朝ドラ「虎に翼」は今週昭和8年から10年のあたりでした。戦前ですがもう満州事変のあとで、国内国外ともにかなりキナ臭いというイメージはあります。が、ドラマで見ると街の様子も活気があって道行く人も結構おしゃれに感じます。まあそれもそのはずで、別にまだ灯火管制があるわけでも「欲しがりません勝つまでは。」となってるわけでもないので、庶民は普通に生活を楽しんでたと思われ。そこは前作の「ブギウギ」でもそうでしたね。歌劇団とか歌謡ショーへの風当たりが強くなるのは、それこそ太平洋戦争始まってからの事でしょうし。それで思い出すのが、江戸川乱歩先生の「黄金仮面」のこと。2003年に刊行された光文社文庫「江戸川乱歩全集第7巻黄金仮面」の解説に面白い話がありました。そもそもこの小説は昭和5年から連載開始されたものですが、その翌年...昭和一桁の世界