僕は左利きだ。だからボールを蹴るときも左足で蹴る。 「何で左足でそんな上手に蹴れるんですか?」 と聞かれたら、「左利きなので」と答えるだろう。 でも、これは半…
杉原学のブログです。エッセイなどを書いています。専門は哲学。
大学中退後、4年間のフリーター生活を経てコピーライターに。広告会社への入社を機に上京。2008年よりフリーランス。2009年に大学院に入学、自殺論、時間論について研究。現在は執筆、研究活動のほか、シンガーソングライターとしても活動。代表曲は「腹筋20回」「卵かけごはん讃歌」(日本たまごかけごはんシンポジウム特別賞受賞)など。社会デザイン学会、日本時間学会会員。発見研究所設立メンバー。哲学専攻。
利き手だから上手に使えるのではなく、ずっと使ってきたから上手になったのだ
僕は左利きだ。だからボールを蹴るときも左足で蹴る。 「何で左足でそんな上手に蹴れるんですか?」 と聞かれたら、「左利きなので」と答えるだろう。 でも、これは半…
去年(2023年)の秋ごろに拾ったどんぐり。 二つのプランターに植えてみたけど、いっこうに芽が出ない。 「やっぱりそううまくはいかんよなあ」と、そのまますっか…
「ここまで来れば、もう逃げ切れるだろう」と、知らず知らずのうちに油断していたのかもしれない。 ついにコロナに捕まった。 せっかくなので、コロナに感染してから回…
2023年の個人的No.1ヒットとなった『BLUE GIANT』(石塚真一著)。幼い頃に母親を亡くした宮本大が、世界一のジャズプレーヤーを目指して成長していく…
東京都北区十条「しかのいえ」にて「小説作法ゼミナール」第3期生募集中!
東京都北区十条の住宅街にあるコミュニティスペース「しかのいえ」。ここで開催されている「小説作法ゼミナール」が、第3期生を募集しています。 講師は、数々の名作小…
【ゆるイベント】お寺でおしゃべり古着カフェin下北沢(2023.7.29&30)
下北沢のお寺で、古着、カフェ、雑貨、本、心のワーク(?)を楽しめる、ゆる〜いイベントを開催します。 会場となる永正寺は、下北沢駅から徒歩7分ほどの住宅地にたた…
湯島サロン「みんなの習慣や日課を出し合ってみませんか」のお誘い
5月20日の土曜日、湯島でサロンをやることになりました! 「みんなの習慣や日課を出し合ってみませんか」というテーマのゆるい会です(笑)。サロンを主宰されている…
2023年3月25日。 五代目・江戸家猫八さんの襲名披露興行に行ってきました! 会場は上野鈴本演芸場。 五代目猫八さんとは大学院時代の学友で、雑誌『かがり火』…
Amazonで本を探していたら、関連書籍としてこんな本が表示された。 『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』。 102歳、一人暮…
1回目の鑑賞ですっかりハマってしまい、すぐに原作漫画を収集。映画化されているパートを読破し、今回の2度目の鑑賞に臨みました。 1回目の時はトイレを我慢できず、…
続『ブルージャイアント』〜大、お前そんなもんじゃねえだろ?〜
前回の記事にも書いた映画『ブルージャイアント』。あれからずっと、劇中のジャズのメロディーが脳内で鳴り続けている。 映画のサウンドトラックがYouTubeでも公…
ジャズをやっている友人に教えてもらって観に行ったアニメ映画『ブルージャイアント』。 心を揺さぶられて、すぐさま原作漫画『ブルージャイアント』を中古&新刊で買い…
すっかりごぶさたにしていたこのブログですが、春の気分に誘われて、またぼちぼちリハビリ的に再開していこうかなと思っています。 僕は自分で「文章を書くのが好き」だ…
『わたし中学生から統合失調症やってます。水色ともちゃんのつれづれ日記』(ともよ著)を読んで
「水色ともちゃん」は、涙の粒から生まれた。 涙は悲しみの表現でもあるけれど、それを癒す力も持っている。 この漫画は統合失調症の大変さを描いているのに、なぜか…
「アマチュアにできない量」をやる(都築響一『圏外編集者』を読んで)
こういう変わった視点を持つ人がいること自体がなんだか心強い。 何より印象的だったのは、都築さんが「好きなこと」をやっているうちに、「なりゆき」で編集者になった…
