬『ストッパNOM』が9/28発売します。水無しで飲めるチュアブルです。有効成分はロペラミドと、なんとウコン。有効成分にウコンは珍しいですね。飲酒の前後に飲まないように注意書きあり。ウコンが入っているからといって、呑む前に飲むような予防薬ではありません。 https://www.lion.co.jp/ja/news/2022/4015 続いてロート製薬から、鼻の穴の入口やまわりの炎症を鎮める医薬品「メンソレータム メディクイックN軟膏」が9/20発売します。ステロイドのお薬です。「鼻毛のある部分(皮膚)のみに使用し、粘膜には使用しないでください」とのこと…

  • 40代コンタクトレンズ利用者向けの目薬がブーム?【2022/9/6~9/10のニュース】

    40歳以上のコンタクト目薬戦線に異常ありです。ロート製薬からコンタクト装着中に使える「ロートゴールド40コンタクト」が9/13新発売すると発表されました。なんと、時ほぼ同じくして9/14、ライバルのライオンからはスマイル40ゴールドコンタクトが発売します。ロートとスマイルは目薬の大手ブランド。そこから同時に、中高年向けのコンタクト用目薬が登場です。 なんでも、ライオンのニュースリリースによると、40代のコンタクト利用者が増えているそうです。学生の頃からコンタクトを使っていた世代が大人になって、40代を迎えているということではないでしょうか。中高年コンタクトカテゴリーは、今後、ちょっとした市販薬…

  • 厚労省認可の抗原検査キットが今週からアマゾンなどで購入可能に【2022/8/29~9/3のニュース】

    厚労省認可の抗原検査キットが今週からネット解禁されました。私が知る限りニュースリリースでの発表が最も早かったのは日本調剤です。8月31日朝から抗原検査キットのネット販売をスタートさせました。アマゾンが開始したのはその日か、9月1日か2日だと思います。9月1日から販売開始したサイトもありました。製品はいずれもシーメンスヘルスケアの製品で、価格はアマゾンでは5回分で7980円。どこもおおよそこれくらいの価格です。1回あたり1600円程度の計算になります。これまで薬局で購入できた医療用の抗原検査キットが、大手チェーン薬局であれば概ね1600円くらいでしたので(中小規模薬局では価格の高いところもありま…

  • 市販薬、その麗しき味の世界【2022/8/22~8/26のニュース】

    新商品続々の季節になりました。9/1からヘパリン類似物質のヒルマイルドスプレーが登場します。現時点で公式サイトでのニュースリリースはありませんが、健栄製薬のツイッターアカウントが発表しました。こういうパターンもあるんですね。初めてです。容器を逆さにしても使えるスプレーだそうです。そういえば容器デザインが変わりましたね。医療用ヒルドイドに寄せすぎ!とクレームが来て係争中だったのですが、デザイン変更することで今年3月に合意・終結したのでした。 8/25から「ムヒののどスプレー」が発売しました。喉の痛い子供向けに作られた、アンパンマン柄のイチゴ味のどスプレーです。成分はアズレン。イチゴ味のアズレン、…

  • 医療用抗原検査キットが市販薬に【2022/8/15~8/19のニュース】

    今週は色々なニュースがありました。まず一番大事なのが、医療用抗原検査キットが市販薬になることです。ほぼ確定しました。第一類医薬品としての販売のようです。薬剤師がいなければ販売できないという点では現状と同じですが、ネット販売が可能になります。 この検査キットの市場供給が追いつけば、巷にある研究用のキットは徐々に居場所を失っていくでしょう。最近は販売元の東亜産業が希望する自治体に無料配布し、手を挙げた自治体もかなり多くあるようですが、これを受けて19日、厚労省から改めて注意の通知が出されました。 https://www.mhlw.go.jp/content/000977858.pdf 「医療用抗原…

  • 抗原検査キットとヘルスリテラシー問題【2022/8/8~8/12のニュース】

    厚労省が認可しているコロナの抗原検査キットを、インターネットで売れるようにするという報道がありました。どのような制度でネットで売れるようにするのか不明ですが、市販薬にする方向で動いているようです。市販薬の場合は正攻法でいくと、最初の数年は要指導医薬品という扱いでネットでは売れませんので、今年からすぐにネット販売できるわけではなくなります。そこも気になります。来週17日に厚労省で検討会議が開催される予定です。 厚労省が認可している検査キットが広く流通することは、私は好ましいことだと考えます。先日のラジオでもお話しましたが、研究用と厚労省認可の抗原検査キットの違いを理解していない人は、まだまだたく…

  • 胃薬イトプリドの市販薬が9月に発売【2022/8/1~8/5のニュース】

    新たな要指導医薬品が市場に登場します。小林製薬株式会社が胃腸薬「イラクナ」(要指導医薬品)を9月28日に発売することを発表しました。成分はイトプリドで、医療用の名前はガナトンです。コリン作用によって消化管の動きを亢進させます。小林製薬によると、胃腸薬では12年ぶりのスイッチOTCになるそうです。 日本初!医療用成分”イトプリド塩酸塩”配合のスイッチOTC薬 弱った胃の動きを活発にする「イラクナ」(要指導医薬品) ニュースリリース 小林製薬株式会社 1回50mgの1日3回なので医療用と同じです。食前服用ですね。医師側からの意見にあるように、吐き気へのニーズも少し気になるところ。あとは各資…

