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2014/11/22

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  • 作者のぼやき

    なかなか書けない間、こいつら(登場人物)たちは、どう生活していたんだろうな。。。昔からの現在世見直し中。。。再開はもうしばらくお待ちください作者のぼやき

  • おーん

    アレなアレだし今、俺、言うたやろ、アレアレ!!!!ARE!!!36年ぶりやて、道頓堀に飛び込んだら、アレやで、じゃなくてダメやで。。。おーん

  • そらそうよ

    久しぶりだぜ、カウンセリング研究所の片山だ。。。そんなわけで、AREが達成したおかげで、保健室は球団旗がはためき、トラッキーが宙を舞い、六甲おろしが響き渡っている状況だ。なんで、そこまで大騒ぎする、と思う人もいるようだ。考えてもみたまえ、①アンパンマンよりトラッキー②君が代や校歌より先に六甲おろし(阪神タイガースの歌)を覚え、③なんなら国歌斉唱といえば六甲おろし④新聞はデイリースポーツ、讀賣や報知はとんでもない⑤おばちゃんたちの井戸端会議は、前日の試合の采配の話題等々、枚挙にいとまがない。そらそーよ、前回はいつだったんだ?秋になれば失速する毎度の出来事、死のロードといえば神宮球場の試合後の罵声に次ぐ罵声たまに勝ったりすれば、何が起きたんだと騒ぎ始め、わが山田に連続ホームランが出れば、一緒になって応援歌を歌...そらそうよ

  • ベルサイユのばら

    暑中お見舞い申し上げます。はるみだよ~。毎日暑いよね、熱中症アラートだって。細太郎君は、論文を書くからっていって、大学院の研究室にこもっているよ。たまに外に出て、大学構内の池のガサガサしてるみたい。何でも、侵入者をとっ捕まえて以来、大学側から、「たまに、池をきれいにさらってくれるとありがたい」と要請がきて、嫌じゃないからやってはいるけど、「絶対、孝太郎先輩の差し金に違いない」と怒っていた。まあ、暑いのにお疲れ様なことですわ。で、バカ殿の弟の実孝さんの奥さんから連絡がきて、「べるばらみましょうよ」というので、出かけて行った。「110周年記念でベルばらやるみたいなのよねえ」奥様浮かれ切っている。宝塚を希望する理由の主なものが「べるばら」なんだそうよ。まあ、そうよねえ。。。ご当主の奥方様も「ベルばらは私たち世代...ベルサイユのばら

  • 戴冠式ならぬ大名の跡目相続は…

    お久しぶりです、へちま細太郎です。現在、ネットで生中継の某国の国王の戴冠式をみんなで酒の肴にしているところ。場所は、須庭寺の本堂。でかい画面の向こうに須弥壇にご本尊が鎮座ましましている。日本の天皇陛下なら正座してみるもんね、とまではいかないけど、正直お祝いするっていう気にはならない。「だってさあ、ここ、ダイアナの葬式もやったんだよねえ」「どんな気持ちなんだろうねえ」と、はるみとことみさんがぶつぶつ言っている。「まあまあ」みんなで宥めるも、女性陣にはW不倫は受け止めがたいものがあるらしい。「神の御心ですわ。国王は今までの罪を国民に奉仕することによって償いを行うのですわ」ああ、そうか百合絵さんはカトリックの尼さんだったんだ。「ところで、バカ殿はこういうのやらないの?」たかのりがするめをしゃぶりながら、藤川家の...戴冠式ならぬ大名の跡目相続は…

  • さよなら皆様

    へちま細太郎です。藤川家のご隠居様のお母上が大往生を遂げた。最期は眠るように、安らかなお顔をされていたとのこと。やんごとなき方々の末端に連なる大おばあ様は藤川家にとっては、もう菩薩様のようなお方だった。こういうご時世だからお会いすることはできなかったけれど、あの柔和な笑顔は忘れることができない。菩提寺である須庭寺では、ひ孫である副住職のおっさんも帰ってきて、泣きじゃくっていた。荒唐無稽な姉の都さんも目の周りを真っ黒にして泣くわ泣くわ。。。ご隠居さまは、がっくり肩を落として100歳越えのじじいのようだった。いや、いつもの元気どこへ消えた。出棺の時、生前から大のタカラヅカファンだった大おばあ様のために、これまた大ファンの実孝さんの奥さんが、一族の子供たちと「さよなら皆様」を大合唱して見送った。藤川先生、泣かな...さよなら皆様

  • 女性問題についての、過去…戦国時代の記事?

    これによると、お松と寧々との交流はあったが、千代との交流はなかったようだな。というわけで、修正しときます。。。お寧とお松と千代2006-10-1522:42:46 へちま細太郎藤川だよ。俺のご先祖さまは、信長の家臣だった。ある時、何が面白くなかったのか大酒をくらいしたたかに酔っぱい、自分の女房に殴る蹴るの暴行を加え、あげくたたき出してしまった。とんでもねえ、野郎だ。朝、枕を蹴飛ばされ飛び起きると、鬼のような顔をした2人の女がたっていた。秀吉の女房のねね…お寧(おね)と利家の女房のお松だった。どうやら、女房は2人のもとに駆け込んだらしい。ご先祖さまは、2人に説教され、頭を下げて女房に戻ってもらったとか。城下の姉御的存在だったと、ご先祖さまは日記に書き下ろしている。一豊の妻の千代については、記載がないところを...女性問題についての、過去…戦国時代の記事?

  • 藤川家に女性問題はあるか?

    ということを藤川先生に聞いたら、「んなもんあるわけえべ。女性を大切にする、これは戦国時代からの家訓だ。しかも、高台院と見性院の花押のついた家訓の書まである」「なにそれ」「高台院は秀吉の妻ねね、見性院は山内一豊の妻の千代のことだ。昔、千代やねね、お松たちとママ友?だった俺のご先祖様は、彼女たちの力をかりて、旦那を成敗したことがある。この時から、女房殿は大切に、という家訓ができた」(このくだらないエピソードは、過去に書いたことがあるが、いつごろだったか忘れてしもうた)「んじゃあ、太ももにかみついたり、おえおうさせたり、××確定したりしないんだ」「変態趣味はない」きっぱりと言い切った藤川先生は、「妊娠させるようなへまするか、ばあか」と某Gの某に、ケ〇に亀の子だわしつこんでやる、と吐き捨てるように付け加えた。う~...藤川家に女性問題はあるか?

  • 初演に勝るものは、ない

    どーも、はるみです。。。つまんないことで細太郎くんと喧嘩して、半年経っちゃいました。その間、実孝のバカにくどかれて迷惑していたので、奥さんに言いつけてやったわよ。そしたら、大喧嘩して叩き出されたらしい。ザマアミロだ。で、遊びにいらっしゃいと奥さんに言われたので、訪ねていくと、宝塚づけになった。朝から晩まで宝塚のDVDを見せられ、すっかりハマってしまった。「エリザベート、いいでしょう?宝塚以外でも、同じ東宝系のミュージカルでやっているけど、やっぱり初演よねえ。一路もいいけど、タータン最高よ〜」タータンとは、香寿たつきさんのことで、本来ならどこかの組のトップを長くつとめられるほどの実力の持ち主だったらしい。観客が減ってきたことでの改革で煽りをくった数名の実力者の一人だらしい。らしい、らしいばかりで申し訳ないけ...初演に勝るものは、ない

  • アメリカザリガニ事件その6

    へちま細太郎です。。。藤川家ではGWのときに、アメリカザリガニをたくさんとってきて、茹でたり素揚げして食べたりしたのに味をしめたらしい。アメリカザリガニが思ったよりたくさんとれて、そこへ阿部さんがいろいろと研究してうまいアメリカザリガニ料理を考案した。実孝さんは特定外来生物について徹底的に調べ直し、「ザリガニはその場でしめなくていいじゃん」と、怒られた。そうなんだよね、違う枠での指定になるらしい。でも、それだってまだまだ未知数の話だ。「ミドリガメ…えーと、ミシシッピーアカミミガメ?っての、それも飼えないわけじゃないんだよね?」とかきいてきて、何をするんだ?と思ったら、亀の水槽を設置して来園する子どもたちに餌あげさせたりするんだと。「噛まれたりしたらアウトですからね、気をつけてくださいよ」実孝さんに釘をさし...アメリカザリガニ事件その6

  • アメリカザリガニじけんその5

    ども、へちま細太郎です。アメリカザリガニじけんは、さかのぼれば小学校3年生の時におきています。水槽におれとしんいちがとってきたサリガニをいれておいたら、一晩で魚がいなくなっちった!という話。その後、ザリガニを川に捨ててきて、かわりにおたまじゃくしをいれておいたらカエルになってうるさかったぞ~。あの時、女子にさんざん文句を言われたんだった。で、あれから15年ほどたって、大学院で植物の研究をしている俺がなんでガサガサをやっているかというと、水生植物について研究論文を書いていて、そのついでに水生動物も調べていたというわけだ。去年の大学の敷地内の池の掃除なんかもその一環というわけだ。釣れたのは、魚だけじゃなかったけどねwwwさて、水に浸しておいたザリガニを取り出してチェック。寄生虫やらもごもごしていないかどうかを1匹ず...アメリカザリガニじけんその5

  • アメリカザリガニじけんその4

    へちま細太郎です。ちょいと雨があるGWの前半。田植えを終えて、昼を挟んで小川のガサガサをやってきた。小川にはアメリカザリガニが大量に流れ込んでいた。バケツに大量に入ったアメリカザリガニを、ボールに分け入れて酢を混ぜた水にひたして冷蔵庫にしまった。「泥抜きして明日、唐揚げにしよう」と話しているところにキチローがやってきた。「何してるの?」「明日アメリカザリガニ食わしてやるよ」「え?食えるの?」キチローは、亀を威嚇しているザリガニをピンと弾いた。「たんぼから面白い格好で流れてきているから、動画にとってアップしちゃった」だめだこいつ…。でも、確かに面白いやねえ。。。「で、どーやって食べるの?今夜のおかず?」「明日だよ、ドロ抜いてよく茹でで唐揚げにしてやるよ」「楽しみだああ」キチローは珍しく喜んでいる。こいつ、なんでこ...アメリカザリガニじけんその4

  • アメリカザリガニ事件その3

    へちま細太郎です。彼女とは正月以来喧嘩中で作者は一向に仲直りさせてくれません。どうやら、別れさせる方向ではるみと話がつきそうだ、と作者のペットのユウメイ君がこっそり教えてくれました。あのな〜。。。と、冗談はさておいて…GWに入り、藤川農園にいった。仕事だ。バイト料はきっちりと払ってもらうけどな。で、この時期なので田植えをやらされるわけだが、まあ、孟宗の後輩たちがきているのでそんなめんどくさいことはない。自分の領分だけやって、終わる。もう何年もやっているのでなれたもんだ。でもって、この田圃のための用水路が田吾作がつくったやつで、農場の林のなかにも流れている。結構きれいな小川になっていて、水質も悪くない。たまにきて水質検査も研究のためにやっている。ガサガサをやって外来種探しをするが、みどりがめ(ミシシッピーアカミミ...アメリカザリガニ事件その3

  • ソンナツモリジャナカッタ…ジャアドンナツモリダ、コノヤロウ

    「ばかだ、おめえは」「どうしてこんなやつがモテるんだろうねえ」「まあ、初めて付き合った相手としよう、で、結婚したい、うん、よくある話だ」「俺なんて、逃げられてばっかりだ」「彼女いない歴、オレ、大学入って野球ばっかりだから、5年か?」「オレは途切れたことねえなあ」「そりゃあ、うらやましいこって」「しかしねえ、あの性悪女とよく結婚しようだなんて思ったよな」「ほんとだよ、多少マシになったとはいえ」さっきから、友人4人が構内の某コーヒーショップで口々に先日の顔面餅はりつけ事件について、語っている。「は?ちげーよ、何ごまかしてんの?餅はりつけじゃなくて、その前にあんた口走ったでしょ」「は?なんのことかな?」焦ってごまかすも、そんなことが通用する小学校からの親友たちじゃない。「いくら勢いでいったとしても、ああいう場ではねえ...ソンナツモリジャナカッタ…ジャアドンナツモリダ、コノヤロウ

  • オレ、何かしたか?