安藤なつ・太田差惠子『弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』を読んで
カズレーザーと結成した「メイプル超合金」で知られる安藤なつさん。実はヘルパー2級の資格を持ち、20年以上も介護職に携わってきたという。 本書では、介護・暮らし…
この『火花』という小説のタイトルは、よく「花火」と間違えられる。そう言う僕も最初は勘違いしていたし、実は作者の母も間違えていたらしい(又吉談)。 だがそれもゆ…
新年明けましておめでとうございます。 昨年はブログの更新をほぼ完全にサボっておりましたが、そんなこととは関係なく西暦は着実に更新され、僕もみなさんと共に202…
『うちの子、なんか変!?〜マンガでわかる障がい児の育て方・伸ばし方』を読んで
子育ては誰にとっても手探りである。それが「障がい児の子育て」ともなればなおさらだろう。 知らない場所を旅するときにはガイドブックが頼りになるように、「障がい児…
【イベント告知】「人生の大航海に小説(コンパス)を」(編集者・大久保雄策講演会)
『地域人』で取材させていただいた「しかのいえ」さんが、ベテラン編集者・大久保雄策さんを招いて貴重な講演会を開催されるそうです!題して「人生の大航海に小説(コン…
この映画で描かれる「サンカ」とは、かつて日本の山々に実在した山の民である。 彼らは日本の近代化とともにその姿を消してゆくが、それゆえに「前近代的なものの象…
あまのさくや『32歳。いきなり介護がやってきた。』(佼成出版社)を読んで
高齢の両親を持つ身としては、全く他人事ではない。著者の立場に自分を重ね合わせ、「俺やったらどうするかなあ……」といちいち考えながら読むことになった。特に次…
今回の正月は、久々に大阪の実家へ帰省した。 そこにはなぜか『鬼滅の刃』が全巻揃っていて、ここぞとばかりに読破した。 聞くと、親父も全部読んだという。 「ほん…
「〜への愛」「家族愛」「自己愛」「他者への愛」「隣人愛」などのように「愛」に限定詞がついているときには用心しなければなりません。真の「愛」とは、大きな一つの…
【『時間』の時間】第1回「『自分の時間』とは何か?」@立石BASE281(11/20土)のお誘い
こんにちは。「時間と人間との関係」について細々と研究している杉原です。 時間論の面白いところは「答えがない」ということですが、それゆえ無限地獄にハマったりもし…
「無難な『良書』を駆逐する」(塔嶌ひろみ『楽しい「つづり方」教室』を読んで)
おそるべき文才。 小気味良く毒をまき散らしまくる芸風が、現代では出版不可能な奇書を誕生させた。 無難な「良書」が溢れる中で、「あ、本当に人間が書いてる」という…
「大切なのは夢じゃない」(谷郁雄『詩を読みたくなる日』を読んで)
詩人・谷郁雄さんがコロナ下で生み出した詩集。 たぶん1日1ページくらいのゆっくりしたペースで読むのが一番いい気がするが、僕はついつい一気に最後まで読んでしまっ…
「あくなきシステム化への抵抗」(保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』を読んで)
小説の「作法」以前に、「小説とは何か」を問う。その問い自体が、小説を書くプロセスには欠かせないのだ、と著者は言う。小説を書くことは人生そのものであり、彼にとっ…
イベント「弔いとは何か、コロナ禍に問う死者とのつながり」に参加して
このブログでもご紹介していたイベント、「内山節先生の寺子屋 『土葬の村』高橋繁行さんを迎えて ー弔いとは何か、コロナ禍に問う死者とのつながりー」が、きのう10…
具体的労働と具体的時間を回復するために(内山節『労働過程論ノート』を読んで)
資本主義的生産様式を「生産ー労働過程」として捉える視点は、さまざまな問題を整理する上で非常に役立つものだと思った。 「生産過程」と「労働過程」の分離・二重化。…
混迷の時代の原点回帰(10/16イベント「弔いとは何か、コロナ禍に問う死者とのつながり」によせて
「混迷の時代」とか、「先が見えない」と言われる時代。 新型コロナウイルスの登場で、これほど世界が一変してしまうことを、一体誰が想像し得ただろう。 もちろんそれ…
