第6回とうほく陶芸家展inせんだい開催にあたって 東北の地から、暮らしに美と潤いを与える器をこれからも。
東日本大震災の2年後、2013年、当展示会は、窯の倒壊など被災した陶芸家を支援する取り組み(東北炎の作家復興支援プロジェクト)の一つとして開催されました。展示機会を失った陶芸家たちに展示場を提供し、そこでの作品の展示販売が、作り続ける気持ちを応援し、復興に必要な経済的支援につながればとの思いがありました当初は、伝統窯、個人窯の作品の展示販売だけでなく、ネットを通して取り組みを知った英国の陶芸家グループ(Kamataki-Aid)から寄せられた作品をオークション販売したり、結局は厳しい状況の中廃業せざる得なくなりましたが、江戸初期から続く相馬駒焼(東北最古の登窯は、整備され、相馬市によって現在一般公開中)の支援をアピールしたり、啓発的な企画を加えておりました。現在はシンプルに作家との交流を図りながら、作品を選んで...第6回とうほく陶芸家展inせんだい開催にあたって東北の地から、暮らしに美と潤いを与える器をこれからも。
入り口を入ったところに墨画の蝦蟇仙人図が2幅かかっていた。右が横山崋山、左が曽我蕭白である。曾我蕭白は横山家と交流があった画家で、父の横山喜兵衛宛の書簡も展示されていた。これが何とも不思議な魅力を持ったいい字なのである。さて、蝦蟇仙人図は一目瞭然、曽我蕭白の方がいい。迫力に歴然とした違いを感じる。崋山の蝦蟇仙人図は蕭白のこの絵の本歌どりのわけだが、雷神図において光琳が宗達に叶わない以上に見劣りがする。足や衣の位置を変えたりして崋山独自の蝦蟇仙人にしようと努力しているのだが、また技巧を凝らして丁寧に描いているのだが全体的にちんまりまとまっていて弱々しい。それでもこれは若い時の作なのでだんだん面白くなって行くのかなと思い期待しつつ見ていったが、そして橋本雅邦風の濃淡画法にこの作家独自の魅力を次第に濃厚に開花させて行...横山崋山4/20~6/23宮城県美術館
帰ってきていつになく疲れを感じた。一緒に行った私の娘も同じことを言っていたから、必ずしも年のせいだけではあるまい。ゴールデンウィークが始まったばかりで、天気が良くて、思いのほか博物館が混んでいたせい?しかも、左右に振り分けられた狭い展示場にこれでもかと詰め込まれた作品を、うねうねとした列に連なりながら見たせいか?それもあるかもしれないが、主たる原因はそうではないと思う。絵自体に疲れたのだ。何しろこれでもかこれでもかと猫の図像を見せられた。それもパターン化された大量の猫キャラの図像である。連続で猫のアニメーションを見せられたようなものだ。または猫をアイキャチにした広告チラシを次々と見せられたようだ、と言うのは言い過ぎだろうか。しかし、まあ、猫だけに限ってもこれだけの量の図像を生産し続けた江戸時代とは何だったのだろ...いつだって猫展4/19~6/9仙台市博物館
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