    細太郎です。はるみは、無言でテーブルにどんぶりをどんと音を立てて置いた。おれとたかのりとたかひろは、やっぱり無言でどんぶりを見た。うまそうな…「なんだよ~これっつ!!」おれは、思わずどんぶりを指さしてはるみに怒鳴った。「ごはんの上におかゆのっけんなよ」「『究極超人あ~る』を読んでたら出てきたのよぉ~おかゆライス~」「あのなあ」はるみはにこやかに言うが目が笑っていない。「あ、でも、七草かゆっぽいし、ね?味ついていそうだし…」場をとりなそうとするも、はるみは笑っていない目で、「でしょう?昨日、お餅たべたんでしょう?もたれちゃって大変よね?」「うっ」誰だよ、こいつに昨日のことチクったのは。「聞いたのよ~、鈴木涼子子持ちで嫁いびりされているんだって?そういえばさあ、よしこちゃんたちに聞いたのよ~、すごい噂になってたって...オレ、何かしたか?

  • たかひろは情報通

    細太郎です。おれの小学校時代からの友人の一人たかひろ。現在つくばった大学の院に進学して、とりあえず経済学の研究をしている、と思うwww昔から女の子が大好きだったが、今はフリーで遊びまわっている。特定の彼女は、当分いらないそうだ。それゆえか、女の子の情報はたっぷり持っている。「ああ、鈴木涼子ね?おまえが中学時代にちょっと恋人未満だったやつ」孝太郎先輩所有のアパートには、俺たちの仲間うち俺とたかのりとたかひろがくらしている。しんいちはつくばった市内に住んでいるし、みきおはバイクか車で美都市内から通学していた。今日は、そのたかひろの部屋で餅を焼いて食べていた。「うるせえな、もう昔のことだ」「おまえはモテる割には鈍感だし、りょうこみたいな優等生にフラれ、野茂に片思いされても気づかず、結局選んだ相手は性悪はるみだ。バレン...たかひろは情報通

  • 新年あけましておめでとうございますでもなかったできごと

    細太郎です。謹賀新年です、遅くなってすいませんでした。正月早々、はるみと大喧嘩して餅を顔面に貼り付けられるという、命あぶねえできごとがあったので、しばらく無視しています。喧嘩の理由?それは…。ふたりでシャカイの散歩をしていたら、偶然懐かしい同級生と再会してしまったからです、はい。ここまでくると、長い読者の方は想像つきますよね?はい、それはりょうこちゃんです。ぼくに向かってにこやかに笑いかけ、「細太郎君久しぶり、中学校以来だっけ?元気そうでよかった…え~と、そちらの方はご親戚の方?」とはるみにはにこりともせずに、そう言ったんだ。はるみも同級生だったろうに。こんな性格の悪いバカ女を忘れるやつがいるか。という以前に、りょうこちゃんの言い方も厭味ったらしかった。コンナオンナダッタカナ?「はあ?あんたこそ誰よって、あんた...新年あけましておめでとうございますでもなかったできごと

  • しちごさん

    「しちごさんって…」と、藤川家の書類を見ていて俺はぽつりと、つぶやいた。。。「代々の当主の幼名だったんかい!!」「それは、なごみ、またはしめ、とよむのでございます」義祖父になる執事の北別府さんが、系図をひとつひとつ指し示しながら教えてくれた。「初代がなごみ、二代目の田吾作様でございますね、この方がしめ、三代目がしちごさん、四代目がまたもとに戻りましてなごみ、と順繰りに名乗ってこられたのです。。。」「田吾作っていうのは…」「いうなれば、越後のちりめん問屋光右衛門さまと同じでございます」「へ、へえ」ということは、今の当主のあのダンディなおっさんは、昔ならば、「しめ、でございます。ご隠居様がなごみ…」「なごみって…は?ちょっとまって?んっじゃあ、俺らのサッカー部の顧問の坊ちゃんは…」「は、しちごさんでございます」ぶわ...しちごさん

  • いつもいつも何だが

    なんで秋になると、こうなんだよ。いい加減にしろや、と暴言を吐きたくなる。ヤジる気持ちがよおく理解できる、阪神タイガース秋になると失速、後の祭りでございました。。。ちなみに、CARPは日本シリーズ先行してあと一つで大逆転ばかり秋山のバク宙ホームインが、今でもトラウマになっている。。。ワハハははははいつもいつも何だが

  • 須庭寺のポケストップ

    細太郎です。セブンからポケストップがなくなる、というニュースをみたが、たまに須庭寺に行くと境内をスマホやタブレットを持ってうろうろしている人間を見かける。その中にたまに、住職さまと孫たちもまざっていることもある。副住職のおっさんが青筋立てて蹴散らしたこともあったが、寺からも戸籍からも文字通り叩き出されたおっさんがいなくなり、住職様は寛容にも境内を開放している。自分がやりたいだけだろう。で、その副住職のおっさんは、今は修行のやり直しで、北陸の本山の山深く作務やひたすら只管打座の生活と一時たりとも無駄な時間を過ごしていない。ざまあみろだが、暴走バイクでパトカーに追いかけられた方がマシかもしれない、と泣いているに違いない。ざまあみろだ。といっても、住職になるための最終の首座法戦式も住職様と近隣の親戚寺院でまとめてやっ...須庭寺のポケストップ

  • 野球の応援歌の話

    ここタコ壺保健室で、まったり過ごす藤川だ。野球の話は、まだ続く。「早くコロナ収束して欲しい」「せやなあ、球場もしばらくいってへんし、今のままやったら六甲おろし歌えんし、風船も飛ばせん」「風船が飛ばせなくなるのはつまらんよね。業者も大変だよ」「広島と阪神に卸していた業者大丈夫かいな」「ほかだって、風船飛ばしてるだろ」桜井とタコ壺が、首を回してじっとみてきた。「あかんあかん、しょぼいしょぼい、甲子園とズムスタで経験してみ」「ほんと、パ・リーグの球場は寂しいもんよ」「あんた、どことどことの試合を見てきたの」「ロッテVS日本ハム戦。これがなあ、交流戦で阪神戦やってみ。マリスタで前の年にとばした黄色のジェット風船がひっかかったままになってわ」「西武球場…あ、メットライフだっけ?あれは球場が阪神ファンに乗っ取られていたみた...野球の応援歌の話

  • 鎌ヶ谷で野球をみてきた

    先週の土日は暑かった。その前の23日、秋分の日も暑かった。鎌ヶ谷まで野球を見に行っていた片山教授が、「暑くてたまらんかった」と、鎌ヶ谷スタジアムの外野を初経験してきて、さらにこう付け加えた「おまけに野球に集中できんかった、記憶にあったのは大田泰示のケツだけだ」土曜日に布川夫婦も鎌ヶ谷観戦をしてきたらしい。「いや、熱いの何の、野球に集中できなかった。記憶にあるのは、大田泰示の均整のとれたスタイルだけだ」同じこといってら。ご存じの通り、大田泰示は讀賣GIANTS時代に、チャリでこけてケガをしたことで有名だ。背番号55を受け継いだ、讀賣の4番を嘱望された逸材だ。それが、日ハムにトレードされ、開花した。理想体型を維持する泰示の努力は見事だが、顔もこれまた非常にいい男だ。ヘレニズム文化の象徴のような彫刻のような男だ。うら...鎌ヶ谷で野球をみてきた

  • おめでたい話

    「何がめでたいって?」タコ壺の主の第一声は、「そらもう、讀賣の自力優勝がなくなったことや」そこか~!!!しかし、言わしてもらえば、「首位首位」と吾輩は、にんまりと笑ってやる。「まだ、首位なだけや」9回裏ツーアウトでも、勝ちをあきらめない阪神ファンだ。これを悪あがきともいう。だが、ここで藤川が一言。「ロッテが首位、リーグ優勝目前」確かに~!!!!空気読めない球団は、リーグ優勝もせずに日本一をかっさらうこと数回。ま、確かにめでたいことではある。プロフェッサー片山であった。おめでたい話

  • 結婚の話題

    吾輩である。誰だって?片山だよ、片山。カウンセリングの忘れちゃったか?「結婚したああ」「誰が」「相葉ちゃんがああああ」「桜井翔君もだああ」タコ壺保健室から叫び声がしている。匿名希望の東山先生と、桜井先生の二人は嵐のファンだった。桜井に関しては、V6が本命らしいが、それでもJunior時代からのファンだったんだとか。どーでもいいがの。「で、相手は誰なんだろうねえ。無事な結婚生活を送ることを願っているよ」と、さっきとは打って変わっての辛辣なお祝いの言葉が述べられている。「祝福の言葉はもっと別な人物にあげてもよかろう?」「だれ」嫌に冷たい言葉だの。「ニューヨークから帰ってきた侍」と言ってみれば、「松井か?」「いや、誰だ?」「Kだろうが」ニューヨークからの帰国のK?とは誰だ?と二人とも顔を見合わせて呟いている。「あ、あ...結婚の話題

  • でも、なんで警備員

    と、細太郎につっこまれている孝太郎です。「坊主になってやってもいいんだぞ」と、「レ〇ン堂」のふたをあける。誰も何もつっこまないところに、須庭寺の本堂の例の小部屋で何をしているのかよくわかるな。今日23日はお彼岸の大供養だ。家臣たちも集まって、と従来ならやるところだが、「リモートじゃ」と、今年はネット中継してやがった。西村家の次期当主なんだが、藤川家の法事には関係ないべと思うが、母親が当主の妹では出ないわけにはいかない。でも、こうして小部屋で酒飲んでる。「今年のクリスマス法事は、ないよなあ。でも、デートする相手もいないしなあ」毎回毎回実孝のバカ野郎に彼女を寝取られて終わるんだ。結婚したら、もっとやばいのが、当主のおっさんだ。あいつはいい年して妙な色気があって、どうも若い女はいちころになってしまうんだとか。バカ殿の...でも、なんで警備員

  • 孝太郎先輩の本業は?