最近メールの調子がおかしくて、一部の文章のフォントが勝手に大きくなっている、という事象が発生している。 文章を書いている時には同じ大きさなのだが、送信した後に…
うれしいことを考えている間は、悲しいことを考えることができない
「杉原さん、トイレの水は流しましたか?」まさか齢四十を過ぎて、こんなことを聞かれるとは思わなかった。その日、ぼくはあるイベントに登壇することになり、早めに会場…
シンプルなデザインが気に入っている、青いキッチンタイマー。埃がたまっていたので、ティッシュでサッと拭き取った。 「……めっちゃキレイやん」 このたった1秒の作…
想像以上に整っていた〜長谷部誠『こころを整える。』(幻冬舎文庫)を読んで〜
想像以上に整っていてびっくりした。 子どもの時から、練習時間の1時間前に行くために、親に嘘をついていたエピソードは笑った。 自分が正しいと思ったことを粛々とや…
近所の猫には挨拶する。しかし近所の人には挨拶しない。都会ではありふれたことかもしれない。 「郷に入っては郷に従え」というけれど、僕の場合は「猫に会っては猫に従…
悟りとは何か。 僕はいまだによくわからない。一生わからないままで終わるような気がするし、それでいいとも思っている。けれども、「悟りとは何か」について考えること…
「ノー」と言わずに読んでみよう(毛内拡『脳を司る「脳」』を読んで)
脳の研究の最先端を紹介すると同時に、「まだまだ脳については全然わかっていない」ということも教えてくれる良書。 脳の働きは、コンピュータの仕組みに例えられること…
あなたの労働は手段か、それとも目的か(内山節『資本主義を乗りこえる』を読んで)
「貨幣をどのようにして増殖させるのか。資本主義の原理はこの単純なメカニズムでしかない」 冒頭に置かれたこの言葉に、ショックを受ける人もいるかもしれない。高度成…
「生き方としての伝統回帰」を展望する(内山節『民主主義を問いなおす』を読んで)
国家というシステムが機能しなくなりつつある時代を鋭く指摘する講演録。 民主的な手続きによって成立した政権が、結果的に独裁的な政治を行う矛盾。それは民主主義の未…
あの頃、死はもっと身近にあった(岡崎京子『リバーズ・エッジ』を読んで)
行きつけの喫茶店のスタッフさんにすすめられて買った漫画。 若い頃に抱いていた閉塞感、生きることに対する切実さ、思いのほか身近にある〝悲劇〟を思い起こさせてくれ…
「死の地点から生を捉え直す」(高橋繁行『土葬の村』を読んで)
急速に消えゆく土葬の風習を記録した労作。 重いテーマには違いないが、平易な言葉で綴られており、決して難解ではない。初めて知る土葬の風習に好奇心をくすぐられ、そ…
ヤフートピックを見ていたら、こんな記事があった。 イーロン・マスク現実を知る「自動運転は難しいね」 僕も何度か、自動運転技術を搭載した車に乗せてもらったことが…
時代に翻弄されながらも好きなことを手放さない生き方(水木しげる『水木サンの幸福論』を読んで)
「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家・水木しげる。彼が提唱した「幸福の七カ条」がある。 幸福の七カ条 第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけ…
思えばずいぶんブログをさぼっておりました(笑)。 ある意味で、僕のブログは時間が止まったようになっていたわけですが、コロナのおかげで、人生の時間が止まったよう…
僕は日課(生活のスケジュール)を考えるのが好きだ。……などと書くと、さぞ規則正しい生活をしているのだろうと思われるかもしれないが、これがめちゃくちゃなのである…
「取り返しのつかなさ」に対するささやかな救済(矢田海里『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景)
主人公の吉田浩文さんは、祖父の代から潜水業を営む一家の三代目として生まれた。その意味では、彼は潜水士のサラブレッドと言えるかもしれない。 水中での動きには自信…
東北の被災地に10年通い続けて書かれたノンフィクション『潜匠』(矢田海里著、柏書房)出版!