  • ラジオ出演のこと、コロナのこと、依存成分規制の今後のこと【2022/7/25~7/29のニュース】

    今週はラジオに出演してきました。辛坊治郎さんの「ズーム!そこまで言うか!」というニッポン放送の番組です。今までラジオはお断りしてきたのですが、私はもっと新しいことに挑戦しなければいけないという気持ちで、今回お引き受けしました。こうしたかたちで貴重なご依頼をいただき、ありがたかったです。 録音がユーチューブにアップされていましたのでリンクを貼っておきます。こちら36:00あたりから20分ほどです。 youtu.be なにより、あの辛坊治郎さんの番組です!(ちなみに依頼を受けた時は、自分は辛坊さんと話すことになるとは思っていませんでした)。辛坊さんのことはご存知でしょうか?元読売テレビのキャスター…

  • 新型コロナ抗原検査キットの正しい買い方【2022/7/18~7/22のニュース】

    新型コロナウイルスの第7波が本格化しています。これを書いている週末にも、抗原検査キットはかなり枯渇しているようで、様々なことが流動的な状態ですが、この1週間を振り返ります。 まず、私の店頭では、抗原検査キットの問い合わせが劇的に増えました。この状況で、わざわざ抗原検査キットを探しているくらいですから、情報に敏感なかたが多いのかなという印象だったのですが、話していて驚いたことがあります。それは、ほとんどの人が、「研究用」抗原検査キットと、「医療用」抗原検査キットの区別がついていないということです。 研究用の抗原検査キットは、新型コロナ対策として国が正式に認めていない、精度不明の検査キットのことで…

  • 市販薬販売機に睡眠改善薬が追加【2022/7/11~7/15のニュース】

    大正製薬が新宿駅構内で試験中の市販薬販売機の、運用と扱い品目が変更されました。主な変更点は次の通りです。 ①通勤時間帯も利用できるように、販売時間を朝7時〜午夜9時までに延長 ②新たな品目に、睡眠改善薬や酔い止め薬、涙液型目薬などを追加 ③プライバシーが保たれるようにディスプレイ表示を変更 JR新宿駅改札内で実証中のOTC販売機の販売品目及びシステムを一部変更|大正製薬 個人的には、睡眠改善薬が加わったことが意外でした。

  • 市販薬の不適切使用の規制と、禁酒法時代の酒と薬について【2022/7/4~7/8のニュース】

    ここのところ、市販薬の不正使用に関する報道が続いています。私が見たのは2つの報道で、その2つに共通しているのは、「規制よりもサポートを」というメディアの主張あるいは強調でした。 市販薬の過剰摂取、若者で深刻 「規制より相談体制を」: 日本経済新聞 サポートが重要だということは確かです。でも「サポートが大事」だと言って、それでちょっと問題解決した気になっていませんか?というのが、現場にいる私の気持ちです。そこで、 「私、すごーく不思議なんですけど、市販薬乱用の報道って、いつも「無理やりやめさせるのではなく、周囲の受けとめとサポートが大事」という主張になるんですよね。市販薬の成分や売り方に問題があ…

  • ボルタレン「においゼロ」は本当?【2022/6/27~7/1のニュース】

    薬物乱用について書いていたら、下書きが全部消えていました・・・。というわけで、その話は来週に持ち越します。7月はボルタレンのパッケージが変更されます。「無香料」から「においゼロ」になります。においゼロってすごいですね。本当でしょうか?確認してみたいですね。 ちなみに、サロンシップの「無臭性」は、かなりにおいは抑えられています。においゼロではないですが、首の後ろに貼っても、においは漂ってきません。

  • ポケットティッシュのようなシップ「ポケシップ」第2弾発売【2022/6/20~6/24のニュース】

    ポケットティッシュのようなコンパクト性を備えた「ポケシップ」に、温感タイプのサロンシップが6/23に発売(メーカー出荷)しました。家庭の薬箱に収まる便利サイズ。 このポケットティッシュのようなタイプのシップは2021年8月に発売し、私の店頭でもそこそこお客様から問い合わせがあったと記憶しています。 https://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/news_release_220623.pdf ところで、今週は暑かったですね。今日も暑かった・・・。熱中症対策といえば、経口補水液のOS-1が有名です。7月4日にアップル風味が追加発売されることになりました。味がついて…

  • ヨードの点眼剤が登場する可能性【2022/6/13~6/17のニュース】

    ドラッグストアのセイムスなどを展開する富士薬品が、今年の春からヘルスケア相談を会員制で応じるサービスを始めました。その背景について記事が出てましたのでご紹介します。 【富士薬品】“会員制”相談応需サービス開始の背景 /デジタル化が浮かび上がらせた“人の強み” また、これは今月あたまの話ですが、厚労省の審議会の議事録公開が更新されていましたので、リンクを貼っておきます。 薬事・食品衛生審議会 (要指導・一般用医薬品部会)|厚生労働省 ヨードの点眼剤です。なかなか面白いですね。有用性が紹介されています。 そのほか、今週は医療用医薬品のでキストロメトルファンの添付文書が改訂されました。MAO阻害剤(…

  • 第3のチャネル、薬のセルフ販売機の登場【2022/6/6~6/10のニュース】

    先週のことになりますが、大正製薬による日本初の市販薬販売機が新宿駅構内に設置されました。早速、体験してきました。感想を一言でいうなら、便利、これに尽きます。 販売機ではクラリチン、パブロン、ナロンエース、ゼナなどを購入することができます。機械の操作はいたって簡単です。販売機の前で、商品を選んでボタンを押します。会計は電子マネー。カメラによる顔認証などはありますが、戸惑うことはなく、さっさと購入することができました。意外だったのは、水虫やデリケートゾーンの薬も販売されていたことです。この販売機、モニターが大型テレビくらいの大きさなので、何を買おうとしているのか、周囲から丸見えです。なんでこんなに…

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