    暇だから警備員している孝太郎だよ。。なんで警備員しているって?俺の本業なんだって?一応、不動産経営している。もってっから、草るほど。文字通り、草るほどだ。腐る、じゃない。藤川家出身の母ちゃんが、持っている資産を運用したら増えただけだ。そんで、西村家のくそじじいが手放した土地を少しづつ取り戻している。役にも立たない土地を購入させられたらしく、全く売れない土地もあった。これ、オートキャンプ場にしたら流行っているのなんの、今車中泊ばやりだもんな。オートキャンプ場に向かう国道沿いに道の駅作ったらそこそこ繁盛している。もちろん、食材を売っている。でどころは藤川家だ。藤川家のご隠居ではなく当主の伯父に相談したらこうなった。あの人、抜け目ないんだこういうこと。女性だけかと思ったけどな、抜け目ないのは。そのうち、車中泊も廃れて...孝太郎先輩の本業は?

  • 減らず口の減らない人たち(改訂版)

    細太郎です。池の中に取り残され、何だったんだ、とつぶやく宮﨑たち。「何、細太郎の研究室仲間?俺たち、美都地区№1・2の豪農コンビよ」「へいへいへい、№2の水嶋ったあ、俺のことだ」相変わらずな人たちだ。「これ、知り合い?」宮﨑がタモで二人をさせば、「超お金持ちな先輩がさっきの警備員の人、世が世ならばお殿様、で、この人たちが豪農コンビ。ねえ、先輩、弁護士になったんですか?」と、改めて聞けば、「うん、なった。てか、その予定。KKがなれるんならなるべ、と軽いノリで母校の大学に学士入学したら2浪して受かった去年」「もともと頭いいもん俺たち」なんて人たちだ。「詐称してんのかと思ったぞ、てか、おまえらまだ司法修習生だろうが」「詐称だね」俺も頷く。「名刺みてみなよ、一応司法書士は合格してる。だから司法書士と書いてある」小栗先輩...減らず口の減らない人たち(改訂版)

  • 減らず口の減らない人たち

    細太郎です。池の中に取り残され、何だったんだ、とつぶやく宮﨑たち。「何、細太郎の研究室仲間?俺たち、美都地区№1・2の豪農コンビよ」「へいへいへい、№2の水嶋ったあ、俺のことだ」相変わらずな人たちだ。「これ、知り合い?」宮﨑がタモで二人をさせば、「超お金持ちな先輩がさっきの警備員の人、世が世ならばお殿様、で、この人たちが豪農コンビ。ねえ、先輩、弁護士になったんですか?」と、改めて聞けば、「うん、なった。KKがなれるんならなるべ、と軽いノリで母校の大学に学士入学したら2浪して受かった去年」「もともと頭いいもん俺たち」なんて人たちだ。「詐称してんのかと思ったぞ」中島教授は取り戻したチョイノリにのっかって満足そうだ。「教授、チョイノリ乗るのは結構ですけど、ちゃんと警察いって盗難届出したんだからあとの手続きしてきてくだ...減らず口の減らない人たち

  • 釣り人知らず6

    あんたら、ここで何してんの?とツッコミ入れてる細太郎です。突然の登場に、開いた口がふさがらない俺は、このどーしよーもない先輩たちに何と声をかけてよいのかわからん。てか、あんたら部外者だろうが。てか、孝太郎先輩なにしてんの…。「警備員の西村です。バイトです。今、大学の関係者でない方の構内の立ち入りはお断りしておりますが」「お、おれたちは関係者だ、ここに勤めている」「ばああかもん、わしを知らんくせに何をいうかっ!!」とうとう吾輩じゃなくなった。「おい、そこにいるのは小栗に水嶋だな、西村と何をたくらんでいる」「なんだ、なんだ、さっき税理士と司法書士っていってたぞ」釣りオヤジも突っ込む。「アメリカの某大学に行って弁護士の資格も得ようと思っている。金かしてくれ、踏み倒し前提だがwww」水嶋先輩、何考えている。「あんな、こ...釣り人知らず6

  • 釣り人知らず5

    細太郎です。山崎、ドアホウだな。金が欲しけりゃいいバイト紹介してやるのに。。。食い物にも困らんぞ。ただ、そのまま就職になるかもしれないが…。しかし、ブラックバスがたんぱく源だったとは、知らなんだ…「働いたらまけだもんな…」何考えたんだよ、コイツ。そう思っていたのは、釣り人のおっさんたちも同様で、「親からの仕送りを使いまくったあげくの暴挙かよ」とか、「奨学金の使い道もちゃんとしとかねーと、あとで悲惨な目にあうぞ」とか言われているが、へとも思っていないどころか、「金の使い道を誤っているのはおめーらだ、じゃなきゃ『俺の』チョイノリ盗むわけねえもんな」「俺のって…おまえ」ヤフオクでうっ飛ばして教授に買わせたのは、山崎おめーだがよ。「ふん」山崎の独壇場に池から消えていた桑原が戻ってきて「警備員よんだから。怪しげな奴が侵入...釣り人知らず5

  • 釣り人知らず4

    山崎です。どうも、初めまして。細太郎と同じ研究室です。留年してるんで、細太郎と年は同じです。はい。ここからは、俺が…。つくばった大学の人工池は、もうできてから50年近くたっている。構内のこれまた人工小川を繋ぐ形でいくつかある人工池がつながっている。もちろん、うちら理学部や農学部には貴重な研究池であり、遠く離れた文学部には憩いとなっているようだが、そこは知らん。この池にブラックバスが目立つようになったのはここ10年くらいで、最初は金魚だのなんだのがいたんだがこいつらに食い尽くされてしまった。金魚は文学部が流したらしい。ロクなことしねえな、あいつら。生命工学や生命科学だの、地球上の生命にかかわる俺たちの研究には邪魔ことこの上ない。あいつらの言い草では、文学的表現に欠かせないんだそうだ。金魚が花になって妙な鳴き声を上...釣り人知らず4

  • 釣り人知らず3

    細太郎です。チョイノリをめぐって、思わぬ方向に話が飛んで行ったぞ。「こいつらも知っている、チョイノリを使用して講義に行くためにキャンパスをバリバリ言わせて走っているところを」「何いうか、こんな臭いオヤジが天下の国立大学の教授なもんか」「あんた、騙るに落ちているよ、中島教授を知らないってことはうちの関係者じゃないってこと、つまりは不法侵入した上に、外来種であるブラックバスとさらにみたところ、あんたらリリースしているじゃなか」俺は、タモを持ったままやつらの近くにより、「リリースしないで持って帰って食ってやれ」と、いってやった。「あ?そんな臭いの持ち帰れっか」気色ばんだオヤジが言う。「もともと人工の池だし、何が住んでたってかまわない。でも、せっかく日本産の水生植物や、めだかや川エビが育ってきたんだ。余計なものをいれん...釣り人知らず3

  • 釣り人知らず2

    細太郎です。大学構内の池の水抜きますよろしく、バス駆除をしていたところ、どっかの釣りオヤジたちに絡まれた。「いいからどけ」「なんですか、誰ですか」「どけよ」「だから、誰ですか」ずっと、この会話だ。「釣りかよ、大学構内のこんな人口の研究池で釣りしようなんて、ちいせいオヤジどもだ」大学生の一人が池の中で仁王立ちになり、中から掬い取ったバス入りのタモを振り回した。「ほら、やるぞ、あんたらがどーせ放流したんだろ、バス」オヤジの一人にべちゃっとバスがぶちあたった。「何しやがんだ、このくそガキども」顔面にバスがぶちあたったオヤジが、池の中に入ってこようとしたがヘドロだらけの池に入るのを躊躇した。と、そこへ、「なあにをやっとるかね」と、中島教授の声がした。「吾輩の池に何か用事か?」こ汚いむさいオヤジの出現に釣り人オヤジたちは...釣り人知らず2

  • 釣り人知らず…

    細太郎です。大学の生物学部棟構内の人工池に流れ込んでいるこれまた人工の小川は、できてからかなりの年月になっていて、もはやこれが人工だって誰も思っていない。学園都市ができてから新興住宅地も増え、砂漠のど真ん中に街ができたアメリカの都市のような雰囲気を醸し出している。とってつけたような並木はもはや大木と化して、秋には神宮外苑にまけないイチョウ並木となっている。臭くてたまんねえけどな。この人口の川と池には、誰が放したかしらんがブラックバスが生息する。たまにいって、駆除するんだがとても追いつかない。そのバス釣りにやってくる連中がいるんだ。勘弁してくれよ、大学構内だ。で、久しぶりにはれた土日にタモとバケツを持って、研究室の連中とバスの駆除にやってきた。池の水を抜きますよろしく、中に入ってタモで掬い取っていると、「おまえら...釣り人知らず…

  • さんま…

    オス、藤川だ。。。さんまが食いたいと思ったが、おふくろさんにさんま~というわけにはいかない。最近は、さんまの漁獲高もバカにはならない。料亭なみに高い。うちの実家は高級料亭は経営していないが、定食屋は経営している。高級料亭は政治家がロクでもない話をする場所と相場が決まっている。だから、俺のオヤジや実孝も呼ばれていく。絶対に金は出さないらしい。わざわざ呼びつけるんだから、そっちが金を出すのが当たり前だという。嫌みも添えてくるらしいが、要求もきいてやらんらしい。相手もそのうち諦めるだろうと思うのだが、藤川家というより田吾作のネームバリューは捨てがたいらしい。田吾作の製作会社はそこんところをよくわかっているらしく、以前は築地、現在は豊洲市場の中にある寿司屋だの、神保町のカレー屋だの、「いかがですか?」と言ってお誘いして...さんま…

  • 久しぶりに晴れた

    へちま細太郎です。大学院の自分の研究室にも薄気味の悪いあの小百合の子供を飾っている。研究室仲間からはえらく評判が悪いが、しかし貴重な蘭の原種とあり観察することだけは忘れない。名前は、「小百合の子供だからこゆりだ」で、母親と同じく好物の小児用リポDを少々根元にかける。「薄気味悪いが、研究対象と思えば何と言うことはない」研究室仲間も、ゼミ時代からと一緒なのでドドメ色のこゆりにも慣れた。え?子どもなんてどうやって作るんだって?株分けだよ、株分け。ある程度大きくなると鉢を植え替えてやらなけりゃならない。そういう時に株分けするんだ。いくつに分かれているかは、まあ、鉢から出してみないとわからない。「まさか、耳栓とか必要ないですよね。変な悲鳴みたいな声をあげたり、ニキビ面になったりするとか」なんてどこの魔法植物か、ドラクエの...久しぶりに晴れた

  • 藤川先生はアナログ人間

    藤川だ、寒いな…リモートワークの準備をしないとわかったのは、夏休み終了の二日前だ。といっても、わかってはいたんだがな。でも、いきなりはない。準備が大変なのである。そこでだ、俺様はネットで遊ぶのが大好きだ。ExcelもWordもこなせる。でも、それだけじゃあだめなんだそうだ。今は、zoomという遠隔で会議ができる代物がある。会議をやっている時だけ上だけワイシャツにネクタイ、とう姿で下半身はパジャマだとか。さらに、ネコが邪魔をしにきたとか、よくある話だ。ほんとかよ。「あんたの場合、女が映ってそうだね」久保田がzoomをclassroomに招待する旨を入力して、「ロイロでやるの?パワポにする?」と聞いてきたが、なんのこっちゃだ。「パワポはいつも使っているアレ、ロイロはくにくにやるアレ」余計なんのこっちゃだ。確かにいつ...藤川先生はアナログ人間

  • やんごとない人の結婚

    こんちは、久しぶりな孝太郎です。俺は大学院を卒業して企業して、といっても不動産関係でアパートやらマンション経営してる。俺の所有するアパートには細太郎たちが住んでいる。一応、土地は余るほどあって、母親が所有している土地にアパートやらビルやらを建ててそこからの収入で生活してるんだな。でも、今日びビルなんてなかなか埋まらないから、試しに塾に営業賭けたらうまくのってくれて大繁盛だ。商売能力のないオヤジのせいで金がなくなったから、あいつには小遣い程度の5万しか渡していない。渡したらえらいことになる。だから今では藤川家の山の中の誰もこない別荘に閉じ込めている。たまに軽トラで山を下りてくるらしいが、知ったことか。離婚すりゃいいのにおふくろもなんで籍を抜かねえんだ、と思ったらオヤジの家の跡取りは俺しかいないからこのままなんだと...やんごとない人の結婚

  • 熱出たって?