地域づくり情報誌『かがり火』で対談させていただいたライターの矢田海里さんが、本を出版されました! 『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』(柏書房)。 被災…
立石BASEに行ってきました! もう居心地が良すぎて、油断すると永遠に居着いてしまいそうです(笑)。 ゆず茶が美味で2杯いただきました〜♪ ま…
僕も少しだけお手伝いさせていただいている「立石BASE」。 クラウドファンディングでも多くの方々にご支援いただき、本日2月13日にプレオープンしました! 所在…
「どうせ死ぬんだ(笑)」 小説家の中山七里さんが、あるインタビューで言った言葉だった、と記憶している。改めて検索してみたが出てこないので、間違っていたらスミマ…
■人生の選択は検証できないレストランに行った時、すぐに注文が決まる人と、迷いに迷って時間をかける人がいる。もちろん「どちらが良い」ということはないのだが、これ…
知る人ぞ知る僕の音楽活動ですが、いつの間にか各種サイトで楽曲を配信中です! ≪ストリーミングサービス≫■Apple Music■AWA■KKBOX■LINE…
「その努力は10年続けられるものなのか?」(梅原大吾『勝ち続ける意志力』を読んで)
著者の梅原さんは、日本初のプロ・ゲーマーにして、世界最強の格闘ゲーム・プレイヤーである。 本のタイトルは、「勝ち続ける意志力」。正直、苦手な感じの言葉だ。にも…
先日、『自由帳みせて!』の献本が届きました! そしてカバーを取ったらなんと!あの懐かしの自由帳のデザイン! 細部まで遊び心に満ち溢れてます♪ 僕の…
【本日出版】すずきこうせい著『自由帳みせて!』に杉原の自由帳も収録されています!
本日、2020年1月15日に出版され全国の書店に並ぶ、すずきこうせいさん著『自由帳みせて!』(福音館書店)。 著者が40人以上の小学生、あるいは「元小学生」…
昨年開催したパステル画展「だいたい十条」。 そこで販売していたポストカードですが、遠方の方も簡単に買っていただけるよう、ネットショップ「杉原商店」を作ってみま…
この正月に、今後の生き方、働き方を考えた人も多いのではないだろうか。コロナが蔓延する中で、それはより切実な課題として人々の心に浮かび上がってきた気がする。 僕…
所属と無所属の境界線を生きる(丹野未雪『あたらしい無職』を読んで)
この本は、まだ無職を経験していない人が、「いまこの社会で無職になるって、どんな感じなんだろう?」と、穴から覗くようにして読むのがよいのではないか。いわゆる…
暦には人間が人間らしく生きるための手掛かりがある(三池秀敏『ほんとうの暦』を読んで)
いまではほとんど目にしなくなった旧暦(太陰太陽暦)を現在の暦(新暦)に活かし、相互の長所を活かした暦を作ろうという、意欲的な取り組みについて書かれた本である。…
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 元日は朝から洗濯機を回して、氏神様へ初詣に行ってきた。 コロナ対策のせいか、手水舎の柄杓…
2020年も今日で終わりだそうです。みなさまおつかれさまでした。 今年はコロナ一色の1年でしたね。「世界が一変した」とも言えるし、「何も変わらなかった」とも言…
地域づくり情報紙『かがり火』で連載させてもらっている「そんな生き方あったんや!」。 今回は立石の米屋見習い・塔嶌麦太さんとお話しました。 やっぱり商店街ってい…
「もっとのびのび生きようぜ!」(松本哉『貧乏人の逆襲!』を読んで)
松本哉さんによるアジテーションの書。松本さんは、既存のイメージに囚われない斬新な社会運動を立ち上げ、「素人の乱」というリサイクルショップの店主をしている自由人…
ほうれん草を育てながら哲学してみた(14)なぜ「雑草」はあるのに「雑星」はないのか(最終回)
ずいぶん久々の報告になってしまったが、きのう、ついにほうれん草を収穫した。 種を蒔いたのが9月27日なので、3カ月近くかかったわけである。いやー、おつかれさま…
先日幕を閉じたパステル画展でご購入いただいた「清水坂公園の空」。この絵を購入者様にお渡しするために、生まれて初めて蕨駅に降り立ちました!蕨は「アド街ック天国」…
パステル画展を疑似体験!【「だいたい十条」WEB鑑賞会】へようこそ!
