生かされた昨日生かされる今日生き絶える日時が刻む枠の中では何れも変わらない1日今この瞬間にも聞こえる鼓動巡る生命の呼吸ただそれだけに殉ずる たかがそれだけの事たかだかそれだけの事此処にも何処にも確かな答えなど有り
液晶の窓から垂れ流す偽善に相槌をうち美味い食事に舌をうち暖かい寝床で夢のうち目が覚めても闇を照らす光を装い見ない振りが盲目を生みまた闇を見失う手を差し伸べる振り施す術を探す振りこの豊かさの裏側にある闇は照らされないまま
嘘に囲まれた世界で小さくともたとえ僅でも真心を与える人がいる世界がその人に与えなくてもその人は必要とする人に与える今も広がり続ける虚実の大地から芽を出すのは嘘か真かその芽吹きを見届けることはできないからせめて祈ろう不条理
生い茂る林に差した木漏れ日のように温もりをくれた君立ち尽くして凍った僕の心を溶かして そっと空へ帰った君君の居ない世界で遺された時間を焚き火にくべる 揺れる燈火のまま燃え上がらない炎に震える手を寄せながら君の居
震えの止まらないハンドルを握る手路面に反射する濡れた光が誘うあと一踏みで此処とはさようなら悲しそうに師走の雨が問いかけるこれでいいのかい?その問いに答えるように足を強く深く踏み込んだ衝撃に回転が加わる一瞬に見えた静
日を追う毎に日々の贅沢さが君の詩のようには心を満たさない事を知りページをめくる程に君の重ねた日々が戦場を駆け抜けるに等しかった事を知り詩を綴る度に君の存在が僕の現在や詩を掌る一部である事を知る偶然だろう
もう何度も季節が過ぎ去り石段を登り続ける止まらないこの足が踏み場を無くしてまた幾つも季節を見送り ただ手探りを続ける掴めないこの手が行き場を無くしてあと僅かな季節が残され霧の中を迷い続ける霞みきったこの眼が
見える傷見えない傷その両方が苦悩と美しさで君が生きる証痛みを共有できたらと望む事 .想う事言葉にする事 どれも容易いけれど僕の影が今の君を消してしまうのならここを動けずに季節が色を隠し君の香りも薄れ止まな
遠目に眺めた君の置き忘れた夜紛らす術もない孤独を抱いたまま眠れない夜明けの罪悪感を煙に巻いて今日も笑顔を作るその胸の内を想えば感情が震えて揺れて零れ出す 何ができる?周りを見渡したけどまたこんな詩でやり過ごす伸ばした
淀みなく生命を奏でる3つの輪加速する旋律に高鳴る鼓動時が止まる静寂に鎮まる鼓動拡がる透明な声と何処までも走る低音を暖かいリズムが包み込み一片の世界を造り出す生命の根源を見つめる瞳の奥で交差する瞬刻と無窮終息する未来
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