    悠樹です。俺のつとめる藤川農園では、従業員一同職域集団接種となった。当然、モデルナ。モデルナの及ぼす副反応が怖いのか、ご隠居はご自分のグループ事業のひとつである、藤川病院ですでにファイザーで接種してしまった。くそじじいめ。そしたら、熱どころか下痢っぱら抱えてトイレの住人になったらしい。北別府さんに代わって取り仕切った俺は、1回目こそは何ともなかったが2回目に熱を出してダウン。えらい目にあったわ。若い後藤や荒波は、2回目に高熱が出てダウン。子豚のキチローもワクチンには勝てず、熱がでて死ぬ~と大騒ぎして勝手に藤川病院に入院してしまった。「申し訳ない!」と、元レディースの母親が菓子折り持参で頭を下げにきた。「いろいろ迷惑をかけているのはわかっているけど、ここクビになったら働く場所がないというか、ここが気に入っていいる...熱出たって?

  • 夏も過行くタコ壺保健室

    「学校、9月からどうすつもりやねん」と、タコ壺保健室では、ちり~んという風鈴のさわやかな音色とは裏腹に、毒づく養護教諭の東山先生の声を筆頭に学園の各養護教諭の女性たちの声が、けたたたましく響き渡っていた。「文科省が今頃になって始まったから、県の教育委員会も右往左往ってことだよね」「うちも理事長以下がさっさと結論だしてくれないとねえ」「あ、あんたメロン食べないの?」「食べちゃって、アレルギーになった」「え~、メロンだめなの?かわいそう」「舌の粘膜がやられてひりひり痛いのよ」「ウリ科のアレルギーってやつ?スイカは?」「平気平気、メロンに限ってよ。夏にスイカ食べられなくなったら最悪だよ」「園芸科は、炎天下でも元気だよね」「大学も園芸だけはリモートにできなかったしね」「そうそう、それで新学期からの対策として…」さっきか...夏も過行くタコ壺保健室

  • 奈々子ダンス部に入部する

    奈々子です。DAPUMPのファンです。DAICHI君大好き♡やめちゃうなんて(´;ω;`)だから、ダンス部に入っちゃった♪そしたら、体幹つけましょう~とか言われて、腕立て伏せと腹筋運動をさせられました。「これじゃ、運動部とかわんない」家に帰って、といっても細太郎お兄ちゃんの家だけど…おばあちゃんにぶつくさ文句を言ったら、「あらあ、ダンスするんだもん、体力つけとかないとね」と、笑って相手にしてくれません。「ダンスって、体育の授業でもあるんだろ?」と、未だにここに住んでいる藤川先生が、口をはさんできました。「中学校にダンス部があるって、ある意味進んでいるのか?うちのガッコにも一応あるが、時々野球のチアに駆り出されることもある」「チアもそうだけど、私は、ストリートが好きなんだあ、DAICHI君みたいに世界で通用するダ...奈々子ダンス部に入部する

  • まだまだ不安な日常

    こんにちは、へちま細太郎です。バイト先の園芸店に頼まれて、藤川農園に行くと、入場制限の看板が立っていた。きけば、悠樹さんの提案で決まったらしい。入場は予めネットで予約。プラス🔟名くらいが当日券で入場できるんだとか。「ねずみの国じゃないんだから、そこまでしなくても」という意見もあったけど、感染が怖いご隠居さまが、「このじじいが感染したら母上に会えなくなる」の一言で決定したんだとか。やんごとない生まれのご隠居様の母君様は、100歳を超えた今は藤川家の別荘を施設に変え、そこで療養されている。ほとんど眠っているらしく、もう会うことはできないと思われる。「こんなご時世じゃなかったら、なあ」悠樹さんもつぶやくが、この家の要である大おばあさまがいなくなったら、誰がご隠居さまと須庭寺の住職の暴走を止められる。それより、未だにヤ...まだまだ不安な日常

  • 奈々子は春から中学生

    こんにちは、はじめまして奈々子です。細太郎お兄ちゃんとは、民法上親戚でもなんでもありませんが、お父さん同士がまたいとこです。だから、私と細太郎お兄ちゃんと、俊作とすみれちゃんは兄妹みたいにして育ちました。だから、親戚です。細太郎お兄ちゃんは、大学院の2年生になるそうです。わけのわからない変な植物を持ち帰ってきて、「ちゃんと育ったら、奈々子にあげるよ」と、鉢植えを差し出してきました。「うげ」おばあちゃんに聞いてみたら、「それは、パフィオ・ペディルム・ペンダントグッズ*とかいう、蘭の原種のひとつらしいよ」「ぱ?ぱ?っず?」私は、ドドメ色した不気味な花なんだか葉っぱなんだがわからない生き物に、背筋が凍る思いでしたが、「これ、貴重な花なんだぞ。ちなみに母親の名前は小百合だ」「さ、さゆり?」頭の中に浮かんだのは、前にビデ...奈々子は春から中学生

  • きめつってなに…

    「知らん」「俺も知らん」「全然知らん」という会話を部活が終わったあと、体育教師どもがしていた。俺?俺は、もちろん、息子が読んでいるので知っている。のぶちゃんは、というと、「俺が漫画を読むと思うか」と、例ののそりとした表情で答えが返ってきた。そうか…、そうだよなあ。。。嫁の父親である藤川家の当主は、女性には興味があるが禰豆子をかわいいと思うわけがない。ご隠居はむろんだが、菩提寺である須庭寺の住職は知っている。何となればパプリカまで踊ってしまう。「そうか、そうなのか…。みんな知っているのか…」のぶちゃんは、ふうんとうなづいたが、たぶん、興味わいてないと思う。いまだラブラブの嫁といちゃついていろ、唐変木が。。。と、ハマるまでにはいたらない、おれ、けんちゃんでした。。。なんか、義兄弟のリレーみたいだな。。。きめつってなに…

  • 遅刻の言い訳

    久しぶり、藤川だ。学校も二学期が長くてなあ。。。夏休みはお盆休みだけだったからな。行事もねえし…。でも、ここんところ平和だ。平和になると、遅刻も多くなる…。学校の目標も、遅刻のない学校を目指そう…っていいよな、恥ずかしいけど。うちの学校はド田舎にあるので、スクールバスか、チャリ通だ。もっと遠い奴は、寮がある。寮生は、大学生が中心だが、たまに高校生もいる。遅刻はない。なぜなら、たまに体育の教師どもが飲んだくれて家に帰らず泊まっているのと、中島教授が巣くっているからだ。どんなに飲んだくれても、化け物どもは起きてくる。だから、遅刻はない。もっとひどいのは、温室に寝泊まりする中島教授が朝風呂に入りに来るからだ。1日農作業する中島教授のあとの風呂は、赤だしの味噌汁のようだ。。。と、苦情レベルだ。どんだけ風呂のマナーが悪い...遅刻の言い訳

  • ハロウィンとは…

    という住職様の問いかけに、「西洋のお盆」と、あっさり答えて、「バカも~ん!!」と怒鳴られた。「今度、百合絵のこども園で飾り付けをするんじゃ、手伝っていけ」はあああああ?「もしもし住職様?あれは、アメリカ人のお遊びですよ?ケルト人が起源ともいいますけどね」「だったら、文句あるまい、寺にかぼちゃがぶら下がっておっても、不思議でも何でもない」と、言い合いしていたら、尼御前の京さんが原チャでやってきた。「山から下りてきてさあ、ハロウィンの飾り、買ってきちゃったあ」…。クリスマスイルミネーションをやらかす末寺なら、本寺のここもやったところで罰はあたらんだろうな。と、あきれて何もいえない細太郎でした。。。ハロウィンとは…

  • そもそも人が多いのは…

    こんにちは、へちま細太郎です。連休中は、いつもの種屋さんでのバイト(まだやってたwww)にあけくれ、種屋さんでは、たまに藤川農園から苗や球根を仕入れて売ることもある。一緒にバイトをしていた亮君は、卒業後公務員となって社会福祉科にいるが、たまに遊びにいてくれる。その亮君の運転で軽トラをかっとばして藤川農園に球根をとりにいった。「来年用のチューリップの球根、10,000コねえ」と、荒波がかついで網袋を持ってきてくれた。「だいぶ人が入ってんじゃん」亮君が人であふれた売店を見まわした。「入場制限しても、園内広いからさあ、奥にいて出てこないお客さんが後から湧いてきて大変だよ」と、ため息をついた。奥には、藤川先生のお母さんの趣味のイングリッシュガーデンがあって、そっちはそっちで出入口があるんだけど、共通入場券を持っている人...そもそも人が多いのは…

  • ピーマン

    秋がきたー!!どこがじゃあ。細太郎です。「パプリカとピーマンの違いってなんだ?」と、たかのりは百合絵さんのつくってくれた肉詰めピーマンを口に頬張りながらつぶやいた。「それな」たかひろもいったん仏様にお供えしてから食べる。昔で言うならスケコマシのたかひろは、別に信心深いわけでもない。ただ、ここが須庭寺の本堂というだけである。「おんなじだよ、もとは唐辛子」俺は、そういいつつ赤ピーマンの肉詰めも食べる。そろそろお彼岸も近く、須庭寺の掃除を1日百合絵さんの賄い付きでバイトをしている。娘を溺愛しすぎて叩き出された元ゾクの副住職は、修行のし直しで北陸の本山に送り込まれた。住職様は、老いてもますます元気で藤川家のご隠居といい勝負だ。悪代官と越後屋のたとえの如く、そろばんと電卓は必需品である。すると、外から元気な幼い声が聞こえ...ピーマン

  • 地球最後の告白を

    残暑見舞いです、ぼく細太郎です。さて、だらだら暑い酷暑も、今日は少し涼しい。隣の部屋のたかのりは、「実習、どーすんだよ」と、頭を抱える医学部生だが、毎日大学に通っている。たかひろ、みきお、しんいちの3人は、自宅から通学しているが、「空き部屋ができたら、入居しろよ」というアパートの持主である孝太郎先輩の有無を言わせない言動に、「はいはいわかりましたよ~」とコロナを理由に、入居してこない。入居したのはたかひろだけだ。「女連れ込むな」という孝太郎先輩の注意にも、いっさい耳をかさない。が、入居しろといった手前、追い出すわけにもいかないから、たかひろはヤリたい放題だ。YouTubeのストリートピアノで、「地球最後の告白を」という曲を初めて聴いた。「おめえ、知らねえの?」「知らん」大学院生のはるみの作りおきのメシを遠慮なく...地球最後の告白を

  • 夜の街って…

    「夜の街って、なんだ」「夜の街だろう」「だから、どういう意味なんだ?」「街が夜になったから、夜の街だ」「じゃあ、夜の蝶って?」「蛾、だよ」「蛾?」「蛾」まあ、Gだって、空を飛ぶわな。。。Gが四連勝~!!!阪神なにやっとんねん!!と、叫ぶタコツボ保健室のおばさんと、お悩み相談室の片山教授の会話。。いや、きいているこっちが疲れたわよ。。。意味わかんないってば。。。はるみでした♡夜の街って…

  • 60年前は?