2020年11月19日から12月9日まで、「梅の木十条店」で開催されたパステル画展「だいたい十条」。多くの方に来ていただきましたが、「残念ながら行けなかった〜…
2020年11月19日から始まったパステル画展「だいたい十条」。12月9日に無事終えることができました。会場に足を運んでくださったみなさま、場所を提供してくだ…
梅の木十条店で開催中のパステル画展「だいたい十条」。11月19日からスタートして、いよいよ終盤に近づいてきました。最終日は12月9日。すでにたくさんの方に足を…
作家の作品ではなく生活を知る(永江朗『作家になるには』を読んで)
さまざまな職業とその「なり方」を紹介してくれる、「なるにはBOOKS」シリーズの1冊。 漠然と「作家になりたい」と思ったことのある人はけっこういるかもしれない…
きのう11月19日、梅の木十条店でのパステル画展を、無事スタートさせることができました!平日にもかかわらず、前に勤めていた職場の同僚、勉強会の仲間、『かがり火…
【お知らせ】杉原学パステル画展「だいたい十条」11/19〜12/9@梅の木十条店
すでにTwitterやFacebookなどでは告知しているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、11月19日(木)から12月9日(水)まで、東京都…
ほうれん草を育てながら哲学してみた(13)「生長はあざなえる縄のごとし」
9月29日に種を植えたほうれん草。 ようやくちょっと「ほうれん草っぽい佇まい」になってきた気がする。 たぶんウチのはかなり生長が遅い方だと思う。 というの…
文章を書いていて、楽しい時と、楽しくない時がある。楽しく書ける時は、その文脈の中に没入して、それこそ我を忘れ、時間を忘れ、ワクワクしながら書いている。しかし楽…
『かがり火』最新号の対談記事が公開されました!「まちの本が循環する場所」
地域づくり情報誌『かがり火』で連載中の対談記事「そんな生き方あったんや!」。 10月25日に掲載誌が刊行され、かがり火WEBにも記事がアップされました! 【第…
ある雑貨屋さんで、思いがけず小学生の女の子と話す機会があった。 学校で流行っているのか知らないが、いくつかクイズを出された。 最初は絵を見せられたのだが、そこ…
ほうれん草を育てながら哲学してみた(12)「世界は遅さでできている」
ほうれん草の収穫予定は11月の中旬くらいである。「土から芽を出す」というような変化は非常にわかりやすくて面白いのだが、その後は本当に少しずつ大きくなってゆくの…
ほうれん草を育てながら哲学してみた(11)「有り合わせで生きる」
きのう、ある絵はんこ作家さんのお店に行ってきた。その方はチェコに縁があって、チェコの風景やモノなどの絵はんこも作っている。僕がそれらを見ながら、チェコって何で…
ほうれん草を育てながら哲学してみた(10)「受動性の大切さ」
大プランターのほうれん草の元気がない。たぶんだが、水をやりすぎたせいだと思う。水をやるタイミングは「土の表面が乾いたら」ということだったが、ついつい「まだちょ…
ほうれん草を育てながら哲学してみた(9)「世界に対する第一印象を良くしてあげる」
前回の記事で、「水をしょっちゅうやりすぎると根が張らずに弱くなる」というようなことを書いた。これについて、僕の友人である浅井さんがコメントをくれた。「私もこの…
ほうれん草に学ぶ人生(8)「雑草は土を豊かにするために生えてくる」
ほうれん草栽培の悩みどころのひとつは、水やりのタイミングだろう。いろいろ調べてみると、たいてい、「土の表面が乾いてきたら、水をたっぷりあげてください」というよ…
ほうれん草に学ぶ人生(7)「雑草は土を豊かにするために生えてくる」
農家さんからよく聞くのは、「土でほとんど決まる」「人間ができるのは、土を良くすることだけ」というような言葉だ。うちのほうれん草は、大、中、小と3種類のプランタ…
ほうれん草に学ぶ人生(6)「成長が遅いほど味わい深い人間になる」
ほうれん草は寒さに強い。だから秋頃に種を蒔くのが一般的で、真冬の寒さの中で生長していく(春蒔きに適した種類もあるらしい)。しかし冬は日照時間が短いし、気温も低…
植物は動く。その動きがあまりに遅いために、僕たちはそれを「運動」として認識できない。その証拠に、植物の成長を録画したビデオを早送りすると、びっくりするくらいア…
ほうれん草に学ぶ人生(4)「真面目にやった方がうまくいく、とは限らない」
さて、いよいよ種を蒔く。蒔き方はYouTubeや本で学んだ一般的っぽいやり方を踏襲する。まずプランターに鉢底石を敷き、その上に有機培養土を入れる。まずこの段階…
さて、プランターと土とスコップとじょうろを購入したら、いよいよ種を蒔く。種はあらかじめ2日ほど水に浸しておいた。こうした方が発芽率が良いらしい。しかし調べてみ…
きのうから始まったプランター栽培日記。まあ農業の知識はほとんど皆無なので、農家の人が読んだらツッコミどころ満載すぎて、ヤバい内容になること請け合いである。でも…
【ほうれん草に学ぶ人生(1)】野菜を育てる過程は、人間が生きる過程に通じる?
