「無責任な軍国主義」を支持する日本私たち日本人が生きていたのは、実は「戦後レジーム」ではなく、「朝鮮戦争レジーム」だった。そしてそれは「占領体制の継続」よりもさらに悪い、「占領下の戦時体制」または「占領下の戦争協力体制」の継続だったのだ。そのことがわかると、いろんな謎がスッキリ整理されてきます。私が日本の戦後史を調べ始めてから、ずっと不思議で仕方がなかったふたつの問題。なぜ多くの心ある、しかも頭脳明晰なリベラル派の先人たちが、自国の憲法に対して、「指一本触れるな」としか、いうことができなかったのか。同じく、なぜ「占領軍による憲法草案の執筆」という、疑問の余地のない歴史的事実について、「その話は、いまはまだするな」と60年以上、いいつづけることしかできなかったのか。それは「占領下の戦時体制」が法的に継続する...【知ってはいけない隠された日本支配の構造⑭】「戦後日本」は、じつはアメリカの軍部によって「植民地支配」されているという「ヤバすぎる現実」(矢部宏治)