    「60年前って…、死んでる?」「死んでる?いや、死んでないでしょうが」「60年前だから、生まれてないわ」「ああ、そうだね」という、会話を高校生がしていて、笑った。生まれ変わったんかい。。。と、振り返ったら、間違いなく45年前くらいは女子高校生だったと思われる痛いかっこしたおばちゃんたちが、雑誌をみながら会話していた。本人たちは、美魔女を気取っているらしい。ほとんど付録の雑誌なんだが、文字通りみながら、「これならかわいい感じ」「でも、ちょっと幼すぎない?」と、見本を手にしてワイワイやっている。う~ん。。。と、自分もキャラものの日傘の付録がついた雑誌を片手に、唸ってみた。。。細太郎のおばあちゃんでした。。。悪かったわね。60年前は?

  • キチロー,元気良すぎて臭くなる(ミスで途中で掲載されてしまったらしい)

    (仮)亀梨軍団の悠樹です。この呼び名、すごい久しぶりで感動だ、作者が名前をやっと名前を思い出してくれたっぽい。さて、実孝さんは状況を察して、さっさととんずらこいてしまった。「俺に後始末つけろってか」と、ぼやきながら藪をかき分けかきわけ進んだ獣道の先に、小川が流れている。川から水路を引き入れて、それらしく見える小川を人工的に作ったものらしい。江戸時代からの産物だ。水路はのちに田吾作堀とか名前がつけられていた。何だ、それである。で、この川幅2m弱、水深男の膝下あまりの小川に、クソボーズと茶髪とゴリラ、そして子豚が転がってごろごろしていた。「何してんだ?」「みりゃわかるでしょうがあ」わかんねえからきいてんだが、小川のそばに横倒しになった一輪車と壊れたかごが引っくり返っているのをみつけ、なるほどと頷いた。頷いただけで、...キチロー,元気良すぎて臭くなる(ミスで途中で掲載されてしまったらしい)

  • キチロー元気すぎて、臭くなる

    悠樹です。ようやく作者が名前を探し出してくれました。(仮)亀梨軍団、妄想学園サッカー部です。実孝さんが、逃げ出してくれたおかげで、俺がやつらを探しに行く羽目になった。探しだせたあと、どうすっかね、想像するだに恐ろしい。獣道の藪をかき分けていくと、小川…川幅2m弱の水深膝くらいまでの、用水路からひっぱってきた小川に、くそボーズと都会ぶりっ子の二人と、子豚が転がっていた。イタチはすでに逃げたらしく見当たらない。「そんなんで臭いがなくなると思ったら大間違いだ」「いや、すぐ飛び込んだんだから大丈夫です」檻から出そうとしていたが、一輪車に揺られてやっこさんは、相当腹を立てていたようだ。「イタチの最後っ屁ってな、キチロー元気すぎて、臭くなる

  • キチローはいっつも元気

    で、実孝だ。はっきりいって、いい男だ。子だくさんだが、イクメンではない。兄もいい男だが、ヤンキーあがりなので、それっぽい雰囲気今もあり。GTOを気取るバカである。副住職は一族の中でも、底なしのバカである。近寄りたくもない。急須のように口を出すが、結局は収まった試しがない。そんなわけで、イタチを山に放しに行くといって、後藤と嫌そうな表情を隠しもしない荒波を連れて、こともあろうに一輪車にイタチ入りのかごを乗せてがたがた言わせて、藪の中の獣道をおぼしきところに入っていった。その背中を見送りつつ、「無事でいたらいいんだが」と、悠樹とともにため息をついた。一方で、何事か起こってくれると面白いんだが、とも思っていた。そこへ、「あれ?俺のカワウソは?」と、とぼけた声がした。振り返れば、奴がいた…wwww「おまえ、あれ、イタチ...キチローはいっつも元気

  • キチローは元気

    実孝だ。かごの中で、うろうろうごめくのは、カワウソどころかイタチだ。「カワウソって、絶滅したろうが」「コツメカワウソだって、言い張ってきかないんですよ」「あん?」コツメカワウソって、少し前から大問題になっている密輸入されている動物だろ?イタチ科の動物で、日本産ではないはずだ。ペットとして大人気なんだが、しかし日本の自然界にはいるはずもなく、日本カワウソだって、もはやその姿もない。「あいつ、YouTubeでコツメカワウソみて、欲しがっているんですよ。でも高いのは100万くらいするでしょ?買えないから捕まえるって。逃げたのがいるはずだって」後藤が呆れている。「てか、イタチいるんだ、ここには…」ぼつりとつぶやいたのが荒波だ。「おう、たぬきだろうが、いのししだろうが、なんでもいるわ。文句あんのかこらあ」後ろでドスの利い...キチローは元気

  • キチローは今日も元気

    実孝です。一応、藤川家の実質経営者です。オヤジは、若い女の子とみると口説きまわるクセが抜けず、仕事もテレワークと称して何をしていることやら。そんな夫を見て、妻である母は、「ATMよ、ATM、種馬兼用」と、オヤジの素行を気にする素振りも見せない。よく平気だな、と聞いてみたことがあったが、「それ、自分の奥さんに聞いてみなさい」と、逆襲された。そんなことしてみろ、命がいくつあっても足りねえ。「うちもテレワークしたいんだが、動物のなんとかというゲームじゃあるまいし、パソコンでは食い物は育たんよな」俺のボヤキに優秀なる執事の北別府は、「ま、なんですな、健康が一番でございます」と答えてきて、少々ボケが入ったかなとやや危惧している。「うちの会社にテレワークは似合いませんよ」兄貴の教え子のゆうきは、作者がすっかり漢字でどう書く...キチローは今日も元気

  • 友人たちのその後

    え~、そんなわけで、自粛期間中は、須庭寺の本堂でパソコンの遠隔授業を受けていた細太郎です。たかのり以外の友人たちはどうしたかというと、「俺?俺はつくばった大学の院にすすんだ」「俺も」と話したのは、たかひろとみきお。「同じくつくばった大学に編入した」といって数式とにらめこはしんいちだ。このしんいちは、一応プロから声がかかったが、「自分は、数学の勉強がしたいので、プロにはいきません」と、監督を泣かせ、スカウトをへこませ、大学の仲間からはあきれられつつも自分を貫いた。たかひろは、高校の時の彼女とは別れ、大学時代で遊びまわり、いまではチャラ男のそしりをうけている。水嶋先輩のいじりの対象になっていて、「ぜひ、美都市役所につとめたまえ」とごり押ししてくる。「なんで美都市役所?」「なんでだ?」理由はわからんらしい。しかしなが...友人たちのその後

  • ぼくはユウメイくんでちゅ

    はじめまちて、ぼくがユウメイくんでちゅ。やもりでちゅ。いばらきけんのいわいしゅしんでちゅ。いっちょにうつているのは、ちょろちゅけでちゅ。へびでちゅ。さいたまけんのながとろしゅしんでちゅ。ちょろすけす。さけすきす。とんでさいたます。おはなみしたでちゅ。さくらきれいす。うつているかわでおばちゃん(作者)が、むかしかめみつけたでちゅ。いじゅういんかめきち、となづけたそうす。そしたら、たからくじあたたでちゅ。せんえんす。。。たいしたことないでちゅね。おばちゃん、おかねないす。。。やきゅうぐっずかってばかりいるからでちゅ。ことし、やきうまだみてなくて、はっきょしてるすよ。ストレスたまってんだいっ!!悪いか!!クラスター地域に住んでいても、出勤だあい。。。ぼくはユウメイくんでちゅ

  • 不謹慎だが…きょう

    須庭寺のことみさんが心配していた。「あのバカが、一番最初にウィルスを拾ってくるに違いない」と。バカとはもちろん、副住職さまのことだ。なんて言っても、一冬に種類の違うインフルにかかるような奴だから、今回の新型もって周囲は頭を悩ませているらしい。ことみさんは、副住職さんとは数か月前に、やっと他人になることができてほっとしているんだが、副住職であることには違いないので、通いを須庭寺でもやめさせていない。最大の檀家である藤川家の分家の長男だからね、無碍にもできない。が、実際分家の当主はお姉さんだ。で、寺の庫裏から入ってくる人たちのために健康表なるものが置いてあり、記入しないと入れない。体温がわからないとはからされる。「息子が小学校に入る前だからな。対策とらんと」と、一人息子を亡くしている住職様は慎重だ。長いこと部屋にこ...不謹慎だが…きょう

  • 事務方はてんやわんや

    おひさ。細太郎の父の一です。誰だって?もうあんまり登場してないから、わからないって?え?影が薄い?薄くないぜ、こんちくしょう。3月にいきなり学校が休校になり、学園全体総合事務局は大わらわになった。中高大からの生徒学生へ送る通信文の郵送代の請求、大学の卒業式中止によるもろもろの経費、学食の支払いだの請求書やらなにやらで書類が飛び交う毎日だ。そのうえで、4月になってさらにまた休校だと?毎日毎日農協の与田からの厭味ったらしい電話が、一番の頭痛のたねだ。教師どもはためこんだ領収書の束を、各事務室にまとめて持ち込むから払い出しのこっちは、毎日銀行通いだ。授業料に関しては、ほどよい小金持ちの家庭が多いので、支払いも滞ることなくこれはこれで困らないが、「美都地区№1の豪農の、農産物の行き先が厳しいのよ」と、卒業生の小栗が愚痴...事務方はてんやわんや