ほうれん草のプランター栽培を始めた。しかもウチは庭がないので、部屋の中での栽培だ。前々から農業には興味があって、有機栽培の里として知られる埼玉県小川町の農家さ…
身近な仲間5人で、「見舞講」という講を始めてみることにしました。 一応、令和2年10月1日からスタートする予定です。 仕組みはカンタンで、「メンバーの誰かが入…
食を慎めば全てうまくいく(若井朝彦『江戸時代の小食主義 水野南北『修身録』を読み解く』を読んで)
「その人が一生のうちに食べられる食物の総量は、生まれた時から定められている」。 こう言われたら、あなたはどう思うだろうか。 もし本当にそうだとしたら、毎…
当たり前だが、日照時間は地域によって異なる。 だから農業をするために、日照時間の長い地域へ移住する人もいるそうだ。 農業をしなくても、日照時間の長い地域で暮ら…
コロナの影響もあって、電車でつり革を持たないようにしている人も多いのではないだろうか。 そうでなくても、身長が低くて手が届かないとか、全部使われていて残ってい…
試練が人生を豊かにする(喜多川泰『「福」に憑かれた男』を読んで)
書店の店主に取り憑いた「福の神」の語りを通して、人生を豊かにする生き方のヒントを教えてくれる小説。 面白いのは、福の神が与えてくれるのは「幸せ」そのものではな…
説得力のある文章を書こうとするとき、非常に便利なのが「引用」である。 自分が主張したい内容をエビデンスによって補強したり、その分野の権威と言われる人の文章を紹…
食料品などの包装に記載されている「常温で保存」。 わざわざ冷蔵庫に入れたりしなくていいので安心、と思っていたのだが、この夏の暑さを経験すると、「これ、もはや常…
「自分の薬をつくる=自分の日課をつくる、ということ」と著者は言う。 僕もちょうど自分の日課を模索中だったので、ここぞとばかりに読んでみたら、期待以上の収穫があ…
写真家であり革職人でもある、友人の井口康弘氏。 彼にオーダーしていたキーケースが完成したとのことで、先日受け取りました! イニシャル入りです! 「薄いのが…
ひきこもりや生きづらさの問題を、当事者の目線から取り上げる情報発信メディア『ひきポス』。 そして、まちやむらを元気にするヒントが満載の地域づくり情報誌『かがり…
友人と喫茶店で話をしていると、話題が二拠点生活→移住→和歌山→熊野古道→高野山と転がっていき、やがて「空海は天才」という話に至った。 空海は平安時代の僧侶で、…
毎朝、同じ公園を散歩していると、その日によって、景色の見え方が全く違っていることに気づく。 気候や、季節や、時間によって見え方が変わるのは当然だが、それ以上に…
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僕は左利きだ。だからボールを蹴るときも左足で蹴る。 「何で左足でそんな上手に蹴れるんですか?」 と聞かれたら、「左利きなので」と答えるだろう。 でも、これは半…
去年(2023年)の秋ごろに拾ったどんぐり。 二つのプランターに植えてみたけど、いっこうに芽が出ない。 「やっぱりそううまくはいかんよなあ」と、そのまますっか…
「ここまで来れば、もう逃げ切れるだろう」と、知らず知らずのうちに油断していたのかもしれない。 ついにコロナに捕まった。 せっかくなので、コロナに感染してから回…
2023年の個人的No.1ヒットとなった『BLUE GIANT』(石塚真一著)。幼い頃に母親を亡くした宮本大が、世界一のジャズプレーヤーを目指して成長していく…
東京都北区十条の住宅街にあるコミュニティスペース「しかのいえ」。ここで開催されている「小説作法ゼミナール」が、第3期生を募集しています。 講師は、数々の名作小…
下北沢のお寺で、古着、カフェ、雑貨、本、心のワーク(?)を楽しめる、ゆる〜いイベントを開催します。 会場となる永正寺は、下北沢駅から徒歩7分ほどの住宅地にたた…
5月20日の土曜日、湯島でサロンをやることになりました! 「みんなの習慣や日課を出し合ってみませんか」というテーマのゆるい会です(笑)。サロンを主宰されている…
2023年3月25日。 五代目・江戸家猫八さんの襲名披露興行に行ってきました! 会場は上野鈴本演芸場。 五代目猫八さんとは大学院時代の学友で、雑誌『かがり火』…
