切ない恋愛の記憶、心の傷を詩、散文等で表現しています。哀しい恋愛風景を詳細に描写、哀しい歌。
あなたへの想い出を抱きながら、壊れた羅針盤で漂泊の時を過ごしています。
穏やかな冬の午後幸せを景色にしたような日差し深く吸い込まれるような青空に風花が舞う一握りの黒雲から零れ落ちた幻想か不安、疑念はこんな日に生まれるほら、ほら見上…
あなたの肩越しに、空と地をつなぐ黒い糸のようなものが見える。「竜巻だよ」とあなたに伝えるのですが、あなたは聞こえないのか、しきりに何か話している。竜巻が二人の…
美味しい酒はついつい飲みすぎて反省すること頻り口に合わない時は早く飲み干し、酔ってしまおうと杯を傾ける饒舌に喜怒哀楽をあらわにした時代もあったがいつ頃からだろ…
あなたに手紙を書こうと12月の空を見上げるのですがそこには深く広がる蒼い世界と押し合いながら旅路を急ぐ雲達ラブレターが欲しいのそれは何時だったのかあなたが呟い…
久しぶりの再会に貴女はいつもの笑顔二人並んで座る電車の窓には湖の水面が揺れている貴女は何か話しているのだが私にはそれがオルゴールの音に聞こえている懐かしいやさ…
貴女は突然訪れる路傍の小さな花を見つけた時黄昏に向かって風が吹く時雲が形を変えながら流れる時傍らに立っているいつもの笑顔で俯いて唇を噛む貴女の声が聴きたい大丈…
麻糸のような雨に搦め捕られるように色褪せた葉達は落下を続ける舞うことも夢見る時間も与えぬまま雨は葉に纏わり憑く落下するのは道連れを抱きこんだ雨の所為なのか浮き…
無口な十一月に琥珀色の風が吹くひび割れた雲は列をなし明日に向かって旅路を急ぐ季節に追われるものたちは捨てることに熱中し置き去りにされるものたちは祈りの準備に忙…
季節が無口になる十一月うろこ雲に覆われた空を気にしながら黄昏の公園を歩く半音下がりのプレリュードを口ずさみながら人影の絶えたベンチやせ細った桜の枝先色を増す名…
物語の終りは「そして、二人は幸せに暮らしました」「めでたし、めでたし」などとハッピーエンドが定番、定石、常套ではあるのだが貴女と私の物語には雨が降り続いている…
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