  • 浮気は男の…

    「甲斐性だああ」と、あほ男が叫んでいる。「わが藤川家では、当たり前のことだ」これもあほ男の弟も叫んでいる。バカなのか…。「それを許さない女が悪い~」これは、カウンセリング研究所の所長の言葉だ。そろいもそろって、この学園の男どもは、世の女性を敵に回したい気らしい。「てか、ばれてね~し、そこんとこ。某女優の夫の棒読み俳優はバカものだ」あほ男の弟は、こんなしょうもないセリフを、わざわざ仕事ついでにやってきては吐いている。バカに💩を重ねてくそ馬鹿野郎だ。「それ、嫁さんの前で言ったんかい」と聞いてみたとたん、は?と目が泳ぐではないか。。。「あれあれ?」とカウンセリング教授は、身を乗り出す。「どれ、相談に乗ってやろうか?それとも、吾輩の武勇団を…」「ええい、やめんかいっ!!」またあの赤面するような武勇伝を聞かされたらたまら...浮気は男の…

  • あいかわらずのお正月風景

    あけおめです。細太郎です。久しぶりなのは、パソコンに酒こぼした作者に言ってください。ぼくのせいじゃありません。あと、インスタにハマっているのは、作者です。おれ、スマホじゃないんで。。。お正月実家で過ごして、こたつで年賀状を眺めていた。毎年、山と積まれている年賀状を見てため息をつき、「もう仕事すんの、やめっか?」とおじいちゃんがぼやく。「え?まだ、辞めてないの?」おれは、驚いてこたつからはい出した。「あら、何言ってんの?秘書課はおじいちゃんがいなくても動くけど、地方公務員の退職金ではこの先不安なんだから働いてもらわないと困るし、ボケられても困る」おばあちゃんの言葉は、身もふたもない。「な?現実はこんなもんよ」「そんなもんか」「なにがそんなもんかだよ」もふもふみっふぃをなでながら、おじいちゃんとおばあちゃんは会話に...あいかわらずのお正月風景

  • あけましておめでとうございます

    まじで、やばいぞ、書いてない。で、細太郎はいったいいくつになったんだああ。。。。あけましておめでとうございます

  • 暑い

    久しぶりだ、藤川だ。暑いな。昨日は、台風で休みで今日は、台風の跡片付けするぞ、ということになっていたら、「あまりにも暑いので、辞めにします」って、なんだそれ~!朝会の時に、保健室の布川が、「気温が35℃を越える猛暑日になります。外での活動や運動はしないように」と、お願いをされたら、布川が怖い校長が、「そういうことにしまよう」の一声で校舎内の清掃になった。その方がきついんだが…。「ご褒美に藤川家から、冷えた焼き芋のサービスがあります」と、変なことを言い出した。「しらね~ぞ」とつぶやけば、「昨日の団体客のキャンセルで余った。遅れともいわれてないので、食え」というじいさんの余ったもの処分らしい。まあ、朝から常温にすれば解けるべ、とため息をつく。キャンセルされたからって、いらねえはねえだろうがよ~。「無理やり作らされて...暑い

  • 夏の終わりのブルーブルーブルー

    へちま細太郎です。先日、ナゴヤドームに誘われて、ヤクルト戦をみてきた。片山教授が俺たちに電話しまくって、「席を確保した。傘を忘れんな。燕ユニホームがもらえる席だ」と、電話の向こうで叫ばれて、なんでだよっ!!、はるみとデートなんだ!!と叫び返したら、「安心しろ、チケットも用意した。ホテルの部屋は別だがな」と用意周到なこって。ところがはるみは、「あら~、藤森慎吾のミニライブだって~」と、大興奮状態。「あのな、メインは野球だぞ」「え~、そんなのどうでもいい」相変わらず、性格が悪いけど、ま、そこが好きでつきあっているんだから仕方がない。というわけで、8月30日、平日のナイターに押し掛けてきた。負けた。負けた。負けたついでに、VICTORYな照明を見せられ、チャラいコンサート見せられ、喜んだのははるみだけだと思ったら、片...夏の終わりのブルーブルーブルー

  • お盆は、いつものあの人たちが…

    こんにちは、へちま細太郎です。しばらく姿を見せなかった、お盆とお彼岸の主役のお客さんたちは、今年も元気で空中を漂い、ひまをみつけては、須庭寺に出かけて、田吾作とけんかしていた。鎌倉の鎧兜のおじさんは、劇団を退団して鎌倉のあの世に帰って行って猿楽にのめりこんでいたらしい。猿楽といっても、今の能楽に通ずるものではなく、古来からある伎楽みたいなものなんだそうだ。関ヶ原と鳥羽伏見のおじさんたちと、近衛少将さんは、田吾作じじいとけんかが日課になり、「関ヶ原はともかく、鳥羽伏見はゆるさんぞ!」と、田吾作じじいは幕末の藤川家の殿様に援護を頼もうにもみんなめんどくさがって、「せっかくあの世で楽しんでいるのに、戻ってきてどうするんです?今更」と、そっぽむかれたんだとか。「まったく、今時の殿さまというのはなってないぞ」いや、だから...お盆は、いつものあの人たちが…

  • 残暑お見舞い申し上げます

    細太郎です。ほんと、書いては途中で話が切れております。まるで、交尾を邪魔されたトンボみたいで、そりゃあのたうちもんです。作者がですね、自宅のPCに水をこぼしまして、はい、そりゃあもうぷしゅ~なわけです。で、かろうじて電源はついていたんですよ、そしたら乾かして落ち着くの待つだろ?な、普通は…。そしたら、酒こぼしてやんの。もう、だめっすよ。電源も潰えてしまったというわけで。8月に入って、やっと書く気になったのは、暑くて部屋にいられなかったからネカフェに逃亡中だから。マジで何考えてんだ、このおばさん。てなわけで、次回は、リア充細太郎がちゃんと書きます。おばさんは、明日くそ熱いのに神宮で、ドアラを見に行くそうです。俺たちは、片山教授に連れられて1塁側だ。おばさんも、俺たちも見つけられないと思うけどな。んじゃ、しーゆー。残暑お見舞い申し上げます

  • 令和、令和ってしつこい

    藤川だ。一応、大おばあ様はやんごとない人たちにつながる。でも、血縁関係まったくない。でよ、朝っぱらから令和元年最初の~とか連呼していていい加減うんざりだ。しかも、女性皇族たくさんいるのに、即位のなんとかに一人も出ていないのは、なぞだ。よその国みたいに、第一子がつげばいいのに、時代にあっていない。「それは、あんたが藤川家の跡を継ぎたくないからでしょ」一番上の姉の法華が、だんなの信ちゃんを従えてやってきている。甥の慶次郎はのぶちゃんそっくりだ。くそがきめ。「当主の役目は種馬なんだから、そんなの得意技でしょ?」「得意技って、俺、あんたらみたいに出来婚しないから」信ちゃん、坊主を通り越して仏像だ。教師が出来婚なんて、そりゃ口にもできんわな。しかも、世が世なら大名家の惣領姫にだぞ。お手打ちもんだ。「じゃ、おめえが跡を継げ...令和、令和ってしつこい

  • 平成最後

    細太郎です。作者おばちゃんが、顔本に凝りだして、俺のことをすっかり忘れているようだ。「令和」の発表だって、おばちゃんのかわいがっている「ユウメイ君」と「ちょろすけ」というヤモリとへびが、えらそうにテレビの発表を待っていやがった。今度、直接対決してやる。で、今日が平成の最後の日だ。家に帰っておばあちゃんたちと天皇陛下の最後のお言葉を聞いた。しみじみと大晦日な気分にも近いような気持がする。「もう表舞台に出てくることはないんだねえ」おばあちゃんは、ちらっとおじいちゃんをみる。「なんだよ、俺もリタイヤしろってか?」おじいちゃんは、焦る。まだ、知事の秘書をしている。「やめないでね、まだまだ老後の心配があるから」「なんだそれ、天皇陛下だって、ご高齢を考慮されての~」「うるさい、骸骨になっても働きな」おばあちゃん、むごいよ。...平成最後

  • 逸話シリーズ2

    ほんと、腹立つわ、この娘。私これでも、世が世ならお姫様、藤川家の京よ、独身。尼さんだけど。「あんたね、どう育ったらこんな娘になるのよ」「育ったようにしか子どもは育たないんですけど?自慢じゃないけど、うちの親、バカですから」いうに事欠いてこれか、ほんと親の顔がみたいわ。「あ~、いいですけどね、クレーマーだから、知らないわよ」しれしれっとして憎たらしさ倍増。「むかーし、おたふくクラス中に蔓延させて、サラダ先生を困らせたことがったわあ。まさか細太郎君の親戚だって知らなかったから、知ってたらやらなかったと思う。いまだに、恨み節言ってくんのよね、あの恐妻家」腹が立ちすぎて、二の句が継げないわ、だから、「それで、吉良家の自然薯は~」「あら、吉良家っていえば、西条と東条の二家があったんでしょう?どっちの吉良家?」うっ、こ、こ...逸話シリーズ2

  • 逸話を教えてください、お題じゃないよ

    京です。お題に歴史上の人物の「逸話を教えてください」なんていうのがあったから、うちの藤川家の逸話でも少々。「もったいぶらないで早く言って」くそ娘が、ずうずうしくも上がり込んで、百合絵にお茶を淹れさせて飲んでいる。「ああ、まったりい」なんなの、このバカ。ま、いーか。「年末に討ち入り研究会とやらにも、実孝のバカが話したと思うけど」「聞いてない!!、何それ」「だからね、細太郎の大学に討ち入り研究会っていうサークルがあって、ずうずうしくも本家に話を聞きたいってねじこんできたわけ」「へー」「で、そこでみんなでそいつらをおちょくったわけ」「へー」へーへーって、なんなのよ、へぼ娘。こんなのが管理栄養士になろうなんて、爆発的な高カロリーの料理ばっかり食わされて、成人病一直線だわ。「そこで、した話はほんとでね」「は?もしかして、...逸話を教えてください、お題じゃないよ

  • 副住職のおっさんは、まだ怪我していた

    はるみでえす。性格悪いでえす。直す気ありませえん。。。昨日から須庭寺にきて、細太郎君とけんかした腹いせに副住職のおっさんをいじめようときたんだけど、いない。だから、おっさんのお姉さんの同じくお坊さんの京さんをいびり倒して少しは気が晴れた。晴れたんだけど、やっぱり副住職のおっさんじゃないと、面白くない。そこで、「副住職さんは?」とことみさんにきいてみたら、「去年の暮れに他人になった。今は通いの僧侶」とまあにべもない言葉が返ってきた。「え?マジ?」「あんなバカ、他人で十分」なあんだ、籍を抜いていないだけか、つまんないなあ。「ただの別居じゃん」なんて話をしていたら、住職さまが顔を出して、「拙僧に跡継ぎが生まれたのでな、困らんのだよ」と、笑う笑う。いや、5人も子供がいるでしょうが。「いやあ、百合絵の子供だからこそ」「生...副住職のおっさんは、まだ怪我していた