Amazonで本を探していたら、関連書籍としてこんな本が表示された。 『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』。 102歳、一人暮…
1回目の鑑賞ですっかりハマってしまい、すぐに原作漫画を収集。映画化されているパートを読破し、今回の2度目の鑑賞に臨みました。 1回目の時はトイレを我慢できず、…
前回の記事にも書いた映画『ブルージャイアント』。あれからずっと、劇中のジャズのメロディーが脳内で鳴り続けている。 映画のサウンドトラックがYouTubeでも公…
ジャズをやっている友人に教えてもらって観に行ったアニメ映画『ブルージャイアント』。 心を揺さぶられて、すぐさま原作漫画『ブルージャイアント』を中古&新刊で買い…
すっかりごぶさたにしていたこのブログですが、春の気分に誘われて、またぼちぼちリハビリ的に再開していこうかなと思っています。 僕は自分で「文章を書くのが好き」だ…
「水色ともちゃん」は、涙の粒から生まれた。 涙は悲しみの表現でもあるけれど、それを癒す力も持っている。 この漫画は統合失調症の大変さを描いているのに、なぜか…
こういう変わった視点を持つ人がいること自体がなんだか心強い。 何より印象的だったのは、都築さんが「好きなこと」をやっているうちに、「なりゆき」で編集者になった…
カズレーザーと結成した「メイプル超合金」で知られる安藤なつさん。実はヘルパー2級の資格を持ち、20年以上も介護職に携わってきたという。 本書では、介護・暮らし…
この『火花』という小説のタイトルは、よく「花火」と間違えられる。そう言う僕も最初は勘違いしていたし、実は作者の母も間違えていたらしい(又吉談)。 だがそれもゆ…
新年明けましておめでとうございます。 昨年はブログの更新をほぼ完全にサボっておりましたが、そんなこととは関係なく西暦は着実に更新され、僕もみなさんと共に202…
子育ては誰にとっても手探りである。それが「障がい児の子育て」ともなればなおさらだろう。 知らない場所を旅するときにはガイドブックが頼りになるように、「障がい児…
『地域人』で取材させていただいた「しかのいえ」さんが、ベテラン編集者・大久保雄策さんを招いて貴重な講演会を開催されるそうです!題して「人生の大航海に小説(コン…
1回目の鑑賞ですっかりハマってしまい、すぐに原作漫画を収集。映画化されているパートを読破し、今回の2度目の鑑賞に臨みました。 1回目の時はトイレを我慢できず、…
前回の記事にも書いた映画『ブルージャイアント』。あれからずっと、劇中のジャズのメロディーが脳内で鳴り続けている。 映画のサウンドトラックがYouTubeでも公…
ジャズをやっている友人に教えてもらって観に行ったアニメ映画『ブルージャイアント』。 心を揺さぶられて、すぐさま原作漫画『ブルージャイアント』を中古&新刊で買い…
すっかりごぶさたにしていたこのブログですが、春の気分に誘われて、またぼちぼちリハビリ的に再開していこうかなと思っています。 僕は自分で「文章を書くのが好き」だ…
「水色ともちゃん」は、涙の粒から生まれた。 涙は悲しみの表現でもあるけれど、それを癒す力も持っている。 この漫画は統合失調症の大変さを描いているのに、なぜか…
こういう変わった視点を持つ人がいること自体がなんだか心強い。 何より印象的だったのは、都築さんが「好きなこと」をやっているうちに、「なりゆき」で編集者になった…
カズレーザーと結成した「メイプル超合金」で知られる安藤なつさん。実はヘルパー2級の資格を持ち、20年以上も介護職に携わってきたという。 本書では、介護・暮らし…
この『火花』という小説のタイトルは、よく「花火」と間違えられる。そう言う僕も最初は勘違いしていたし、実は作者の母も間違えていたらしい(又吉談)。 だがそれもゆ…
新年明けましておめでとうございます。 昨年はブログの更新をほぼ完全にサボっておりましたが、そんなこととは関係なく西暦は着実に更新され、僕もみなさんと共に202…
子育ては誰にとっても手探りである。それが「障がい児の子育て」ともなればなおさらだろう。 知らない場所を旅するときにはガイドブックが頼りになるように、「障がい児…