2023年2月24日 エゴン・シーレ展
エゴン・シーレ吹き荒れる風の中の秋の木(冬の木)1912年エゴン・シーレの展覧会は、30年ぶりだったように思う。そのときは、池袋のBunkamuraザ・ミュージアムで開催され、見やすい展示と照明で鑑賞に適していた。ここ十年くらい、美術展の展示構成が、エンターテイメント化しているように感じる。狭く入り組んだ展示会場構成、展示壁面を暗い色にして絵だけにスポットを当てる手法で劇的効果を演出、絵と絵の間隔を狭くするなど、何かしら要素を詰め込みがちだ。今回の展覧会での不満は数々あれど、デッサンを集めた部屋は、とても鑑賞しにくかった。暗い壁面に据えられたデッサンたちは、額の内側にLEDライトを施して、そこだけバックライトのモニターで絵を映し出しているかのような錯覚を持った。LEDライトが、デッサンや水彩に与える変色や...2023年2月24日エゴン・シーレ展
2023/02/27 22:43