  • 産まない方が問題…

    「だからあ、結婚してなくても子供産めってか?尼さんに子ども産めってか?」あんたなら、文句なく生んだでしょうが…。「どうせ、あたしは男にフラれて、じじいどもに騙されて出家したわよ~」要するに、男を見る目がなかったってことで、その点あたしなんか、小学校の時からの片思いが実ったもんね。「あんたみたいの、ストーカーとか執念深いっていうのよ」くそばばあめ、ヤンキーな副住職と同じだわ。藤川家って、ほんと食べることと女にしか興味がないのね。「食欲と性欲は同じよ!」あ、それ、田辺聖子の「源氏物語」に書いてあったよね、花散里と源氏の関係。「あんたね」あんたね、あんたねってうるさいんですけど、いちいち口のひんまがった政治家のおじさんのたわごとなんて、真に受けるんじゃないわよ。どうせ、ごめんなさいって後から謝るんだから。「謝るくらい...産まない方が問題…

  • 結婚しない方が悪いんじゃなくて…

    「麻生のセメントマフィアおやじ、ろくなこと言わねえ」と、棒斐浄寺の尼御前さまこと、藤川京(みやこ)さんが、弟の「勤める」お寺の須庭寺にやってきて、ネットを見ながらぼつりといった。「結婚しない方が問題?しない方?しないんじゃなくて、できなかったんだボケ!!」ネットにけんかうってもしょうがないでしょうが。「男って、女が持っている金がよければそっちがいいの!いくら性格がよくても、姿かたちが悪ければだめなの!」確かにそうだ。男は、所詮オスだから、繁殖能力でいきてるわけよね。「うん」とうなづけば、「あんたね、今思っていること、あのクソガキに一度でも話してごらん、そんでフラれたらあたしの跡継ぎにしてやるから」と、けんかを売ってきた。「そしたら、立派にあとをつぎますからご安心を」負けずに言い返したら、「ほんと、あんた性格悪い...結婚しない方が悪いんじゃなくて…

  • 新年のご挨拶

    明けまして、おめでとうございます🎵本年もよろしくお願いいたします。細太郎でした新年のご挨拶

  • なんなの?

    またもや、藤川ですが、文句あっか?前回までの話は昨日までのこと。浜中から、「結婚する、決まった」と、ラインがきて、俺は発狂寸前だ。「なんで、俺だけがああああ」「男は四十にして惑わずだよ」餅つきに精を出す義兄のけんちゃんに、素っ気なく言われてますます落ち込む。「タイミングだな」餅をこね回す、もう一人の義兄ののぶちゃんにまで言われると、絶望に陥る。「米津玄師って知ってっか?」「あ?なんだ唐突に」おっさんぶりが際立ってきた二人に「Flamingo」を聞かせる。「意味不明だ」「演歌か?いや、お神楽か?」どこをどーきけば演歌に聞こえるんだのぶちゃんよ。「これを聴いて浜中はプロポーズしにいった」「あ?」「なんだ、そりゃ」二人とも、餅をこねる手を止めて不可解な表情になったが、「やっぱり、勢いだな」けんちゃんは、そういって餅を...なんなの?

  • そんなわけで、浜中ですがな

    浜中です。広之から紹介された彼女に二股かけられて、おじさんをバカにするのもたいがいにせえと思ったんだが、どういうわけか「Flamingo」の曲を聴いて何やらピンとくるものがあった。「どーしたの」久保田が、スマホの動画にうつる赤ん坊の写真を俺にみせつけながら、俺の表情をどうとったのか、「若い歌うたいの曲が理解できないくらいで、悩むことないじゃんか」とのたまわってきやがった。「黙れ、この野郎」俺は、あっけにとられる藤川や広之の視線をそのまま返して、「プロポーズしてくる」と、言い捨ててそのまま別宅を後にした。タクシーを拾って、彼女のアパートに駆け込んで、「結婚してくれ」と、ドアがあくなり叫んでいた。「何をいきなり」彼女は大掃除のジャージ姿そのままに、立ちすくんでいたが、「ATMの覚悟できてる?」と、返してきた。「馬鹿...そんなわけで、浜中ですがな

  • イマドキ、Flamingoは理解しがたいおじさん達

    藤川だ。クリスマスから居座る浜中に加えて、嫁にたたき出された広之と久保田もやってきた。「おまえら揃いもそろって何してんだ?」久保田は子供が生まれたばかりで、嫁が里帰りして帰ってこないそうだ。「いやあ、たたき出されたわけじゃなくて、大事な娘に風邪がうつっちゃいけないと思って」「おめえ風邪ひいてんのか?」「ひいてないけど」あーそ。「そういや、あんた二股かけられてたんだって?」久保田は、持参したフライドチキンをかじりながら浜中に話題を向ければ、「俺はATMで、体力は若い方の役割だってさ」「なんじゃいそれ」浜中は、DVDの見過ぎで目を充血させているが、新たにハリーポッターを手に取った。テレビのCMでは、米津玄師の「Flamingo」が流れた。「この曲いいなあ」広之がとイマドキの曲を誉めつつ、浜中をちらみする。「なんだよ...イマドキ、Flamingoは理解しがたいおじさん達

  • クリスマス、男がふたりぼっち

    藤川だ。冬休みに入り、法事があったが、副住職のおっさんはケガで欠席してた。なんでケガしたかって?知るかい。で、今年は一人寂しく俺は家でDVDを見ていたが、「まあ、たまったDVD見るのも悪くないんじゃない?」と、なぜか浜中も来ていて、「クリスマスっていえば、これでしょう」ホームアローンをとりだしてみはじめた。「おまえね、こないだできた彼女どーしたの?」「振られたってか、二股かけられてた、俺より若いのと」「おっさんだもんな、仕方ないね」「クリスマス、ふたりぼっち」空しく笑い、フライドチキンならぬ名古屋名物手羽先を酒の肴にしつつ、おっさんふたりでDVDを片っ端から見続ける。「思うんだけど、この強盗、こんなにされてよく死なないな」ホームアローンの間抜けな強盗のたくましさに、なんだかほっとしつつまたも手羽先をぱりっとまわ...クリスマス、男がふたりぼっち

  • とんでもない話があったもんだ…番外編

    荒波です。あの討ち入り騒動のあと、24日は藤川家の法事だった。その日、朝から藤川家の別邸に派遣されて、法事の後の食事会の準備を阿部さんの指示のもとセッティングに忙しかった。「まったく、おぼっちゃんも早く結婚していただければ、この仕事は若奥様のお仕事になるんですけどね」阿部さんはぶうぶう文句をいっている。「その前に隠し子とかいたりして」白崎が笑えば、マジになった阿部さんは、「冗談でも言わないでくださいよ~。考えるだけで数えちゃうから」と、怒るどころか本気で心配している。「あの藤川先生とやら、どれだけの女性とナニしてきたんだろう」「さあ、数え上げたらきりありません。それと、ここのうちの男どもはみなそうですので、誰が誰の子供やらになりますよ」「は?」「ほれ、須庭寺の先々代は確か、ここの殿様の隠し子というか、そういうお...とんでもない話があったもんだ…番外編

  • とんでもない話があったもんだ10

    細太郎です。レストランでの大乱闘の後、会議室に場所を移動して阿部さんの料理のもてなし。で、討ち入り研究会は複雑な表情で並べられた食事を眺めている。「また、いもだ」誰ともなしにつぶやきを聞きとがめた阿部さん、「尾張のたかだか足軽組頭風情だった藤川家がここまで生き延びてこられたのは、このいものおかげなのです。戦場をかいくぐって生きながらえたその奇跡の食物こそ、このイモなのです」と、大演説をかました。は?サツマイモが伝わったのは、江戸中期だろ。吉宗が享保の大飢饉で青木昆陽の意見を取り入れたって。が、討ち入り研究会は反応なし。「サツマイモ~」力なくつぶやく大石内蔵助は、「イモくって、乱闘見せられて、なんなんだあ」と、顔を覆った。だから、「物を頼む態度じゃなかったから、おめえ、ご隠居におちょくられたんだよ。ご隠居様の母上...とんでもない話があったもんだ10

  • とんでもない話があったもんだ9

    細太郎です。仮面ライダーの格好をした副住職さんが、明後日の方角に吹っ飛び、バイクはかろうじて倒れる寸前に俺たちが駆け寄って抱きとめた。「てっめえ、俺の大事なバイクをへこましやがって」転がっているライダーを容赦なく蹴飛ばし、「おめえが一生かかっても返せねえだけの修理代を要求すっからな!いや、てめえの家は取り潰しだ!」と、次の殿様である藤川先生が、菩提寺の副住職でありまたいとこを蹴り飛ばすは、胸倉つかんで引き寄せてタコ殴り。元ゾクの頭である副住職さんは最初に蹴飛ばされた段階で必死の反撃を試みようにも、ライダーのコスプレの重みで戦意喪失状態。「お手打ちだこの野郎」げっ。日本刀を取り出した時にはさすがに止めないと、というわけで後ろから悠樹が羽交い絞めして、「殿、殿中でござる、おとどまり召され、殿中でござる」と、わけわか...とんでもない話があったもんだ9

  • とんでもない話があったもんだ8

    シャッターがなぜ閉まる~!という絶叫ととともに、シャッターをぶち破ってバイクが突っ込んできた。「きゃあ」「うわあああああ」悲鳴と怒号が炸裂する中、バイクにのった仮面ライダーが変身ポーズを決めていた。「バカか」副住職さんがここまでバカでアホウだとは思わなかった。「心頭滅却すれば、シャッターもまたカーテンに同じ」腰を抜かして口をあぐあぐさせている大星由良之助以下19名は、あまりのことに口がきけないでいる。「因業じじいめ、仏罰を当ててやる~!」「ばあかめ、おまえは仏罰をあてるほど、修行を積んではおらぬ」「黙れ黙れ、この間の遺恨覚えたるか~」「遺恨など、ないわ~」「秘策があるぞ、じじいが丹精こめた麦畑、これからこのサイクロンで踏み荒らしてくれるわ~」立場逆転してるってか、あ~、仮面ライダーはそういえばショッカーの改造人...とんでもない話があったもんだ8

  • とんでもない話があったもんだ7

    いつまで続ける気だよ、ネタあんのか心配な細太郎だよ。ご隠居は、あのテレビでおなじみの美都田吾作スタイルで登場。「田吾作と水戸の田舎じじいはライバルでな、常に争う中であったそうな」嘘っぱちだろ。「お側御用人柳沢吉保の間者が水戸の田舎じじいに向けられているときでも、将軍家とこの藤川家は中がよくてのお」自慢かい。てか、これパクリ設定じゃね?「で、将軍家に納めておった塩は、実は赤穂と吉良の混ぜ合わせたブレンドじゃ」引きつる討ち入り研究会の面々。「これが双方にバレてのう、あの赤穂の癇癪持ちが間違えて吉良をやっちまったということは、口がさけても言えん秘密じゃからして」と、ここで眼光鋭く連中を見回したご隠居は、「藤川家の秘密を知ったからには、ただで済むとは思わんことじゃ」と語気を荒げて一喝し、ここで悠樹さんがシャッターを降ろ...とんでもない話があったもんだ7

