「協同組合」と「株式会社」（キーパーソン協同組合）

株式会社の目的とは何かと問われた時、「従業員の雇用の場」「お客さんに喜んでもらえる商品を社会に提供する組織」などの答えが返ってくるかもしれませんが、株式会社の目的を考えるうえでは、「お金を儲ける」ということが無視できないのも事実です。その会社に出資している株主は、会社が儲かることによって高い配当を得ることや、株価が上がることを期待しているのが通例であるからです。会社とは、「営利を目的にした法人である」としばしばいわれるゆえんです。一方、その会社の事業を利用するのは、顧客と呼ばれる一般の人たちです。なかには、会員になると特典が受けられる仕組みを設けている会社や、株主に商品を安く提供している会社な…

労働者協同組合とは（キーパーソン協同組合）

「労働者協同組合」というと、「労働組合」を思い浮かべる人があるかもしれませんが、両者は違ったものです。ご存知のように、労働組合とは企業などに雇用されている人々が、労働者の権利を守るために組織するものです。それに対して、「労働者協同組合」とは、就労を求める人々が集まって、自らの手で協同組合形態の職場をつくり、そこで働いて所得を得るという、仕事おこしの協同組合のことです。行う事業の内容はどんなものでも構いませんが、みんなでお金を出し合って協同組合をつくり、その事業に必要な知識や技術などを自ら習得するのがスタートです。また、誰かを雇って事業を行うのではなく、組合員自らが経営に携わるとともに就労にも従…

キーパーソン協同組合の組合情報

キーパーソン協同組合は「共同購買・共同宣伝・福利厚生」を3つの柱とし、全国の企業をサポートしています。商号： キーパーソン協同組合代表： 鬼塚興一設立： 平成19年（2007年）10月25日事務局： 【事務局】103-0022 東京都中央区日本橋室町1-10-10 LXS室町201号 【札幌事務局】060-0031 北海道札幌市中央区北1条東2丁目5-8 第2遠藤ビル601沿革： 平成19年（2007年）10月25日 キーパーソン協同組合を設立。代表理事に鬼塚興一就任。平成22年（2010年）12月27日 関東地方整備局 関東農政局 関東財務局 信越厚生局 関東経済産業局の認可を取得。これによ…

「中小企業等協同組合法」（キーパーソン協同組合）

協同組合について定めた日本の法律には、「農業協同組合法」「水産業協同組合法」「森林組合法」「消費生活協同組合法」がありますが、さらにもう一つ、「中小企業等協同組合法」という法律もあります。1949年に制定されたこの法律は、中小企業どうしの協同を柱にした法律としての性格をもち、「事業協同組合」「信用協同組合(信用組合)」「企業組合」などと、これらの連合会について定めています。また、中小企業等協同組合法とは別に、固有の法律にもとついて定められている信用金庫や労働金庫なども、協同組合の一種ととらえることができます。協同社会をつくるには、これらのさまざまな協同組合の機能発揮や、それら相互間の連携が大切…

協同組合とは（キーパーソン協同組合）

「農協」や「生協」などという言葉は、ほとんどの人がどこかで聞いたことがあるはずです。しかし、農協も生協も同じ「協同組合」というものの一種だと説明すると、「それは初めて聞いた」「そこまでは考えたことがなかった」という人も少なくないと思います。ましてや、「協同組合とは何か説明してください」などとお願いすると、言葉に詰まってしまう人が多数ではないでしょうか。もしかすると、この質問に対しては、「協同組合とは中小企業の一種です」というような答えが返ってくるかもしれません。しかし、それは必ずしも正確な答えではないのです。協同組合とは、株式会社のような営利企業とも、行政機関などとも違った、固有の仕組みと事業…

「組合員組織」としての協同組合（キーパーソン協同組合）

協同組合の基本的な特徴に、「組合員組織」という点があります。協同組合の事業に必要な資金を出すのは、組合員たちです。そして、組合員は自らの生活のために、その組合の事業を利用します。さらに、組合の経営についても、誰か他人にまかせてしまうのではなく、組合員自身が携わるのが大きな特徴です。たとえば、あなたが近くの生協店舗に行って「私もこの店舗を利用したい」と申し出ると、「では、組合員になってください」といわれるはずです。それは、組合員が集まって組織しているのが協同組合である以上、あなたも仲間になる必要があるからです。そして、協同組合の事業は組織外の人々に利用させるためにあるのではなく、組合員自身が利用…

協同組合の種類（キーパーソン協同組合）

実際には協同組合といってもいろんな種類がありますし、国によっても実態はさまざまです。そこで、日本の協同組合にスポットを当てて、各種の協同組合の組織・事業などの現状を、具体的に紹介しましょう。まず、第一のカテゴリーは、農協、漁協、森林組合などの協同組合です。これらはいずれも第一次産業を土台にしている点に特徴があり、主としてそれらの担い手である「生産者」が組織している協同組合です。それに対して、第二のカテゴリーは「消費者」を組合員とした生協です。おもに「生産」サイドか、「消費」サイドかという違いはありますが、農林漁業者も消費者も資本主義経済のなかではひとしく力の弱い存在ですから、それぞれに協同し合…