  • とんでもない話があったもんだ6

    副住職だ。隠居に呼ばれてきてみりゃ、なんなんだこのクソ生意気なガキどもは。大学のサークルだと?討ち入り研究会だと?討ち入りって、あれか、下痢腹抱えて仕事をしていたら、上司のパワハラにキレて相手を後ろから斬りつけて切腹になったあげく、さらに部下たちを路頭に迷わせた、ドアホな殿様のことか。で、なんで姉ちゃんまでいるんだ?あ?藤川家と赤穂浅野家と、吉良家のかかわりだと?知るかよ、おれ、これでも昭和なヤンキーだよ、知るかっての。ほれ、見てみろや、あのクソガキどもの胡散臭そうな視線。なるほど、隠居がいじめたくなるのもわかる気がするが…。我が家と赤穂の討ち入りとどう関係が?ほえ?塩の不正取引だと?あ~、わかる気がするな、食い地がはっている我が家のことだ、やりかねん。あなた誰ですか?だと?俺を誰だと思ってるんだ、泣く子も黙る...とんでもない話があったもんだ6

  • とんでもない話があったもんだ5

    阿部さんよ、お久しぶりね、おほほほほ。てか、初コメだで~。愛知県出身、旧姓は高畠。ピンときた方はエライですわよ~。でも、お松さんとは血縁関係ないんだがや。細太郎君に失敬な言葉遣いをしたという大学のなんとか研究会の連中に、「天誅をくらわす」と、ご隠居様がはしゃいでおられましたので、不肖私阿部愼子も参戦することになりましたでよ。最近、紅はるかというサツマイモの品種が人気のようで、今までのほっこり系よりねちゃっとした触感のサツマイモが売れているそうです。藤川農園も負けてはおらじと、この紅はるかを大量に作りまして、あの無礼な討ち入り研究会の連中に取らせて、焼かせて、食わせたとのこと。拷問のような甘さとあごの発達が阻害されそうな柔らかさのため、1個どころか3つは軽くいけちゃうよね、というために連中はうまいうまいを連発。食...とんでもない話があったもんだ5

  • とんでもない話があったもんだ4

    細太郎だよ。ものすご~く寒い日だったその日は、俺らは売店と並んでいる休憩中のレストランで焼き芋をほおばっていた。。連中は外で芋ほりをさせられたあげく、焼き芋作りだ。「あんな態度をとるからだよ」と、途中からやってきた(仮)亀梨軍団の悠樹さんが隣にどっかりと座った。「荒波くんがさ、中継してくれたやつ、みんなで見てたわけ、そしたらご隠居が面白がってねえ」この人も、すっかり藤川家に染まってしまった。それにおっさん臭くなっている。まだ、20代だよな。「で、あるんですか?赤穂の討ち入り話にかかわった話」「あるわけなかろうが、あるとしたら吉良の塩と赤穂の塩と両方からうまい具合に取引しとって、赤穂からは半値でかいとるずる賢さだわ」そんなこったろうと思ったよ、と声のした方を振り返ったら、お久しぶりな棒斐城寺の尼さんこと、藤川都さ...とんでもない話があったもんだ4

  • とんでもない話があったもんだ4

    実孝だ。暇じゃねえけど、バカなヲタク厨に付き合ってやることにした。総勢20人近くの無礼者を迎えた俺は、まず、「話をききたきゃ、藤川家のしきたりをやってもらう」と殿様を気取ってみる。連中からごくりと唾を飲み込む音が聞こえたような気がした。といっても、こういう役割は所詮は下っ端の仕事。それゆえ、人を見る目が養われていないとできない。かといって、殿様に会えるためのしきたりなんぞ、この藤川家にあるはずもない。そこで、いもをとらせて洗わせ、木っ端切れを集めさせ焼き芋を作らせることにした。それで文句をたれたら、追い返すだけだ。案の定、不満げな顔つきをしやがった。「僕たちはお話を伺いにきただけです」「おまえら、貴重な藤川家の内部事情をタダできけるとでも思っていたのか」「あ、いや、それは」昔ならお手うちもんだ、と言いたいがやめ...とんでもない話があったもんだ4

  • とんでもない話があったもんだ3

    さっきのつづきの細太郎です。俺たちは軽トラキャンピングカーの中で、ゲーラゲラ笑った。護送車と北別府さんの恭しい態度のギャップにも戸惑う連中を眺めつつ、「赤穂浪士の討ち入りにかかわった話なんて聞いたことないぞ」と、俺は食い物と女にしか興味がない藤川家に、そんな硬派な話なんかあるわけない、と思い返した。思い返したんだが、「あ」と、数年前のある出来事を思い出した。「思い当たることあるんですか?」キャンピングカーの中の会話は、マイクを通して運転席にも聞こえる。スピーカーから荒波の声が聞こえた。「あるもないも、いまだに続く、藤川家武道派と事務方の争い」「なんだそれ」「孟宗学園ってさ、藤川家の藩校だったんだよね、江戸の昔は。で、団部が藤川家の武道派のつながりなんだ」「近藤家は?」「事務方」「あ、な~るほど」俺のあのくそ親父...とんでもない話があったもんだ3

  • とんでもない話があったもんだ2

    そんなわけで、前回からの続き、細太郎です。で、ご隠居様の都合を電話で確認、ことの次第を告げれば悪ノリする気配が受話器の向こうからヒシヒシと伝わってくる。「おまえらにも語ってきかせるからこい」と有無を言わさず殿様っぷりを発揮。何が「語って」だよ、「騙って」が正解じゃねえのか。「君、まだガラケーなんだw」語尾に「w」がついているのも憎たらしいこの「討ち入り研究会」。なんなんだ、このネーミングの意味不明さは。「ガラケーの何が悪い。タブレット持っているから必要ない。あ、それと、ご隠居さまが車を回してくれるらしいから、それ乗って行って。俺たちは先に行っているから」「へ~、さすが大名家は違うね」キチローだってこんなにひどくはない。キチローはある程度のわきまえはある。「お迎えって、この人数ご隠居のあの車で迎えにくるんですか?...とんでもない話があったもんだ2

  • とんでもない話があったもんだ

    お久しぶりです、へちま細太郎です。つくばった大学も、そろそろ冬休みを迎えようか、というクリスマスな街角な今日この頃です。大学のカフェテラスでコーヒーなどを荒波たちと飲んでいたら、そこへ文学部の連中がやってきた。日ごろ顔を合わせることもなく、会話もほとんどない。なのに、「君が、近藤しょう君?」と、くそ生意気な口調で名乗りもせずに聞いてきた上に、名前間違っていたからシカトしてやった。「近藤君、君ね、シカト?」「近藤だけど、しょうじゃねえし、だいたい、おまえら誰だよ」と、藤川先生仕込みのヤンキー口調で返答してやった。一瞬ムッとした表情になったそいつは、俺のテーブルの開いている席に勝手に座って、「お願いがあるんだけど」と、分厚い本を投げ出してきた。「藤川家のさ、当時の殿様が、どう赤穂浪士とかかわったか、ききたいんだよね...とんでもない話があったもんだ

  • おつりはいくら?

    お久りぶりのぶりな細太郎の先輩の、美都地区豪農№2の水嶋です。なんででてきちゃうかって~?暇だからにきまってっぺよ。俺な、大学院いってんのよ、もち、農業系の。あたり前じゃんよ、だって、美都地区№2の豪農の息子だからね。で、農作業…じゃなくて研究の合間に、頼まれてかてきょのバイトしてるわけ。小学生の女の子だけど、ガキは好みじゃないし、変な疑いも持たれても困るから、応接間で教えてんのよ、勉強をさ。頭悪いくそガキだけど、そこはそれ、外面も顔もイケメンな俺様は、優しく接してるし、そこそこな母親も俺様の顔見て、うっとりしてるわけ。その亭主もエリートぶっているけど、農家の俺にしてみれば、農家以外の仕事はエリートでもなんでもねえ。二人の顔が札束に見えるけどな。で、この問題、ふつうに考えても変な問題。「つば九郎は、300円を持...おつりはいくら?

  • 夏休みだよ、へ、へいへいへい

    おひさしぶりです、ぼくがへちま細太郎です。忘れちゃった?忘れてねえだろうな。大学も夏休みに入り、あまりの暑さに、白崎は故郷の北海道に逃げ帰り、北海道の農場でバイトをすることになった。くそじじい、抜け目がねえ。広島の牡蠣の養殖場には、子豚のキチローが派遣されたが、何のことはない、支部で土嚢を作るかかりになっているそうだ。で、牡蠣を食いたそうにしていたらしいが、もみじ饅頭のフライにはまったらしく、体重が増加しているらしい。藤川家のおおおばあさまは、体調を考慮して、県北の別荘を改築してそちらに移りすんでいる。須庭寺の副住職のおっさんは、実家に返品され、そこから通いの副住職となった。籍はまだ抜いていないらしい。再構築したい気満々のおっさんは、神妙にしているそうだ。うちは、おじいちゃんが相変わらず知事の秘書になっていて現...夏休みだよ、へ、へいへいへい

  • カラスをバカにしてどつきまわされる

    昨日に引き続き、父のピカイチです。弁当食われた悔しさも癒えないのに、さっきみたYahoo!のトップに飾ってあったカラスの写真に激怒した。まあ、普段何でもなかったら文句も言わず、すげえと感心したんだろうが、弁当を包んでいたナプキン?もあけられ、ふたも開けられ、食われるってあり得ないだろう。普段から、ここで食事をしている連中をみて覚えたんだろうが、俺としちゃあ納得いかねえ。そこへきてYahoo!のニュースだ。え?知らん?カラスが公園の水飲み場の水道の蛇口をひねって水飲んでるという動画。まじすげえと思うが、「へんっ!開けたんなら閉めることも覚えろ、バカガラス」と毒づいた。んで、教授の温室の前の杉の木に向かって、「ばあかガラス~、横浜のカラスは蛇口をひねって水飲むぞ~、お前らドロボーガラス~」と叫んでやった。やったら、...カラスをバカにしてどつきまわされる

  • カラスにごちそうさんと言われた

    お久しぶり、父のピカイチです。さて、進級がかかるこの季節、私立の学校は授業料が完納しないとどんなに成績がよくても進級は認められません。そんなわけで、学園総合事務局勤務にして課長を拝命しているわたくしめの仕事は、中学・高校・大学の各生徒・学生たちの授業料の総チェックを、各学校の事務へと通達しに回るということだ。要するに愛車のチャリで学園内を、自力で回るということで、課長とは名ばかりのしょうもない仕事なんだな、これが。そこで、昼飯を外で食べようと、ちょうどよい時間帯にチャリを走らせ、大学グラウンドの階段のところで一休みしようと考えた。中学、高校と回り、タコ壺に顔を出したまではよかった。そこから中島教授の温室に、むちゃぶりな請求書をよこしたので一言文句を言いに立ち寄ったのがよくなかった。チャリの荷台に備え付けてある書...カラスにごちそうさんと言われた

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